JPH086966B2 - 自動風呂装置の湯張り制御方法 - Google Patents

自動風呂装置の湯張り制御方法

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JPH086966B2
JPH086966B2 JP1087569A JP8756989A JPH086966B2 JP H086966 B2 JPH086966 B2 JP H086966B2 JP 1087569 A JP1087569 A JP 1087569A JP 8756989 A JP8756989 A JP 8756989A JP H086966 B2 JPH086966 B2 JP H086966B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、自動風呂装置の湯張り制御方法に関し、具
体的にいえば、圧力センサーのような間接水位検出手段
を備えた水量検知方式の自動風呂装置において、浴槽の
設定水位まで湯(又は水)を自動供給するための方法に
関する。
[背景技術] 自動風呂装置の給湯水位を設定する方法としては、水
位スイッチ方式と水量センサー方式とが知られている。
このうち水量センサー方式として従来より実施されて
いるものは、浴槽に設けられたバスアダプター(循環
口)のレベルを基準として一定水位の湯を浴槽内に落と
し込む方法である。
例えば、第5図に示すように、給湯回路101が追焚き
回路102に接続されており、給湯回路101から供給された
湯は追焚き回路102を通って浴槽103内に落とし込まれる
ようになっており、追焚き回路102には水量センサー104
と圧力センサー105とが設けられている。そして、自動
ボタンがオンされると、給湯回路101から一定量(例え
ば10リットル)の湯が供給されて浴槽103のバスアダプ
ター106のレベルLBまで湯が落とし込まれる。すなわ
ち、追焚き回路102の圧力センサー105によってバスアダ
プター106のレベルLBが検出されており、バスアダプタ
ーレベルLBまで湯が落とし込まれると、一旦給湯が停止
される。そして、浴槽103内には、バスアダプターレベ
ルLBを基準として、その上に設定深さHとなるように湯
を落とし込んでいる。
一般に用いられている圧力センサー105は、図示しな
いが、水圧を受けて変位又は変形するダイアフラムを内
部に備えたダイアフラム式のものであり、追焚き回路10
2内の水を通して伝えられる浴槽103内の水による水圧を
感知して水位を検出する。図6(a)は浴槽103内へ落
とし込まれた水量Qと浴槽103内の水位(破線)及び圧
力センサー出力P(実線)との関係を示す図である。こ
こで、 Q1:浴槽底面からバスアダプターレベルLBまでの水量 Q2:追焚き回路内に水が満たされるまでの水量 Q3:設定水位LSまでの水量 である。まず、図6(a)に破線で示す水位の変化を説
明する。水量0〜Q1では浴槽103内の水位は上昇する
が、水位がバスアダプターレベルLBに達して水量がQ1
越えると、浴槽103内に落とし込まれた水は、バスアダ
プター106から追焚き回路102の配管内へ流れ込むので、
水量Q2で追焚き回路102内に水が満たされるまで浴槽103
内の水位は上昇することなく停滞する。水量Q2を越える
と再び水位が上昇し、水量Q3で設定水位LSに達する。
つぎに、図6(a)に実線で示す圧力センサー出力P
の変化を説明する。浴槽103内に給湯を開始しても、水
位がバスアダプターレベルLBに達するまでは追焚き回路
102内が水封されないので、圧力センサー105には大気圧
もしくは配管内の残水による静水圧が加わった状態とな
り、圧力センサー出力Pが一定値P1に保たれている水量
0〜Q1の間では圧力センサー105の出力は意味を持たな
い。水量Q1〜Q2は水位がバスアダプターレベルLBで停滞
して追焚き回路102内に水が流れ込んでいる領域である
が、追焚き回路102の配管断面積は浴槽断面積に比べて
非常に小さいから、この領域では圧力センサー出力Pは
ほぼ瞬時に変化し(圧力センサー105がバスアダプター
レベルLBよりも上方に位置している場合には、図6
(a)のように負側に変化し、逆に、圧力センサー105
がバスアダプターレベルLBよりも下方に位置している場
合には正側に変化する。)、その変化後の圧力センサー
出力P2がバスアダプターレベルLBにおける圧力センサー
出力として基準となる。この水量Q2を越えると、浴槽10
3の水位が水量Qの増加に応じて上昇すると共に圧力セ
ンサー出力PもP2から変化してゆく。
従って、この圧力センサー105によれば、バスアダプ
ターレベルLB以上においては浴槽103内の水位を検出す
ることができる。例えば、圧力センサー出力PがP4の場
合には、水位はL4であると判定することができる。
[発明が解決しようとする課題] 従来の水量センサー方式の自動風呂装置にあっては、
上記のごとく圧力センサーがバスアダプターレベルLB以
上でないと水位を検出することができないので、バスア
ダプターレベルLBを基準とし、このバスアダプターレベ
ルLBから一定高さHとなるように希望水位LS′を設定し
ている。
しかしながら、浴槽の施工時においては、バスアダプ
ターを取り付けるための開口を現場で浴槽に穴あけする
ので、浴槽ごとにバスアダプターの位置は少しづつ異な
っている。バスアダプターレベルの位置が異なる場合の
圧力センサー出力Pと水位との関係を図6(b)に示
す。ここでは、図を分かり易くするため、追焚き回路内
に水を流れ込んでいる領域(図6(a)のQ1〜Q2の区
間)は非常に狭く、ほぼゼロであるとしている。いま、
バスアダプターがLB5の水位に取り付けられた場合に
は、圧力センサー出力Pの変化は水量Q5の時に生じ、圧
力センサーの出力Pの変化は、図6(b)の圧力センサ
ー出力(5)のようになる。また、バスアダプターがLB
6の水位に取り付けられた場合には、圧力センサー出力
Pの変化は水量Q6の時に生じ、圧力センサーの出力Pの
変化は、図6(b)の圧力センサー出力(6)のように
なる。従って、圧力センサー出力がいまPSであったとす
ると、バスアダプターレベルがLB5の場合には検出され
た水位はL5となり、バスアダプターレベルがLB6の場合
には検出された水位はL6となる。このようにバスアダプ
ターレベルLB5又はLB6を基準とする水位(L5−LB5)又
は(L6−LB6)はバスアダプターの取り付け位置に関係
なく一定となるが、浴槽底面を基準とする水位L5又はL6
はバスアダプターの取り付け位置によりバラツキが発生
する。
したがって、バスアダプターレベルを基準として浴槽
内に湯を落とし込んだ場合、浴槽に張られた湯の深さに
バラツキが生じるという欠点がある。特に、バスアダプ
ターの位置が低過ぎると浴槽内の湯が不足し、逆にバス
アダプターの位置が高過ぎると、極端な場合には湯が浴
槽外に溢れるという問題がある。
また、特開昭63−259347号公報に開示されているよう
に、上記のようなバスアダプターレベルの施工誤差等に
よる希望水位のバラツキを防止するため、施工直後に水
位設定のための試運転を行い、この時に手動操作で希望
水位を設定し、その時にバスアダプターレベルから試運
転時に選択した希望水位までの高さを制御部のマイコン
に記憶させておくものもある。しかし、この従来例で
も、浴槽内に湯を落とし込みながら施工者等が湯量を視
認し、適当なところで希望水位を選択するので、施工者
による水位のバラツキをなくすことはできず、実際に入
浴してみると不都合を生じる恐れがあった。また、この
ような方法では、設置時に希望水位設定のための作業を
目視と手動により行なう必要があり、水位の自動設定を
行えないという問題があった。
しかして、本発明は、叙上の従来例の欠点に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、バスアダ
プターの取付位置に係わり無く、浴槽内に一定深さの湯
を落とし込むことができるようにすることにある。
[課題を解決するための手段] このため、請求項1の自動風呂装置の湯張り制御方法
は、浴槽(2)に給湯するための給湯回路(4)と、浴
槽(2)内の湯を追い焚きするための追焚き回路(3)
と、浴槽(2)内の水位を検出するための圧力センサー
のような間接水位検出手段(9)と、浴槽(2)内に供
給された湯の水量を検出するための流量検出手段(15)
を備え、前記間接水位検出手段(9)が検出可能な水位
まで浴槽(2)内に湯を入れた後、設定水位(LS)まで
の湯量を求めて給湯する水量センサー方式の自動風呂装
置の湯張り制御方法であって、浴槽(2)底面を基準と
する設定水位(LS)までの高さ(H0)を予め記憶させて
おき、浴槽(2)内に定量(q22)の湯を2度続けて給
湯した時の第1回目の水位上昇量(h1)と第2回目の水
位上昇量(h2)を検出して第2回目の水位上昇量(h2
と第1回目の水位上昇量(h1)との比(k=h2/h1)を
求め、現水位までの全給湯量(Qa)と、前記定量給湯時
の水位上昇量(h2、又はh1)と、前記水位上昇量の比
(k=h2/h1)とを用いて浴槽(2)底面を基準とする
現水位までの高さ(hx)を演算し、記憶データとして
保持している前記設定水位(LS)までの高さ(H0)と、
前記現水位までの高さ(hx)と、前記定量給湯時の水
位上昇量(h2、又はh1)と、前記水位上昇量の比(k=
h2/h1)とを用いて現水位から設定水位(LS)まで水位
を上昇させるために必要な追加水量(q3)を求めた後、
求めた追加水量(q3)の湯を浴槽(2)内に供給するこ
とを特徴としている。
また、請求項2の自動風呂装置の湯張り制御方法は、
浴槽(2)に給湯するための給湯回路(4)と、浴槽
(2)内の湯を追い焚きするための追焚き回路(3)
と、浴槽(2)内の水位を検出するための圧力センサー
のような間接水位検出手段(9)と、浴槽(2)内に供
給された湯の水量を検出するための流量検出手段(15)
を備え、前記間接水位検出手段(9)が検出可能な水位
まで浴槽(2)内に湯を入れた後、設定水位(LS)まで
の湯量を求めて給湯する水量センサー方式の自動風呂装
置の湯張り制御方法であって、浴槽(2)底面を基準と
する設定水位(LS)までの高さ(H0)を予め記憶させて
おき、浴槽(2)内に定量(q22)の湯を2度続けて給
湯した時の第1回目の水位上昇量(h1)と第2回目の水
位上昇量(h2)を検出して第2回目の水位上昇量(h2
と第1回目の水位上昇量(h1)との比(k=h2/h1)を
求め、記憶データとして保持している前記設定水位(L
S)までの高さ(H0)と、現水位までの全給湯量(Qa)
と、前記定量給湯時の水位上昇量(h2、又はh1)と、前
記水位上昇量の比(k=h2/h1)とを用いて現水位から
設定水位(LS)まで水位を上昇させるために必要な追加
水量(q3)を求めた後、求めた追加水量(q3)の湯を浴
槽(2)内に供給することを特徴としている。
[作用] しかして、本発明の方法によれば、深さで浴槽断面積
が変化している浴槽でも設定水位まで正確に湯を張るこ
とができる。すなわち、浴槽断面積とその変化を、任意
水位において定量の湯を2度続けて給湯した時の水位上
昇量とその水位上昇量の比として評価し、これを記憶し
ているので、浴槽断面積の変化を考慮して現水位から設
定水位まで水位を上昇させるために必要な追加水量を求
め、設定水位までの追加水量を精度よく求めることがで
きる。
また、定量の湯を2度続けて浴槽内に落とし込み、そ
の時の水位上昇量とその水位上昇量の比を間接水位検出
手段によって検出することにより自動的にデータをサン
プリングして記憶し、自動的に自動風呂装置の設定作業
を行なうことができるので、浴槽の全ての深さにおける
浴槽断面積を定量給湯時の水位上昇量として評価するの
でなく、定量の湯の落とし込みを2度行なうだけでデー
タをサンプリングして記憶することができ、水位設定の
ための処理を簡単にできる。しかも、湯張りのためのデ
ータ記憶量を少なくし、データ処理等を簡単にすること
ができる。
また、浴槽底面を基準として設定水位を決めているの
で、バスアダプターの施工位置のバラツキ等によらず、
浴槽底面から一定高さに設定水位を自動設定することが
できる。従って、浴槽底面に腰を降ろした時に丁度水位
が首の辺りに位置するような高さに設定水位を設定する
ことができる。しかも、定量の湯を落とし込んだ時の水
位上昇量や水位上昇量の比を湯張り時に求めているの
で、任意の寸法形状の浴槽に使用することができ、汎用
性を有している。
請求項1の自動風呂装置の湯張り制御方法では、浴槽
底面を基準として現水位までの高さを求めてから、現水
位から設定水位までの追加水量を求めているが、現水位
までの高さは途中の演算に必要であるだけであるので、
必ずしも求める必要はなく請求項2の方法のように設定
水位までの高さを表面上表われないように演算して設定
水位までの追加水量を求めることもできる。
[実施例] 以下、本発明の実施例を添付図に基づいて詳述する。
(実施例における自動風呂装置の構成) 第1図は本発明の実施例を示す全体構成図であり、1
は自動風呂装置、2はほぼ一定の断面積を有する浴槽、
3は追焚き回路、4は給湯回路である。追焚き回路3
は、ポンプ10から風呂用熱交換器7を介して浴槽2のバ
スアダプター5に接続する往路6aと、バスアダプター5
から前記ポンプ10に至る復路6bとからなり、往路6aの途
中に圧力センサー9と水流スイッチ8が設けられ、復路
6bの途中にサーミスタ21が設けられている。給湯回路4
は、流量センサー22、サーミスタ17、給湯用熱交換器1
1、流量調整弁18、サーミスタ19、流量調整弁14、流量
センサー15、バキュームブレーカ20、閉止弁12、逆止弁
13を介して追焚き回路3に接続されている。16は給湯回
路4の途中から分岐して適宜の給湯箇所に至る分岐給湯
路である。また、移動風呂装置1の制御部(図示せず)
はマイクロコンピュータを備えており、各種演算・判断
・制御・記憶等を行っている。
前記流量センサー15は、追焚き回路3を通って給湯回
路4から浴槽2内へ給湯される湯の流量を検出するもの
であり、その流量検知信号は制御部(図示せず)へ送ら
れており、制御部ではこの流量値を積算して水量(積算
流量)を得ている。また、圧力センサー9は、浴槽2内
の水位を水圧として間接的に検出している。この圧力セ
ンサー9は、従来例において説明した圧力センサー105
と同様、第6図(a)のような特性を有している。
また、自動風呂装置1の制御部では、浴槽底面を基準
とする設定水位LSまでの高さH0を予めROM等の不揮発性
メモリに記憶させられている。浴槽2の断面積は各浴槽
のタイプ毎に異なるが、特殊な浴槽を除き、浴槽2の深
さはほぼ一定(約550mm)であるので、浴槽底面を基準
とすれば適正な設定水位LSまでの高さH0を定めることが
できる(例えば、約450mm)。
(自動給湯動作の説明) しかして、上記設定水位LSまでの高さを記憶させられ
ている自動風呂装置により、浴槽の設定水位まで自動給
湯させる場合の動作を第2図ないし第4図に従って説明
する。
第2図に示すように、自動風呂装置の設置後、電源を
投入する(S31)。さらに、自動スイッチをオン(S32)
にし、閉止弁12を開成し、給湯回路4からバスアダプタ
ーレベルLBよりも下の水位となるように一定量q0(例え
ば、10リットル)の湯を浴槽2内に落とし込む(S3
3)。ついで、閉止弁12を閉成し、ポンプ10を運転させ
て水流スイッチ8によって循環判定を行い(S34)、循
環判定後ポンプ10を停止する。循環判定が「水有り」で
あれば、浴槽2内に水が残っていたと判断し、例えば運
転を停止して異常信号(チェックメッセージ)を出す。
循環判定が「水無し」であれば、給湯回路4から一定量
q1(例えば、80リットル)の湯を浴槽2内に落とし込む
(S35)。次ぎに、ポンプ10を運転して水流スイッチ8
によって循環判定を行う(S36)。この循環判定の結果
が「水無し」であれば、給湯回路4からさらにq11(20
リットル〜40リットル)の湯を浴槽2に落とし込み(S3
7)、再度循環判定を繰り返す(S38)。この循環判定の
結果も「水無し」であれば、例えば、浴槽2の排水栓が
開いている恐れがあるので、運転を停止して排水栓忘れ
の「チェックメッセージ」等を出力する。S36の循環判
定が「水有り」であれば、バスアダプターレベルLBより
も上に湯が張られているので、循環判定時にポンプ10が
運転されると、湯が追焚き回路3を循環して回路内のエ
アが追い出される。また、循環判定が「水有り」となっ
た後は、浴槽2内にはバスアダプターレベルLB以上の湯
が存在しているので、圧力センサー9が水量検知可能な
状態(P>P1)となっている。こうして、「水有り」と
判断されると、基準水位(浴槽底面)が検出される(S3
9)。
基準水位の検出は第3図に示すようにして行われる。
このときまでに浴槽2に落とし込まれているトータルの
水量Qを制御部のメモリ等に記憶する(S51)。
ここで、 Q=(q0+q1)もしくはQ=(q0+q1+q11) 但し、q0:S33で落とし込まれた水量 q1:S35で落とし込まれた水量 q11:S37で落とし込まれた水量 給湯回路4から浴槽2内へ一定量q22(例えば20リッ
トル〜40リットル)の湯を落とし込み(S52)、q22の湯
の定量落とし込み後の水位上昇量h1を圧力センサー9に
よって検出し(S53)、さらにq22の湯を再度浴槽2内へ
定量落とし込みし(S54)、この2度目の定量落とし込
み後の水位上昇量h2を圧力センサー9によって検出する
(S55)。よって、第2回目の水位上昇量h2と第1回目
の水位上昇量h1との水位上昇量比はk=h2/h1と求まる
(S56)。ここで、記憶している水量Qは定量落とし込
みの回数に換算すれば、m=Q/q22(現水位での総水量
はQa=Q+2q22であるから、現水位での換算回数はm+
2である。)であり、また、定量q22の湯を2度続けて
落とし込んだときの水位上昇量h1,h2の比k=h2/h1は、
浴槽の(水平)断面積の変化が緩やかであれば、ほぼ一
定とすることができるので、2度目の定量落とし込み後
の水位hxは、次の式より計算される(S57)。
但し、hx:浴槽底面から現水位(水位上昇量を求め
るために定量q22の水を2度落とし込んだ後の水位)ま
での高さ k:水位上昇量の比 h2:水位上昇量の比を求めるために2度目にq22の水を落
とし込んだときの水位上昇量 m:記憶している水量Qを定量q22の湯の落とし込み回数
に換算した数 m+2:現水位での水量を定量q22の湯の落とし込み回数
に換算した数 したがって、式により現水位から浴槽底面までの深
さhxが求められる。
次に、2度目の定量落とし込みの後、さらにn回定量
落とし込みを繰り返して浴槽底面からH0の高さの設定水
位LBまで湯張りを行うための条件は、次の式である。
但し、H0:浴槽底面から設定水位までの高さ hx:浴槽底面から現水位までの高さ k:水位上昇量の比 h2:水位上昇量の比kを求めるために2度目にq22の水を
落とし込んだときの水位上昇量 n:現水位から設定水位まで湯を落とし込むための定量q
22の湯の落とし込み回数 この式からnの値を得た後、追加水量q3=nq22を求
め(S58、S40)、追加水量q3=nq22の湯を一気に落とし
込み、設定水位LSまで湯を張る(S41)。
ここで、水位hxを求めてその水位hxから設定水位LS
まで水位を上昇させるための追加水量q3を求める場合、
全ての水位と追加水量q3との関係を記憶させておくこと
も可能であるが、そのような方法では制御部で大きな記
憶容量が必要とされる。これに対し、本発明では数個の
データを記憶させておくだけでよいので、制御データ処
理を簡単にでき、コストも安価になる。
こうして、浴槽2内に設定水位LSまで湯が供給される
と、浴槽2内の湯は風呂用熱交換器7によって設定温度
まで追い焚きされ、設定温度に達したら停止する。
以上の動作の結果、制御部では、浴槽底面から設定水
位LSまでの全水量Qtot; Qtot=(m+n+2)q22 が得られる。
しかして、この運転を通して得られた水位上昇量比k
やh1,h2,Qtotなどは制御部に記憶される。なお、h2など
は浴槽底面での値 h=h2/km+1 に換算して記憶してもよい。
(変形例) 上記第1の実施例においては、便宜上、浴槽2に落と
し込まれている水量Qからhxを求めた後、そのhxの値
を用いて設定水位H0まで水を張るための追加水量nq22
求めたが、水位hxは単に途中の計算に用いているだけ
であるので、水量Qから直接に追加水量nq22を求めても
よい。
すなわち、上記式に式を代入すると、次の式が
得られる。
但し、H0:浴槽底面から設定水位までの高さ h2:水位上昇量の比kを求めるために2度目にq22の水を
落とし込んだときの水位上昇量 k:水位上昇量の比 m:記憶している水量Qを定量q22の湯の落とし込み回数
に換算した値であって、m=Q/q22 n:現水位から設定水位まで湯を落とし込むための定量q
22の湯の落とし込み回数 従って、制御部に上記式を登録していると、第3図
のS51〜S56のフローに従って水位上昇量h2と水位上昇量
比kを求めれば、それまでに浴槽2に落とし込まれてい
る水量Qをm(=Q/q22)に換算し、h2,k,mの各値を
式に当てはめることにより、浴槽底面を基準とする所定
高さ(設定水位の高さ)H0まで湯を張るための追加水量
nq22を直接に求めることができる(第3図のフローS57
は省略される)。
(その他) なお、上記実施例では、計算に用いる水位上昇量とし
て第2回目の定量q22の湯の落とし込み時における水位
上昇量h2を値いたが、第1回目の定量q22の湯の落とし
込み時における水位上昇量h1を用いても差し支えない。
[発明の効果] 本発明によれば、要するに、浴槽の底面を基準として
設定水位を用いているので、設定水位まで湯を張ること
によって常に湯の深さを一定にすることができ、従来例
のようにバスアダプターの取付位置の誤差などによって
設定水位まで湯を張った時の湯の深さにバラツキが生じ
ることがない。また、定量の湯を浴槽内に落とし込んで
その水位上昇量を間接水位検出手段によって検出するこ
とにより自動的にデータをサンプリングして記憶し、自
動的に自動風呂装置の設定作業を行なうことができる。
しかも、設定水位まで湯を張る際の動作数を少なくで
き、設定水位まで湯を張るための所要時間を短くするこ
とができ、さらに、浴槽の形状を数個のデータとして記
憶することができるので、制御を簡単にすることができ
る。さらに、浴槽の深さ方向において浴槽断面積が変化
している任意の形状の浴槽でも設定水位まで正確に湯を
張ることができる。すなわち、任意水位における各浴槽
断面積を定量給湯時の水位上昇量として評価し、これを
記憶しているので、浴槽断面積の変化を考慮して現水位
における浴槽内の水量を求め、設定水位までの追加給湯
量を精度よく求めることができる。また、形状寸法の異
なる任意の浴槽において所定の設定水位まで自動的に湯
を張ることができ、汎用性を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による自動風呂装置を示す全
体構成図、第2図は本発明の実施例による自動風呂装置
において諸データを得るための運転時のフローチャー
ト、第3図は第2図の基準水位検出及び残量計算のステ
ップを示す詳細フローチャート、第4図は同上の説明
図、第5図は従来例の一部省略した構成図、第6図
(a)(b)は浴槽内の水位及び圧力センサー出力と浴
槽内に落とし込まれた水量との関係を示すグラフであ
る。 2……浴槽 3……追焚き回路 4……給湯回路 9……圧力センサー(間接水位検出手段) 15……流量センサー(流量検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 功 兵庫県神戸市中央区明石町32番地 株式会 社ノーリツ内 (56)参考文献 特開 昭63−259347(JP,A) 特開 昭61−243251(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】浴槽(2)に給湯するための給湯回路
    (4)と、浴槽(2)内の湯を追い焚きするための追焚
    き回路(3)と、浴槽(2)内の水位を検出するための
    圧力センサーのような間接水位検出手段(9)と、浴槽
    (2)内に供給された湯の水量を検出するための流量検
    出手段(15)を備え、 前記間接水位検出手段(9)が検出可能な水位まで浴槽
    (2)内に湯を入れた後、設定水位(LS)までの湯量を
    求めて給湯する水量センサー方式の自動風呂装置の湯張
    り制御方法であって、 浴槽(2)底面を基準とする設定水位(LS)までの高さ
    (H0)を予め記憶させておき、 浴槽(2)内に定量(q22)の湯を2度続けて給湯した
    時の第1回目の水位上昇量(h1)と第2回目の水位上昇
    量(h2)を検出して第2回目の水位上昇量(h2)と第1
    回目の水位上昇量(h1)との比(k=h2/h1)を求め、 現水位までの全給湯量(Qa)と、前記定量給湯時の水位
    上昇量(h2、又はh1)と、前記水位上昇量の比(k=h2
    /h1)とを用いて浴槽(2)底面を基準とする現水位ま
    での高さ(hx)を演算し、 記憶データとして保持している前記設定水位(LS)まで
    の高さ(H0)と、前記現水位までの高さ(hx)と、前記
    定量給湯時の水位上昇量(h2、又はh1)と、前記水位上
    昇量の比(k=h2/h1)とを用いて現水位から設定水位
    (LS)まで水位を上昇させるために必要な追加水量
    (q3)を求めた後、 求めた追加水量(q3)の湯を浴槽(2)内に供給するこ
    とを特徴とする自動風呂装置の湯張り制御方法。
  2. 【請求項2】浴槽(2)に給湯するための給湯回路
    (4)と、浴槽(2)内の湯を追い焚きするための追焚
    き回路(3)と、浴槽(2)内の水位を検出するための
    圧力センサーのような間接水位検出手段(9)と、浴槽
    (2)内に供給された湯の水量を検出するための流量検
    出手段(15)を備え、 前記間接水位検出手段(9)が検出可能な水位まで浴槽
    (2)内に湯を入れた後、設定水位(LS)までの湯量を
    求めて給湯する水量センサー方式の自動風呂装置の湯張
    り制御方法であって、 浴槽(2)底面を基準とする設定水位(LS)までの高さ
    (H0)を予め記憶させておき、 浴槽(2)内に定量(q22)の湯を2度続けて給湯した
    時の第1回目の水位上昇量(h1)と第2回目の水位上昇
    量(h2)を検出して第2回目の水位上昇量(h2)と第1
    回目の水位上昇量(h1)との比(k=h2/h1)を求め、 記憶データとして保持している前記設定水位(LS)まで
    の高さ(H0)と、現水位までの全給湯量(Qa)と、前記
    定量給湯時の水位上昇量(h2、又はh1)と、前記水位上
    昇量の比(k=h2/h1)とを用いて現水位から設定水位
    (LS)まで水位を上昇させるために必要な追加水量
    (q3)を求めた後、 求めた追加水量(q3)の湯を浴槽(2)内に供給するこ
    とを特徴とする自動風呂装置の湯張り制御方法。
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