JPH0869531A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH0869531A
JPH0869531A JP6230564A JP23056494A JPH0869531A JP H0869531 A JPH0869531 A JP H0869531A JP 6230564 A JP6230564 A JP 6230564A JP 23056494 A JP23056494 A JP 23056494A JP H0869531 A JPH0869531 A JP H0869531A
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JP
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measurement
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Pending
Application number
JP6230564A
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English (en)
Inventor
Atsuyuki Igarashi
篤之 五十嵐
Toshimichi Masaki
俊道 政木
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 入力画像における計測領域の位置をモデル画
像上の計測領域の位置に正確に対応させて、正確な画像
処理結果を得る。 【構成】 CPU5は、画像メモリ4内の入力画像につ
いて、あらかじめ登録されたモデル画像についての登録
データをもとにして計測領域の設定条件を決定する。矩
形アドレスジェネレータ6は、この設定条件に適合する
矩形領域の各構成画素の位置データX(n),Y(m)
を順次アフィン変換回路9に出力する。このアフィン変
換回路9には、CPU5より、入力画像のモデル画像に
対するずれ量Δx,Δy,回転角度θの各データが与え
られており、これらのデータにより前記位置データX
(n),Y(n)のアフィン変換が行われる。変換後の
位置データAX(n),AY(m)は、画像メモリ4に
与えられ、この位置データに対応する画像データDi
読み出されて特徴量演算部8に与えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、対象物を撮像して得
られた入力画像の特定位置に計測領域を設定して、この
計測領域内の画像について所定の画像処理を実行する画
像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば工場の検査ラインでは、多数の製
品の良・不良を検査する際に、テレビカメラによりライ
ン上の製品を順次撮像し、得られた画像を用いて各製品
の良・不良を判定する画像処理装置が導入されている。
この画像処理装置には、通常、検査に先立ち、良品を撮
像して得られた画像がモデル画像として登録されてお
り、検査の際には、各検査対象物の画像(以下「入力画
像」という)をこのモデル画像と比較することにより、
良・不良の判定が行われる。
【0003】上記の比較処理は、撮像された画像全体を
用いて行うのが望ましいが、近年、処理の高速化のた
め、各画像の所定の位置に矩形の計測領域を設定し、こ
の計測領域内の画像を用いた比較処理を行うことが一般
化されている。
【0004】図15は、上記の処理方法を実行するため
の画像処理装置の構成を示すもので、テレビカメラ1,
A/D変換部2,2値化処理部3,画像メモリ4,CP
U5,矩形アドレスジェネレータ6,同期クロックジェ
ネレータ7,特徴量演算部8などを構成として含んでい
る。
【0005】テレビカメラ1で対象物を撮像して得られ
たアナログ量の濃淡画像は、A/D変換部2でディジタ
ル信号に変換された後、2値化処理部3で2値化処理さ
れる。この結果、「1」または「0」の値で表現される
2ビットの画像データが画像メモリ4に入力される。
【0006】この画像処理装置では、あらかじめ図示し
ないメモリ内に、モデル画像上に設定する計測領域の条
件を登録している。図16は、上記の登録データの一例
であって、モデル画像における計測領域W0 の位置デー
タとして始点P0 の座標(X0 ,Y0 )が、計測領域W
0 の大きさとして各辺の長さWX,WYが、それぞれ前
記メモリ内に記憶される。
【0007】図17(1)(2)は、モデル画像と入力
画像の一例を示すもので、入力画像24における対象物
25の位置Pは、モデル画像20におけるモデル21の
位置P0 に対して、X軸方向にΔx,Y軸方向にΔyだ
け位置ずれしている。
【0008】図15に戻って、CPU5は、前記画像メ
モリ4に記憶された入力画像を読み出してモデル画像と
比較し、前記図17に示したズレ量を検出した後、モデ
ル画像の計測領域の始点P0 の座標(X0 ,Y0 )にこ
のズレ量を加算して得られる座標(XS ,YS )を、入
力画像における計測領域の始点Pの座標として決定す
る。この始点Pの位置データXS ,YS および計測領域
の大きさを表すデータXW,YWは、入力画像上に計測
領域を設定するためのデータとして矩形アドレスジェネ
レータ6に与えられるもので、矩形アドレスジェネレー
タ6は、同期クロックジェネレータ7からのクロック信
号に基づき、前記始点からX軸方向にWX,Y軸方向に
WYの範囲内にある各画素の位置データX(n),Y
(m)(n=0〜WX−1,m=0〜WY−1)を一画
素ずつ生成し、これを画像メモリ4へ出力する。
【0009】画像メモリ4は、与えられた位置データX
(n),Y(m)における画像データを特徴量演算部8
に出力し、特徴量演算部8では、入力された各画像デー
タを用いて計測領域内の画像の特徴量を算出する。さら
にCPU5は、前記の特徴量をモデル画像の前記計測領
域W0 内の特徴量と比較するなどして、対象物が良品で
あるか否かを判定する。
【0010】図18(1)(2)は、図17のモデル画
像20と入力画像24とについて、計測領域を設定した
結果を示すもので、入力画像では前記位置ずれΔx,Δ
y分だけ計測領域の設定位置が移動している。これによ
り、入力画像でもモデル画像と同じ条件での画像部分を
特定して正確な比較処理を行うことができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方法は入力画像のモデル画像に対する角度が0度である
場合を想定したもので、入力画像がモデル画像に対して
回転している場合には、入力画像の計測領域の位置をモ
デル画像の計測領域の位置に対応させることは不可能と
なり、計測処理の正確度に問題が生じる。
【0012】図19(1)(2)は、上記の問題点を例
示するもので、図19(1)のモデル画像では矩形上の
モデル21の一端点を含む位置に計測領域が垂直配備さ
れているのに対し、図19(2)に示す入力画像では、
入力画像がモデル画像に対して回転しているため、計測
領域Wの位置は前記計測領域W0 の位置と対応しなくな
る。その結果、入力画像中の不良部分(端点部分の欠
け)が計測領域Wからはずれ、計測結果は不正確なもの
となる。
【0013】この発明は、上記問題に着目してなされた
もので、入力画像のモデル画像に対する傾きを検出し
て、計測領域を検出された傾き分だけ回転させた位置に
設定することにより、入力画像における計測領域の位置
をモデル画像上の計測領域の位置に正確に対応させて、
正確な画像処理結果を得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明の画像処理装置
は、対象物を撮像して得られた画像を入力する画像入力
手段と、前記画像入力手段が入力した画像上の特定位置
に画像処理の対象範囲を定める計測領域を設定する設定
手段と、前記設定手段により設定された計測領域内の画
像について所定の画像処理を実行する画像処理手段とを
備えている。請求項1の発明では、前記設定手段は、前
記画像入力手段が入力した画像の基準となるモデル画像
に対する傾きを検出する検出手段と、前記検出手段によ
り検出された傾きだけ前記計測領域を回転させるための
回転処理を実行する回転処理手段とを備えている。
【0015】請求項2の発明では、前記回転処理手段は
アフィン変換回路より成り、前記アフィン変換回路は、
画像の傾きがゼロのときの前記計測領域内の各画素の位
置データを入力して前記検出手段により検出された傾き
に基づくアフィン変換を実行することにより、計測領域
を前記の傾きだけ回転させたときの計測領域内の各画素
の位置データを順次出力する。
【0016】請求項3の発明の画像処理装置では、前記
設定手段は、前記画像入力手段が入力した画像上の特定
位置に矩形領域を設定する矩形領域設定手段と、前記画
像入力手段が入力した画像の基準となるモデル画像に対
する傾きを検出する検出手段と、前記検出手段により検
出された傾きだけ前記矩形領域を回転させるための回転
処理を実行する回転処理手段と、前記回転処理手段によ
り回転された矩形領域内に前記計測領域を設定する計測
領域設定手段とを備えている。
【0017】請求項4の発明の画像処理装置では、前記
回転処理手段はアフィン変換回路より成り、前記アフィ
ン変換回路は、画像の傾きがゼロのときの前記矩形領域
内の各画素の位置データを入力して前記検出手段により
検出された傾きに基づくアフィン変換を実行することに
より、矩形領域を前記の傾きだけ回転させたときの矩形
領域内の各画素の位置データを順次出力する。
【0018】請求項5の発明の画像処理装置では、前記
計測領域設定手段は、前記矩形領域内の各画素毎に計測
対象の画素であるか否かを判別するためのデータを記憶
する記憶手段を含んでいる。
【0019】
【作用】入力画像に計測領域を設定する際に、入力画像
のモデル画像に対する傾きを検出し、この傾き分だけ計
測領域の設定位置を回転させるので、入力画像がモデル
画像に対して回転している場合も、モデル画像と同じ条
件で計測領域を設定することができる。
【0020】請求項3の発明では、計測領域の設定に際
し、入力画像の特定位置に矩形領域を設定してこの矩形
領域を入力画像のモデル画像に対する傾き分だけ回転さ
せた後、この矩形領域内に計測領域を設定する。
【0021】請求項2または4の発明では、計測領域ま
たは矩形領域の回転処理手段をアフィン変換回路により
構成し、この回路に画像の傾きがゼロのときの領域内の
各画素の位置データを入力して、検出された傾きに応じ
た領域内の位置データを順次出力する。
【0022】請求項5の発明では、前記矩形領域内の各
画素が計測対象の画素であるか否かをあらかじめ設定し
て記憶手段に記憶しておき、この記憶内容に基づいて計
測領域を設定する。
【0023】
【実施例】図1は、この発明の一実施例にかかる画像処
理装置の構成を示すもので、テレビカメラ1,A/D変
換部2,2値化処理部3,画像メモリ4,CPU5,矩
形アドレスジェネレータ6,同期クロックジェネレータ
7,アフィン変換回路9,特徴量演算部8などをその構
成として含んでいる。
【0024】この画像処理装置は、対象物を順次撮像し
て得られた画像上に矩形状の計測領域を設定し、この計
測領域内の画像データを用いて対象物の良・不良の検査
を行うもので、検査に先立ち、良品のモデルを撮像して
得られたモデル画像を用いて計測領域の設定位置や大き
さを決定している。なお、前記モデル画像の画像デー
タ,モデル画像上の計測領域の設定位置や大きさ、この
計測領域内のモデル画像の特徴量などは、登録データと
して図示しないメモリに記憶される。
【0025】前記A/D変換部2,2値化処理部3,画
像メモリ4は、前述した従来の装置と同様のもので、テ
レビカメラ1により撮像されたアナログ量の画像データ
は、A/D変換処理および2値化処理を経て画像メモリ
4内に格納される。
【0026】CPU5は、前記画像メモリ4に格納され
た画像データを順次読み出して、画像中の対象物の位置
を抽出し、この位置とモデル画像におけるモデルの位置
とを比較して、入力画像のモデル画像に対するズレ量Δ
x,Δyと回転角度θとを算出する。つぎにCPU5
は、登録されたモデル画像の計測領域の設定条件を読み
出し、この設定条件とズレ量とを用いて、入力画像にお
ける計測領域の設定条件を決定する。
【0027】この実施例では、前記した従来例と同様、
計測領域の始点の座標と各辺の長さとを領域設定の条件
とするもので、CPU5は、モデル画像について登録さ
れている計測領域の始点の座標(X0 ,Y0 )に算出さ
れたズレ量Δx,Δyを加算した座標(XS ,YS
と、登録された各辺の長さWX,WYとを矩形アドレス
ジェネレータ6に出力する。
【0028】矩形アドレスジェネレータ6は、前記従来
例と同様、計測領域内に含まれる画素として、入力され
た設定条件に応じた矩形領域内の各画素の座標(X
(n),Y(m))(n=0〜WX−1,m=0〜WY
−1)を、同期クロックジェネレータ7からのクロック
信号に基づき一画素ずつ生成する。生成された各座標の
X座標,Y座標は、位置データとして順次アフィン変換
回路9へと出力される。
【0029】一方、CPU5は、前記回転角度θに基づ
く正弦関数値sin θと余弦関数値cos θとを算出し、こ
の各算出値を前記のズレ量Δx,Δyととともにアフィ
ン変換回路9に出力する。アフィン変換回路9は、これ
らのパラメータと前記矩形アドレスジェネレータ6から
入力された位置データX(n),Y(m)とを用いてつ
ぎの(1)(2)式の演算を実行する。これにより、矩
形アドレスジェネレータ6で生成された各位置データ
は、前記回転角度θだけ回転した位置に座標変換され
る。なお、(1)(2)式においてAX(n),AY
(m)は、前記の座標(X(n),Y(n))の変換先
のX座標,Y座標を示す。
【0030】
【数1】
【0031】
【数2】
【0032】上記の変換式により得られた変換位置の位
置データAX(n),AY(m)は、順次画像メモリ4
に出力される。画像メモリ4には、CPU5より読出制
御信号が出力されており、前記位置データAX(n),
AY(m)の入力により、画像メモリ4からはこの位置
データに基づく画素の画像データが読み出されて特徴量
演算部8に与えられる。
【0033】特徴量演算部8は、この画像データを用い
て、例えば計測領域内における黒画素の総数を計数する
などの演算処理を行う。この特徴量演算部8には、演算
制御信号として、前記同期クロックジェネレータ7のク
ロック信号が与えられており、各クロック信号出力時点
での演算処理結果はCPU5に出力される。CPU5
は、この各時点における演算結果をモデル画像の登録デ
ータと比較し、対象物が良品であるか否かの判定を行
う。
【0034】上記の計測領域の設定から特徴量の演算ま
での処理における各データの入出力は、図2に示すごと
く、同期クロックジェネレータ7からのクロック信号に
応じて各画素単位で行われる。
【0035】図示例では、矩形アドレスジェネレータ6
は、前記同期クロックジェネレータ7からのクロック信
号に応じて、前記矩形領域内の各画素の位置データX
(n),Y(m)をX軸方向に沿って一画素ずつ出力し
ている(図2(A))。この位置データは、アフィン変
換回路9に入力されて上記(1)(2)式が実行され、
変換された座標の位置データAX(n),AY(m)が
出力される。これにより画像メモリ4からこの位置デー
タAX(n),AY(m)に基づく画像データDi が特
徴量演算部8に出力され、特徴量演算が行われる。
【0036】図3は、上記の画像処理装置における計測
処理の手順を示す。まず図2のステップ1(図中「ST
1」で示す)で、画像メモリ4内に対象物の画像が入力
されると、CPU5はつぎのステップ2で、前記した回
転角度θとズレ量Δx,Δyとを算出する。
【0037】つぎのステップ3で、CPU5は登録され
た計測領域の設定条件と前記ズレ量とから、入力画像に
おける計測領域の設定条件を決定し、これを矩形領域ジ
ェネレータ6に与える。これを受けて矩形アドレスジェ
ネレータ6からは前記始点の位置データX(0),Y
(0)として、それぞれXS ,YS が出力される(ステ
ップ4)。さらにこの位置データについてアフィン変換
回路9による座標変換処理が行われて、座標変換後の位
置データAX(0),AY(0)が出力される(ステッ
プ5)。
【0038】つぎのステップ6では、画像メモリ4から
この位置データAX(0),AY(0)に該当する画素
の画像データが読み出されて特徴量演算部8に入力され
る。この特徴量演算部8では、例えば計測領域内の黒画
素を計数する場合、入力された画像データが黒画素であ
る時に、計数値のインクリメントが行われる。
【0039】上記ステップ4〜ステップ7の処理が、前
記クロック信号に応じて一画素ごとに行われ、この結
果、矩形アドレスジェネレータ6から出力された最終の
座標データX(WX−1),Y(WY−1)についての
処理が完了したとき、ステップ8の判定が「YES」と
なって、処理が終了する。
【0040】図4は、前記図19の例について上記の方
法で計測領域を設定した結果を示すもので、入力画像に
おける計測領域Wは、モデル画像に対する傾き分だけ回
転した位置に設定されるので、入力画像とモデル画像と
を同じ条件下で比較することができる。
【0041】図5は、この発明の第2の実施例を示す。
この画像処理装置は、計測領域の形を自由に設定するこ
とが可能なもので、第1の実施例と同様の構成に有効画
素指示メモリ10とアンド回路11とを付加して構成さ
れる。
【0042】この画像処理装置では、検査に先立ち、モ
デル画像上に所定の矩形領域を定め、さらにこの矩形領
域内に任意の計測領域を設定するようにしており、図6
(1)(2)にその領域設定例が示してある。
【0043】図6(1)は、モデル画像に設定された矩
形領域22内の画像である。この画像について、斜線で
示す黒画素部分と背景の白画素との境界部分に注目した
検査を行う場合、図5(2)のようにL字型の計測領域
1 を設定すれば、計測結果の精度を高めることができ
る。なお、前記の矩形領域22の設定条件は、第1の実
施例における計測領域の設定条件と同様、始点P0 の座
標(X0 ,Y0 )と各辺の長さWX,WYとであり、こ
れらのデータは登録データとして記憶,保持される。
【0044】図5に戻って、前記有効画素指示メモリ1
0は、前記の矩形領域内の各画素について、それぞれ計
測領域に属するか否かを記憶するためのもので、計測領
域に属する画素の場合は「1」,計測領域外の画素の場
合は「0」のいずれかのデータ(以下「有効画素指示デ
ータ」という)がそれぞれの画素についての画素位置を
示すデータx(n),y(m)とともに記憶される。な
お、図6(2)の例の場合、X軸方向の画素位置x
(n)は0〜WX−1のいずれかの値を、Y軸方向の画
素位置y(m)は0〜WY−1のいずれかの値を有す
る。
【0045】CPU5,矩形アドレスジェネレータ6,
アフィン変換回路9は、それぞれ第1の実施例と同様の
動作を実行しており、これにより画像メモリ4からは、
矩形領域内の各画素について、回転角度θに基づき座標
変換された画素位置における画像データDi が順次アン
ド回路11に出力される。
【0046】一方、矩形アドレスジェネレータ6で生成
される位置データX(n),Y(m)は前記有効画素指
示メモリ10にも出力されており、この位置データに対
応する画素位置x(n),y(m)における画素の有効
画素指示データがアンド回路11に出力される。このア
ンド回路11の出力は特徴量演算部8に与えられる。
【0047】上記の構成により、矩形アドレスジェネレ
ータ6およびアフィン変換回路9により特定された各画
素のうち、対応する有効画素指示データが「1」となる
画素については、各画素の画像データを反映する画像デ
ータがアンド回路11より出力され、特徴量演算部8に
与えられる。一方、有効画素指示データが「0」となる
画素の画像データについては、その画素が黒画素,白画
素のいずれであっても、アンド回路11からの出力は常
に「0」となる。
【0048】特徴量演算部8は、第1の実施例と同様、
同期クロックジェネレータ7からのクロック信号を演算
制御信号として演算動作を行なうが、前記アンド回路1
1により、有効画素指示データが「1」となる画素、す
なわち前記計測領域に属する画素の画像データのみが有
効化されているため、特徴量演算部8での演算結果は、
計測領域内の特徴量を反映したものとなる。
【0049】図7は、上記の画像処理装置の各部におけ
る入出力データの時間的な関係を示す。図中のa〜cに
示すように、矩形アドレスジェネレータ6から位置デー
タX(n),Y(m)が、アフィン変換回路9から変換
後の位置データAX(n),AY(m)が、それぞれ順
次出力され、画像メモリ4から変換後の位置データAX
(n),AY(m)に対応する画像データDi が出力さ
れることは第1の実施例と同様である。
【0050】前記画像メモリ4から位置データAX
(n),AY(m)に対応する画像データDi が出力さ
れるのと同時に、前記有効画素指示メモリ10からは矩
形アドレスジェネレータ6からの位置データX(n),
Y(m)に対応する有効画素指示データが出力される。
この有効画素指示データに基づき、特徴量演算部8へは
前記画像データDi または「0」のいずれかのデータが
入力される。
【0051】図示例の場合、位置データX(0),Y
(0)およびX(1),Y(0)に対応する有効画素指
示データはいずれも「1」であり、前記アンド回路11
によりそれぞれの位置データに対応する画像データ
0 ,D1 が特徴量演算部8へ出力される。しかしなが
ら、つぎの位置データX(2),Y(0)における画素
については、対応する有効画素指示データが「0」とな
り、この場合、画像データD2 の値にかかわらず、特徴
量演算部8には「0」が入力される。
【0052】この結果、図中のfに示すように、特徴量
演算部8による演算結果は有効画素指示データが「1」
となる画素についての演算結果と一致する。
【0053】図8は、前記の矩形領域の設定から計測処
理までの手順を示す。ステップ1〜6で第1の実施例と
同様の手順が実行された後、ステップ7で有効画素指示
メモリ10から矩形アドレスジェネレータ6からの位置
データに対応する有効画素指示データが読み出される。
このデータが「1」であるときステップ8が「YES」
となり、この位置データに対応する画像データが特徴量
演算部8へ入力されて特徴量演算が行われ、図7のfに
示すように、計測領域内の画像の特徴量に相当する演算
結果が得られる。
【0054】上記の処理は、設定された矩形領域の始点
(AX(0),AY(0))から終点(AX(WX−
1),AY(WY−1))まで行われ、終点の位置デー
タについての処理が完了したとき、ステップ10が「Y
ES」となって一連の処理が終了する。
【0055】上記の方法によれば、矩形以外の任意の形
状の計測領域を入力画像上に設定できる上、入力画像の
モデル画像に対する傾きに応じてこの計測領域を回転さ
せるので、計測精度を大幅に向上させることができる。
また計測領域の形状や大きさは、有効画素指示メモリ1
0内の有効画素指示データにより設定できるので、画像
の特徴に応じて種々の計測領域の設定が可能となる。
【0056】図9は、第3の実施例にかかる画像処理装
置の構成を示す。この画像処理装置も画像上に任意の計
測領域を設定してその領域内の画像の特徴量を計測する
もので、第2の実施例と同様の主要構成を有する。
【0057】この実施例では、CPU5から画像メモリ
4へのアクセスを設定された計測領域に属する画素につ
いてのみ行えるように、CPU5から画像メモリ4への
制御信号の出力経路にアンド回路11を介在させてい
る。
【0058】このアンド回路11は、第2の実施例と同
様、有効画素指示メモリ10から出力された有効画素指
示データを他方の入力信号としており、「1」の値をと
る有効画素指示データが入力されたとき、CPU5から
の読出制御信号が有効化される。この結果、画像メモリ
4からは、設定される計測領域内の画素の画像データD
i のみが読み出される。
【0059】読み出された画像データDi は、ダイレク
トに特徴量演算部8に入力される。特徴量演算部8で
は、第2の実施例と同様、クロック信号に基づく演算動
作が実行されているが、画像データDi が入力されない
場合の処理データは常に「0」となるので、演算の結果
は前記計測領域内の特徴量と一致する。
【0060】図10は上記の画像処理装置の各部におけ
る入出力データの関係を、図11は画像処理の動作手順
を、それぞれ示し、以下、両図を用いて上記の画像処理
装置における画像処理の手順を説明する。なお、以下の
説明に記載する各ステップは、図11に示すものであ
り、ステップ1〜3の手順は第1,第2の実施例と同様
であるため、その説明を省略する。
【0061】前記矩形アドレスジェネレータ6からの位
置データX(n),Y(m)は、第2の実施例と同様、
アフィン変換回路9と有効画素指示メモリ10とに与え
られており(ステップ4)、これに伴い、アフィン変換
回路9からは変換後の位置データAX(n),AY
(m)が、有効画素指示メモリ10からは前記位置デー
タX(n),Y(m)に対応する有効画素指示データ
が、それぞれ出力される(ステップ5,6)。
【0062】CPU5は、前記第1,第2の実施例と同
様、画像メモリ4に対して読出制御信号を出力している
が、この読出制御信号は、前記アンド回路11に「1」
の値をとる有効画素指示データが入力されたときのみ有
効化される(図10のd)。これにより、画像メモリ4
からは読出制御信号が有効化された時のみ、その時点に
おける位置データAX(n),AY(n)に該当する画
素の画像データDi が読み出されて特徴量演算部8へと
入力される(ステップ7,8)。
【0063】一方、アンド回路11に入力された有効画
素指示データが「0」の場合は、図10のdおよびeに
示すように、CPU5からの読出制御信号は無効化さ
れ、その結果、特徴量演算部8への入力データは「0」
となる。つぎのステップ9では、特徴量演算部8による
演算が行われ、この結果、図10のfに示すように、計
測領域内の画像の特徴量に相当する演算結果が得られ
る。
【0064】上記の構成では、画像メモリ4からの画像
データの読出しを計測領域内の画素についてのみ行うの
で、画像メモリ4の消費電力が抑えられ、装置稼働時の
コストを削減できる。
【0065】図12は、第4の実施例の画像処理装置の
構成を示す。この画像処理装置も、第2,第3の実施例
と同様、任意の形状の計測領域を設定して計測処理を実
行するもので、主要構成は、前記の各実施例と同様であ
る。
【0066】この装置のCPU5,矩形アドレスジェネ
レータ6,アフィン変換回路9の各部の関係は第1の実
施例と同様であり、これにより画像メモリ4は、入力画
像の回転角度θに基づきアフィン変換された矩形領域に
ついての画像データDi を順次特徴量演算部8へと出力
する。
【0067】この実施例では、同期クロックジェネレー
タ7から特徴量演算部8への演算制御信号の出力経路に
アンド回路11を介在させてあり、アンド回路11から
の出力により演算動作を制御している。このアンド回路
11は、第2,第3の実施例と同様、有効画素指示メモ
リ10から出力された有効画素指示データを他方の入力
信号としており、これにより、「1」の値をとる有効画
素指示データが入力されたときのみ演算制御信号の有効
化が行われる。
【0068】図13は上記の画像処理装置の各部におけ
る入出力データの関係を、図14は画像処理の動作手順
を、それぞれ示し、以下、両図を用いて上記の画像処理
装置における画像処理の手順を説明する。なお、以下の
説明のステップは図14に示すものである。ステップ1
〜5で、前記の各例と同様の手順が実行された後、変換
された位置データAX(n),AY(m)に応じた画像
データDi が出力される(ステップ6)。
【0069】ステップ7では、読み出された画像データ
に対応する有効画素指示データが有効画素指示メモリ1
0からアンド回路11に入力され、特徴量演算部8への
演算制御信号の有効化または無効化が行われる(図13
のd,e)。これを受けて特徴量演算部8は、有効な演
算制御信号が与えられたときのみ特徴量演算を行う(ス
テップ8,9)。これにより、図13のfに示すよう
に、計測領域内の画像の特徴量に相当する演算結果が得
られる。
【0070】上記の構成を用いれば、撮像された対象物
全体の特徴量を求めたい場合、得られた入力画像のうち
特に詳細な計測が必要な部分に計測領域を設定してその
領域内の特徴量演算を行い、一方、計測領域外の画像に
ついては、登録されたモデル画像によるデータを適用し
て両者の加算演算を行えばよい。この方法によれば、対
象物の画像全体の特徴を短時間で把握できるので、計測
処理の高速化や装置稼働時のコストダウンが実現する。
【0071】
【発明の効果】この発明では、上記の如く、対象物を撮
像して得られた入力画像に画像処理のための計測領域を
設定する際に、入力画像のモデル画像に対する傾きを検
出し、この傾き分だけ計測領域の設定位置を回転させる
ようにしたので、モデル画像と同様の条件で計測処理を
行うことができ、正確な画像処理結果を得ることができ
る。
【0072】請求項3の発明では、計測領域の設定に際
し、入力画像の特定位置に矩形領域を設定してこの矩形
領域を入力画像のモデル画像に対する傾きだけ回転させ
た後、この矩形領域内に計測領域を設定するので、計測
条件に応じて計測領域の形状や大きさを自由に設定する
ことができる。
【0073】請求項2または4の発明では、計測領域ま
たは矩形領域の回転処理手段をアフィン変換回路により
構成し、この回路に画像の傾きがゼロのときの領域内の
各画素の位置データを入力して、検出された傾きに応じ
た領域内の位置データを順次出力するので、計測領域の
設定が高速化できる。
【0074】請求項5の発明では、前記矩形領域内の各
画素が計測対象の画素であるか否かをあらかじめ設定し
て記憶手段に記憶するので、計測条件に応じた計測領域
を自由に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる画像処理装置の全体構成を示
すブロック図である。
【図2】図1の画像処理装置の各部における入出力デー
タの関係を示すタイミングチャートである。
【図3】図1の画像処理装置の動作手順を示すフローチ
ャートである。
【図4】計測領域の設定例を示す説明図である。
【図5】この発明の他の実施例にかかる画像処理装置の
全体構成を示すブロック図である。
【図6】モデル画像における計測領域の設定例を示す説
明図である。
【図7】図5の画像処理装置の各部における入出力デー
タの関係を示すタイミングチャートである。
【図8】図5の画像処理装置の動作手順を示すフローチ
ャートである。
【図9】この発明の他の実施例にかかる画像処理装置の
全体構成を示すブロック図である。
【図10】図9の画像処理装置の各部における入出力デ
ータの関係を示すタイミングチャートである。
【図11】図9の画像処理装置の動作手順を示すフロー
チャートである。
【図12】この発明の他の実施例にかかる画像処理装置
の全体構成を示すブロック図である。
【図13】図12の画像処理装置の各部における入出力
データの関係を示すタイミングチャートである。
【図14】図12の画像処理装置の動作手順を示すフロ
ーチャートである。
【図15】従来の画像処理装置の構成例を示すブロック
図である。
【図16】従来の計測領域の設定例を示す説明図であ
る。
【図17】モデル画像と入力画像との例を示す説明図で
ある。
【図18】図17の各画像に計測領域を設定した例を示
す説明図である。
【図19】従来の計測領域設定による問題点を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 テレビカメラ 4 画像メモリ 5 CPU 6 矩形アドレスジェネレータ 7 同期クロックジェネレータ 8 特徴量演算部 9 アフィン回路 10 有効画素指示メモリ 11 アンド回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物を撮像して得られた画像を入力す
    る画像入力手段と、 前記画像入力手段が入力した画像上の特定位置に画像処
    理の対象範囲を定める計測領域を設定する設定手段と、 前記設定手段により設定された計測領域内の画像につい
    て所定の画像処理を実行する画像処理手段とを備えてお
    り、 前記設定手段は、 前記画像入力手段が入力した画像の基準となるモデル画
    像に対する傾きを検出する検出手段と、 前記検出手段により検出された傾きだけ前記計測領域を
    回転させるための回転処理を実行する回転処理手段とを
    備えて成る画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記回転処理手段はアフィン変換回路よ
    り成り、前記アフィン変換回路は、画像の傾きがゼロの
    ときの前記計測領域内の各画素の位置データを入力して
    前記検出手段により検出された傾きに基づくアフィン変
    換を実行することにより、計測領域を前記の傾きだけ回
    転させたときの計測領域内の各画素の位置データを順次
    出力する請求項1に記載された画像処理装置。
  3. 【請求項3】 対象物を撮像して得られた画像を入力す
    る画像入力手段と、 前記画像入力手段が入力した画像上の特定位置に画像処
    理の対象範囲を定める計測領域を設定する設定手段と、 前記設定手段により設定された計測領域内の画像につい
    て所定の画像処理を実行する画像処理手段とを備えてお
    り、 前記設定手段は、 前記画像入力手段が入力した画像上の特定位置に矩形領
    域を設定する矩形領域設定手段と、 前記画像入力手段が入力した画像の基準となるモデル画
    像に対する傾きを検出する検出手段と、 前記検出手段により検出された傾きだけ前記矩形領域を
    回転させるための回転処理を実行する回転処理手段と、 前記回転処理手段により回転された矩形領域内に前記計
    測領域を設定する計測領域設定手段とを備えて成る画像
    処理装置。
  4. 【請求項4】 前記回転処理手段はアフィン変換回路よ
    り成り、前記アフィン変換回路は、画像の傾きがゼロの
    ときの前記矩形領域内の各画素の位置データを入力して
    前記検出手段により検出された傾きに基づくアフィン変
    換を実行することにより、矩形領域を前記の傾きだけ回
    転させたときの矩形領域内の各画素の位置データを順次
    出力する請求項3に記載された画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記計測領域設定手段は、前記矩形領域
    内の各画素毎に計測対象の画素であるか否かを判別する
    ためのデータを記憶する記憶手段を含んで成る請求項3
    に記載された画像処理装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108871185A (zh) * 2018-05-10 2018-11-23 苏州大学 零件检测的方法、装置、设备以及计算机可读存储介质

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108871185A (zh) * 2018-05-10 2018-11-23 苏州大学 零件检测的方法、装置、设备以及计算机可读存储介质
CN108871185B (zh) * 2018-05-10 2020-12-29 苏州大学 零件检测的方法、装置、设备以及计算机可读存储介质

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