JP2001314374A - 角膜内皮細胞測定装置 - Google Patents

角膜内皮細胞測定装置

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JP2001314374A
JP2001314374A JP2000136035A JP2000136035A JP2001314374A JP 2001314374 A JP2001314374 A JP 2001314374A JP 2000136035 A JP2000136035 A JP 2000136035A JP 2000136035 A JP2000136035 A JP 2000136035A JP 2001314374 A JP2001314374 A JP 2001314374A
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cell
closed curve
corneal endothelial
cell wall
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JP2000136035A
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Koji Nishio
幸治 西尾
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Topcon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より簡単に且つ撮影像を見にくくすることな
く細胞壁を検出することができ、角膜内皮細胞の各種解
析を正確に行うことのできる角膜内皮細胞測定装置を提
供する。 【解決手段】 本発明に係る角膜内皮細胞測定装置1
は、撮影された角膜内皮細胞像を表示するモニタ6と、
モニタ6に表示された細胞像の各細胞の中心点をマーキ
ングする入力装置7と、マーキングされた中心点の座標
を特定するとともにそのマーキングされた中心点同士の
間にある細胞壁を検出し、且つ、この検出結果に基づい
て各細胞の面積を演算する演算処理装置5とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆるスペキュ
ラーマイクロスコープ等により撮影された角膜内皮細胞
像について細胞面積、細胞密度等を測定し、角膜内皮細
胞の検査に供する角膜内皮細胞測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、角膜内皮細胞を検査する方法
として、撮影された角膜内皮細胞像の細胞壁の座標をデ
ジタイザーを用いてコンピュータに入力するデジタイザ
ー法、撮影された角膜内皮細胞像の各頂点を入力する頂
点入力法、撮影された角膜内皮細胞像に長方形状の枠を
重ね合わせ枠内の細胞数を数えて細胞密度を求めるグリ
ッド法、撮影された角膜内皮細胞像に画像処理を施して
解析する自動解析方法、及び細胞一つ一つの面積を算出
して各種値を計測する簡易解析方法等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、デジタ
イザー法では手作業による細胞壁のトレースが必要で多
大な時間と労力が要求される上、作業者による解析誤差
を避けることができないという問題があった。
【0004】また、頂点入力法では入力した頂点のすべ
てにマークが付いてしまうので、撮影された角膜内皮細
胞像が見にくくなるという問題があった。
【0005】グリッド法では長方形状の枠の各辺で切り
取られる細胞について切り取られ方如何により数え方を
調整することが難しく、さらに細胞密度以外のデータを
求めることができないという問題があった。
【0006】自動解析方法では前処理工程としてノイズ
除去及び局所的濃度勾配補正を行い、次に境界抽出処理
工程として二値化処理及び細線化処理を行うが、このよ
うな工程において例えばオペレーターが画像の局所的な
濃度分布異常やコントラスト不足を解消するため、ある
いは、細胞内の細胞核による解析装置の誤認識を補うた
め、手作業によるデータ修正に膨大な時間を費やす必要
があるという問題があった。
【0007】簡易解析方法は、以上のような問題に鑑み
て新たに発案された方法ではあるが、大きな細胞をも考
慮して画像データを検出することが難しいため、細胞壁
を誤って検出するという問題や、細胞内の細胞核による
誤認識を避けることができないという問題が残った。ま
た、細胞の細胞壁部分を手作業で特定する場合、その特
定した部分すべてにマークが付いてしまい、撮影像が非
常に見にくくなるという問題があった。
【0008】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、より簡単に且つ撮影像を見にくくすることなく細
胞壁を検出することができ、角膜内皮細胞の各種解析を
正確に行うことのできる角膜内皮細胞測定装置を提供す
ることを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、撮影された角膜内皮細胞像を表
示する表示手段と、該表示手段に表示された細胞像の各
細胞の中心点をマーキングするマーキング手段と、該マ
ーキング手段によりマーキングされた中心点の座標を特
定する座標特定手段と、前記マーキング手段によりマー
キングされた中心点同士の間にある細胞壁を検出する細
胞壁検出手段と、該細胞壁検出手段の検出結果に基づい
て前記各細胞の面積を演算する細胞面積演算手段とを有
する角膜内皮細胞測定装置を特徴とする。
【0010】請求項2の発明は、撮影された角膜内皮細
胞像を表示する表示手段と、該表示手段に表示された細
胞像の各細胞の中心点をマーキングするマーキング手段
と、該マーキング手段によりマーキングされた中心点の
座標を特定する座標特定手段と、前記マーキング手段に
よりマーキングされた複数の中心点を結んで得られる閉
曲線上の隣接する2つの中心点間にある細胞壁を検出す
るとともに、その2つの中心点の一方の中心点と前記閉
曲線上になく前記一方の中心点の最も近くにある中心点
との間にある細胞壁を検出する細胞壁検出手段と、該細
胞壁検出手段の検出結果に基づいて前記一方の中心点を
含む細胞の面積を演算する細胞面積演算手段とを有する
角膜内皮細胞測定装置を特徴とする。
【0011】請求項3の発明は、請求項2に記載の角膜
内皮細胞測定装置において、前記細胞壁検出手段は、前
記マーキング手段によりマーキングされた複数の中心点
を結んで得られる第一の閉曲線を特定し、該第一の閉曲
線の内側にある中心点を結んで得られる閉曲線のうち最
大のものを第二の閉曲線として特定し、前記第一の閉曲
線上の隣接する2つの中心点間にある細胞壁を検出する
とともに、その2つの中心点の一方の中心点と前記第二
の閉曲線上で且つ前記一方の中心点の最も近くにある中
心点との間にある細胞壁を検出することを特徴とする。
【0012】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
のいずれか1項に記載の角膜内皮細胞測定装置におい
て、前記細胞面積演算手段の演算結果に基づいて、複数
の細胞に関する平均面積、最小面積、最大面積、標準偏
差又は変動係数を算出する算出手段を有することを特徴
とする。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0014】図1は本発明に係る角膜内皮細胞測定装置
の概略構成を示す。この角膜内皮細胞測定装置1は、画
像入力インターフェース2と、A/D変換器3と、画像
メモリ4と、演算処理装置5と、表示手段としてのモニ
タ6と、入力装置7とを備える。
【0015】画像入力インターフェース2には、CCD
カメラ等からなる撮像装置8が接続され、角膜内皮を撮
像した画像信号が取り込まれるようになっている。この
撮像装置8からの画像信号がNTSCコンポジット信号
である場合には、画像入力インターフェース2には輝度
信号を取り出してDCレベルの変動を防止するクランプ
回路や、同期信号を分離するための同期分離回路等が内
蔵される。なお、この撮像装置8の代わりに、角膜内皮
を写真撮影してその写真画像を画像信号に変換し、画像
入力インターフェース2に送出するシステムが用いられ
てもよい。
【0016】A/D変換器3は輝度信号をデジタル化す
るためのものであり、輝度信号の黒レベルから白レベル
までをA/D変換するように構成されている。画像メモ
リ4はA/D変換器3によりデジタル化された画像信号
を記憶し、記憶された画像が演算処理装置5によりモニ
タ6に表示されるようになっている。
【0017】入力装置7はマウス、トラックボール等の
作業者の意思を入力することができる装置からなり、作
業者がモニタ6に表示された角膜内皮細胞像のうち任意
の細胞の中心点をマーキングするために使用される。こ
の入力装置7からの入力に応じて、演算処理装置5はモ
ニタ6に表示された細胞の中心点に点状のマークを表示
させるとともに、このマークの座標位置を演算して特定
する役割を果たす。
【0018】また、演算処理装置5は、それらマーキン
グされた複数の中心点を結ぶことによりつくられる閉曲
線のうち、その囲む面積が最大となる閉曲線、換言すれ
ば、マーキングした中心点のすべてがその内側又は線上
にあるような第一の閉曲線を形成し、この第一の閉曲線
の内側にある中心点を結ぶことによりつくられる閉曲線
のうち最大のものを第二の閉曲線として形成し、以降、
同様に第nの閉曲線まで形成した後、個々の細胞の面積
等を演算する。この点の詳細については後述する。
【0019】次に、この角膜内皮細胞測定装置1の動作
について説明する。
【0020】例えば図2の左側に示す角膜内皮細胞像が
撮像装置8により得られると、モニタ6の画面上にはそ
の角膜内皮細胞像を区画してなる部分R’の像が同図右
側に示すように表示される。この区画は角膜内皮細胞像
の任意の箇所について行うことができ、モニタ6にはそ
の部分R’の像を予め設定されている複数の倍率のうち
所望の倍率で表示させることができる。作業者は、その
モニタ表示を見ながら入力装置7を使用して、互いに隣
接する複数の細胞の中心点をマーキングする。ここで
は、計22個の細胞の中心点A1、B1、C1、D1
2、B2、C2、D2、A3、ア1、イ1、ウ1、エ1、オ1
1、キ1、ク1、ケ1、コ1、ア2、イ2、ウ2にマーキング
した例を示している。
【0021】マーキングが終了すると、マークされた各
中心点のそれぞれの座標位置が演算処理装置5により特
定される。その座標値はモニタ6の画面左上隅を原点O
とし、右向き及び下向きにとられたX軸及びY軸により
規定される。
【0022】ここで求められた各座標(X,Y)は演算
処理装置5に記憶され、この演算処理装置5により実行
される以下のステップ1〜ステップ9に従ってまず第一
の閉曲線が形成される。
【0023】ところで、計測精度を保つためには、所定
個数以上の細胞をマーキングする必要があるため、作業
者がその所定個数以上の細胞をマークせずにマーキング
を終了しようとした場合には、モニタ6の画面上に警告
表示が出されて作業者はマーキングの続行を促される。
【0024】また、被検眼の細胞密度が小さい場合に
は、モニタ6の画面中に当該所定個数以上の細胞が表示
されず、そのために所定個数以上の細胞のマーキングが
できないことも生じうる。この場合には、作業者が図示
しないリセットボタンを押すと自動的にモニタ6の画面
上における表示倍率が低くなり、所定個数以上のマーキ
ングが可能な状態に変更される。あるいは、リセットボ
タンの押下げに対応してモニタ6の表示倍率を下げる必
要がある旨の表示をし、作業者自身に表示倍率を下げさ
せるようにしてもよい。
【0025】〔ステップ1〕まず、マークされた中心点
のうち画面上最も左上にある点が、閉曲線描画の基準と
なる第一基点として決定される。すなわち、座標原点O
からマーキングされた各中心点までの距離r=(X2
21/2がそれぞれ算出され、この距離rを最小とする
点が第一基点として決定され記憶される。ここでは、点
1までの距離が他点までの距離よりも小さいため、点
1が第一基点となる。なお、距離rを最小とする点が
複数ある場合には、それらのうちX座標の値が最小のも
のを第一基点とする。
【0026】同様に、画面右上隅(X1,0)からの距
離に基づいて画面上最も右上にある点が第二基点として
決定され、画面右下隅(X1,Y1)からの距離に基づ
いて画面上最も右下にある点が第三基点として決定さ
れ、画面左下隅(0,Y1)からの距離に基づいて画面
上最も左下にある点が第四基点として決定される。ここ
では、点B1、点C1、点D1がそれぞれ第二基点、第三
基点、第四基点となる。
【0027】〔ステップ2〕次に、第一基点である点A
1から右回りに第一の閉曲線の描画が開始される。ま
ず、点A1よりもX座標の値が大きい中心点が検索さ
れ、点ケ1を除くすべての点(全部で20点)が選ばれ
る。そして、これら各点と点A1とを結んだ線分のそれ
ぞれの傾きdY/dXが演算され、傾きdY/dXが一
番小さい線分に対応する点(点イ1)と、傾きdY/d
Xが二番目に小さい線分に対応する点(点ア1)とが選
出される。これらの2点は描画の進行先となる「次なる
点」の候補として残り、他の点はその「次なる点」の対
象外と判断される。
【0028】続いて、その候補として残った2点に対応
する2線分(線分A11、線分A11)の長さが比較さ
れる。一方の線分の長さが他方の線分の長さのα倍(こ
こではα=2とする)以上である場合には、短い方の線
分に対応する点が次なる点として決定され、この点と点
1とが線分により結ばれて本ステップにおける描画が
完了する。一方、一方の線分の長さが他方の線分の長さ
のα倍未満である場合には、傾きdY/dXが一番小さ
い線分に対応する点が次なる点として決定され、この点
と点A1とを結ぶ線分が描画される。ここでは、線分A1
1の長さが線分A11の長さよりも2倍以上長く、そ
の次なる点として点ア1が選定されるので、線分A11
がモニタ6の画面上に表示される(図3(a))。
【0029】なお、一番小さい線分の傾きdY/dXが
所定の基準値以下である場合には、上記のような比較の
ステップを省略してその線分に対応する点を次なる点と
して選定してもよい。
【0030】〔ステップ3〕前ステップで点A1に関し
て次なる点が決定されたと同様に、本ステップでは点ア
1に関して次なる点が決定され、その点と点ア1とを結ぶ
線分が描画される。ここでは、その次なる点として点イ
1が選定されるので、線分ア11がモニタ6の画面上に
表示される(図3(b))。
【0031】以降、同様に点イ1に関して次なる点ウ1
決定され、点ウ1に関して次なる点B1が決定されて、曲
線イ11が順次描画される(図3(c)、(d))。
【0032】〔ステップ4〕描画が第二基点である点B
1に到達すると、次なる点の決定方法が変更される。す
なわち、点B1は最も右上にある点であるから、点B1
りもY座標の値が大きい中心点が検索され、これまで線
分で結ばれた点を除くすべての点(全部で17点)が選
ばれる。そして、これら各点と点B1とを結んだ線分の
それぞれの傾きdX/dYが演算され、傾きdX/dY
が一番大きい線分に対応する点(点オ 1)と、傾きdX
/dYが二番目に大きい線分に対応する点(点エ1)と
が選出される。
【0033】続いて、その2点に対応する2線分(線分
11、線分B11)の長さが比較される。一方の線分
の長さが他方の線分の長さのα倍(ここではα=2とす
る)以上である場合には、短い方の線分に対応する点が
次なる点として決定され、この点と点B1とが線分によ
り結ばれて本ステップにおける描画が完了する。一方、
一方の線分の長さが他方の線分の長さのα倍未満である
場合には、傾きdX/dYが一番大きい線分に対応する
点が次なる点として決定され、この点と点B1とを結ぶ
線分が描画される。ここでは、線分B11の長さが線分
11の長さよりも2倍以上長く、その次なる点として
点エ1が選定されるので、線分B11がモニタ6の画面
上に表示される(図3(e))。
【0034】なお、一番大きい線分の傾きdX/dYが
所定の基準値以上である場合には、上記のような比較の
ステップを省略してその線分に対応する点を次なる点と
して選定してもよい。
【0035】〔ステップ5〕前ステップで点B1に関し
て次なる点が決定されたと同様に、本ステップでは点エ
1に関して次なる点が決定され、その点と点エ1とを結ぶ
線分が描画される。ここでは、その次なる点として点オ
1が選定されるので、線分エ11がモニタ6の画面上に
表示される(図3(f))。
【0036】以降、同様に点オ1に関して次なる点カ1
決定され、点カ1に関して次なる点C1が決定されて、曲
線オ11が順次描画される(図3(g)、(h))。
【0037】〔ステップ6〕描画が第三基点である点C
1に到達すると、次なる点の決定方法が変更される。す
なわち、点C1は最も右下にある点であるから、点C1
りもX座標の値が小さく、且つ、未だ選定されていない
中心点が検索され、点D1、A2、B2、C2、D2、A3
1、ク1、ケ1、コ1、ア2、イ2、ウ2の13点が選ばれ
る。そして、これら各点と点C1とを結んだ線分のそれ
ぞれの傾きdY/dXが演算され、傾きdY/dXが一
番小さい線分に対応する点(点キ1)と、傾きdY/d
Xが二番目に小さい線分に対応する点(点ク1)とが選
出される。
【0038】続いて、その2点に対応する2線分(線分
11、線分C11)の長さが比較される。一方の線分
の長さが他方の線分の長さのα倍(ここではα=2とす
る)以上である場合には、短い方の線分に対応する点が
次なる点として決定され、この点と点C1とが線分によ
り結ばれて本ステップにおける描画が完了する。一方、
一方の線分の長さが他方の線分の長さのα倍未満である
場合には、傾きdY/dXが一番小さい線分に対応する
点が次なる点として決定され、この点と点C1とを結ぶ
線分が描画される。ここでは、その次なる点として点キ
1が選定されるので、線分C11がモニタ6の画面上に
表示される(図3(i))。
【0039】なお、一番小さい線分の傾きdY/dXが
所定の基準値以下である場合には、上記のような比較の
ステップを省略してその線分に対応する点を次なる点と
して選定してもよい。
【0040】〔ステップ7〕前ステップで点C1に関し
て次なる点が決定されたと同様に、本ステップでは点キ
1に関して次なる点が決定され、その点と点キ1とを結ぶ
線分が描画される。ここでは、その次なる点として点ク
1が選定されるので、線分キ11がモニタ6の画面上に
表示される(図3(j))。
【0041】以降、同様に点ク1に関して次なる点D1
決定され、線分ク11が描画される(図3(k))。
【0042】〔ステップ8〕描画が第四基点である点D
1に到達すると、次なる点の決定方法が再度変更され
る。すなわち、点D1は最も左下にある点であるから、
点D1よりもY座標の値が小さく、且つ、未だ選定され
ていない中心点が検索され、点A2、B2、C2、D2、A
3、ケ1、コ1、ア2、イ2、ウ2の10点が選ばれる。そし
て、これら各点又は点A1と点D1とを結んだ線分のそれ
ぞれの傾きdX/dYが演算され、傾きdX/dYが一
番大きい線分に対応する点(点ケ1)と、傾きdX/d
Yが二番目に大きい線分に対応する点(点コ1)とが選
出される。
【0043】続いて、その2点に対応する2線分(線分
11、線分D11)の長さが比較される。一方の線分
の長さが他方の線分の長さのα倍(ここではα=2とす
る)以上である場合には、短い方の線分に対応する点が
次なる点として決定され、この点と点D1とが線分によ
り結ばれて本ステップにおける描画が完了する。一方、
一方の線分の長さが他方の線分の長さのα倍未満である
場合には、傾きdX/dYが一番大きい線分に対応する
点が次なる点として決定され、この点と点D1とを結ぶ
線分が描画される。ここでは、その次なる点として点ケ
1が選定されるので、線分D11がモニタ6の画面上に
表示される(図3(l))。
【0044】なお、一番大きい線分の傾きdX/dYが
所定の基準値以上である場合には、上記のような比較の
ステップを省略してその線分に対応する点を次なる点と
して選定してもよい。
【0045】〔ステップ9〕前ステップで点D1に関し
て次なる点が決定されたと同様に、本ステップでは点ケ
1に関して次なる点が決定され、その点と点ケ1とを結ぶ
線分が描画される。ここでは、その次なる点として点コ
1が選定されるので、線分ケ11がモニタ6の画面上に
表示される(図3(m))。
【0046】以降、同様に点コ1に関して次なる点とし
て第一基点である点A1が選定されるので、線分コ11
がモニタ6の画面上に表示されて第一の閉曲線L1が完
成する(図3(n))。
【0047】次に、第一の閉曲線の内側にある残余の中
心点(点A2、B2、C2、D2、A3、ア2、イ2、ウ2)を
結んで得られる閉曲線のうち最大のものを第二の閉曲線
とし、この第二の閉曲線を第一の閉曲線と同様な方法で
形成する。
【0048】すなわち、第二の閉曲線についての第一基
点、第二基点、第三基点及び第四基点としてそれぞれ点
2、B2、C2及びD2が選定され、ステップ2〜ステッ
プ3と同様に線分A22が描画され(図4(a))、ス
テップ4〜ステップ5と同様に線分B22及び線分ア2
2(曲線B22)が描画される(図4(b)、
(c))。さらに、ステップ6〜ステップ7と同様に線
分C22及び線分イ22(曲線C22)が描画され(図
4(d)、(e))、ステップ8〜ステップ9と同様に
線分D22及び線分ウ22(曲線D22)が描画され
(図4(e)、(f))、これにより第二の閉曲線L2
が完成する。
【0049】続いて、第二の閉曲線の内側にある残余の
中心点を結んで得られる閉曲線のうち最大のものを第三
の閉曲線とし、この第三の閉曲線を第二の閉曲線と同様
な方法で形成するが、ここでは点A3が残っているのみ
でもはや中心点を結んで閉曲線を描くことはできないか
ら、第三の閉曲線L3はこの点A3のみによって構成され
るとみなして描画作業を中止する(図5)。なお、さら
に多くの中心点が閉曲線の内側に残っているときには、
閉曲線を描くことができなくなるまでこの閉曲線形成作
業を繰り返し、マーキングしたすべての中心点をいずれ
かの閉曲線上に位置づけるようにする。また、最後に残
された中心点が本実施例のように1点ではなく2点であ
る場合には、その2点を結ぶ線分を最後の閉曲線(第n
の閉曲線)とみなすことにする。
【0050】このようにすべての中心点を閉曲線上に位
置づけた後、演算処理装置5は中心点同士の間にある細
胞壁を検出して細胞面積を演算するが、このとき、まず
第一の閉曲線L1上にある中心点を含む細胞について細
胞壁を検出する。
【0051】図6に示すように、第一の閉曲線L1上に
おいて隣接する点A1と点ア1との間には細胞壁W1が存
在するはずであり、この細胞壁W1を検出するために演
算処理装置5は第一の閉曲線L1に沿って画像データを
調べる。一般に、細胞壁の箇所は輝度(明るさ)が最も
暗く表現されるので、第一の閉曲線L1に沿った各画素
の輝度変化は同図に示すようになり、演算処理装置5は
その最も暗く表現された箇所を細胞壁W1の場所として
特定する。なお、点A1と点ア1との間のコントラストの
状態が悪い場合には、コントラストを強調したりデータ
スキャンする位置を第一の閉曲線L1から若干ずらした
りして細胞壁W1の検出を行えばよく、それでもなお検
出が不可能な場合には作業者が入力装置7により細胞壁
1を指定してもよい。
【0052】同様に、図7(a)に示すように点ア1
点イ1との間に細胞壁W2が存在し、点ア1と第二の閉曲
線L2上で且つ点ア1の最も近くにある点A2との間にも
細胞壁W3が存在するはずであるため、演算処理装置5
はこれらの細胞壁W2、W3についても線分ア11、ア1
2に沿って輝度変化を調べる。これにより、点ア1を含
む細胞の3つの細胞壁W1、W2、W3上の点P1、P2
3が特定され、細胞壁W 1、W2、W3がそれぞれ検出さ
れる。
【0053】さらに、点ア1はそれを含む細胞のほぼ中
心位置にあることから、演算処理装置5は点ア1に関す
る点P1、P2、P3の対称位置付近の画像データを調べ
ることにより、細胞壁上の他の点P4、P5、P6を特定
する(図7(b))。
【0054】点ア1を含む細胞の細胞壁上の6点P1、P
2、P3、P4、P5、P6が検出されると、演算処理装置
5はその6点から楕円近似により細胞の輪郭Hを求め
(図7(c))、点ア1を含む細胞の面積を演算する。
以降、第一の閉曲線L1に沿って点イ1、点ウ1、…を含
む各細胞の面積が同様に求められるが、基点である点A
1、B1、C1、D1を含む細胞については必ずしも第二の
閉曲線L2上にある細胞と隣接しておらず、細胞壁上の
6つの点を検出し得ない可能性があるので、ここではそ
の面積を求めないことにする。
【0055】第一の閉曲線L1上にあるマーキングされ
た中心点を含む細胞について一通り面積が求められる
と、続いて第二の閉曲線L2上にあるマーキングされた
中心点を含む細胞について同様に面積が求められる。こ
の実施の形態では第三の閉曲線L3をなす中心点は点A3
のみであり、この点A3には第二の閉曲線L2について基
点をなす点A2、B2、C2、D2が隣接している可能性が
高いが(図では現に隣接しているが)、ここでは第一の
閉曲線L1の場合と同様その点A2、B2、C2、D 2を含
む細胞については面積が演算されず、点A3を含む細胞
についても面積が算出されないものとする。
【0056】以上のように複数の細胞(点ア1、イ1、ウ
1、エ1、オ1、カ1、キ1、ク1、ケ1、コ1、ア2、イ2、ウ
2を中心点とする各細胞)について細胞面積が求められ
ると、演算処理装置5は面積を求めた細胞の数とその面
積の総和から細胞密度を算出し、算出結果をモニタ6に
表示させる。また、演算処理装置5はその複数の細胞の
細胞面積に基づいて、平均面積、最小面積、最大面積、
面積についての標準偏差及び変動係数(=標準偏差/平
均面積)を求めることができる。
【0057】本実施の形態に係る角膜内皮細胞測定装置
1では、細胞の中心点がマーキングされるのでマーキン
グが容易で且つ撮影像が見にくくならず、また、中心点
間を結ぶ曲線(線分)に沿って存在が確実な細胞壁を検
出するので検出動作の無駄が少なく迅速、正確にその検
出を行うことができる。さらに、細胞壁を検出する際
に、上記のように細胞が属する閉曲線とその内側の閉曲
線とを考えるので細胞壁上にある3点を容易に特定する
ことができ、この3点の中心点に関する対称位置付近を
重点的に走査するので細胞壁上にある他の3点をも容易
に特定することができ、ひいては演算処理の高速化を図
ることが可能になる。
【0058】なお、本発明は上述した形態に限られるも
のではなく、例えば形成した閉曲線は演算処理装置5が
把握していれば十分であるので必ずしもモニタ6に表示
させる必要はなく、点P1、P2、P3、P4、P5、P6
6点で楕円近似するのではなく点P1、P2、P3の3点
で円近似してもよい。あるいは、上記実施の形態では第
一の閉曲線上に中心点がある細胞についても面積を求め
たが、第一の閉曲線は第二の閉曲線上に中心点がある細
胞の細胞壁を検出するためにのみ用いることとしてもよ
く、この場合には一つの細胞について検出される細胞壁
の情報が6点ではなく8点や10点等となって、細胞面
積を初めとする各種値の算出精度が向上する。
【0059】
【発明の効果】本発明に係る角膜内皮細胞測定装置は、
以上説明したように構成したので、より簡単に且つ撮影
像を見にくくすることなく細胞壁を検出することがで
き、角膜内皮細胞の各種解析を正確に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る角膜内皮細胞測定装置の概略構成
を示す説明図である。
【図2】モニタ画面上に表示される角膜内皮細胞像の例
を示す説明図である。
【図3】第一の閉曲線の形成過程を(a)〜(o)に従
って順に示す説明図である。
【図4】第二の閉曲線の形成過程を(a)〜(f)に従
って順に示す説明図である。
【図5】第三の閉曲線を示す説明図である。
【図6】第一の閉曲線上にある中心点を含む隣接する2
つの細胞間にある細胞壁の検出方法を示す説明図であ
る。
【図7】第一の閉曲線上にある中心点を含む細胞の細胞
壁を検出する過程を(a)〜(c)に従って順に示す説
明図である。
【符号の説明】
1 角膜内皮細胞測定装置 2 画像入力インターフェース 3 A/D変換器 4 画像メモリ 5 演算処理装置 6 モニタ(表示手段) 7 入力装置 8 撮像装置 L1 第一の閉曲線 L2 第二の閉曲線 L3 第三の閉曲線 W1、W2、W3 細胞壁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影された角膜内皮細胞像を表示する表示
    手段と、 該表示手段に表示された細胞像の各細胞の中心点をマー
    キングするマーキング手段と、 該マーキング手段によりマーキングされた中心点の座標
    を特定する座標特定手段と、 前記マーキング手段によりマーキングされた中心点同士
    の間にある細胞壁を検出する細胞壁検出手段と、 該細胞壁検出手段の検出結果に基づいて前記各細胞の面
    積を演算する細胞面積演算手段とを有することを特徴と
    する角膜内皮細胞測定装置。
  2. 【請求項2】撮影された角膜内皮細胞像を表示する表示
    手段と、 該表示手段に表示された細胞像の各細胞の中心点をマー
    キングするマーキング手段と、 該マーキング手段によりマーキングされた中心点の座標
    を特定する座標特定手段と、 前記マーキング手段によりマーキングされた複数の中心
    点を結んで得られる閉曲線上の隣接する2つの中心点間
    にある細胞壁を検出するとともに、その2つの中心点の
    一方の中心点と前記閉曲線上になく前記一方の中心点の
    最も近くにある中心点との間にある細胞壁を検出する細
    胞壁検出手段と、 該細胞壁検出手段の検出結果に基づいて前記一方の中心
    点を含む細胞の面積を演算する細胞面積演算手段とを有
    することを特徴とする角膜内皮細胞測定装置。
  3. 【請求項3】前記細胞壁検出手段は、前記マーキング手
    段によりマーキングされた複数の中心点を結んで得られ
    る第一の閉曲線を特定し、該第一の閉曲線の内側にある
    中心点を結んで得られる閉曲線のうち最大のものを第二
    の閉曲線として特定し、前記第一の閉曲線上の隣接する
    2つの中心点間にある細胞壁を検出するとともに、その
    2つの中心点の一方の中心点と前記第二の閉曲線上で且
    つ前記一方の中心点の最も近くにある中心点との間にあ
    る細胞壁を検出することを特徴とする請求項2に記載の
    角膜内皮細胞測定装置。
  4. 【請求項4】前記細胞面積演算手段の演算結果に基づい
    て、複数の細胞に関する平均面積、最小面積、最大面
    積、標準偏差又は変動係数を算出する算出手段を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項
    に記載の角膜内皮細胞測定装置。
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