JPH08334476A - 検査領域設定方法およびその装置ならびにその装置を用いた検査装置 - Google Patents

検査領域設定方法およびその装置ならびにその装置を用いた検査装置

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JPH08334476A
JPH08334476A JP7162964A JP16296495A JPH08334476A JP H08334476 A JPH08334476 A JP H08334476A JP 7162964 A JP7162964 A JP 7162964A JP 16296495 A JP16296495 A JP 16296495A JP H08334476 A JPH08334476 A JP H08334476A
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JP7162964A
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English (en)
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Osamu Matsutake
治 松竹
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 検査領域の設定作業を簡易化するとともに、
不良の検出精度を大幅に向上する。 【構成】 あらかじめ良品モデルを撮像し、その画像デ
ータを画像メモリ4内に格納し、オペレータが表示部1
1に表示された検査対象画像を見ながら、入力部12に
より所定の検査対象領域を設定して、検査対象領域を分
割するための設定条件を入力する。CPU6は、設定さ
れた条件に基づき、検査対象領域を複数個の小領域に分
割した後、これら小領域内の濃度偏差値を算出し、各小
領域に順次着目して、その領域内及び隣接領域の濃度偏
差値がともに所定値を上回る場合、着目する小領域を隣
接領域側へ拡張処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、対象物を撮像して得
られた画像上に複数個の検査領域を設定するための方法
および装置に関連し、さらにこの発明は、設定された検
査領域内の画像データをあらかじめ登録された良品のモ
デル画像データと照合することにより、対象物を検査す
る検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、印刷物など所定の文字や図形を検
査する場合、テレビカメラにより対象物を撮像して得ら
れた画像を画像処理装置に入力してその良否を判定する
方法が採用されている。この方法は、あらかじめ良品モ
デルを撮像して得られた画像から所定の画像データを照
合データとしてメモリ内に登録しておき、各検査対象物
を順次撮像してその画像データと照合データとの相関演
算を行うもので、得られた相関値が所定値以上であると
き、対象物は良好であるとの判定データが、また相関値
が所定値を下回ったとき、対象物にはにじみ,かすれな
どの不良があるという判定データが、それぞれ出力され
る。
【0003】上記の方法を用いる場合、良品モデルの画
像全体を照合データとして登録していると、部分的に不
良が発生しているような対象物であっても、その不良が
算出された相関値に反映されずに対象物を良品と判定し
てしまう虞があり、不良の検出精度が低下する。
【0004】この問題を解消するため、良品モデルの画
像を複数個の小領域に分割して各小領域をそれぞれ検査
領域として設定するとともに、設定された検査領域毎の
画像データを照合データとして登録する方法が採用され
ている。この方法によれば、対象物,モデルの両画像間
の相関演算は、個々の検査領域毎に行われるので、前記
の方法に比べ、不良検出精度は、はるかに向上する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の検
査領域の設定は、オペレータにより行われているため、
設定に多大な時間がかかるという問題がある。また単に
分割処理した小領域を検査領域とした場合、2つの検査
領域間にまたがって不良が発生していると、各検査領域
内における不良度合いが小さくなるから、各検査領域と
も照合データとの相関演算の結果が許容範囲内となって
不良が検出されないことがある。
【0006】この問題を解消するには、隣接する検査領
域同士が重なり合うように領域を拡張する必要がある
が、検出したい不良に応じて適切な拡張処理を行う作業
は熟練を要し、オペレータの作業負担がますます増加す
ることになる。
【0007】この発明は、上記問題点に着目してなされ
たもので、対象物の画像上に設定された所定領域を複数
個の小領域に分割した後、各小領域をその領域内および
隣接領域内の画像データに基づき拡張して検査領域とな
すことにより、検査領域の設定作業を簡易化してオペレ
ータの作業負担を大幅に軽減するとともに、不良の検出
精度を大幅に向上する検査領域設定方法およびその装置
を提供することを目的とする。
【0008】さらにこの発明は、対象物の画像データを
入力して良品モデルの画像データと照合することにより
対象物を検査する装置において、前記良品モデルの画像
上に上記の検査領域設定方法を用いて検査領域を設定
し、各検査領域内の画像データを検査のための照合デー
タとして登録することにより、照合データの登録作業の
簡易化と検査精度の向上とを実現することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、対象
物を撮像して得られた画像上にこの対象物を検査するた
めの複数個の検査領域を設定するための方法であって、
前記画像上の所定の検査対象領域を複数個の小領域に分
割した後、各小領域をその領域内および隣接領域内の画
像データに基づき拡張処理し、この拡張処理後の各小領
域を検査領域として設定することを特徴とする。
【0010】請求項2の発明では、前記の拡張処理にお
いて、前記各小領域に順次着目して、着目する小領域と
その隣接領域内との濃度偏差値がともに所定値以上であ
る場合に、着目する小領域を隣接領域側へ拡張するよう
にしている。
【0011】請求項3の発明は、対象物を撮像して得ら
れた画像上にこの対象物を検査するための複数個の検査
領域を設定する装置であって、前記画像上の所定の検査
対象領域を複数個の小領域に分割する分割手段と、前記
分割手段により分割された各小領域をその領域内および
隣接領域内の画像データに基づき拡張処理する領域拡張
手段と、前記領域拡張手段による拡張処理後の各小領域
を検査領域として設定する検査領域設定手段とを備えて
いる。
【0012】請求項4の発明は、対象物を撮像して得ら
れた画像上に複数個の検査領域を設定し、各検査領域毎
の画像データをあらかじめ登録された良品モデルの画像
データと照合することにより、対象物を検査する検査装
置であって、対象物を撮像して画像を生成する撮像装置
と、この撮像装置で得られた画像を処理する画像処理装
置とから構成される。前記画像処理装置は、前記撮像装
置で得られた良品モデルの画像上に所定の検査対象領域
を設定する設定手段と、前記設定手段により設定された
検査対象領域を複数個の小領域に分割する分割手段と、
前記分割手段により分割された各小領域の濃度偏差値を
算出する算出手段と、各小領域に順次着目して着目する
小領域およびその隣接領域内の濃度偏差値を所定値と比
較し、両者がともに所定値以上であるとき、着目する小
領域を隣接領域側へ拡張する領域拡張手段と、各検査領
域毎に検査のための照合データを記憶するための記憶手
段と、前記領域拡張手段による拡張処理後の各小領域内
の画像データを前記照合データとして前記記憶手段に登
録する登録手段とを備えている。
【0013】請求項5の発明では、前記登録手段は、領
域内の濃度偏差値が所定値に満たない小領域を検査領域
から除外するようにしている。
【0014】
【作用】請求項1および3の発明では、対象物の画像上
に所定の検査対象領域が設定されると、その領域は複数
個の小領域に分割された後、各小領域がその領域内およ
び隣接領域内の画像データに基づき拡張処理され、この
拡張処理後の各小領域が検査領域として設定される。
【0015】請求項2の発明では、着目する小領域内と
隣接領域内との濃度偏差値がともに所定値以上であると
き、着目する小領域を隣接領域側へ拡張することによ
り、隣接部に不良が発生する可能性の高い小領域同士を
確実に拡張する。
【0016】請求項4の発明では、対象物の良品モデル
についての画像を入力してその画像上に所定の検査対象
領域が設定される。この検査対象領域に対し、請求項2
の発明と同様、小領域への分割処理と、濃度偏差値に基
づく拡張処理とが実行された後、拡張処理後の各小領域
内の画像データが照合データとして、登録される。
【0017】請求項5の発明では、小領域内の濃度偏差
値が所定値に満たない小領域を検査対象から除外するこ
とにより、検査の効率化がなされる。
【0018】
【実施例】図1は、この発明の一実施例にかかる画像処
理装置の概略構成を示す。この画像処理装置は、上面に
多数の文字が印刷されたシート1をテレビカメラ2によ
り撮像した画像を取り込んで、このシート1上に印刷む
らなどの不良がないかどうかを検査するためのもので、
A/D変換部3,画像メモリ4,D/A変換部5,CP
U6,ROM7,RAM8,モデルメモリ9,I/Oイ
ンターフェイス10,表示部11,入力部12などをそ
の構成として含んでいる。
【0019】前記A/D変換部3は、テレビカメラ2か
らのビデオ信号を入力してディジタル変換するためのも
ので、変換後のディジタル量の濃淡画像データは画像メ
モリ4へと格納される。D/A変換部5は、この画像メ
モリ4内の画像データをアナログ量の画像データに再変
換し、変換後の画像データを表示部11へと出力する。
【0020】この画像処理装置では、検査に先立ち、シ
ート1の良品モデルを撮像して得られた画像より、後述
する検査領域やモデル画像データを自動設定するように
している。図2は、表示部11に表示された良品モデル
の画像(以下「モデル画像」という)の一例を示すもの
で、種々の印刷文字の画像が複数列にわたって表示され
ている。
【0021】前記入力部12は、キ─ボ─ドやマウスか
ら成り、オペレータは、この入力部12を用いて、前記
モデル画像上に検査対象領域R(図2中、点線で示す)
を設定する。さらにオペレ─タは、検査対象領域Rを複
数の小領域に分割するための設定条件として、領域分割
数または1つの小領域の大きさに関するデータを入力す
る。
【0022】入力されたデータは、I/Oインターフェ
イス10,CPUバス13を介してCPU6に取り込ま
れ、CPU6は、この入力データに応じて前記検査対象
領域Rを複数個の小領域に分割した後、さらに後述する
手順に基づき、所定の小領域を拡張し、これら小領域の
位置データを検査領域の設定データとしてモデルメモリ
9内に記憶する。さらにCPU6は、画像メモリ4より
各検査領域内のモデル画像データを読み出し、これを各
検査領域毎の照合データとして設定し、各検査領域の設
定データに対応づけてモデルメモリ9内に格納する。
【0023】検査時には、テレビカメラ2により検査対
象のシート1が撮像され、その画像データがA/D変換
された後、画像メモリ4に格納される。CPU6は、モ
デルメモリ9の設定データに基づきこの画像上に検査領
域を設定した後、各検査領域毎に入力画像データと照合
データエリアとを比較し、対象物の良否を判定する。な
おこの判定結果は、I/Oインターフェイス10を介し
て表示部11などに出力される。
【0024】図3は、分割処理から検査領域の設定に関
わるCPU6の機能を示すもので、領域設定部14,濃
度偏差算出部15,比較処理部16,領域拡張処理部1
7,登録部18などから構成される。
【0025】領域設定部14は、画像メモリ4に格納さ
れたモデル画像データに対し、前記入力部12からの設
定データに基づき、検査対象領域の設定および分割処理
を行う。
【0026】例えば、前記検査対象領域Rについて、X
軸方向に7分割、Y軸方向に4分割するように設定した
場合、図4に示すごとく、X,Y各軸方向とも設定され
た値に応じて等分割され、検査対象領域Rは28個の小
領域に分割される。また設定条件として、1つの小領域
についてのX,Y各軸方向の長さが入力された場合、C
PU6は、この入力データエリアに基づき分割数を自動
計算した後、同様の分割処理を行う。なお以下の説明
で、X軸方向にi番目,Y軸方向にj番目に位置する小
領域をrijと定義する。また図4,5中、斜線で示す小
領域r13,r14,r24,r64,r73,r74は、それぞれ
文字が全く含まれていない領域である。
【0027】上記の分割処理が終了すると、つぎに濃度
偏差算出部15は、画像メモリ4より各小領域毎のモデ
ル画像データを読み出してその濃度偏差値を算出し、そ
の算出結果を比較処理部16へと出力する。比較処理部
16は、各小領域の濃度偏差値をそれぞれ所定のしきい
値D(Dは「0」に近似する値)と比較するためのもの
で、各小領域毎に、その濃度偏差値がしきい値D以上で
あるか否かを示すフラグをRAM7内の所定の領域にセ
ットする。
【0028】前記領域拡張処理部17は、第1番目の小
領域r11から順に各小領域に着目し、RAM7より着目
する小領域およびこの領域に隣接する小領域のフラグデ
ータを読み出す。このフラグデータから各領域内の濃度
偏差値がともにしきい値D以上であることが判明したと
き、拡張処理部17は、着目する小領域を隣接領域の方
向に所定幅だけ拡張する。
【0029】図5は、この拡張処理の一例であって、こ
こではX軸方向に5番目,Y軸方向に2番目の位置にあ
る小領域r52と、X軸方向に2番目,Y軸方向に3番目
の位置にある小領域r23の2つの小領域を例にとって説
明する。
【0030】まず小領域r52内には複数個の文字が含ま
れており、この小領域r52の左,上,右,下の4方向に
隣接する小領域r42,r51,r62,r53にもそれぞれ文
字が含まれている。この場合、これらの領域内の濃度分
散値はすべて前記しきい値D以上となるので、小領域r
52の各辺は、図中の太実線で示すように、上下,左右の
各方向へと拡張される。
【0031】他方の小領域r23内にも複数個の文字が含
まれているので、この領域r23内の濃度偏差値もしきい
値D以上となる。一方、この小領域r23に隣接する各小
領域r13,r22,r33,r24のうち、小領域r23の上側
および右側に位置する小領域r22,r33の濃度分散値は
しきい値D以上となるが、他の小領域r24,r13内には
文字が存在しないため、濃度分散値はしきい値Dを下回
る。この場合、小領域r23は、上方向および右方向には
拡張されるが、下および左方向には拡張されず、隣接領
域との境界線がそのまま維持される。
【0032】上記のような拡張方法によれば、互いに文
字の存在する小領域間、すなわち隣接部付近に不良の存
在する可能性の高い小領域間で拡張処理がなされ、各小
領域が隣接部付近で重なり合うので、これら拡張処理後
の小領域を検査領域として設定すれば、隣接部付近の不
良の見落としを防ぐことができる。
【0033】図3に戻って、領域拡張処理部17による
拡張処理が終わると、登録部18は各小領域の位置デー
タ(後述する点Pij,Qijの座標)を検査領域の設定デ
ータとして決定してモデルメモリ9に格納するととも
に、この検査領域内のモデル画像データを画像メモリ4
より読み出し、これを検査のための照合データとして、
モデルメモリ9内に格納する。なお、この設定・登録処
理において、登録部18は、RAM7内の各小領域のフ
ラグデータを参照しており、濃度偏差値がしきい値Dを
下回る小領域(この実施例の場合は斜線で示される小領
域)は登録対象から削除するようにしている。
【0034】図6は、上記したモデル画像を入力してか
ら検査領域および照合データを登録するまでの制御手順
を示す。なお、この手順では、検査対象領域Rを分割す
るための設定データとして、領域分割数を入力するよう
にしており、以下の説明で、NX,NYは、それぞれ
X,Y各軸方向の領域分割数を示す。またi,jは所定
の小領域rijの画像データを読み出すためのカウンタで
あって、それぞれ1≦i≦NX+1,1≦j≦NY+1
の範囲で変動する。
【0035】またH,X1,Y1,X2,Y2は、それ
ぞれ小領域rijの設定数に応じて定義される配列であっ
て、このうちH(i,j)は、小領域rijのフラグデー
タを意味する。またX1(i,j),Y1(i,j),
X2(i,j),Y2(i,j)は、図7に示すよう
に、領域rijの大きさを確定するための頂点P,Qの
x,y座標を、それぞれ意味する。
【0036】まずステップ1(図中「ST1」で示す)
で、テレビカメラ2から良品モデルの画像が入力され、
A/D変換後に画像メモリ4に格納される。つぎにオペ
レータにより検査対象領域の設定条件が入力されると、
CPU6はその設定条件に基づき、モデル画像上に検査
対象領域Rを設定する(ステップ2)。
【0037】続くステップ3で、オペレータにより、
X,Y各軸方向の領域分割数NX,NYが入力される。
これを受けてCPU6は、前記H,X1,Y1,X2,
Y2の各配列の大きさを定義するとともに、配列毎にそ
れぞれの要素のデータを初期設定してRAM8内にセッ
トする(ステップ4)。なお、この初期設定時には、配
列Hの各要素H(i,j)は、すべて「0」と設定され
る。
【0038】つぎのステップ5,6で、CPU6は、前
記カウンタj,iを1に設定した後、このカウンタによ
り特定される小領域rijの画像データを読み出して、領
域内の濃度偏差値VDを算出し、この濃度偏差値VDが
前記しきい値D以上であるか否かを判定する(ステップ
7,8)。この判定が「YES」のとき、CPU6はフ
ラグH(1,1)を「1」にセットする(ステップ
9)。
【0039】以下同様に、順次カウンタi,jをインク
リメントして小領域r12から小領域NXNYまでの各配列の
濃度偏差値を求め、その値に応じてフラグH(i,j)
の値を設定する(ステップ6〜13)。なお、配列Hの
各要素のうち、i=NX+1,またはj=NY+1とな
るものについては、上記の処理はスキップされ、そのフ
ラグデータは初期値「0」のまま維持される。
【0040】つぎのステップ14で、CPU6は、設定
された各小領域のX,Y各軸方向の長さLX,LY(図
7に示す)の値に応じて小領域の拡張幅DX,DYを設
定する。この拡張幅DX,DYの設定方法は、例えばL
X,LYの10分の1の値というようにあらかじめ決定
された割合に基づいて設定されるが、これに限らず、オ
ペレータにより任意の値を設定するようにしても良い。
【0041】つぎにCPU6は、カウンタj,iを再度
「1」に戻し(ステップ15,16)、これらカウンタ
により特定される小領域r11について、濃度分散値をチ
ェックするフラグH(1,1)が「1」であるか否かを
チェックする(ステップ17)。この判定が「YES」
のとき、さらにCPU6は、この小領域r11の右隣の領
域r21についてのフラグH(2,1)も「1」であるか
否かをチェックし(ステップ18)、この判定が「YE
S」のとき、小領域r11の右辺を特定する座標値X2
(1,1)および小領域r21の左辺を特定する座標値X
1(2,1)がともにDXだけ拡張するように各座標値
の更新を行う(ステップ19)。これにより図8に示す
ごとく、小領域r11と小領域r21とは、X軸方向にDX
の幅だけ重なり合うよう再設定される。
【0042】この処理が終わると、CPU6は、小領域
11の下側に位置する小領域r12のフラグH(1,2)
の値をチェックする(ステップ20)。このH(1,
2)の値が「1」であれば、上記と同様に、小領域r11
の下辺を特定する座標Y2(1,1)および小領域r12
の上辺を特定する座標Y1(1,2)がともにDYだけ
拡張されるよう各座標値の更新を行う(ステップ2
1)。
【0043】以下、カウンタi,jをインクリメントし
ながら各小領域毎にその領域内および右,下の各隣接領
域内の濃度偏差値のフラグをチェックしていき、着目す
る小領域と隣接領域とのフラグがともに「1」であると
き、ステップ19またはステップ21の処理を実行して
これら領域を拡張する。
【0044】なおステップ17の判定が「NO」であれ
ば、その領域rijについての拡張処理は全く行われずに
つぎの小領域の処理へと移行する。またi=NXのとき
は、ステップ17の判定が「YES」であってもつぎの
ステップ18の判定は必ず「NO」となり、ステップ1
9の手順がスキップされる。同様に、j=NYのとき
は、必ずステップ20の判定が「NO」となり、ステッ
プ21の手順がスキップされる。
【0045】すべての小領域について上記の処理が行わ
れると、ステップ23,ステップ25がともに「YE
S」となり、CPU6は、各領域rijの頂点Pij,Qij
の座標値X1(i,j),y1(i,j),X2(i,
j),y2(i,j)を、検査領域の設定位置を既定す
るためのデータとしてモデルメモリ9内に格納する。つ
いでCPU6は、画像メモリ4より各検査領域内のモデ
ル画像データを読み出し、これを前記照合データとして
モデルメモリ9内に格納する(ステップ26)。
【0046】なお、この実施例では、上記のステップ2
6の処理において、フラグデータが「0」となっている
小領域を登録対象から除外するようにしているが、これ
らの小領域について、領域内の汚れなどの不良を検出で
きるように、濃度データをチェックする領域として登録
しても良い。
【0047】
【発明の効果】請求項1および3の発明では、対象物の
画像上に設定された所定の領域を複数個の小領域に分割
した後、これら小領域をその領域内および隣接領域内の
画像データに基づき拡張処理し、拡張処理後の各小領域
を検査領域として設定するようにしたから、検査領域の
設定を簡単かつ適切に行うとともに、不良の検出精度を
大幅に向上することができる。
【0048】請求項2の発明では、分割処理後の各小領
域に順次着目して、着目する小領域内と隣接領域内との
濃度偏差値が所定値以上であるとき、この小領域を隣接
領域側へ拡張するようにしたから、隣接部付近に不良が
生じやすい検査領域同士が確実に拡張処理され、隣接部
付近の不良の見落としを防ぐことができる。
【0049】請求項4の発明では、対象物の良品モデル
についての画像を入力して前記と同様の処理を実行し、
拡張処理後の各小領域内の画像データを検査のための照
合データとして記憶するようにしたから、検査精度を大
幅に向上することができる。
【0050】請求項5の発明では、濃度偏差値が所定値
に満たない小領域の画像データは登録しないようにした
ので、検査に最低限必要なデータのみが登録され、検査
にかかる時間を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる画像処理装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】モデル画像と検査対象領域の設定例を示す説明
図である。
【図3】CPUの機能を示すブロック図である。
【図4】検査対象領域の分割例を示す説明図である。
【図5】小領域の拡張処理を説明する説明図である。
【図6】モデル画像の入力から検査領域の設定までの制
御手順を示すフローチャートである。
【図7】小領域の設定位置と大きさとを示す説明図であ
る。
【図8】隣接する2つの小領域を拡張処理した例を示す
説明図である。
【符号の説明】
2 テレビカメラ 6 CPU 9 モデルメモリ 14 領域設定部 15 濃度偏差算出部 17 領域拡張処理部 18 登録部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物を撮像して得られた画像上にこの
    対象物を検査するための複数個の検査領域を設定するた
    めの方法であって、 前記画像上の所定の検査対象領域を複数個の小領域に分
    割した後、各小領域をその領域内および隣接領域内の画
    像データに基づき拡張処理し、この拡張処理後の各小領
    域を検査領域として設定することを特徴とする検査領域
    設定方法。
  2. 【請求項2】 前記の拡張処理では、前記各小領域に順
    次着目して、着目する小領域とその隣接領域内との濃度
    偏差値がともに所定値以上である場合に、着目する小領
    域を隣接領域側へ拡張している請求項1に記載された検
    査領域設定方法。
  3. 【請求項3】 対象物を撮像して得られた画像上にこの
    対象物を検査するための複数個の検査領域を設定する装
    置であって、 前記画像上の所定の検査対象領域を複数個の小領域に分
    割する分割手段と、 前記分割手段により分割された各小領域をその領域内お
    よび隣接領域内の画像データに基づき拡張処理する領域
    拡張手段と、 前記領域拡張手段による拡張処理後の各小領域を検査領
    域として設定する検査領域設定手段とを備えて成る検査
    領域設定装置。
  4. 【請求項4】 対象物を撮像して得られた画像上に複数
    個の検査領域を設定し、各検査領域毎の画像データをあ
    らかじめ登録された良品モデルの画像データと照合する
    ことにより、対象物を検査する検査装置であって、 対象物を撮像して画像を生成する撮像装置と、この撮像
    装置で得られた画像を処理する画像処理装置とから成
    り、 前記画像処理装置は、 前記撮像装置で得られた良品モデルの画像上に所定の検
    査対象領域を設定する設定手段と、 前記設定手段により設定された検査対象領域を複数個の
    小領域に分割する分割手段と、 前記分割手段により分割された各小領域の濃度偏差値を
    算出する算出手段と、 各小領域に順次着目して着目する小領域およびその隣接
    領域内の濃度偏差値を所定値と比較し、両者がともに所
    定値以上であるとき、着目する小領域を隣接領域側へ拡
    張する領域拡張手段と、 各検査領域毎に検査のための照合データを記憶するため
    の記憶手段と、 前記領域拡張手段による拡張処理後の各小領域内の画像
    データを前記照合データとして前記記憶手段に登録する
    登録手段とを備えて成る検査装置。
  5. 【請求項5】 前記登録手段は、領域内の濃度偏差値が
    所定値に満たない小領域を検査領域から除外する請求項
    4に記載された検査装置。
JP7162964A 1995-06-05 1995-06-05 検査領域設定方法およびその装置ならびにその装置を用いた検査装置 Pending JPH08334476A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005346283A (ja) * 2004-06-01 2005-12-15 Sharp Corp 画面判定装置および画面判定方法
JP2007034748A (ja) * 2005-07-27 2007-02-08 Fuji Xerox Engineering Co Ltd 物品確認装置及び物品確認方法
US7496212B2 (en) 2003-05-16 2009-02-24 Hitachi Kokusai Electric Inc. Change detecting method and apparatus
JP2012103225A (ja) * 2010-11-15 2012-05-31 Ricoh Co Ltd 検査装置、検査方法、検査プログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体

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