JPH0870760A - 魚体処理装置 - Google Patents

魚体処理装置

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JPH0870760A
JPH0870760A JP6208980A JP20898094A JPH0870760A JP H0870760 A JPH0870760 A JP H0870760A JP 6208980 A JP6208980 A JP 6208980A JP 20898094 A JP20898094 A JP 20898094A JP H0870760 A JPH0870760 A JP H0870760A
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abdominal
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abdomen
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skin
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豊 小川
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    • A22BUTCHERING; MEAT TREATMENT; PROCESSING POULTRY OR FISH
    • A22CPROCESSING MEAT, POULTRY, OR FISH
    • A22C25/00Processing fish ; Curing of fish; Stunning of fish by electric current; Investigating fish by optical means
    • A22C25/16Removing fish-bones; Filleting fish

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  • Zoology (AREA)
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  • Processing Of Meat And Fish (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 三枚おろし処理において、内臓除去時にフィ
レに傷を付けて品質を低下させたり、歩留りを低下させ
たりすることを防止し、魚体を腹骨が除去されたフィレ
に加工する。 【構成】 頭部が切断された魚体Fを、腹部3を下方に
かつ尾部9を搬送方向上流側に向けた姿勢で、搬送手段
11によって搬送し、その搬送経路に沿って、腹部を頭
尾方向に切断する開腹用切断刃12が設けられ、その搬
送方向下流側に腹腔4内に挿入し、内臓を掻き出し除去
するガッティングプーリ13a,13bが、魚体Fの搬
送経路から退避する方向に変位可能に、支持手段45に
支持されて設けられ、その搬送方向下流側に腹皮7を切
断し、腹骨を含む部分をフィレとなる部分から分離する
腹骨除去手段14が設けられ、その搬送方向下流側に腹
骨5の両側において、背腹方向に切断するフィレ用切断
刃15が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば鯖などを三枚
おろし処理するために好適に実施することができる魚体
処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は、頭部1が切断された魚体Fを
示す側面図であり、図12は、その魚体Fを、切断面2
側から見て示す正面図である。たとえば、鯖などの魚体
Fを、その腹部3を切開し、腹腔4内の内臓を除去し、
中骨5の両側において背腹方向に切断して、三枚おろし
処理することができる魚体処理装置が周知である。この
ような先行技術では、内臓除去用プーリが、魚体Fの搬
送経路内の一定位置に配置されたままであり、腹腔4の
魚体Fの搬送方向(矢符A方向)上流側の部分6が掻き
取られてしまい、歩留りが低下するとともに、一対のフ
ィレにも傷が付いてしまい品質が低下してしまう。また
魚体Fには、中骨5の両側に延びる一対の腹皮7内に、
中骨5から両側に延びて腹骨8が植生しており、その腹
骨8を除去する手段が、先行技術の魚体処理装置には設
けられていないため、その腹骨8を作業者の手作業によ
って除去しなければならず、手間を要する。また腹骨8
が除去されないままフィレに残着された状態で、加工食
品として販売され食される場合があるので、このような
場合には、食する際に前記腹骨8を除去しなければなら
ず、手間を要する。特に、前記鯖のような魚は、腹骨8
が太くて堅いので、小幼児が魚を食する際に口内に傷を
負うおそれがあり、予め除去されていることが望まし
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目
的は、魚体を三枚おろし処理する工程において、内蔵除
去の際にフィレに傷を付けることなく、また歩留りを低
下させることなく、しかも腹骨8が除去されたフィレを
得ることができるようにした魚体処理装置を提供するこ
とである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、頭部が切断さ
れた魚体の腹部を下方にし、かつ尾部を搬送方向上流側
に向けた姿勢で、前記魚体をその厚み方向両側から挟持
して搬送方向下流側に搬送し、この搬送経路に沿って設
けられる開腹用切断刃によって魚体の腹部を頭尾方向に
切断し、その開腹用切断刃よりも搬送方向下流側に設け
られる内蔵除去用プーリを前記魚体の腹腔内に挿入して
内臓を除去した後、前記内蔵除去用プーリよりも搬送方
向下流側に設けられるフィレ用切断刃によって中骨の両
側において背腹方向に切断して、魚体を三枚おろし処理
する魚体処理装置において、前記内臓除去用プーリを、
魚体の形状に応じて搬送経路から退避する方向に変位可
能に支持する支持手段と、前記内臓除去用プーリよりも
搬送方向下流側で、かつ前記フィレ用切断刃よりも搬送
方向上流側に、中骨の両側に延びる腹皮を、中骨から腹
皮内に延びる腹骨を含む内側の部分と、外皮を含む外側
の部分との間で切断する腹骨除去手段とが設けられるこ
とを特徴とする魚体処理装置である。また本発明は、前
記腹骨除去手段は、搬送されてくる魚体の前記腹腔内に
挿入して、前記腹皮を平坦な一対の支持面上で支持する
腹皮案内手段と、前記腹皮案内手段の各支持面上で、魚
体の各腹皮を弾発的に押圧する押圧手段と、前記腹皮案
内手段および押圧手段の搬送方向下流側の端部に臨ん
で、刃先が配置され、前記腹皮案内手段および押圧手段
から搬送方向下流側に突出した腹皮を、前記腹骨を含む
内側の部分と外皮を含む外側の部分との間で切断する腹
骨切断刃とを含むことを特徴とする。
【0005】
【作用】本発明に従えば、頭部が切断された魚体を、そ
の腹部を下方にかつ尾部を搬送方向上流側に向けて搬送
し、その搬送経路に沿って配置される開腹用切断刃によ
って、魚体の腹部が切断され、内臓除去用プーリによっ
て内臓が除去され、フィレ用切断刃によって中骨の両側
が切断され、魚体が三枚おろし処理される。前記内臓除
去用プーリは、支持手段によって支持され、魚体が内臓
除去用プーリを通過するとき、魚体の形状に応じて搬送
経路から退避する方向に前記内蔵除去用プーリを変位さ
せることができる。これによって、内臓除去用プーリを
魚体の通過に支障を来さないように変位させることがで
きる。したがって、腹腔内の内臓だけをかき取ることが
できる。前記内臓除去用プーリよりも搬送方向下流側で
かつ前記フィレ用切断刃よりも搬送方向上流側には、腹
骨除去手段が設けられ、この腹骨除去手段によって、腹
皮を腹骨を含む内側の部分と、外皮を含む外側に部分と
の間を切断して、腹骨を含む部分を、フィレとなる部分
から分離させておくことができる。これによって、腹骨
が除去された状態で、魚体をフィレに加工することがで
きる。
【0006】また本発明に従えば、腹骨除去手段は、魚
体の腹腔に挿入して腹皮を平坦な支持面で支持する腹皮
案内手段と、前記支持面上で腹皮を弾発的に押圧する押
圧手段と、腹皮案内手段および押圧手段の搬送方向下流
側の端部に臨んで刃先が配置され、腹皮を前記腹骨を含
む内側の部分と外皮を含む外側の部分との間で切断する
腹骨切断刃とを含む。これによって、腹骨が真っすぐに
延ばされた状態で、腹皮が切断される。したがって、腹
骨に逆らうことなく、腹皮を切断することができ、腹骨
を含む部分を確実にフィレとなる部分から分離させてお
くことができる。
【0007】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の魚体処理装置1
0の一部を示す断面図である。魚体処理装置10は、頭
部1が切断された魚体Fを、腹部3を下方に向けかつ尾
部9を搬送方向(矢符A方向)上流側に向けた姿勢で、
搬送方向下流側に搬送する搬送手段11と、搬送経路に
沿って搬送経路内の最も上流側に配置される開腹用切断
刃12と、その開腹用切断刃12の搬送方向下流側に設
けられる内臓除去用プーリとしてのガッティングプーリ
13a,13bと、このガッティングプーリ13a,1
3bの搬送方向下流側に設けられる腹骨除去手段14
と、この腹骨除去手段14の搬送方向下流側に設けられ
るフィレ用切断刃15とを含む。頭部1は、えらおよび
胸びれ29を含んで、背部30から腹部3に向かうにつ
れて尾部9側に傾斜する切断面2で切断される。
【0008】前記搬送手段11は、前記開腹用切断刃1
2よりも搬送方向上流側に、鉛直な回転軸線まわりに回
転自在に設けられる一対の始端側プーリ16a,16b
(16bは図2に図示)と、前記フィレ用切断刃15よ
りも搬送方向下流側に鉛直な回転軸線まわりに回転自在
に設けられる一対の終端側プーリ17a,17b(17
bは図2に図示)と、各始端側プーリ16a,16bお
よび終端側プーリ17a,17b間にわたって張架さ
れ、合成樹脂あるいは合成ゴムなどから成る一対の無端
状の搬送ベルト18a,18b(18bは図2に図示)
とを含んで構成される。前記始端側プーリ16a,16
bおよび終端側プーリ17a,17bのうち少なくとも
一方が、回転駆動される。これによって、前記搬送ベル
ト18a,18bが連動されて走行駆動され、始端側プ
ーリ16a,16bの搬送方向上流側から図示しないシ
ュートによって供給される魚体Fが、前記搬送ベルト1
8a,18bによって中骨5の両側を挟持され、矢符A
で示される搬送方向に搬送される。
【0009】前記開腹用切断刃12は、搬送方向(矢符
A方向)に垂直でありかつ水平な回転軸線まわりに(矢
符B方向に)回転駆動される一対の回転丸刃である。こ
の開腹用切断刃12によって、搬送されてくる魚体Fの
腹部3が腹びれ19の両側において切断される。
【0010】前記ガッティングプーリ13a,13bは
一対に設けられ、搬送方向(矢符A方向)に垂直であ
り、かつ水平な回転軸線まわりに(矢符C方向に)回転
駆動される。このガッティングプーリ13a,13b
は、魚体の搬送経路内の位置20から退避位置21へ退
避することができる。このガッティングプーリ13a,
13bによって、魚体Fの腹腔4内の内臓が掻き出さ
れ、除去される。
【0011】前記腹骨除去手段14は、その搬送方向上
流側に魚体Fの尾部9を持上げる尾部持上げ手段22を
有する。この腹骨除去手段14は一対に設けられ、この
腹骨除去手段14によって腹骨8が除去される。
【0012】前記フィレ用切断刃15は、搬送方向(矢
符A方向)に垂直であり、かつ水平な回転軸線まわりに
(矢符D方向に)回転駆動される一対の回転丸刃であ
る。このフィレ用切断刃15は、その上端部および下端
部は、魚体Fから上方および下方に突出するように設け
られる。これによって、魚体Fが、中骨5の両側におい
て、背腹方向に切断される。
【0013】図2は、魚体処理装置10の一部を示す平
面図である。前記始端側プーリ16a,16bおよび終
端側プーリ17a,17bは、前述したように回転駆動
され、矢符E1,E2,E3,E4でそれぞれ示される
方向に回転される。始端側プーリ16a,16bおよび
終端側プーリ17a,17bは、全て同一の直径を有
し、同一の回転数で回転される。これによって、搬送ベ
ルト18a,18bは、同一の速度で矢符G1,G2方
向に走行駆動される。したがって、魚体Fは、矢符Aで
示される搬送方向に滑らかに搬送される。
【0014】前記それぞれ一対の開腹用切断刃12、ガ
ッティングプーリ13a,13b、腹骨除去手段14お
よびフィレ用切断刃15は、前記始端側プーリ16a,
16bの回転軸線間の中点と、終端側プーリ17a,1
7bの回転軸線間の中点とを結ぶ線を含み、鉛直な(図
2の紙面に垂直)仮想平面に対し、対称にそれぞれ設け
られる。これによって、前述のようにシュートから供給
される魚体Fは、中骨5を前記仮想平面上に配置して、
搬送されることによって、搬送中に中骨5に対して左右
(図2の上下)対称に腹部3が頭尾方向に切断され、腹
腔4内の内臓が除去され、腹骨8が除去されて中骨5の
両側において背腹方向に切断される。このようにして、
魚体Fが搬送手段11によって搬送される間に、腹骨8
が除去された一対のフィレ23と、中骨5、背びれ2
5、尾びれ26、尻びれ27および腹部の胸びれ19を
含む下側部分28などの残滓24とに三枚おろし処理さ
れる。
【0015】図3は、図1の切断面線III−IIIか
ら見た断面図である。前記魚体処理装置10には、前記
搬送方向(図3の紙面に垂直な方向)に延び、前記仮想
平面に対し対称に一対の第1案内レール31が設けられ
る。この第1案内レール31は、開腹用切断刃12の搬
送方向下流側付近から、前記尾部持上げ手段22の搬送
方向上流側付近まで設けられる。魚体Fは、その尻びれ
27、尾びれ26が、各第1案内レール31間を通過す
るように案内される。また、魚体処理装置10には、搬
送ベルト18a,18bを案内する案内手段51が設け
られる。この案内手段51は、前記搬送ベルト18a,
18bの前記仮想平面から遠い側の面に当接させて、鉛
直な回転軸線まわりに回転自在に設けられる一対の案内
ローラ33a,33bを有する。この案内ローラ33
a,33bは、後述するローラアーム35a,35bに
それぞれ支持されるローラ軸36a,36bによってそ
れぞれ支持されている。各ローラ軸36a,36bは、
相互に近接する方向に付勢されるように、たとえば第1
引張コイルばね34によって連結される。この第1案内
レール31および案内手段51によって、魚体Fは、中
骨5が案内され、中骨5を前記仮想平面上に配置した状
態で、搬送される。
【0016】前記ガッティングプーリ13a,13b
は、厚み方向一方側が、半径方向外方側に向うにつれて
厚みが薄くなるように傾斜してそれぞれ形成される。こ
のようなガッティングプーリ13は、前記傾斜する側を
相互に離反させるようにした状態で、前記第1案内レー
ル31を両側から挟むように配置される。
【0017】また魚体処理装置10には、ガッティング
プーリ13に動力を伝達する第1伝達手段32が設けら
れる。第1伝達手段32は、図示しない駆動手段からの
回転力が導かれる第1入力軸37と、歯車が収納される
歯車箱38と、ガッティングプーリに回転力を導く第1
出力軸39とを含んで構成される。前記第1入力軸37
は、魚体処理装置10の図示しない本体の基台40に取
付けられる第1軸受手段41によって前記搬送方向に垂
直であり、かつ水平な回転軸線まわりに回転自在に設け
られる。このような第1入力軸37の一端部37aは、
前記歯車箱38に挿入される。
【0018】前記歯車箱38は、略直方体状であり、2
枚の平歯車42a,42bが収納される。これらの平歯
車42a,42bのうち一方の平歯車42aは、前記入
力軸37の一端部37aに取付けられる。また歯車箱3
8内において、前記入力軸37の一端部37aは、歯車
箱38に取付けられる第2軸受手段43によって、歯車
箱38に対して回転自在に支持される。
【0019】前記出力軸39は、前記入力軸37の回転
軸線と平行な回転軸線まわりに回転自在に設けられる。
この出力軸39は、その一端部39aに、前記ガッティ
グプーリ13a,13bが固定され、他端部39bは、
前記歯車箱38に挿入される。この出力軸39の他端部
39bには、前記一方の歯車42aと噛合する他方の歯
車42bが、取付けられる。また他端部39bは、歯車
箱38内において歯車箱38に取付けられる第3軸受手
段44によって、歯車箱38に対して回転自在に支持さ
れる。このように伝達手段32を構成することによっ
て、ガッティグプーリ13a,13bの回転軸線を入力
軸37の回転軸線まわりに角変位可能にした状態で、入
力軸37に導かれた回転力をガッティグプーリ13a,
13bに伝達することができる。
【0020】このような伝達手段32によって、回転力
が伝達されるガッティグプーリ13は、ガッティグプー
リ13a,13bの搬送方向上流側に設けられる開腹用
切断刃12によって開腹された腹腔4内に挿入され、ガ
ッティグプーリ13a,13bの回転力によって、内臓
が掻き出され除去される。
【0021】図4は、ガッティグプーリ13a,13b
を図3の右側から見て示す正面図である。魚体処理装置
10には、ガッティグプーリ13a,13bを、実線で
示されるような魚体Fの搬送経路内の位置20から仮想
線で示されるような退避位置21へ退避するように変位
可能に支持する支持手段45が設けられる。前記支持手
段45は、空気圧複動シリンダであり、シリンダ46と
ピストン棒47とを含んで構成される。前記シリンダ4
6は、その長手方向一端部46aが、前記図示しない本
体の基台40に枢支される。このシリンダ46には、そ
の長手方向他端部46b側から前記ピストン棒47の長
手方向一端部47aが挿入される。前記ピストン棒47
の長手方向他端部47bは、取付片48を介し、前記歯
車箱38の一側部38aに枢支される。これによって、
ピストン棒47を伸長/縮退させることによって、前記
ガッティグプーリ13a,13bを、前記入力軸37の
回転軸線まわりに角変位させることができる。したがっ
て、支持手段45を操作することによってガッティグプ
ーリ13a,13bを魚体の搬送経路から退避する方向
に変位自在に支持することができる。
【0022】前記ローラアーム35a,35bは、その
一端部に前記ローラ軸36a,36bが取付けられて、
他端部が前記基台40に枢支される。これによってロー
ラアーム35a,35bを前記他端部が枢支される回転
軸線まわりに角変位させることができ、したがって、案
内ローラ33a,33bを前記回転軸線まわりに角変位
させることができる。またこれらのローラアーム35
a,35bのうち少なくとも一方のローラアーム35
a,35b(本実施例において35b)付近には、近接
スイッチ49が設けられる。この近接スイッチ49は、
魚体Fが案内ローラ33a,33b間を通過するのを感
知する。この近接スイッチ49によって、前記魚体Fの
通過が感知されると、前記支持手段45に信号が送られ
てガッティグプーリ13が退避される。近接スイッチ4
9を調整することによって、ガッティグプーリ13が、
魚体Fの腹腔4内の内臓のみを掻き出すように、魚体の
形状に応じて退避するように調整することができる。し
たがって、ガッティグプーリ13a,13bが前記腹腔
4の搬送方向上流側の部分6を掻き取ることを防止する
ことができ、フィレの損傷および歩留りの低下を防止す
ることができる。このようなガッティグプーリ13a,
13bは、その上部13a1,13b1が搬送方向上流
側へ向かう方向(矢符C方向)に回転駆動される。ガッ
ティグプーリ13a,13bの回転方向をこの方向に選
ぶことによって、効率よく内臓を掻き出すことができ
る。
【0023】前記第1案内レール31は、搬送方向上流
側の端部31aが前記開腹用切断刃12に臨んで設けら
れる。この第1案内レール31の搬送方向上流側の端部
31aは、丸みを帯びて形成される。これによって、開
腹用切断刃12によって腹部3が切断された魚体Fは、
第1案内レール31の搬送方向上流側の端部31aに引
掛かったりすることなく、速やかに第1案内レール31
に乗り移ることができる。またガッティグプーリ13
a,13bの搬送方向下流側には、前記第1案内レール
31に沿って延びる後述する一対の腹皮案内手段50
a,50bが設けられる。各腹皮案内手段50a,50
bの搬送方向上流側の端部50a1,50b1は、前記
ガッティグプーリ13a,13bが、魚体Fの搬送経路
内の位置20に配置されている状態で、ガッティグプー
リ13a,13bに臨んで設けられる。この腹皮案内手
段50a,50bの搬送方向上流側の端部50a1,5
0b1は、丸みを帯びて形成される。これによって、ガ
ッティグプーリ13a,13bによって内臓が除去され
た魚体Fは、腹皮案内手段50a,50bに引掛かった
りすることなく、速やかに腹皮案内手段50a,50b
に乗り移ることができる。
【0024】図5は、ガッティグプーリ13を図4の上
方から見て示す平面図である。前記近接スイッチ49
は、前記仮想平面から離反する方向に、ローラアーム3
5bから間隔L1(本実施例において2〜3mmに選ば
れる)をあけて配置される。魚体Fが前述のように案内
ローラ33a,33b間を通過し、各案内ローラ33
a,33bを相互に離反する方向に変位させると、これ
に伴いローラアーム35a,35bが相互に離反する方
向に角変位され、ローラアーム35bが、近接スイッチ
49によって検出され、前記信号が支持手段45に送ら
れる。
【0025】前記腹皮案内手段50a,50bは、第1
案内レール31の前記仮想平面から離反する側に沿うよ
うにそれぞれ設けられる。この各腹皮案内手段50a,
50bの第1案内レール31から遠い側の支持面52
a,52bは、厚み方向(図5の上下方向)に関し、そ
の厚みは、搬送方向上流側を搬送方向下流側よりも薄く
なるように傾斜して形成される。このように腹皮案内手
段50a,50bの搬送方向上流側の端部50a1,5
0b1の厚みを薄くすることによって、ガッティグプー
リ13a,13bによって、内臓が除去された魚体F
は、引掛かることなく速やかに腹皮案内手段50a,5
0bに乗り移ることができる。
【0026】図6は、図1の尾部持上げ手段22付近を
拡大して示す図である。前記腹骨除去手段14は、内臓
が除去された魚体Fの腹腔4内に挿入され、魚体Fの各
腹皮7を前記支持面52a,52bによって支持し、相
互に離反するように外側へ拡げる前記腹皮案内手段50
a,50bと、前記支持面52a,52b上で魚体Fの
腹皮7を弾発的に押圧する押圧手段53(図7参照)
と、前記腹皮案内手段50a,50bおよび押圧手段5
3の搬送方向下流側の端部50a2,50b2,53a
に臨んで刃先54a1,54b1(54b1は図示しな
い)が配置されて腹皮案内手段50a,50bおよび押
圧手段53から搬送方向下流側に突出した腹皮7を、前
記腹骨8を含む内側の部分と、外皮を含む外側の部分と
の間で切断して分離する腹骨切断刃54a,54bと前
記尾部持上げ手段22とを含む。
【0027】前記腹骨除去手段54a,54bは、搬送
方向に対し垂直であり、かつ前記仮想平面に向かうにつ
れて下方に傾斜する回転軸線まわりに回転駆動される回
転丸刃である。
【0028】前記尾部持上げ手段22は、腹皮案内手段
50a,50bの搬送方向下流側の端部付近に配置さ
れ、前記第1案内レール31と同一の平面上に設けられ
る一対の案内片55と、案内片55の搬送方向上流側に
おいて前記基台40に水平な回転軸線まわりに回転自在
に枢支される筒体56と、一端部が筒体56に固定さ
れ、他端部に前記各案内片55が共通に取付けられる第
1連結片57と、一端部が前記筒体56に固定される第
2連結片58と、筒体56を前記回転軸線まわりに角変
位させる角変位手段61とを含んで構成される。
【0029】前記案内片55は、通常時の位置59に配
置されている状態で、上方に位置する隅部55a,55
bが丸みを帯びて形成されている。これによって、通常
時の位置59に配置されている場合および持上げ位置6
0に配置されている場合の両者共に魚体Fが引掛かるこ
となく滑らかに案内される。また魚体Fは、尻びれ27
および尾びれ26が各案内片55の間を通過するように
案内される。
【0030】前記角変位手段61は、空気圧複動シリン
ダであり、シリンダ62とピストン棒63とを含んで構
成される。前記シリンダ62は、長手方向一端部62a
が基台40に枢支される。前記ピストン棒63の長手方
向一端部63aが前記シリンダ62にその他端部62b
側から挿入され、ピストン棒の他端部62bが前記第2
連結片の他端部に枢支される。これによって、ピストン
棒63を伸長/縮退させることによって、前記筒体56
を角変位させることができる。したがって、案内片55
を上下に移動することができる。
【0031】また尾部持上げ手段22付近には、前述し
たような案内手段51が設けられる。これによって、前
述したように魚体Fの通過が感知され、その信号が前記
角変位手段61に送られて、案内片55が持上げ位置6
0に配置され、魚体Fの尾部9が持上げられる。尾部3
9は、腹皮7の最も尾部9寄りの腹骨8が植生する部分
が切断された直後に持ち上げられる。このように尾部9
を持上げることによって、魚体Fが、腹骨除去手段14
を、魚体Fの中骨5、背びれ26および尻びれ27を前
記仮想平面上に存在させるような状態で、通過すること
ができる。したがって、前記一対のフィレ23に尻びれ
27などが残着したり、腹骨切断刃54a,54bによ
って、フィレが傷付いたりして、品質が低下することを
防止することができる。
【0032】また魚体処理装置10には、前記尾部持上
げ手段22の案内片55の搬送方向下流側付近から前記
フィレ用切断刃15の搬送方向上流側付近に延び、かつ
第1案内レール31と同一の平面上に設けられる第2案
内レール72が設けられる。この第2案内レール72の
搬送方向上流側の端部72aは、前記案内片55が通常
時の位置59に配置された状態で、案内片55に臨み、
その端部72aは、丸みを帯びて形成される。これによ
って、魚体Fが、第2案内レール72に引掛かったりす
ることなく、第2案内レール72に速やかに乗り移るこ
とができる。
【0033】図7は、図6の切断面線VII−VIIか
ら見た断面図である。前記腹皮案内手段50a,50b
の支持面52a,52bは、上方側から下方側に向かう
につれて前記仮想平面から離反する方向にそれぞれ傾斜
して形成される。
【0034】図7には、前記仮想平面の一方側に配置さ
れる押圧手段53のみを示す。他方側の押圧手段53
は、同様の構成を有するので、説明は省略する。前記押
圧手段53は、魚体Fの腹皮7を前記支持面52に向か
う方向に押圧する複数の(本実施例において2)の押圧
部材64a,64bと、この押圧部材64a,64bの
前記支持面52bに臨む側の一端部64a1,64b1
を支持面52bに弾発的に近接させるように付勢する第
2引張コイルばね65(図8参照)と、押圧部材64
a,64bの一端部64a1,64b1の支持面52b
に近接する方向への変位を制限する変位調整手段66と
を含んで構成される。
【0035】前記押圧部材64a,64bの一端部64
a1,64b1は、前記支持面52bと平行を成して形
成される。この押圧部材64a,64bは、前記基台4
0に固定される取付体67に前記一端部64a1,64
b1が鉛直な回転軸線まわりに回転自在に枢支される。
この押圧部材64a,64bは、上下2段に設けられ
る。これによって、腹皮7の厚みが、中骨5から近い部
分と遠い部分とによって異なることに対応し、各部分に
応じて押圧することができる。
【0036】前記変位調整手段は、取付台67に固定さ
れる空気圧複動シリンダ85と、押圧部材64a,64
bの一端部64a1,64b1が、支持面52bに近接
する方向へ変位することを制御する係止片70a,70
bと、係止片70a,70bが取付けられる取付部材7
1とを含んで構成される。前記空気圧複動シリンダ85
は、シリンダ68とピストン棒69とを含んで構成され
る。前記シリンダ68には、前記ピストン棒69の一端
部69aが挿入され、ピストン棒69の伸長/縮退方向
が水平になるように前記取付台67に固定される。前記
係止片70a,70bは、取付部材71から押圧部材6
4a,64bに向けて突出するようにそれぞれ螺着され
る。この係止片70a,70bは、その押圧部材64
a,64bの前記変位を個別に制限する。各係止片70
a,70bが取付部材71から突出する量を、調整する
ことで、前記変位の制限範囲を調節することができる。
前記取付部材71は、前記ピストン棒69の他端部69
bに取付けられる。この取付部材71は、その下端部に
突出部71aが設けられる。また前記取付台67には、
前記ピストン棒69の伸長/縮退方向と平行に延びる長
孔67aが形成される。前記突出部71aは、この長孔
67aに挿入されて案内される。ピストン棒69の伸長
/縮退によって、押圧部材64a,64bの前記変位を
共通に制限することができる。
【0037】前記腹骨切断刃54a,54bは、その上
端部54a2,54b2よりも下端部54a3,54b
3が前記仮想平面から離反する方向に傾斜して設けられ
る。この腹骨上切断刃54a,54bの上端部54a
2,54b2は、相互に間隔L2(本実施例において4
〜5mmに選ばれる)をあけて設けられる。この間隔L
2は、魚種によって、中骨5の太さが異なるので、魚種
に応じて適宜選ばれる。
【0038】図8は、押圧手段53を示す平面図であ
る。図8においても前記一方側の押圧手段53のみを示
す。前記押圧部材64a,64bは、中央部付近64a
2,64b2が取付台67に一端部64a1,64b1
よりも搬送方向上流側で枢支される。前記第2引張コイ
ルばね65は、その一端部が押圧部材64a,64bの
他端部64a3,64b3(64b3は図示しない)に
取付けられ、第2引張コイルばね65の他端部は、取付
台67に取付けられる。この第2引張コイルばね65の
他端部は、前記押圧部材64の他端部64a3,64b
3よりも前記仮想平面から離反する方向側で取付台67
に取付けられる。これによって、押圧部材64の一端部
64a1,64b1が支持面52bに近接する方向に付
勢される。前記係止片70a,70bは、押圧部材64
a,64bの他端部64a3,64b3付近に断続的、
つまり押圧部材64a,64bの一端部64a1,64
b1が所望の位置まで支持面52aに近接したときのみ
当接するように接する。これによって、前記押圧部材6
4a,64bの一端部64a1,64b1が支持面52
bに近接しすぎないようにすることができる。これによ
って、魚体Fの腹皮7が腹皮案内手段50bと押圧部材
64a,64bとの間を通過する際に、通過の障害とな
ることを防止することができる。前記腹皮案内手段50
a,50bの搬送方向下流側の端部は、前記仮想平面か
ら離反する方向につれて搬送方向上流側に傾斜して形成
される。これによって前記腹骨切断刃54a,54bの
刃先55を好ましい状態で腹皮案内手段50a,50b
の搬送方向下流側の端部に臨ませることができる。
【0039】図9は、図6の切断面線IX−IXから見
た断面図である。魚体処理装置10には、腹骨切断刃5
4a,54bに回転力を伝達する第2伝達手段73が設
けられる。図9には、仮想平面の一方側に配置される腹
骨除去手段54bに回転力を伝達する第2伝達手段73
のみを示す。他方側の第2伝達手段73は、同様の構成
を有するので、説明は省略する。前記第2伝達手段73
は、基本的に図示しない駆動手段からの回転力が導かれ
る第2入力軸74と、腹骨切断刃54bが固定される第
2出力軸75と、第2入力軸74および第2出力軸75
との間に介在される第1傘歯車76および第2傘歯車7
7とを含んで構成される。前記第2入力軸74は、前記
基台40に取付けられる収納箱78内において、前記搬
送方向に垂直であり、かつ前記仮想平面に向かうにつれ
上方に傾斜する回転軸線まわりに、第4軸受手段79
a,79bによって、回転自在に支持される。この第2
入力軸74の仮想平面に近い側の一端部74aには、前
記第1傘歯車76が取付けられる。
【0040】前記第2出力軸75は、前記収納箱78内
において前記搬送方向に垂直であり、かつ仮想平面に近
付くにつれ下方に傾斜する回転軸線まわりに、第5軸受
手段81a,81bおよび第6軸受手段82a,82b
によって、回転自在に支持される。この第2出力軸75
は、その一端部75aが前記収納箱78から突出するよ
うに設けられる。この一端部75aに前記腹骨切断刃5
4bが固定される。またこの第2出力軸75の他端部7
5bに前記第1傘歯車76に噛合する第2傘歯車77が
取付けられる。
【0041】このように第1入力軸74と第2出力軸7
5と第1および第2傘歯車76,77とを用いることに
よって、腹骨切断刃54bが回転駆動される。
【0042】前記腹骨切断刃54a,54bは、前述の
ように腹皮案内手段50a,50bの支持面52a,5
2bに平行に設けられる。この腹骨切断刃54の鉛直面
に対する角度θ1は、30〜65°(本実施例において
37.5°)に選ばれる。また前記押圧手段53の押圧
部材64a,64bおよび支持面52a,52bによっ
て、腹皮7を厚み方向両側から押圧することによって、
腹皮7内に延びる腹骨8を前記支持面52aに対し平行
に延ばすことができる。このような状態で、腹骨切断刃
54a,54bは、魚体Fの腹皮7を、腹骨8を含む内
側の部分と外皮を含む外側の部分との間で切断する。こ
のようにして、腹骨8を含む部分と、フィレとなる部分
とが分離された状態となる。
【0043】図10は、魚体処理装置10の動作を説明
するための図である。魚体Fは、シュートから供給され
ると、搬送ベルト18a,18bによって搬送される。
魚体Fは、前記開腹用切断刃12が設けられる位置まで
搬送されると、図10(a)に示されるように、腹部3
の腹びれ19の両側において頭尾方向に切断され、腹腔
4が開かれる。
【0044】開腹用切断刃12によって腹部3が切断さ
れた魚体Fは、開かれた腹腔4内に第1案内レール31
が挿入され、第1案内レールに案内されてさらに搬送さ
れ、前記ガッティングプーリ13a,13bが配置され
る位置に至る。この位置に搬送されると、図10の
(b)に示されるように魚体Fは、腹部3が切断され、
開かれた腹腔4内にガッティングプーリ13a,13b
が挿入され、腹腔4内の内臓が掻き出され、除去され
る。
【0045】ガッティングプーリ13a,13bによっ
て、内臓が除去された魚体Fは、図10の(c)に示さ
れるように、内臓が除去され空になった腹腔4内に、腹
皮案内手段50a,50bの搬送方向上流側の端部50
a1,50b1が挿入される。このように腹皮案内手段
50a,50bが腹腔4内に挿入され、支持面52a,
52bによって腹皮7が支持された状態で、魚体Fは、
さらに搬送される。前記支持面52a,52bには、搬
送方向下流側に向かうにつれて、下方側が上方側よりも
前記仮想平面から離反する方向に傾斜して形成されてお
り、図10の(d)に示されるように腹皮7は、相互に
離反する方向に拡げられていく。
【0046】腹皮案内手段50a,50bによって、各
腹皮7が拡げられた状態で、魚体Fは、さらに搬送され
腹骨切断刃54a,54bが配置される位置に至る。こ
の位置に至ると、図10の(e)に示されるように魚体
Fは、前述のように各腹皮7を、腹骨8を含む内側の部
分と外皮を含む外側の部分との間で中骨5付近まで切断
される。
【0047】腹皮7が中骨5付近まで切断された魚体F
は、図10(f)に示されるように腹腔4内に腹皮7を
前記外方側へ拡げておく案内部材83a,83bが挿入
され、腹皮7が接触し、腹腔4が閉じないようにした状
態で、さらに搬送される。魚体Fは、前記フィレ用切断
刃15が配置される位置に至ると、図10(g)に示さ
れるように中骨5の両側において、一対のフィレ23と
中骨5、背びれ25が、尾びれ26、背びれ27および
腹びれ19を含む下皮部分28などの残滓とに切断され
る。
【0048】このようにして魚体Fは、三枚おろし処理
されて、腹骨が除去された一対のフィレ23に加工され
る。
【0049】上述の実施例において、第1支持手段とし
て空気圧複動シリンダが用いられたけれども、サーボモ
ータ、ステップモータを用いて、カムなどを介し、前記
変位自在に支持するようにしてもよい。また油圧シリン
ダ、エアーハイドロシリンダなどを用いるようにしても
よい。また、たとえばばねを用いてガッティングプーリ
13a,13bを魚体の搬送経路内の位置20に支持
し、ばねの可撓性および弾発性によって、魚体Fの通過
時にのみ魚体Fに押圧され、退避するようにしてもよ
い。
【0050】また魚体の通過の感知には、たとえばレー
ザ、赤外線、X線などを用いた透過式光電スイッチ、直
接反射式光電スイッチ、ミラー反射式光電スイッチなど
を用いるようにしてもよい。また、超音波を用いるよう
にしてもよい。
【0051】また前記押圧部材64a,64bは、上下
2段に設けられたけれども、1段または3段以上に設け
られるようにしてもよい。また押圧部材64a,64b
と、腹皮7の間にベルトを介在させて、魚体Fの搬送を
補助し、腹皮7が容易に通過できるようにしてもよい。
【0052】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、魚体を三
枚おろし処理する魚体処理装置には、内臓除去用プーリ
を、魚体の搬送経路から退避する方向に変位可能に支持
する支持手段が設けられるので、内臓除去用プーリを魚
体の通過に支障を来さないように変位させることがで
き、内臓のみを掻き出すことができ、腹腔の搬送方向上
流側の部分を掻き取り、フィレに傷を付けて品質を低下
させたり、歩留りを低下させたりすることを防止するこ
とができる。また腹骨を除去する腹骨除去手段が設けら
れるので、魚体を腹骨が除去されたフィレに加工するこ
とができ、手作業によって、腹骨を除去する手間を省く
ことができる。また腹骨が除去されないまま食されるこ
とがないので、魚を食する際に腹骨を除去する手間を必
要とせず、また、小幼児が食する際に腹骨によって口内
に傷を負うことがない。
【0053】また本発明によれば、腹骨除去手段は、一
対の支持面によって腹皮を支持する腹皮案内手段と、支
持面上で腹皮を弾発的に押圧する押圧手段と、腹皮案内
手段および押圧手段の搬送方向下流側の端部に臨んで刃
先が配置され、腹皮を腹骨を含む内側の部分と、外皮を
含む外側の部分との間で切断する腹骨切断刃とを含むの
で、腹骨が真っすぐに延ばされた状態で、腹皮を切断す
ることができ、腹骨に逆らうことなく確実に腹骨を除去
することができるので、腹皮の不要な部分だけを除去す
ることができ、加工されるフィレの品質を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の魚体処理装置10の一部分
を示す断面図である。
【図2】魚体処理装置10の一部を示す平面図である。
【図3】図1の切断面線III−IIIから見た断面図
である。
【図4】ガッティングプーリ13a,13bを図3の右
方向から見て示す正面図である。
【図5】ガッティングプーリ13を図4の上方から見て
示す平面図である。
【図6】図1の尾部持上げ手段22付近を拡大して示す
図である。
【図7】図6の切断面線VII−VIIから見た断面図
である。
【図8】押圧手段53を示す平面図である。
【図9】図7の切断面線IX−IXから見た断面図であ
る。
【図10】魚体処理装置10の動作を説明するための図
である。
【図11】頭部1が切断された魚体Fを示す側面図であ
る。
【図12】その魚体Fを切断面2側から見て示す正面図
である。
【符号の説明】
3 腹部 4 腹腔 5 中骨 7 腹皮 8 腹骨 9 尾部 10 魚体処理装置 11 搬送手段 12 開腹用切断刃 13 ガッティングプーリ 14 腹骨除去手段 15 フィレ用切断刃 16a,16b 始端側プーリ 17a,17b 終端側プーリ 18a,18b 搬送ベルト 22 尾部持上げ手段 31 第1案内レール 32 第1連結手段 40 基台 45 支持手段 49 近接スイッチ 50a,50b 腹皮案内手段 52a,52b 支持面 53 押圧手段 54a,54b 腹骨切断刃 72 第2案内レール 73 第2伝達手段 F 魚体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頭部が切断された魚体の腹部を下方に
    し、かつ尾部を搬送方向上流側に向けた姿勢で、前記魚
    体をその厚み方向両側から挟持して搬送方向下流側に搬
    送し、この搬送経路に沿って設けられる開腹用切断刃に
    よって魚体の腹部を頭尾方向に切断し、その開腹用切断
    刃よりも搬送方向下流側に設けられる内蔵除去用プーリ
    を前記魚体の腹腔内に挿入して内臓を除去した後、前記
    内蔵除去用プーリよりも搬送方向下流側に設けられるフ
    ィレ用切断刃によって中骨の両側において背腹方向に切
    断して、魚体を三枚おろし処理する魚体処理装置におい
    て、前記内臓除去用プーリを、魚体の形状に応じて搬送
    経路から退避する方向に変位可能に支持する支持手段
    と、 前記内臓除去用プーリよりも搬送方向下流側で、かつ前
    記フィレ用切断刃よりも搬送方向上流側に、中骨の両側
    に延びる腹皮を、中骨から腹皮内に延びる腹骨を含む内
    側の部分と、外皮を含む外側の部分との間で切断する腹
    骨除去手段とが設けられることを特徴とする魚体処理装
    置。
  2. 【請求項2】 前記腹骨除去手段は、搬送されてくる魚
    体の前記腹腔内に挿入して、前記腹皮を平坦な一対の支
    持面上で支持する腹皮案内手段と、前記腹皮案内手段の
    各支持面上で、魚体の各腹皮を弾発的に押圧する押圧手
    段と、前記腹皮案内手段および押圧手段の搬送方向下流
    側の端部に臨んで、刃先が配置され、前記腹皮案内手段
    および押圧手段から搬送方向下流側に突出した腹皮を、
    前記腹骨を含む内側の部分と外皮を含む外側の部分との
    間で切断する腹骨切断刃とを含むことを特徴とする請求
    項1に記載の魚体処理装置。
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