JP2008059361A - 赤目補正装置及び赤目補正プログラム - Google Patents

赤目補正装置及び赤目補正プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】赤目となっている瞳を含む領域から赤目部分のみを検出する処理において赤目となっている瞳部分以外の部分を検出してしまうという誤検出が少ない赤目補正技術を提供する。
【解決手段】赤目補正候補瞳領域の赤み度を算定する赤み度算定部94aと、少なくとも赤み度が高い瞳領域のための赤目検出プログラムと赤み度が低い瞳領域のための赤目検出プログラムとを格納するプログラム格納部94bと、算定された赤み度に基づいて適切な赤目検出プログラムを選択するプログラム選択部94cと、赤目補正候補瞳領域に対して選択された赤目検出プログラムの実行結果に基づいて赤目補正候補瞳領域から前記赤目補正対象画素群を決定する赤目検出評価部94eとが備えられている。
【選択図】図5

Description

本発明は、入力撮影画像から選択された赤目補正対象領域から赤目補正候補となる瞳領域を抽出し、この赤目補正候補瞳領域から赤目補正対象画素群を決定して、前記赤目補正対象画素群に対して赤目補正を行う赤目補正技術に関する。
人物や動物などを被写体としてストロボ撮影した場合、ストロボ光の一部が眼球内の血管等で反射してカメラ側に戻ってくることで、撮影画像コマにおいて瞳の中央が赤色ないしは実際とは異なる色となる、いわゆる赤目現象を生じることがある。この赤目現象は撮影画像の品質を大きく低下させるので、デジタルカメラの普及や写真フィルムの撮影画像コマをデジタル化するフィルムスキャナの普及により、この赤目問題を画像処理技術で解決することが数多く提案されている。もちろん、赤目部分の画素をモニタを通じて目で確認しながらその画素の色合いを実際の色合いに修正していくという職人的技術によってもこの補正作業が可能であるが、その補正作業に頻雑さや熟練さが要求される等を考慮すると一般的ではない。このため、パターン認識技術等を利用して瞳孔位置を抽出し、あるいは画像内の赤色部分を抽出して、この部分を色変換するといった自動化技術も考えられているが、正確に赤目を認識することは困難であり、それを行ったとしてもその画像処理技術が極めて複雑となり、装置自体も高価なものとなってしまう。
パターン認識といった高コストな技術を用いない赤目補正技術として、色調不良となった目領域を含む領域をまず指定し、その領域において、明度や赤味を組み合わせた特徴量を用いて、赤目部とその隣接する白目及び肌部との間に谷間ができることを利用し、前記特徴量の山毎に領域分割することで赤目部を白目及び肌部と分離する技術がある(例えば、特許文献1参照。)。この技術は、赤目部分は瞳孔部の中心程網膜からの反射が強いため、明度は中央から周辺部に向けて低下する傾向を持つことからキャッチライトも含めて明度が山状に分布すること、及び虹彩部が青目系瞳では赤みの値の大きさについて赤目となった瞳孔部との谷間となることを利用している。つまり、赤味という色に関する目領域の強度分布から赤目、白目及び肌部を区分けしようとしている。このため、瞳部分だけではなく顔全体が赤みを帯びることになる、ストロボ光が不十分で室内照明のタングステン光の影響が強い顔写真に対してこの赤目補正処理を施すと、実際には赤目現象が生じていないか又は程度の低い赤目現象しか生じていない瞳領域が赤目補正され、この赤目補正された瞳の色味が顔全体の色味との違和感を生じ、人物写真としての品質はかえって悪化することとなる。
また、顔面特有の複数の色成分画像を抽出して被写体人物の赤目位置を検出する技術、つまり撮像画像内から低彩度領域及び低照度領域の少なくとも一方の領域と肌色領域とが抽出され、これらの抽出信号を用いて、例えば論理積をとることで、人物の眼を含む領域が抽出され、更に、抽出された赤色部信号を用いて、目を含む領域から、赤目が発生しているときは、当該赤目位置が検出され、このようにして得られた赤目位置データに基づいて赤目位置の赤色が別の色に、例えば一般的な黒目に補正する技術もある(例えば、特許文献2参照。)。この技術では、肌色と赤色で赤目位置を認識しようとしているので、処理対象となる撮影画像の色特性が標準的なものでないと誤認識が生じやすい。
特開2000−76427号公報(段落番号0009−0011、0058−0071、第10図) 特開平6−258732号公報(段落番号0006−0009、0019−0023、第6図)
上述したように、従来から多くの赤目検出アルゴリズム(赤目検出プログラム)が知られているが、処理対象となる撮影画像がもつRGBヒストグラムなどの画像特性が千差万別であることから、いずれにしても、特に、赤目となっている瞳を含む領域から赤目部分のみを検出する処理において赤目となっている瞳部分以外の部分を検出してしまうという誤検出が少なくなかった。
上記実状に鑑み、本発明の課題は、上記のような誤検出が少ない赤目補正技術を提供することである。
入力撮影画像から選択された赤目補正対象領域から赤目補正候補となる瞳領域を抽出し、この赤目補正候補瞳領域から赤目補正対象画素群を決定して、前記赤目補正対象画素群に対して赤目補正を行う赤目補正装置において、上記課題を解決するため、本発明による装置では、前記赤目補正候補瞳領域の赤み度を算定する赤み度算定部と、少なくとも赤み度が高い瞳領域のための赤目検出プログラムと赤み度が低い瞳領域のための赤目検出プログラムとを格納するプログラム格納部と、前記算定された赤み度に基づいて前記プログラム格納部から適切な赤目検出プログラムを選択するプログラム選択部と、前記赤目補正候補瞳領域に対して前記選択された赤目検出プログラムを実行させるプログラム実行部と、前記プログラム実行部による赤目検出プログラムの実行結果に基づいて前記赤目補正候補瞳領域から前記赤目補正対象画素群を決定する赤目検出評価部とが備えられている。
この構成では、輪郭(エッジ)検出アルゴリズムや幾何学形状判定アルゴリズムなどから比較的安定して抽出することができる瞳領域に基づく赤目補正候補瞳領域に含まれる画素からその色特性値としての赤み度を算定し、この赤み度に応じて適切に選択された赤み検出プログラムを用いて実際に赤目補正を施すことになる画素群(赤目補正画素群)を決定する。赤み度が高い瞳領域ために適した赤目検出プログラムや赤み度が低い瞳領域のために適した赤目検出プログラムが予め用意されているので、種々の色特性をもった撮像画像が入力されても、各色特性に適したアルゴリズムでもって赤目検出を行うことができることから、赤目となっている瞳を含む領域から赤目部分のみを検出する処理において赤目となっている瞳部分以外の部分を検出してしまうという誤検出が抑制される。
複数の赤目検出プログラムから処理対象となっている赤目補正候補瞳領域に適した赤目検出プログラムを選択するための判定条件としての赤み度の算出の好適な具体例は、RGB画像データのうちの赤みに関係するR成分画素値とG成分画素値を用いることであり、前記赤み度算定部が赤目補正候補瞳領域のR値とG値からR−G差分値を求めるとともに、所定のR−G差分閾値を用いて赤み度を算定するように構成されている。
また、本発明の好適な実施形態の1つでは、前記赤目検出プログラムとして、前記R−G差分値のヒストグラムにおける平均濃度値からその分散値分だけ高い濃度値レベルを超える濃度値をもつ画素のみが前記赤目補正対象画素の候補として取り扱われる赤目検出プログラムと、前記R−G差分値のヒストグラムにおける平均濃度値からその分散値の半分だけ高い濃度値レベルを超える濃度値をもつ画素のみが前記赤目補正対象画素の候補として取り扱われる赤目検出プログラムとが含まれている。これにより、入力撮影画像によっては同じ赤目でも明るい赤目又は暗い赤目といったようにその色特性がかなり異なったとしても、それぞれの色特性に適したアルゴリズムで赤目検出ができ、赤目検出精度を向上させることができる。
赤目検出は、特定色の検出であるとともに瞳というきわめて特徴的な形状の検出でもあるので、赤目検出精度を向上させるため、本発明の好適な実施形態の1つでは、前記プログラム格納部に赤目補正候補瞳領域の幾何学的形状を追加的にチェックする形状チェックプログラムが格納されており、前記赤目検出プログラムによって検出された前記赤目補正対象画素群のふるい落としがこの形状チェックプログラムを通じて行われる。
赤目補正対象領域から赤目補正候補となる瞳領域を抽出する好適な手段として、本発明では、前記赤目補正対象領域における肌色類似色を有する画素を除去する肌色除去処理部が備えられている。この肌色除去処理部は、入力撮影画像から選択された赤目補正対象領域、例えば額と鼻の間を縦長さとし顔幅を横長さとする目を内在させている領域のうち明らかに肌の部分と推定される境界線を設定し、その境界線に位置する画素の画素値をその入力撮影画像における肌色画素値とみなし、それに類似する範囲の肌色類似色をもつ画素を除去することで、以降の瞳検出の処理対象範囲を大幅に縮小することができる。つまり、肌色画素値を絶対的な値ではなく、入力撮影画像毎に決定される相対的な値とすることで、赤目補正対象領域から正確な肌領域を除去することができる。
また、本出願は入力撮影画像から選択された赤目補正対象領域から赤目補正候補となる瞳領域を抽出し、この赤目補正候補瞳領域から赤目補正対象画素群を決定して、前記赤目補正対象画素群に対して赤目補正を行う赤目補正プログラムも権利範囲としており、そのような赤目補正プログラムの特徴は、前記赤目補正候補瞳領域の赤み度を算定する機能と、少なくとも赤み度が高い瞳領域のための赤目検出プログラムと赤み度が低い瞳領域のための赤目検出プログラムとを格納するプログラム格納部から、前記算定された赤み度に基づいて適切な赤目検出プログラムを選択する機能と、前記赤目補正候補瞳領域に対して前記選択された赤目検出プログラムを実行させる機能と、前記プログラム実行部による赤目検出プログラムの実行結果に基づいて前記赤目補正候補瞳領域から前記赤目補正対象画素群を決定する機能とをコンピュータに実行させることである。このように構成された赤目補正プログラムも当然前述した本発明による赤目補正装置と同様な作用効果をもたらすものであり、さらに同様な好適実施形態を適用させることも可能である。
本発明によるその他の特徴及び利点は、以下図面を用いた実施形態の説明により明らかになるだろう。
本発明による赤目補正装置は、入力撮影画像から選択された赤目補正対象領域から赤目補正候補となる瞳領域を抽出し、この赤目補正候補瞳領域から赤目補正対象画素群を決定して、前記赤目補正対象画素群に対して赤目補正を行うための種々の機能を有する。その中で本発明を特徴付けている重要な機能は、赤目補正候補瞳領域から赤目補正対象画素群を決定する機能であり、その基本原理が図1に示されている。
まず、撮影画像から抽出された赤目補正候補瞳領域の赤み度を算定し、処理対象となっている瞳領域が明るくて明確な赤目を有している、あるいは暗くて不明瞭な赤目を有しているかどうかを判定する(A)。この判定に基づいて赤目検出のための最適なプログラムを選択する。例えば、処理対象の瞳領域の赤み度が低い場合、赤み度が低い瞳領域のために用意されている赤目検出プログラムを選択して、赤目検出処理を実行する(B)。また、処理対象の瞳領域の赤み度が高い場合、赤み度が高い瞳領域のために用意されている赤目検出プログラムを選択して、赤目検出処理を実行する(C)。いずれの赤目検出プログラムを選択しようとも、その赤目検出処理時に検出された赤目領域(赤目補正対象画素群)がメモリに記録される(D)。赤目検出処理が完了すると、メモリに記録された赤目領域に属する画素が彩度低減などの赤目補正処理を受けることにより赤目補正される(E)。
上記の赤目補正候補瞳領域の赤み判定に用いられる判定条件には、撮影画像のRGB画像データから得られるR−G値が用いられる。つまり、瞳領域に含まれる全画素の画素値に対して、R値からG値を引くという減算を行って、R−G値を用意する。このR−G値に対して、予め実験的に求められたR−G差分閾値(以下、単に閾値と称する)を設定する。例えば、第1閾値:Th1と第2閾値:Th2(Th1<Th2)を設定して、第1閾値:Th1以上のR−G値をもつ画素を含まない瞳領域は赤目現象が発生していないとみなしてこの赤目補正候補瞳領域に対する赤目検出処理を中止する。また、第2閾値:Th2以上のR−G値をもつ画素が1つでもあれば、強い赤目現象が生じていると判定し、第2閾値:Th2以上のR−G値をもつ画素がなければ、強い赤目現象が生じていると判定する。以下に述べる本発明の好適な実施形態では、8ビットデータとして、第1閾値:Th1=48、第2閾値:Th2=92と設定されている。
本発明による赤目補正技術を組み込んだ写真プリント装置の外観図が図2に示されている。この写真プリント装置は、印画紙Pに対して露光処理と現像処理とを行う写真プリンタとしてのプリントステーション1Bと、現像済み写真フィルム2aやデジタルカメラ用メモリカード2bなどの画像入力メディアから取り込んだ撮影画像(ここでは、特別に区別する必要がある場合を除いて、デジタルデータとしての撮影画像データやこの撮影画像データに基づくプリント撮影画像やモニタ表示撮影画像を単に撮影画像という語句で総称している。)を処理してプリントステーション1Bで使用されるプリントデータの生成・転送などを行う操作ステーション1Aとから構成されている。
この写真プリント装置はデジタルミニラボとも称せられるものであり、図3からよく理解できるように、プリントステーション1Bは2つの印画紙マガジン11に納めたロール状の印画紙Pを引き出してシートカッター12でプリントサイズに切断すると共に、このように切断された印画紙Pに対し、バックプリント部13で色補正情報やコマ番号などのプリント処理情報を印画紙Pの裏面に印字するとともに、プリント露光部14で印画紙Pの表面に撮影画像の露光を行い、この露光後の印画紙Pを複数の現像処理槽を有した処理槽ユニット15に送り込んで現像処理する。乾燥の後に装置上部の横送りコンベア16からソータ17に送られた印画紙P、つまり写真プリントPは、このソータ17の複数のトレイにオーダ単位で仕分けられた状態で集積される(図2参照)。
上述した印画紙Pに対する各種処理に合わせた搬送速度で印画紙Pを搬送するために印画紙搬送機構18が敷設されている。印画紙搬送機構18は、印画紙搬送方向に関してプリント露光部14の前後に配置されたチャッカー式印画紙搬送ユニット18aを含む複数の挟持搬送ローラ対から構成されている。
プリント露光部14には、副走査方向に搬送される印画紙Pに対して、主走査方向に沿って操作ステーション1Aからのプリントデータに基づいてR(赤)、G(緑)、B(青)の3原色のレーザ光線の照射を行うライン露光ヘッドが設けられている。処理槽ユニット15は、発色現像処理液を貯留する発色現像槽15aと、漂白定着処理液を貯留する漂白定着槽15bと、安定処理液を貯留する安定槽15cとを備えている。
前記操作ステーション1Aのデスク状コンソールの上部位置には、写真フィルム2aの撮影画像コマから撮影画像データを取得するフィルムスキャナ20が配置されており、デジタルカメラ等に装着される撮影画像記録媒体2bとして用いられている各種メモリカードやCD−Rなどから撮影画像を取得するメディアリーダ21は、この写真プリント装置のコントローラ3として機能する汎用パソコンに組み込まれている。この汎用パソコンには、さらに各種情報を表示するモニタ23、各種設定や調整を行う際に用いる操作入力部として利用される操作入力デバイスとしてのキーボード24やマウス25も接続されている。
この写真プリント装置のコントローラ3は、CPUを中核部材として、写真プリント装置の種々の動作を行うための機能部をハードウエア又はソフトウエアあるいはその両方で構築しているが、図4に示されているように、本発明に特に関係する機能部としては、スキャナ20やメディアリーダ21によって読み取られた撮影画像を取り込んで次の処理のために必要な前処理を行う画像入力部31と、各種操作ウインドウや各種操作ボタンなどを含むグラフィック操作画面の作成やそのようなグラフィック操作画面を通じてのユーザ操作入力(キーボード24やマウス25などによる)から制御コマンドを生成するグラフィックユーザインターフェース(以下GUIと略称する)を構築するGUI部33と、GUI部33から送られてきた制御コマンドや直接キーボード24等から入力された操作命令に基づいて所望のプリントデータを生成するために画像入力部31からメモリ30に転送された撮影画像に対する画像処理等を行うプリント管理部32と、プリント管理部32で管理されるプリント枚数設定や色補正等のプレジャッジプリント作業時にプリントソース画像や予想仕上がりプリント画像としてのシミュレート画像やGUI部33から送られてきたグラフィックデータをモニタ23に表示させるためのビデオ信号を生成するビデオ制御部35と、画像処理が完了した処理済み撮影画像に基づいてプリントステーション1Bに装備されているプリント露光部14に適したプリントデータを生成するプリントデータ生成部36と、顧客の要望に応じて生の撮影画像データや画像処理が完了した処理済み撮影画像データなどをCD−Rに書き込むための形式にフォーマットするフォーマッタ部37などが挙げられる。
画像入力部31は、撮影画像記録媒体がフィルム2aの場合プレスキャンモードと本スキャンモードによってそれぞれの適切なタイミングで生成された低解像度と高解像度のスキャンデータを別々にメモリ30に送り込み、それぞれの目的に合わせた前処理を行う。また、撮影画像記録媒体がメモリカード2bの場合、取り込んだ撮影画像にサムネイル画像(低解像度データ)が含まれている場合はモニタ23での一覧表示などの目的で使用するため撮影画像の本データ(高解像度データ)とは別にメモリ30に送り込むが、もしサムネイル画像データが含まれていない場合は本データから縮小画像を作り出してサムネイル画像データとしてメモリ30に送り込む。また、この画像入力部31には、写真プリント受付装置と呼ばれているセルフサービスで写真プリントを受け付ける装置も接続されており、この写真プリント受付装置から、プリントサイズやプリント枚数を記録しているプリント注文データと撮影条件などを記録している画像属性データとともに撮影画像を受け取ると、撮影画像をメモリ30に転送し、プリント注文データや画像属性データをプリント管理部32に転送する。
プリント管理部32は、プリントサイズやプリント枚数、さらには個別の色補正などを管理するプリント注文処理ユニット60、メモリ30に展開された撮影画像に対して色補正やフィルタリング(ぼかしやシャープネスなど)などのフォトレタッチ処理を施す画像処理ユニット70、及びメモリ30に展開された撮影画像から顔領域を検出して、その座標位置や向きなどの顔検出情報及びこの顔検出情報から顔の造作配分を考慮して目を含む領域である赤目補正対象領域情報を与える顔検出モジュール80も備えられている。
この顔検出モジュール80は汎用的なものを使用することが可能であるが、ここでは、顔検出アルゴリズムに基づいて撮影画像中の顔と見なされる領域を検出してその顔位置とサイズ(顔位置を基点とした矩形画素領域の縦横サイズ)からなる顔領域データ、及び顔の正立・倒立といった構図姿勢を顔角度として表している顔姿勢データが顔検出情報として出力されるものが使われている。
プリント注文処理ユニット60には、プリント枚数設定や色補正等をオペレータがマニュアルで行うプレジャッジプリント作業を管理するプレジャッジプリント管理部61が組み込まれており、チェックないしは入力設定の対象となる撮影画像を数枚単位で表示するプレジャッジ画面や単一の撮影画像を拡大して表示する編集画面を生成する機能を有し、GUI部33と協働してこれらの画面をオペレータとの間での双方向コミュニケーションを可能とする形でモニタ23に表示する。
画像処理ユニット70には、上述した機能以外に、本発明よる赤目補正処理を実行する赤目補正モジュール90が備えられており、この赤目補正モジュール90には、図5に示すように、顔検出モジュール80から送られてきた顔検出情報を用いて、さらに顔領域から額と鼻の間を縦長さとするとともに顔幅を横長さとする目を内在させている領域を赤目補正対象領域として選択する赤目補正対象領域選択部91と、選択された赤目補正対象領域における肌色類似色をもつ画素を除去する肌色除去処理部として機能する境界色除去処理部92と、肌色除去された領域をラベリングするとともにラベリング結果に対する幅高さチェックや面積比チェックなどの幾何学的チェックを通じて赤目補正対象領域を赤目補正すべき瞳領域に絞り込む赤目補正候補瞳領域絞り込み処理部93と、前記赤目補正候補瞳領域から赤目補正対象画素群を決定する赤目補正候補領域評価手段94と、赤目補正候補領域評価手段94による評価を通じて赤目補正すべき画素として赤目補正マップに記録された画素群に対して彩度低減などを施して赤目補正を行う赤目補正部95と、この赤目補正モジュール90における各機能の動作を管理する赤目補正管理部96とが構築されている。
なお、この実施形態では、赤目補正対象領域選択部91は顔検出モジュール80から送られてきた顔検出情報を用いてさらに限定された目を内在させている領域を赤目補正対象領域として自動的に選択するように構成されていたが、このような赤目補正対象領域をモニタ23に表示された撮影画像を通じてマウス25などを使ってオペレータが人為的に選択するような構成に変更しても良い。その場合、顔検出モジュール80は省略され、赤目補正対象領域選択部91はGUI部33から送られてくる赤目補正対象領域データを受け取ることになる。
境界色除去処理部92における処理手順が、図6に模式的に示されている。まず、目を内在させている正方形の赤目補正対象領域(図6(a)参照)を作り出し、この正方形領域に内接する円領域を設定する(図6(b)参照)。この円領域の境界部分は、目の周りの肌の領域であると考えられるので、この境界部分の色をこの撮影画像における肌色とみなし、この肌色を含む肌色類似色を有する画素を赤目補正対象外領域(画素)として除去する。このように境界色つまり肌色類似色を有する画素を除去することにより、瞳領域ないしはそれに類する領域だけが以後の処理対象領域となる(図6(c)参照)。
赤目補正候補領域評価手段94は、赤目補正候補領域絞り込み部93によって絞り込まれた赤目補正候補瞳領域の赤み度を算定する赤み度算定部94aと、赤み度が高い瞳領域のための赤目検出プログラムや赤み度が低い瞳領域のための赤目検出プログラムや高い瞳形状特性を有する瞳領域のための赤目検出プログラムなどを格納するプログラム格納部94bと、赤み度算定部94aで算定された赤み度に基づいてプログラム格納部94bから適切な赤目検出プログラムを選択するプログラム選択部94cと、前記赤目補正候補瞳領域に対して前記選択された赤目検出プログラムを実行させるプログラム実行部94dと、プログラム実行部94dによる赤目検出プログラムの実行結果に基づいて前記赤目補正候補瞳領域から赤目補正対象画素群を決定する赤目検出評価部94eとを備えている。
つまり、赤み度算定部94aは図1における処理(A)を行うもので、R−G値に対して、第1閾値:Th1と第2閾値:Th2を用いて赤目補正候補瞳領域の赤み度を算定する。プログラム選択部94cとプログラム実行部94dとは、処理(A)による赤みチェックに基づき、処理対象の瞳領域の赤み度が低い場合には赤み度が低い瞳領域のために用意されている赤目検出プログラムによる赤目検出処理を実行する処理(B)を行い、また、処理対象の瞳領域の赤み度が高い場合には赤み度が高い瞳領域のために用意されている赤目検出プログラムによる赤目検出処理を実行する処理(C)を行う。赤目検出評価部94eは、選択実行された赤目検出プログラムによる赤目検出処理時に検出された赤目補正対象画素群の位置データが赤目補正マップとしてのメモリに記録する処理(D)を行う。
プログラム格納部94bには、R−G差分値のヒストグラムにおける平均濃度値からその分散値分だけ高い濃度値レベルを超える濃度値をもつ画素のみが赤目補正対象画素の候補として取り扱われる赤目検出プログラムや、R−G差分値のヒストグラムにおける平均濃度値からその分散値の半分だけ高い濃度値レベルを超える濃度値をもつ画素のみが前記赤目補正対象画素の候補として取り扱われる赤目検出プログラムなどが格納されている。これらの赤目検出プログラムを最適に選択又は組み合わせて実行することにより、入力撮影画像によっては同じ赤目でも明るい赤目又は暗い赤目といったようにその色特性がかなり異なったとしても、それぞれの色特性に適したアルゴリズムで赤目検出ができる。
次に、上述した赤目補正モジュール90における赤目補正処理の流れを図7のフローチャートを用いて説明する。
まず、顔検出モジュール80と赤目補正対象領域選択部91の働きで、撮影画像から赤目補正の対象となる顔領域内の目を内在させている部分領域(赤目補正対象領域)が選択される(#01)。さらに、境界色除去処理部(肌色除去処理部)92によって、赤目補正対象領域から肌色類似色を有する画素が除去され、赤目補正のための処理対象領域が瞳領域に近づく(#02)。さらに、赤目補正候補瞳領域絞り込み処理部93によって、赤目補正のための処理対象領域がほぼ瞳領域と推定される領域に絞り込まれる(#03)。赤目補正候補瞳領域絞り込み処理部93によって設定された赤目補正候補瞳領域が赤目補正候補瞳領域評価手段94によって、後で詳しく説明される手順で評価され、赤目補正の対象となる画素群の位置データが赤目補正マップ(メモリ)に記録される(#04)。赤目補正部95により赤目補正マップを参照しながら赤目補正対象画素群が赤目補正される(#05)。
次に、図8のフローチャートを用いて、赤目補正候補瞳領域に対する評価処理を説明する。
まず、前処理の1つとして、赤目補正候補瞳領域のRGB画像データ(各色8ビット)から算出される前述したR−G値、第1閾値:Th1、第2閾値:Th2、そして第3閾値:Th3(Th1<Th3<Th2)を設定して、第1閾値:Th1以上のR−G値をもつ画素の計数値であるTh1計数値、第2閾値:Th2以上のR−G値をもつ画素の計数値であるTh2計数値、第3閾値:Th3以上のR−G値をもつ画素の計数値であるTh3計数値を求めておく(#10)。なお、ここでは、第1閾値:Th1=48、第2閾値:Th2=92、第3閾値:Th3=70である。まず、Th1計数値が「0」であるかどうかをチェックし(#12)、「0」なら赤目未検出としてこの処理を終了する。
次に、Th2計数値が「0」であるかどうかをチェックする(#14)。Th2計数値が「0」でない場合、つまり第2閾値:Th2以上のR−G値をもつ画素が1つでもあれば、強い赤目現象が生じていると判定し、以下のステップで強く良好な赤目を検出する赤目検出処理を行う。また、Th2計数値が「0」の場合、つまり第2閾値:Th2以上のR−G値をもつ画素がなければ、弱い赤目現象が生じていると判定し、以下のステップで弱いが良好な赤目を検出する赤目検出処理を行う。
Th2計数値が「0」でない場合、強く良好な赤目を検出する赤目検出処理が開始され、まず図9で示される第1赤目検出ルーチンが行われる(#30)。この第1赤目検出ルーチンでは、まず処理対象となる赤目補正候補瞳領域からR−G差分値のヒストグラムに基づく高赤み度領域が抽出される(#100)。処理対象である瞳領域に含まれる画素からR−G差分値のヒストグラムを作成し、その平均濃度値:Daと分散値:σを求め、平均濃度値からその分散値分だけ高い濃度値レベル、つまりDa+σ以上の濃度値を有する画素を高赤み度領域として抽出する。抽出された高赤み度領域に対してラベリング処理を行う(#101)。続いてラベリング結果の判定を行い、ラベリングされたものがなければ、赤目未検出フラグを立ててこのルーチンを終了する(#102)。次に、ラベリングされた領域に孔が空いている場合はその孔を埋める処理を行い、孔が空いていない場合は赤目未検出フラグを立ててこのルーチンを終了する(#103)。さらに、残ったラベリング結果に対して幾何学的形状に関するチェックを行い、赤目瞳としてふさわしくない場合赤目未検出フラグを立てるとともにそれ以外では赤目検出フラグを立ててこのルーチンを終了する(#103)。第1赤目検出ルーチンから戻ると、赤目検出・未検出フラグをチェックし(#32)、赤目検出フラグが立っていると、その赤目検出と認定された領域に含まれる画素群の位置を赤目補正マップ(メモリ)に記録し(#34)、この赤目補正候補瞳領域に対する評価処理を終了する。赤目検出・未検出フラグのチェック(#32)で、赤目未検出フラグが立っている場合、この第1赤目検出ルーチンでの赤目検出が不能であったとして、次の赤目検出段階に入る。
この赤目検出段階では、まず図10で示される第2赤目検出ルーチンが行われる(#40)。この第2赤目検出ルーチンでは、まず処理対象となる赤目補正候補瞳領域からR−G差分値のヒストグラムに基づく準赤み度領域が抽出される(#200)。前述した第1赤目検出ルーチンにおいて求められたR−G差分値の平均濃度値:Daと分散値:σを用いて、平均濃度値からその分散値の半分だけ高い濃度値レベル、つまりDa+0.5×σ以上の濃度値を有する画素を準赤み度領域として抽出する。これにより前記高赤み度領域より拡張された準赤み度領域が抽出され、第1赤目検出ルーチンで検出されなかった赤目を探索することになる。まず、抽出された準赤み度領域に対して水平及び垂直方向における凹み部を埋め込む埋め込み処理を行い(#201)、それから第1赤目検出ルーチンに準じた赤目検出判定を行い、赤目検出・未検出フラグを立てる(#202)。第2赤目検出ルーチンから戻ると、赤目検出・未検出フラグをチェックし(#42)、赤目未検出フラグが立っている場合、この第2赤目検出ルーチンでの赤目検出が不能であったとして、この赤目補正候補瞳領域に対する評価処理を終了する。赤目検出・未検出フラグをチェックし(#42)、赤目検出フラグが立っていると、さらに赤目検出認定のための追加のチェックルーチン1による処理を受ける(#44)。この追加チェックルーチン1は図11に示されているが、まず処理対象となっている領域に平滑化処理が施される(#44a)。続いて、幾何学的な形状判定として、サイズ判定(#44b)、面積比判定(#44c)、縦横比判定(#44d)、横長目判定(#44e)を順次受けて、赤目領域として認定すべきかどうかがチェックされる。各判定において判定条件に適合しなかった場合は、その時点でこの追加チェックルーチン1から出るとともに赤目補正候補瞳領域に対する評価処理を終了する。最後まで判定条件をクリアした場合、赤目検出に成功したとして、その赤目検出と認定された領域に含まれる画素群の位置を赤目補正マップ(メモリ)に記録し(#46)、この赤目補正候補瞳領域に対する評価処理を終了する。
先ほどのステップ#14におけるTh2計数値が「0」であるかどうかのチェックにおいて、Th2計数値が「0」の場合、弱いが良好な赤目を検出する赤目検出処理が開始され、まず図9で示される前述した第1赤目検出ルーチンが行われる(#50)。この第1赤目検出ルーチンから戻ると、赤目検出・未検出フラグをチェックし(#52)、赤目検出フラグが立っていると、さらなる赤目検出チェックとして図12に示された追加チェック2が行われる(#54)。この追加チェックルーチン1は図12に示されているが、まず処理対象となっている領域に平滑化処理が施される(#54a)。続いて、幾何学的な形状判定として、処理すべき赤目としてふさわしくない規定外のサイズのものを赤目検出から外すサイズ判定(#54b)及び目尻や目頭に発生する赤みは赤目検出から外すための重心位置判定(#54c)を順次受けて、赤目領域として認定すべきかどうかがチェックされる。各判定において判定条件に適合しなかった場合は、その時点でこの追加チェックルーチン2から出るとともに赤目補正候補瞳領域に対する評価処理も終了する。最後まで判定条件をクリアした場合、赤目検出に成功したとして、その赤目検出と認定された領域に含まれる画素群の位置を赤目補正マップ(メモリ)に記録し(#56)、この赤目補正候補瞳領域に対する評価処理を終了する。ステップ#52における赤目検出・未検出フラグのチェックにおいて、赤目未検出フラグが立っていると、さらに、Th3計数値が「0」であるかどうかをチェックする(#58)。Th3計数値が「0」でない場合、つまり第2閾値:Th2以上のR−G値をもつ画素は存在していないにしても第3閾値:Th3以上のR−G値をもつ画素が1つでもあれば、弱い赤目現象ではあるがさらに赤目検出を行う必要があるとみなして、以下のステップでさらに別な弱い赤目を検出する赤目検出段階に入る。また、Th3計数値が「0」の場合、つまり第3閾値:Th3以上のR−G値をもつ画素がなければ、もはや赤目検出を行う必要がないとして、この赤目補正候補瞳領域に対する評価処理を終了する。
弱い赤目現象に対するさらなる赤目検出段階に入ると、まず、先に説明した、図10で示される第2赤目検出ルーチンが行われる(#60)。この第2赤目検出ルーチンから戻ると、赤目検出・未検出フラグをチェックし(#62)、赤目検出フラグが立っていると、さらに赤目検出認定のための追加のチェックルーチン3による処理を受ける(#64)。この追加チェックルーチン3は図13に示されているが、まず処理対象となっている領域に平滑化処理が施される(#64a)。続いて、幾何学的な形状判定として、サイズ判定(#64b)、面積比判定(#64c)、縦横比判定(#64d)、重心位置判定(#64e)、横長目判定(#64f)を順次受けて、赤目領域として認定すべきかどうかがチェックされる。つまり、この追加のチェックルーチン3は図11に示された追加チェックルーチン1に較べて、重心位置判定が付加されていることで異なっている。各判定において判定条件に適合しなかった場合は、その時点でこの追加チェックルーチン3から出るとともに赤目補正候補瞳領域に対する評価処理を終了する。最後まで判定条件をクリアした場合、赤目検出に成功したとして、その赤目検出と認定された領域に含まれる画素群の位置を赤目補正マップ(メモリ)に記録し(#66)、この赤目補正候補瞳領域に対する評価処理を終了する。
上述したように、この赤目補正候補領域に対する評価処理では、処理対象領域に含まれる画素のR−G差分値(濃度値)の分布状態を所定の閾値を用いて赤み度を判定し、赤み度が高い場合には赤み度が高い瞳領域のために適した赤目検出アルゴリズム(ステップ#30〜#32を適用し、そこで赤目未検出の場合さらに別な赤目検出アルゴリズム(ステップ#40〜#44を適用する。赤み度が低い場合には赤み度が低い瞳領域のために適した赤目検出アルゴリズム(ステップ#50〜#56を適用し、そこで赤目未検出の場合さらに別な赤目検出アルゴリズム(ステップ#60〜#64)を適用する。
上述した実施の形態では、本発明による赤目補正技術は、印画紙Pに対し、露光エンジンを備えたプリント露光部14で撮影画像の露光を行い、この露光後の印画紙Pを現像処理する、いわゆる銀塩写真プリント方式の写真プリント装置に採用されていたが、もちろん、例えば、フィルムや紙にインクを吐出して画像を形成するインクジェットプリント方式や感熱転写シートを用いた熱転写方式など、種々の写真プリント装置にも採用することができる。
本発明による赤目補正技術の基本原理を説明する説明図 本発明による赤目補正技術を採用した写真プリント装置の外観図 写真プリント装置のプリントステーションの構成を模式的に示す模式図 写真プリント装置のコントローラ内に構築される機能要素を説明する機能ブロック図 赤目補正モジュールの機能構成を示す機能ブロック図 境界色除去処理を説明する説明図 赤目補正モジュールにおける赤目補正処理のフローチャート 赤目補正候補瞳領域に対する評価処理のフローチャート 第1赤目検出処理のフローチャート 第2赤目検出処理のフローチャート 追加チェック処理1のフローチャート 追加チェック処理2のフローチャート 追加チェック処理3のフローチャート
符号の説明
70:画像処理ユニット
80:顔検出モジュール
90:赤目補正モジュール
91:赤目補正対象領域選択部
92:境界色除去処理部(肌色除去処理部)
93:赤目補正候補瞳領域絞り込み処理部
94:赤目補正候補領域評価手段
94a:赤み度算定部
94b:プログラム格納部
94c:プログラム選択部
94d:赤目検出実行部
94e:赤目検出評価部
95:赤目補正部
96:赤目補正管理部

Claims (6)

  1. 入力撮影画像から選択された赤目補正対象領域から赤目補正候補となる瞳領域を抽出し、この赤目補正候補瞳領域から赤目補正対象画素群を決定して、前記赤目補正対象画素群に対して赤目補正を行う赤目補正装置において、
    前記赤目補正候補瞳領域の赤み度を算定する赤み度算定部と、
    少なくとも赤み度が高い瞳領域のための赤目検出プログラムと赤み度が低い瞳領域のための赤目検出プログラムとを格納するプログラム格納部と、
    前記算定された赤み度に基づいて前記プログラム格納部から適切な赤目検出プログラムを選択するプログラム選択部と、
    前記赤目補正候補瞳領域に対して前記選択された赤目検出プログラムを実行させるプログラム実行部と、
    前記プログラム実行部による赤目検出プログラムの実行結果に基づいて前記赤目補正候補瞳領域から前記赤目補正対象画素群を決定する赤目検出評価部と、
    が備えられていることを特徴とする赤目補正装置。
  2. 前記入力撮影画像がRGB画像データであり、赤み度算定部が前記赤目補正候補瞳領域のR値とG値からR−G差分値を求めるとともに、所定のR−G差分閾値を用いて前記赤目補正候補瞳領域の赤み度を算定することを特徴とする請求項1に記載の赤目補正装置。
  3. 前記赤目検出プログラムとして、前記R−G差分値のヒストグラムにおける平均濃度値からその分散値分だけ高い濃度値レベルを超える濃度値をもつ画素のみが前記赤目補正対象画素の候補として取り扱われる赤目検出プログラムと、前記R−G差分値のヒストグラムにおける平均濃度値からその分散値の半分だけ高い濃度値レベルを超える濃度値をもつ画素のみが前記赤目補正対象画素の候補として取り扱われる赤目検出プログラムとが含まれていることを特徴とする請求項2に記載の赤目補正装置。
  4. 前記プログラム格納部には赤目補正候補瞳領域の幾何学的形状を追加的にチェックする形状チェックプログラムが格納されており、前記赤目検出プログラムによって検出された前記赤目補正対象画素群のふるい落としがこの形状チェックプログラムを通じて行われることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の赤目補正装置。
  5. 前記赤目補正対象領域から赤目補正候補となる瞳領域を抽出する際に、前記赤目補正対象領域における肌色類似色を有する画素を除去する肌色除去処理部が備えられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の赤目補正装置。
  6. 入力撮影画像から選択された赤目補正対象領域から赤目補正候補となる瞳領域を抽出し、この赤目補正候補瞳領域から赤目補正対象画素群を決定して、前記赤目補正対象画素群に対して赤目補正を行うために、
    前記赤目補正候補瞳領域の赤み度を算定する機能と、
    少なくとも赤み度が高い瞳領域のための赤目検出プログラムと赤み度が低い瞳領域のための赤目検出プログラムとを格納するプログラム格納部から、前記算定された赤み度に基づいて適切な赤目検出プログラムを選択する機能と、
    前記赤目補正候補瞳領域に対して前記選択された赤目検出プログラムを実行させる機能と、
    前記プログラム実行部による赤目検出プログラムの実行結果に基づいて前記赤目補正候補瞳領域から前記赤目補正対象画素群を決定する機能と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする赤目補正プログラム。
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