JPH087069Y2 - 内燃機関のシリンダブロック - Google Patents

内燃機関のシリンダブロック

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JPH087069Y2
JPH087069Y2 JP1988040281U JP4028188U JPH087069Y2 JP H087069 Y2 JPH087069 Y2 JP H087069Y2 JP 1988040281 U JP1988040281 U JP 1988040281U JP 4028188 U JP4028188 U JP 4028188U JP H087069 Y2 JPH087069 Y2 JP H087069Y2
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cylinder
cylinders
wall
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combustion engine
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隆 柳沢
美則 中鉢
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Nissan Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、内燃機関のシリンダブロックに関し、特
に、シリンダライナをシリンダ壁で鋳ぐるんだアルミニ
ウム合金製のシリンダブロックに関する。
〈従来の技術〉 シリンダライナをシリンダ壁で鋳ぐるむようにしたア
ルミニウム合金製のシリンダブロックとしては、従来、
例えば第2図に示すようなものがある(実開昭60-65355
号公報等参照)。
この図のシリンダブロックは、4連サイアミーズ型の
もので、所定の間隔で配列した複数のシリンダライナ1
は、シリンダブロック2内においてその周囲がアルミニ
ウム合金からなるシリンダ壁3により鋳ぐるまれてい
る。このシリンダ壁3とシリンダブロック2の外周壁部
との間にはウォータジャケット4が形成されている。5,
6はヘッドボルトボスである。
ところで、前記シリンダ壁3は、シリンダライナ1を
鋳ぐるむ時の鋳造湯回り上必要な肉厚に形成しなければ
ならず、従って従来では、シリンダ壁3は、全周に亘っ
て前記最小肉厚以上の均一な肉厚となるように形成され
ている。即ち、図において、t13=t2=t3である。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかしながら、このような従来のシリンダブロック2
にあっては、シリンダライナ1外周の隣接するシリンダ
を有する気筒(第2図に示す4気筒内燃機関の場合は#
2及び#3気筒)と、一方向のみ隣接するシリンダを有
する両端の気筒(第2図に示す4気筒内燃機関の場合は
#1及び#4気筒)のシリンダ配列方向におけるシリン
ダ壁3の肉厚を全て同一としている(t11=t12=t13=t
14=t15=t2=t3)ので、後述するような問題点を生じ
る。
即ち、第3図の点線に示すように、該シリンダブロッ
クにシリンダガスケット9及びシリンダヘッド10を装着
して、ヘッドボルト7,8にて締結する際に、一方向のみ
隣接するシリンダを有する両端側の気筒における、他の
気筒と隣接しないシリンダライナ1配列方向(第2図に
おいてL1−L2方向)のシリンダ壁3の部分が自由端側と
なるため大きく変形して、ひいてはシリンダライナ1も
変形し、他の部分及びシリンダライナ1の端面11よりも
突出して、ブローバイが増加したり、オイル消費率が悪
化したりすると共に、このシリンダライナ1部分の塑性
変形によりシリンダボアφDが変形してしまう。
一方、前述した課題を解決する目的で、一方向のみ隣
接するシリンダを有する両端側の気筒(第2図に示す4
気筒内燃機関の場合は#1及び#4気筒)における、他
の気筒と隣接しないシリンダライナ1側のヘッドボルト
8を、他の部分で用いるヘッドボルト7に較べて、締結
力の弱いボルトを用いることも考えられるが、この場合
は該ヘッドボルト8とシリンダのセンタ12を結ぶ仮想の
ラインで構成される締結ゾーン(第2図において中心角
αで示されるゾーン)において、シリンダガスケット9
の面圧が低下するため、シリンダガスケット9のシール
性が低下してしまう。
本考案は、このような従来の実情に鑑みなされたもの
で、シリンダガスケットのシール性を確保しつつ、一方
向のみ隣接するシリンダを有する気筒における、他の気
筒と隣接しないシリンダ壁の部分が変形することのない
シリンダブロックを提供することを目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 このため、本考案は、所定の間隔で配列した複数のシ
リンダライナをシリンダ壁で鋳ぐるんだアルミニウム合
金製の内燃機関のシリンダブロックにおいて、前記シリ
ンダライナ外周のシリンダ壁を、シリンダライナ配列方
向であって、他のシリンダと隣接しない両端側を隣接す
る側より2倍の厚肉に形成しシリンダライナ配列方向と
直交する軸線上のシリンダ壁よりなだらかに厚くする構
成とした。
〈作用〉 かかる構成では、シリンダ壁を、シリンダライナ配列
方向であって、他のシリンダと隣接しない両端側を隣接
する側より2倍の厚肉に形成することにより、該部分の
断面係数を確実に大きくすることとなる。さらに該部分
はシリンダライナ配列方向と直交する軸線上のシリンダ
壁よりなだらかに厚くなるように構成されているので、
急激な断面係数の変化も無く、もって他の気筒と隣接し
ないシリンダ壁の部分の変形を防止でき、従ってシリン
ダ壁の変形を抑えることができ、ひいてはシリンダライ
ナの変形も抑制することができる。
〈実施例〉 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
尚、以下に説明する図において、第2図及び第3図と
同一要素のものには同一符号を付して説明を簡単にす
る。
第1図において、この図のシリンダブロック2は、サ
イアミーズ型のもので、従来例と同様に、所定の間隔で
配列した複数のシリンダライナ1は、シリンダブロック
2内においてその周囲がアルミニウム合金からなるシリ
ンダ壁3により鋳ぐるまれている。
そして、本考案に係わる構成として、前記シリンダラ
イナ1外周のシリンダ壁3を、シリンダライナ1配列方
向(第1図においてL1−L2方向)であって、他のシリン
ダと隣接しない側を隣接する側より厚肉に形成する。
即ち、隣接するシリンダを有する気筒(第1図に示す
4気筒内燃機関の場合は#2及び#3気筒)のシリンダ
ライナ1外周のシリンダ壁の肉厚t12,t13,t14,t2,t
3に較べて、シリンダライナ1配列方向であって、一方
向のみ隣接するシリンダを有する両端側の気筒(第1図
に示す4気筒内燃機関の場合は#1及び#4気筒)にお
ける、他の気筒と隣接しない、該シリンダライナ1外周
のシリンダ壁3の肉厚t21,t22を2倍の肉厚に形成す
る。ここで、該気筒におけるシリンダライナ1の配列方
向ではない、即ち前記軸線L1−L2方向と直交する軸線X
方向のシリンダ壁3の肉厚t41,t42とはなだらかに連続
するよう前記肉厚t21,t22は厚く形成される。故に、t
12=t13=t14=t2=t3=1/2t21=1/2t22のようになる。
ここで、シリンダライナ1配列方向であって、一方向
のみ隣接するシリンダを有する両端側の気筒における、
他の気筒と隣接しない該シリンダライナ1外周のシリン
ダ壁3においては、ヘッドボルト7の締結力により該シ
リンダ壁3及びシリンダライナ1に掛かる単位肉厚当た
りの荷重が、隣接するシリンダを有する気筒における同
様の荷重と比較して約2倍となるので、前述の肉厚t21
=t22を他の部分の2倍としている。
次に作用を説明する。
シリンダブロック2にシリンダガスケットを介してシ
リンダヘッド10を全気筒共通のヘッドボルト7により締
結する際、シリンダライナ1配列方向であって、一方向
のみ隣接するシリンダを有する両端側の気筒(第1図に
示す4気筒内燃機関の場合は#1及び#4気筒)におけ
る、他の気筒と隣接しない該シリンダライナ1外周のシ
リンダ壁3においては、肉厚t21,t22を他の部分の2倍
としたので、該部分の断面係数を確実に大きくすること
となる。さらに該肉厚t21,t22の部分は肉厚t12またはt
14のシリンダ壁からなだらかに厚くなるように構成され
ているので、急激な断面係数の変化も無く、もって#1
及び#4気筒のシリンダ壁の変形を防止でき、ヘッドボ
ルト7の締結力により該部分が変形することはなく、よ
ってシリンダライナ1も変形せず、他の部分及びシリン
ダライナ1の端面11よりも突出することはない。
また、ヘッドボルト7も全気筒共通のボルトを使用し
ているので、部分的に締結力が強くなることもなく、シ
リンダガスケットのシール性も確保される。
よって、このシリンダライナ1部分の塑性変形により
シリンダボアφDが変形してしまうこともなく、ブロー
バイが増加したり、オイル消費率が悪化することもな
い。
〈考案の効果〉 以上説明したように本考案によれば、シリンダライナ
配列方向であって、一方向のみ隣接するシリンダを有す
る両端の気筒における、他の気筒と隣接しない、該シリ
ンダライナ外周のシリンダ壁の部分の断面係数を大きく
でき、もって、該部分の変形を抑制できる。これにより
シリンダガスケットのシール性を確保しつつ、シリンダ
ボアの変形も防止することができ、よって、ブローバイ
の増加、オイル消費率の悪化を回避できるという効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係わる内燃機関のシリンダブロックの
一実施例としてのサイアミーズ型シリンダブロックの平
面図、第2図は従来例を示すサイアミーズ型シリンダブ
ロックの平面図、第3図は第2図のA−A断面図であ
る。 1……シリンダライナ、2……シリンダブロック 3……シリンダ壁、5,6……ヘッドボルトボス 7,8……ヘッドボルト、#1〜#4……気筒

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の間隔で配列した複数のシリンダライ
    ナをシリンダ壁で鋳ぐるんだアルミニウム合金製の内燃
    機関のシリンダブロックにおいて、前記シリンダライナ
    外周のシリンダ壁を、シリンダライナ配列方向であっ
    て、他のシリンダと隣接しない両端側を隣接する側より
    2倍の厚肉に形成しシリンダライナ配列方向と直交する
    軸線上のシリンダ壁よりなだらかに厚くしたことを特徴
    とする内燃機関のシリンダブロック。
JP1988040281U 1988-03-29 1988-03-29 内燃機関のシリンダブロック Expired - Lifetime JPH087069Y2 (ja)

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JP1988040281U JPH087069Y2 (ja) 1988-03-29 1988-03-29 内燃機関のシリンダブロック

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JPH01144452U JPH01144452U (ja) 1989-10-04
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH037557Y2 (ja) * 1985-09-25 1991-02-25
JPS634350U (ja) * 1986-06-25 1988-01-12

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Publication number Publication date
JPH01144452U (ja) 1989-10-04

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