JP2005316958A - 赤目検出装置および方法並びにプログラム - Google Patents

赤目検出装置および方法並びにプログラム Download PDF

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Abstract


【課題】 顔の検出が困難な場合でも、オペレータに負担をかけることなく、赤目を高精度に検出できるようにする。
【解決手段】 赤目候補検出部3は、赤目領域を有する瞳孔が備える特徴を利用した識別処理によって、赤目候補領域を検出する。赤目確定処理部4は、検出された赤目候補領域について、赤目候補領域よりも広い範囲を判定対象範囲として設定し、その範囲で目の検出を行う。目が検出された場合には、赤目候補領域を赤目領域として確定する。赤目候補領域を検出する段階で、電飾などを誤って赤目候補領域として検出してしまっても、赤目確定処理部で確定された赤目領域のみの情報が検出結果として出力されるので、検出結果の信頼性が高まる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、写真画像の色について局所的な補正が必要な場合に、補正が必要な箇所を検出する技術に関する。詳しくは、いわゆる赤目を検出する装置、方法およびプログラムに関する。
夜間あるいは暗い場所で人物や動物をストロボ撮影すると、瞳孔(あるいは瞳孔の一部)が、赤色あるいは金色に撮影されてしまうことがある。このため、赤くあるいは金色に撮影されてしまった瞳孔を、デジタル画像処理により本来の瞳孔の色に補正する方法が種々提案されている。
例えば、特許文献1には、オペレータが指定した領域の中から、瞳孔の色、位置、大きさに基づいて赤目を自動認識する方法および装置が開示されている。また、特許文献2にも、オペレータが指定した領域について画素ごとに所定の特徴量を計算し、瞳孔部分の特徴を最も有する部分を補正対象として選択する方法が開示されている。但し、瞳孔部分の特徴のみに基づく認識処理では、赤い電飾など局所的に赤みを持つ対象を赤目と区別することは難しい。このため、オペレータの操作を介さず、すべて自動で処理することは困難である。
これに対し、特許文献3には、顔検出処理との組み合わせにより、赤目を検出する方法が開示されている。この方法では、顔を正確に検出することができれば赤目を自動検出することができる。しかし、横顔、手や髪で顔が覆われている場合など、顔検出が困難な画像では、やはりオペレータの介入なく赤目を検出することは難しい。
特開2000−13680号公報 特開2001−148780号公報 特開2000−125320号公報
本発明は、上記事情に鑑みて、顔の検出が困難な場合でも、オペレータに大きな負担を強いることなく、赤目を高精度に検出することができる赤目検出装置、方法およびプログラムを提供することを目的とする。なお、本明細書では、本来の色と異なる色に撮影されてしまった目のことを、赤以外の色の目も含め「赤目」と称することとする。
本発明は、上記目的を達成するために、赤目領域を有する瞳孔が含まれた画像から赤目領域を検出する赤目検出装置であって、以下に説明する機能を有する赤目候補検出部と赤目確定処理部を備えた装置を提供する。
赤目候補検出部は、画像が備える特徴の中から、赤目領域を有する瞳孔が備える特徴の中の少なくとも一部の特徴を識別することによって、赤目領域と推定し得る1以上の赤目候補領域を検出する機能を備える。
ここで、「赤目領域を有する瞳孔が備える特徴の中の少なくとも一部の特徴を識別する」とは、赤目領域を有する瞳孔が備えるすべての特徴に基づいて識別処理を行う必要はなく、赤目領域の候補を検出する上で特に有効と思われる特徴のみを利用して検出を行ってもよいということである。
また、赤目確定処理部は、赤目候補検出部により検出された赤目候補領域を1つのみ含む赤目候補領域よりも広い領域の中から、赤目領域を有する瞳孔を1つのみ含む所定の大きさの顔領域が備える特徴の中の少なくとも一部の特徴を識別し、その識別の結果に基づいて赤目候補領域を赤目領域として確定する機能を備える。
ここで、「所定の大きさの顔領域」とは、少なくとも一方向について、その顔領域に含まれる赤目領域の5倍の寸法を有する領域とすることが好ましい。赤目領域の5倍とは、目頭から目尻までの寸法の目安である。つまり「所定の大きさの顔領域」とは、目の輪郭を含む程度の大きさの領域とすることが好ましい。
なお、赤目候補検出部や前記赤目確定処理部は、赤色と肌色の色差を表す軸を備えた色空間において、特徴の識別を行うことが好ましい。
また、本発明は、赤目領域を有する瞳孔が含まれた画像から赤目領域を検出する赤目検出方法も提案する。この方法では、まず、画像が備える特徴の中から、赤目領域を有する瞳孔が備える特徴の中の少なくとも一部の特徴を識別することによって、赤目領域と推定し得る1以上の赤目候補領域を検出する。
続いて、検出された赤目候補領域を1つのみ含む、その赤目候補領域よりも広い領域の中から、赤目領域を有する瞳孔を1つのみ含む所定の大きさの顔領域が備える特徴の中の少なくとも一部の特徴を識別する。そして、その識別の結果に基づいて赤目候補領域を赤目領域として確定する。この方法では、最終的に、赤目領域として確定された領域の情報を、検出した赤目領域の情報として出力する。
また、本発明は、赤目領域を有する瞳孔が含まれた画像から赤目領域を検出するための処理として、以下に説明する赤目候補検出処理と、赤目確定処理をコンピュータに実行させる赤目検出プログラムを提供する。
赤目候補検出処理は、画像が備える特徴の中から、赤目領域を有する瞳孔が備える特徴の中の少なくとも一部の特徴を識別することによって、赤目領域と推定し得る1以上の赤目候補領域を検出する処理である。また、赤目確定処理は、赤目候補検出処理により検出された赤目候補領域を1つのみ含む、赤目候補領域よりも広い領域の中から、赤目領域を有する瞳孔を1つのみ含む所定の大きさの顔領域が備える特徴の中の少なくとも一部の特徴を識別し、その識別の結果に基づいて赤目候補領域を赤目領域として確定する処理である。このプログラムがコンピュータにより実行された場合、赤目確定処理により赤目領域として確定された領域の情報が、検出した赤目領域の情報として出力される。
本発明の赤目検出装置、方法およびプログラムによれば、赤目領域を有する瞳孔が備える特徴を利用して識別された赤目候補領域は、より広い範囲の特徴を利用して再識別されてはじめて赤目領域として確定されるので、検出結果に赤目以外の電飾などが含まれる可能性は低くなり、検出結果の信頼性が高まる。
特に、赤色と肌色の色差を表す軸を備えた色空間において、特徴の識別を行えば、肌色の顔の中から、赤目を精度よく検出することができる。
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、赤目を補正するシステムの一構成例を示す図である。このシステムは、本発明の赤目検出装置の第1実施形態に相当する赤目検出装置1と、赤目検出装置1により検出された赤目領域の色が本来の瞳孔の色となるように画像に対し局所的に色補正を施す赤目修正装置2とにより構成される。図に示すように、赤目検出装置1は、修正前画像5から赤目領域と推定される赤目候補領域を検出する赤目候補検出部3と、検出された候補領域が真に赤目領域か否かを検証して赤目領域を確定する赤目確定処理部4を備えている。また、赤目修正装置2は、赤目検出装置1の赤目確定処理部4により確定された赤目領域の情報を参照して、その赤目領域の色を修正し、修正済画像6を出力する。
図2は、赤目候補検出部3により実行される赤目候補検出処理の概要を表すフローチャートである。赤目候補検出部3は、はじめに解像度別画像を取得する(S101)。図3は解像度別画像について説明するための図である。本実施形態では、図に示すように、修正前画像5と同じ解像度の画像7、修正前画像5の1/2の解像度の画像8、修正前画像5の1/4の解像度の画像9が、前もって生成され、メモリに記憶されている。
修正前画像5と解像度が同じ画像7は、修正前画像5をコピーすることにより生成され、修正前画像5と解像度が異なる画像8、9は、修正前画像5のデータに対し画素数を低減する、いわゆる間引き処理を実行することによって生成される。赤目候補検出部3は、図2のステップS101において、メモリ内に記憶されている一の解像度別画像を読み出すことにより、解像度別画像を取得する。
次に、赤目候補検出部3は、取得した解像度別画像に対し、色空間変換処理を施す(S102)。具体的には、解像度別画像を構成する各画素のR(赤),G(緑),B(青)の値を、所定の変換式により、Y(輝度)、Cb(緑と青の色差)、Cr(緑と赤の色差)、Cr(肌色と赤の色差)の値に置き換えることにより、画像の表色系を変換する。
Y,Cb,Crは、一般にJPEG画像などで利用されている座標系であり、Crは、RGB空間において赤色と肌色とをもっともよく分離する方向を表す座標軸である。この座標軸の方向は、赤色のサンプルと肌色のサンプルに線形判別分析法を適用して予め決定しておく。このような座標軸を定義することにより、後述する赤目候補領域の検出精度を、通常のYCbCr空間で検出を行う場合よりも高めることができる。
続いて、赤目候補検出部3は、色空間変換後の画像上に判定対象範囲を設定し(S103)、その判定対象範囲について赤目候補領域の識別判定処理を行う(S104)。図4に、ステップS103の判定対象範囲設定処理と、ステップS104の識別判定処理の概要を示す。
図4(a)は、ステップS102において色空間変換された解像度別画像7上に、判定対象範囲10を設定した状態を表している。本実施形態では、判定対象範囲10は13画素×13画素の領域であるが、説明の便宜上、図では判定対象範囲10を大きめに表している。
識別判定処理では、設定された判定対象範囲10に含まれる画像を、複数の赤目候補検出器にかけ、その複数の検出器の検出結果の組み合わせから、その判定対象範囲10に含まれる画像が、赤目領域と推定し得るか否か判断する。赤目領域と推定し得る場合には、その領域を赤目候補領域として検出する。
但しここで、赤目候補検出器とは、赤目と非赤目との区別に有効な特徴量を算出するためのパラメータと、算出された特徴量を入力として赤目らしさの度合いを表す識別ポイントを出力する識別器と、そのパラメータと識別器を多数の赤目サンプルに適用して識別ポイントの累積加算値を算出し、所定の正検出率を維持できるように決定された閾値の組み合わせを意味する。
パラメータや識別器は、多数の赤目サンプルと非赤目サンプルを利用してあらかじめ学習を行うことにより決定する。学習は、マシーンラーニング技術として知られているニューラルネットワークの手法あるいはブースティングの手法など、公知の方法を用いて行うことができる。
学習に用いられるサンプルは、例えば図5(a)、(b)、(c)に示すように、瞳孔全体が赤いサンプル、瞳孔の80%の領域が赤いサンプル、瞳孔の60%が赤いサンプルというように、単位矩形内に締める赤色領域の大きさに所定のバリエーションをもたせることが好ましい。
また学習用サンプルの中に、赤色領域の中心が単位矩形の中心から少しずれたサンプルを含めておけば、ずれた状態でも赤色領域を抽出できるようになる。このため、画像上に特徴量を算出する判定対象範囲を設定し、走査する際に、間隔をあけても抽出の精度を保つことができ、処理時間を短縮することができる。
また、閾値は、学習により決定された特徴量算出パラメータおよび識別器を、できるだけ多くの赤目サンプルに対して適用して識別ポイントの累積加算値を算出し、所定の確率以上の確率で正しく検出できるように定めるとよい。
図6は、図2のステップS104の識別判定処理の具体的な処理ステップを示すフローチャートである。フローチャート中の記号iは赤目候補検出器を区別するための記号であり、赤目候補検出器がN個ある場合には、0≦i≦N−1となる。N個の赤目候補検出器、すなわち特徴量の算出に利用されるパラメータi、識別器i、閾値i(0≦i≦N−1)は、メモリあるいはハードディスクなどに記憶されている。
はじめに、iおよび累積識別ポイントの値を、いずれも0に初期化する(S201)。次に、特徴量算出パラメータiを利用して前述の判定対象範囲10について、特徴量を算出し、算出結果を得る(S202)。次に、算出結果に基づいて識別器iを参照して識別ポイントを得(S203)、その識別ポイントを累積識別ポイントに加算する(S204)。次に、その累積識別ポイントを、閾値iと比較する(S205)。この時点で、累積識別ポイントが閾値iを下回っていれば、非赤目と判定する。
一方、累積識別ポイントが閾値iを越えていれば、iがN−1か否かを判定することによって全識別器について処理が終了したか否かを判定する(S206)。iがN−1より小さい場合には、iを1つカウントアップして(S207)、同様に、ステップS202からS207までの処理を繰り返す。全識別器について処理が終了した場合には(S206)、その時点で判定対象範囲10内の画像を、赤目候補領域と判断し、候補リストに登録する。
なお、本実施形態では、特徴量算出パラメータは、参照するチャンネル(Y、Cb、Cr、Cr)、特徴量のタイプ(画素値そのもの、2点差分、4点差分)、参照する画素の判定対象範囲内における座標からなる。
以上に説明した識別判定処理は、図4の画像7中の矢印に示すように、判定対象範囲10を少しずつずらしながら(走査しながら)、繰り返し実行する。判定対象範囲の設定と識別判定処理は、図2のフローチャートのステップS105において走査終了と判定された時点で終了する。
赤目候補検出部3は、次に、図2のステップS106において、全解像度別画像についての処理が終了したか否かを判定する。他の解像度別画像が未処理であれば、赤目候補検出部3の処理はステップS101に戻り、図3の次の解像度別画像8が取得されて、同様の処理が繰り返される。
なお、解像度を異ならせて処理を繰り返すのは、以下の理由による。図4(b)は、解像度別画像7よりも解像度が低い画像8上に、判定対象範囲10を設定した状態を表している。判定対象範囲10の大きさは前述のとおり13画素×13画素である。解像度を低くすると、判定対象範囲10には、解像度が高い場合よりも、より広い範囲が含まれることになる。
したがって、例えば図4(a)、(b)に示すように、画像中に瞳孔12の画像が含まれている場合、図4(a)の解像度別画像7に対する識別処理では検出できなかった瞳孔12が、解像度別画像8に対する識別処理では検出できる場合がある。赤目候補領域を検出できたときの画像の解像度の情報は、メモリなどに記憶され、後述する赤目確定処理部4により参照される。
ステップS106において、全解像度別画像についての処理が終了したと判定されると、次に、赤目候補検出部3は、候補整理処理を実行する(S107)。図7は候補整理処理について説明するための図である。図に示すように、上記判定対象範囲設定処理および識別判定処理では、1つの赤目領域が2個の赤目候補領域として検出されてしまう場合がある。
例えば赤目領域が図7に示される楕円領域13である場合に、判定対象範囲10aに対して行われた識別判定処理で領域14aが赤目候補領域と判定され、判定対象範囲10bに対して行われた識別判定処理で、領域14bが赤目候補領域と判定されるような場合である。候補整理処理は、このような場合に、赤目候補領域14aと赤目候補領域14bのうち、前述の識別ポイントが高いほうの領域のみを赤目候補領域として残し、他方をリストから削除する処理である。
赤目候補検出部3は、以上の処理により最終的に赤目候補領域として残った領域の中心座標およびサイズを赤目候補リストとして出力する。
続いて、図1の赤目確定処理部4の処理について説明する。図8は、赤目確定処理部4の処理を示すフローチャートである。赤目確定処理部4は、赤目候補検出部3が出力した赤目候補リストに含まれる個々の赤目候補領域について、順番に以下の確定処理を施す。以下の処理は、ステップS301において、未確定の赤目候補領域がなくなったと判断されるまで繰り返される。
まず、赤目候補リストの中から一の赤目候補領域が選択され、確定処理の対象として設定される(S302)。続いて、選択された赤目候補領域の周辺領域の画像がトリミングされる(S304)。
図9はトリミング処理について説明するための図である。例えば、図9は、赤目候補検出部3により、3つの赤目候補領域16a、16bおよび16cが検出された例を示しているが、ここでは、その中の赤目候補領域16aを確定処理の対象として説明する。
トリミング処理は、赤目候補検出処理で赤目候補領域16aが検出されたときの画像の解像度と同じ解像度の画像15に対して行う。また、赤目候補領域16aを瞳孔と仮定した場合にその瞳孔を含む目全体が入る領域17をトリミングする。目全体が入る領域とは、上瞼から下瞼まで、目頭から目尻までを含むような領域である。言い換えれば目の輪郭をすべて含むような領域である。
次に、図10に示すように、トリミングされた領域17の中に、判定対象範囲19を設定し、その判定対象範囲19について目の識別判定処理を行う(S305)。
目の識別判定処理は、設定された判定対象範囲19に含まれる画像を、複数の目検出器にかけ、その複数の目検出器の検出結果の組み合わせから、その判定対象範囲19に含まれる画像が、目か否か判断する。目であると判断した場合には、その目の中に含まれる赤目候補領域16aを赤目領域として確定する。
目検出器は、目と、目以外の対象との区別に有効な特徴量を算出するためのパラメータと、算出された特徴量を入力として目らしさの度合いを表す識別ポイントを出力する識別器と、そのパラメータと識別器を多数の目サンプルに適用して識別ポイントの累積加算値を算出し、所定の正検出率を維持できるように決定された閾値の組み合わせを意味する。
パラメータや識別器は、多数の目のサンプルと目以外の対象を表すサンプルを利用してあらかじめ学習を行うことにより決定する。学習は、マシーンラーニング技術として知られているニューラルネットワークの手法あるいはブースティングの手法など、公知の方法を用いて行うことができる。
学習に用いられるサンプルは、例えば図11(a)、(b)、(c)に示すように、一重の目、二重の目、瞳孔が小さい目など、種々のバリエーションをもたせることが好ましい。また、図11(d)のように瞳孔が目の中心に無いサンプルなども含めておくとよい。さらに、多少傾いて配置された目も識別できるように、図11(e)のような少し傾いた目のサンプルも含めておくのがよい。本実施形態では、−15度〜15度の範囲で傾きを変えた複数のサンプルを用いて学習を行っている。このほか、サンプルの全体領域に締める目の割合が異なるサンプルも多数用意して学習を行わせるのがよい。
なお、目の識別判定処理の具体的な処理ステップは、図6に示した赤目候補領域の識別判定処理のステップと同じである。但し、例えばウェーブレット係数を利用してエッジやテクスチャに関する特徴を抽出して使用するなど、赤目候補領域の識別判定処理と異なる方法により目の識別判定を行ってもよい。
目の識別判定処理は、図10のトリミング領域17内で、判定対象範囲19を少しずつずらしながら(走査しながら)、繰り返し実行する。トリミング領域17は赤目候補領域16aを中心として切り出された領域であるため、通常はその部分を瞳孔とした目が検出されるはずであるが、ずれが生じていることもあるため、本実施形態の赤目検出装置では、このような走査を行うことによって、瞳孔の正確な位置を取得している。
判定対象範囲19の設定と識別判定処理は、図8のフローチャートのステップS306に示されるように、目が検出され、赤目候補領域16aを赤目領域として確定できた時点で終了する。確定できなかった場合で、まだトリミング領域17を走査し終えていない場合には、ステップS304に戻って判定対象範囲19を設定しなおし(ずらし)、再び識別判定処理を実行する。
トリミング領域17の走査が終了するまでに目を検出できなかった場合には(S307)、次に図12(a)に示すように、赤目候補領域16aを中心としてトリミング領域17を回転させることにより得られる領域18をトリミングする。目は、上下方向と左右方向で特徴が大きく異なるため画像中に斜めに目が配置されていた場合には、図9のようにトリミングした領域について識別判定を行っても検出できない可能性があるからである。
本実施形態では、トリミング領域の回転は30度刻みで行っている。すなわち、30度(あるいは−30度)傾けたトリミング領域について上記識別判定処理を実行して目が検出できなければ、さらに30度(あるいは−30度)傾けたトリミング領域について同様の処理を繰り返す。
なお、傾いた目の検出は、あらゆる傾きを有する目のサンプルを用いて予め学習を行うことによっても実現できるが、本実施形態では検出精度と処理時間のバランスを考慮し、−15度〜15度程度傾いた目は学習により識別できるようにしておき、その範囲を越えて大きく傾いた目についてはトリミング領域を回転させて識別することとしている。
さらに、図12(b)に示すように、画像15の解像度を変更した画像20に対してトリミング、対象範囲設定、識別判定の処理を行ってみてもよい。解像度を変更するときは、赤目候補検出の場合と異なり、2-1/4倍し、さらに2-1/4倍するというように、解像度を細かく調整する。他の解像度、他の回転角度をすべて試しても、なお目を検出できなかった場合には、赤目候補領域16aを候補リストから削除し(S308)、赤目候補リストに載っている次の候補について、同様の処理を繰り返す。
本実施形態では、赤目候補検出部3は瞳孔の特徴のみに基づいて識別判定を行っているため、赤目候補リストの中には赤い電飾などが赤目候補領域として混ざっている可能性は否定できない。しかし、赤目確定処理部4が行う目の識別判定処理は、白目、瞼などの肌色部分、まつ毛などの情報を利用して、確実に目を検出できるので、検出結果の信頼度は高い。
一方、目は、顔の場合と異なり、比較的小さい領域であるため、検出できないケースは少ない。特に、赤目検出の場合には、検出の対象となる目は必ず開いているため、一般の目検出処理よりも目の検出精度は高くなる。以上から、上記赤目検出装置1によれば、赤目領域を精度よく検出することができる。
次に、赤目修正装置2の処理について簡単に説明する。図13は赤目修正装置2の処理の概要を表す図である。本実施形態では、赤目確定処理部により確定された赤目領域から、色差Crの値が所定の値を越えている画素を抽出し、モフォロジー処理により、その領域を整形し、整形した領域を構成する各画素の色を、所定の明るさのグレーなど、瞳孔の色として適切な色に置き換えている。
以上に説明した赤目検出処理、赤目修正処理によれば、オペレータの介入がなくても十分な程度に高い精度で赤目を検出し修正することができる。したがって、本発明の赤目検出装置は、修正したい領域を指定することが難しい環境で特に有用である。例えば、本発明の赤目検出装置および前述の赤目修正装置を、半導体装置として提供し、カメラ付携帯電話のようにモニタが小さく画像中の領域を指定することが難しい装置に実装すれば、従来赤目の補正が行えなかった環境でも赤目が補正された高品質の画像を得ることが可能になる。
なお、本発明の赤目検出装置、方法およびプログラムの特徴は、瞳孔という狭い領域の特徴に基づいてまず候補を検出し、その後、顔よりは小さいが瞳孔よりは大きい「目」を検出することによって、その候補が真の赤目領域か否かの検証を行ってから赤目領域を確定する点にある。したがって、赤目候補領域や目の識別判定処理など個々の処理の手法は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、従来技術として例示した各特許文献に記載されている手法をはじめとする他の公知の手法を用いて、識別判定処理を行ってもよい。
(第2実施形態)
次に、赤目を補正するシステムの他の構成例として、本発明の第2実施形態に相当する画像処理装置を示す。この画像処理装置は、第1実施形態のシステムと同等の赤目検出機能および赤目修正機能に加え、さらにオペレータによる赤目修正作業を支援する機能を備えている。
第1実施形態のシステムはオペレータの介入がなくても十分な程度に高い精度で赤目を検出し修正することができるとはいえ、画像の構成が複雑だったり、画質が悪い場合など、検出精度に不安がある場合もある。第2実施形態および後述する第3、第4実施形態では、オペレータに必要最小限の介入を要求することで、この不安を解消する。
図14は、この画像処理装置が実行する赤目検出処理および赤目修正処理の概要を示す図である。図14のフローチャートに示すように、画像処理装置は、赤目検出、補正処理の対象となる画像を取得する(S401)。画像は、ハードディスクや各種メディアに記憶されているデータを読み出すことにより取得する。続いて、取得した画像に対し赤目検出(S402)および赤目修正(S403)の処理を施す。
ステップS402の赤目検出処理は、第1実施形態の赤目検出装置により実行される処理と同等の処理、すなわち赤目候補検出処理と赤目確定処理である。
ステップS403の赤目修正処理は、第1実施形態の赤目修正装置により実行される処理と同等の処理とする。但し、第1実施形態に示した処理とは異なる処理により赤目を修正してもよい。
続いて、赤目検出、修正処理の自信度を算出する(S404)。自信度は赤目検出が正確に行われたか否か、あるいは画像の修正が適切に行われたか否かを表す指標である。
ステップS405において、算出された自信度が所定の閾値よりも大きいと判定された場合には、ステップS403において修正された画像が、そのままステップS409において出力される。
ステップS405において、算出された自信度が所定の閾値以下であると判定された場合には、画像処理装置は通知音を発生させるとともにステップS403において修正された画像を画像処理装置の表示画面に表示する(S406)。オペレータからの修正を指示する入力が検出された場合(S407)には、その指示にしたがって画像を修正した後(S408)、修正画像を出力する(S409)。
一方、オペレータからの入力がない場合には、ステップS403において修正された画像を、修正前の画像、およびステップS402において得られた検出結果とともに、確認待ちリストに登録する(S410)。以上の処理が完了したら、ステップS401に戻り次の画像を取得して同様の処理を繰り返す。
図15は、確認待ちリストに登録された画像に対する確認処理の概要を示すフローチャートである。図に示すように、画像処理装置は、最初に確認待ちリストを画面に表示する(S501)。オペレータがリストの中から一の画像を選択すると、その選択を受け付け(S502)、選択された画像を表示画面に表示する(S503)。オペレータからの修正を指示する入力が検出された場合(S504)には、その指示にしたがって画像を修正した後(S505)、修正画像を出力する(S506)。オペレータからの指示入力がない場合には、図14のステップS403において得られ、ステップS410において保存された修正画像をそのまま出力する。
以上の説明から明らかであるように、上記処理では、赤目検出・修正処理の自信度が高い場合には、オペレータが介入することなく修正画像が自動的に出力される。一方、自信度が低い場合には、オペレータの介入を促す通知音が発生し、オペレータからの修正を受け付ける。また、オペレータが直ぐに修正作業を行えない場合に備え、後で修正作業を行えるように一旦確認待ちリストに登録しておいて、後で確認を行う機能も提供している。
したがって、オペレータはすべての画像を1つ1つ確認しながら介入が必要か否かを判断する必要はなく、通知があったときのみ画像に注意を向ければよい。さらには、リストに登録しておき、後にまとめて処理することもできるため、自分の都合に合わせて作業を進めることができる。これによりオペレータの負担は大幅に軽減される。
次に、ステップS404の自信度算出処理について説明する。本実施形態では、自信度は、上記赤目検出処理の過程で算出される識別ポイントを利用して算出される。赤目検出処理では、前述のように、識別ポイントが閾値i以上であれば赤目、閾値iを下回っていれば非赤目と判定しているが、この方法では、識別ポイントと閾値との差が小さいときよりも識別ポイントと閾値の差が大きいときのほうが判定結果の信頼性は高いと考えられる。そこで、自信度を、その差が大きいときに高く、差が小さいときに低くなるように予め定義しておけば、検出処理後に、その検出の信頼性を表す指標となる自信度を求めることができる。
続いて、ステップS405の判定処理について説明する。ステップS405では前述のように、算出された自信度が所定の閾値よりも大きいか否かの判定がなされる。閾値は常時一定の値としてもよいが、誤検出・誤修正がもたらす影響は画像の用途によっても変わるため、本実施形態では、用途に応じて、それぞれ最適な閾値を設定した上で判定を行っている。
例えば、赤目補正後の画像をプリント出力する場合、プリントサイズが大きくなるほど、誤検出や誤修正は目立ちやすい。そこで、本実施形態では、閾値を、プリントサイズが大きいほど高くなるように設定している。
また、プリントサイズが大きくなくても、人物の顔がアップで写された写真など、画像の中で赤目の占める割合が大きい画像でも、同様に誤検出や誤修正が目立ちやすいので、閾値を高く設定している。
さらに、フィルムに記録された画像をデジタル化してメディアなどに保管するサービスの場合、その画像は将来あらゆる用途に利用される可能性がある。そこで、このようなサービスでは、その画像がどのような用途に利用されても誤検出や誤修正の影響が気にならないように、閾値を高めに設定して判定を行う。
ステップS406の処理は、本実施形態では通知音を発生し、修正画像を画面上に表示する処理としているが、オペレータの注意を喚起することができる処理であれば、他の処理であってもよい。例えば、音に代えて、画面全体を点滅させることにより注意を喚起する方法なども考えられる。また、自信度に応じて段階的に通知のしかたを代えてもよい。例えば音量を自信度に応じて変化させたり、画面を表示して修正指示入力を待つ時間を自信度に応じて変化させてもよい。
次にステップS407およびS408の処理について説明する。ユーザから入力される修正指示としては、例えば次のような指示が考えられる。1つは、誤検出の除去の指示である。本実施形態では、赤目以外の例えば電飾などが赤目として検出され、目の色に修正されてしまっている場合に、ユーザが修正を要求できるように、画面上の所望の領域を指定する手段と修正のキャンセル指示を入力するためのメニュー、ボタンなどを画面に表示する。さらには、誤って修正された箇所をユーザが直接修正できる機能も提供する。
一方、検出から漏れた赤目を画面上で直接指定して修正を指示したり、検出から漏れた赤目を含む領域を指定して、その限られた領域で赤目の再検出処理を実行させ、自動修正を行う機能も提供する。あるいは、特に領域は指定させず、赤目の自動検出、自動補正処理を再実行させてもよい。再実行の際に、識別ポイントの閾値を低めに設定して検出処理を行えば、赤目の検出数が増加し、未検出を減らすことができる。
なお、ステップS409において修正済画像を出力する際には、ステップS401で取得した画像を直接書き換えた画像を出力してもよいし、もとの画像と修正済画像との差分情報を出力してもよい。後者の場合には、その結果を利用する装置(プリンタなど)において、もとの画像と差分情報を合成して、修正画像を形成する。
(第3実施形態)
次に、赤目を補正するシステムのさらに他の構成例として、本発明の第3実施形態に相当する第1の画像処理装置と、第1の画像処理装置と異なる第2の画像処理装置の、2台の画像処理装置からなるシステムを示す。第1の画像処理装置は、赤目検出機能と、赤目修正作業支援機能とを備える。また第2の画像処理装置は、赤目修正機能を備える。
図16に、第1の画像処理装置が実行する赤目検出処理の概要を示す。フローチャートに示すように、画像処理装置は、赤目検出処理の対象となる画像を取得する(S601)。画像は、ハードディスクや各種メディアに記憶されているデータを読み出すことにより取得する。続いて、取得した画像に対し赤目検出の処理が自動的に施される(S602)。
続いて、赤目検出の自信度を算出する(S603)。ステップS604において、算出された自信度が所定の閾値よりも大きいと判定された場合には、ステップS602において検出された結果が、ステップS608において、そのまま出力される。
ステップS604において、算出された自信度が所定の閾値以下であると判定された場合には、画像処理装置は通知音を発生させるとともにステップS602において検出された赤目の位置や大きさなど、赤目検出結果を表示画面に表示する(S605)。オペレータからの修正を指示する入力が検出された場合(S606)には、その指示にしたがって検出結果を修正した後(S607)、検出結果を出力する(S608)。
一方、オペレータからの入力がない場合には、ステップS602において赤目検出の対象となった画像を、その赤目検出結果とともに、確認待ちリストに登録する(S609)。以上の処理が完了したら、ステップS601に戻り、次の画像を取得して同様の処理を繰り返す。
図17は、確認待ちリストに登録された画像に対する確認処理の概要を示すフローチャートである。図に示すように、画像処理装置は、最初に確認待ちリストを画面に表示する(S701)。オペレータがリストの中から一の画像を選択すると、その選択を受け付け(S702)、選択された画像に対する赤目検出の結果を表示画面に表示する(S703)。オペレータからの修正を指示する入力が検出された場合(S704)には、その指示にしたがって画像を修正した後(S705)、修正済みの検出結果を出力する(S706)。オペレータからの指示入力がない場合には、図16のステップS702において得られた検出結果をそのまま出力する。
図18は、第2の画像処理装置が実行する赤目修正処理の概要を示すフローチャートである。図に示すように第2の画像処理装置は、第1の画像処理装置が出力した画像および赤目検出結果を取得する(S801)。そして、検出された赤目を修正して(S802)、修正画像を出力する(S803)。
なお、赤目検出や赤目修正の方法および自信度の算出方法については、第2実施形態と同じであるため説明を省略する。
第2実施形態は、ユーザが自動修正された後の画像を確認して修正の指示を入力する形態であったが、第3実施形態は画像を修正する前の検出結果のみの段階で、自信度が低い場合にはユーザに確認を促す。画像の修正処理を実行する前に、オペレータに誤認識などを訂正させるので、第2実施形態よりも装置にかかる負担は少なくなる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態として、赤目修正作業支援機能が組み込まれたデジタルカメラを示す。図19は、デジタルカメラが実行する赤目検出処理および赤目修正処理の概要を示す図である。
図19のフローチャートに示すように、デジタルカメラは、赤目検出、補正処理の対象となる画像を撮影もしくはメモリから読み出すことにより取得する(S901)。続いて、取得した画像に対し赤目検出(S902)および赤目修正(S903)の処理を施す。
続いて、赤目検出、修正処理の自信度を算出する(S904)。ステップS905において、算出された自信度が所定の閾値よりも大きいと判定した場合には、修正画像をデジタルカメラが備える液晶モニタに出力する(S906)。
ステップS905において、算出された自信度が所定の閾値以下であると判定した場合には、デジタルカメラは通知音を発生させるとともにステップS903において修正された画像を液晶モニタに表示する。この際、デジタルカメラはモニタのサイズが小さく確認が難しいため、修正画像を表示するときは修正箇所に枠をつけて強調表示したり、修正箇所を拡大表示するなどして確認が容易になるようにする(S907)。
オペレータからの修正を指示する入力を検出した場合(S908)には、その指示にしたがって画像を修正した後(S909)、修正画像を出力する(S910)。
一方、オペレータからの入力がない場合には、ステップS903において修正された画像を、そのまま修正画像として保存する(S910)。以上の処理が完了したら、ステップS901に戻り次の画像を取得して同様の処理を繰り返す。
なお、赤目検出や赤目修正の方法および自信度の算出方法については、第2実施形態と同じであるため説明を省略する。
デジタルカメラの場合には、特に液晶モニタが小さい場合、修正操作が必要な画像か否かを判断することは困難である。このため、本実施形態の装置のように、検出処理の自信度に基づいて自動的に修正を要する画像と修正を必要としない画像とを振り分けることができれば、ユーザの負担は軽減される。
(他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態として、画像処理装置やデジタルカメラを例示したが、本発明の機能は、主としてソフトウエアプログラムにより実現されるので、ハードウエアの外観や大きさは特に限定されない。プログラムや画像データを記憶し得る記憶手段と、記憶されたプログラムを実行し得る演算手段を備えるすべての装置は、本発明のプログラムを組み込むことにより本発明の赤目検出装置となり得る。
例えば、CPU、メモリ、ハードディスク、その他各種入出力インタフェースを備えた汎用コンピュータに、赤目検出プログラムをインストールすれば、その汎用コンピュータは赤目検出装置として機能する。
また、デジタル写真プリンタのような専用機の場合も、赤目検出プログラムを組み込んで実行させることが可能であれば、その装置に赤目検出機能を追加することができる。この際、汎用コンピュータやデジタル写真プリンタが、CPUやメモリを複数備えたコンピュータである場合には、CPUやメモリを、処理部ごとに1つ割り当ててもよい。
また、本発明の装置は、メモリ・ロジック混載型の半導体デバイスでもよい。この場合、そのデバイスを搭載した装置もまた本発明の赤目検出装置として機能することとなる。
このように、赤目検出装置の外観やハードウエアの具体的な構成は種々考えられ、特に限定されない。
なお、赤目の発生しやすさや目の色は、撮影時の照明環境のほか、目の構造にも依存する。例えば、夜行性動物の目は、網膜の裏に光を反射させる層(タペータム)があるため、人間の目よりも光りやすい。タペータムでの反射が原因の場合、目の色は赤以外の色、例えば黄緑色に写ることが多い。本発明は、このように、目が光る要因が異なる場合でも、また光った目の色が赤色以外の場合でも、適用可能である。
第1実施形態における赤目補正システムの概略構成を示す図 第1実施形態における赤目候補検出処理の概要を表すフローチャート 解像度別画像について説明するための図 判定対象範囲設定処理と識別判定処理の概要を示す図 赤目候補検出器の学習に用いられるサンプルの例を示す図 識別判定処理の具体的な処理ステップを示すフローチャート 候補整理処理について説明するための図 第1実施形態における赤目確定処理部の処理を示すフローチャート トリミング処理について説明するための図 目の識別判定処理のトリミング領域の一例を示す図 目検出器の学習に用いられるサンプルの例を示す図 目の識別判定処理のトリミング領域の他の例を示す図 赤目修正装置の処理の概要を表す図 第2実施形態における赤目検出・修正処理の一例を示すフローチャート リスト登録された画像の確認処理の概要を示すフローチャート 第3実施形態における赤目検出処理の概要を示すフローチャート リスト登録された検出結果の確認処理の概要を示すフローチャート 第3実施形態における赤目修正処理の概要を示すフローチャート 第4実施形態における赤目検出・修正処理の概要を示すフローチャート
符号の説明
7,8,9 解像度別画像
10,19 判定対象範囲
12 瞳孔
13 赤目領域
14a、14b 赤目候補領域
15,20 画像
16a,16b,16c 赤目候補領域
17,18 トリミング領域

Claims (6)

  1. 赤目領域を有する瞳孔が含まれた画像から、前記赤目領域を検出する赤目検出装置であって、
    前記画像が備える特徴の中から、赤目領域を有する瞳孔が備える特徴の中の少なくとも一部の特徴を識別することによって、赤目領域と推定し得る1以上の赤目候補領域を検出する赤目候補検出部と、
    前記赤目候補検出部により検出された赤目候補領域を1つのみ含む該赤目候補領域よりも広い領域の中から、赤目領域を有する瞳孔を1つのみ含む所定の大きさの顔領域が備える特徴の中の少なくとも一部の特徴を識別し、該識別の結果に基づいて前記赤目候補領域を赤目領域として確定する赤目確定処理部とを備え、
    前記赤目確定処理部により赤目領域として確定された領域の情報を、検出した赤目領域の情報として出力することを特徴とする赤目検出装置。
  2. 前記所定の大きさの顔領域は、少なくとも一方向について該顔領域に含まれる前記赤目領域の5倍の寸法を有する領域であることを特徴とする請求項1記載の赤目検出装置。
  3. 前記所定の大きさの顔領域は目の輪郭を含むような大きさの領域であることを特徴とする請求項1または2記載の赤目検出装置。
  4. 前記赤目候補検出部および/または前記赤目確定処理部は、赤色と肌色の色差を表す軸を備えた色空間において、前記特徴の識別を行うことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の赤目検出装置。
  5. 赤目領域を有する瞳孔が含まれた画像から、前記赤目領域を検出する赤目検出方法において、
    前記画像が備える特徴の中から、赤目領域を有する瞳孔が備える特徴の中の少なくとも一部の特徴を識別することによって、赤目領域と推定し得る1以上の赤目候補領域を検出し、
    検出された赤目候補領域を1つのみ含む該赤目候補領域よりも広い領域の中から、赤目領域を有する瞳孔を1つのみ含む所定の大きさの顔領域が備える特徴の中の少なくとも一部の特徴を識別し、
    前記識別の結果に基づいて前記赤目候補領域を赤目領域として確定し、
    前記赤目領域として確定された領域の情報を、検出した赤目領域の情報として出力することを特徴とする赤目検出方法。
  6. 赤目領域を有する瞳孔が含まれた画像から、前記赤目領域を検出する処理をコンピュータに実行させる赤目検出プログラムであって、
    前記画像が備える特徴の中から、赤目領域を有する瞳孔が備える特徴の中の少なくとも一部の特徴を識別することによって、赤目領域と推定し得る1以上の赤目候補領域を検出する赤目候補検出処理と、
    前記赤目候補検出処理により検出された赤目候補領域を1つのみ含む該赤目候補領域よりも広い領域の中から、赤目領域を有する瞳孔を1つのみ含む所定の大きさの顔領域が備える特徴の中の少なくとも一部の特徴を識別し、該識別の結果に基づいて前記赤目候補領域を赤目領域として確定する赤目確定処理と、
    前記赤目確定処理により赤目領域として確定された領域の情報を、検出した赤目領域の情報として出力する処理とをコンピュータに実行させることを特徴とする赤目検出プログラム。
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