JP3069401B2 - 画像処理による真円度の検査方法 - Google Patents

画像処理による真円度の検査方法

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JP3069401B2 JP3184991A JP18499191A JP3069401B2 JP 3069401 B2 JP3069401 B2 JP 3069401B2 JP 3184991 A JP3184991 A JP 3184991A JP 18499191 A JP18499191 A JP 18499191A JP 3069401 B2 JP3069401 B2 JP 3069401B2
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健二 佐々木
廣 大橋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、検査対象物に対応した
2値画像の慣性モーメントに基づいて真円度を判定する
画像処理による真円度の検査方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に検査対象物の真円度を検査する場
合には、次のような方法が採用されている。すなわち、
図6に示すように、検査対象物Oの互いに直交する2方
向の寸法a,bを測定し、両寸法a,bの差を求める方
法や、図7に示すように、検査対象物Oの中の1点を中
心として仮想円Cを設定し、等角度間隔φで検査対象物
Oと仮想円Cとの距離を測定する方法や、ピンゲージを
用いる方法などが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記各方法では、寸法
の実測によって真円度を検査していたものであるから、
検査に時間がかかるという問題があり、また、得られた
結果の信頼性も低いという問題がある。本発明は上記問
題の解決を目的とするものであって、検査対象物の画像
に基づいて真円度を検査できる手法を提供することによ
って、短時間かつ正確に検査対象物の真円度を検査する
ことができるようにした画像処理による真円度の検査方
法を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、検
査対象物を画像入力装置によって撮像した後、各画素の
濃度を所定の閾値で2値化した2値画像について、検査
対象物に対応した画像内の図形の重心の回りの角度に対
する上記図形の慣性モーメントの振幅値の変化を正規化
して慣性モーメントの変化率を求め、慣性モーメントの
変化率を真円度の判定基準とするのである。
【0005】請求項2の発明では、慣性モーメントの変
化率が所定値以下であるときに報知するのである。
【0006】
【作用】請求項1の方法によれば、検査対象物に対応し
た画像内の図形の重心の回りの角度に対する上記図形の
慣性モーメントの振幅値の変化を正規化して慣性モーメ
ントの変化率を求め、慣性モーメントの変化率を真円度
の判定基準として用いるので、検査対象物の実測が不要
になるのであって、短時間かつ正確な検査が可能になる
のである。しかも、検査精度は画像の画素数に依存する
だけであり、結果の再現性がよく信頼性の高い検査結果
が得られるのである。
【0007】請求項2の方法では、慣性モーメントの変
化率が所定値以下であるときに報知するようにしている
ので、真円度が基準値を満たしているかどうかが判定で
きることになる。また、逆に、慣性の主軸の角度を求め
る場合であれば、慣性モーメントの変化率が小さいこと
によって、慣性の主軸の角度を求めることが不適切であ
ることを報知できることになる。
【0008】
【実施例】実施例の説明のために、まず、慣性モーメン
トについて説明する。慣性モーメトmiは、図5に示す
ような2値画像の図形Pについて求められるのであっ
て、各画素が質量1の重さを持つものとして、画像内に
互いに直交する方向に設定されたI軸とJ軸とのそれぞ
れの回りの慣性モーメントm20,m02と、相乗モーメン
トm11とを用いて表される。すなわち、画像f(i,j) が
2値画像であるときに、画像f(i,j) の重心を座標系の
原点とすれば、慣性モーメントmiは数1のようにな
る。
【0009】
【数1】
【0010】数1において、角度αは、図形Iの重心を
通る直線であってこの直線のまわりの慣性モーメントが
最小になる直線(すなわち、慣性の主軸X)がJ軸に対
してなす角度であって、慣性の主軸の角度である。上式
のように定義された慣性モーメントmiは、図形の重心
の回りの角度θの関数であって、角度θに対して図4の
ように変化する。したがって、数1に示した最後の式の
第1項をシフト値B、第2項におけるcos(2θ−α)の
係数を振幅値Aとする波形と考えることができる。そこ
で、振幅値Aをシフト値Bで正規化した値(A/B)
を、慣性モーメントの変化率として定義する。すなわ
ち、慣性モーメントの変化率rは、数2のように表され
る。
【0011】
【数2】
【0012】ところで、円や正方形のような図形では、
I軸およびJ軸の回りの慣性モーメントm02,m20と、
慣性相乗モーメントm11とは次の関係になる。 m02=m2011=0 すなわち、慣性モーメントの変化率rは0になるのであ
る。このときには、図3に示すように、慣性モーメント
は角度θに依存せずに一定値Bになる。このように、慣
性モーメントの変化率rに着目すれば、真円度が高いほ
ど慣性モーメントの変化率rが0に近付くことがわか
る。たとえば、真円度が1.04であれば、慣性モーメ
ントの変化率は1.6×10-3程度になる。
【0013】しかるに、本実施例で対象とする画像は2
値画像であって、図2に示すように、TVカメラ等の画
像入力装置1より出力されたアナログ信号である画像信
号をアナログ−ディジタル変換器2によりディジタル信
号に変換した後、2値化処理部3において2値化処理を
行うことにより得られる。この2値画像は画像メモリ4
に格納され、以下の処理が施される。
【0014】画像内には検査対象となる物体に対応した
図形を含む検査エリア設定される。検査エリアの範囲は
あらかじめアドレスメモリ5に設定されており、画像メ
モリ4から各画素の値を読み出すときにアドレスメモリ
5に設定された範囲内でラスタ走査を行うことにより、
検査エリア内の各画素の値を順次読み出すことができる
ようになっている。ラスタ走査を開始すると、検査エリ
アの左上隅に設定された始点から右に向かって画素値が
順次読み出され、検査エリアの右端に達すると、1行下
のラインの画素値が左端から右に向かって順次読み出さ
れるのであって、検査エリアの右下隅に設定された終点
の画素値が読み出されるまでこの動作が繰り返される。
画素を読み出している間に、カウンタ6では白画素ない
し黒画素を計数してCPU7に返す。また、CPU7で
は計数値を演算装置8に送って演算を上述のような演算
を行うのである。すなわち、演算装置8では、図1に示
すように、モーメント演算部11においてI軸およびJ
軸の回りでの慣性モーメントm02,m20および慣性相乗
モーメントm11が求められ、その結果に基づいて慣性モ
ーメントの変化率rが変化率演算部12で求められる。
変化率演算部12により求めた慣性モーメントの変化率
rの大きさによって、判定部13では真円度を判定し、
判定結果を出力するのである。ここにおいて、検査対象
物の真円度が所定値以上であるかどうかの判定を行う場
合には、演算装置8で演算された慣性モーメントの変化
率が所定値以下であるときに、CPU7から報知するよ
うにすればよい。
【0015】ここにおいて、数1における、I軸および
J軸の回りでの慣性モーメントm02,m20や慣性相乗モ
ーメントm11は、ラスタ走査の際の各ラインごとの図形
のエッジの座標およびランレングスを用いて展開するこ
とができるから、座標とランレングスとを用いて各ライ
ンに関する演算を行うようにすれば、画像が2値画像で
あって画素値が2種類しかない点を利用すれば、各画素
の値および位置に関するデータをランレングスとエッジ
の座標とによって圧縮することができるのであり、演算
を簡略化することができる。すなわち、画素数が多い場
合でも高速に演算できるようになる。
【0016】ところで、上述したように、円や正方形に
近い図形では、慣性モーメントの変化率が0に近付くか
ら、このことを利用すれば、慣性の主軸の角度を求める
際に、慣性モーメントの変化率が所定値以下である図形
については、円や正方形のように慣性の主軸の角度を求
めることができない図形であるとして、報知信号を出力
することも可能である。すなわち、円や正方形のような
図形であっても、誤差などによって慣性の主軸の角度と
してなんらかの値が得られることがあるが、このような
値は信頼性が低く、このようにして求めた慣性の主軸の
角度に基づいて図形を回転させたとしても、再現性が得
られないものである。そこで、たとえば、モーメントの
変化率が1×10-3以下になったときに、上述した演算
装置8の演算結果に基づいてCPU7から報知信号を出
力するのである。このような報知信号を出力することに
よって、求めた慣性の主軸の角度の信頼性を確認するこ
とができるのである。
【0017】
【発明の効果】請求項1の方法によれば、検査対象物に
対応した画像内の図形の重心の回りの角度に対する上記
図形の慣性モーメントの振幅値の変化を正規化して慣性
モーメントの変化率を求め、慣性モーメントの変化率を
真円度の判定基準として用いるので、検査対象物の実測
が不要になるのであって、短時間かつ正確な検査が可能
になるという利点がある。しかも、検査精度は画像の画
素数に依存するだけであり、結果の再現性がよく信頼性
の高い検査結果が得られるという効果がある。
【0018】請求項2の方法では、慣性モーメントの変
化率が所定値以下であるときに報知するようにしている
ので、真円度が基準値を満たしているかどうかが判定で
きることになる。また、逆に、慣性の主軸の角度を求め
る場合であれば、慣性モーメントの変化率が小さいこと
によって、慣性の主軸の角度を求めることが不適切であ
ることを報知できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を示す要部のブロック図である。
【図2】実施例の概略構成図である。
【図3】実施例における慣性モーメントの変化例を示す
説明図である。
【図4】実施例における慣性モーメントの変化例を示す
説明図である。
【図5】実施例における慣性の主軸の角度の概念を説明
する図である。
【図6】従来の真円度の測定方法の一例を示す図であ
る。
【図7】従来の他の真円度の測定方法の一例を示す図で
ある。
【符号の説明】
11 モーメント演算部 12 変化率演算部 13 判定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋谷 郁雄 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (72)発明者 澤田 和男 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−62271(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 7/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査対象物を画像入力装置によって撮像
    した後、各画素の濃度を所定の閾値で2値化した2値画
    像について、検査対象物に対応した画像内の図形の重心
    の回りの角度に対する上記図形の慣性モーメントの振幅
    の変化を正規化して慣性モーメントの変化率を求め、
    慣性モーメントの変化率を真円度の判定基準とすること
    を特徴とする画像処理による真円度の検査方法。
  2. 【請求項2】 慣性モーメントの変化率が所定値以下で
    あるときに報知することを特徴とする請求項1記載の画
    像処理による真円度の検査方法。
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