JPH09313442A - 角膜内皮細胞計測装置 - Google Patents

角膜内皮細胞計測装置

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JPH09313442A
JPH09313442A JP8162365A JP16236596A JPH09313442A JP H09313442 A JPH09313442 A JP H09313442A JP 8162365 A JP8162365 A JP 8162365A JP 16236596 A JP16236596 A JP 16236596A JP H09313442 A JPH09313442 A JP H09313442A
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JP
Japan
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cell
corneal endothelial
image
outer shape
endothelial cells
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JP8162365A
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English (en)
Inventor
Masakazu Hayashi
正和 林
Koji Nishio
幸治 西尾
Akinari Takagi
章成 高木
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Topcon Corp
Original Assignee
Topcon Corp
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 本発明の角膜内皮細胞計測装置は、角膜内皮
細胞の外形を識別するための外形識別手段を備えてお
り、オートモード又はマニュアルモードの何れかのモー
ドで、角膜内皮細胞の外形を識別し、細胞密度等を演算
することのできる角膜内皮細胞計測装置を提供すること
を目的とする。 [構成] 本発明は、画像入力手段が、被検者の角膜内
皮細胞を撮像した画像を取り込み、外形識別手段が、画
像入力手段で得られた画像信号に基づき、撮像された任
意の角膜内皮細胞の内から、選択された角膜内皮細胞の
外形を識別し、角膜内皮細胞面積演算手段が、外形識別
手段で識別された外形データに基づき、角膜内皮細胞の
面積を算出し、細胞密度演算手段が、角膜内皮細胞面積
演算手段で算出された複数の角膜内皮細胞の面積データ
に基づき、角膜内皮細胞の細胞密度を演算する様になっ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、角膜内皮細胞を検
査するための角膜内皮細胞計測装置に係わり、特に、角
膜内皮細胞の外形を識別するための外形識別手段を備え
ており、オートモード又はマニュアルモードの何れかの
モードで、角膜内皮細胞の外形を識別し、角膜内皮細胞
の細胞密度等を演算することのできる角膜内皮細胞計測
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】外眼部の角膜は、角膜上皮(重層偏平上
皮)と、ボーマン膜と、実質(固有層)と、デスメ膜
(内皮の基底膜)と、角膜内皮(単層偏平上皮)の5層
からなっている。角膜内皮は六角柱型の細胞であり、角
膜の裏面を一層で裏打ちしている。そして角膜内皮の細
胞は、径が20μm程度もあり比較的大きい細胞であ
る。この角膜内皮の状況を把握することにより、疾患の
病態や原因等を解析することができる。特に、白内障手
術や人工水晶体挿入手術を行う場合には、術前と術後の
角膜内皮の状況や細胞面積を比較することにより、角膜
内皮に対する手術侵襲度を定量的に評価する必要があ
る。更に角膜内皮細胞は、分裂能が極めて低く、その細
胞密度は加齢と共に減少していく。そして角膜内皮細胞
は、前房から実質への排水機能を司っており、角膜の混
濁を防止する機能を備えている。
【0003】従って、角膜内皮細胞の細胞密度、細胞面
積の大小のばらつきを示す変動係数、6角形細胞出現率
等を測定し、角膜の予備機能能力や、角膜に対するスト
レス等を診断することが行われている。
【0004】角膜内皮を高倍率で観察するために、スペ
キュラーマイクロスコープが使用されている。このスペ
キュラーマイクロスコープは、2層の屈折率の異なる境
界面において、特定の角度で入射された光は大部分が透
過するが、一部の光が境界面で等角度で反射されるとい
う性質を利用して、境界反射光により境界面の観察を行
うものである。このスペキュラーマイクロスコープを使
用して角膜細胞の平均細胞面積を計算する方法として
は、デジタイザー法やグリッド法が採用されていた。
【0005】デジタイザー法は、角膜細胞の撮影像から
各細胞の細胞壁の各辺の始点又は終点の座標をデジタイ
ザーを用いてコンピュータに入力し、各細胞の面積を計
算するものである。
【0006】グリッド法は、角膜細胞の撮影像に対し
て、所定の大きさの正方形の格子(グリッド)を重ね合
わせて、格子に含まれる細胞数を計測し、平均細胞数か
ら平均細胞面積を逆算するものである。
【0007】しかしながら上記デジタイザー法は、手作
業によるトレースを必要とし、多大な労力と時間を投入
しなければならない上、作業者による解析誤差を避ける
ことができないという問題点があった。またグリッド法
は例えば、格子の上辺と左辺に切断される細胞について
はカウントしないという問題点があり、更に、細胞面積
等の度数分布は計測することができなかった。
【0008】この様な理由から、角膜内皮細胞の自動計
測装置の出現が臨床現場から強く熱望され、各種の開発
が行われてきた。これらの自動計測手法は、専らコント
ラストに基づく画像処理技術が採用されている。
【0009】一般的に採用される画像処理技術は、前処
理工程として、ノイズ除去及び局所的濃度勾配補正が施
される。次に境界抽出処理として、2値化処理及び細線
化処理が行われ、ここで、オペレータによる境界線の修
正が行われた後、個々の角膜細胞の面積を求める様にな
っている。
【0010】更に座標入力を行った後、細胞の面積の近
似計算に工夫を凝らしたものや、手動入力を簡便化する
ためのアルゴリズムを開発したものも存在した。
【0011】またニューラルネットワークを採用し、細
胞壁を識別したものも存在している。これは、ニューラ
ルネットワークを利用して細胞膜の粗抽出を行い、後処
理として最小・最大平均フィルタ、尾根線抽出法を用い
て細胞壁を識別したものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の手作業によるトレースを必要とする手法は、多大な労
力と時間を投入しなければならない上、作業者による解
析誤差を避けることができないという問題点があり、細
胞の面積の近似計算に工夫を凝らしたり、手動入力の簡
便化を図っても、本来の角膜内皮細胞自動計測の要求を
満たすものではなかった。
【0013】またコントラストに基づく通常の画像処理
技術を用いたものは、画像の局所的な濃度分布によっ
て、細胞壁が正しく抽出されない部分があり、このデー
タで二値化すると局所的な誤認識を避けることができな
いという問題点があった。更に、コントラスト不足や細
胞中の細胞核等による誤認識を避けることができないと
いう問題点もあった。
【0014】そしてニューラルネットワークを採用した
ものは、ノイズの極端に少ない画像に対しては効果があ
るが、ノイズを含んだ画像を解析する場合には有効とは
言えないという問題点があった。
【0015】更に、角膜内皮細胞の細胞密度等を演算す
るには、修正作業等を長時間実施する必要があり、極め
て能率が悪いという問題点があった。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
案出されたもので、被検者の角膜内皮細胞を撮像した画
像を取り込むための画像入力手段と、この画像入力手段
で得られた画像信号に基づき、前記撮像された任意の角
膜内皮細胞の内から、選択された角膜内皮細胞の外形を
識別するための外形識別手段と、この外形識別手段で識
別された外形データに基づき、前記角膜内皮細胞の面積
を算出するための角膜内皮細胞面積演算手段と、この角
膜内皮細胞面積演算手段で算出された複数の角膜内皮細
胞の面積データに基づき、角膜内皮細胞の細胞密度を演
算する細胞密度演算手段とから構成されている。
【0017】また本発明の外形識別手段は、第1のモー
ドと第2のモードを備えており、第1のモードでは、複
数の動径角毎に、角膜内皮細胞内の特定点から細胞壁部
分(外形点)までを認識し、角膜内皮細胞の外形を識別
する様になっており、第2のモードでは、使用者が、複
数の角膜内皮細胞の細胞壁部分(外形点)を特定し、角
膜内皮細胞の外形を識別する様に構成することもでき
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以上の様に構成された本発明は、
画像入力手段が、被検者の角膜内皮細胞を撮像した画像
を取り込み、外形識別手段が、画像入力手段で得られた
画像信号に基づき、撮像された任意の角膜内皮細胞の内
から、選択された角膜内皮細胞の外形を識別し、角膜内
皮細胞面積演算手段が、外形識別手段で識別された外形
データに基づき、角膜内皮細胞の面積を算出し、細胞密
度演算手段が、角膜内皮細胞面積演算手段で算出された
複数の角膜内皮細胞の面積データに基づき、角膜内皮細
胞の細胞密度を演算する様になっている。
【0019】また本発明の外形識別手段は、第1のモー
ドと第2のモードを備えており、第1のモードでは、複
数の動径角毎に、角膜内皮細胞内の特定点から細胞壁部
分(外形点)までを認識し、角膜内皮細胞の外形を識別
する様になっており、第2のモードでは、使用者が、複
数の角膜内皮細胞の細胞壁部分(外形点)を特定し、角
膜内皮細胞の外形を識別することもできる。
【0020】
【実施例】
【0021】本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
【0022】図1は本実施例の角膜内皮細胞計測装置1
の構成を示すものである。角膜内皮細胞計測装置1は、
画像入力インターフェース11と、AD変換器12と、
画像メモリ13と、演算処理手段14とから構成されて
いる。
【0023】画像入力インターフェース11は、角膜内
皮を撮像した画像信号を取り込むための画像入力手段に
該当するもので、撮像手段20が接続されている。撮像
手段20は、本実施例ではCCDカメラが採用されてい
るが、角膜内皮を撮像することができる撮像手段であれ
ば、何れのものを採用することもできる。なお、角膜内
皮を写真撮影し、この写真画像を画像信号に変換するシ
ステムとすることもできる。画像入力インターフェース
11は、撮像手段20の出力信号がNTSCコンポジッ
ト信号である場合には、輝度信号を取り出しDCレベル
の変動を防止するクランプ回路や、同期信号を分離する
ための同期分離回路等が内蔵されている。
【0024】A/D変換器12は、輝度信号をディジタ
ル化するためのものであり、輝度信号の黒レベルから白
レベルまでをA/D変換する様になっている。
【0025】画像メモリ13は、A/D変換器12によ
りディジタル化された画像信号を記憶するためのもので
ある。
【0026】演算処理手段14は、画像信号から角膜内
皮細胞の外形線を識別し、面積等を演算するためのもの
である。本実施例の演算処理手段14は図2に示す様
に、外形識別手段141と、角膜内皮細胞面積演算手段
142と、細胞密度演算手段143と、谷部検出手段1
44、ズーム表示手段145とから構成されている。
【0027】外形識別手段141は、画像入力インター
フェース11で得られた画像信号に基づき、撮像された
任意の角膜内皮細胞の内から、選択された角膜内皮細胞
の外形を識別するためのものである。
【0028】角膜内皮細胞面積演算手段142は、外形
識別手段141で識別された外形データに基づき、角膜
内皮細胞の面積を算出するためのものである。
【0029】細胞密度演算手段143は、角膜内皮細胞
面積演算手段142で算出された複数の角膜内皮細胞の
面積データに基づき、角膜内皮細胞の細胞密度を演算す
るためのものである。
【0030】谷部検出手段144は、画像入力インター
フェース11に入力された画像から谷部を検出するため
のものである。
【0031】ズーム表示手段145は、撮像された画像
データの一部を拡大等して、ディスプレイ装置等の出力
手段30に表示させるためのものである。
【0032】演算処理手段14はCPUを含む電子計算
機等から構成されており、装置全体の演算、制御を司る
と共に、外形識別手段141と、角膜内皮細胞面積演算
手段142と、細胞密度演算手段143と、谷部検出手
段144との機能を備えている。そして演算処理手段1
4に記憶されたプログラムにより演算制御が実行される
様に構成されている。
【0033】出力手段30は、演算処理手段14の演算
結果を表示するためのものであり、形状演算手段146
で算出された角膜内皮細胞の面積等を表示することがで
きる。出力手段30には、ディスプレイ装置やプリンタ
ー等を適用することができる。
【0034】入力手段40は、任意の角膜内皮細胞の内
から、特定の角膜内皮細胞を選択するためのものであ
り、本実施例では、マウスが使用されている。入力手段
40はマウスに限定されるものではなく、演算処理手段
14に使用者の命令を入力することができるものであれ
ば、何れのものを採用することができる。
【0035】次に図5に基づいて、第1実施例の作用を
説明する。
【0036】「第1実施例」
【0037】ステップ1(以下、S1と略する。)で処
理を開始し、S2では、画像入力インターフェース11
で得られた画像信号を利用して、図3に示す様に、演算
処理手段14のズーム表示手段145が、任意の位置の
像を拡大してディスプレイ装置等の出力手段30に拡大
表示する。
【0038】次にS3では、ディスプレイ装置等の出力
手段30に拡大表示された角膜内皮細胞の内から、選択
する角膜内皮細胞の中心付近をマウス等の入力手段40
を利用して指定する。なお、全体の画像に対して、大小
の角膜内皮細胞のバラツキに応じて選択することによ
り、高精度に角膜内皮細胞の平均面積や、細胞密度等を
算出することができる。
【0039】そしてS4では演算処理手段14が、S3
で指定された角膜内皮細胞の中心付近から、特定の動径
方向に画像データを取り込む。なお本実施例では、図4
に示す様に、22.5度(即ち、360度を16等分し
た角度)毎に、中心部から外方に向けて画像データを読
み込む様になっており、まず、S4では1つの特定の方
向で画像データを取り込む。
【0040】次にS5では、演算処理手段14が画像デ
ータの平滑化を行う。本実施例では、移動平均を利用し
たフィルタが使用されている。なお、移動平均を利用し
たフィルタに限らず、5*5のメディアンフィルタ等を
採用し、原画像に含まれるCCDカメラ等の電気的ノイ
ズに起因するスパイクノイズ等が除去することもでき
る。なおメディアンフィルタの他には、エッジ保存フィ
ルタ、フーリエ変換を用いた平滑化等を使用することも
可能である。
【0041】更にS6では、演算処理手段14の谷部検
出手段144が谷部の検出を行う。ここで谷部検出と
は、原画像の凹部を検出するためのフィルタである。ま
ず5*5の微分操作がx方向、y方向にそれぞれ別々に
2回施される。第1回目の微分操作は、xとyの両方向
について、シグマ(Cn−bn)によって計算する(なお
シグマは、総和記号である)。そしてx方向とy方向の
2回微分値を加えたものを画素の凹部の程度とする。こ
の方法により、角膜内皮細胞の細胞壁部分を抽出するこ
とができる。
【0042】そしてS7では、演算処理手段14が全方
向の谷部を検出したか否かを判断する。本実施例では、
動径方向に16方向検出する様に構成されているので、
16方向の全てが検出された否かを判断する。
【0043】S7で、全ての動径方向の谷部を検出して
いないと判断した場合には、S8に進み、画像データの
読み取り対象となる動径角を次の角度に設定する。そし
てS4に戻り、新たな動径角で画像データの読み取りを
行う。
【0044】以上の谷部の検出を繰り返し、S7で全て
の動径方向の谷部を検出したと判断した場合には、S9
に進む。(本実施例では、S7で16方向全ての谷部を
検出した場合には、S9に進む様になっている。)
【0045】S9では演算処理手段14の外形識別手段
141が、S6で検出された全方向の谷部の比較を行
い、誤認識されたと思われる谷部のデータを削除する。
そしてS10では、S9で削除された谷部のデータ以外
の有効な谷部データを使用して、楕円近似を行う。
【0046】更にS11では、S10で近似された楕円
データより、演算処理手段14の細胞密度演算手段14
3が楕円の面積を計算する。
【0047】ここで楕円の面積Sは、S=(1/4)*
π*a*b である。(但し、aは長軸の長さ、bは短
軸の長さ)
【0048】そしてS12では、S3で認識させた角膜
内皮細胞の中心付近をマウス等の入力手段40を使用し
てマーキングする。このマーキングにより、選択された
角膜内皮細胞の重複選択を防止し、選択された角膜内皮
細胞を確認することができる。
【0049】次にS13では、角膜内皮細胞の選択を終
了するか否かを使用者に問う様になっており、他の角膜
内皮細胞の選択する場合には、S3に戻り、終了する場
合には、S14に進む。
【0050】S14では、細胞密度演算手段143が、
S11で得られた楕円近似された角膜内皮細胞の面積S
から、演算処理手段14が、平均面積、細胞密度を演算
する。
【0051】そしてS15では、ディスプレイ装置等の
出力手段30に、S14で演算された平均面積、細胞密
度等を表示する様になっている。S15の結果表示の
後、S16に進んで終了する。
【0052】「第2実施例」
【0053】次に図6に基づいて第2実施例の作用を説
明する。
【0054】ステップ1(以下、S1と略する。)で処
理を開始し、S2では、画像入力インターフェース11
で得られた画像信号を利用して、図3に示す様に、演算
処理手段14のズーム表示手段145が、任意の位置の
像を拡大してディスプレイ装置等の出力手段30に拡大
表示する。
【0055】次にS21では、角膜内皮細胞の外形をオ
ートモード(第1のモード)で検出するか、マニュアル
モード(第2のモード)で検出するかを使用者に選択さ
せる。ここで、使用者がオートモードを選択した場合に
は、S3に進む。S3から、S11の楕円の面積まで
は、上述の第1実施例と同様であるから説明を省略す
る。
【0056】そしてS11で細胞密度演算手段143
が、楕円近似された角膜内皮細胞の面積を計算した後、
S111に進み、S11で計算された角膜内皮細胞の面
積が明らかに誤りであるか否かを判断し、誤りでないと
判断された場合にはS12に進み、S3で認識させた角
膜内皮細胞の中心付近をマウス等の入力手段40を使用
してマーキングする。
【0057】次にS13では、角膜内皮細胞の選択を終
了するか否かを使用者に問う様になっており、他の角膜
内皮細胞の選択する場合には、S21に戻り、終了する
場合には、S14に進む。
【0058】S14では、S11で得られた楕円近似さ
れた角膜内皮細胞の面積Sから、演算処理手段14の細
胞密度演算手段143が、平均面積、細胞密度を演算す
る。
【0059】そしてS15では、ディスプレイ装置等の
出力手段30に、S14で演算された平均面積、細胞密
度等を表示する様になっている。S15の結果表示の
後、S16に進んで終了する。
【0060】またS111で、S11で計算された角膜
内皮細胞の面積が明らかに誤りであると判断された場合
には、外形識別手段141は、このデータは無効とし、
S12のマーキングを飛び越えてS13に進む様になっ
ている。
【0061】そしてS21で、マニュアルモードを選択
した場合には、S17に進む。S17では、使用者が、
任意の角膜内皮細胞を選択し、S18で、使用者がマウ
ス等の入力手段40を使用して、任意の数の外形点を指
定して角膜内皮細胞の形状を特定する。
【0062】次にS10に進み、S18で特定された角
膜内皮細胞の形状に基づき、楕円近似を行う。S11か
らS16までは、上述の第1実施例と同様であるから説
明を省略する。
【0063】なお、上述の第1実施例及び第2実施例で
は、S2に示した様に、ズーム画像を使用して角膜内皮
細胞を計測しているが、直接、画像入力インターフェー
ス11から得られた画像信号を使用して計測してもよ
い。
【0064】以上の様に構成されたオートモード(第1
のモード)は、手作業による修正等が不要となり、角膜
内皮細胞の細胞密度の演算が簡便となる効果がある。更
に、ズーム画像を標本とすれば、細胞密度の演算時間が
短時間化され、効率的な運用を行うことができる。
【0065】更にマニュアルモード(第2のモード)で
は、撮影された画像の一部にコントラストの悪い部分が
あっても、角膜内皮細胞の細胞壁の誤認識を防止するこ
とができ、正確な角膜内皮細胞の細胞密度の演算を行う
ことができるという効果がある。
【0066】従って、オートモード(第1のモード)と
マニュアルモード(第2のモード)とを組み合わせて使
用することにより、効率的で精度の高い角膜内皮細胞の
細胞密度等の測定を行うことができる。
【0067】
【効果】以上の様に構成された本発明は、被検者の角膜
内皮細胞を撮像した画像を取り込むための画像入力手段
と、この画像入力手段で得られた画像信号に基づき、前
記撮像された任意の角膜内皮細胞の内から、選択された
角膜内皮細胞の外形を識別するための外形識別手段と、
この外形識別手段で識別された外形データに基づき、前
記角膜内皮細胞の面積を算出するための角膜内皮細胞面
積演算手段と、この角膜内皮細胞面積演算手段で算出さ
れた複数の角膜内皮細胞の面積データに基づき、角膜内
皮細胞の細胞密度を演算する細胞密度演算手段とから構
成されているので、手作業による修正等が不要となり、
角膜内皮細胞の細胞密度の演算が簡便となる効果があ
る。更に、ズーム画像を標本とすれば、細胞密度の演算
時間が短時間化され、効率的な運用を行うことができる
という卓越した効果がある。
【0068】また本発明の外形識別手段は、第1のモー
ドと第2のモードを備えており、第1のモードでは、複
数の動径角毎に、角膜内皮細胞内の特定点から細胞壁部
分(外形点)までを認識し、角膜内皮細胞の外形を識別
する様になっており、第2のモードでは、使用者が、複
数の角膜内皮細胞の細胞壁部分(外形点)を特定し、角
膜内皮細胞の外形を識別する様に構成することもできる
ので、第2のモードに設定すれば、撮影された画像の一
部にコントラストの悪い部分があっても、角膜内皮細胞
の細胞壁の誤認識を防止することができ、正確な角膜内
皮細胞の細胞密度の演算を行うことができるという効果
がある。
【0069】そして第1のモードと第2のモードとを使
い分けることにより、効率的で精度の高い角膜内皮細胞
の細胞密度等の測定を行うことができるという卓越した
効果がある。
【0070】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成を示す図である。
【図2】本実施例の演算処理手段14の構成を説明する
図である。
【図3】本実施例のズーム表示を説明する図である。
【図4】本実施例の動径方向を説明する図である。
【図5】本実施例の第1の実施例の作用を説明する図で
ある。
【図6】本実施例の第2の実施例の作用を説明する図で
ある。
【符号の説明】
1 角膜内皮細胞計測装置 11 画像入力インターフェース 12 A/D変換器 13 画像メモリ 14 演算処理手段 141 外形識別手段 142 角膜内皮細胞面積演算手段 143 細胞密度演算手段 144 谷部検出手段 145 ズーム表示手段 20 撮像手段 30 出力手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検者の角膜内皮細胞を撮像した画像を
    取り込むための画像入力手段と、この画像入力手段で得
    られた画像信号に基づき、前記撮像された任意の角膜内
    皮細胞の内から、選択された角膜内皮細胞の外形を識別
    するための外形識別手段と、この外形識別手段で識別さ
    れた外形データに基づき、前記角膜内皮細胞の面積を算
    出するための角膜内皮細胞面積演算手段と、この角膜内
    皮細胞面積演算手段で算出された複数の角膜内皮細胞の
    面積データに基づき、角膜内皮細胞の細胞密度を演算す
    る細胞密度演算手段とから構成された角膜内皮細胞計測
    装置。
  2. 【請求項2】 外形識別手段は、第1のモードと第2の
    モードを備えており、第1のモードでは、複数の動径角
    毎に、角膜内皮細胞内の特定点から細胞壁部分(外形
    点)までを認識し、角膜内皮細胞の外形を識別する様に
    なっており、第2のモードでは、使用者が、複数の角膜
    内皮細胞の細胞壁部分(外形点)を特定し、角膜内皮細
    胞の外形を識別する様に構成されている請求項1記載の
    角膜内皮細胞計測装置。
JP8162365A 1996-06-03 1996-06-03 角膜内皮細胞計測装置 Pending JPH09313442A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8162365A JPH09313442A (ja) 1996-06-03 1996-06-03 角膜内皮細胞計測装置

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