JP4630106B2 - 角膜内皮細胞画像処理装置 - Google Patents

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Description

この発明は、撮像手段で撮像された角膜内皮細胞像を解析するための角膜内皮細胞画像処理装置に関するものである。
従来、被検者の角膜内皮細胞を撮像した画像を取り込むための画像入力手段と、この画像入力手段で得られた画像信号に基づき、前記撮像された任意の角膜内皮細胞の内から、選択された角膜内皮細胞の外形を識別するための外形識別手段と、この外形識別手段で識別された外形データに基づき、前記角膜内皮細胞の面積を算出するための角膜内皮細胞面積演算手段と、この角膜内皮細胞面積演算手段で算出された複数の角膜内皮細胞の面積データに基づき、角膜内皮細胞の細胞密度を演算する細胞密度演算手段を備える角膜内皮細胞計測装置が知られている(特許文献1参照)。
この外形識別手段は、前記撮像された任意の角膜内皮細胞(セル画像)の略中央に指定点を入力表示させ、この指定点から半径方向に延びる複数の動径線と角膜内皮細胞(セル画像)の細胞壁であるエッジとの交点を検出することにより、角膜内皮細胞の外形を識別するようにしている。
また、撮影された角膜内皮細胞像を表示するモニタと、モニタに表示された細胞像の各細胞の中心点をマーキングする入力装置と、マーキングされた中心点の座標を特定するとともにそのマーキングされた中心点同士の間にある細胞壁を検出し、且つ、この検出結果に基づいて各細胞の面積を演算する演算処理装置を備える角膜内皮細胞測定装置が知られている(例えば特許文献2参照)。
特開平9−313442号公報 特開2001−314374号公報
しかしながら、前者の角膜内皮細胞計測装置では、全ての動径線が必ずしもエッジを検出していなくても処理を続行するために、検出できなかった場合には平均値を代入していた。このため、ノイズの多いセル画像では必ずしも細胞壁を示しているとは限らないものであった。
また、検出されたセル画像が隣接するセル画像とオーバーラップしたり、又は隣接するセル画像同士が接触していないことも考えられる。
更に、後者の角膜内皮細胞測定装置では、マーキングされた中心点同士の間にある細胞壁を検出処理しているため、必ずしも正確な細胞密度を求めるのが難しいものであった。
そこで、この発明は、画像処理を細胞密度検出の前に前処理として行うことにより、より正確な細胞密度を求めることができる角膜内皮細胞画像処理装置を提供することを目的とするものである。
この目的を達成するため、請求項1の発明は、角膜内皮細胞像の細胞壁を検出する細胞壁検出手段と、前記細胞壁検出手段により細胞壁が検出されたセルの面積・形状からセルの分割・統合を判断する演算制御回路と、前記面積・形状から分割すべきと判断された大セルがある場合に前記演算制御回路により作動制御されて前記大セルを分割するセル分割手段と、前記面積・形状から統合すべきと判断された小セルがある場合に前記演算制御回路により作動制御されて前記小セルを統合するセル統合手段を備え、前記演算制御回路は、前記セルの分割・統合処理をした後、セル密度算出手段を作動制御して前記セルの数からセル密度を求めるようになっている角膜内皮細胞画像処理装置としたことを特徴とする。
また、請求項2の発明において、前記演算制御回路は、前記細胞壁を検出可能であるか否かを判断し、検出可能であれば自動的に前記セルの分割・統合処理をした後、セル密度算出手段を作動制御して前記セルの数からセル密度を求めるようになっていることを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、請求項3の発明は、細胞壁情報を有する角膜内皮細胞像の複数の各セルに基準点を付して前記セルを指定するセル指定手段と、画像処理のための前記基準点を内在させる所定の周形状情報を形成する形状情報形成手段と、前記基準点から前記周形状情報を膨張させる周形状膨張手段と、前記周形状膨張手段により膨張される前記周形状情報と前記細胞壁情報から前記細胞壁情報の形状をエッジとして検出する細胞壁検出手段と、を有する角膜内皮細胞画像処理装置としたことを特徴とする。
更に、請求項4の発明は、請求項3に記載の角膜内皮細胞画像処理装置において、互いに隣接し且つ前記周形状膨張手段により膨張させられる複数の前記周形状情報が隣接する方向において前記細胞壁情報に接触せず互いに接触したときに、互いに接触した複数の前記周形状情報が分割すべき一つの大きな面積のセル内に存在すると判断して、互いに接触した複数の前記周形状情報がそれぞれ含まれるように前記一つの大きな面積のセルを複数に分割処理するセル分割手段が設けられていることを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項3に記載の角膜内皮細胞画像処理装置において、前記複数のセルにラベルを付したときに、ラベルを付されたセルが前記基準点のない小セルの場合、前記小セルをこれに隣接する基準点のあるセルに統合して一つのセルとするセル統合手段が設けられていることを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項3に記載の角膜内皮細胞画像処理装置において、前記セル指定手段により付された前記基準点を中心として所定範囲を極座標変換像とする極座標変換手段と、前記極座標変換像を二値化処理することにより二値化極座標変換像とするフィルタ手段と、前記二値化極座標をX−Y座標像に変換するX−Y座標変換手段と、前記X−Y座標変換手段により変換されたX−Y座標像の隣接するセル間のエッジを細線化する細線化手段と、を備える処理手段により、二値化された前記細胞壁情報が形成されることを特徴とする。
また、請求項7の発明は、請求項3に記載の角膜内皮細胞画像処理装置において、前記セル指定手段が、画像処理のための前記基準点を自動的に指定することを特徴とする。
また、請求項8の発明は、請求項3に記載の角膜内皮細胞画像処理装置において、前記セル指定手段が、画像処理のための前記基準点を自動的に指定する自動基準点モードと、手動で基準点を指定する手動基準点指定モードと、切換するためのモード切替手段を有することを特徴とする。
また、請求項9の発明は、撮像手段により撮像された角膜内皮細胞像を表示する表示手段と、前記表示手段に表示された角膜内皮細胞像の細胞密度を検出する細胞密度検出手段と、前記細胞密度検出手段で検出された前記角膜内皮細胞像の細胞密度から前記セルのサイズを予測して、各セルのサイズが画像解析に適したサイズとなるように、前記角膜内皮細胞像のサイズを変更するサイズ変更手段を有する角膜内皮細胞画像処理装置としたことを特徴とする。
このような構成によれば、画像処理を細胞密度検出の前に前処理として行うことにより、より正確な細胞密度を求めることができる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は角膜内皮細胞撮影装置を示したものである。
[構成]
この角膜内皮細胞撮影装置は、被検眼の角膜内皮細胞を撮影するCCDカメラ等の撮像手段1と、撮像手段1で撮像された角膜内皮細胞像から角膜内皮細胞を計測や画像処理をする角膜内皮細胞計測装置2と、角膜内皮細胞計測装置2で処理された画像やデータを表示する液晶表示器(ディスプレイ)等の表示手段(表示装置)3と、表示手段3に表示された画像やデータに操作を加えるマウス等の入力手段(セル指定手段)4を備えている。
尚、撮像手段1にはCCDカメラが採用されているが、撮像手段1としては角膜内皮を撮像することができるものであれば、何れのものを採用することもできる。また、出力手段として表示手段3を用いているが、表示手段3以外にプリンター等の出力手段を追加することができる。更に、入力手段4としては、マウスを用いているが、キーボードやライトペン等他の入力手段を用いることができる。
<角膜内皮細胞計測装置2>
この角膜内皮細胞計測装置2は、演算処理手段(演算処理手段)5と、画像メモリ(記憶手段)6を有する。
この演算処理手段5は、図示を省略したCPU,ROM,RAM,入出力インターフェース,動作制御回路(動作制御手段)等を有する演算制御回路(演算制御手段)7を有する。この演算制御回路7は、起動時にROMに記憶されたプログラムをRAMに読み込んで記憶することにより、RAMに読み込まれたプログラムに従って角膜内皮細胞撮影装置全体の演算や制御を実行するようになっている。また、画像メモリ6は、撮像手段1により撮像された元の画像を記憶する原画像メモリ部(原画像記憶部)6aと、画像処理された画像を記憶する処理画像メモリ部(処理画像記憶部)6bを有する。この原画像メモリ部6aには、撮像手段1で撮像された角膜内皮細胞像が演算制御回路7を介して記憶される。
尚、この演算制御回路7は、画像メモリ6に記憶された画像を表示手段3に表示させるようになっていると共に、入力手段4の操作により表示手段3に表示された画像の処理を行うようになっている。
また、演算処理手段5は、演算制御回路7により制御される画像処理手段8を有する。
この画像処理手段8は、角膜内皮細胞像の拡大縮小や角膜内皮細胞像の指定された範囲を拡大処理して表示手段3に表示させるズーム表示手段8aと、ズーム表示手段8aに表示される角膜内皮細胞像を平滑化する平滑化手段8bを有する。
更に、画像処理手段8は、平滑化手段8bで平滑化された角膜内皮細胞像のセル像を極座標変換する極座標変換手段8c、極座標変換手段8cで極座標変換されたセル極座標像の画素にエッジ検出フィルタをかけて二値化した二値化細胞画像とするエッジ検出手段(二値化細胞壁検出手段)8dを有する。
また、画像処理手段8は、エッジ検出手段8dで二値化された二値化細胞画像を膨張・収縮させてノイズを除去するノイズ除去手段8eと、ノイズ除去手段8eでノイズが除去された二値化細胞画像をX-Yセル画像に変換する画像変換手段8fと、X-Yセル画像からセルの核を除去する核除去手段8gと、核を除去されたX-Yセル画像の各セルの細胞壁の部分を細線化する細線化手段8hを有する。
更に、画像処理手段8は、細線化手段8hで細胞壁が細線化されたセル画像に色付け等のラベルをつけるラベリング手段8iと、ラベリングされたセル画像の指定点から円を膨張させて細胞壁を検出するセル細胞壁検出手段8jを有する。このラベリング手段8jは、上下左右が同じラベルである場合、エッジを消去すると共に、ラベリング後にヒゲを除去するようになっている。また、セル細胞壁検出手段8jは、指定点から円を細胞壁に接するまで膨張させて、接した位置を細胞壁として検出する。
また、画像処理手段8は、ラベリング手段8iで処理されたセル画像にシワや核が残っていて、本来なら一つのセル画像が分割されている場合に、シワや核を除去して一つに統合するセル統合手段8kと、ラベリング手段8iで処理されたセル画像が本来なら細胞壁で複数になっていなければならない場合に、細胞壁を入れて分割するセル分割手段8Lと、最終的に処理された複数のセル画像からなる角膜内皮細胞処理画像を解析してセル密度を求めるセル密度算出手段8mを有する。
更に、画像処理手段8は、画像処理のための指定点(基準点)13を内在させる所定の周形状情報を形成する形状情報形成手段8nと、指定点(基準点)13から周形状情報を膨張させる周形状膨張手段8oを有する。この形状情報形成手段8nは、円又は楕円、或いは多角形等その他の周形状情報を形成するようになっている。
尚、極座標変換手段8c,画像変換手段8f,セル密度算出手段8m等の機能は、演算制御回路7に持たせることもできる。
[作用]
以下、このような構成の角膜内皮細胞撮影装置の演算制御回路7による制御作用を図3〜図5のフローチャートに基づいて説明する。
(1)細胞密度解析のフローチャートの概略
図3は、細胞密度を解析するための全体のフローチャートを概略的に示したものであり、図6は撮像手段1で撮像されて原画像メモリ部6aに記憶され且つ表示手段3に表示された角膜内皮細胞画像を示したものである。この図6において、角膜内皮細胞画像は多数のセル(セル画像すなわち角膜内皮細胞像)10からなり、隣接するセル10同士の間の黒い部分がセル10,10間の細胞壁になる。尚、図6においては、説明の便宜上、画像の一部のセル10同士の間の黒い部分に白色の線(撮像直後の画像にはない線)を仮想細胞壁11として図示している。
図3のステップS1において、角膜内皮細胞撮影装置の操作者は、図1に示したマウス等の入力手段4により操作されるカーソル12を図6の角膜内皮細胞画像上に表示させると共に、このカーソル12を図6の角膜内皮細胞画像の各セル10の略中央に移動させて、入力手段4により指定点13を入力表示させる。
次に、ステップS2において演算制御回路7は、画像処理手段8を動作制御して、図15,図16に示したようなセル10間の細胞壁14を検出し、ステップS3に移行する。
このステップS3において演算制御回路7は、画像処理手段8を動作制御して、図16,図17(a)に示したセル10の細胞壁14とは異なるヒゲ15や点16等を除去して、図17(b)に示したように隣接する複数のセル10にラベルを付けるラベリング処理をして、ステップS4に移行する。尚、この図17(b)のラベリング処理を施した各セル10に上述したように指定点13を入れる。
ステップS4において演算制御回路7は、ステップS3でラベリングの処理をした画像の中の内、図18(b)の楕円17で示した部分に本来細胞壁がなければならないセル10aを画像処理手段8により検出したとき、セル分割手段8Lを制御して図18(b)のセル10aの中央のくびれた部分に図18(c)で示したように分割線18を細胞壁として入れて、図18(b)のセル10aを図18(c)の如く2つのセル10a1,10a2に分割処理し、ステップS5に移行する。
この場合、セル10aの検出は、指定点13a1,13a2をセル10aの左右の部分の略中央に上述した入力手段4を操作して入れて、形状情報形成手段8nにより指定点(基準点)13a1,13a2を中心とする円(周形状情報)R1,R2を形成させ、この円(周形状情報)R1,R2を周形状膨張手段8oにより同じ割合で膨張(径を徐々に大きくして、円の面積を徐々に大きくすること)させたときに、円R1,R2が接する部分の付近で細胞壁を検出しないことで実行できる。そして、検出しなかった場合には円R1,R2が接する部分に分割線18を細胞壁として入れる。
次に、ステップS5において演算制御回路7は、ステップS3でラベリングの処理をした画像の中の内、図18(a)の楕円19で示した部分に本来細胞壁がないはずであるのに、セル10b1,10b2間に細胞壁のようなエッジ20がある場合、セル統合手段8kを制御してエッジ20を除去して、セル10b1,10b2を統合して、図18(c)に示したように一つのセル10bとし、ステップS6に移行する。この際の統合判断は、ラベルが付されたセルに指定点13があるか否かで行われる。
このようにして、分割、統合処理が終了すると、例えば図21に示したような角膜内皮細胞像が得られる。
このステップS6において演算制御回路7は、セル密度算出手段8mを動作制御して、図18(c)のように分割、統合処理により図21の角膜内皮細胞像が得られた後、指定点が設けられた最外周のセル10の外周(外側)線26の内側の面積(セルの総面積)を求める。そして、演算制御回路7は、この求めたセルの総面積と、最外周のセル10及びその内側のセル10の数とから細胞密度を解析し、この解析結果を表示手段3に表示させて終了する。尚、各ステップで処理された画像は処理画像メモリ部6bに適宜記憶される。また、セルの数は指定点の数から求めることができる。
(2)細胞密度解析のフローチャートの詳細
図4は、細胞密度を解析するための全体のフローチャートをより具体的に示したものである。
図4のステップS11において、角膜内皮細胞撮影装置の操作者は、図1に示したマウス等の入力手段4により操作されるカーソル12を図6の角膜内皮細胞画像上に表示させると共に、このカーソル12を図6の角膜内皮細胞画像の各セル10の略中央に移動させて、入力手段4により指定点13を入力表示させる。
次に、ステップS12において演算制御回路7は、画像処理手段8を動作制御して、図15,図16に示したようなセル10間の細胞壁14を検出して、セルサイズの予測をしてステップS13に移行する。
このセルサイズの予測は極座標変換時に無駄な変換処理を行わないための処理である。即ち、極座標変換を行うにあたり、極座標変換のための円の半径を決めてしまうと、大きいセルの場合(例えば、半径40画素程度)を考慮して半径を決める必要がある。しかし、小さいセルの場合(例えば、半径10画素程度)には不必要な部分まで変換作業を行うことになり、処理の重い極座標変換を無駄に行うことになってしまう。そこで、この問題を解消するために指定点の密度を求め、それに基づいた半径により処理を行う。この際、指定点13で囲まれる領域の面積を求め、それを指定点個数で割って密度を算出する。指定点13の密度と極座標変換時の半径の関係は実験的に求める。また、ここで変換時の半径が例えば40〜60の場合を「小さいセル」とし、例えば80〜100の場合を「大きいセル」とする。
そして、ステップS13において演算制御回路7は、セル10のサイズの大小を判断し、セル10が「小さいセル」の場合にステップS14に移行し、セル10が「大きいセル」の場合にステップS13−1に移行する。
このステップS13−1において演算制御回路7は、ズーム手段8aを動作制御して、入力画像、即ち角膜内皮細胞像を縮小してステップS14に移行する。尚、角膜内皮細胞像には、例えば図22,図23に示したように画像全体に細かい点22aがノイズとして散乱しているのが普通であるが、図7(a)の元画像に示したように横方向に流れるノイズ線、即ち図7(A)に示したようなノイズ線22がある場合もある。
従って、ステップS14において演算制御回路7は、平滑化手段(平滑フィルタ)8bを制御して、図7(a)の角膜内皮細胞像の元画像を図7(b)に示したように平滑化して多少ぼかすことにより、図7(A)に示したようなノイズ線22を図7(B)に示したように除去し、ステップS15に移行する。
このステップS15において演算制御回路7は、ステップS12で予測したセルサイズに基づいて、図8(A)のa1(図8(B)のb1と同じ)に示したような多数のセル10の一つの指定点13を中心とする半径rの範囲指定円23(例えば30画素程度が入る範囲を考慮した範囲指定円)により極座標変換する範囲を抽出する。
また、ステップS15において演算制御回路7は、図2の極座標変換手段8cを動作制御して、指定点13から点Pri(θi,ri)方向に2πの範囲で画素を抽出して半径ri方向の画素を並設するように構築(極座標変換)し、即ち範囲指定円23内の画素を所定角度毎θi(i=0,1,2,…,n)ごとに半径ri方向に2πの範囲で抽出して、図8(A)のa2(図8(B)のb2と同じ)のように極座標変換した画像を構築し、ステップS16に移行する。
尚、図8(A)のa2(図8(B)のb2と同じ)の極座標変換した画像は、図8(A)のa1(図8(B)のb1と同じ)の点Paから時計回り方向に範囲指定円23内の画素を所定角度毎θi(i=0,1,2,…,n)ごとに半径ri方向に2πの範囲で抽出して極座標変換したものである。しかも、図8(A)のa2(図8(B)のb2と同じ)の点Pa,Pb,Pc,Pd等は図8(A)のa1(図8(B)のb1と同じ)の点Pa,Pb,Pc,Pdに対応している。この極座標変換した画像は、処理画像メモリ6bに記憶される。また、図8において暗い部分(又は黒い部分)は複数のセル10間の細胞壁に相当する。
ステップS16において演算制御回路7は、画像処理手段8を制御して、ステップS15で極座標変換した画像から図9(a)に示したような画素の明暗(光量)のヒストグラムを求めることにより、ヒストグラムにおける輝度の最小値L1と最大値L2を求める。そして、演算制御回路7は、図9(b)に示したように図9(a)の最小値L1を0にすると共に最大値をL2を255(深さ8bitの場合)に変換することで、図9(a)のヒストグラムを引伸ばし、コントラストの改善を行い、ステップS17に移行する。これにより、図8(A)のa2(図8(B)のb2)のように極座標変換した画像は、図10(b)のようにコントラストが改善されて、エッジが明瞭になったエッジ強度画像となる。
そして、ステップS17において演算制御回路7は、図2のエッジ検出手段(エッジ検出フィルタ)8dを動作制御して、極座標変換した画像上でr軸方向にのみ畳み込み処理を行い、さらに算出された結果に所定の値の閾値処理を加えて、図10(c)のような二値化画像(二値エッジ画像)を構築し、この二値化画像を処理画像メモリ6bに記憶させ、ステップS18に移行する。
尚、セル10,10間の細胞壁は他の部分に比べて輝度が低いことから、エッジを検出できるように、図10(a)のエッジ検出フィルタを用いて極座標変換した画像上でr軸方向にのみ畳み込み処理を行う。また、図10(c)に示した様に、二値化後の二値化画像(二値エッジ画像)ではノイズに対するエッジも検出してしまっているので、それらを除去する必要がある。
従って、演算制御回路7は、ステップS18において収縮処理を行って図11(a)のようなエッジの途切れのある画像を構築した後、その後収縮処理により途切れてしまったエッジの修復を行うためにステップS19において膨張処理を行って図11(b)のような画像を構築して、ステップS20に移行する。
このステップS20において演算制御回路7は、画像変換手段8fを動作制御して、最終的に膨張処理された極座標形式の画像をもとのx−y座標系に戻すx−y変換処理を実行し、図12(a)のようなx−y座標系のエッジ画像を構築した後、このエッジ画像を図12(b)のように極座標変換する前の座標に対応する部分に構築して、ステップS15に戻る。
そして、演算制御回路7は、ステップS15〜20の画像処理を複数のセル10の各指定点毎に実行して、図13,図14(a)に示した様に角膜内皮細胞像全体(抽出した範囲)の二値化したエッジ画像を構築し、ステップS21に移行する。
このステップS21において演算制御回路7は、図2に示した核除去手段8gを作動制御して、図14(a)に示した核24を除去して図14(b)に示した様に核の除去された画像を形成し、ステップS22に移行する。
このステップS22において演算制御回路7は、図14(b)に示した画像のエッジ(細胞壁)25の細線化(エッジ25a,25bの重ね合わせ)をして、図15の如く細線化した細胞壁14を形成し、ステップS23に移行する。

このステップS23において演算制御回路7は、画像処理手段8を動作制御して、図16,図17(a)に示したセル10の細胞壁14とは異なるヒゲ15や点16等を除去して、図17(b)に示したように隣接する複数のセル10の色を異ならせてラベル(例えば、複数のセル10にラベルL1,L2,L3,…Ln等)を付けるラベリング処理をし、ステップS24に移行する。尚、この図17(b)のラベリング処理を施した各セル10に上述したように指定点13を入れる。
また、ステップS24において演算制御回路7は、ラベリングの処理をした画像の中の内、図18(b)の楕円17で示した部分に本来細胞壁がなければならないセル10aを画像処理手段8により検出したとき、セル分割手段8Lを制御して図18(b)のセル10aの中央のくびれた部分に図18(c)で示したように分割線18を細胞壁として入れて、図10(b)のセル10aを図18(c)の如く2つのセル10a1,10a2に分割処理し、ステップS25に移行する。
この場合、セル10aの検出は、指定点13a1,13a2をセル10aの左右の部分の略中央に上述した入力手段4を操作して入れて、形状情報形成手段8nにより指定点(基準点)13a1,13a2を中心とする円(周形状情報)R1,R2を形成させ、この円(周形状情報)R1,R2を周形状膨張手段8oにより同じ割合で膨張(径を徐々に大きくして、円の面積を徐々に大きくすること)させたときに、円R1,R2が接する部分の付近で細胞壁を検出しないことで実行できる。そして、検出しなかった場合には円R1,R2が接する部分に分割線18を細胞壁として入れる。
また、図19(a)のように、本来なら図19(c)のように3つのセル10(ラベルL1〜L3)があるはずであるのに、図19(c)のセルL1〜L3間の細胞壁14が図19(a)のようになく、一つのおおきなラベルL0のセルとなっている場合、図19(b)のように3つの指定点13を中心とする円R1,R2,R3を膨張(径を同じように徐々に大きく)させて、円R1,R2,R3が接触する部分を通る線を細胞壁として線引きして、図19(a)のラベルL0のセルを図19(c)の如く3つのラベルL1〜L3のセル10に分割する。
次に、ステップS25において演算制御回路7は、ステップS23でラベリングの処理をした画像の中の内、図18(a)の楕円19で示した部分に本来細胞壁がないはずであるのに、セル10b1,10b2間に細胞壁のようなエッジ20を画像処理手段8により検出したとき、セル統合手段8kを制御してエッジ20を除去して、セルセル10b1,10b2を統合して、図18(c)に示したように一つのセル10bとし、ステップS6に移行する。この際の統合判断は、ラベルが付されたセルに指定点13があるか否かで行われる。
このようにして、分割、統合処理が終了すると、例えば図21に示したような角膜内皮細胞像が得られる。
このステップS26において演算制御回路7は、セル密度算出手段8mを動作制御して、図18(c)のように分割、統合処理により図21の角膜内皮細胞像が得られた後、最外周のセル10の各指定点13により選ばれた細胞(セル10)の外周を結ぶ線26の内側の面積(総面積)を求め、この求めた面積と最外周のセル10の及びその内側のセル10の数とから細胞密度を解析し、この解析結果を表示手段3に表示させて終了する。尚、各ステップで処理された画像は処理画像メモリ部6bに適宜記憶される。
(3)セルの統合処理のより具体例
図4のステップS22でエッジが細線化処理された角膜内皮細胞画像のセルの統合処理を行う場合には、図5に示した様にステップS31において演算制御回路7は、画像処理手段8を動作制御して、図16,図17(a)に示したセル10の細胞壁14とは異なるヒゲ15や点16等を除去して、図17(b)に示したように隣接する複数のセル10の色を異ならせてラベル(例えば、複数のセル10にラベルL1,L2,L3,…Ln等)を付けるラベリング処理をして、ステップS32に移行する。尚、この図17(b)のラベリング処理を施した各セル10に上述したように指定点13を入れる。
(小面積部の統合)
このステップS32において演算制御回路7は、ラベリングした画像に図20(a)に示した様にラベルL1,L2の平均的な大きさのセル10,10内にラベルL1a,L2aの小面積部(小セル)が10a,10bがある場合、図2のセル統合手段8kを制御して、ラベルL1aの小面積部10aをラベルL1のセル10に統合し、ラベルL2aの小面積部10bをラベルL2のセル10に統合して、小面積部10a,10bが図20(b)のようにない状態としステップS33に移行する。この処理は、所定面積以下(例えば面積が10画素以下)のラベルを隣接するラベルと統合する処理である。この場合、隣接するラベルの中から、最も接触面の大きいラベルと統合する。
(接触数が1の統合)
ステップS33において演算制御回路7は、図20Aの(a)のように指定点13を含むラベルL1の小面積部(小セル)10aがある場合、図2のセル統合手段8kを制御して、このラベルL1の小面積部10aをラベルLのセル10に統合して、小面積部10aが図20Aの(b)のようにない状態としステップS34に移行する。また、ステップS33において演算制御回路7は、図20Bの(a)のように指定点13を含まないラベルL2の小面積部10bがある場合、図2のセル統合手段8kを制御して、ラベルL2の小面積部10bをラベルLのセル10に統合して、小面積部10bが図20Bの(b)のようにない状態としステップS34に移行する。このようなステップS33の処理は、指定点13のあるラベルが接触しているラベルが1個しかない時、指定点13のある方のラベルに統合する。
(円形度で統合)
また、図20Cの(a)のようにラベルL1〜L3を付した小面積部(小セル)10a〜10cがある場合において、指定点13はラベルL1の小面積部10aにはあるがラベルL2,L3の小面積部10b,10cにはない場合がある。
この場合、ステップS34において演算制御回路7は、小面積部10aと小面積部10b,10cとの間にあるエッジe1,e2及び小面積部10b,10c間にあるエッジe3を除去(削除)して、ラベルL2,L3の小面積部10b,10cをラベルL1の小面積部10aに統合すべきことを指定点13の有無から判断する。そして、演算制御回路7は、この判断に基づいて図2のセル統合手段8kを制御して、小面積部10a〜10cを一つに統合して、小面積部10a〜10cが図20Cの(b)のようにない一つのセル10の状態としステップS35に移行する。
尚、ここでは、指定点のあるラベルを対象に、隣接する指定点の無いラベルを探し出し、この円形度を用いて、統合後に元の円形度よりも円形度が高くなる場合、統合する。
(穴の統合)
また、図20Dの(a)のようにラベルL1〜L4のセル10には指定点13があるが、ラベルL1〜L4のセル10で囲まれたラベルL5の小面積部(小セル)10aには指定点がない場合がある。この指定点がないラベルL5の小面積部10aは指定点13のあるラベルL1〜L4のセル10で囲まれた穴になる。尚、ここで言う「穴」とは指定点が無く、隣接するラベルが全て指定点13のあるラベルのことである。
この場合、ステップS35において演算制御回路7は、図2のセル統合手段8kを制御して、ラベルL5の小面積部10aを隣接するセル10のいずれかに統合して、ステップS36に移行する。
ここでは、演算制御回路7は、セル統合手段8kを制御して、「穴」を取り除くために、「穴」と隣接するラベルL1〜L4の中から、統合すると最も円形度が高くなるラベルL1と統合する。図20Dの(a)では真ん中にあるのが指定点の無いラベルで、隣接する4つのラベルの中で左上のラベルと統合すると最も円形度が高くなるので、それと統合している。
(空きラベルの統合)
また、図20Eの(a1)のように、ラベルL1〜L3の小面積部(小セル)10a〜10c、及び小面積部(小セル)10a〜10cで囲まれた指定点13を含むラベルL4の小面積部10dがある場合がある。
この場合、ステップS36において演算制御回路7は、図2のセル統合手段8kを制御して、小面積部10a〜10cを統合して、図20Eの(b)のように一つのセル10とし、ステップS37に移行する。
(接触数が1の統合)
ステップS37において演算制御回路7は、図20Eの(b)のように指定点13を含む小面積部(小セル)10dがある場合、図2のセル統合手段8kを制御して、この小面積部10dをセル10に統合して、小面積部10dが図20Eの(c)のようにない状態としステップS34に戻りループする。
そして、演算制御回路7は、ステップS34〜37の処理の繰り返しにより、小面積部,接触数が1の小面積部,円形度を阻害する小面積部,穴,空きラベルの小面積部等がないと判断したときに、終了する。
尚、本実施例では、ステップS1において、操作者により基準点(指定点13)を入力しているが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、演算制御回路及びこの演算制御回路により制御されるセル指定手段を介して、自動的にセル内に基準点を指定する態様とすることも出来る。即ち、例えば、およその細胞壁が検出可能であれば、その周形状情報より基準点を求めることも出来る。この場合、求められた基準点からさらに前述の実施例のように精密に画像処理を行い、目的とする演算を終了する。また、各セルの細胞の核を検出して基準点としても良い。細胞(セル)の核は細胞壁に囲まれた領域内で周りに比べて暗くなっていることを利用することも出来る。さらに、エッジとして細胞壁を検出する以外にも画像内のコントラスト、色情報(R,G,B)等に所定の閾値を設けて、周囲と略同一といえる平面(エッジで囲まれた部分)内の例えば重心点を基準として指定することも可能である。
また、上述の態様では、その基準点を自動的に指定することが可能であるが、上述の実施例における、操作者により手動で基準点を指定するモードを手動基準点指定モードとするならば、前記手動基準点指定モードと前記自動基準点指定モードとの間で切換可能な切替スイッチを設けることも出来る。
更に、演算制御回路が基準点を自動的に指定することが可能であるか否かを判断することにより、演算制御回路により自動的に自動基準点指定モードに切り換わる態様とすることも出来る。例えば、角膜内皮細胞像が鮮明であるときは、角膜内皮細胞像にノイズが殆どなく細胞壁(エッジ)を比較的に鮮明に検出可能であるので、細胞壁(エッジ)も殆ど切れ目なく検出できる。しかも、この場合に、複数の細胞壁に囲まれるセルの大きさも大小のバラツキが少なければ、角膜内皮細胞像が鮮明であると判断でき、この判断に基づいて演算制御回路により自動的に自動基準点指定モードに切り換わる態様とできる。また、この切り換えの判断には、上述したコントラスト、色情報(R,G,B)等に所定の閾値を用いることもできる。そして、この場合も、演算制御回路及びこの演算制御回路により制御されるセル指定手段を介して、自動的にセル内に基準点を指定するようにする。
(変形例)
図24は、細胞密度を解析するための全体のフローチャートの他の例を概略的に示したものである。
図24のステップS1aにおいて、角膜内皮細胞撮影装置の検者(操作者)は、図1に示したマウス等の入力手段4により操作されるカーソル12を図6の角膜内皮細胞画像上に表示させると共に、このカーソル12を図6の角膜内皮細胞画像の各セル10の略中央に移動させて、入力手段4により指定点13を入力表示させる。
尚、図22,23に示したように角膜内皮細胞像全体に細かい点22aがある場合、ステップS1aにおいてセルの指定を検者が入力手段4により行って、上述した図3のフローチャートと同様な処理を実行するが、図25,図26に示したように角膜内皮細胞像にノイズがなく、セル(角膜内皮細胞)間の細胞壁が鮮明な場合には、必ずしも図24におけるステップS1aの処理は必要ない。
即ち、演算制御回路7は、指定した範囲の角膜内皮細胞像全体をスキャンして、指定範囲の面積に対するエッジの検出割合等から、角膜内皮細胞像が鮮明である場合には、ステップS2aに移行する。
尚、斜めから照明光を角膜に照射して、反対の斜めから撮影するようにしているので、角膜内皮細胞像の明るさが左右眼で相違し、細胞壁の検出精度に差が生じる。このため、ステップS2aにおいて演算制御回路7は、先ず左右眼の角膜内皮細胞像のシェーディング補正をすることにより、即ち左右眼の角膜内皮細胞像の明るさの相違がある場合、左右眼の角膜内皮細胞像の明るさが同じになるような補正をし、細胞壁の検出精度に差が生じないようにする。また、ステップS2aにおいて演算制御回路7は、エッジ検出手段8dによりフィルタ処理をして、図22,図23に示したようなノイズ22aを除去する。
次に、ステップS2aにおいて演算制御回路7は、画像処理手段8を動作制御して、図25,図26に示したようなセル10間の細胞壁14を検出し、ステップS3aに移行する。
このステップS3aにおいて演算制御回路7は、画像処理手段8を動作制御して、図26(b)に示したように隣接する複数のセル10にラベルL1〜Lnを付けるラベリング処理をして、ステップS4aに移行する。
ステップS4aにおいて演算制御回路7は、ステップS3aでラベリングの処理をしたラベルL1〜Lnのセル10の面積や形状から、ラベルL1〜Lnが付されたセル10が分割すべきものであるか否かを判断して、分割すべきと判断したときには分割処理をし、ステップS5aに移行する。例えば、図18(b)の楕円13a1で示した部分に細胞壁がなければならない場合、セル10aは面積が大きく且つ楕円13a1で示した部分がくびれているので、このくびれ形状と面積とからくびれ部分に設ける必要があると判断して、くびれ部分に図18(c)の如く細胞壁18を設けて、セル10aをセル10a1,10a2に分割する。
次に、ステップS5aにおいて演算制御回路7は、ステップS3aでラベリングの処理をした画像の中の内、図18(a)の楕円19で示した部分に本来細胞壁がないはずであるのに、セル10b1,10b2間に細胞壁のようなエッジ20がある場合、セル10b1,10b2の面積や形状から、セル10b1,10b2は統合すべき小セルであると判断して、セル統合手段8kを制御してエッジ20を除去して、セル10b1,10b2を統合処理する尚、図20A〜図20Eに示したような小面積部(小セル)も面積や形状から統合すべきであると判断したときには、同様に面積や形状から統合すべきセルを求めて統合処理をする。
このようにして、分割、統合処理が終了すると、例えば図21に示したような角膜内皮細胞像が得られる。
このステップS6において演算制御回路7は、セル密度算出手段8mを動作制御して、図18(c)のように分割、統合処理により図21の角膜内皮細胞像が得られた後、最外周のセル10の各指定点13により選択された各々の細胞(セル)の他の選択された細胞と隣り合わない細胞壁を結ぶ線26の内側の面積を求める。即ち、指定点13で指定された複数のセル10の内、最外周のセル10の最も外側の細胞壁を結ぶ線26の内側の総面積を求める。そして、演算制御回路7は、この求めた総面積と最外周のセル10及びその内側のセル10の数とから細胞密度を解析し、この解析結果を表示手段3に表示させて終了する。尚、各ステップで処理された画像は処理画像メモリ部6bに適宜記憶される。この場合も、セル10の数は、エッジが検出されたセルの指定点13の数により求めることができる。
以上説明したように、この発明の実施の形態の角膜内皮細胞画像処理装置は、角膜内皮細胞像の細胞壁を検出する細胞壁検出手段8jと、前記細胞壁検出手段8jにより細胞壁が検出されたセルの面積・形状からセルの分割・統合を判断する演算制御回路7と、前記面積・形状から分割すべきと判断された大セルがある場合に前記演算制御回路7により作動制御されて前記大セルを分割するセル分割手段8Lと、前記面積・形状から統合すべきと判断された小セルがある場合に前記演算制御回路7により作動制御されて前記小セルを統合するセル統合手段8kを備えている。しかも、前記演算制御回路7は、前記細胞壁が鮮明であるのを検出したときに、自動的に前記セルの分割・統合処理をした後、セル密度算出手段8mを作動制御して前記セルの数からセル密度を求めるようになっている。
また、この発明の実施の形態の角膜内皮細胞画像処理装置において、前記演算制御回路は、前記細胞壁を検出可能であるか否かを判断し、検出可能であれば自動的に前記セルの分割・統合処理をした後、セル密度算出手段を作動制御して前記セルの数からセル密度を求めるようになっている。
また、この発明の実施の形態の角膜内皮細胞画像処理装置は、細胞壁情報を有する角膜内皮細胞像の複数の各セルに基準点(指定点13)を付して前記セルを指定するセル指定手段(入力手段4)と、画像処理のための前記基準点(指定点13)を内在させる所定の周形状情報(円R1〜R3)を形成する形状情報形成手段8nと、前記基準点(指定点13)から前記周形状情報(円R1〜R3)を膨張させる周形状膨張手段8oと、前記周形状膨張手段8oにより膨張される前記周形状情報(円R1〜R3)と前記細胞壁情報から前記細胞壁情報の形状をエッジとして検出する細胞壁検出手段8jと、を有する。
更に、この発明の実施の形態の角膜内皮細胞画像処理装置には、互いに隣接し且つ前記周形状膨張手段8oにより膨張させられる複数の前記周形状情報(円R1〜R3)が隣接する方向において前記細胞壁情報に接触せず互いに接触したときに、互いに接触した複数の前記周形状情報(円R1〜R3)が分割すべき一つの大きな面積のセル内に存在すると判断して、互いに接触した複数の前記周形状情報(円R1〜R3)がそれぞれ含まれるように前記一つの大きな面積のセルを複数に分割処理するセル分割手段8Lが設けられている。
また、この発明の実施の形態の角膜内皮細胞画像処理装置には、前記複数のセルにラベルを付したときに、ラベルを付されたセルが前記基準点(指定点13)のない小セル(小面積部)の場合、前記小セル(小面積部)をこれに隣接する基準点(指定点13)のあるセルに統合して一つのセルとするセル統合手段8kが設けられている。
また、この発明の実施の形態の角膜内皮細胞画像処理装置は、前記セル指定手段(入力手段4)により付された前記基準点(指定点13)を中心として所定範囲を極座標変換像とする極座標変換手段8cと、 前記極座標変換像を二値化処理することにより二値化極座標変換像とするフィルタ手段(エッジ検出手段8d)と、前記二値化極座標をX−Y座標像に変換するX−Y座標変換手段(画像変換手段87f)と、前記X−Y座標変換手段(画像変換手段87f)により変換されたX−Y座標像の隣接するセル間のエッジを細線化する細線化手段8hと、を備える処理手段により、二値化された前記細胞壁情報が形成されるようになっている。
また、この発明の実施の形態の角膜内皮細胞画像処理装置において、前記セル指定手段が、画像処理のための前記基準点を自動的に指定するようになっている。
また、この発明の実施の形態の角膜内皮細胞画像処理装置において、前記セル指定手段が、画像処理のための前記基準点を自動的に指定する自動基準点モードと、手動で基準点を指定する手動基準点指定モードと、切換するためのモード切替手段を有する。
また、この発明の実施の形態の角膜内皮細胞画像処理装置は、撮像手段1により撮像された角膜内皮細胞像を表示する表示手段3と、前記表示手段3に表示された角膜内皮細胞像の細胞密度を検出する細胞密度検出手段(セル密度算出手段8m)と、前記細胞密度検出手段(セル密度算出手段8m)で検出された前記角膜内皮細胞像の細胞密度から前記セルのサイズを予測して、各セルのサイズが画像解析に適したサイズとなるように、前記角膜内皮細胞像のサイズを変更するサイズ変更手段(ズーム手段8a)を有する。
このような画像処理を細胞密度検出の前に前処理として行うことにより、より正確な細胞密度を求めることができる。
この発明にかかる角膜内皮細胞画像処理装置のブロック図である。 図1に示した画像処理手段の説明図である。 図1に示した演算制御回路による概略の全体フローチャートである。 図1に示した演算制御回路による詳細なフローチャートである。 図1に示した演算制御回路による統合処理の説明のためのフローチャートである。 図1の撮像手段により撮像された角膜内皮細胞像の説明図である。 (a)は図6の角膜内皮細胞像の一部を切り出した元画像、(A)は(a)の説明図、(b)は(a)の角膜内皮細胞像を平滑処理した後の平滑画像、(B)は(b)の説明図である。 (A)は極座標変換の前後の画像、(B)は(A)の説明図である。 コントラスト処理のためのヒストグラムを示す説明図である。 (a)はエッジ検出手段(エッジ検出フィルタ)の説明図、(b)はコントラスト処理をしたエッジ強度画像、(c)はエッジ強度画像を(a)のエッジ検出手段(エッジ検出フィルタ)で二値化した二値化画像を示す。 (a)は図10(c)の二値化画像を収縮させた収縮画像、(b)は(a)の収縮画像を膨張させた膨張画像である。 極座標形式の図11(b)の膨張画像をx−y座標系に変換するための説明図である。 指定点毎にx−y変換された画像を合成した説明図である。 図13の画像から不要部である核を除去するための説明図である。 図14(b)の画像からエッジを細胞壁として細線化したときの説明図である。 図15のようにして得られた画像の一例を示す説明図である。 図15の画像から不要部を除去してラベリングをするための説明図である。 ラベリングした画像のセルの分割・統合の説明図である。 ラベリングした画像のセルの分割の他の例を示す説明図である。 小面積部の統合の説明図である。 接触数1の小面積部の統合の説明図である。 接触数1の小面積部の統合の他の例を示す説明図である。 円形度による小面積部の統合の説明図である。 穴がある場合の穴の統合の説明図である。 空きラベルのない小面積部の統合の説明図である。 細胞密度を求めるための説明図である。 (a)は全体に点状のノイズがある場合の角膜内皮細胞像を示す説明図、(b)は(a)の角膜内皮細胞像の説明図である。 (a)は全体に点状のノイズがある場合の角膜内皮細胞像を部分的に拡大して示した説明図、(b)は(a)の角膜内皮細胞像の説明図である。 この発明の画像処理の変形例を示すフローチャートである。 (a)は細胞壁が全体的に鮮明な角膜内皮細胞像を示す説明図、(b)は(a)の角膜内皮細胞像の説明図である。 (a)は細胞壁が全体的に鮮明な角膜内皮細胞像を部分的に拡大して示した説明図、(b)は(a)の角膜内皮細胞像の説明図である。
符号の説明
1…撮像手段
3…表示手段
4…入力手段(セル指定手段)
10…セル(角膜内皮細胞像)
10a〜10d…小面積部(小セル)
13…指定点
14…細胞壁(エッジ)
8a…ズーム手段(サイズ変更手段)
8c…極座標変換手段
8d…エッジ検出手段(フィルタ手段)
8f…X-Y画像変換手段
8g…核除去手段(不要部除去手段)
8h…細線化手段
8j…セル細胞壁検出手段
8k…セル統合手段(細胞壁像処理手段)
8L…セル分割手段(細胞壁像処理手段)
8m…セル密度算出手段(細胞密度検出手段)
R,R1,R2,R3…円

Claims (9)

  1. 角膜内皮細胞像の細胞壁を検出する細胞壁検出手段と、
    前記細胞壁検出手段により細胞壁が検出されたセルの面積・形状からセルの分割・統合を判断する演算制御回路と、
    前記面積・形状から分割すべきと判断された大セルがある場合に前記演算制御回路により作動制御されて前記大セルを分割するセル分割手段と、
    前記面積・形状から統合すべきと判断された小セルがある場合に前記演算制御回路により作動制御されて前記小セルを統合するセル統合手段を備え、
    前記演算制御回路は、前記セルの分割・統合処理をした後、セル密度算出手段を作動制御して前記セルの数からセル密度を求めるようになっていることを特徴とする角膜内皮細胞画像処理装置。
  2. 前記演算制御回路は、前記細胞壁を検出可能であるか否かを判断し、検出可能であれば自動的に前記セルの分割・統合処理をした後、セル密度算出手段を作動制御して前記セルの数からセル密度を求めるようになっていることを特徴とする請求項1に記載の角膜内皮細胞画像処理装置。
  3. 細胞壁情報を有する角膜内皮細胞像の複数の各セルに基準点を付して前記セルを指定するセル指定手段と、
    画像処理のための前記基準点を内在させる所定の周形状情報を形成する形状情報形成手段と、
    前記基準点から前記周形状情報を膨張させる周形状膨張手段と、
    前記周形状膨張手段により膨張される前記周形状情報と前記細胞壁情報から前記細胞壁情報の形状をエッジとして検出する細胞壁検出手段と、
    を有することを特徴とする角膜内皮細胞画像処理装置。
  4. 請求項3に記載の角膜内皮細胞画像処理装置において、互いに隣接し且つ前記周形状膨張手段により膨張させられる複数の前記周形状情報が隣接する方向において前記細胞壁情報に接触せず互いに接触したときに、互いに接触した複数の前記周形状情報が分割すべき一つの大きな面積のセル内に存在すると判断して、互いに接触した複数の前記周形状情報がそれぞれ含まれるように前記一つの大きな面積のセルを複数に分割処理するセル分割手段が設けられていることを特徴とする角膜内皮細胞画像処理装置。
  5. 請求項3に記載の角膜内皮細胞画像処理装置において、前記複数のセルにラベルを付したときに、ラベルを付されたセルが前記基準点のない小セルの場合、前記小セルをこれに隣接する基準点のあるセルに統合して一つのセルとするセル統合手段が設けられていることを特徴とする角膜内皮細胞画像処理装置。
  6. 請求項3に記載の角膜内皮細胞画像処理装置において、
    前記セル指定手段により付された前記基準点を中心として所定範囲を極座標変換像とする極座標変換手段と、
    前記極座標変換像を二値化処理することにより二値化極座標変換像とするフィルタ手段と、
    前記二値化極座標をX−Y座標像に変換するX−Y座標変換手段と、
    前記X−Y座標変換手段により変換されたX−Y座標像の隣接するセル間のエッジを細線化する細線化手段と、を備える処理手段により、二値化された前記細胞壁情報が形成されることを特徴とする角膜内皮細胞画像処理装置。
  7. 前記セル指定手段が、画像処理のための前記基準点を自動的に指定することを特徴とする請求項3に記載の角膜内皮細胞画像処理装置。
  8. 請求項3に記載の角膜内皮細胞画像処理装置において、
    前記セル指定手段が、画像処理のための前記基準点を自動的に指定する自動基準点モードと、手動で基準点を指定する手動基準点指定モードと、切換するためのモード切替手段を有することを特徴とする角膜内皮細胞画像処理装置。
  9. 撮像手段により撮像された角膜内皮細胞像を表示する表示手段と、前記表示手段に表示された角膜内皮細胞像の細胞密度を検出する細胞密度検出手段と、前記細胞密度検出手段で検出された前記角膜内皮細胞像の細胞密度から前記セルのサイズを予測して、各セルのサイズが画像解析に適したサイズとなるように、前記角膜内皮細胞像のサイズを変更するサイズ変更手段を有することを特徴とする角膜内皮細胞画像処理装置。
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