JP2009112617A - パノラマ眼底画像合成装置及び方法 - Google Patents

パノラマ眼底画像合成装置及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009112617A
JP2009112617A JP2007290685A JP2007290685A JP2009112617A JP 2009112617 A JP2009112617 A JP 2009112617A JP 2007290685 A JP2007290685 A JP 2007290685A JP 2007290685 A JP2007290685 A JP 2007290685A JP 2009112617 A JP2009112617 A JP 2009112617A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
fundus
images
blood vessel
corner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007290685A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5080944B2 (ja
Inventor
Takao Shinohara
隆雄 篠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kowa Co Ltd
Original Assignee
Kowa Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kowa Co Ltd filed Critical Kowa Co Ltd
Priority to JP2007290685A priority Critical patent/JP5080944B2/ja
Priority to EP08164127A priority patent/EP2064988B1/en
Priority to US12/210,501 priority patent/US8073205B2/en
Publication of JP2009112617A publication Critical patent/JP2009112617A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5080944B2 publication Critical patent/JP5080944B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B3/00Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
    • A61B3/10Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions
    • A61B3/12Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions for looking at the eye fundus, e.g. ophthalmoscopes
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/30Determination of transform parameters for the alignment of images, i.e. image registration
    • G06T7/33Determination of transform parameters for the alignment of images, i.e. image registration using feature-based methods
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V10/00Arrangements for image or video recognition or understanding
    • G06V10/20Image preprocessing
    • G06V10/24Aligning, centring, orientation detection or correction of the image
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V40/00Recognition of biometric, human-related or animal-related patterns in image or video data
    • G06V40/10Human or animal bodies, e.g. vehicle occupants or pedestrians; Body parts, e.g. hands
    • G06V40/14Vascular patterns

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Ophthalmology & Optometry (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Eye Examination Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】撮影条件が一定でない場合でも安定的にマッチングを行うことが出来、また、計算量も少なくて済み、熟練を必要としない、パノラマ眼底画像合成装置及び方法の提供
【解決手段】複数の眼底画像から血管部分を抽出した血管抽出画像を演算取得する手段、取得された血管抽出画像から血管部分のコーナ部分を検出したコーナデータ画像を演算取得する手段、コーナデータ画像に窓関数を畳み込んでコーナデータ画像についての確率分布図を演算取得する手段、得られた各眼底画像に対応した確率分布図とコーナデータ画像に基づいて、複数の眼底画像間のマッチング処理を行って、その際のマッチング確率スコアを演算する手段、及び得られたマッチング確率スコアに基づいて複数の眼底画像を重ね合わせ配置してパノラマ眼底画像を合成する手段からなる。
【選択図】 図14

Description

本発明は、複数の眼底画像を合成してパノラマ眼底画像を生成することの出来るパノラマ眼底画像合成装置及び方法に関する。
従来、複数の眼底画像を合成してパノラマ眼底画像を合成する装置に関しては、各眼底画像に表示されている血管の交点を特徴点として抽出し、2枚の眼底画像間で血管の交点周辺の画像データの相関マッチングを行って共通する交点ペアを見つけ出し、それら見つけ出した交点ペアの位置を基準にして2枚の眼底画像を重ね合わせてパノラマ眼底画像を合成する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2000−23921号公報
しかし、血管の交点のマッチングを行う場合には、マッチングを行う眼底画像の撮影条件(ガンマ、フレア、乳頭や血管の多少等)が一定でない場合には、交点の対応が正確に取れない可能性が有り、信頼性に欠ける問題がある。また、交点のマッチングは画像データ上で行うので、画素データ同士のマッチングとなり、計算量が大きくなって、処理に時間が掛かってしまう不都合がある。また、そもそも合成する複数の眼底画像にマッチングされるべき血管の交点が共に含まれていなければならないので、眼底画像を取得する際に、予めそうした共通の血管の交点が含まれるように画像を取得する必要が有り、画像取得に際して検査者に熟練を要する欠点がある。
本発明は、上記した事情に鑑み、撮影条件(ガンマ、フレア、乳頭や血管の多少等)が一定でない場合でも安定的にマッチングを行うことが出来、また、マッチングに際した計算量も少なくて済み、検査者が眼底画像を取得する際に、熟練を必要としない、パノラマ眼底画像合成装置及び方法を提供することを目的とするものである。
請求項1の発明は、同一の被検眼について、該被検眼に対する眼底カメラ(5)の対物レンズ(20)の相対的位置を変化させて複数枚の眼底画像(FI)を取得し、該取得された眼底画像を重ね合わせる形で配置して前記被検眼についてのパノラマ眼底画像(PI)を合成する、パノラマ眼底画像合成装置(1)において、
前記眼底カメラで取得された前記同一の被検眼についての複数枚の眼底画像を格納するメモリ、
前記複数の眼底画像から血管部分を 抽出した血管抽出画像(IM)を演算取得する血管抽出画像取得手段(10)、
前記取得された血管抽出画像から血管部分のコーナ部分を検出したコーナデータ画像を演算取得するコーナデータ画像取得手段(11)、
前記コーナデータ画像に窓関数を畳み込んで当該コーナデータ画像についての確率分布図を演算取得する確率分布図取得手段(11)、
得られた各眼底画像に対応した前記確率分布図と前記コーナデータ画像に基づいて、前記複数の眼底画像間のマッチング処理を行って、その際のマッチング確率スコアを演算し、その結果をメモリに格納するマッチングスコア演算手段(12,13)、及び、
前記得られたマッチング確率スコアに基づいて前記複数の眼底画像を重ね合わせ配置してパノラマ眼底画像を合成する画像合成手段(14)、
を有することを特徴とする、パノラマ眼底画像合成装置。
請求項2の発明は、前記血管抽出画像取得手段は、
前記眼底画像から低い空間周波数成分を持つ画像を抽出して低空間周波数成分画像を取得する低空間周波数成分画像生成手段、及び、
前記眼底画像から、該取得された低空間周波数成分画像の差分を演算して低空間周波数成分除去画像を前記血管抽出画像として演算取得する、低空間周波数成分除去手段、
を有することを特徴として構成される。
請求項3の発明は、前記低空間周波数成分画像生成手段は、
前記眼底画像にモルフォロジ処理を施して前記低空間周波数成分画像を取得する、モルフォロジ処理手段を有することを特徴として構成される。
請求項4記載の発明は、前記コーナデータ画像取得手段は、
前記取得された血管抽出画像上で、当該画像上における血管部分のコーナを検出したコーナ検出画像を取得するするコーナ画像取得手段、及び、
前記コーナ検出画像から、該コーナ検出画像に残っている前記眼底画像の画素データを除去した画像をコーナデータ画像として演算取得するコーナデータ画像取得手段、
を有することを特徴として構成される。
請求項5記載の発明は、前記コーナ画像取得手段は、
前記血管部分のコーナ検出をHarrisオペレータを用いて行う、Harrisオペレータ処理手段を有することを特徴として構成される。
請求項6記載の発明は、前記マッチングスコア演算手段は、
ある眼底画像の確率分布図に対して、当該眼底画像以外の眼底画像に対応するコーナデータ画像を、一ずつ重ね合わせ、両画像の相対変位量を変化させながら、両画像のマッチング処理を行うマッチング処理手段、及び、
前記相対変位量を所定の範囲で変化させて、当該所定範囲の前記マッチング確率スコアを演算するスコア演算手段、
を有することを特徴として構成される。
請求項7記載の発明は、前記マッチング処理手段によるマッチング処理は、前記確率分布図とコーナデータ画像が重複する重複領域(R)についてのみ実行することを特徴として構成される。
請求項8記載の発明は、前記画像合成手段は、
マッチングスコア演算手段で演算された各眼底画像間のマッチング確率スコアを比較して、ある眼底画像に対して所定の閾値(SH)を超えたスコアが算出された別の眼底画像が有るか否かを判定する閾値判定手段、
ある眼底画像に対して所定の閾値を超えたスコアが算出された別の眼底画像が有った場合に、当該スコアが算出された別の眼底画像を、当該眼底画像に接続する眼底画像として選択決定する画像選択手段、及び、
該選択された別の眼底画像と前記ある眼底画像を重ね合わせて配置して前記パノラマ眼底画像を合成する画像配置手段、
を有することを特徴として構成される。
請求項9記載の発明は、前記眼底カメラで取得された前記同一の被検眼についての複数枚の眼底画像がカラー画像であるのかグレー画像であるのかを判定するカラー判定手段、及び、
前記カラー判定手段により、前記眼底画像がグレー画像と判定された場合に、当該眼底画像の輝度階調を反転処理する輝度反転手段、を有し、
前記眼底画像がグレー画像と判定された場合には、前記血管抽出画像取得手段は、前記輝度反転手段で輝度階調が反転された眼底画像を用いて、血管部分を抽出した血管抽出画像を演算取得する、
ことを特徴として構成される。
請求項10の発明は、前記カラー判定手段は、
前記眼底画像を構成する各色要素の差分画像を生成する差分画像生成手段、
前記差分画像の標準偏差を演算し、その値がカラー判別閾値以下の場合に、グレー画像であると判定するグレー画像判定手段を、
有することを特徴として構成される。
請求項11記載の発明は、同一の被検眼について、該被検眼に対する眼底カメラの対物レンズの相対的位置を変化させて複数枚の眼底画像を取得し、該取得された眼底画像を重ね合わせる形で配置して前記被検眼についてのパノラマ眼底画像を合成する、パノラマ眼底画像合成方法において、
前記眼底カメラで取得された前記同一の被検眼についての複数枚の眼底画像を取得するステップ、
前記複数の眼底画像から血管部分を 抽出した血管抽出画像を演算取得するステップ、
前記取得された血管抽出画像から血管部分のコーナ部分を検出したコーナデータ画像を演算取得するステップ、
前記コーナデータ画像に窓関数を畳み込んで当該コーナデータ画像についての確率分布図を演算取得するステップ、
得られた各眼底画像に対応した前記確率分布図と前記コーナデータ画像に基づいて、前記複数の眼底画像間のマッチング処理を行って、その際のマッチング確率スコアを演算し、その結果をメモリに格納するステップ、及び、
前記得られたマッチング確率スコアに基づいて前記複数の眼底画像を重ね合わせ配置してパノラマ眼底画像を合成するステップ、
を有することを特徴して構成される。
請求項1及び11の発明によれば、眼底画像から血管部分を抽出した血管抽出画像のコーナ部分を検出して、マッチング処理を行うので、血管の分岐部等の特定の部分の存在に左右されずに、血管が写っていればマッチング処理を実行することが出来、撮影条件(ガンマ、フレア、乳頭や血管の多少等)が一定でない場合でも安定的にマッチングを行うことが出来る。
また、マッチング処理に際して、血管部分のコーナ部分を検出した特徴点データであるコーナデータ画像から、窓関数を畳み込んで当該コーナデータ画像についての確率分布図を演算取得し、確率分布図とコーナデータ画像に基づいて、複数の眼底画像間のマッチング処理をマッチング確率スコアを算出して行うので、元の眼底画像間の画素間で相関マッチング処理を行う場合に比して、マッチング確率スコアの算出は、その計算量を大幅に少なくすることが出来、短時間での処理が可能となる。
しかも、このマッチング処理は、既に述べたように、2枚の眼底画像FIの画素間で行われるものではなく、確率分布図(Pn)と特徴点データであるコーナデータ画像(CD、Tn+1)間で行われるので、もとの眼底画像(FI)の画像の撮影条件等(ガンマ、フレア、乳頭や血管の多少、等)が理想的(一定)ではないときなど、検出した特徴点の対応が必ずしも両画像間で取れなくても、統計的に検出できることから、強度(ロバスト性)がある。
請求項2の発明によれば、眼底画像から低空間周波数成分画像の差分を演算して低空間周波数成分除去画像を血管抽出画像として演算取得することで、マスク(眼底画像周辺の黒い部分)、輝度むら、フレア、乳頭、脈絡膜、などの低い空間周波数成分が除去され、結果として血管部分が残った形の、即ち血管部分(BP)を抽出した画像を得ることが出来、後のコーナ部分の検出処理を血管部分(BP)を対象にした形で正確に行うことが出来、正確なマッチング処理が可能となる。
請求項3の発明によれば、モルフォロジ処理により低空間周波数成分画像を容易に取得することが可能となる。
請求項4の発明によれば、コーナ画像取得手段及びコーナデータ画像取得手段により、元の眼底画像の画素を除去した、後のマッチング処理に適した画像を生成することが出来る。
請求項5の発明によれば、コーナ検出を公知のコーナ検出手法であるHarrisオペレータを用いて行うことが出来、都合がよい。
請求項6の発明によれば、ある眼底画像にマッチングする他の眼底画像を効率よく見つけることが出来る。
請求項7記載の発明によれば、重複領域についてのみ、ごく簡単な計算でマッチング処理を行うので、マッチング処理に伴う演算量を大幅に少なくすることが出来る。
請求項8記載の発明によれば、所定の閾値を基準に、ある眼底画像に接続する眼底画像を選択決定するので、効率の良いパノラマ眼底画像の合成が可能となる。
請求項9記載の発明によれば、眼底画像がグレー画像であった場合でも、その輝度階調が反転処理されるので、その後の処理で円滑に血管部分を抽出することが可能となる。
請求項10記載の発明によれば、眼底画像の取得時に、カラー/グレーのデータを記録していなくても、グレー画像の判定を簡単に行うことが出来る。
なお、括弧内の番号等は、図面における対応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述は図面上の記載に限定拘束されるものではない。
以下、図面に基づき、本発明の実施例を説明する。
図1乃至図3は、眼底カメラで取得される、同一被検眼についての一連の眼底画像の一例を示す図、図4は、眼底画像の拡大図、図5は、図4の画像より血管成分より低い空間周波数成分を抽出した画像を示す図、図6は、図4の画像から図5の低空間周波数成分を除去した画像を示す図、図7は、図6の画像から血管のコーナ特徴点を検出した画像を示す図、図8は、図7の画像から、元の血管画像を除去してコーナ特徴点のみとした画像を示す図、図9は、図8のコーナ特徴点の画像を確率分布図へ変換した画像を示す図、図10は、確率分布図の画像とコーナ特徴点の画像を重ね合わせてマッチングの確率スコアを演算処理する過程を示す図、図11は、求められた移動量と確率分布図スコアの関連を示す図、図12は、合成されたパノラマ眼底画像の一例を示す図、図13は、眼底カメラの一例を示す正面図、図14は、本発明が適用される、パノラマ眼底画像合成装置の一例を示すブロック図である。
パノラマ眼底画像合成装置1は、図14に示すように、主制御部2を有しており、主制御部2には、バス線3を介して、眼底カメラ5、ディスプレイ6,画像メモリ7,カメラ制御部9,低空間周波数成分除去部10,コーナ検出部11,マッチング処理部12,スコア演算部13,画像合成部14及びキーボード15などが接続している。
眼底カメラ5は、図13に示すように、ベース16を有しており、ベース16には顎台17が、被検者の顔面をカメラ本体に対して支持し得る形で設けられている。ベース16にはカメラ本体19が、水平方向、即ち図中矢印A、B方向に所定範囲に渡り移動自在に設けられており、カメラ本体19には、対物レンズ20が、被検者の撮影すべき被検眼と対向し得る形で設けられている。また、カメラ本体19の図中上部には、リレーレンズユニット24を介してCCDカメラ18が接続している。
パノラマ眼底画像合成装置1は、以上のような構成を有するので、パノラマ眼底画像合成装置1により、被検者の眼底のパノラマ眼底画像を生成取得するには、まず、被検者の顎を顎台17に乗せて、検眼すべき目とカメラ本体19を対向させる。次に、検査者はカメラ本体19を図13矢印A方向又はB方向に移動させて、被検者の右目又は左目とカメラ本体19の対物レンズ20を対向させる。
この状態で、検査者はキーボード15上の図示しない適宜な操作ボタンを操作することで、カメラ制御部9を介して眼底カメラ5を駆動し、被検者の眼底画像を取得する。この眼底画像は、被検眼に対する対物レンズ20の相対位置を変化させて同一の被検眼に対して複数枚の眼底画像を取得して、被検眼の眼底の広い範囲を撮影する。所得された眼底画像は、例えば、図1から図3に示すように、眼底画像FI1、FI2、FI3となる。取得された眼底画像FI1、FI2、FI3は、同一の被検眼についての眼底画像であるので、複数の眼底画像の中には、共通の眼底領域が撮影されている画像が存在する。これは同一の被検眼についての全ての眼底画像に、共通の眼底領域が撮影されていることを意味するのではなく、取得された複数の眼底画像の間で、互いに共通の眼底領域を写した画像(それらは、必ずしも同一の眼底領域とは限らないが)があるという意味である。
そこで、取得した複数の眼底画像FI1、FI2、FI3を、各眼底画像で写し込まれた共通の眼底領域を重ね合わせる形で互いにつなぎ合わせ、結果的に一つの大きなパノラマ眼底画像を合成する。
以下、その詳細な手順を説明する。主制御部2は、眼底カメラ5で取得された同一の被検眼に対して、レンズと被検眼の相対位置を変化させて取得した複数の眼底画像FI1、FI2、FI3を、画像メモリ7に格納する。次いで、検査者がキーボード15を操作して、当該被検眼についてのパノラマ眼底画像を合成するように指令する、パノラマ眼底画像合成指令C1が出力された場合には、主制御部2は、低空間周波数成分除去部10に対して、取得した複数の眼底画像FI1、FI2、FI3がカラー画像か又はグレー画像(蛍光撮影の場合の画像、以下同様)かの判定を行うように指令する。
眼底写真は一般的に、カラー画像、グレー画像の2種類があり、カラー画像の場合は、血管部分が周囲より暗く(低輝度)、グレー(蛍光)画像の場合は、逆に血管部分が周囲より明るい(高輝度)ことが特徴である。従って、後述する低空間周波数成分の除去処理に際して、血管部分が誤って除去されないように、取得した眼底画像FI1、FI2、FI3がカラーであるかグレーであるかを判定して、対応する処理を行う。
取得した眼底画像FI1、FI2、FI3が、カラー画像かグレー(蛍光)画像かを判定するには、通常、眼底画像の撮影時に、各画像の属性データとして当該画像がカラー画像かグレー(蛍光)画像かを示すデータをカラー情報として格納しておき、当該カラー情報を参照して判断する方法と、以下に述べる画像処理によって各眼底画像FI1、FI2、FI3の画素情報から演算判別する方法がある。
即ち、各眼底画像FI1、FI2、FI3の画素情報から、当該眼底画像がカラー画像かグレー(蛍光)画像かを演算判別する。それには、各眼底画像の画像を構成するR(赤)、G(緑)、B(青)の各色要素の差分画像を生成し、その差分画像の標準偏差を求めて、判定する。しかし、判定方法は、当該方法に限られるわけではない。
低空間周波数成分除去部10は、まず、n番目の画像について、以下の式でカラー差分画像を作成する
ただし、n: 画像番号、Rn、Bn、Gn:n番目の画像の各カラープレーン
上で得た差分画像Cnの標準偏差σnを演算する。この値がカラー判別閾値以下であれば、n番目の画像のカラープロファイルはグレー画像であると判定する。即ち、
ここでThresholdは既定の判別閾値である
N枚の入力画像に対して、上述の処理を実施し、全画像のカラープロファイルがカラー画像またはグレー画像で一致したときに、取得した眼底画像はカラー画像またはグレー画像と判定する。グレー画像であった場合は、血管部分が周囲より明るい(高輝度)ので、後述する血管抽出処理を円滑に行うために、ここで全画像の輝度階調を反転する処理をして、血管部分を周囲より暗く(低輝度)する。また、カラー画像であった場合は、既に述べたように、血管部分が周囲より暗い(低輝度)ので、そのままで後述する血管抽出処理を行うことが出来ることから、この段階では何もしない。
なお、カラー差分画像の作成に際して、RGB→HSVカラーモデル変換を行い、Saturation(彩度)レイヤーに対して同様の処理を行うこともできる。
こうして、取得した眼底画像FI1、FI2、FI3に対してカラー画像かグレー(蛍光)画像かの判定処理を行い、取得した眼底画像FI1、FI2、FI3がグレー(蛍光)画像だった場合には、取得した眼底画像FI1、FI2、FI3の輝度諧調反転処理を行い、低空間周波数成分除去部10は次の処理に入る。
即ち、低空間周波数成分除去部10は、主制御部2からの指令により、眼底画像FI1、FI2、FI3から乳頭、フレアなどの低空間周波数成分を除去する処理を行う。
低空間周波数成分除去部10は、各眼底画像FI1、FI2、FI3から、相対的に輝度の低い血管成分等の高空間周波数成分を除去した画像、従って、眼底画像FI中のフレア、乳頭、脈絡膜等を通過させた画像を、低空間周波数成分画像LGとして演算取得する。例えば、図4に示す眼底画像FI1(部分表示)から、図5に示すように、低空間周波数成分画像LGを抽出する。
この処理は、低域通過フィルタとして、例えばモルフォロジを用いて、眼底画像FI1(以下、眼底画像FI1についてのみ説明するが、他の眼底画像FI2,IF3についても同様な処理を行う。また、以後、各眼底画像に共通して行われる処理については、眼底画像FI1、FI2、FI3を区別することなく、眼底画像FIとして記述する)に作用させることで実現する。この場合、血管成分より低い空間周波数成分(フレア、乳頭、脈絡膜、など)を通過させるのがこの処理の目的なので、構造要素としては画像内の血管太さの最大値より大きい構造を選ぶようにする。例えば図4の例では、1.4Mpixelの眼底画像に対して、半径20pixelの真円形の構造要素を使用する。なお、低域通過フィルタとしてはモルフォロジの他にも、平滑化フィルタ、フーリエ変換、ウェーブレットなどを適用することが可能である。
低空間周波数成分除去部10は、図4の眼底画像FI及び当該眼底画像FIから抽出された低空間周波数成分画像LGに基づいて、それらの画像の差分を演算抽出して、図6に示すような、低空間周波数成分除去画像を血管抽出画像IMとして演算取得する。低空間周波数成分除去画像IMは、眼底画像FIから、フレア、乳頭、脈絡膜、などの低い空間周波数成分が除去され、結果として血管部分等の高空間周波数成分が残った形の、即ち血管部分BPを抽出した画像となる。更に、低空間周波数成分除去部10は、図6の血管抽出画像IMから、低空間周波数成分除去処理で除去しきれなかったその他のノイズ画像部分(図6中、細かな斑点状のノイズ)を、公知のノイズ除去処理演算(例えば、前述のモルフォロジ処理など)を用いて除去して血管抽出画像IMの血管部分BPを更に明確に抽出する処理を行う。同時に、血管成分BPをさらに明確に抽出するため、全画像の血管成分BPのコントラストが一定になるよう調整する。前述したように既に低空間周波数成分は除かれているため、この処理は容易に行うことができる。
こうして、低空間周波数成分除去部10で、全ての眼底画像FIからその血管部分BPを抽出した血管抽出画像IMが生成されたところで、主制御部2は、コーナ検出部11に対して、血管抽出画像IMに基づいて、該画像IMから、曲率が大きい点(曲がりが急な点)を抽出するコーナ検出処理を行うように指令する。
これを受けて、コーナ検出部11は、公知のコーナ検出方法を用いて、図7に示すように、血管抽出画像IM上に示された血管部分BPから、当該血管部分BPのコーナ部を抽出したコーナ検出画像CIを取得する処理を行う。この処理は、例えばHarrisオペレータを用いることが出来るが、その他のコーナ検出方法としては、SUSANオペレータ、FAST特徴量、最小固有値法などを用いることも可能である。図7の場合、検出されたコーナは、点DTで示されている。なお、この時点で、血管抽出画像IMに示された画像はその殆どが血管部分BPから構成され、フレア、乳頭、脈絡膜、などの低い空間周波数成分が除去されているので、コーナ検出処理により検出されるコーナは、ほぼ血管部分BPに関するコーナであると高い確率で推定される。
こうしてコーナ検出画像CIが得られたところで、コーナ検出部11は、コーナ検出画像CIから低空間周波数成分除去画像IMを構成する、即ち元の眼底画像FIの画素データを除去する処理を行い、図8に示すように、コーナを示す点DTのみからなるコーナデータ画像CDを演算取得する。コーナデータ画像CDは、眼底画像FIから、血管部分BPのコーナ部を点DTとして抽出したものである。
次に、コーナ検出部11は、得られたコーナデータ画像CDに任意の窓関数を畳み込んで、該コーナデータ画像CDを変換して、当該コーナデータ画像CDについての確率分布図を演算取得する処理を実行する。この処理は、以下のように行われる。
まず、n枚目の画像Gnから検出したc個のコーナ部、即ちコーナ特徴点Fn(x,y)を座標平面Tnへ展開する。
つまり、Tnは、特徴点を検出した座標で値1、その他は値0、となる特徴点平面である。
次に、特徴点平面Tnに任意の窓関数wを畳み込むことで、図9に示すように、確率分布図Pnを得る。これは各座標において正しい特徴点が存在する確率を示すものである。
即ち、
ここで、wは、(2p+1)×(2q+1)サイズの任意の窓関数である。例えば一次元ガウス窓を二次元へ拡張したものである。
こうして、全ての眼底画像FIについて、そのコーナデータ画像CDから確率分布図Pnを得られたところで、主制御部2はマッチング処理部12に対して、得られた各眼底画像FIに対応した確率分布図Pnとコーナデータ画像CDに基づいて、図10に示すように、ある眼底画像FInに対応した確率分布図Pnに対して、当該眼底画像FIn以外の眼底画像FIn+1に対応するコーナデータ画像CD(Tn+1)を、一枚づつ重ね合わせ、両画像の相対変位量、即ち座標ずれ量(u,v)を変化させながら、両画像Pn、Tn+1のマッチング処理を行うように指令する。このマッチング処理は、2枚の眼底画像FIの画素間で行われるものではなく、確率分布図Pnと特徴点データであるコーナデータ画像CD間で行われるので、もとの眼底画像FIの画像の撮影条件等(ガンマ、フレア、乳頭や血管の多少、等)が理想的(一定)ではないときなど、検出した特徴点の対応が必ずしも両画像間で取れなくても、統計的に検出できることから、強度(ロバスト性)があるものである。また、マッチング処理は、既に述べたように、特徴点データであるコーナデータ画像CD及び確率分布図Pnの間で行うので、眼底画像FIの画素データ間で行うよりも計算量は大幅に少なくすることが出来、短時間での処理が可能となる。
以下、マッチングの具体的な処理について説明する。図10に示すように、n枚目の画像Pnと(n+1)枚目の画像Tn+1の座標ずれ量が(u,v)である時、画像Pnと画像Tn+1の重複領域をR(u,v)とし、この領域に限って以下の演算を行う。
次に、主制御部2はスコア演算部13に対して、上記の結果を使ってPnとTn+1のずれ量が(u、v)であるときのマッチング確率スコアScore(u,v)を計算してその結果を適宜なメモリに格納するように指令する。この確率スコアScore(u,v)は、外れ率も加味したうえでの、両画像の特徴点が一致している確率を表すものとなる。
ただし k は定数

以上で得られるスコアScore(u,v)を、任意のずれ量の範囲(u、v)おいてそれぞれ算出する。例えば(−w < u < w、−h < v < h) の範囲で、u,vを変化させて行う。ただし(w, h)は画像Pnと画像Tn+1の画像サイズ(両画像は、w×hの同一サイズとする)である。
範囲内の計算が全て終わったら、メモリに記録された全スコアを検査し、図11に示すように、スコアが既定の閾値SH以上であれば、正しいずれ量を検出したとみなして、当該そのスコアを検出した際のずれ量(u、v)を、画像Pnに対応する眼底画像FInと、画像Tn+1に対応する眼底画像FIn+1のずれ量とする。候補が複数ある場合には、はいちばんスコアが大きいものを選ぶ。こうして検出されたずれ量(u、v)が、眼底画像FInと、画像Tn+1に対応する眼底画像FIn+1のずれ量である。
こうしたスコア算出処理を全ての眼底画像FIについて、それぞれその対応する確率分布図Pnを用いて、それ以外の眼底画像FIに対応する全てのコーナデータ画像CDとの間で行って、得られたスコアScore(u,v)をメモリに記録したところで、主制御部2は画像合成部14に対して、同一の被検眼について取得された複数の眼底画像FIを重ね合わせる形でつなぎ合わせてパノラマ眼底画像を生成するように指令する。
画像合成部14は、これを受けて、スコア演算部13で算出された各眼底画像FI間のスコアを比較して、ある眼底画像FInに対して所定の閾値SHを超えたスコアが算出された別の眼底画像FImが有るか否かを判定し、有った場合には当該スコアが算出された別の眼底画像FImを、当該眼底画像FInに接続する眼底画像FIとして決定する。
ある眼底画像FInに対する別の眼底画像FImのスコアが所定の閾値SHを超えるということは、図10に示すマッチング処理を行った際に、あるずれ量(u、v)で眼底画像FInと眼底画像FImを重ねた場合、その重複領域をR(u,v)部分で、眼底画像FInと眼底画像FImがその特徴点(カーブ)が高い確率で一致していることを意味することから、画像合成部14は、当該閾値SHを超えた2枚の眼底画像FIn、FImが互いに連続する画像であると判断して、それら2枚の眼底画像FIn、FImを、ずれ量(u、v)に基づいて、図10に示すような位置関係となるように重ね合わせ配置する。
同様に、全ての眼底画像FIに対して同様な処理を行って、それぞれの眼底画像FIと接続されるべき別の眼底画像FIを閾値SHを基準に選択して、その際のずれ量(u、v)に基づいて両眼底画像FIを重ね合わせる形で配置することで、全体としては、図12に示すように、取得された眼底画像FIがその一部を重複させた形(それぞれの重複領域をR(u,v)に対応する)で合成され、パノラマ眼底画像PIが合成される。画像合成部14で合成されたパノラマ眼底画像PIはディスプレイ6に表示される。
なお、一枚の眼底画像FInに対して複数の眼底画像FImが閾値SHを超え、候補が複数発生した場合には、それらの中で一番スコアの高い眼底画像FImを当該眼底画像FIn接続すべき眼底画像FImとして選択する。
上述の実施例は、本発明を図14に示す、低空間周波数成分除去部10、コーナ検出部11、マッチング処理部12、スコア演算部13及び画像合成部14などのハードウエア手段を用いて実現した場合について述べた、それらの一部又は全ての機能をソフトウエアを用いて、コンピュータで時分割的に実行し、同様の作用効果を発揮させることが出来、そうした装置も本発明に含まれるものである。
図1は、眼底カメラで取得される、同一被検眼についての一連の眼底画像の一例を示す図。 図2は、眼底カメラで取得される、同一被検眼についての一連の眼底画像の一例を示す図。 図3は、眼底カメラで取得される、同一被検眼についての一連の眼底画像の一例を示す図。 図4は、眼底画像の拡大図。 図5は、図4の画像より血管成分より低い空間周波数成分を抽出した画像を示す図。 図6は、図4の画像から図5の低空間周波数成分を除去した画像を示す図。 図7は、図6の画像から血管のコーナ特徴点を検出した画像を示す図。 図8は、図7の画像から、元の血管画像を除去してコーナ特徴点のみとした画像を示す図。 図9は、図8のコーナ特徴点の画像を確率分布図へ変換した画像を示す図。 図10は、確率分布図の画像とコーナ特徴点の画像を重ね合わせてマッチングの確率スコアを演算処理する過程を示す図。 図11は、求められた移動量と確率分布図スコアの関連を示す図。 図12は、合成されたパノラマ眼底画像の一例を示す図。 図13は、眼底カメラの一例を示す正面図。 図14は、本発明が適用される、パノラマ眼底画像合成装置の一例を示すブロック図。
符号の説明
1……パノラマ眼底画像合成装置
5……眼底カメラ
10……血管抽出画像取得手段(低空間周波数成分除去部)
12……マッチングスコア演算手段(マッチング処理部)
13……マッチングスコア演算手段(スコア演算部)
14……画像合成手段(画像合成部)
FI……眼底画像
IM……血管抽出画像
PI……パノラマ眼底画像
SH……閾値

Claims (11)

  1. 同一の被検眼について、該被検眼に対する眼底カメラの対物レンズの相対的位置を変化させて複数枚の眼底画像を取得し、該取得された眼底画像を重ね合わせる形で配置して前記被検眼についてのパノラマ眼底画像を合成する、パノラマ眼底画像合成装置において、
    前記眼底カメラで取得された前記同一の被検眼についての複数枚の眼底画像を格納するメモリ、
    前記複数の眼底画像から血管部分を抽出した血管抽出画像を演算取得する血管抽出画像取得手段、
    前記取得された血管抽出画像から血管部分のコーナ部分を検出したコーナデータ画像を演算取得するコーナデータ画像取得手段、
    前記コーナデータ画像に窓関数を畳み込んで当該コーナデータ画像についての確率分布図を演算取得する確率分布図取得手段、
    得られた各眼底画像に対応した前記確率分布図と前記コーナデータ画像に基づいて、前記複数の眼底画像間のマッチング処理を行って、その際のマッチング確率スコアを演算し、その結果をメモリに格納するマッチングスコア演算手段、及び、
    前記得られたマッチング確率スコアに基づいて前記複数の眼底画像を重ね合わせ配置してパノラマ眼底画像を合成する画像合成手段、
    を有することを特徴とする、パノラマ眼底画像合成装置。
  2. 前記血管抽出画像取得手段は、
    前記眼底画像から低い空間周波数成分を持つ画像を抽出して低空間周波数成分画像を取得する低空間周波数成分画像生成手段、及び、
    前記眼底画像から、該取得された低空間周波数成分画像の差分を演算して低空間周波数成分除去画像を前記血管抽出画像として演算取得する、低空間周波数成分除去手段、
    を有することを特徴とする、請求項1記載のパノラマ眼底画像合成装置。
  3. 前記低空間周波数成分画像生成手段は、
    前記眼底画像にモルフォロジ処理を施して前記低空間周波数成分画像を取得する、モルフォロジ処理手段を有することを特徴とする、請求項2記載のパノラマ眼底画像合成装置。
  4. 前記コーナデータ画像取得手段は、
    前記取得された血管抽出画像上で、当該画像上における血管部分のコーナを検出したコーナ検出画像を取得するするコーナ画像取得手段、及び、
    前記コーナ検出画像から、該コーナ検出画像に残っている前記眼底画像の画素データを除去した画像をコーナデータ画像として演算取得するコーナデータ画像取得手段、
    を有することを特徴とする、請求項1記載のパノラマ眼底画像合成装置。
  5. 前記コーナ画像取得手段は、
    前記血管部分のコーナ検出をHarrisオペレータを用いて行う、Harrisオペレータ処理手段を有することを特徴とする、請求項4記載のパノラマ眼底画像合成装置。
  6. 前記マッチングスコア演算手段は、
    ある眼底画像の確率分布図に対して、当該眼底画像以外の眼底画像に対応するコーナデータ画像を、一枚ずつ重ね合わせ、両画像の相対変位量を変化させながら、両画像のマッチング処理を行うマッチング処理手段、及び、
    前記相対変位量を所定の範囲で変化させて、当該所定範囲の前記マッチング確率スコアを演算するスコア演算手段、
    を有することを特徴とする、請求項1記載のパノラマ眼底画像合成装置。
  7. 前記マッチング処理手段によるマッチング処理は、前記確率分布図とコーナデータ画像が重複する重複領域についてのみ実行することを特徴とする、請求項6記載のパノラマ眼底画像合成装置。
  8. 前記画像合成手段は、
    マッチングスコア演算手段で演算された各眼底画像間のマッチング確率スコアを比較して、ある眼底画像に対して所定の閾値を超えたスコアが算出された別の眼底画像が有るか否かを判定する閾値判定手段、
    ある眼底画像に対して所定の閾値を超えたスコアが算出された別の眼底画像が有った場合に、当該スコアが算出された別の眼底画像を、当該眼底画像に接続する眼底画像として選択決定する画像選択手段、及び、
    該選択された別の眼底画像と前記ある眼底画像を重ね合わせて配置して前記パノラマ眼底画像を合成する画像配置手段、
    を有することを特徴とする、請求項1記載のパノラマ眼底画像合成装置。
  9. 前記眼底カメラで取得された前記同一の被検眼についての複数枚の眼底画像がカラー画像であるのかグレー画像であるのかを判定するカラー判定手段、及び、
    前記カラー判定手段により、前記眼底画像がグレー画像と判定された場合に、当該眼底画像の輝度階調を反転処理する輝度反転手段、を有し、
    前記眼底画像がグレー画像と判定された場合には、前記血管抽出画像取得手段は、前記輝度反転手段で輝度階調が反転された眼底画像を用いて、血管部分を抽出した血管抽出画像を演算取得する、
    ことを特徴とする、請求項1記載のパノラマ眼底画像合成装置。
  10. 前記カラー判定手段は、
    前記眼底画像を構成する各色要素の差分画像を生成する差分画像生成手段、
    前記差分画像の標準偏差を演算し、その値がカラー判別閾値以下の場合に、グレー画像であると判定するグレー画像判定手段を、
    有することを特徴とする、請求項10記載のパノラマ眼底画像合成装置。
  11. 同一の被検眼について、該被検眼に対する眼底カメラの対物レンズの相対的位置を変化させて複数枚の眼底画像を取得し、該取得された眼底画像を重ね合わせる形で配置して前記被検眼についてのパノラマ眼底画像を合成する、パノラマ眼底画像合成方法において、
    前記眼底カメラで取得された前記同一の被検眼についての複数枚の眼底画像を取得するステップ、
    前記複数の眼底画像から血管部分を 抽出した血管抽出画像を演算取得するステップ、
    前記取得された血管抽出画像から血管部分のコーナ部分を検出したコーナデータ画像を演算取得するステップ、
    前記コーナデータ画像に窓関数を畳み込んで当該コーナデータ画像についての確率分布図を演算取得するステップ、
    得られた各眼底画像に対応した前記確率分布図と前記コーナデータ画像に基づいて、前記複数の眼底画像間のマッチング処理を行って、その際のマッチング確率スコアを演算し、その結果をメモリに格納するステップ、及び、
    前記得られたマッチング確率スコアに基づいて前記複数の眼底画像を重ね合わせ配置してパノラマ眼底画像を合成するステップ、
    を有することを特徴とする、パノラマ眼底画像合成方法。
JP2007290685A 2007-11-08 2007-11-08 パノラマ眼底画像合成装置及び方法 Active JP5080944B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007290685A JP5080944B2 (ja) 2007-11-08 2007-11-08 パノラマ眼底画像合成装置及び方法
EP08164127A EP2064988B1 (en) 2007-11-08 2008-09-11 Device and method for creating retinal fundus maps
US12/210,501 US8073205B2 (en) 2007-11-08 2008-09-15 Device and method for creating retinal fundus maps

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007290685A JP5080944B2 (ja) 2007-11-08 2007-11-08 パノラマ眼底画像合成装置及び方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009112617A true JP2009112617A (ja) 2009-05-28
JP5080944B2 JP5080944B2 (ja) 2012-11-21

Family

ID=40394238

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007290685A Active JP5080944B2 (ja) 2007-11-08 2007-11-08 パノラマ眼底画像合成装置及び方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8073205B2 (ja)
EP (1) EP2064988B1 (ja)
JP (1) JP5080944B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010269016A (ja) * 2009-05-22 2010-12-02 Canon Inc 眼底撮影装置
JP2013059551A (ja) * 2011-09-14 2013-04-04 Topcon Corp 眼底観察装置
JP2016514974A (ja) * 2013-02-19 2016-05-26 オプトス ピーエルシー 画像処理における改良または画像処理に関する改良
JP2017018202A (ja) * 2015-07-08 2017-01-26 キヤノン株式会社 画像生成装置および画像生成方法
JP2018122104A (ja) * 2013-10-23 2018-08-09 マクセルホールディングス株式会社 表面状態撮影表示システムおよび表面状態撮影表示方法
US11954872B2 (en) 2018-04-18 2024-04-09 Nikon Corporation Image processing method, program, and image processing device

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB0913911D0 (en) 2009-08-10 2009-09-16 Optos Plc Improvements in or relating to laser scanning systems
US20110103655A1 (en) * 2009-11-03 2011-05-05 Young Warren G Fundus information processing apparatus and fundus information processing method
US20110129133A1 (en) * 2009-12-02 2011-06-02 Ramos Joao Diogo De Oliveira E Methods and systems for detection of retinal changes
US7856135B1 (en) 2009-12-02 2010-12-21 Aibili—Association for Innovation and Biomedical Research on Light and Image System for analyzing ocular fundus images
EP2559002A1 (en) * 2010-04-13 2013-02-20 Koninklijke Philips Electronics N.V. Image analysing
EP2609853A4 (en) * 2010-08-27 2016-03-09 Sony Corp APPARATUS AND METHOD FOR IMAGE PROCESSING
WO2012149687A1 (zh) * 2011-05-05 2012-11-08 中国科学院自动化研究所 视网膜血管提取方法
US8483450B1 (en) 2012-08-10 2013-07-09 EyeVerify LLC Quality metrics for biometric authentication
EP2713307B1 (en) 2012-09-28 2018-05-16 Accenture Global Services Limited Liveness detection
SG10202001382XA (en) 2015-09-11 2020-04-29 Eyeverify Inc Image and feature quality, image enhancement and feature extraction for ocular-vascular and facial recognition, and fusing ocular-vascular with facial and/or sub-facial information for biometric syste
US9978140B2 (en) 2016-04-26 2018-05-22 Optos Plc Retinal image processing
US10010247B2 (en) 2016-04-26 2018-07-03 Optos Plc Retinal image processing
US10512395B2 (en) 2016-04-29 2019-12-24 Carl Zeiss Meditec, Inc. Montaging of wide-field fundus images
US9943225B1 (en) * 2016-09-23 2018-04-17 International Business Machines Corporation Early prediction of age related macular degeneration by image reconstruction
US10163241B2 (en) 2016-12-09 2018-12-25 Microsoft Technology Licensing, Llc Automatic generation of fundus drawings
JP7080075B2 (ja) * 2018-03-16 2022-06-03 株式会社トプコン 眼科装置、及びその制御方法
USD963407S1 (en) 2019-06-24 2022-09-13 Accenture Global Solutions Limited Beverage dispensing machine
US10726246B1 (en) 2019-06-24 2020-07-28 Accenture Global Solutions Limited Automated vending machine with customer and identification authentication
EP3869395A1 (en) 2020-02-21 2021-08-25 Accenture Global Solutions Limited Identity and liveness verification
CN114782339A (zh) * 2022-04-09 2022-07-22 中山大学中山眼科中心 一种基于条件生成对抗网络的眼底彩照毛细血管标注方法

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04336677A (ja) * 1991-05-14 1992-11-24 Canon Inc 画像処理方法及びこれを用いたシステム
JPH08153198A (ja) * 1994-11-29 1996-06-11 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 画像切り出し認識装置
JP2000023921A (ja) * 1998-07-13 2000-01-25 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 眼底画像合成方法および眼底画像合成装置ならびに記録媒体
JP2001014444A (ja) * 1999-06-29 2001-01-19 Topcon Corp 医用画像合成処理装置及び記録媒体
JP2001060265A (ja) * 1999-08-24 2001-03-06 Sony Corp 画像処理装置および方法、並びに媒体
JP2001312716A (ja) * 2000-04-28 2001-11-09 Nec Corp Dem平滑化装置およびdem平滑化方法
JP2002058647A (ja) * 2000-08-22 2002-02-26 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 眼底画像変形合成方法、及びそのプログラムを記録した記録媒体
JP2006146095A (ja) * 2004-11-25 2006-06-08 Casio Comput Co Ltd データ合成装置およびデータ合成処理のプログラム
JP2007048290A (ja) * 2005-08-05 2007-02-22 Seiko Epson Corp 画像のセットから合成画像を生成するための方法
JP2008537391A (ja) * 2005-03-31 2008-09-11 ユークリッド・ディスカバリーズ・エルエルシー ビデオデータを処理する装置および方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5553160A (en) * 1994-09-01 1996-09-03 Intel Corporation Method and apparatus for dynamically selecting an image compression process based on image size and color resolution
JP4423557B2 (ja) * 2004-11-19 2010-03-03 ソニー株式会社 認証装置、認証方法及びプログラム並びに認証情報登録装置
US7747068B1 (en) * 2006-01-20 2010-06-29 Andrew Paul Smyth Systems and methods for tracking the eye

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04336677A (ja) * 1991-05-14 1992-11-24 Canon Inc 画像処理方法及びこれを用いたシステム
JPH08153198A (ja) * 1994-11-29 1996-06-11 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 画像切り出し認識装置
JP2000023921A (ja) * 1998-07-13 2000-01-25 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 眼底画像合成方法および眼底画像合成装置ならびに記録媒体
JP2001014444A (ja) * 1999-06-29 2001-01-19 Topcon Corp 医用画像合成処理装置及び記録媒体
JP2001060265A (ja) * 1999-08-24 2001-03-06 Sony Corp 画像処理装置および方法、並びに媒体
JP2001312716A (ja) * 2000-04-28 2001-11-09 Nec Corp Dem平滑化装置およびdem平滑化方法
JP2002058647A (ja) * 2000-08-22 2002-02-26 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 眼底画像変形合成方法、及びそのプログラムを記録した記録媒体
JP2006146095A (ja) * 2004-11-25 2006-06-08 Casio Comput Co Ltd データ合成装置およびデータ合成処理のプログラム
JP2008537391A (ja) * 2005-03-31 2008-09-11 ユークリッド・ディスカバリーズ・エルエルシー ビデオデータを処理する装置および方法
JP2007048290A (ja) * 2005-08-05 2007-02-22 Seiko Epson Corp 画像のセットから合成画像を生成するための方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010269016A (ja) * 2009-05-22 2010-12-02 Canon Inc 眼底撮影装置
JP2013059551A (ja) * 2011-09-14 2013-04-04 Topcon Corp 眼底観察装置
US9545201B2 (en) 2011-09-14 2017-01-17 Kabushiki Kaisha Topcon Fundus observation apparatus
JP2016514974A (ja) * 2013-02-19 2016-05-26 オプトス ピーエルシー 画像処理における改良または画像処理に関する改良
JP2018122104A (ja) * 2013-10-23 2018-08-09 マクセルホールディングス株式会社 表面状態撮影表示システムおよび表面状態撮影表示方法
JP2017018202A (ja) * 2015-07-08 2017-01-26 キヤノン株式会社 画像生成装置および画像生成方法
US11954872B2 (en) 2018-04-18 2024-04-09 Nikon Corporation Image processing method, program, and image processing device

Also Published As

Publication number Publication date
JP5080944B2 (ja) 2012-11-21
EP2064988B1 (en) 2011-11-16
US20090136100A1 (en) 2009-05-28
US8073205B2 (en) 2011-12-06
EP2064988A1 (en) 2009-06-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5080944B2 (ja) パノラマ眼底画像合成装置及び方法
JP6323183B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法
US6714689B1 (en) Image synthesizing method
US20160014328A1 (en) Image processing device, endoscope apparatus, information storage device, and image processing method
EP2199979A1 (en) Image processing device and method, and learning device, method, and program
JP5281972B2 (ja) 撮像装置
JP2008109552A (ja) 追跡機能付き撮像装置
JP2005293141A (ja) マーカ検出方法及び装置並びに位置姿勢推定方法
KR101692227B1 (ko) Fast를 이용한 파노라마 영상 생성 방법
JPWO2008012905A1 (ja) 認証装置および認証用画像表示方法
KR20090088325A (ko) 화상 처리 장치, 화상 처리 방법 및 촬상 장치
JP4915737B2 (ja) 画像解析システム、及び画像解析プログラム
JP2010287174A (ja) 家具シミュレーション方法、装置、プログラム、記録媒体
JP2009544377A (ja) 眼底パノラマ画像の調整方法
JP2006146323A (ja) 顔特徴照合装置、顔特徴照合方法、及びプログラム
JP6956853B2 (ja) 診断支援装置、診断支援プログラム、及び、診断支援方法
KR20150107580A (ko) 화상 처리 장치 및 화상 처리 방법
JP6608311B2 (ja) 画像評価装置及び画像評価プログラム
JP2005316958A (ja) 赤目検出装置および方法並びにプログラム
JP2021108022A5 (ja)
JP3413778B2 (ja) 画像処理装置
JP7343336B2 (ja) 検査支援装置および検査支援方法
JP2009005089A (ja) 画像識別表示装置及び画像識別表示方法
JP2011039611A (ja) 表示画像形成装置及び切出画像表示方法
US8223220B2 (en) Image processing device, image processing method, and information storage medium

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101105

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120601

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120612

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120618

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120821

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120831

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150907

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5080944

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250