JPH086772B2 - ドラムブレーキの外装式間隙自動調整装置 - Google Patents
ドラムブレーキの外装式間隙自動調整装置Info
- Publication number
- JPH086772B2 JPH086772B2 JP23867787A JP23867787A JPH086772B2 JP H086772 B2 JPH086772 B2 JP H086772B2 JP 23867787 A JP23867787 A JP 23867787A JP 23867787 A JP23867787 A JP 23867787A JP H086772 B2 JPH086772 B2 JP H086772B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- adjuster
- lever
- piston
- wheel cylinder
- cylinder body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 claims 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000005489 elastic deformation Effects 0.000 description 2
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 2
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 239000002783 friction material Substances 0.000 description 1
- 239000004519 grease Substances 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Braking Arrangements (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、ドラムブレーキの外装式間隙自動調整装
置に関するものである。
置に関するものである。
従来のこの種の間隙自動調整装置として、例えば実公
昭57−49002号公報に開示されるものがある。すなわ
ち、バッキングプレートに取付られるホイールシリンダ
ボディに、ピストンを摺動自在に嵌合させ、アジャスタ
ギヤを有するアジャスタナットを該ピストンに回動可能
に嵌合させると共に、ブレーキシューが外端部に支持さ
れるアジャスタスクリュを該アジャスタナットに螺合さ
せた基本構造を有し、ホイールシリンダボディにはアジ
ャスタレバーを回動可能に支持して、該ピストンの中心
軸線と平行に延びるアジャスタレバーの先端をアジャス
タナットに噛み合わせ、アジャスタレバーとピストンの
外端との間に、前記中心軸線とほぼ平行に延びるオーバ
トラベルスプリング及び該スプリングに常時予張力を与
えるフィッティングを、設けてある。
昭57−49002号公報に開示されるものがある。すなわ
ち、バッキングプレートに取付られるホイールシリンダ
ボディに、ピストンを摺動自在に嵌合させ、アジャスタ
ギヤを有するアジャスタナットを該ピストンに回動可能
に嵌合させると共に、ブレーキシューが外端部に支持さ
れるアジャスタスクリュを該アジャスタナットに螺合さ
せた基本構造を有し、ホイールシリンダボディにはアジ
ャスタレバーを回動可能に支持して、該ピストンの中心
軸線と平行に延びるアジャスタレバーの先端をアジャス
タナットに噛み合わせ、アジャスタレバーとピストンの
外端との間に、前記中心軸線とほぼ平行に延びるオーバ
トラベルスプリング及び該スプリングに常時予張力を与
えるフィッティングを、設けてある。
しかし、かかる従来のドラムブレーキの外装式間隙自
動調整装置にあっては、ホイールシリンダボディの外壁
に、アジャスタレバー、フィッティング及びオーバトラ
ベルスプリングが重なり合って配設されるため、部品点
数が多いと共に、全高が高くなり、取付空間を多く要す
るという問題点があった。
動調整装置にあっては、ホイールシリンダボディの外壁
に、アジャスタレバー、フィッティング及びオーバトラ
ベルスプリングが重なり合って配設されるため、部品点
数が多いと共に、全高が高くなり、取付空間を多く要す
るという問題点があった。
この発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたも
のであり、その構成は、バッキングプレートに取付られ
るホイールシリンダボディに、ピストンを摺動自在に嵌
合させ、アジャスタギヤを有するアジャスタナットを該
ピストンに回動自在に嵌合させると共に、ブレーキシュ
ーが外端部に支持されるアジャスタスクリュを該アジャ
スタナットに螺合させたドラムブレーキの外装式間隙自
動調整装置であって、該アジャスタナットに対して同軸
に回動可能、且つ該ホイールシリンダボディに対し、オ
ーバトラベルスプリングにて強く復帰が付勢されると共
に復帰位置が規制されるブラケットと、該ホイールシリ
ンダボディに回動可能に軸支され、且つレバーリターン
スプリングにて弱く復帰が付勢されたアジャスタレバー
とが設けられ、該アジャスタレバーの前記ピストンの中
心軸線と傾斜する傾斜縁を該ブラケットの突出片部に係
合させ、該アジャスタレバーの先端部の側縁を前記アジ
ャスタギヤに一方向にのみ送り可能に係合させたドラム
ブレーキの外装式間隙自動調整装置である。
のであり、その構成は、バッキングプレートに取付られ
るホイールシリンダボディに、ピストンを摺動自在に嵌
合させ、アジャスタギヤを有するアジャスタナットを該
ピストンに回動自在に嵌合させると共に、ブレーキシュ
ーが外端部に支持されるアジャスタスクリュを該アジャ
スタナットに螺合させたドラムブレーキの外装式間隙自
動調整装置であって、該アジャスタナットに対して同軸
に回動可能、且つ該ホイールシリンダボディに対し、オ
ーバトラベルスプリングにて強く復帰が付勢されると共
に復帰位置が規制されるブラケットと、該ホイールシリ
ンダボディに回動可能に軸支され、且つレバーリターン
スプリングにて弱く復帰が付勢されたアジャスタレバー
とが設けられ、該アジャスタレバーの前記ピストンの中
心軸線と傾斜する傾斜縁を該ブラケットの突出片部に係
合させ、該アジャスタレバーの先端部の側縁を前記アジ
ャスタギヤに一方向にのみ送り可能に係合させたドラム
ブレーキの外装式間隙自動調整装置である。
しかして、ホイールシリンダボディにブレーキ液を供
給すれば、ピストン、アジャスタナット、及びアジャス
タスクリュが一体にストロークし、ブレーキシューがブ
レーキドラムに摺接して制動力が得られる。その際、ピ
ストンと共にブラケットが押し出され、ブラケットの突
出片部がアジャスタレバーの傾斜園を摺動して該レバー
を回動させる。オーバトラベルスプリングによる復帰力
よりもレバーリターンスプリングによる復帰力の方が弱
いため、通常、ブラケットは回動せず、アジャスタレバ
ーが回動する。
給すれば、ピストン、アジャスタナット、及びアジャス
タスクリュが一体にストロークし、ブレーキシューがブ
レーキドラムに摺接して制動力が得られる。その際、ピ
ストンと共にブラケットが押し出され、ブラケットの突
出片部がアジャスタレバーの傾斜園を摺動して該レバー
を回動させる。オーバトラベルスプリングによる復帰力
よりもレバーリターンスプリングによる復帰力の方が弱
いため、通常、ブラケットは回動せず、アジャスタレバ
ーが回動する。
いま、作動間隙が所定値以内にあれば、アジャスタレ
バーの先端部の側縁に揺動は、アジャスタギヤの一歯間
にて行われ、該ギヤを回動させることなく、所要の制動
力が得られる。これに対し、作動間隙が所定値を越えて
いれば、アジャスタレバーの先端部の側縁の揺動によっ
て、アジャスタギヤが一歯送られ、アジャスタナットに
螺合するアジャスタスクリュを若干螺出し、作動間隙を
所定値以内に自動調節する。
バーの先端部の側縁に揺動は、アジャスタギヤの一歯間
にて行われ、該ギヤを回動させることなく、所要の制動
力が得られる。これに対し、作動間隙が所定値を越えて
いれば、アジャスタレバーの先端部の側縁の揺動によっ
て、アジャスタギヤが一歯送られ、アジャスタナットに
螺合するアジャスタスクリュを若干螺出し、作動間隙を
所定値以内に自動調節する。
ブレーキシューがブレーキドラムに摺動し、アジャス
タスクリュの軸力が増大すると、その後のピストンのス
トロークに対しては、アジャスタギヤは回動できず、ブ
ラケットの突出片部がアジャスタレバーの傾斜縁を摺動
することにより、オーバトラベルスプリングが伸張し、
ブラケットが回動する。これにより、ブレーキトルクに
て生じるブレーキドラムの弾性変形を埋めるオーバアジ
ャスト現象が回避されると共に、アジャスタレバーの折
損等の変形が防止される。制動を解除すれば、ピスト
ン、アジャスタナット及びアジャスタスクリュが一体に
復帰すると共に、ブラケットがオーバトラベルスプリン
グの段撥力によって元位置に復帰し、アジャスタレバー
がレバーリターンスプリングによって元位置に復帰す
る。
タスクリュの軸力が増大すると、その後のピストンのス
トロークに対しては、アジャスタギヤは回動できず、ブ
ラケットの突出片部がアジャスタレバーの傾斜縁を摺動
することにより、オーバトラベルスプリングが伸張し、
ブラケットが回動する。これにより、ブレーキトルクに
て生じるブレーキドラムの弾性変形を埋めるオーバアジ
ャスト現象が回避されると共に、アジャスタレバーの折
損等の変形が防止される。制動を解除すれば、ピスト
ン、アジャスタナット及びアジャスタスクリュが一体に
復帰すると共に、ブラケットがオーバトラベルスプリン
グの段撥力によって元位置に復帰し、アジャスタレバー
がレバーリターンスプリングによって元位置に復帰す
る。
以下、この発明の実施例について図面を参照して説明
する。
する。
第1〜4図は、この発明を復動式ホイールシリンダに
適用した1実施例を示す。図中において符号1はバッキ
ングプレートを示し、車両の図外の非回転部(ナックル
等の車輪支持部材)にボルトによって取付られる。この
バッキングプレート1にボルトにて取付られるホイール
シリンダボディ2には、一対のピストン3、4がそれぞ
れカップシール5、6を介在して液密且つ摺動自在に嵌
合する。ピストン3、4は、各フランジ部3a、4aがホイ
ールシリンダボディ2の各外端面に当接して、復帰位置
が規制され、両開き可能である。26、7は、ホイールシ
リンダボディ2と各ピストン3、4との間を覆う防塵用
のブーツ、13はブリーダである。この一方のピストン4
の外端部の二股部には、一方のブレーキシュー8が支持
される。
適用した1実施例を示す。図中において符号1はバッキ
ングプレートを示し、車両の図外の非回転部(ナックル
等の車輪支持部材)にボルトによって取付られる。この
バッキングプレート1にボルトにて取付られるホイール
シリンダボディ2には、一対のピストン3、4がそれぞ
れカップシール5、6を介在して液密且つ摺動自在に嵌
合する。ピストン3、4は、各フランジ部3a、4aがホイ
ールシリンダボディ2の各外端面に当接して、復帰位置
が規制され、両開き可能である。26、7は、ホイールシ
リンダボディ2と各ピストン3、4との間を覆う防塵用
のブーツ、13はブリーダである。この一方のピストン4
の外端部の二股部には、一方のブレーキシュー8が支持
される。
他方のピストン3には、アジャスタナット10が、環状
の低摩擦材9を介装して且つ中心軸線を一致させて回動
自在に嵌合支持される。11は、グリース溜まりである。
このアジャスタナット10の外端部には、外周縁に歯部12
aが形成された環状のアジャスタギヤ12が固着されてい
る。そして、アジャスタナット10には、外端部の二股部
に他方のブレーキシュー15を支持するアジャスタスクリ
ュ14が中心軸線を一致して螺合し、従って、該スクリュ
14は回動不能である。
の低摩擦材9を介装して且つ中心軸線を一致させて回動
自在に嵌合支持される。11は、グリース溜まりである。
このアジャスタナット10の外端部には、外周縁に歯部12
aが形成された環状のアジャスタギヤ12が固着されてい
る。そして、アジャスタナット10には、外端部の二股部
に他方のブレーキシュー15を支持するアジャスタスクリ
ュ14が中心軸線を一致して螺合し、従って、該スクリュ
14は回動不能である。
また、他方のピストン3の外端部には、環状のブラケ
ット16が溶接固着されている。ブラケット16は、第3、
4図に示すようにその外周縁に、突出片部16a、係止片
部16b及び突起部16cを有する。突出片部16aは、バッキ
ングプレート1に対して直角に延び、後記するアジャス
タレバー17を係合案内する案内縁16dが形成されると共
に、先端には、アジャスタレバー17を解除位置(アジャ
スタレバー17のアジャスタギヤ12との噛合が解除された
位置)に保持する段部16eが形成されている。係止片部1
6bは、ブラケット16の外縁を折り曲げて形成され、先端
部がホイールシリンダボディ2の適当箇所に形成した突
出部2aに係止して、ブラケット16の回動復帰位置を規制
する。突起部16cは、オーバトラベルスプリング18の一
端を掛止するためのもので、該突起部16cとホイールシ
リンダボディ2に固設したピン19との間に予張力を与え
て張設した該スプリング18によって、ブラケット16を第
3図上にて反時計回り方向に所定荷重にて回動付勢して
いる。
ット16が溶接固着されている。ブラケット16は、第3、
4図に示すようにその外周縁に、突出片部16a、係止片
部16b及び突起部16cを有する。突出片部16aは、バッキ
ングプレート1に対して直角に延び、後記するアジャス
タレバー17を係合案内する案内縁16dが形成されると共
に、先端には、アジャスタレバー17を解除位置(アジャ
スタレバー17のアジャスタギヤ12との噛合が解除された
位置)に保持する段部16eが形成されている。係止片部1
6bは、ブラケット16の外縁を折り曲げて形成され、先端
部がホイールシリンダボディ2の適当箇所に形成した突
出部2aに係止して、ブラケット16の回動復帰位置を規制
する。突起部16cは、オーバトラベルスプリング18の一
端を掛止するためのもので、該突起部16cとホイールシ
リンダボディ2に固設したピン19との間に予張力を与え
て張設した該スプリング18によって、ブラケット16を第
3図上にて反時計回り方向に所定荷重にて回動付勢して
いる。
しかして、ブラケット16は、オーバトラベルスプリン
グ18の比較的強い復帰力に抗する大きな外力の作用によ
り、ピストン3を伴って、アジャスタナット10に対して
時計回り方向に回動可能である。
グ18の比較的強い復帰力に抗する大きな外力の作用によ
り、ピストン3を伴って、アジャスタナット10に対して
時計回り方向に回動可能である。
アジャスタレバー17は、その基端部がピン20によって
ホイールシリンダボディ2に回動可能に軸支され、ピス
トン3の中心軸線方向に延在し、先端部の一側には、該
中心軸線と傾斜する傾斜縁17aが形成され、該傾斜縁17a
がブラケット16の突出片部16aの案内縁16dに係合してい
る。また、該レバー17の先端部の他側の側縁17bは、ア
ジャスタギヤ12の歯部12aに、該ギヤ12を一方向(第3
図上にて反時計回り方向)にのみ送り可能に係合してい
る。21はレバーリターンスプリングであり、アジャスタ
レバー17の中間部とホイールシリンダボディ2に固設し
たピン22との間に比較的弱い予張力が与えられて斜めに
張設され、該レバー17の復帰を弱く付勢すると共に、該
レバー17の歯部12aとの係合を適度に付勢している。
ホイールシリンダボディ2に回動可能に軸支され、ピス
トン3の中心軸線方向に延在し、先端部の一側には、該
中心軸線と傾斜する傾斜縁17aが形成され、該傾斜縁17a
がブラケット16の突出片部16aの案内縁16dに係合してい
る。また、該レバー17の先端部の他側の側縁17bは、ア
ジャスタギヤ12の歯部12aに、該ギヤ12を一方向(第3
図上にて反時計回り方向)にのみ送り可能に係合してい
る。21はレバーリターンスプリングであり、アジャスタ
レバー17の中間部とホイールシリンダボディ2に固設し
たピン22との間に比較的弱い予張力が与えられて斜めに
張設され、該レバー17の復帰を弱く付勢すると共に、該
レバー17の歯部12aとの係合を適度に付勢している。
次に作用について説明する。
ホイールシリンダボディ2にブレーキ液を供給すれ
ば、ピストン4並びに、ピストン3、アジャスタナット
10及びアジャスタスクリュ14が一体にストロークし、両
ブレーキシュー8、15が図外のブレーキドラムに摺接し
て制動力が得られる。その際、ピストン3と共にブラケ
ット16が押し出され、ブラケット16の突出片部16aの案
内縁16dがアジャスタレバー17の傾斜縁17aを摺動して該
レバー17を回動させる。オーバトラベルスプリング18に
よる復帰力よりもレバーリターンスプリング21による復
帰力の方が弱いため、通常、ブラケット16は回動せず、
アジャスタレバー17が第1図上にてピン20を中心として
時計回り方向に回動する。
ば、ピストン4並びに、ピストン3、アジャスタナット
10及びアジャスタスクリュ14が一体にストロークし、両
ブレーキシュー8、15が図外のブレーキドラムに摺接し
て制動力が得られる。その際、ピストン3と共にブラケ
ット16が押し出され、ブラケット16の突出片部16aの案
内縁16dがアジャスタレバー17の傾斜縁17aを摺動して該
レバー17を回動させる。オーバトラベルスプリング18に
よる復帰力よりもレバーリターンスプリング21による復
帰力の方が弱いため、通常、ブラケット16は回動せず、
アジャスタレバー17が第1図上にてピン20を中心として
時計回り方向に回動する。
いま、ブレーキシュー15とブレーキドラムとの間の作
動間隙が所定値以内にあれば、アジャスタレバー17の先
端部の側縁17bの揺動は、アジャスタギヤ12の歯部12aの
一歯間にて行われ、該ギヤ12を回動させることなく、所
要の制動力が得られる。これに対し、作動間隙が所定値
を越えていれば、アジャスタレバー17の先端部の側縁17
bの揺動によって、アジャスタギヤ12が一歯送られ、ア
ジャスタナット10に螺合するアジャスタスクリュ14を若
干螺出し、作動間隙を所定値以内に自動調節する。この
ために、アジャスタスクリュ14には、左ねじが刻設され
ている。かくして、制動作動時に作動間隙が自動調節さ
れるポジティブ型の間隙自動調整装置としての作用が得
られる。
動間隙が所定値以内にあれば、アジャスタレバー17の先
端部の側縁17bの揺動は、アジャスタギヤ12の歯部12aの
一歯間にて行われ、該ギヤ12を回動させることなく、所
要の制動力が得られる。これに対し、作動間隙が所定値
を越えていれば、アジャスタレバー17の先端部の側縁17
bの揺動によって、アジャスタギヤ12が一歯送られ、ア
ジャスタナット10に螺合するアジャスタスクリュ14を若
干螺出し、作動間隙を所定値以内に自動調節する。この
ために、アジャスタスクリュ14には、左ねじが刻設され
ている。かくして、制動作動時に作動間隙が自動調節さ
れるポジティブ型の間隙自動調整装置としての作用が得
られる。
ブレーキシュー15がブレーキドラムに摺接し、アジャ
スタスクリュ14の軸力が増大すると、その後のピストン
3のストロークに対しては、アジャスタギヤ12は摩擦力
によって回動できず、ブラケット16の突出片部16aの案
内縁16dがアジャスタレバー17の傾斜縁17aを摺動するこ
とにより、オーバトラベルスプリング18が伸長し、ブラ
ケット16が第3図上にて時計回り方向に回動する。これ
により、ブレーキトルクにて生じるブレーキドラムの弾
性変形を埋めるオーバアジャスト現象が回避されると共
に、アジャスタレバー17の折損等の変形が防止される。
制動を解除すれば、ピストン4並びに、ピストン3、ア
ジャスタナット10及びアジャスタスクリュ14が一体に復
帰する。その際、ブラケット16は、オーバトラベルスプ
リング18の弾撥力によって、係止片部16bがホイールシ
リンダボディ2の突出部2aに係止した元位置に復帰し、
アジャスタレバー17は、レバーリターンスプリング21の
弾撥力によって、元位置に復帰する。
スタスクリュ14の軸力が増大すると、その後のピストン
3のストロークに対しては、アジャスタギヤ12は摩擦力
によって回動できず、ブラケット16の突出片部16aの案
内縁16dがアジャスタレバー17の傾斜縁17aを摺動するこ
とにより、オーバトラベルスプリング18が伸長し、ブラ
ケット16が第3図上にて時計回り方向に回動する。これ
により、ブレーキトルクにて生じるブレーキドラムの弾
性変形を埋めるオーバアジャスト現象が回避されると共
に、アジャスタレバー17の折損等の変形が防止される。
制動を解除すれば、ピストン4並びに、ピストン3、ア
ジャスタナット10及びアジャスタスクリュ14が一体に復
帰する。その際、ブラケット16は、オーバトラベルスプ
リング18の弾撥力によって、係止片部16bがホイールシ
リンダボディ2の突出部2aに係止した元位置に復帰し、
アジャスタレバー17は、レバーリターンスプリング21の
弾撥力によって、元位置に復帰する。
ブレーキシュー8、15の交換作業に際しては、バッキ
ングプレート1の開口24(第3図参照)からドライバー
等の工具を差し入れ、アジャスタレバー17を突き上げ、
ブラケット16の段部16eに該レバー17を係止させ、該レ
バー17のアジャスタギヤ12の歯部12aとの係合を離脱さ
せる。次いでアジャスタギヤ12を自由に回転させ、アジ
ャスタスクリュ14を螺入させる。これにより、ブレーキ
シュー15とブレーキドラムとの係合が解かれるので、ブ
レーキドラムに段付磨耗を生じている場合であっても、
ブレーキシュー15を容易に取り外すことができる。
ングプレート1の開口24(第3図参照)からドライバー
等の工具を差し入れ、アジャスタレバー17を突き上げ、
ブラケット16の段部16eに該レバー17を係止させ、該レ
バー17のアジャスタギヤ12の歯部12aとの係合を離脱さ
せる。次いでアジャスタギヤ12を自由に回転させ、アジ
ャスタスクリュ14を螺入させる。これにより、ブレーキ
シュー15とブレーキドラムとの係合が解かれるので、ブ
レーキドラムに段付磨耗を生じている場合であっても、
ブレーキシュー15を容易に取り外すことができる。
なお、上記の説明においては、ブラケット16をピスト
ン3に固着したが、ブラケット16は、アジャスタナット
10に対して同軸に且つ回動自在にホイールシリンダボデ
ィ2側に支持されていればよく、アジャスタナット10に
回動自在に外嵌させ、ピストン3のフランジ部3aとアジ
ャスタギヤ12との間に挟装して設けてもよい。また、こ
の発明は、ピストン4を省略して閉塞端とした単動式の
ホイールシリンダにも、適用可能である。
ン3に固着したが、ブラケット16は、アジャスタナット
10に対して同軸に且つ回動自在にホイールシリンダボデ
ィ2側に支持されていればよく、アジャスタナット10に
回動自在に外嵌させ、ピストン3のフランジ部3aとアジ
ャスタギヤ12との間に挟装して設けてもよい。また、こ
の発明は、ピストン4を省略して閉塞端とした単動式の
ホイールシリンダにも、適用可能である。
以上の説明によって理解されるように、この発明によ
れば、下記の効果が得られる。
れば、下記の効果が得られる。
(1)ブラケット、アジャスタレバー及びオーバトラベ
ルスプリングが重なり合わないので、ホイールシリンダ
の全高を低くすることができ、ブレーキ装置を小型化で
きる。
ルスプリングが重なり合わないので、ホイールシリンダ
の全高を低くすることができ、ブレーキ装置を小型化で
きる。
(2)アジャスタレバーは略直線状をなし、オーバトラ
ベルスプリングには、予張力を与えるためのフィッティ
ングを要しないため、部品点数も少なく、比較的構造が
簡素である。
ベルスプリングには、予張力を与えるためのフィッティ
ングを要しないため、部品点数も少なく、比較的構造が
簡素である。
(3)ブラケットに段部を形成してアジャスタレバーの
解除機構を容易に構成できる。
解除機構を容易に構成できる。
第1図はこの発明の1実施例を示す図、第2図は同じく
第1図のII−II線断面図、第3図は同じく第2図のIII
−III線断面図、第4図は同じくブラケットを示す図で
ある。 1……バッキングプレート、2……ホイールシリンダボ
ディ、2a……突出部、3……ピストン、3a……フランジ
部、10……アジャスタナット、12……アジャスタギヤ、
14……アジャスタスクリュ、15……ブレーキシュー、16
……ブラケット、16a……突出片部、16b……係止片部、
16e……段部、17……アジャスタレバー、17a……傾斜
縁、17b……側縁、18……オーバトラベルスプリング、2
1……レバーリターンスプリング。
第1図のII−II線断面図、第3図は同じく第2図のIII
−III線断面図、第4図は同じくブラケットを示す図で
ある。 1……バッキングプレート、2……ホイールシリンダボ
ディ、2a……突出部、3……ピストン、3a……フランジ
部、10……アジャスタナット、12……アジャスタギヤ、
14……アジャスタスクリュ、15……ブレーキシュー、16
……ブラケット、16a……突出片部、16b……係止片部、
16e……段部、17……アジャスタレバー、17a……傾斜
縁、17b……側縁、18……オーバトラベルスプリング、2
1……レバーリターンスプリング。
Claims (1)
- 【請求項1】バッキングプレートに取付られるホイール
シリンダボディに、ピストンを摺動自在に嵌合させ、ア
ジャスタギヤを有するアジャスタナットを該ピストンに
回動自在に嵌合させると共に、ブレーキシューが外端部
に支持されるアジャスタスクリュを該アジャスタナット
に螺合させたドラムブレーキの外装式間隙自動調整装置
であって、該アジャスタナットに対して同軸に回動可
能、且つ該ホイールシリンダボディに対し、オーバトラ
ベルスプリングにて強く復帰が付勢されると共に復帰位
置が規制されるブラケットと、該ホイールシリンダボデ
ィに回動可能に軸支され、且つレバーリターンスプリン
グにて弱く復帰が付勢されたアジャスタレバーとが設け
られ、該アジャスタレバーの前記ピストンの中心軸線と
傾斜する傾斜縁を該ブラケットの突出片部に係合させ、
該アジャスタレバーの先端部の側縁を前記アジャスタギ
ヤに一方向にのみ送り可能に係合させたことを特徴とす
るドラムブレーキの外装式間隙自動調整装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23867787A JPH086772B2 (ja) | 1987-09-25 | 1987-09-25 | ドラムブレーキの外装式間隙自動調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23867787A JPH086772B2 (ja) | 1987-09-25 | 1987-09-25 | ドラムブレーキの外装式間隙自動調整装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6483934A JPS6483934A (en) | 1989-03-29 |
| JPH086772B2 true JPH086772B2 (ja) | 1996-01-29 |
Family
ID=17033666
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23867787A Expired - Lifetime JPH086772B2 (ja) | 1987-09-25 | 1987-09-25 | ドラムブレーキの外装式間隙自動調整装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH086772B2 (ja) |
-
1987
- 1987-09-25 JP JP23867787A patent/JPH086772B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6483934A (en) | 1989-03-29 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US6196360B1 (en) | Automatic shoe clearance adjustment device for drum brakes | |
| US5758750A (en) | Automatic adjustment strut for a drum brake | |
| US3645364A (en) | Self-adjusting braking apparatus | |
| JPH0225939Y2 (ja) | ||
| US4057128A (en) | Slack adjusters for vehicle brakes | |
| JPH086772B2 (ja) | ドラムブレーキの外装式間隙自動調整装置 | |
| EP1350978B1 (en) | Dual mode drum brake | |
| JP2739955B2 (ja) | メカニカルディスクブレーキ | |
| EP0124754B1 (en) | Slack adjuster for a disc brake | |
| JPH07117117B2 (ja) | 駐車ブレ−キ付きディスクブレ−キの隙間自動調整装置 | |
| JPH0238807B2 (ja) | ||
| JPH0419251Y2 (ja) | ||
| JP3901289B2 (ja) | ドラムブレーキ用自動間隙調整装置 | |
| JPH037621Y2 (ja) | ||
| JPS5939614B2 (ja) | 機械式ドラムブレ−キの制動間隙自動調整装置 | |
| JPS5919144Y2 (ja) | 機械式ドラムブレ−キの制動間隙自動調整装置 | |
| JP2007139023A (ja) | ディスクブレーキ装置 | |
| JPS5919143Y2 (ja) | 機械式ドラムブレ−キの制動間隙自動調整装置 | |
| JPH027317Y2 (ja) | ||
| JPS641894Y2 (ja) | ||
| JPS5942509Y2 (ja) | パ−キング機構付ディスクブレ−キ | |
| JPH0135084Y2 (ja) | ||
| JPS6113782Y2 (ja) | ||
| JPS5919145Y2 (ja) | 機械式ドラムブレ−キの制動間隙自動調整装置 | |
| JPH017874Y2 (ja) |