JPH0869164A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0869164A
JPH0869164A JP6203900A JP20390094A JPH0869164A JP H0869164 A JPH0869164 A JP H0869164A JP 6203900 A JP6203900 A JP 6203900A JP 20390094 A JP20390094 A JP 20390094A JP H0869164 A JPH0869164 A JP H0869164A
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JP
Japan
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latent image
heat
image carrier
intermediate transfer
belt
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP6203900A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanobu Okumura
正信 奥村
Yoshihisa Ichiki
代士久 市来
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
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Publication of JPH0869164A publication Critical patent/JPH0869164A/ja
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  • Electrophotography Using Other Than Carlson'S Method (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、潜像担持体の摩耗が少なく、長寿命
化を得られ、しかも、潜像担持体長の短い小型の装置で
熱交換を効果的に行うことがで、潜像担持体の温度制御
が容易で高精度の画像形成が実現できる画像形成装置を
提供する。 【構成】ヒートローラ5で加熱された誘電体ベルト1の
温度を、現像器3に達するまでに充分低くしなければな
らないため、ヒートローラ5とイレーサ12との間にペ
ルチエ冷却器10を誘電体ベルト1の裏面に接するよう
に設け、また、このペルチエ冷却器10の排熱を利用し
て、ファン11により現像器3からヒートローラ5に到
達する間の誘電体ベルト1を裏面から加熱してヒートロ
ーラ5の負担を軽減している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像形成装置に係り、特
に、潜像担持体上に形成されたトナー像を、熱により直
接または中間転写媒体を介して転写媒体上に転写する、
例えばプリンタやプロッタなどの画像形成装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の画像形成装置として、例
えば特開平4−298777号公報に開示されたものが
ある。図16は、同従来例の構成を概念的に示したもの
で、イオンヘッド102により誘電体ベルト101上に
形成された静電潜像は、現像器103により現像されて
トナー像となる。そして、このトナー像は、誘電体ベル
ト101により運ばれ、ヒートローラ104と圧力ロー
ラ105により形成されるニップ部により、用紙ヒータ
109で予熱された連続紙108上に熱により転写同時
定着される。この場合、誘電体ベルト101は、転写定
着部ではトナーを溶融させるために温度Tmまで加熱さ
れ、現像部103においてはトナーにブロッキングを生
じさせない温度Tg(<Tm)以下に保たれなければな
らない。そこで、ローラA110、ローラB111によ
り誘電体ベルト101の背面同士を密着させ、両ローラ
110、111の間で擦り合わせるように接触移動させ
て誘電体ベルト101の熱交換を行うことにより、所望
する目的を達しようとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに構成したものでは、誘電体ベルト101が連続紙1
08の搬送速度の2倍といった高速の相対速度で擦り合
わされるため、摩耗が激しくベルトの寿命が短くなる欠
点があり、また、誘電体ベルト101は、擦り合わせ面
が導電性の必要があるため、低摩擦部材のコーティング
が困難になることがあり、また、可撓性の誘電体ベルト
101同志を完全に密着させることが難しいため熱交換
が有効にまた均一に行われないこともあり、さらには、
誘電体ベルト101の接触移動部分を長くとる必要があ
るため装置が大型化するとともに、誘電体ベルト101
の温度制御ができないためベルト温度が不安定になると
いう問題点があった。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、潜像担持体の摩耗が少なく、長寿命化を得られ、し
かも、潜像担持体長の短い小型の装置で熱交換を効果的
に行うことができるとともに、潜像担持体の温度制御が
容易で高精度の画像形成が実現できる画像形成装置を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、潜像を形成す
る潜像担持体と、この潜像担持体上に形成された潜像を
現像する現像手段と、この現像手段での現像により前記
潜像担持体上に形成されたトナー像を転写媒体上に熱転
写する熱転写手段と、前記熱転写手段から前記現像手段
への搬送過程中の潜像担持体に冷却側が配置されるとと
もに、前記現像手段から前記熱転写手段への搬送過程中
の潜像担持体に発熱側が配置され、これら冷却側および
発熱側に対応する潜像担持体の間で熱交換を行う電子冷
却手段とにより構成されている。
【0006】本発明は、潜像を形成する潜像担持体と、
この潜像担持体上に形成された潜像を現像する現像手段
と、この現像手段での現像により前記潜像担持体上に形
成されたトナー像を中間転写媒体上に転写する中間転写
手段と、前記中間転写媒体上のトナー像を転写媒体上に
熱転写する熱転写手段と、前記中間転写手段から前記現
像手段への搬送過程中の潜像担持体に冷却側が配置され
るとともに、前記現像手段から前記中間転写手段への搬
送過程中の潜像担持体に発熱側が配置され、これら冷却
側および発熱側に対応する潜像担持体の間で熱交換を行
う第1の電子冷却手段と、前記熱転写手段から前記中間
転写手段への搬送過程中の中間転写媒体に冷却側が配置
されるとともに、前記中間転写手段から前記熱転写手段
への搬送過程中の中間転写媒体に発熱側が配置され、こ
れら冷却側および発熱側に対応する中間転写媒体の間で
熱交換を行う第2の電子冷却手段の少なくとも一方の電
子冷却手段により構成されている。また、本発明では、
電子冷却手段は、ペルチエ効果を利用した冷却素子によ
り構成されている。
【0007】
【作用】この結果、本発明によれば、熱転写手段から現
像手段への搬送過程中の潜像担持体に冷却側が配置さ
れ、現像手段から前記熱転写手段への搬送過程中の潜像
担持体に発熱側が配置される電子冷却手段を有すること
で、電子冷却手段の冷却側および発熱側に対応する潜像
担持体の間で熱交換を行うことができ、熱転写後に再度
現像側に搬送される潜像担持体を冷却すると同時に、電
子冷却手段の発生熱により現像後に熱転写側に搬送され
る潜像担持体を加熱するようにできる。
【0008】また、本発明によれば、中間転写手段から
現像手段への搬送過程中の潜像担持体に冷却側が配置さ
れ、現像手段から中間転写手段への搬送過程中の潜像担
持体に発熱側が配置される第1の電子冷却手段と、熱転
写手段から中間転写手段への搬送過程中の中間転写媒体
に冷却側が配置され、中間転写手段から熱転写手段への
搬送過程中の中間転写媒体に発熱側が配置される第2の
電子冷却手段のうち少なくとも一方の電子冷却手段を有
することで、第1の電子冷却手段の冷却側および発熱側
に対応する潜像担持体の間、第2の電子冷却手段の冷却
側および発熱側に対応する中間転写媒体の少なくとも一
方で熱交換を行うことができ、中間転写後の潜像担持体
と熱転写後の中間転送媒体の少なくとも一方を冷却する
と同時に、電子冷却手段の発生熱により現像後の潜像担
持体と中間転送後の中間転写媒体の少なくとも一方れ加
熱するようにできる。
【0009】また、本発明によれば、電子冷却手段とし
て、ペルチエ効果を利用した冷却素子が用いられること
により、潜像担持体の冷却をより効率的に行うことがで
きる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従い説明す
る。 (第1実施例)図1は、第1実施例の概略構成を示して
いる。図において、1は誘電体ベルトで、この誘電体ベ
ルト1は、現像器3に対向した現像対向ローラ4とヒー
トローラ5およびその他の従動ローラに回転可能に懸架
している。そして、この誘電体ベルト1の搬送方向に沿
って、記録ヘッド2、現像器3、ヒートローラ5、圧力
ローラ6およびイレーサ12を順に設けている。
【0011】誘電体ベルト1は、図示しない駆動モータ
により例えばヒートローラ5を回動させることにより、
図1のように矢印方向に搬送される。勿論、ヒートロー
ラ5の変わりに現像方向ローラ4、その他のローラを駆
動してもよい。
【0012】また、誘電体ベルト1の裏面に接するよう
にペルチエ冷却器10を配置している。このペルチエ冷
却器10は、ヒートローラ5により加熱された誘電体ベ
ルト1を、現像器3に達するまでにトナーがブロッキン
グを起こさない温度Tgよりも充分低い温度にするため
のものである。そして、このペルチエ冷却器10の排熱
を現像器3からヒートローラ5に到達する間の誘電体ベ
ルト1に当てるため、ペルチエ冷却器10前面にファン
11を設けている。
【0013】なお、7は転写紙で、この転写紙7は、給
紙ローラ8により送り出され、搬送ローラによりヒート
ローラ5と圧力ローラ6との間に送り込まれ、排紙ロー
ラ9で排出されるようにしている。
【0014】このように構成した第1実施例において
は、以下述べるようにして誘電体ベルト1上に形成され
たトナー像を、最終的に転写紙7に転写定着させる。ま
ず、誘電体ベルト1上のトナー像は、記録ヘッド2によ
り形成された潜像を現像器3により現像することによっ
て形成される。
【0015】この場合、誘電体ベルト1は、例えば導電
性基体と誘電体表層から構成したもで、画像信号に応じ
てマルチスタイラス電極又はイオン制御電極を駆動する
ことにより誘電体ベルト1上に静電潜像を形成させる。
【0016】このようにして形成された潜像は、現像器
3により、潜像を形成する電荷と反対極性に帯電された
着色荷電粒子であるトナーを選択的に付着させられて可
視像となる。
【0017】そして、ヒートローラ5により誘電体ベル
ト1およびその上のトナー像を、当該トナーの溶融温度
より高い温度に加熱する。この場合、ヒートローラ5
は、中空のアルミニウム等の金属ローラ内に例えばハロ
ゲンランプ等より成るヒータを内蔵するものであり、図
示しない温度制御手段により、金属ローラの表面温度を
制御し、これにより無端ベルトより成る誘電体ベルト1
及びその上のトナー像を、当該トナーの溶融温度より高
い温度に加熱する。なお、離型性向上のためにヒートロ
ーラ5の表面にシリコン系ゴム等によりなる耐熱性弾性
層またはフッ素樹脂の薄層を設けるようにしてもよい。
【0018】この状態で、転写紙7を、給紙ローラ8に
より送り出し、ヒートローラ5と圧力ローラ6とで形成
されたニップ部に、誘電体ベルト1及びその上のトナー
像と共に送り込む。すると、誘電体ベルト1上で溶融状
態にあるトナーは、ニップ部で転写紙7に転写されると
同時に定着され、この状態で、転写紙7は、排紙ローラ
9を介して排出される。
【0019】一方、誘電体ベルト1は、イレーサ12に
より除電され再び記録ヘッド2に向かい、以下、上述の
画像形成行程が繰り返される。なお、第1実施例で採用
されている転写同時定着方式では、転写効率がほぼ10
0%で、誘電体ベルト1上に未転写トナーはほとんど存
在しないが、より万全を期すためには、クリーナを設け
て誘電体ベルト1表面をクリーニングするようにしても
よい。
【0020】従って、このような第1実施例によれば、
ヒートローラ5で加熱された誘電体ベルト1の温度を、
現像器3に達するまでにTgより充分低くしなければな
らないため、ヒートローラ5とイレーサ12との間にペ
ルチエ冷却器10を誘電体ベルト1の裏面に接するよう
に設けている。そして、このペルチエ冷却器10の排熱
を利用して、ファン11により現像器3からヒートロー
ラ5に到達する間の誘電体ベルト1を裏面から加熱して
ヒートローラ5の負担を軽減するようにしている。すな
わち、第1実施例では、ペルチエ冷却器10を通じて、
誘電体ベルト1の高温部と低温部との間の熱交換を行う
ようにしているが、かかるペルチエ冷却器10の冷却能
力の高さと放熱量の多さより、ベルト長の短い小型の装
置でも冷却、熱交換が有効に行うことができ、これによ
りベルトの摺擦距離を小さくできるので、誘電体ベルト
1の磨耗を少なくでき、誘電体ベルト1の長寿命化を達
成することができる。また、ペルチエ冷却器10は、そ
の冷却面に埋設した図示しない温度センサの出力に基づ
いて、図示しない温度制御回路の出力により駆動入力電
圧を制御することで、ベルトの温度制御がきわめて容易
に行えるため、ベルト温度の安定化を図ることもでき
る。
【0021】なお、第1実施例は、潜像担持体として誘
電体ベルト1を用いた例であるが、感光体ベルトであっ
てもよく、また、トナーの加熱部材としてもヒートロー
ルと圧力ローラを組み合わせたもの以外に赤外線ランプ
や高周波加熱部材、レーザ等が使用することも可能であ
る。 (第2実施例)図2は、第2実施例の概略構成を示すも
ので、図1と同一部分には、同符号を付している。この
場合、第2実施例において上述した第1実施例と異なる
点は、第1実施例では、誘電体ベルト1上のトナー像を
直接転写紙7上に転写同時定着するようにしていたが、
第2実施例では、誘電体ベルト1上のトナー像を、転写
ローラA25Aと転写ローラB25Bで形成される中間
転写装置25により一旦中間転写ベルト24に転写し、
その後、あらためて転写紙7上に転写同時定着を行うと
ころである。
【0022】この場合、中間転写ベルト24として、例
えばシリコン系ゴム或いはフッ素系ゴムなどの耐熱性の
弾性体から成る転写層と、耐熱性の基体例えばニッケル
鋼板、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリアミド、ポ
リエステル、ポリアリレート等の樹脂を材質とする耐熱
性の高分子フィルムとの積層体により形成されるものが
用いられるが、転写層の材質としては、室温加硫型若し
くは低温加硫型のシリコン系ゴムが特に好ましい。
【0023】しかして、このような第2実施例でも、誘
電体ベルト1の温度を、現像器3に達するまでにTgよ
り充分低くしなければならず、このために中間転写ベル
ト24を冷却する方法または誘電体ベルト1を冷却する
方法または、これら両者を冷却する方法を用いている。
【0024】このうち中間転写ベルト24を冷却するに
は、ヒートローラ5とイレーサ12Bとの間にペルチエ
冷却器10Bを中間転写ベルト24の裏面に接するよう
に設ける。そして、このペルチエ冷却器10Bの排熱を
利用して、ファン11Bにより転写ローラB25Bから
ヒートローラ5に到達する間の中間転写ベルト24を裏
面から加熱してヒートローラ5の負担を軽減するように
している。
【0025】また、誘電体ベルト1を冷却するには、転
写ローラA25Aとイレーサ12Aとの間にペルチエ冷
却器10Aを誘電体ベルト1の裏面に接するように設け
る。そして、このペルチエ冷却器10Aの排熱を利用し
て、ファン11Aにより現像器3から転写ローラA25
Aに到達する間の誘電体ベルト1を裏面から加熱して、
その熱を中間転写ベルト24に伝えヒートローラ5の負
担を軽減するようにしている。
【0026】従って、このようにしても第1実施例と同
様な効果が期待できる。なお、第2実施例では、誘電体
ベルト1から中間転写ベルト24への中間転写を転写ロ
ーラ間の圧力で行っているが、静電転写も可能である。
また、中間転写体としては、無端ベルトに限らず、例え
ばアルミニウム又はステンレス鋼製の中空ローラ表面に
転写層を設け、その中空ローラの内部にヒータを設ける
ようにした中間転写ドラムでもよい。中間転写ドラムを
用いると、ベルトを用いた場合よりもトナー像転写定着
装置を小型軽量化することができるが、中間転写ドラム
内で熱交換を行うことは困難になる。 (第3実施例)図3は、第3実施例の概略構成を示すも
ので、図1と同一部分には同符号を付している。この場
合、誘電体ベルト1をペルチエ冷却器10の冷却面に密
着する方向に付勢するための付勢部材26を設けるよう
にしている。この付勢部材26としては、付勢ローラの
ほかに、フェルト押圧パッドのようなものも可能である
し、簡単にベルトに空気を吹き付けるような方法でもよ
い。さらに密着性を向上させるためには、ペルチエ冷却
器10の冷却面の中央部が外側に突出する曲面形状とし
てもよい。
【0027】このような第3実施例によれば、ペルチエ
冷却器10による誘電体ベルト1の冷却効率が向上し、
それにともない熱交換効率も向上させることができる。
なお、第3実施例による付勢部材26の設置は、第2実
施例の中間転写ベルト24にも適用することができる。 (第4実施例)図4は、第4実施例の概略構成を示すも
ので、図1と同一部分には同符号を付している。この場
合、誘電体ベルト1をペルチエ冷却器10の冷却面には
勿論、発熱面にも直接接触させるようにしている。
【0028】このようにすると、ペルチエ冷却器10に
よる誘電体ベルト1の冷却効率が向上するとともに、ペ
ルチエ冷却器10の発熱部での熱伝達ロスをきわめて少
ないものにできるので、誘電体ベルト1が効率よく加熱
され熱交換効率を向上させることができる。
【0029】なお、第4実施例による誘電体ベルト1を
ペルチエ冷却器10の発熱面に直接接触させる考えは、
第2実施例の中間転写ベルト24にも適用することがで
きる。 (第5実施例)図5は、第5実施例の概略構成を示すも
ので、図1と同一部分には同符号を付している。この場
合、ペルチエ冷却器10の発熱部に、放熱フィン22を
有するヒートシンク13を設け、かつ放熱フィン22の
先端、すなわち上方が、誘電体ベルト1の内面に向くよ
うに配置している。
【0030】このようにすると、放熱フィン22からの
熱は高温のために自然に上昇して、誘電体ベルト1の内
面に達するので、特定の熱伝達手段を設けなくても誘電
体ベルト1を効果的に加熱することができる。
【0031】なお、第5実施例によるペルチエ冷却器1
0の発熱部に、放熱フィン22を有するヒートシンク1
3を設ける考えは、第2実施例の中間転写ベルト24に
も適用することができる。 (第6実施例)図6は、第6実施例の概略構成を示すも
ので、図5と同一部分には同符号を付している。この場
合、ペルチエ冷却器10の発熱部に、放熱フィン22を
有するヒートシンク13を設け、このヒートシンク13
の放熱フィン22の先端を誘電体ベルト1に接触させる
ようにしたものである。
【0032】このようにすると、放熱フィン22からの
放熱は、熱の対流だけでなく、その先端から誘電体ベル
ト1への直接的な熱伝導によっても伝達されるため、誘
電体ベルト1をさらに効率よく加熱でき、熱交換効率も
向上する。また放熱フィン22先端の形状を、図3に示
すようにアーチ状に形成し、誘電体ベルト1に対して外
向きの張力を与えるように構成すれば、放熱フィン22
からベルトへの熱伝導をさらに良好なものにすることが
できる。 (第7実施例)図7は、第7実施例の概略構成を示すも
ので、図5と同一部分には同符号を付している。この場
合、ペルチエ冷却器10のヒートシンク13を図8に示
すように構成している。図8では、ヒートシンク13の
放熱フィン22の配置を、対向して配置される誘電体ベ
ルト1面から見てジグザグ状に形成している。そして、
このような放熱フィン22の両側にファン11C、11
Cを配置し、これらファン11C、11Cより送風を行
うと、送られた空気は放熱フィン22により加熱される
とともに、反射され、上昇して誘電体ベルト1を加熱す
るようになる。
【0033】このようにすると、誘電体ベルト1がさら
に効率よくまた均一に加熱されるようになり、熱転写前
の予備加熱として効果的である。 (第8実施例)図9は、第8実施例の概略構成を示すも
ので、図5と同一部分には同符号を付している。この場
合、ペルチエ冷却器10のヒートシンク13を図10に
示すように構成している。図10では、ヒートシンク1
3を3方からカバー23で取り囲み、残る1方からブロ
ワ14よりエアーナイフ15を介して送風を取り込むよ
うにしている。こうすると、ブロワ14から送られた風
は、エアーナイフ15を介してヒートシンク13内部に
送られ、放熱フィン22によって加熱されたりカバー2
3で反射されたりを繰り返しながら、最終的にはそのほ
とんどが上昇して誘電体ベルト1を効率よく加熱するよ
うになる。これにより、熱交換効率を高くできととも
に、熱転写前の予備加熱としても効果的である。 (第9実施例)図11は、第9実施例の概略構成を示す
もので、図5と同一部分には同符号を付している。この
場合、ペルチエ冷却器10を図12に示すように構成し
ている。図12では、ペルチエ冷却器10に発熱部16
とベルト加熱部17を設け、これら発熱部16とベルト
加熱部17の間に管19を張り巡らし、この管19内部
に水等の液体をポンプ18によって循環させるようにし
ている。こうすると、発熱部16で加熱された液体は、
ポンプ18によって加熱部17に送られ、加熱部17に
接触している誘電体ベルト1部分を加熱し、その後、ペ
ルチエ冷却器10の発熱部16に戻るようになり、同様
にして管19の内部を循環される。これにより、空気を
熱伝達手段とするものに比べて、コンパクトな系により
熱交換が可能になり、装置の小型化が期待できる。 (第10実施例)図13は、第10実施例の概略構成を
示すもので、図5と同一部分には同符号を付している。
この場合、ペルチエ冷却器10の発熱部16に図14に
示すようなベルトの支持ローラ20を有する加熱部17
を設けるようにしている。つまり、この場合、発熱部1
6からの管19を発熱部16上方に引き出し、ここでジ
グザグ状に配置して加熱部17を形成するとともに、こ
の管19部分に支持ローラ20を取り付けるようにして
いる。こうすると、誘電体ベルト1に対する熱伝達効率
がよいとともに、接触性が良くなり、ベルトの長寿命化
に効果的である。
【0034】なお、支持ローラ20は、図示のように複
数本あるのが望ましく、また回転可能であるのがベルト
の摩耗防止の点で望ましい。 (第11実施例)図15は、第11実施例の概略構成を
示すもので、図5と同一部分には同符号を付している。
この場合、ペルチエ冷却器10の発熱部に板状のヒート
パイプ21の吸熱側を接触し、発熱側を誘電体ベルト1
の低温部に接触するようにしている。こうすると、ヒー
トパイプ21は、きわめて熱伝導性に優れているので、
ペルチエ冷却器10の発熱部からヒートパイプ21の吸
熱側に伝わった熱は、直ちにヒートパイプ21の発熱側
に伝達され誘電体ベルト1を加熱するようになるが、こ
の場合、ヒートパイプ21の利用により、熱伝達に電力
を消費せず、また熱伝達効率を良好にできる。さらに、
板状ヒートパイプ21のベルトに接触する面が、例えば
フッ素樹脂、シリコーン樹脂のような摩擦係数の小さい
材料でコートされていれば、ベルトの摩耗が少なくベル
ト寿命の向上をも可能になる。
【0035】なお、第1〜11実施例において、ペルチ
エ冷却器10の誘電体ベルト1や中間転写ベルト24に
接触する面を、フッ素樹脂やシリコーン樹脂のような摩
擦係数の小さな部材でコートすることにより、ベルトの
摩耗が減少しベルト寿命が向上させることも可能にな
る。
【0036】以上、実施例に基づいて説明したが、本明
細書中には、以下の発明も含まれる。 (1)潜像形成手段により潜像が形成された潜像担持体
と、この潜像担持体上に形成された潜像を現像する現像
手段と、この現像手段での現像により前記潜像担持体上
に形成されたトナー像を転写媒体上に熱転写する熱転写
手段と、前記熱転写手段から前記現像手段への搬送過程
中の潜像担持体に冷却側が配置されるとともに、前記現
像手段から前記熱転写手段への搬送過程中の潜像担持体
に発熱側が配置され、これら冷却側および発熱側に対応
する潜像担持体の間で熱交換を行う電子冷却手段とを具
備したことを特徴とする画像形成装置。
【0037】この発明に関する実施例は、実施例1、3
〜11が対応する。この場合、潜像担持体としては、誘
電体ベルトの他に、感光体ベルトであってもよく、ま
た、熱転写手段には、発熱部材として赤外線ランプや高
周波加熱部材、レーザ等も使用可能である。また加熱
は、潜像担持体の外側から行うことも可能であるし、転
写前のトナーに対して行ってもよい。
【0038】このようにすれば、転写手段と現像手段と
の間において電子冷却手段が潜像担持体に接触され、潜
像担持体をTmからTgまで冷却するとともに、電子冷
却手段の発熱側に発生する熱は対向する現像後転写前の
潜像担持体を加熱することで、潜像担持体の熱交換が行
われ、これにより、潜像担持体の摺擦長さが従来例の半
分ですむため、潜像担持体の摩耗が少なく、長寿命化が
達成できる。
【0039】(2)潜像形成手段により潜像が形成され
た潜像担持体と、この潜像担持体上に形成された潜像を
現像する現像手段と、この現像手段での現像により前記
潜像担持体上に形成されたトナー像を中間転写媒体上に
転写する中間転写手段と、前記中間転写媒体上のトナー
像を転写媒体上に熱転写する熱転写手段と、前記中間転
写手段から前記現像手段への搬送過程中の潜像担持体に
冷却側が配置されるとともに、前記現像手段から前記中
間転写手段への搬送過程中の潜像担持体に発熱側が配置
され、これら冷却側および発熱側に対応する潜像担持体
の間で熱交換を行う第1の電子冷却手段と、前記熱転写
手段から前記中間転写手段への搬送過程中の中間転写媒
体に冷却側が配置されるとともに、前記中間転写手段か
ら前記熱転写手段への搬送過程中の中間転写媒体に発熱
側が配置され、これら冷却側および発熱側に対応する中
間転写媒体の間で熱交換を行う第2の電子冷却手段のう
ち少なくともどちらか一方の電子冷却手段を具備したこ
とを特徴とする画像形成装置。
【0040】この発明に関する実施例は、実施例2が対
応する。この場合も潜像担持体としては、誘電体ベルト
の他に、感光体ベルトであってもよく、中間転写媒体と
して中間転写ベルトであってよい。また、熱転写手段に
は、発熱部材として赤外線ランプや高周波加熱部材、レ
ーザ等も使用可能である。
【0041】このようにすれば、中間転写部と現像部と
の間において電子冷却手段を潜像担持体に接触させ、潜
像担持体をTmからTgまで冷却するとともに、電子冷
却手段の発熱側に発生する熱は対向する現像後中間転写
前の潜像担持体を加熱することで、潜像担持体の熱交換
が行われ、さらに熱転写部と中間転写部との間において
も電子冷却手段を中間転写媒体に接触させることで、潜
像担持体の場合と同様にして中間転写媒体についても熱
交換が行われ、これにより、この場合も潜像担持体の摺
擦長さが従来例より短くてすむため、潜像担持体の摩耗
が少なく、長寿命化が達成できる。
【0042】(3)上述の(1)または(2)に記載の
画像形成装置において、電子冷却手段を、ペルチエ効果
を利用した冷却素子により構成している。この発明に関
する実施例は、実施例1〜11が対応する。
【0043】このようにすれば、潜像担持体の冷却をよ
り効率的に行うことができる。 (4)上述の(1)〜(3)のいずれかに記載の画像形
成装置において、電子冷却手段の冷却面の温度を測定す
る温度センサと、この温度センサが測定した温度をほぼ
一定にするように逝去する温度制御回路とを具備したこ
とを特徴としている。
【0044】この発明に関する実施例は、実施例1〜1
1が対応する。この場合、電子冷却手段の冷却面には図
示しない温度センサが埋設され、また画像形成装置内に
は図示しない温度制御回路が設けられる。
【0045】このようにすれば、温度センサと温度制御
回路により、電子冷却手段の冷却面の温度を制御するこ
とで潜像担持体の温度を一定に保つようにでき、潜像担
持体長の短い小型の装置で熱交換が効果的に行えるとと
もに、温度制御が容易で、高精度な画像形成装置が実現
できる。
【0046】(5)上述の(1)〜(4)のいずれか記
載の画像形成装置において、前記潜像担持体および前記
中間転写媒体のうち少なくとも一方について前記電子冷
却手段に密着する方向に付勢する付勢部材を設けるよう
にしている。
【0047】この発明に関する実施例は、実施例3が対
応する。この場合、電子冷却手段の潜像担持体または中
間転写媒体に接触する表面を曲面形状にするとともに、
両者が密着する方向にベルトを付勢する付勢ローラを設
けた。この付勢手段としては、フェルトパッドを押圧し
てもよく、また空気を吹き付けることも可能である。
【0048】このようにすれば、電子冷却手段表面と潜
像担持体または中間転写媒体の密着性がさらに向上し、
電子冷却手段による潜像担持体または中間転写媒体の冷
却効率が一段と向上し、その結果として熱交換効率も向
上する。
【0049】(6)上述の(1)〜(5)のいずれか記
載の画像形成装置において、前記電子冷却手段の発熱部
が、前記潜像担持体および前記中間転写媒体のうち少な
くとも一方に直接接触するようにしている。
【0050】この発明に関する実施例は、実施例4が対
応する。この場合、前記電子冷却手段の発熱部が前記潜
像担持体および/または中間転写媒体に直接接触するこ
とにより熱交換を行う。
【0051】このようにすれば、電子冷却手段の発熱部
の熱が、直接潜像担持体または中間転写媒体に伝達さ
れ、電子冷却手段の発熱部の熱が直接潜像担持体または
中間転写媒体に伝達される際の熱伝達ロスが極少に抑え
られるため、効率よく加熱を行うことができ、その結果
として熱交換効率も向上する。
【0052】(7)上述の(1)〜(6)のいずれか記
載の画像形成装置において、前記電子冷却手段の発熱部
に設けられた放熱部材に放熱フィンを有し、前記放熱フ
ィンの先端が略上方を向いており、かつ前記潜像担持体
および中間転写媒体のうち少なくとも一方に対向してい
る。
【0053】この発明に関する実施例は、実施例3、5
〜8が対応する。この場合、前記電子冷却手段の発熱部
に設けられた放熱部材の放熱フィンの先端が略上方を向
いており、前記潜像担持体および/または中間転写媒体
に対向させた。放熱部材としては、ヒートシンクが用い
られ、電子冷却手段の発熱部に固設されたヒートシンク
の放熱フィン先端を上に向けて、潜像担持体または中間
転写媒体に対向している。
【0054】このようにすれば、高温の空気が上昇する
性質から、放熱フィンから放たれた熱は潜像担持体また
は中間転写媒体に達し、効果的に加熱するようになり、
潜像担持体または中間転写媒体が効率よく加熱され、そ
の結果として熱交換効率も向上する。
【0055】(8)上述の(7)記載の画像形成装置に
おいて、前記放熱フィンの先端が前記潜像担持体および
前記中間転写媒体のうち少なくとも一方に接触してい
る。この発明に関する実施例は、実施例3、6が対応す
る。
【0056】この場合、前記ヒートシンクの放熱フィン
の先端が前記潜像担持体および/または中間転写媒体に
接触している。このようにすれば、対流による熱伝達の
他に、放熱フィン先端から潜像担持体および/または中
間転写媒体への伝導によっても熱が伝達されるようにな
り、潜像担持体または中間転写媒体がさらに効率よく加
熱され、その結果として熱交換効率も向上する。
【0057】(9)上述の(8)記載の画像形成装置に
おいて、前記放熱フィンが、接触している前記潜像担持
体または前記中間転写媒体の移動方向における前記冷却
手段の両端部に位置する前記放熱フィンよりも中央部に
位置する前記放熱フィンの方が長寸法を有している。
【0058】この発明に関する実施例は、実施例3が対
応する。この場合、ヒートシンクの放熱フィンが、前記
潜像担持体または中間転写媒体の移動方向に関し両端部
よりも中央部に位置するものの方が突出して形成するこ
とにより、潜像担持体または中間転写媒体に対して外向
きの張力を与えるようにしている。この場合の放熱フィ
ン先端は、フッ素樹脂、シリコーン樹脂等の摩擦係数の
小さい部材で形成またはコートされていることが望まし
い。
【0059】このようにすれば、ヒートシンクの放熱フ
ィンと潜像担持体または中間転写媒体の接触が緊密にな
り、潜像担持体または中間転写媒体がさらに効率よく加
熱され、その結果として熱交換効率も向上する。
【0060】(10)上述の(7)記載の画像形成装置
において、前記放熱部材に対し送風する手段を有し、前
記放熱フィンの一部を、前記潜像担持体および前記中間
転写媒体のうち少なくとも一方の面に垂直な方向から見
て送風方向に対して角度を持つように配置し、かつ隣接
する放熱フィン間の間隙が送風方向に向かって狭くなる
ようにしている。
【0061】この発明に関する実施例は、実施例7が対
応する。この場合、放熱部材に対し送風する手段を有
し、ヒートシンクの放熱フィンが、前記潜像担持体およ
び/または中間転写媒体の面に垂直な方向から見てジグ
ザグ形状とし、この放熱フィンに対してファンにより送
風する。
【0062】このようにすれば、ファンにより送られた
風は放熱フィンにより加熱されるとともに、放熱フィン
に反射し上昇して上方にある潜像担持体または中間転写
媒体を加熱するようになり、潜像担持体または中間転写
媒体が効率よく加熱されるため、熱交換効率が高い。ま
た、潜像担持体または中間転写媒体が均一に加熱される
ため、熱転写前の予備加熱としても効果的である。
【0063】(11)上述の(7)記載の画像形成装置
において、前記放熱部材に対して送風する送風手段を有
し、前記放熱部材が、放熱部材が対向している前記潜像
担持体または中間転写媒体の面に対して垂直に放熱部材
の4辺のうち3辺に遮へい板を有し、残りの1辺の方向
から前記送風手段により送風する。
【0064】この発明に関する実施例は、実施例8が対
応する。この場合、、前記放熱部材が前記潜像担持体お
よび/または中間転写媒体の面に垂直な4方のうち3方
を囲まれ、残りの1方から、ブロワなどにより送風を行
う。
【0065】このようにすれば、送風手段により送られ
た風はヒートシンクの放熱フィンにより加熱されるが、
逃げる経路がないため上昇し潜像担持体または中間転写
媒体を加熱するようになり、熱せられた空気が潜像担持
体または中間転写媒体の加熱に効率よく利用され、熱交
換効率も高く、熱転写前の予備加熱としても効果的であ
る。
【0066】(12)上述の(1)〜(11)のいずれ
か記載の画像形成装置において、前記電子冷却手段の発
熱部および前記潜像担持体および前記中間転写媒体のう
ち少なくとも一方に接触しかつ閉ループを形成する管
と、前記管内に封入された液体と、前記液体を循環させ
る循環手段とを有している。
【0067】この発明に関する実施例は、実施例9,1
0が対応する。この場合、管内に封入される液体として
は、水やその他の液体が用いられ、また、循環手段とし
ては、液体循環経路中に設けたポンプが用いられる。
【0068】このようにすれば、電子冷却手段の発熱部
において加熱された水は、ポンプによって加熱部に送ら
れ、加熱部に送られた温水は、加熱部に接触している潜
像担持体または前記中間転写媒体を加熱した後、電子冷
却手段の発熱部に戻り管内を循環するようになり、閉じ
た系により熱交換が可能なため、装置の小型化に効果が
ある。 (13)上述の(1)〜(12)のいずれか記載の画像
形成装置において、前記潜像担持体と中間転写媒体のう
ち少なくとも一方に接触する前記管の部分が前記潜像担
持体と中間転写媒体のうち少なくとも一方の支持ローラ
で構成されている。
【0069】この発明に関する実施例は、実施例10が
対応する。この場合、前記潜像担持体および/または中
間転写媒体に接触する部分が前記潜像担持体および/ま
たは中間転写媒体の支持ローラである。支持ローラとし
ては、潜像担持体または中間転写媒体の内面に当接する
ものが用いられる。支持ローラは複数本あってもよく、
また固定されていてもよいが回転可能なほうがより望ま
しい。
【0070】このようにすれば、電子冷却手段の発熱部
において加熱された水は、ポンプによって支持ローラに
送られ、送られた温水は、複数の支持ローラ内を順次移
動しながら潜像担持体または中間転写媒体を加熱した
後、電子冷却手段の発熱部に戻り管内を循環するように
なるが、この場合、潜像担持体または中間転写媒体に対
する接触圧が大きいため、熱伝達効率がよく、また支持
ローラが回転する場合は、潜像担持体または中間転写媒
体との摩擦が小さく、長寿命化に効果的である。
【0071】(14)上述の(1)〜(5)のいずれか
記載の画像形成装置において、板状のヒートパイプを有
し、前記ヒートパイプの吸熱部分が前記電子冷却手段の
発熱部に接触するとともに、前記ヒートパイプの発熱部
分が前記潜像担持体および中間転写媒体のうち少なくと
も一方に接触するようにしている。
【0072】この発明に関する実施例は、実施例11が
対応する。この場合、板状のヒートパイプの吸熱側が電
子冷却手段の発熱部に接触し、発熱側が潜像担持体また
は中間転写媒体に接触している。
【0073】このようにすれば、電子冷却手段の発熱部
からヒートパイプの吸熱側に伝わった熱は、ヒートパイ
プの特性により直ちにヒートパイプの発熱側に伝達さ
れ、潜像担持体または中間転写媒体を加熱するようにな
り、ヒートパイプを用いるため、熱伝達に電力を消費せ
ず、また熱伝達効率も向上する。
【0074】(15)上述の(14)記載の画像形成装
置において、前記ヒートパイプの発熱部分より小さい摩
擦係数を有する表面層を、前記ヒートパイプの少なくと
も発熱面に設けるようにしている。
【0075】この発明に関する実施例は、実施例11が
対応する。この場合、板状ヒートパイプのベルトに接触
する面は、例えばフッ素樹脂、シリコーン樹脂のような
摩擦係数の小さい材料でコートされている。
【0076】このようにすれば、潜像担持体または中間
転写媒体の摩耗がさらに少なくなり、寿命も向上する。 (16)上述の(1)〜(15)のいずれか記載の画像
形成装置において、前記電子冷却手段の冷却面より小さ
い摩擦係数を有する表面層を、前記電子冷却手段の前記
潜像担持体および前記中間転写媒体のうちの少なくとも
一方との接触面に設けるようにしている。
【0077】この発明に関する実施例は実施例1〜11
が対応している。この場合、電子冷却手段の冷却面より
小さい摩擦係数を有する表面層を、該電子冷却手段の冷
却面に設けるが、この表面層は、フッ素樹脂、シリコー
ン樹脂のような摩擦係数の小さい材料で形成またはコー
トしたものからなっている。これにより潜像担持体また
は中間転写媒体の摩耗がさらに少なくなり、長寿命化を
得られるようになる。
【0078】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、潜像
担持体の摩耗が少なく、長寿命化を得られ、また、熱交
換部材との密着性を向上させ、熱交換を有効にまた均一
に行なうことができる。さらに、潜像担持体長の短い小
型の装置で熱交換を効果的に行うことができるととも
に、潜像担持体の温度制御が容易で高精度の画像形成が
実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の概略的構成を示す図。
【図2】本発明の第2実施例の概略的構成を示す図。
【図3】本発明の第3実施例の概略的構成を示す図。
【図4】本発明の第4実施例の概略的構成を示す図。
【図5】本発明の第5実施例の概略的構成を示す図。
【図6】本発明の第6実施例の概略的構成を示す図。
【図7】本発明の第7実施例の概略的構成を示す図。
【図8】第7実施例に用いられるヒートシンクの概略的
構成を示す図。
【図9】本発明の第8実施例の概略的構成を示す図。
【図10】第8実施例に用いられるヒートシンクの概略
的構成を示す図。
【図11】本発明の第9実施例の概略的構成を示す図。
【図12】第9実施例に用いられる発熱部と加熱部の概
略的構成を示す図。
【図13】本発明の第10実施例の概略的構成を示す
図。
【図14】第10実施例に用いられる発熱部と支持ロー
ラの概略的構成を示す図。
【図15】本発明の第11実施例の概略的構成を示す
図。
【図16】従来の画像形成装置の概略的構成を示す図。
【符号の説明】
1…誘電体ベルト、 2…記録ヘッド、 3…現像器、 4…現像対向ローラ、 5…ヒートローラ、 6…圧力ローラ、 7…転写紙、 8…給紙ローラ、 9…排紙ローラ、 10,10A,10B…ペルチエ冷却器、 11,11A,11B,11C…ファン、 12,12A,12B…イレーサ、 13…ヒートシンク、 14…エアーブロワ、 15…エアーナイフ、 16…発熱部、 17…加熱部、 18…ポンプ、 19…管、 20…支持ローラ、 21…板状ヒートパイプ、 22…放熱フィン、 23…カバー、 24…中間転写ベルト、 25…中間転写装置、 25A…転写ローラA、 25B…転写ローラB、 26…付勢部材。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潜像形成手段により潜像が形成された潜
    像担持体と、 この潜像担持体上に形成された潜像を現像する現像手段
    と、 この現像手段での現像により前記潜像担持体上に形成さ
    れたトナー像を転写媒体上に熱転写する熱転写手段と、 前記熱転写手段から前記現像手段への搬送過程中の潜像
    担持体に冷却側が配置されるとともに、前記現像手段か
    ら前記熱転写手段への搬送過程中の潜像担持体に発熱側
    が配置され、これら冷却側および発熱側に対応する潜像
    担持体の間で熱交換を行う電子冷却手段とを具備したこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 潜像形成手段により潜像が形成された潜
    像担持体と、 この潜像担持体上に形成された潜像を現像する現像手段
    と、 この現像手段での現像により前記潜像担持体上に形成さ
    れたトナー像を中間転写媒体上に転写する中間転写手段
    と、 前記中間転写媒体上のトナー像を転写媒体上に熱転写す
    る熱転写手段と、 前記中間転写手段から前記現像手段への搬送過程中の潜
    像担持体に冷却側が配置されるとともに、前記現像手段
    から前記中間転写手段への搬送過程中の潜像担持体に発
    熱側が配置され、これら冷却側および発熱側に対応する
    潜像担持体の間で熱交換を行う第1の電子冷却手段と、 前記熱転写手段から前記中間転写手段への搬送過程中の
    中間転写媒体に冷却側が配置されるとともに、前記中間
    転写手段から前記熱転写手段への搬送過程中の中間転写
    媒体に発熱側が配置され、これら冷却側および発熱側に
    対応する中間転写媒体の間で熱交換を行う第2の電子冷
    却手段のうち少なくともどちらか一方の電子冷却手段を
    具備したことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 電子冷却手段は、ペルチエ効果を利用し
    た冷却素子によりなることを特徴とする請求項1または
    2記載の画像形成装置。
JP6203900A 1994-08-29 1994-08-29 画像形成装置 Withdrawn JPH0869164A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040020145A (ko) * 2002-08-29 2004-03-09 삼성전자주식회사 화상형성장치의 정착열 방출장치
JP2011180573A (ja) * 2010-02-04 2011-09-15 Ricoh Co Ltd 冷却装置及び画像形成装置

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