JPH0869577A - 駆動制御装置 - Google Patents

駆動制御装置

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JPH0869577A
JPH0869577A JP20554694A JP20554694A JPH0869577A JP H0869577 A JPH0869577 A JP H0869577A JP 20554694 A JP20554694 A JP 20554694A JP 20554694 A JP20554694 A JP 20554694A JP H0869577 A JPH0869577 A JP H0869577A
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JP
Japan
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current
transistor
output stage
transistors
voltage
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JP20554694A
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English (en)
Inventor
Masao Fujiwara
正勇 藤原
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Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K17/00Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking
    • H03K17/04Modifications for accelerating switching
    • H03K17/041Modifications for accelerating switching without feedback from the output circuit to the control circuit
    • H03K17/04106Modifications for accelerating switching without feedback from the output circuit to the control circuit in field-effect transistor switches

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  • Led Devices (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Audible And Visible Signals (AREA)
  • Control Of El Displays (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、LED素子等の電流駆動型素子を
複数並列に接続配置した発光又表示アレイを駆動制御す
る駆動制御装置において、高速応答性を備えた駆動制御
を行える駆動制御装置を提供することを目的とする。 【構成】本発明に係る駆動制御装置は、電圧源の出力イ
ンピーダンスを低減するオペアンプを介して出力段トラ
ンジスタに制御電圧を供給するとともに、該出力段トラ
ンジスタの導通によって電流反転動作するカレントミラ
ー回路を介してその反転電流を各電流駆動型素子に駆動
電流として供給することによって、該出力段トランジス
タのON時の応答時間を短縮して電流駆動制御の高速応
答性の向上を実現するようにしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゲーム機器等の各種電
気機器のプリンタやディスプレイに使用され、複数の電
流駆動型発光または表示素子を並列接続した発光又は表
示アレイを駆動する発光又は表示素子の駆動制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、この種駆動制御装置に用いるM
OSドライブ回路を示す。同図において、n個の電流駆
動型素子11〜1nが並列接続されており、発光又は表示
アレイを構成している。この例では電流駆動型素子とし
てLED素子を用いている。各電流駆動型素子には出力
段MOSトランジスタ21〜2nが直列に接続され、それ
を介して各素子にLED駆動電流が供給される。各出力
段トランジスタのソースとゲートの端子間にスイッチン
グ用トランジスタ31〜3nが接続されている。電源電圧
Vccは分圧点Bで分圧抵抗R1とR2とで分圧され、そ
の分圧点Bと各出力段トランジスタのゲートAとの間に
はスイッチング回路41〜4nが設けられている。コント
ローラ5はマイクロコンピュータ(図示せず)からのデ
ータ入力信号DINに基づいてスイッチング用トランジ
スタ31〜3n及びスイッチング回路41〜4nをON、O
FF制御する。
【0003】上記従来のドライブ回路のLED駆動制御
動作を説明する。例えば、電流駆動型素子11を点灯さ
せる場合、まずスイッチング用トランジスタ31が導通
して、出力段トランジスタ21のゲートに電源電圧Vc
c、例えば5Vが印加され、該トランジスタが不導通と
なるとき、データ入力信号DINに基づいてコントロー
ラ5からの出力信号でスイッチング回路41がONにな
る。これによって、分圧点Bの分圧電圧、例えば3Vが
出力段トランジスタ21のゲートAに給電される。ま
た、このとき、コントローラ5の出力信号でスイッチン
グ用トランジスタ31を不導通にし、出力段トランジス
タ21のゲートに電源電圧Vccが与えられなくなるた
め、該ゲートAには該分圧電圧のみ給電され、該トラン
ジスタが導通することになる。この導通によって、該ト
ランジスタに直列接続されているLED素子11に駆動
電流が供給され、該素子が点灯する。ついで、これを消
灯させるには、コントローラ5の出力信号でスイッチン
グ用トランジスタ31を導通させる(このとき、スイッ
チング回路41はOFF)。これにより、出力段トラン
ジスタ21のゲートAへの印加電圧が電源電圧Vccに上
昇し、該トランジスタの導通スレッショルド電圧、例え
ば4Vを越え、該トランジスタが不導通となり、LED
素子11に駆動電流が流れなくなり、該素子が消灯す
る。以上のようにして、データ入力信号DINに基づい
たコントローラ5からの出力信号によって、出力段トラ
ンジスタ21〜2nがON、OFF制御され、各LED素
子の点灯・消灯制御が行われる。
【0004】上記出力段トランジスタ21〜2nのON動
作を図7によって説明する。ゲートAへの印加電圧が電
源電圧Vcc(5V)から、上記導通スレッショルド電圧
(4V)よりさらに下がり、分圧点Bでの分圧電圧(3
V)まで低下すると、出力段トランジスタはOFF状態
からON状態になる。このように出力段トランジスタが
OFFからONに移行するために、そのゲート印加電圧
が5Vから3Vに2V変化するのに要する時間は、電圧
源の出力インピーダンス、つまり分圧点Bの抵抗R(R
1とR2の合成抵抗)と、出力段トランジスタの全体の
内部容量(ゲート容量)Cとの積(τ=RC)によって
決まる時間τから約2.6τと近似的に求められる。
【0005】各出力段トランジスタ自体のゲート容量は
例えば3pF程度であるが、通常、ドライブ回路用とし
て100個程度の出力段トランジスタを並列接続したア
レイ構成を形成しており、出力段トランジスタ21〜2n
全体では300pFとなる。また、分圧点Bの抵抗Rは
数kΩであり、これを例えば2kΩとすると、上記時間
τは、τ=2×103×300×10ー12=600nsecと
なる。従って、該出力段トランジスタがOFFからON
に移行する実際の動作遅延時間は約2.6τ(=1560n
sec)と近似される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、抵抗分
割による分圧点Bの出力インピーダンスや出力段トラン
ジスタの容量が比較的大きく、また出力段トランジスタ
の並列アレイ化によってもその合成容量が大きくなるた
め、出力段トランジスタがONになる速さが遅くなり、
LED素子駆動の高速化の向上が妨げられるという問題
があった。しかも、出力段に使用するトランジスタには
電流能力、静電破壊対策等を考慮して大きいサイズのM
OSトランジスタを必要とされており、例えば1mA以
上の駆動電流を流すには、設計サイズW/L(W:ゲー
ト長、L:ゲート幅)が640/6のトランジスタを用いる
と、その場合の容量は4pFと大きくなってしまいLE
D素子駆動の高速化向上のネックとなっていた。殊に、
上記の例のように、時間τが600nsec程度となると、
例えばゲーム機器等の発光又は表示アレイを駆動する場
合には遅すぎて実用化に適さなかった。
【0007】本発明は、上記従来の問題点を解決し、出
力段トランジスタのON動作の高速化を図ることのでき
る駆動制御装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本出願における発明者
は、上記のように発光又は表示アレイの駆動制御におけ
る応答速度が電圧源の出力インピーダンス及び並置され
る出力段トランジスタの全体の容量に依存することに鑑
み、出力段トランジスタのゲート電圧を低インピーダン
ス電源で駆動制御することを提示しているが(特願平6
ー116886号、特願平6ー116887号参照)、
本出願においては出力段トランジスタの容量低減にも着
目し高速応答性を実現したものである。
【0009】上記目的を達成するために、請求項1の発
明に係る駆動制御装置は、複数の電流駆動型素子を並列
に接続した発光又は表示アレイを駆動制御する駆動制御
装置において、前記複数の電流駆動型素子のそれぞれに
対応して設けられ、各素子にそれぞれ駆動電流を供給す
る複数の電流反転回路(カレントミラー回路)と、前記
複数の電流反転回路のそれぞれに対応して設けられ、そ
れぞれ導通することによって各電流反転回路を電流反転
動作させる複数のトランジスタと、前記複数のトランジ
スタのそれぞれに対応して設けられ、それぞれ入力信号
に応じて各トランジスタを個別に導通または非導通状態
に切り換える複数のスイッチング回路と、前記複数のス
イッチング回路を介して前記複数のトランジスタのそれ
ぞれに制御電圧を供給する電圧源と、前記電圧源と前記
複数のスイッチング回路との間に設けられ、前記各トラ
ンジスタに作用するインピーダンスを低減させるインピ
ーダンス低減回路とを有することを特徴とする。
【0010】請求項2の発明に係る駆動制御装置におい
ては、少なくとも前記複数の電流反転回路及び前記複数
のトランジスタをMOSトランジスタ素子で構成したこ
とを特徴とする。請求項3の発明に係る駆動制御装置に
おいては、前記インピーダンス低減回路を全帰還型増幅
器で構成したことを特徴とする。
【0011】請求項4の発明に係る駆動制御装置におい
ては、前記発光又は表示アレイが複数のLED素子を並
列接続したLED発光回路であることを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1の発明においては、前記電圧源と前記
複数のスイッチング回路との間に設けられた前記インピ
ーダンス低減回路によって、前記各トランジスタに作用
するインピーダンスを低減させるとともに、前記電流反
転回路の反転電流を駆動電流として前記電流駆動型素子
に供給し、該駆動電流に応じた電流反転比(カレントミ
ラー比)の設定によって前記各トランジスタの素子容量
および動作電流を低減させる。
【0013】請求項2記載の本発明の表示制御装置にお
いては、前記複数の電流反転回路及び前記複数のトラン
ジスタをMOSトランジスタ素子で構成し、上記W/L
の素子サイズの設計によって電流反転比(カレントミラ
ー比)、前記各トランジスタの素子容量および動作電流
の設定を行う。請求項3記載の本発明の表示制御装置に
おいては、前記全帰還型増幅器によって前記電圧源の出
力インピーダンスを低減させるとともに、前記電圧源を
制御電圧として前記各スイッチング回路を介して前記各
トランジスタに供給する。
【0014】請求項4記載の本発明の表示制御装置にお
いては、前記LED発光回路によりプリンタやディスプ
レイに適したLED発光駆動を行う。
【0015】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、前記各トラン
ジスタに作用するインピーダンスを低減させるととも
に、前記電流反転回路の反転電流を駆動電流として前記
電流駆動型素子に供給し、該駆動電流に応じた電流反転
比(カレントミラー比)の設定によって前記各トランジ
スタの素子容量および動作電流を低減させるため、出力
段トランジスタとしての前記各トランジスタがOFFか
らONするときの応答時間を大幅に短縮することがで
き、前記電流反転回路の介挿による応答時間も該トラン
ジスタの動作電流低減に応じて最小限のものにすること
ができる、全体として該トランジスタのON時の遅延時
間が大幅に小さくなり、高速応答性を実現させることが
できる。
【0016】請求項2の発明によれば、MOSトランジ
スタ素子のW/Lの素子サイズ設計によって、電流反転
比(カレントミラー比)、前記各トランジスタの素子容
量および動作電流の設定を該高速応答性向上に適したも
のに簡易に行うことができる。請求項3の発明によれ
ば、前記電圧源の内部インピーダンスを低減させ、かつ
記電圧源を制御電圧として前記各スイッチング回路を介
して前記各トランジスタに供給する前記全帰還型増幅器
を用いることによって、構成簡単で、高速応答性を備え
た駆動制御装置を得ることができる。
【0017】請求項4の発明によれば、上記請求項1乃
至3の発明に前記LED発光回路を適用することによっ
て高速駆動が可能なLED発光駆動制御装置を得ること
ができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面によって説明す
る。
【0019】図1は本発明の実施例であるLED表示駆
動制御装置を示す。同図における、この実施例に用いた
MOSドライブ回路においては、前記図6の従来回路と
同一部分に同一の符号を付して説明を省略する。n個の
LED素子11〜1nが並列接続されており、各LED素
子はカレントミラー回路111〜11nを介して出力段M
OSトランジスタ141〜14nに接続されている。カレ
ントミラー回路111〜11nはそれぞれ、ミラー接続さ
れた一対のMOSトランジスタ121〜12n及び131
〜13nからなり、MOSトランジスタ121〜12n
それぞれ出力段MOSトランジスタ141〜14nに直列
に接続されている。分圧抵抗R1,R2からなるバイア
ス回路による電源電圧VCCの分圧点Bには、オペアンプ
15が接続されており、該オペアンプの出力端子はスイ
ッチング回路161〜16nに接続するとともに該出力端
子と反転入力端子とが接続され全帰還型オペアンプを構
成している。上記出力段トランジスタ141〜14nのゲ
ートGにはスイッチング回路161〜16nの出力が接続
され、分圧点Bの分圧バイアス電圧がスイッチング回路
161〜16nを介して制御電圧として供給されるととも
に、該ゲートGとスイッチング回路161〜16n間に
は、スイッチング用トランジスタ171〜17nが接続さ
れている。スイッチング回路16 1〜16n及びスイッチ
ング用トランジスタ171〜17nはマイクロコンピュー
タ(図示せず)からのコントローラ5へのデータ入力信
号DINに基づいてON、OFF制御される。
【0020】上記オペアンプ15は、電圧源の出力イン
ピーダンスを低減すべく、つまり、出力段トランジスタ
141〜14nのゲートGに作用する分圧点Bの出力抵抗
を小さくするために設けられたものであり、図2の具体
的構成例に示すように、差動回路61、この差動回路6
1の差動対トランジスタ61a、61bに電流を流すた
めの定電流源となるカレントミラー回路62、差動回路
61の出力段トランジスタ64に電流を供給する電流源
トランジスタ63、発振防止用コンデンサ65、各部に
電流を与える安定電流源を形成するカレントミラー回路
66とで構成されている。入力VSに分圧点Bの分圧が
与えられ、また出力VGはスイッチング回路161〜1
nに共通に接続される。このような全帰還型オペアン
プを介して出力段トランジスタ141〜14nのゲートG
に分圧電圧を供給することにより、ゲートGに作用する
出力抵抗を数10Ωにすることができる。尚、この例は
Nチャンネルトランジスタベースの全帰還型オペアンプ
であるが、Pチャンネルトランジスタベースの全帰還型
オペアンプであってもよい。
【0021】また、スイッチング回路161〜16n及び
LED駆動出力段回路の具体的構成を説明する。図3
は、LED素子11に対する該駆動出力段回路の一例で
ある。スイッチング回路161は、ソースとドレインを
共通に接続したMOSトランジスタ対71、72を有
し、両トランジスタ間に入力されたオペアンプ15出力
VGをコントローラ5からのコントロール信号CINに
応じて該出力段側に伝送するアナログスイッチである。
Nチャンネルトランジスタ71のサブストレート側には
スイッチング応答性を高めるためトランジスタ73、7
4が設けられており、トランジスタ74のソース・ドレ
インは、該サブストレートと、両トランジスタ71、7
2の共通接続されたオペアンプ15出力VGの入力側と
の間に設けられている。Pチャンネルトランジスタ72
及びトランジスタ73のゲートにはコントロール信号C
INがインバータ69を介して与えられる。Nチャンネ
ルトランジスタ71及びトランジスタ74のゲートには
該コントロール信号CINがインバータ69及び70を
介して与えられる。
【0022】LED駆動出力段の出力段トランジスタ1
1のゲートGは、トランジスタ対71、72の一方の
共通接続点側に接続されているとともに、カレントミラ
ー回路111の一方のダイオード接続された、トランジ
スタ121と接続している。トランジスタ121とカレン
トミラー接続された、他方のトランジスタ131はLE
D素子11のアノード側に接続されている。また、トラ
ンジスタ141のゲートと、LED素子11のカソード
(接地)間にソース・ドレインを接続した、Nチャンネ
ルMOSのスイッチングトランジスタ171が設けられ
ており、該トランジスタのゲートにはコントロール信号
CINがインバータ69を介して与えられる。
【0023】次に、本実施例のLED駆動制御動作を説
明する。ここで、出力段トランジスタ141の導通スレ
ッショルド電圧を4V、電源電圧VCCを5Vとし、また
分圧点Bの分圧電圧、すなわちオペアンプ15の出力電
圧を2Vに設定し、コントロール信号CINのON時の
波高値を電源電圧VCCと同様に5Vとする。例えば、電
流駆動型素子11を点灯させる場合、コントロール信号
CIN(”H”信号)によってスイッチング用トランジ
スタ171を不導通にするとともに、スイッチング回路
161をONにし、出力段トランジスタ171のゲートG
にオペアンプ15の出力電圧2Vが印加され、該トラン
ジスタが導通する。この導通によって、カレントミラー
回路111を介して電流供給が行われるので、LED素
子11にトランジスタ131を通じて反転電流が駆動電流
として与えられ該LED素子の点灯が行われる。
【0024】また、該LED素子を消灯する場合、コン
トロール信号CIN(”L”信号)によってスイッチン
グ用トランジスタ171を導通させるとともに、スイッ
チング回路161をOFFにする。このトランジスタ1
1の導通によって、出力段トランジスタ141との接続
点、つまりスイッチング回路161と該出力段トランジ
スタのゲートGとの間の電位が低下し、Nチャンネルト
ランジスタ141がOFFになることによって、LED
素子11への電流が流れなくなり該LED素子の消灯が
行われる。
【0025】本実施例では、消灯時に出力段トランジス
タ141のゲートG電圧を低下させ、OFFするスイッ
チング用トランジスタ171を接続配置したが、カレン
トミラー回路111のLED素子のアノード側のトラン
ジスタ131のゲート電圧を切り換える位置に接続配置
したスイッチング用トランジスタを用いてもよい。次
に、本実施例における出力段トランジスタの動作応答
性、即ちOFFからONへの移行時の応答時間特性につ
いて、図4及び図5を参照して説明する。
【0026】本実施例における動作応答性を、前記図6
の従来回路で分圧点Bにオペアンプ15を介挿するのみ
で電圧源の出力インピーダンスを低減させるにとどめる
場合との比較によって説明する。前記図6及び図7にお
いて示したように、該出力段トランジスタをOFFから
ONにするためにゲート印加電圧が所定値まで低下する
のに要する応答時間を再掲すると、2.6τ(=2.6RC,
R:分圧点Bの抵抗、C:全出力段トランジスタの合計
ゲート容量)である。従って、この従来回路の分圧点B
にオペアンプ15のみを介挿すると、その場合のOFF
からONへの動作遅延時間T1は近似的に、次式(1)
で表される。
【0027】 T1=2.6τ1 =2.6(ZOUT+Rs/n)×nCc … ……… (1) ここで、τ1はゲート印加電圧変化時の応答時間、ZOU
Tはオペアンプ15の出力抵抗、Rsはスイッチング回路
161〜16nの各回路抵抗(Rs/n:n個全体の並列
抵抗)、Ccは出力段トランジスタ21〜2n(図6参
照)の各容量である。係数2.6は出力段トランジスタが
OFFからONに90%以上移行する時の理論上の変換
係数である。この理論設計については、例えば、「半導
体回路設計技術」(昭和63年日経マグロウヒル社発行、
P30〜35)等で詳細が示されている。
【0028】そして、128個(n=128)のLED
素子をドライブする場合で、かつZOUT=100Ω、Rs
=500Ω、Cc=4pFとし、上記式(1)に基づ
き、遅延時間T1の理論値を具体的に求めると、次のよ
うになる。 T1=2.6×(100+500/128)×128×4×10ー12 =138 (nsec) … ……… (2) 上記の場合に対し、本実施例におけるOFFからONへ
の動作遅延時間T2は近似的に、次式(3)で表され
る。なお、このT2には、出力段トランジスタ141
ONしてから、カレントミラー回路111を介してLE
D素子を電流駆動するときの遅延時間T3を付加され
る。
【0029】 T2=2.6τ2+T3 =2.6(ZOUT+Rs/n)×nCa+T3 ……… (3) ここで、τ2はこの実施例におけるゲート印加電圧変化
時の応答時間、Caは出力段トランジスタ141〜14n
の各容量である。また、T3はトランジスタ131の容
量(Ccと同じ値、4pFに設定)、スイッチング用ト
ランジスタ171の印加電圧、つまりオペアンプ15の
出力電圧V(この場合2Vに設定)及び出力段トランジ
スタ141の導通電流Iによって、T3=CcV/Iで求
められる。
【0030】そして、上記同様128個(n=128)
のLED素子をドライブする場合における遅延時間T2
の理論値を具体的に求めるが、ZOUT及びRsはそれぞれ
上記と同様に、100、500Ωとする。本実施例の場
合、カレントミラー回路111を介してLED素子を電
流駆動するため、その駆動電流をトランジスタ対1
1、131のカレントミラー比で設定する。例えば、L
ED素子の駆動電流を2.5mA供給するとき、トランジ
スタ対121、131のカレントミラー比を1:5にし該
出力段トランジスタ141には、0.5mA程度の電流Iが
流れるようにする。このようにLED駆動電流をカレン
トミラー回路による反転電流で得ることによって、前記
図6の従来の出力段トランジスタ21でLED素子を直
接駆動する場合と比較して、出力段トランジスタ141
のMOSデバイスとしての電流能力は大幅に小さくな
り、MOSデバイスのゲートサイズW/L(W:ゲート
長、L:ゲート幅)を約1/10程度に小さく設計できる。
即ち、トランジスタ対121、131及び出力段トランジ
スタ141のW(ゲート幅)/L(ゲート長)の設計サ
イズのシュミレーション例としては、それぞれ、36/1.
8、640/6、18/1.8になる。さらに、トランジスタ1
1、出力段トランジスタ141の電流能力がトランジス
タ131に比べ小さくなるので、各容量も0.07pF、0.0
3pF(=Ca)と設定できる。
【0031】上記の設定条件を式(3)に適用して、遅
延時間T2を求めると次のようになる。 T2=2.6×(100+500/128)×128×0.0
3×10ー12+T3 一方、T3=4×10ー12×2/0.5×10ー3=16(nse
c)であるから、 T2=1+16=17(nsec) ……… (4) 以上のように、出力段トランジスタのOFFからONに
なる応答遅延時間を比較すると(式(2)、(4)参
照)、本実施例の場合、単にオペアンプ15で出力抵抗
を低減させた場合より約1/10近くまで大幅に低下さ
せることができる。即ち、カレントミラー回路111
11nを介してLED素子を電流駆動することによっ
て、容量が小さく、かつ動作電流が少なくて済む出力段
トランジスタ14 1〜14nを用いることができるため、
該トランジスタに関する応答時間(T3を除くT2)が
大幅に短縮され、また反転電流をLED駆動電流として
流す反転側トランジスタ31〜13nに関する応答時間
(T3)が遅延時間T2に主として影響することになる
が、該出力段トランジスタに流れる電流が小さいため、
それに応じて小さくなり全体として高速応答性を実現で
きることになる。
【0032】この遅延時間の差異は、上記の条件の下で
得られた図4及び図5のシュミレーション波形図によっ
てより明らかになる。両図において、縦軸及び横軸はそ
れぞれ電圧、時間を示し、図4は式(3)及び(4)で
説明した本実施例、図5は式(1)及び(2)で説明し
たオペアンプ15のみの場合のそれぞれのLED素子1
1の非駆動から駆動状態への移行を示す。41、51
は、電源電圧VCCと同様に設定された波高値5Vのコン
トロール信号CINのON動作状態を、また42、52
はLED素子11のアノードーカソード間印加電圧変化
をそれぞれ示している。
【0033】図4の場合、コントロール信号CINがt
1からt2の期間でONになり、その0NによってLE
D素子は立ち上がり時間(T2’)で駆動状態に急峻に
立ち上がり、このT2’は上記式(4)の理論値と同程
度の約16nsecである。一方、図5では、コントロール
信号CINがt3からt4の期間でONになり、その0
NによってLED素子は立ち上がり時間(T1’)で緩
やかに駆動状態に立ち上がり、このT1’は上記式
(2)の理論値より若干長い約170nsecである。
【0034】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施例であるLED表示駆動制
御装置を示す回路ブロック図である。
【図2】図2は上記実施例に用いるオペアンプ15の回
路構成例を示す回路図である。
【図3】図3は上記実施例における出力段トランジスタ
周辺の回路構成を示す回路図である。
【図4】図4は上記実施例の出力段トランジスタの動作
応答性を示す電圧ー時間特性図である。
【図5】図5は図4の動作応答性を説明するための比較
例における電圧ー時間特性図である。
【図6】図6は従来のLED表示駆動制御装置を示す回
路ブロック図である。
【図7】図7は図6の出力段トランジスタの動作応答性
を示す電圧ー時間特性図である。
【符号の説明】
1〜1n LED素子 111〜11n カレントミラー回路 141〜14n 出力段MOSトランジスタ 15 オペアンプ 161〜16n スイッチング回路 VCC 電源電圧

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電流駆動型素子を並列に接続した
    発光又は表示アレイを駆動制御する駆動制御装置におい
    て、 前記複数の電流駆動型素子のそれぞれに対応して設けら
    れ、各素子にそれぞれ駆動電流を供給する複数の電流反
    転回路と、 前記複数の電流反転回路のそれぞれに対応して設けら
    れ、それぞれ導通することによって各電流反転回路を電
    流反転動作させる複数のトランジスタと、 前記複数のトランジスタのそれぞれに対応して設けら
    れ、それぞれ入力信号に応じて各トランジスタを個別に
    導通または非導通状態に切り換える複数のスイッチング
    回路と、 前記複数のスイッチング回路を介して前記複数のトラン
    ジスタのそれぞれに制御電圧を供給する電圧源と、 前記電圧源と前記複数のスイッチング回路との間に設け
    られ、前記各トランジスタに作用するインピーダンスを
    低減させるインピーダンス低減回路とを有することを特
    徴とする駆動制御装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも前記複数の電流反転回路及び
    前記複数のトランジスタをMOSトランジスタ素子で構
    成したことを特徴とする、請求項1記載の駆動制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記インピーダンス低減回路を全帰還型
    増幅器で構成したことを特徴とする、請求項1または2
    記載の駆動制御装置。
  4. 【請求項4】 前記発光又は表示アレイが複数のLED
    素子を並列接続したLED発光回路であることを特徴と
    する、請求項1、2又は3記載の駆動制御装置。
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