JP2010039313A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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友樹 南川
Mitsuru Tokuyama
満 徳山
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Abstract

【課題】 エネルギー消費量を抑制した状態で、ホットオフセットの発生を防止することができる定着装置を提供する。
【解決手段】 定着装置40は、互いに対向するように配置される第1定着ベルト60と第2定着ベルト70との間を通過する記録用紙に形成されるトナー像を溶融させて定着する。定着装置40が有する第1,2ヒータランプ67,77は、第1,2定着ベルト60,70のそれぞれを内側から加熱する。また、ペルチェ素子からなる第1,2冷却手段62,72は、第1,2定着ベルト60,70のそれぞれを内側から冷却する。このとき、温度制御手段90は、第1,2定着ベルト60,70の加熱手段近傍領域における温度と、冷却手段近傍領域における温度とが、所定の温度となるように制御する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、定着装置、および該定着装置を備える電子写真方式の画像形成装置に関する。
複写機、プリンタなどの電子写真方式の画像形成装置に備えられる定着装置は、互いに圧接された上定着ベルトと下定着ベルト(または下定着ローラ)とを含んで構成される。このような定着装置においては、上定着ベルトの内部に配置されたハロゲンランプなどからなる加熱手段により上定着ベルトを所定の温度(定着温度)に加熱した状態で、未定着トナー画像が形成された記録用紙を、上定着ベルトと下定着ベルト(または下定着ローラ)との圧接部(定着ニップ部)を通過させて、熱と圧力によりトナー画像を記録用紙に定着させる。
定着ベルトを用いる定着装置は、定着ニップ部の距離を長くすることができるため、熱エネルギーが記録用紙上の未定着トナーに伝わりやすく、優れた定着性を得ることができる。しかしながら、記録用紙上の未定着トナーが過度に加熱されると、ホットオフセットが発生する場合がある。
このような問題を解決するものとして、たとえば、特許文献1には、定着ベルトを冷却するファンが設けられた定着装置が開示されている。特許文献1に開示される定着装置は、記録用紙上の未定着トナーを加熱溶融させた後、ファンが定着ベルトを冷却することによってトナーを冷却するように構成されており、ホットオフセットが発生するのを防止することができる。
特開平4−216579号公報
しかしながら、特許文献1に開示される定着装置では、加熱溶融したトナーを冷却するために、ファンが定着ベルトを冷却するようになっているので、冷却された定着ベルトの温度を定着温度にまで再上昇させるために熱エネルギーが必要となり、エネルギー消費量を抑制することが困難である。
したがって本発明の目的は、エネルギー消費量を抑制した状態で、ホットオフセットの発生を防止することができる定着装置を提供することである。また、該定着装置を備える画像形成装置を提供することである。
本発明は、複数の支持ローラによって張架されて支持ローラの回転に伴って回転駆動する無端状のベルト部材である第1定着ベルトと、前記支持ローラとは異なる複数の支持ローラによって張架されて支持ローラの回転に伴って回転駆動する無端状のベルト部材であり第1定着ベルトと対向するように第1定着ベルトの延在方向に延びる第2定着ベルトとを含み、第1定着ベルトと第2定着ベルトとの間を通過する記録媒体上に形成された未定着のトナー像を溶融させて、記録媒体上にトナー像を定着させる定着装置であって、
第1定着ベルトおよび第2定着ベルトのうち、未定着のトナー像が形成される記録媒体表面に対向する側の定着ベルトである第1定着ベルトを内側から加熱する加熱手段と、
加熱手段よりも第1定着ベルトの回転方向下流側に配置されて、第1定着ベルトを内側から冷却するペルチェ素子からなる冷却手段と、
第1定着ベルトの回転方向において、加熱手段よりも下流側で、かつ冷却手段よりも上流側における第1定着ベルトの温度を検出する加熱側温度検出手段と、
第1定着ベルトの回転方向において、冷却手段よりも下流側における第1定着ベルトの温度を検出する冷却側温度検出手段と、
加熱側温度検出手段および冷却側温度検出手段による検出結果に基づいて、第1定着ベルトの加熱手段近傍領域における温度と、冷却手段近傍領域における温度とが、所定の温度となるように加熱手段および冷却手段を制御する温度制御手段とを含み、
ペルチェ素子からなる冷却手段から発生する冷却エネルギーに相当する発熱エネルギーを利用して、加熱手段による第1定着ベルトの加熱が行われるように構成され、
第1定着ベルトと第2定着ベルトとの間であり、かつ前記加熱手段と前記冷却手段との間に形成されるニップ部において、記録媒体上の未定着トナー像を定着させることを特徴とする定着装置である。
また本発明は、前記加熱手段は、前記第1定着ベルトを張架する複数の支持ローラのうち、第1定着ベルトの回転方向最上流側に配置される支持ローラの内部に設けられることを特徴とする。
また本発明は、前記第1定着ベルトの延在方向に延びて、第1定着ベルトにおける、前記第2定着ベルトと対向する領域以外の領域を外方から覆う断熱部材を備えることを特徴とする。
また本発明は、前記第1定着ベルトの回転方向において、前記加熱手段と前記冷却手段との間に配置されて、第1定着ベルトおよび第2定着ベルトを介して互いに圧接してニップ部を形成する一対の加圧ローラを含むことを特徴とする。
また本発明は、複数の支持ローラによって張架されて支持ローラの回転に伴って回転駆動する無端状のベルト部材である第1定着ベルトと、前記支持ローラとは異なる複数の支持ローラによって張架されて支持ローラの回転に伴って回転駆動する無端状のベルト部材であり第1定着ベルトと対向するように第1定着ベルトの延在方向に延びる第2定着ベルトとを含み、第1定着ベルトと第2定着ベルトとの間を通過する記録媒体上に形成された未定着のトナー像を溶融させて、記録媒体上にトナー像を定着させる定着装置であって、
第1定着ベルトおよび第2定着ベルトのそれぞれを内側から加熱する加熱手段と、
加熱手段よりも第1定着ベルトおよび第2定着ベルトの回転方向下流側に配置されて、第1定着ベルトおよび第2定着ベルトのそれぞれを内側から冷却するペルチェ素子からなる冷却手段と、
第1定着ベルトおよび第2定着ベルトの回転方向において、加熱手段よりも下流側で、かつ冷却手段よりも上流側における第1定着ベルトおよび第2定着ベルトのぞれぞれの温度を検出する加熱側温度検出手段と、
第1定着ベルトおよび第2定着ベルトの回転方向において、冷却手段よりも下流側における第1定着ベルトおよび第2定着ベルトのそれぞれの温度を検出する冷却側温度検出手段と、
加熱側温度検出手段および冷却側温度検出手段による検出結果に基づいて、第1定着ベルトおよび第2定着ベルトの加熱手段近傍領域におけるそれぞれの温度と、冷却手段近傍領域におけるそれぞれの温度とが、所定の温度となるように加熱手段および冷却手段を制御する温度制御手段とを含み、
ペルチェ素子からなる冷却手段から発生する冷却エネルギーに相当する発熱エネルギーを利用して、加熱手段による第1定着ベルトおよび第2定着ベルトのそれぞれに対する加熱が行われるように構成され、
第1定着ベルトと第2定着ベルトとの間であり、かつ前記加熱手段と前記冷却手段との間に形成されるニップ部において、記録媒体上の未定着トナー像を定着させることを特徴とする定着装置である。
また本発明は、前記加熱手段は、前記第1定着ベルトおよび前記第2定着ベルトをそれぞれ張架する複数の支持ローラのうち、第1定着ベルトおよび第2定着ベルトの回転方向最上流側に配置されるそれぞれの支持ローラの内部に設けられることを特徴とする。
また本発明は、前記第1定着ベルトおよび前記第2定着ベルトの延在方向に延びて、第1定着ベルトと第2定着ベルトとが対向する領域以外の領域を、第1定着ベルトおよび第2定着ベルトのそれぞれの外方から覆う断熱部材を備えることを特徴とする。
また本発明は、前記第1定着ベルトおよび前記第2定着ベルトの回転方向において、前記加熱手段と前記冷却手段との間に配置されて、第1定着ベルトおよび第2定着ベルトを介して互いに圧接してニップ部を形成する一対の加圧ローラを含むことを特徴とする。
また本発明は、前記温度制御手段は、第1定着ベルトおよび第2定着ベルトのうち、未定着のトナー像が形成される記録媒体表面に対向する側の定着ベルトの温度が未定着のトナー像を溶融可能な所定の定着温度となり、かつ他方側の定着ベルトの温度が前記定着温度よりも所定の温度範囲で低くなるように加熱手段を制御することを特徴とする。
また本発明は、複数の支持ローラによって張架されて支持ローラの回転に伴って回転駆動する無端状のベルト部材である定着ベルトと、定着ベルトの回転方向最上流側に配置される支持ローラに定着ベルトを介して圧接可能に設けられる定着ローラとを含み、定着ベルトと定着ローラとの間を通過する記録媒体上に形成された未定着のトナー像を溶融させて、記録媒体上にトナー像を定着させる定着装置であって、
未定着のトナー像が形成される記録媒体表面に対向する定着ベルトを内側から加熱する加熱手段と、
加熱手段よりも定着ベルトの回転方向下流側に配置されて、定着ベルトを内側から冷却するペルチェ素子からなる冷却手段と、
定着ベルトの回転方向において、加熱手段よりも下流側で、かつ冷却手段よりも上流側における定着ベルトの温度を検出する加熱側温度検出手段と、
定着ベルトの回転方向において、冷却手段よりも下流側における定着ベルトの温度を検出する冷却側温度検出手段と、
加熱側温度検出手段および冷却側温度検出手段による検出結果に基づいて、定着ベルトの加熱手段近傍領域における温度と、冷却手段近傍領域における温度とが、所定の温度となるように加熱手段および冷却手段を制御する温度制御手段とを含み、
ペルチェ素子からなる冷却手段から発生する冷却エネルギーに相当する発熱エネルギーを利用して、加熱手段による定着ベルトの加熱が行われるように構成され、
定着ベルトの回転方向における、前記加熱手段と前記冷却手段との間に形成されるニップ部において、記録媒体上の未定着トナー像を定着させることを特徴とする定着装置である。
また本発明は、前記定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、互いに対向するように配置される第1定着ベルトと第2定着ベルトとを含み、第1定着ベルトと第2定着ベルトとの間を通過する記録媒体上に形成された未定着のトナー像を溶融させて、記録媒体上にトナー像を定着させる定着装置である。定着装置に備えられる加熱手段は、未定着のトナー像が形成される記録媒体表面に対向する側の定着ベルトである第1定着ベルトを内側から加熱する。また、加熱手段よりも第1定着ベルトの回転方向下流側に配置されるペルチェ素子からなる冷却手段は、第1定着ベルトを内側から冷却する。このとき、温度制御手段は、加熱側温度検出手段および冷却側温度検出手段による検出結果に基づいて、第1定着ベルトの加熱手段近傍領域における温度と、冷却手段近傍領域における温度とが、所定の温度となるように加熱手段および冷却手段を制御する。
温度制御手段によって制御されて、加熱手段が、第1定着ベルトの加熱手段近傍領域においてトナーが溶融するのに十分な加熱を行っても、冷却手段が、第1定着ベルトの冷却手段近傍領域において所定の温度までトナーの温度を下げることができるので、ホットオフセットの発生や定着汚れの発生を防止することができる。
また、冷却手段は、ペルチェ素子で構成される。ペルチェ素子は、2種類の金属板の接合部に電流を流すと、一方の金属板から他方の金属板に熱が移動するというペルチェ効果を利用した半導体素子である。このようなペルチェ素子では、接合部に電流が流れると、一方の金属板が吸熱して他方の金属板が発熱する。
冷却手段では、ペルチェ素子の吸熱する側の金属板(以下、「吸熱面」と呼ぶ)で第1定着ベルトの冷却を行うが、ペルチェ素子の発熱する側の金属板(以下、「発熱面」と呼ぶ)から発生する冷却エネルギーに相当する発熱エネルギーを、第1定着ベルトを加熱するときの熱エネルギーとして有効利用することができ、エネルギー消費量を抑制することができる。
また本発明によれば、加熱手段は、第1定着ベルトを張架する複数の支持ローラのうち、第1定着ベルトの回転方向最上流側に配置される支持ローラの内部に設けられる。これによって、加熱手段による熱エネルギーを支持ローラ内部に蓄積することができるので、定着装置の停止後の再スタート時において、第1定着ベルトの加熱手段近傍領域における温度を、速やかに、所定の温度に制御することができる。
また本発明によれば、第1定着ベルトの延在方向に延びて、第1定着ベルトを外方から覆う断熱部材を備える。これによって、加熱手段によって加熱された第1定着ベルトの熱が、定着装置外部に放出するのを抑制することができ、定着装置の停止後の再スタート時において、第1定着ベルトの加熱手段近傍領域における温度を、速やかに、所定の温度に制御することができる。
また本発明によれば、第1定着ベルトの回転方向において、加熱手段と冷却手段との間に配置されて、第1定着ベルトおよび第2定着ベルトを介して互いに圧接してニップ部を形成する一対の加圧ローラを含む。これによって、第1定着ベルトと第2定着ベルトとの間を通過して、加熱手段によって溶融された記録媒体上のトナー像のトナー同士を、加圧ローラの圧接力によって密着させることができ、記録媒体上のトナー像の定着強度を向上させることができる。
また本発明によれば、互いに対向するように配置される第1定着ベルトと第2定着ベルトとを含み、第1定着ベルトと第2定着ベルトとの間を通過する記録媒体上に形成された未定着のトナー像を溶融させて、記録媒体上にトナー像を定着させる定着装置である。定着装置に備えられる加熱手段は、第1定着ベルトおよび第2定着ベルトのそれぞれを内側から加熱する。また、加熱手段よりも第1定着ベルトおよび第2定着ベルトの回転方向下流側に配置されるペルチェ素子からなる冷却手段は、第1定着ベルトおよび第2定着ベルトのそれぞれを内側から冷却する。このとき、温度制御手段は、加熱側温度検出手段および冷却側温度検出手段による検出結果に基づいて、第1定着ベルトおよび第2定着ベルトのそれぞれの加熱手段近傍領域における温度と、それぞれの冷却手段近傍領域における温度とが、所定の温度となるように加熱手段および冷却手段を制御する。
温度制御手段によって制御されて、加熱手段が、第1定着ベルトおよび第2定着ベルトの両方の定着ベルトを加熱するので、片方の定着ベルトを過度に加熱しなくても、第1定着ベルトと第2定着ベルトとの間を通過する記録媒体上の未定着トナー像を十分に溶融することができる。そして、冷却手段が、第1定着ベルトおよび第2定着ベルトの冷却手段近傍領域において所定の温度までトナーの温度を下げるので、ホットオフセットの発生や定着汚れの発生を防止することができる。
また、冷却手段は、ペルチェ素子で構成されるので、ペルチェ素子の吸熱面で第1定着ベルトおよび第2定着ベルトの冷却を行うが、ペルチェ素子の発熱面から発生する冷却エネルギーに相当する発熱エネルギーを、第1定着ベルトおよび第2定着ベルトを加熱するときの熱エネルギーとして有効利用することができ、エネルギー消費量を抑制することができる。
また本発明によれば、加熱手段は、第1定着ベルトおよび第2定着ベルトをそれぞれ張架する複数の支持ローラのうち、第1定着ベルトおよび第2定着ベルトの回転方向最上流側に配置されるそれぞれの支持ローラの内部に設けられる。これによって、加熱手段による熱エネルギーをそれぞれの支持ローラ内部に蓄積することができるので、定着装置の停止後の再スタート時において、第1定着ベルトおよび第2定着ベルトの加熱手段近傍領域におけるそれぞれの温度を、速やかに、所定の温度に制御することができる。
また本発明によれば、第1定着ベルトおよび第2定着ベルトの延在方向に延びて、第1定着ベルトおよび第2定着ベルトのそれぞれを外方から覆う断熱部材を備える。これによって、加熱手段によって加熱された第1定着ベルトおよび第2定着ベルトの熱が、定着装置外部に放出するのを抑制することができ、定着装置の停止後の再スタート時において、第1定着ベルトおよび第2定着ベルトの加熱手段近傍領域におけるそれぞれの温度を、速やかに、所定の温度に制御することができる。
また本発明によれば、第1定着ベルトおよび第2定着ベルトの回転方向において、加熱手段と冷却手段との間に配置されて、第1定着ベルトおよび第2定着ベルトを介して互いに圧接してニップ部を形成する一対の加圧ローラを含む。これによって、第1定着ベルトと第2定着ベルトとの間を通過して、加熱手段によって溶融された記録媒体上のトナー像のトナー同士を、加圧ローラの圧接力によって密着させることができ、記録媒体上のトナー像の定着強度を向上させることができる。
また本発明によれば、温度制御手段は、第1定着ベルトおよび第2定着ベルトのうち、未定着のトナー像が形成される記録媒体表面に対向する側の定着ベルトの温度が未定着のトナー像を溶融可能な所定の定着温度となり、かつ他方側の定着ベルトの温度が前記定着温度よりも所定の温度範囲で低くなるように、加熱手段を制御する。これによって、記録媒体の両面に画像を形成する場合に、記録媒体の未定着トナー像が形成される側の表面をトナー像が溶融可能な所定の定着温度にしてトナー像を定着させるとともに、既に定着されたトナー像が形成される側の表面を定着温度よりも所定の温度範囲で低い温度にして、定着トナー像が溶融してしまうのを防止することができる。このように、既に定着されたトナー像が溶融してしまうのを防止するので、画像の光沢が過度に上昇することを抑制することができる。
また本発明によれば、複数の支持ローラによって張架されて支持ローラの回転に伴って回転駆動する定着ベルトと、定着ベルトの回転方向最上流側に配置される支持ローラに定着ベルトを介して圧接可能に設けられる定着ローラとを含み、定着ベルトと定着ローラとの間を通過する記録媒体上に形成された未定着のトナー像を溶融させて、記録媒体上にトナー像を定着させる定着装置である。定着装置に備えられる加熱手段は、未定着のトナー像が形成される記録媒体表面に対向する定着ベルトを内側から加熱する。また、加熱手段よりも定着ベルトの回転方向下流側に配置されるペルチェ素子からなる冷却手段は、定着ベルトを内側から冷却する。このとき、温度制御手段は、加熱側温度検出手段および冷却側温度検出手段による検出結果に基づいて、定着ベルトの加熱手段近傍領域における温度と、冷却手段近傍領域における温度とが、所定の温度となるように加熱手段および冷却手段を制御する。
温度制御手段によって制御されて、加熱手段が、定着ベルトの加熱手段近傍領域においてトナーが溶融するのに十分な加熱を行っても、冷却手段が、定着ベルトの冷却手段近傍領域において所定の温度までトナーの温度を下げることができるので、ホットオフセットの発生や定着汚れの発生を防止することができる。
また、冷却手段は、ペルチェ素子で構成されるので、ペルチェ素子の吸熱面で定着ベルトの冷却を行うが、ペルチェ素子の発熱面から発生する冷却エネルギーに相当する発熱エネルギーを、定着ベルトを加熱するときの熱エネルギーとして有効利用することができ、エネルギー消費量を抑制することができる。
また本発明によれば、画像形成装置が前記定着装置を備えることによって実現される。画像形成装置は、ホットオフセットの発生や定着汚れの発生を防止することが可能な前記定着装置を備えているので、高品位な画像を形成することができる。
図1は、本発明の実施の一形態である画像形成装置1の構成を示す図である。本実施形態では、画像形成装置1は、スキャナユニット10またはネットワークを介して接続される各端末装置から送信される画像データに基づいて、記録媒体(記録用紙)に対してカラー画像またはモノクロ画像を形成する乾式電子写真方式のマルチファンクションプリンタである。画像形成装置1は、スキャナユニット10と、画像形成ユニット50と、定着装置40と、給紙ユニット20と、用紙搬送部30と、排紙トレイ31とを含む。
スキャナユニット10は、原稿の画像を読取る。スキャナユニット10は、図示しないプラテンガラス、露光ランプ、反射ミラー、結像レンズ、CCD(Charge Coupled
Device)を備えている。スキャナユニット10では、露光ランプが原稿の表面をプラテンガラスを介して照射し、反射ミラーが原稿の反射光を結像レンズへと導く。そして、結像レンズが原稿の反射光をCCDに集光させて、原稿の表面の画像をCCD上に結像させる。このようにして、スキャナユニット10は、原稿の画像を読取る。このようにして、スキャナユニット10が原稿の画像を読取ると、原稿の画像を示す画像データがマイクロコンピュータなどの制御部に入力され、ここで画像データに各種の画像処理が施され、この画像データが画像形成ユニット50へと出力される。
画像形成ユニット50は、感光体ドラム51と、帯電装置52と、レーザスキャナユニット(LSU)53と、現像ユニット54と、転写ローラ55と、クリーニング装置56とを含む。帯電装置52、現像ユニット54、転写ローラ54およびクリーニング装置56は、感光体ドラム51の回転方向まわりに、この順序で配置される。
感光体ドラム51は、図示しない駆動手段によって軸線まわりに回転駆動可能に支持され、図示しない導電性基体と、導電性基体の表面に形成される有機感光層とを含む。導電性基体および有機感光層は、この分野で常用されるものを使用することができる。また、シリコンなどを用いる無機感光層を形成してなる感光体ドラムを使用することもできる。
帯電装置52は、感光体ドラム51を臨み、感光体ドラム51の長手方向に沿って感光体ドラム51表面から間隙を有して離隔するように配置され、感光体ドラム51表面を所定の極性および電位に帯電させる。帯電装置52には、スコロトロン帯電器、コロトロン帯電器、帯電ローラや帯電ブラシを用いた接触型帯電器などが使用できる。
LSU53は、レーザ露光器であり、画像データに応じたレーザ走査による露光を行い、帯電装置52によって帯電された感光体ドラム51の表面電位を変化させることで、画像データに応じた静電潜像を形成する。
現像ユニット54は、感光体ドラム51を臨んで配置され、静電潜像が形成された感光体ドラム51の表面に現像剤を供給し、静電潜像をトナー像に現像する。現像剤としては、この分野で常用される現像剤を用いることができ、たとえば、非磁性トナーからなる非磁性一成分現像剤、非磁性トナーおよびキャリアからなる非磁性二成分現像剤、磁性トナーからなる磁性現像剤などを挙げることができる。
転写ローラ55は、図示しない駆動手段によって軸線まわりに回転駆動可能に支持されて、感光体ドラム51を臨んで配置され、トナーとは逆極性のバイアス電圧が印加されており、このバイアス電圧を記録用紙に与えることによって、感光体ドラム51上のトナー像を記録用紙に転写する。
クリーニング装置56は、図示しないクリーニングブレードと、クリーナハウジングとを備えている。クリーニングブレードは、エッジ部を感光体ドラム51の表面に感光体ドラム51の回転方向に対して逆向きに圧接させて配置することにより、エッジ部にて感光体ドラム51表面の残留物を掻き取るものである。クリーナハウジングは、掻き取られた残留物を収容するものである。
用紙搬送部30は、複数の搬送ローラからなり、記録用紙を給紙ユニット20から排紙トレイ31に向けて搬送する。このとき、用紙搬送部30によって搬送される記録用紙は、画像形成ユニット50でトナー像が形成されて、本発明の定着装置40へと導かれる。
図2は、本発明の第1実施形態である定着装置40の構成を示す図である。定着装置40は、互いに対向するように配置されて、逆方向に回転駆動する第1定着ベルト60と第2定着ベルト70とを含み、第1定着ベルト60と第2定着ベルト70との間を通過する記録用紙上に形成された未定着のトナー像を溶融させて、記録用紙上にトナー像を定着させる装置である。定着装置40においては、対向して配置される2つの定着ベルトのうち、第1定着ベルト60の表面が、記録用紙の両面のうち未定着トナー像が形成される側の表面に接触する。なお、記録用紙の両面に画像を形成する場合には、まず一方面側の未定着トナー像が第1定着ベルト60表面に接触して定着処理され、その後、手動で、または反転機構などを用いて記録用紙を反転させて、他方面側の未定着トナー像が第1定着ベルト60表面に接触して定着処理される。記録用紙の他方面側の未定着トナー像を定着処理するときには、一方面側には既に定着処理された定着トナー像が形成されており、この一方面側は第2定着ベルト70表面に接触することになる。
第1定着ベルト60は、複数の支持ローラである第1加熱ローラ61と第1牽引ローラ63とによって張架されて、第1加熱ローラ61の回転に伴って回転駆動する無端状のベルト部材である。第2定着ベルト70は、第1定着ベルト60と同様に構成されており、第2加熱ローラ71と第2牽引ローラ73とによって張架されて、第2加熱ローラ71の回転に伴って回転駆動する無端状のベルト部材であり、第1定着ベルト60と対向するように第1定着ベルト60の延在方向(回転方向)に延びて配置される。
第1定着ベルト60および第2定着ベルト70は、それぞれ、耐熱性を有するポリイミドからなる厚さ1mmのベース層の外側に、PFA(テトラフルオロエチレンとパーフルオロアルキルビニルエーテルとの共重合体)チューブからなる厚さ約30μmの離型層が設けられて構成されている。なお、離型層の材料としては、耐熱性、耐久性に優れ、トナーとの離型性が優れているものであればよく、PFAの他、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素系材料を使用してもよい。
第1加熱ローラ61および第2加熱ローラ71は、それぞれ、回転可能に設けられ、図示しない駆動手段である駆動モータによって回転駆動される。この第1加熱ローラ61および第2加熱ローラ71の回転に伴って、第1定着ベルト60および第2定着ベルト70が、それぞれ回転するようになっている。第1加熱ローラ61および第2加熱ローラ71は、それぞれ、アルミニウムからなる円筒状のドラムで、第1定着ベルト60および第2定着ベルト70の回転方向最上流側に配置されている。そして、第1加熱ローラ61の内部には、熱輻射を行うハロゲンランプからなる加熱手段である第1ヒータランプ67が設けられ、第2加熱ローラ71の内部には、熱輻射を行うハロゲンランプからなる加熱手段である第2ヒータランプ77が設けられている。このように、加熱手段である第1ヒータランプ67および第2ヒータランプ77が、第1加熱ローラ61および第2加熱ローラ71の内部に設けられることによって、加熱手段による熱エネルギーを各加熱ローラ内部に蓄積することができるので、定着装置40の停止後の再スタート時において、第1定着ベルト60および第2定着ベルト70の加熱手段近傍領域における温度を、速やかに、所定の温度に調整することができる。なお、本実施の形態では、第1ヒータランプ67および第2ヒータランプ77のそれぞれは、1本のハロゲンランプからなるが、これに限らず、たとえば、記録用紙のサイズに応じて最適な温度分布を形成できるように、軸方向に発熱分布を分割した複数のハロゲンランプを用いてもよい。
第1ヒータランプ67は、後述する温度制御手段90により制御されて、未定着トナー像が形成される記録用紙表面に接触する側の定着ベルトである第1定着ベルト60を、ベルト自身の第1加熱ローラ61と接触する領域である加熱手段近傍領域における温度が所定の温度(定着温度)となるように、ベルト内側から加熱する。第1ヒータランプ67の加熱による第1定着ベルト60の加熱手段近傍領域における温度は、トナーの溶融粘度に基づいて、130〜200℃の範囲に設定することができ、本実施の形態では180℃に設定される。
第2ヒータランプ77は、後述する温度制御手段90により制御されて、定着トナー像が形成される(またはトナー像が形成されていない)記録用紙表面に接触する側の定着ベルトである第2定着ベルト70を、ベルト自身の第2加熱ローラ71と接触する領域である加熱手段近傍領域における温度が所定の温度となるように、ベルト内側から加熱する。第2ヒータランプ77の加熱による第2定着ベルト70の加熱手段近傍領域における温度は、第1定着ベルト60において設定される前記定着温度よりも20〜50℃低い温度に設定され、本実施の形態では150℃に設定される。
また、第1定着ベルト60と第2定着ベルト70とが対向して配置されるとき、第1加熱ローラ61と第2加熱ローラ71とは、ばね部材からなる弾性部材(不図示)によって、第1定着ベルト60および第2定着ベルト70を介して所定の荷重(たとえば、400N)で圧接されている。これによって、第1定着ベルト60と第2定着ベルト70との間に圧力が発生し、トナー像の熱溶融が促進される。
第1牽引ローラ63および第2牽引ローラ73は、第1定着ベルト60および第2定着ベルト70を介して対向するように配置されて、ばね部材からなる弾性部材(不図示)がそれぞれ付設され、第1加熱ローラ61および第2加熱ローラ71から水平方向に離れるように、所定の荷重(たとえば、100N)がかけられている。これによって、第1定着ベルト60および第2定着ベルト70のたるみがなくなり、記録用紙の搬送をスムーズに行うことができる。
さらに、本発明の定着装置40には、第1加熱ローラ61よりも第1定着ベルト60の回転方向下流側における第1定着ベルト60の内側に、ペルチェ素子からなる第1冷却手段62が配置されている。このとき、第1冷却手段62は、ペルチェ素子吸熱面が第2定着ベルト70と対向する側の第1定着ベルト60の内面に近接して対向し、ペルチェ素子発熱面が第2手着ベルト70と対向する側とは反対側の第1定着ベルト60の内面に対向するように配置されている。これによって、第1冷却手段62は、ペルチェ素子吸熱面の吸熱作用により第2定着ベルト70と対向する側の第1定着ベルト60の内面を冷却し、ペルチェ素子発熱面の発熱作用(ペルチェ素子吸熱面における冷却エネルギーに相当する発熱エネルギーで発熱する作用)により第2定着ベルト70と対向する側とは反対側の第1定着ベルト60の内面を加熱する。つまり、第1定着ベルト60の表面は、回転駆動に伴って、第1加熱ローラ61によって加熱された後、回転方向下流側に配置される第1冷却手段62のペルチェ素子吸熱面の吸熱作用によって冷却され、さらにその後、第1冷却手段62のペルチェ素子発熱面の発熱作用によって加熱されることになる。このようにして、ペルチェ素子吸熱面における冷却エネルギーに相当して、ペルチェ素子発熱面から発生する発熱エネルギーを、第1定着ベルト60を加熱するときの熱エネルギーとして有効利用するので、エネルギー消費量を抑制することができる。
また、第2加熱ローラ71よりも第2定着ベルト70の回転方向下流側における第2定着ベルト70の内側に、ペルチェ素子からなる第2冷却手段72が配置されている。このとき、第2冷却手段72は、ペルチェ素子吸熱面が第1定着ベルト60と対向する側の第2定着ベルト70の内面に近接して対向し、ペルチェ素子発熱面が第1手着ベルト60と対向する側とは反対側の第2定着ベルト70の内面に対向するように配置されている。これによって、第2冷却手段72は、ペルチェ素子吸熱面の吸熱作用により第1定着ベルト60と対向する側の第2定着ベルト70の内面を冷却し、ペルチェ素子発熱面の発熱作用により第1定着ベルト60と対向する側とは反対側の第2定着ベルト70の内面を加熱する。つまり、第2定着ベルト70の表面は、回転駆動に伴って、第2加熱ローラ71によって加熱された後、回転方向下流側に配置される第2冷却手段72のペルチェ素子吸熱面の吸熱作用によって冷却され、さらにその後、第2冷却手段72のペルチェ素子発熱面の発熱作用によって加熱されることになる。このようにして、ペルチェ素子吸熱面における冷却エネルギーに相当して、ペルチェ素子発熱面から発生する発熱エネルギーを、第2定着ベルト70を加熱するときの熱エネルギーとして有効利用するので、エネルギー消費量を抑制することができる。
ここで、第1冷却手段62は、第1加熱ローラ61よりも第1定着ベルト60の回転方向下流側で、かつ回転方向最下流側に配置されて第1定着ベルト60を懸架する第1牽引ローラ63の近傍に配置される。そして、第2冷却手段72は、第2加熱ローラ71よりも第2定着ベルト70の回転方向下流側で、かつ回転方向最下流側に配置されて第2定着ベルト70を懸架する第2牽引ローラ73の近傍に配置される。
そして、第1冷却手段62および第2冷却手段72のそれぞれのペルチェ素子発熱面の発熱作用によって、第1定着ベルト60および第2定着ベルト70の内面を、エネルギー損失が十分に抑制された状態で加熱することが可能なように、第1加熱ローラ61および第2加熱ローラ71の外径と、第1牽引ローラ63および第2牽引ローラ73の外径とが設定されている。つまり、第1牽引ローラ63および第2牽引ローラ73の外径が、第1加熱ローラ61および第2加熱ローラ71の外径に対して所定の割合に設定されて、小さな外径に設定されることによって、第1定着ベルト60および第2定着ベルト70の内面が、第1冷却手段62および第2冷却手段72のペルチェ素子発熱面に近接することになる。具体的には、第1牽引ローラ63および第2牽引ローラ73の外径は、第1加熱ローラ61および第2加熱ローラ71の外径に対して、20〜80%の割合に設定すればよい。
また、第1冷却手段62および第2冷却手段72のそれぞれのペルチェ素子発熱面で発生する熱エネルギーを電気エネルギーに変換して、その電気エネルギーを第1ヒータランプ67および第2ヒータランプ77に供給するようにしてもよい。
後述する温度制御手段90により制御される第1冷却手段62によって冷却される第1定着ベルト60は、第1冷却手段62の近傍である冷却手段近傍領域の温度が、トナーのホットオフセット発生防止温度に基づいて設定される、80〜120℃の範囲(本実施の形態では100℃)に調整される。また、後述する温度制御手段90により制御される第2冷却手段72によって冷却される第2定着ベルト70は、第2冷却手段72の近傍である冷却手段近傍領域の温度が、80〜120℃の範囲(本実施の形態では100℃)に調整される。
たとえば、定着装置40において記録用紙を連続処理するときに、領域の大きさが70mm×300mmである第1定着ベルト60の加熱手段近傍領域の温度が180℃となるように、第1ヒータランプ67による加熱を制御した場合には、300W程度の電力が消費され、領域の大きさが80mm×300mmである第1定着ベルト60の冷却手段近傍領域の温度が100℃となるように、第1冷却手段62による冷却を制御した場合には、250W程度の電力が消費される。さらに、領域の大きさが70mm×300mmである第2定着ベルト70の加熱手段近傍領域の温度が150℃となるように、第2ヒータランプ77による加熱を制御した場合には、200W程度の電力が消費され、領域の大きさが80mm×300mmである第2定着ベルト70の冷却手段近傍領域の温度が100℃となるように、第2冷却手段72による冷却を制御した場合には、150W程度の電力が消費される。本発明の定着装置40が備える第1冷却手段62および第2冷却手段72は、ペルチェ素子から構成されているので、第1定着ベルト60および第2定着ベルト70を冷却するためにペルチェ素子に投入する電力に相当する熱エネルギーと、ペルチェ素子近傍を冷却することにより拡散される熱エネルギーを、第1定着ベルト60および第2定着ベルト70を加熱するときの熱エネルギーとして有効利用することができる。そのため、定着装置40において記録用紙を連続処理するときに消費されるトータル電力消費量は、900W程度となる。
これに対して、第1定着ベルト60および第2定着ベルト70を、ペルチェ素子から構成される第1冷却手段62および第2冷却手段72ではない他の2つの冷却手段(ファンなど)によって冷却する場合には、記録用紙を連続処理するときに消費されるトータル電力消費量は、第1ヒータランプ67で消費される電力700Wと、第2ヒータランプ77で消費される電力600Wと、ファンなどの2つの冷却手段で消費される電力20Wとの合計である1320Wとなり、本発明の場合よりも多くの電力を消費することになる。
また、定着装置40には、第1定着ベルト60の回転方向において第1加熱ローラ61よりも下流側で、かつ第1冷却手段62よりも上流側における第1定着ベルト60の温度を検出するサーミスタからなる第1加熱側温度検出手段65が、第1定着ベルト60の幅手方向(回転方向に直交する方向)中央部に接触するように配置されている。また、第2定着ベルト70の回転方向において第2加熱ローラ71よりも下流側で、かつ第2冷却手段72よりも上流側における第2定着ベルト70の温度を検出するサーミスタからなる第2加熱側温度検出手段75が、第2定着ベルト70の幅手方向(回転方向に直交する方向)中央部に接触するように配置されている。なお、第1加熱側温度検出手段65の第1定着ベルト60の幅手方向に対する配置位置と、第2加熱側温度検出手段75の第2定着ベルト70の幅手方向に対する配置位置とは、前記中央部に限定されるものではなく、第1定着ベルト60および第2定着ベルト70の幅手方向端部に配置してもよく、また、第1ヒータランプ67および第2ヒータランプ77の発熱量が幅手方向中央部と端部とで異なる場合には、幅手方向に複数の温度検出手段を設けてもよい。
また、定着装置40には、第1定着ベルト60の回転方向において第1冷却手段62よりも下流側で、かつ第1牽引ローラ63よりも上流側における第1定着ベルト60の温度を検出するサーミスタからなる第1冷却側温度検出手段66が、設けられている。また、第2定着ベルト70の回転方向において第2冷却手段72よりも下流側で、かつ第2牽引ローラ73よりも上流側における第2定着ベルト70の温度を検出するサーミスタからなる第2冷却側温度検出手段76が、設けられている。
また、定着装置40では、第1定着ベルト60および第2定着ベルト70の回転方向における、第1加熱ローラ61および第2加熱ローラ71と、第1冷却手段62および第2冷却手段72との間には、第1定着ベルト60および第2定着ベルト70を介して互いに圧接してニップ部を形成する一対の加圧ローラ64,74が配置されるのが好ましい。これによって、第1定着ベルト60と第2定着ベルト70との間を通過して、第1ヒータランプ67によって加熱されて溶融された記録用紙上の未定着トナー像のトナー同士を、一対の加圧ローラ64,74の圧接力によって密着させることができ、記録用紙上のトナー像の定着強度を向上させることができる。一対の加圧ローラ64,74は、それぞれ、表面に耐熱性を有するシリコンゴム(JIS−A硬さが20度程度)からなる厚さ3mm程度の弾性層を備え、ばね部材からなる弾性部材(不図示)によって、互いに所定の荷重(たとえば、500N)がかけられて圧接している。
さらに、定着装置40は、第1定着ベルト60の延在方向に延びて、第1定着ベルト60における、第2定着ベルト70と対向する領域以外の領域を外方から覆う断熱材からなる第1断熱部材68を備え、第2定着ベルト70の延在方向に延びて、第2定着ベルト70における、第1定着ベルト60と対向する領域以外の領域を外方から覆う断熱材からなる第2断熱部材78を備えるように構成されるのが好ましい。これによって、第1断熱部材68は、第1ヒータランプ67によって加熱された第1定着ベルト60の熱が定着装置40の外部に放出するのを防止し、第2断熱部材78は、第2ヒータランプ77によって加熱された第2定着ベルト70の熱が定着装置40の外部に放出するのを防止することができる。そのため、定着装置40の停止後の再スタート時において、第1定着ベルト60および第2定着ベルト70の加熱手段近傍領域における温度を、速やかに、所定の温度に調整することができる。第1断熱部材68および第2断熱部材78を構成する材料としては、200℃以上の耐熱性を有する断熱材を好ましく使用することができ、セラミックファイバーやグラスウールなどをポリイミド樹脂で挟み込んだ板状体が使用できる。
図3は、定着装置40の温度制御手段90の構成を示す図である。定着装置40に備えられる温度制御手段90は、制御用集積回路基板からなる温度制御部91と電力供給部92とを備え、第1加熱側温度検出手段65および第1冷却側温度検出手段66による検出結果に基づいて、第1定着ベルト60の加熱手段近傍領域における温度と冷却手段近傍領域における温度とが所定の温度となるように、第1ヒータランプ67および第1冷却手段62を制御し、第2加熱側温度検出手段75および第2冷却側温度検出手段76による検出結果に基づいて、第2定着ベルト70の加熱手段近傍領域における温度と冷却手段近傍領域における温度とが所定の温度となるように、第2ヒータランプ77および第2冷却手段72を制御する。
温度制御手段90の温度制御部91は、第1定着ベルト加熱側温度制御部91a、第1定着ベルト冷却側温度制御部91b、第2定着ベルト加熱側温度制御部91cおよび第2定着ベルト冷却側温度制御部91dを備え、それぞれ、第1加熱側温度検出手段65、第1冷却側温度検出手段66、第2加熱側温度検出手段75、第2冷却側温度検出手段76に接続され、各温度検出手段により検出された温度データは、温度制御部91に送られる。
温度制御手段90の電力供給部92は、第1ヒータランプ電力供給部92a、第1冷却手段電力供給部92b、第2ヒータランプ電力供給部92cおよび第2冷却手段電力供給部92dを備え、それぞれ、第1定着ベルト加熱側温度制御部91a、第1定着ベルト冷却側温度制御部91b、第2定着ベルト加熱側温度制御部91cおよび第2定着ベルト冷却側温度制御部91dに接続される。そして、第1ヒータランプ電力供給部92aは第1ヒータランプ67に接続され、第1冷却手段電力供給部92bは第1冷却手段62に接続され、第2ヒータランプ電力供給部92cは第2ヒータランプ77に接続され、第2冷却手段電力供給部92dは第2冷却手段72に接続され、温度制御部91からの信号に基づき、それぞれ電力を供給することによって、第1定着ベルト60、第2定着ベルト70の温度を所定の温度となるよう制御するようになっている。
次に、定着装置40の動作について説明する。定着装置40によれば、画像形成ユニット50から所定の定着速度(たとえば、175mm/秒)で搬送され、第1定着ベルト60と第2定着ベルト70との間に形成される定着ニップ部に供給される記録用紙を、回転駆動する第1定着ベルト60と第2定着ベルト70とで狭持しながら搬送する。
このとき、第1ヒータランプ67および第2ヒータランプ77は、温度制御手段90によって制御されて、第1定着ベルト60および第2定着ベルト70の回転方向最上流側である、第1定着ベルト60および第2定着ベルト70のそれぞれの加熱手段近傍領域においてトナーが溶融するのに十分な加熱を行い、記録用紙上の未定着トナー像を溶融させる。このように、第1ヒータランプ67が第1定着ベルト60を加熱し、第2ヒータランプ77が第2定着ベルト70を加熱するので、片方の定着ベルトを過度に加熱しなくても、第1定着ベルト60と第2定着ベルト70との間を通過する記録用紙上の未定着トナー像を十分に溶融することができる。
そして、第1定着ベルト60および第2定着ベルト70を介して互いに圧接する一対の加圧ローラ64,74は、溶融された記録用紙上のトナー像のトナー同士を、圧接力によって密着させる。これによって、記録用紙上のトナー像の定着強度を向上させることができる。
そして、第1定着ベルト60および第2定着ベルト70の回転方向において、加圧ローラ64,74よりも下流側に配置される第1冷却手段62および第2冷却手段72は、温度制御手段90によって制御されて、第1定着ベルト60および第2定着ベルト70のそれぞれの冷却手段近傍領域を所定の温度まで冷却する。これによって、記録用紙上のトナー像の温度を所定の温度まで下げることができるので、ホットオフセットの発生や定着汚れの発生を防止することができる。
以上のようにして定着装置40によってトナー像の定着処理が行われて、第1定着ベルト60および第2定着ベルト70の回転方向最下流側に配置される第1牽引ローラ63および第2牽引ローラ73のローラ間を通過した後の記録用紙は、画像形成装置1の排紙トレイ31に排出される。
図4は、本発明の第2実施形態である定着装置100の構成を示す図である。
第2実施形態である定着装置100は、前述した定着装置40に類似し、対応する部分については同一の参照符号を付して説明を省略する。定着装置100は、前述した定着装置40と同様に、互いに対向するように配置されて、逆方向に回転駆動する第1定着ベルト60と第2定着ベルト70とを含み、第1定着ベルト60と第2定着ベルト70との間を通過する記録用紙上に形成された未定着のトナー像を溶融させて、記録用紙上にトナー像を定着させる装置である。定着装置100における特徴的な構成は、第2定着ベルト70を加熱する加熱手段と冷却する冷却手段とが配置されておらず、第2定着ベルト70の表面温度を検出する加熱側温度検出手段と冷却側温度検出手段とが配置されていないことであり、それ以外は定着装置40と同様に構成されている。
定着装置100では、記録用紙の両面のうち、定着トナー像が形成される(またはトナー像が形成されていない)側の表面に接触する定着ベルトである第2定着ベルト70の温度は制御されないものの、記録用紙の未定着トナー像が形成される側の表面に接触する第1定着ベルト60の温度は定着装置40と同様に制御されるので、第1定着ベルト60と第2定着ベルト70との間を通過する記録用紙上の未定着トナー像を十分に溶融することができるとともに、記録用紙上のトナー像の温度を所定の温度まで下げることができて、ホットオフセットの発生や定着汚れの発生を防止することができる。
図5は、本発明の第3実施形態である定着装置140の構成を示す図である。第3実施形態である定着装置140は、前述した定着装置100に類似し、対応する部分については同一の参照符号を付して説明を省略する。定着装置140は、前述した定着装置100と同様に構成される第1定着ベルト60と、第1定着ベルト60の回転方向最上流側に配置される支持ローラである第1加熱ローラ61に対して第1定着ベルト60を介して圧接可能に設けられる定着ローラ171とを含み、第1定着ベルト60と定着ローラ171との間を通過する記録用紙上に形成された未定着のトナー像を溶融させて、記録用紙上にトナー像を定着させる装置である。定着装置140においては、前述したように、第2定着ベルト70の代わりに定着ローラ171が配置されて、第1定着ベルト60と定着ローラ171との間を通過する記録用紙上に形成された未定着のトナー像を溶融させて、記録用紙上にトナー像を定着させるように構成されること以外は、定着装置100と同様に構成されている。
定着装置140では、記録用紙の未定着トナー像が形成される側の表面に接触する第1定着ベルト60の温度は定着装置100と同様に制御されるので、第1定着ベルト60と定着ローラ171との間を通過する記録用紙上の未定着トナー像を十分に溶融することができるとともに、記録用紙上のトナー像の温度を所定の温度まで下げることができて、ホットオフセットの発生や定着汚れの発生を防止することができる。
本発明の実施の一形態である画像形成装置1の構成を示す図である。 本発明の第1実施形態である定着装置40の構成を示す図である。 定着装置40の温度制御手段90の構成を示す図である。 本発明の第2実施形態である定着装置100の構成を示す図である。 本発明の第3実施形態である定着装置140の構成を示す図である。
符号の説明
1 画像形成装置
40,100,140 定着装置
50 画像形成ユニット
51 感光体ドラム
52 帯電装置
53 レーザスキャナユニット
54 現像ユニット
55 転写ローラ
56 クリーニング装置
60 第1定着ベルト
61 第1加熱ローラ
62 第1冷却手段
63 第1牽引ローラ
64,74 加圧ローラ
65 第1加熱側温度検出手段
66 第1冷却側温度検出手段
67 第1ヒータランプ
68 第1断熱部材
70 第2定着ベルト
71 第2加熱ローラ
72 第2冷却手段
73 第2牽引ローラ
75 第2加熱側温度検出手段
76 第2冷却側温度検出手段
77 第2ヒータランプ
78 第2断熱部材
90 温度制御手段
171 定着ローラ

Claims (11)

  1. 複数の支持ローラによって張架されて支持ローラの回転に伴って回転駆動する無端状のベルト部材である第1定着ベルトと、前記支持ローラとは異なる複数の支持ローラによって張架されて支持ローラの回転に伴って回転駆動する無端状のベルト部材であり第1定着ベルトと対向するように第1定着ベルトの延在方向に延びる第2定着ベルトとを含み、第1定着ベルトと第2定着ベルトとの間を通過する記録媒体上に形成された未定着のトナー像を溶融させて、記録媒体上にトナー像を定着させる定着装置であって、
    第1定着ベルトおよび第2定着ベルトのうち、未定着のトナー像が形成される記録媒体表面に対向する側の定着ベルトである第1定着ベルトを内側から加熱する加熱手段と、
    加熱手段よりも第1定着ベルトの回転方向下流側に配置されて、第1定着ベルトを内側から冷却するペルチェ素子からなる冷却手段と、
    第1定着ベルトの回転方向において、加熱手段よりも下流側で、かつ冷却手段よりも上流側における第1定着ベルトの温度を検出する加熱側温度検出手段と、
    第1定着ベルトの回転方向において、冷却手段よりも下流側における第1定着ベルトの温度を検出する冷却側温度検出手段と、
    加熱側温度検出手段および冷却側温度検出手段による検出結果に基づいて、第1定着ベルトの加熱手段近傍領域における温度と、冷却手段近傍領域における温度とが、所定の温度となるように加熱手段および冷却手段を制御する温度制御手段とを含み、
    ペルチェ素子からなる冷却手段から発生する冷却エネルギーに相当する発熱エネルギーを利用して、加熱手段による第1定着ベルトの加熱が行われるように構成され、
    第1定着ベルトと第2定着ベルトとの間であり、かつ前記加熱手段と前記冷却手段との間に形成されるニップ部において、記録媒体上の未定着トナー像を定着させることを特徴とする定着装置。
  2. 前記加熱手段は、前記第1定着ベルトを張架する複数の支持ローラのうち、第1定着ベルトの回転方向最上流側に配置される支持ローラの内部に設けられることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記第1定着ベルトの延在方向に延びて、第1定着ベルトにおける、前記第2定着ベルトと対向する領域以外の領域を外方から覆う断熱部材を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
  4. 前記第1定着ベルトの回転方向において、前記加熱手段と前記冷却手段との間に配置されて、第1定着ベルトおよび第2定着ベルトを介して互いに圧接してニップ部を形成する一対の加圧ローラを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の定着装置。
  5. 複数の支持ローラによって張架されて支持ローラの回転に伴って回転駆動する無端状のベルト部材である第1定着ベルトと、前記支持ローラとは異なる複数の支持ローラによって張架されて支持ローラの回転に伴って回転駆動する無端状のベルト部材であり第1定着ベルトと対向するように第1定着ベルトの延在方向に延びる第2定着ベルトとを含み、第1定着ベルトと第2定着ベルトとの間を通過する記録媒体上に形成された未定着のトナー像を溶融させて、記録媒体上にトナー像を定着させる定着装置であって、
    第1定着ベルトおよび第2定着ベルトのそれぞれを内側から加熱する加熱手段と、
    加熱手段よりも第1定着ベルトおよび第2定着ベルトの回転方向下流側に配置されて、第1定着ベルトおよび第2定着ベルトのそれぞれを内側から冷却するペルチェ素子からなる冷却手段と、
    第1定着ベルトおよび第2定着ベルトの回転方向において、加熱手段よりも下流側で、かつ冷却手段よりも上流側における第1定着ベルトおよび第2定着ベルトのぞれぞれの温度を検出する加熱側温度検出手段と、
    第1定着ベルトおよび第2定着ベルトの回転方向において、冷却手段よりも下流側における第1定着ベルトおよび第2定着ベルトのそれぞれの温度を検出する冷却側温度検出手段と、
    加熱側温度検出手段および冷却側温度検出手段による検出結果に基づいて、第1定着ベルトおよび第2定着ベルトの加熱手段近傍領域におけるそれぞれの温度と、冷却手段近傍領域におけるそれぞれの温度とが、所定の温度となるように加熱手段および冷却手段を制御する温度制御手段とを含み、
    ペルチェ素子からなる冷却手段から発生する冷却エネルギーに相当する発熱エネルギーを利用して、加熱手段による第1定着ベルトおよび第2定着ベルトのそれぞれに対する加熱が行われるように構成され、
    第1定着ベルトと第2定着ベルトとの間であり、かつ前記加熱手段と前記冷却手段との間に形成されるニップ部において、記録媒体上の未定着トナー像を定着させることを特徴とする定着装置。
  6. 前記加熱手段は、前記第1定着ベルトおよび前記第2定着ベルトをそれぞれ張架する複数の支持ローラのうち、第1定着ベルトおよび第2定着ベルトの回転方向最上流側に配置されるそれぞれの支持ローラの内部に設けられることを特徴とする請求項5に記載の定着装置。
  7. 前記第1定着ベルトおよび前記第2定着ベルトの延在方向に延びて、第1定着ベルトと第2定着ベルトとが対向する領域以外の領域を、第1定着ベルトおよび第2定着ベルトのそれぞれの外方から覆う断熱部材を備えることを特徴とする請求項5または6に記載の定着装置。
  8. 前記第1定着ベルトおよび前記第2定着ベルトの回転方向において、前記加熱手段と前記冷却手段との間に配置されて、第1定着ベルトおよび第2定着ベルトを介して互いに圧接してニップ部を形成する一対の加圧ローラを含むことを特徴とする請求項5〜7のいずれか1つに記載の定着装置。
  9. 前記温度制御手段は、第1定着ベルトおよび第2定着ベルトのうち、未定着のトナー像が形成される記録媒体表面に対向する側の定着ベルトの温度が未定着のトナー像を溶融可能な所定の定着温度となり、かつ他方側の定着ベルトの温度が前記定着温度よりも所定の温度範囲で低くなるように加熱手段を制御することを特徴とする請求項5〜8のいずれか1つに記載の定着装置。
  10. 複数の支持ローラによって張架されて支持ローラの回転に伴って回転駆動する無端状のベルト部材である定着ベルトと、定着ベルトの回転方向最上流側に配置される支持ローラに定着ベルトを介して圧接可能に設けられる定着ローラとを含み、定着ベルトと定着ローラとの間を通過する記録媒体上に形成された未定着のトナー像を溶融させて、記録媒体上にトナー像を定着させる定着装置であって、
    未定着のトナー像が形成される記録媒体表面に対向する定着ベルトを内側から加熱する加熱手段と、
    加熱手段よりも定着ベルトの回転方向下流側に配置されて、定着ベルトを内側から冷却するペルチェ素子からなる冷却手段と、
    定着ベルトの回転方向において、加熱手段よりも下流側で、かつ冷却手段よりも上流側における定着ベルトの温度を検出する加熱側温度検出手段と、
    定着ベルトの回転方向において、冷却手段よりも下流側における定着ベルトの温度を検出する冷却側温度検出手段と、
    加熱側温度検出手段および冷却側温度検出手段による検出結果に基づいて、定着ベルトの加熱手段近傍領域における温度と、冷却手段近傍領域における温度とが、所定の温度となるように加熱手段および冷却手段を制御する温度制御手段とを含み、
    ペルチェ素子からなる冷却手段から発生する冷却エネルギーに相当する発熱エネルギーを利用して、加熱手段による定着ベルトの加熱が行われるように構成され、
    定着ベルトの回転方向における、前記加熱手段と前記冷却手段との間に形成されるニップ部において、記録媒体上の未定着トナー像を定着させることを特徴とする定着装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか1つに記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013122524A (ja) * 2011-12-12 2013-06-20 Ricoh Co Ltd 光沢付与装置および画像形成装置

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