JPH0238807B2 - - Google Patents
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- JPH0238807B2 JPH0238807B2 JP56113081A JP11308181A JPH0238807B2 JP H0238807 B2 JPH0238807 B2 JP H0238807B2 JP 56113081 A JP56113081 A JP 56113081A JP 11308181 A JP11308181 A JP 11308181A JP H0238807 B2 JPH0238807 B2 JP H0238807B2
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- JP
- Japan
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- link
- shaft
- brake
- slack adjuster
- drive
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
Links
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D65/00—Parts or details
- F16D65/14—Actuating mechanisms for brakes; Means for initiating operation at a predetermined position
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D2125/00—Components of actuators
- F16D2125/18—Mechanical mechanisms
- F16D2125/20—Mechanical mechanisms converting rotation to linear movement or vice versa
- F16D2125/22—Mechanical mechanisms converting rotation to linear movement or vice versa acting transversely to the axis of rotation
- F16D2125/28—Cams; Levers with cams
- F16D2125/30—Cams; Levers with cams acting on two or more cam followers, e.g. S-cams
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D2125/00—Components of actuators
- F16D2125/18—Mechanical mechanisms
- F16D2125/44—Mechanical mechanisms transmitting rotation
- F16D2125/56—Shafts for transmitting torque directly
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Braking Arrangements (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は車両のブレーキ用ゆるみ調節器、特
に、トラツク・トレーラ等大型車両に普通使用さ
れる形式のカム作動内側膨張シユーブレーキ用自
動ゆるみ調節器に関する。
に、トラツク・トレーラ等大型車両に普通使用さ
れる形式のカム作動内側膨張シユーブレーキ用自
動ゆるみ調節器に関する。
トラツク・トレーラ等重車両は典型的に空気ブ
レーキは、制動中、空気が供給される空気室を有
する。空気が空気室に供給されると、ピストンは
空気室から伸長し、カムを回転させるリンク仕掛
を介して接続され、カムはブレーキ片を膨張して
ブレーキドラムに接触させる。そこで、ブレーキ
ペダルを離し、圧縮空気は室から排気され、ピス
トンは後退して空気室に入り、カムが逆方向に回
転しそれでブレーキ片が移動してブレーキドラム
から離れる。理想的には、ブレーキを離したと
き、ブレーキ片とブレーキドラムとの間に最小の
すきまを設ける。このすきまは、一様な制動力が
車両の両側の車輪に加えられるように、すべての
ブレーキにたいし一様でなければならない。空気
室から伸長するピストン棒がわずかだけ移動して
ブレーキに係合するようにブレーキ片とブレーキ
ドラムとの間のすきまは小さくなければならな
い。しかし、ブレーキ片が高温で熱膨張をしてい
てもブレーキ片がドラムから引きづらないような
すきまを設けなければならない。ブレーキ片とド
ラムとの引きづりはブレーキ片を過度に摩耗した
り、過熱を生じ、また車両の過度の燃料を消費す
ることになる。
レーキは、制動中、空気が供給される空気室を有
する。空気が空気室に供給されると、ピストンは
空気室から伸長し、カムを回転させるリンク仕掛
を介して接続され、カムはブレーキ片を膨張して
ブレーキドラムに接触させる。そこで、ブレーキ
ペダルを離し、圧縮空気は室から排気され、ピス
トンは後退して空気室に入り、カムが逆方向に回
転しそれでブレーキ片が移動してブレーキドラム
から離れる。理想的には、ブレーキを離したと
き、ブレーキ片とブレーキドラムとの間に最小の
すきまを設ける。このすきまは、一様な制動力が
車両の両側の車輪に加えられるように、すべての
ブレーキにたいし一様でなければならない。空気
室から伸長するピストン棒がわずかだけ移動して
ブレーキに係合するようにブレーキ片とブレーキ
ドラムとの間のすきまは小さくなければならな
い。しかし、ブレーキ片が高温で熱膨張をしてい
てもブレーキ片がドラムから引きづらないような
すきまを設けなければならない。ブレーキ片とド
ラムとの引きづりはブレーキ片を過度に摩耗した
り、過熱を生じ、また車両の過度の燃料を消費す
ることになる。
ブレーキを離したときブレーキ片とブレーキド
ラム間のすきまを調節するゆるみ調節器は従来か
ら知られている。手調節器が一般に好まれないの
は、ブレーキ片が摩耗すると、調節度数がきわめ
て多いためである。手調節が正しく行われない
と、すきまが不適当なときブレーキ片がブレーキ
ドラムに引きづりやすく、また、すきまがありす
ぎると、ブレーキの再調節を早くしなければなら
ない。
ラム間のすきまを調節するゆるみ調節器は従来か
ら知られている。手調節器が一般に好まれないの
は、ブレーキ片が摩耗すると、調節度数がきわめ
て多いためである。手調節が正しく行われない
と、すきまが不適当なときブレーキ片がブレーキ
ドラムに引きづりやすく、また、すきまがありす
ぎると、ブレーキの再調節を早くしなければなら
ない。
車両ブレーキ用自動ゆるみ調節器は従来から知
られ、例えば、米国特許第3997035号、第3997036
号および第4057128号に例示されている。これら
調節器はブレーキ空気室ピストン棒をカム軸と接
続するリンクを形成し、ピストン棒の直線運動に
応じてカム軸を回転するように構成されている。
この自動ゆるみ調節器は、ウオームギヤを有し、
このウオームギヤは、スプラインを介し、ブレー
キ片を移動するカム軸にキー止めまたは接続され
ている。カム軸線に垂直な軸線を中心に回転する
よう取り付けられるウオームはウオームギヤと咬
合い、ゆるみ調節器のハウジングとカム軸間の角
度位置を形成する。従来、ウオームギヤを回転し
てゆるみ調節器ハウジングとカム軸間の角度位置
を自動的に変えて、ブレーキ片の摩耗時ゆるみを
排除する種々の装置がある。しかし、従来のゆる
み調節器では、ブレーキを離したときブレーキ片
とブレーキドラム間のすきまを正確に形成する構
成を提供するに当り、信頼性が不良、過度の重
量、複雑で高価な構造等の問題点があつた。さら
に従来のゆるみ調節器には高低両振動の点でも問
題点があつた。
られ、例えば、米国特許第3997035号、第3997036
号および第4057128号に例示されている。これら
調節器はブレーキ空気室ピストン棒をカム軸と接
続するリンクを形成し、ピストン棒の直線運動に
応じてカム軸を回転するように構成されている。
この自動ゆるみ調節器は、ウオームギヤを有し、
このウオームギヤは、スプラインを介し、ブレー
キ片を移動するカム軸にキー止めまたは接続され
ている。カム軸線に垂直な軸線を中心に回転する
よう取り付けられるウオームはウオームギヤと咬
合い、ゆるみ調節器のハウジングとカム軸間の角
度位置を形成する。従来、ウオームギヤを回転し
てゆるみ調節器ハウジングとカム軸間の角度位置
を自動的に変えて、ブレーキ片の摩耗時ゆるみを
排除する種々の装置がある。しかし、従来のゆる
み調節器では、ブレーキを離したときブレーキ片
とブレーキドラム間のすきまを正確に形成する構
成を提供するに当り、信頼性が不良、過度の重
量、複雑で高価な構造等の問題点があつた。さら
に従来のゆるみ調節器には高低両振動の点でも問
題点があつた。
本発明によれば、強力車両に使用される形式の
ブレーキ用としてブレーキ片とブレーキドラムと
の間の一定のすきまを維持する改良ゆるみ調節器
が提供される。このゆるみ調節器は空気作動ピス
トンとカム軸との間にリンク仕掛を形成し、カム
軸は、回転時、ブレーキ片を移動してブレーキド
ラムに係脱させる。ゆるみ調節器は、カム軸にキ
ー止めされるウオームギヤを取り付けるハウジン
グを含む。空気作動ピストン棒は、UリンクとU
リンクピンとを介して、ゆるみ調節器に一体形成
される腕の端部に接続される。ピストン棒が直線
方向に移動すると、ゆるみ調節器はカムを回転さ
せてブレーキを作動または解放する。
ブレーキ用としてブレーキ片とブレーキドラムと
の間の一定のすきまを維持する改良ゆるみ調節器
が提供される。このゆるみ調節器は空気作動ピス
トンとカム軸との間にリンク仕掛を形成し、カム
軸は、回転時、ブレーキ片を移動してブレーキド
ラムに係脱させる。ゆるみ調節器は、カム軸にキ
ー止めされるウオームギヤを取り付けるハウジン
グを含む。空気作動ピストン棒は、UリンクとU
リンクピンとを介して、ゆるみ調節器に一体形成
される腕の端部に接続される。ピストン棒が直線
方向に移動すると、ゆるみ調節器はカムを回転さ
せてブレーキを作動または解放する。
空気ピストンからのピストン棒をゆるみ調節器
ハウジング上の腕に接続するUリンクも第2Uリ
ンクピンを介してリンクに接続される。ブレーキ
が係脱されるごとに、リンクは、ゆるみ調節器ハ
ウジングから延長する腕に大体平行な方向にわず
かの長さだけゆるみ調節器ハウジングに出入りす
るよう移動する。ゆるみ調節器ハウジングはま
た、ウオームを取り付け、このウオームはウオー
ムギヤに咬合いかつ、ウオームギヤの軸線に垂直
な軸線を中心に回転する。リンクは駆動装置と継
手とを介して接続されるウオームを回転し、ブレ
ーキカムとゆるみ調節器ハウジング間の角度関係
を変える。調節が行われるのは、ブレーキをかけ
たときと、ゆるみ調節器が、ブレーキが離れたと
きブレーキ片とブレーキドラム間にすきまを形成
する一定範囲だけ回転した後のみである。継手は
ウオームを回転させ、ゆるみを、ゆるみ調節器に
かかる一定荷重まで調節する。一定荷重に達した
後、ウオームは継手から離脱して、ブレーキの作
動に影響を与えずにそれ以上の調節を阻止する。
この構成により、ブレーキ・ライニングとブレー
キドラムとの間の所望のすきまが維持される。ブ
レーキを作動するのに要するカムの回転、または
ブレーキにかかる荷重により表わされるように、
ゆるみ調節器はライニングとドラム間のすきまに
応答するので、ブレーキライニングの過度の摩耗
や過熱を生ぜしめる、過調節のおそれはない。過
圧がゆるみ調節器に加えられたときのパニツク制
動状態において、ウオームは、ばねに抗して軸方
向に移動しカツプラーから離脱してブレーキの過
調節を防止する。
ハウジング上の腕に接続するUリンクも第2Uリ
ンクピンを介してリンクに接続される。ブレーキ
が係脱されるごとに、リンクは、ゆるみ調節器ハ
ウジングから延長する腕に大体平行な方向にわず
かの長さだけゆるみ調節器ハウジングに出入りす
るよう移動する。ゆるみ調節器ハウジングはま
た、ウオームを取り付け、このウオームはウオー
ムギヤに咬合いかつ、ウオームギヤの軸線に垂直
な軸線を中心に回転する。リンクは駆動装置と継
手とを介して接続されるウオームを回転し、ブレ
ーキカムとゆるみ調節器ハウジング間の角度関係
を変える。調節が行われるのは、ブレーキをかけ
たときと、ゆるみ調節器が、ブレーキが離れたと
きブレーキ片とブレーキドラム間にすきまを形成
する一定範囲だけ回転した後のみである。継手は
ウオームを回転させ、ゆるみを、ゆるみ調節器に
かかる一定荷重まで調節する。一定荷重に達した
後、ウオームは継手から離脱して、ブレーキの作
動に影響を与えずにそれ以上の調節を阻止する。
この構成により、ブレーキ・ライニングとブレー
キドラムとの間の所望のすきまが維持される。ブ
レーキを作動するのに要するカムの回転、または
ブレーキにかかる荷重により表わされるように、
ゆるみ調節器はライニングとドラム間のすきまに
応答するので、ブレーキライニングの過度の摩耗
や過熱を生ぜしめる、過調節のおそれはない。過
圧がゆるみ調節器に加えられたときのパニツク制
動状態において、ウオームは、ばねに抗して軸方
向に移動しカツプラーから離脱してブレーキの過
調節を防止する。
従つて、本発明の目的は車両ブレーキ用の改良
ゆるみ調節器を提供することにある。
ゆるみ調節器を提供することにある。
本発明の他の目的はブレーキをかけたとき車両
ブレーキのすきまを調節する改良ゆるみ調節器を
提供することにある。
ブレーキのすきまを調節する改良ゆるみ調節器を
提供することにある。
本発明の他の目的および利益は、添付図面につ
いての以下の詳細な説明から明らかになる。
いての以下の詳細な説明から明らかになる。
図面、特に第1図において、例示される、本発
明により構成されるゆるみ調節器20は、トラツ
ク・トレーラ等車両のブレーキ装置21の一部分
に接続される。ブレーキ装置21は、ブラケツト
23に取り付けられるブレーキ空気室22を有す
る。ピストン棒24はブレーキ空気室22から伸
長し、Uリンククレビス25と2つのUリンクピ
ン(クレビスピン)26,27とを介してゆるみ
調節器20に接続される。ゆるみ調節器20はカ
ム軸29の一端28に固定される。カム軸29の
対向端部30はSカム31に固定される。カム軸
29が回転すると、Sカム31は2つのブレーキ
片32に等しくかつ反対に作用してブレーキ片3
2を押圧して(図示せざる)従来のブレーキドラ
ムに摩擦係合する。作動を説明すると、車両のブ
レーキペダルを踏むと、圧力空気がブレーキ空気
室に供給される。この圧力空気によりピストン棒
24を直線方向に伸長させブレーキ空気室22か
ら離す。ピストン棒24が伸長すると、ゆるみ調
節器20が回転してカム軸29を回転させること
によつて、Sカム31によりブレーキ片32を移
動させブレーキドラムに摩擦係合させる。ブレー
キペダルを離すと、空気がブレーキ空気室22か
ら流れピストン棒24をブレーキ空気室22内に
後退させる。一方、ピストン棒24を後退させる
と、ゆるみ調節器20と、カム軸29とSカム3
1とを回転しブレーキ片32をブレーキドラムか
ら一定長さまたはすきまだけ後退させる。ブレー
キ片20が摩耗すると、ブレーキをかけるため、
ゆるみ調節器20と、カム軸とSカム31とを大
きな角度、回転させなければならない。以下で詳
述するように、ブレーキをかけるためにこのよう
に大きい回転運動をすると、ゆるみ調節器20に
より、ゆるみ調節器20とカム軸29との角度位
置を自動的に変えてブレーキ片からドラムまでの
すきまを所望値まで減ずる。
明により構成されるゆるみ調節器20は、トラツ
ク・トレーラ等車両のブレーキ装置21の一部分
に接続される。ブレーキ装置21は、ブラケツト
23に取り付けられるブレーキ空気室22を有す
る。ピストン棒24はブレーキ空気室22から伸
長し、Uリンククレビス25と2つのUリンクピ
ン(クレビスピン)26,27とを介してゆるみ
調節器20に接続される。ゆるみ調節器20はカ
ム軸29の一端28に固定される。カム軸29の
対向端部30はSカム31に固定される。カム軸
29が回転すると、Sカム31は2つのブレーキ
片32に等しくかつ反対に作用してブレーキ片3
2を押圧して(図示せざる)従来のブレーキドラ
ムに摩擦係合する。作動を説明すると、車両のブ
レーキペダルを踏むと、圧力空気がブレーキ空気
室に供給される。この圧力空気によりピストン棒
24を直線方向に伸長させブレーキ空気室22か
ら離す。ピストン棒24が伸長すると、ゆるみ調
節器20が回転してカム軸29を回転させること
によつて、Sカム31によりブレーキ片32を移
動させブレーキドラムに摩擦係合させる。ブレー
キペダルを離すと、空気がブレーキ空気室22か
ら流れピストン棒24をブレーキ空気室22内に
後退させる。一方、ピストン棒24を後退させる
と、ゆるみ調節器20と、カム軸29とSカム3
1とを回転しブレーキ片32をブレーキドラムか
ら一定長さまたはすきまだけ後退させる。ブレー
キ片20が摩耗すると、ブレーキをかけるため、
ゆるみ調節器20と、カム軸とSカム31とを大
きな角度、回転させなければならない。以下で詳
述するように、ブレーキをかけるためにこのよう
に大きい回転運動をすると、ゆるみ調節器20に
より、ゆるみ調節器20とカム軸29との角度位
置を自動的に変えてブレーキ片からドラムまでの
すきまを所望値まで減ずる。
つぎに、第2図から第8図を参照すると、ゆる
み調節器20が詳細に示されている。ゆるみ調節
器20は上腕36を含むハウジング35を有し、
この上腕にUリンク25がUリンクピン26によ
つて固定される。ハウジング35はさらにウオー
ムギヤ38と、ウオーム40を画成する区域を有
する軸39とを収容する下方区分37を含む。ウ
オームギヤ38は、カム軸29に係合するスプラ
イン中央開口41を有する。ウオームギヤ38は
下方ハウジング区分37を介し開口42に嵌合し
さらに、ウオーム40と、開口42の両端に圧入
される2つのキヤツプ43との両方によつて所定
位置に保持される。Oリング・シール44はウオ
ームギヤ38とハウジング開口42との間に位置
決めされ、座金状キヤツプシール45はキヤツプ
43とウオームギヤ38との間に位置決めされ
る。シール44と45により水やほこり等汚れが
ハウジングに進入しないようにする。
み調節器20が詳細に示されている。ゆるみ調節
器20は上腕36を含むハウジング35を有し、
この上腕にUリンク25がUリンクピン26によ
つて固定される。ハウジング35はさらにウオー
ムギヤ38と、ウオーム40を画成する区域を有
する軸39とを収容する下方区分37を含む。ウ
オームギヤ38は、カム軸29に係合するスプラ
イン中央開口41を有する。ウオームギヤ38は
下方ハウジング区分37を介し開口42に嵌合し
さらに、ウオーム40と、開口42の両端に圧入
される2つのキヤツプ43との両方によつて所定
位置に保持される。Oリング・シール44はウオ
ームギヤ38とハウジング開口42との間に位置
決めされ、座金状キヤツプシール45はキヤツプ
43とウオームギヤ38との間に位置決めされ
る。シール44と45により水やほこり等汚れが
ハウジングに進入しないようにする。
ウオームギヤ開口42にたいし垂直に延長する
下方ハウジング区分37の段付開口46内に軸3
9が取り付けられる。軸39は、ハウジング35
により回転支持されるウオーム40に隣接して軸
受区分47を有する。軸受区分47と軸端49と
の間の軸39に内方段部48が形成される。さら
座金アセンブリよりなるばね50は軸端49に同
心に設けられ、さらに、軸段部48と、段付ハウ
ジング開口46のねじ端52に係合する端キヤツ
プまたはプラグ51との間を延長する。さら座金
50は軸39を一方向に押圧してカツプラに係合
する、これについては以下で詳述する。
下方ハウジング区分37の段付開口46内に軸3
9が取り付けられる。軸39は、ハウジング35
により回転支持されるウオーム40に隣接して軸
受区分47を有する。軸受区分47と軸端49と
の間の軸39に内方段部48が形成される。さら
座金アセンブリよりなるばね50は軸端49に同
心に設けられ、さらに、軸段部48と、段付ハウ
ジング開口46のねじ端52に係合する端キヤツ
プまたはプラグ51との間を延長する。さら座金
50は軸39を一方向に押圧してカツプラに係合
する、これについては以下で詳述する。
ハウジング開口46は第2のねじ端55を有す
る。キヤツプ56はハウジング端55にねじ込ま
れ、さらに、軸39の端部57が貫通する中央開
口55を画成する。軸端57はなるべく、レンチ
を受け入れる6角形状とされ、ゆるみ調節器20
の初期手調節する。ハウジング開口46内で、ブ
ツシング・スペーサ59は軸39の減径区分60
に同軸に設けられかつキヤツプ56に当接するよ
うに位置決めする。座金54はブツシング・スペ
ーサ59とキヤツプ56との間に設けられる。座
金54は焼入鋼で作られ、端キヤツプ56と、粉
末金属で作られるブツシング・スペーサ59との
間の摩擦を少なくする作用をする。また継手61
は減径軸区分60に設けられ、ブツシング・スペ
ーサ59と、ウオーム40に隣接する軸39上の
円すい肩部62との間を延長する。第9図の拡大
部分横断面図に明示するように、軸39の円すい
肩部62と継手61の当接円すい面63には円形
みぞ、歯形または波形64を備え、みぞ付すべり
面を画成する。さら座金50により軸39に加え
られる力は、軸39の円すい肩部62と継手61
の対応当接面63とを介し、継手61からブツシ
ング59、座金54およびキヤツプ56を介しハ
ウジング37に加えられる。
る。キヤツプ56はハウジング端55にねじ込ま
れ、さらに、軸39の端部57が貫通する中央開
口55を画成する。軸端57はなるべく、レンチ
を受け入れる6角形状とされ、ゆるみ調節器20
の初期手調節する。ハウジング開口46内で、ブ
ツシング・スペーサ59は軸39の減径区分60
に同軸に設けられかつキヤツプ56に当接するよ
うに位置決めする。座金54はブツシング・スペ
ーサ59とキヤツプ56との間に設けられる。座
金54は焼入鋼で作られ、端キヤツプ56と、粉
末金属で作られるブツシング・スペーサ59との
間の摩擦を少なくする作用をする。また継手61
は減径軸区分60に設けられ、ブツシング・スペ
ーサ59と、ウオーム40に隣接する軸39上の
円すい肩部62との間を延長する。第9図の拡大
部分横断面図に明示するように、軸39の円すい
肩部62と継手61の当接円すい面63には円形
みぞ、歯形または波形64を備え、みぞ付すべり
面を画成する。さら座金50により軸39に加え
られる力は、軸39の円すい肩部62と継手61
の対応当接面63とを介し、継手61からブツシ
ング59、座金54およびキヤツプ56を介しハ
ウジング37に加えられる。
第10図の拡大部分横断面図に明示するよう
に、駆動装置65はブツシング・スペーサ59を
中心に回転するよう設けられ、さらに、継手61
の対応爪歯67と咬合う複数個の爪歯66を有す
る。駆動装置65とキヤツプ56との間に圧縮ば
ね68が設けられ駆動装置65を継手61に押圧
する。このばね68はさらに座金50のばね力と
比較してかなり弱い。ばね68は駆動装置65
を、継手61にたいし一方向に比較的容易に回転
させる一方、駆動装置65がウオーム40を回転
させてブレーキ装置にゆるみが生ずるとき、歯6
6と67を互いに咬合せて逆方向に回転しないよ
うに作動する。
に、駆動装置65はブツシング・スペーサ59を
中心に回転するよう設けられ、さらに、継手61
の対応爪歯67と咬合う複数個の爪歯66を有す
る。駆動装置65とキヤツプ56との間に圧縮ば
ね68が設けられ駆動装置65を継手61に押圧
する。このばね68はさらに座金50のばね力と
比較してかなり弱い。ばね68は駆動装置65
を、継手61にたいし一方向に比較的容易に回転
させる一方、駆動装置65がウオーム40を回転
させてブレーキ装置にゆるみが生ずるとき、歯6
6と67を互いに咬合せて逆方向に回転しないよ
うに作動する。
ゆるみ調節器20を組立てるには、軸39、継
手61、ブツシング・スペーサ59、駆動装置6
5、ばね68および座金54をハウジング開口4
6内に位置決めする。ついで、ウオーム40と開
口46の段部70との間にすきままたは隙間69
が形成されるまでキヤツプ56をねじ付開口端5
5にねじ込む。この間隙69は軸39を軸方向に
移動させ円すい軸肩部62のみぞまたは歯64を
当接継手面63のみぞまたは歯64から離脱させ
る。さら座金50は軸端49に設けられ、キヤツ
プ51はねじ付開口端52にねじ込まれる。キヤ
ツプ51を締めつけて、軸39に、所定の端荷
重、例えば、900〜1000ポンド力範囲の荷重を与
える。さら座金50によつて軸39に加えれる荷
重は、円すい軸肩部62と当接継手面63との間
にすべりが生ずる前に必要な力を設定する。2つ
の端キヤツプ51と56が位置決めされた後、こ
れらキヤツプは、止ねじまたは、ハウジング35
を介しキヤツプ51,56各々内に穴71を明
け、この穴71に保持ピン72を押し込んで、所
定位置に固定される。
手61、ブツシング・スペーサ59、駆動装置6
5、ばね68および座金54をハウジング開口4
6内に位置決めする。ついで、ウオーム40と開
口46の段部70との間にすきままたは隙間69
が形成されるまでキヤツプ56をねじ付開口端5
5にねじ込む。この間隙69は軸39を軸方向に
移動させ円すい軸肩部62のみぞまたは歯64を
当接継手面63のみぞまたは歯64から離脱させ
る。さら座金50は軸端49に設けられ、キヤツ
プ51はねじ付開口端52にねじ込まれる。キヤ
ツプ51を締めつけて、軸39に、所定の端荷
重、例えば、900〜1000ポンド力範囲の荷重を与
える。さら座金50によつて軸39に加えれる荷
重は、円すい軸肩部62と当接継手面63との間
にすべりが生ずる前に必要な力を設定する。2つ
の端キヤツプ51と56が位置決めされた後、こ
れらキヤツプは、止ねじまたは、ハウジング35
を介しキヤツプ51,56各々内に穴71を明
け、この穴71に保持ピン72を押し込んで、所
定位置に固定される。
調節リンク75はUリンク25と下方ハウジン
グ区分37との間を延長する。Uリンク・ピン2
7はリンク75の上端77の開口76を貫通す
る。リンク75の下端78は下方ハウジング区分
37の開口79内に伸長する。下方リンク端78
の肩部80はハウジング開口79内でリンク75
を案内する。またリンク75はその下端78にス
ロツト81を画成する。駆動装置65の駆動歯8
2はスロツト81内に設けられる。ゆるみ調節器
20の作動中、リンク75は開口79内で往復動
する。リンクがわずか引張られて開口79から出
ると、駆動歯82は引上げられて駆動装置65を
回転させてから軸39を回転させる。軸39が回
転すると、ウオーム40によりウオームギヤ38
を前進させ、ブレーキ装置21のゆるみをとる。
その後、リンク75が下降してハウジング開口7
9に進入すると、駆動装置65の駆動歯82は押
し下げられ、爪歯66,67と比較的弱いばね6
8との作用により駆動装置65と継手61間に割
出しが生ずる。
グ区分37との間を延長する。Uリンク・ピン2
7はリンク75の上端77の開口76を貫通す
る。リンク75の下端78は下方ハウジング区分
37の開口79内に伸長する。下方リンク端78
の肩部80はハウジング開口79内でリンク75
を案内する。またリンク75はその下端78にス
ロツト81を画成する。駆動装置65の駆動歯8
2はスロツト81内に設けられる。ゆるみ調節器
20の作動中、リンク75は開口79内で往復動
する。リンクがわずか引張られて開口79から出
ると、駆動歯82は引上げられて駆動装置65を
回転させてから軸39を回転させる。軸39が回
転すると、ウオーム40によりウオームギヤ38
を前進させ、ブレーキ装置21のゆるみをとる。
その後、リンク75が下降してハウジング開口7
9に進入すると、駆動装置65の駆動歯82は押
し下げられ、爪歯66,67と比較的弱いばね6
8との作用により駆動装置65と継手61間に割
出しが生ずる。
下方ハウジング区分37の種々開口は封止され
て、ほこり、水、塩分等の汚れを防ぐ。前述のよ
うに、キヤツプ・シール45とOリングシール4
4はウオームギヤ38と下方ハウジング区分37
との間にシールを形成する。さらに、シール38
をキヤツプ56内に設けて、軸39を回転させな
がら軸区分60とキヤツプ56との間にシールを
形成する。リンクシール84と、金属シール・イ
ンサート85とを、リンク75と下方ハウジング
区分37の開口79との間に設ける。リンク・シ
ール84はリンク75を開口79内で往復させる
一方、開口79に汚れが進入しないようにする。
またブーツ86がリンク75のみぞ87とシー
ル・インサート85との間で延長する。ブーツ8
6により往復リンク75とリンク・シール84と
の間の区域に汚れが入らないようにする。汚れが
ハウジング37内に進入しないようにする他、上
記種々のシールは潤滑グリースを軸開口46と下
方ハウジング区分37のリンク開口79内に保持
する作動をする。適当な取付具88を設けて潤滑
材をこれら開口内に射出する。
て、ほこり、水、塩分等の汚れを防ぐ。前述のよ
うに、キヤツプ・シール45とOリングシール4
4はウオームギヤ38と下方ハウジング区分37
との間にシールを形成する。さらに、シール38
をキヤツプ56内に設けて、軸39を回転させな
がら軸区分60とキヤツプ56との間にシールを
形成する。リンクシール84と、金属シール・イ
ンサート85とを、リンク75と下方ハウジング
区分37の開口79との間に設ける。リンク・シ
ール84はリンク75を開口79内で往復させる
一方、開口79に汚れが進入しないようにする。
またブーツ86がリンク75のみぞ87とシー
ル・インサート85との間で延長する。ブーツ8
6により往復リンク75とリンク・シール84と
の間の区域に汚れが入らないようにする。汚れが
ハウジング37内に進入しないようにする他、上
記種々のシールは潤滑グリースを軸開口46と下
方ハウジング区分37のリンク開口79内に保持
する作動をする。適当な取付具88を設けて潤滑
材をこれら開口内に射出する。
再び第1図を参照すると、空気がブレーキ空気
室22へ供給されまたはそこから放出されると、
空気室ピストン24は直線方向に往復動する。ピ
ストン棒24が伸長すると、ゆるみ調節器20は
カム軸29を回転させる。ブレーキ空気室22は
ブラケツト23に剛的に取り付けられピストン棒
24だけが軸方向に移動するので、ブレーキがか
けられてゆるみ調節器20が回転すると、リンク
75が引き上げられてハウジング開口79から出
る。一方、ピストン棒24を後退させて空気室2
2に入れてブレーキをはなすと、ゆるみ調節器2
0の逆回転により、リンク75は押し下げられて
ハウジング開口79に入る。ブレーキの各作用中
リンク75の移動量はブレーキ片32とシユー・
ドラムとの間のすきまにより決定される。ブレー
キ片32が摩耗すると、ゆるみ調節器を漸増角だ
け回転してブレーキ片32を膨張させドラムに摩
擦接触させる必要がある。一方、ゆるみ調節器2
0の回転が大きいほど、リンク75の往復は大き
くなりウオームギヤを回転し余分のゆるみまたは
すきまをとる。
室22へ供給されまたはそこから放出されると、
空気室ピストン24は直線方向に往復動する。ピ
ストン棒24が伸長すると、ゆるみ調節器20は
カム軸29を回転させる。ブレーキ空気室22は
ブラケツト23に剛的に取り付けられピストン棒
24だけが軸方向に移動するので、ブレーキがか
けられてゆるみ調節器20が回転すると、リンク
75が引き上げられてハウジング開口79から出
る。一方、ピストン棒24を後退させて空気室2
2に入れてブレーキをはなすと、ゆるみ調節器2
0の逆回転により、リンク75は押し下げられて
ハウジング開口79に入る。ブレーキの各作用中
リンク75の移動量はブレーキ片32とシユー・
ドラムとの間のすきまにより決定される。ブレー
キ片32が摩耗すると、ゆるみ調節器を漸増角だ
け回転してブレーキ片32を膨張させドラムに摩
擦接触させる必要がある。一方、ゆるみ調節器2
0の回転が大きいほど、リンク75の往復は大き
くなりウオームギヤを回転し余分のゆるみまたは
すきまをとる。
つぎに、第11図〜第16図を参照すると、ゆ
るみ調節器20が異なる増分だけ回転したときの
リンク75と駆動装置65の作動が示されてい
る。第11図はブレーキ空気室22とゆるみ調節
器20のシルエツトを示す。第11図の点12,
13,14はブレーキが漸増的にかけられたとき
のゆるみ調節器20の異なる位置を示し、点15
と16はブレーキを離したときのゆるみ調節器の
異なる位置を示す。異なる点12〜16における
駆動装置65とリンク75との関係は夫々、第1
2〜16図に示されている。
るみ調節器20が異なる増分だけ回転したときの
リンク75と駆動装置65の作動が示されてい
る。第11図はブレーキ空気室22とゆるみ調節
器20のシルエツトを示す。第11図の点12,
13,14はブレーキが漸増的にかけられたとき
のゆるみ調節器20の異なる位置を示し、点15
と16はブレーキを離したときのゆるみ調節器の
異なる位置を示す。異なる点12〜16における
駆動装置65とリンク75との関係は夫々、第1
2〜16図に示されている。
位置12は第12図に示す初期始動位置であ
る。リンク75は、駆動装置を不動にする完全に
下つた位置にある。このとき継手61は駆動軸3
9に係合している。ブレーキの初期作用中、室2
2内の漸増空気圧によりゆるみ調節器20を位置
13の方へ回転する。位置13に達する前に、リ
ンク75は上昇し、駆動装置65は駆動歯82と
リンクスロツト81間のすきまにより静止したま
まである。このすきまにより、ブレーキ片32と
ブレーキドラムとの間に所望のゆるみまたはすき
まを生ずる。位置13において、リンク75は、
第13図に示すように駆動歯82がリンクスロツ
ト81の端部に接触する地点まで持ち上げられて
いる。室22内の空気圧がさらに上昇し、ゆるみ
調節器20が位置13から位置14へ回転する
と、リンク75はさらに上昇し、駆動装置65を
第14図に示す位置まで回転させる。継手61の
円形歯または波形64と円する軸肩部62とによ
り形成されるすべり接続が係合されるので、位置
13と14間の駆動装置65の回転により軸39
を回転させ、その結果、回転ウオーム40はウオ
ームギヤ38を前進させゆるみをとる。点14に
おいて、ブレーキ片はブレーキドラムと係合す
る。ゆるみ調節器20が位置14から位置17へ
移動すると、ゆるみ調節器20に加わる圧力は急
激に上昇する。この圧力により、さら座金の荷重
に抗して円すい軸面62と継手61間の歯64で
すべりを生ぜしめる。そのため、位置14と17
間で軸39はそれ以上回転しない。
る。リンク75は、駆動装置を不動にする完全に
下つた位置にある。このとき継手61は駆動軸3
9に係合している。ブレーキの初期作用中、室2
2内の漸増空気圧によりゆるみ調節器20を位置
13の方へ回転する。位置13に達する前に、リ
ンク75は上昇し、駆動装置65は駆動歯82と
リンクスロツト81間のすきまにより静止したま
まである。このすきまにより、ブレーキ片32と
ブレーキドラムとの間に所望のゆるみまたはすき
まを生ずる。位置13において、リンク75は、
第13図に示すように駆動歯82がリンクスロツ
ト81の端部に接触する地点まで持ち上げられて
いる。室22内の空気圧がさらに上昇し、ゆるみ
調節器20が位置13から位置14へ回転する
と、リンク75はさらに上昇し、駆動装置65を
第14図に示す位置まで回転させる。継手61の
円形歯または波形64と円する軸肩部62とによ
り形成されるすべり接続が係合されるので、位置
13と14間の駆動装置65の回転により軸39
を回転させ、その結果、回転ウオーム40はウオ
ームギヤ38を前進させゆるみをとる。点14に
おいて、ブレーキ片はブレーキドラムと係合す
る。ゆるみ調節器20が位置14から位置17へ
移動すると、ゆるみ調節器20に加わる圧力は急
激に上昇する。この圧力により、さら座金の荷重
に抗して円すい軸面62と継手61間の歯64で
すべりを生ぜしめる。そのため、位置14と17
間で軸39はそれ以上回転しない。
その後ブレーキを離すと、歯64は再び咬合
い、リンク75は、ゆるみ調節器20が第15図
に示すように位置17から位置15へ回転して戻
ると駆動歯82がリンクスロツト81の上端に当
接するまで降下する。ブレーキが完全に離れる
と、位置15から位置16までゆるみ調節器20
がさらに回転すると、駆動装置65を第16図に
示す位置まで回転させる。駆動装置65が位置1
5から位置16まで回転すると、継手61と駆動
装置65との間に爪歯67,66により、継手6
1と駆動装置65間を相対回転させる。この回転
は、ばね68により加えられる弱い力に抗して行
う。ゆるみ調節器20が最終位置16に達する
と、ブレーキは完全に離れる。ブレーキが繰返し
係脱されると、第13図の位置13で示すよう
に、軸39と継手61間の歯64のすべりが、駆
動歯82のリンクスロツト81端部との係合に一
致するまで、ゆるみ調節器20は上記手順を反復
し続ける。言い換えれば、位置13と14が一致
するのはブレーキが正しいすきまに調節されると
きである。その後、正しいゆるみ移動が行われて
維持される。
い、リンク75は、ゆるみ調節器20が第15図
に示すように位置17から位置15へ回転して戻
ると駆動歯82がリンクスロツト81の上端に当
接するまで降下する。ブレーキが完全に離れる
と、位置15から位置16までゆるみ調節器20
がさらに回転すると、駆動装置65を第16図に
示す位置まで回転させる。駆動装置65が位置1
5から位置16まで回転すると、継手61と駆動
装置65との間に爪歯67,66により、継手6
1と駆動装置65間を相対回転させる。この回転
は、ばね68により加えられる弱い力に抗して行
う。ゆるみ調節器20が最終位置16に達する
と、ブレーキは完全に離れる。ブレーキが繰返し
係脱されると、第13図の位置13で示すよう
に、軸39と継手61間の歯64のすべりが、駆
動歯82のリンクスロツト81端部との係合に一
致するまで、ゆるみ調節器20は上記手順を反復
し続ける。言い換えれば、位置13と14が一致
するのはブレーキが正しいすきまに調節されると
きである。その後、正しいゆるみ移動が行われて
維持される。
ゆるみ調節器20は、例えばパニツク制動中生
ずるような過移動は防止される。ブレーキ片がブ
レーキドラムに接触した後、大きな回転力がゆる
み調節器20に加えられる場合、さら座金50は
ウオームギヤとウオームとを介して軸39に加え
られる大きな軸方向力により破損する。さら座金
50の破損によりゆるみ調節器20の損傷を防止
し、軸39と継手61間の歯64を離脱して車両
ブレーキの過調節を防止する。
ずるような過移動は防止される。ブレーキ片がブ
レーキドラムに接触した後、大きな回転力がゆる
み調節器20に加えられる場合、さら座金50は
ウオームギヤとウオームとを介して軸39に加え
られる大きな軸方向力により破損する。さら座金
50の破損によりゆるみ調節器20の損傷を防止
し、軸39と継手61間の歯64を離脱して車両
ブレーキの過調節を防止する。
なお、ゆるみ調節器20の上記実施例には種々
の変更と変型がなしうる。例えば、図示の駆動装
置65は駆動歯82を有するが、リンク75は駆
動歯82を受け入れるスロツト81を有する。ま
た、駆動歯は、駆動装置65に形成されるスロツ
トに係合するリンク75に設けてもよい。種々他
の変更および変型も特許請求の範囲の精神および
範囲から逸脱しないでなしうる。
の変更と変型がなしうる。例えば、図示の駆動装
置65は駆動歯82を有するが、リンク75は駆
動歯82を受け入れるスロツト81を有する。ま
た、駆動歯は、駆動装置65に形成されるスロツ
トに係合するリンク75に設けてもよい。種々他
の変更および変型も特許請求の範囲の精神および
範囲から逸脱しないでなしうる。
第1図は空気ピストンと、1対のブレーキ片を
作動するSカムとの間に接続される本発明による
ゆるみ調節器を示す部分斜視図、第2図は本発明
によるゆるみ調節器の側面図、第3図は本発明に
よるゆるみ調節器の正面図、第4図は第3図の4
−4線で破断した部分横断面図、第5図は第2図
の5−5線で破断した部分横断面図、第6図は第
2図の6−6線で破断した部分横断面図、第7図
は本発明によるゆるみ調節器の構成部分の一部を
示す分解斜視図、第8図は本発明によるゆるみ調
節器の他の構成部分の構成を示す分解斜視図、第
9図は第4図の9−9線で破断した拡大部分横断
面図、第10図は第4図の10−10線で破断し
た拡大横断面図、第11図は制動サイクル中ゆる
み調節器の異なる位置を示す本発明によるゆるみ
調節器に接続された空気ピストンの絵図的側面
図、第12図はゆるみ調節器が第11図に示す位
置12にあるときリンクと駆動装置との間の配向
を示す絵図、第13図はゆるみ調節器が第11図
の位置13にあるときリンクと駆動装置との間の
配向を示す絵図、第14図はゆるみ調節器が第1
1図の位置14にあるときリンクと駆動装置との
間の配向を示す絵図、第15図はゆるみ調節器が
第11図の位置15にあるときリンクと駆動装置
との間の配向を示す絵図、第16図はゆるみ調節
器が第11図の位置16にあるときリンクと駆動
装置との間の配向を示す絵図である。 20…ゆるみ調節器、21…ブレーキ装置、2
2…ブレーキ空気室、24…ピストン棒、29…
カム軸、32…ブレーキ片、35…ハウジング、
38…ウオームギヤ、39…軸、40…ウオー
ム、50…ばね、61…継手、62…円すい肩
部、64…歯、65…駆動装置、66,67…爪
歯、68…圧縮ばね、75…リンク、81…スロ
ツト、87…みぞ。
作動するSカムとの間に接続される本発明による
ゆるみ調節器を示す部分斜視図、第2図は本発明
によるゆるみ調節器の側面図、第3図は本発明に
よるゆるみ調節器の正面図、第4図は第3図の4
−4線で破断した部分横断面図、第5図は第2図
の5−5線で破断した部分横断面図、第6図は第
2図の6−6線で破断した部分横断面図、第7図
は本発明によるゆるみ調節器の構成部分の一部を
示す分解斜視図、第8図は本発明によるゆるみ調
節器の他の構成部分の構成を示す分解斜視図、第
9図は第4図の9−9線で破断した拡大部分横断
面図、第10図は第4図の10−10線で破断し
た拡大横断面図、第11図は制動サイクル中ゆる
み調節器の異なる位置を示す本発明によるゆるみ
調節器に接続された空気ピストンの絵図的側面
図、第12図はゆるみ調節器が第11図に示す位
置12にあるときリンクと駆動装置との間の配向
を示す絵図、第13図はゆるみ調節器が第11図
の位置13にあるときリンクと駆動装置との間の
配向を示す絵図、第14図はゆるみ調節器が第1
1図の位置14にあるときリンクと駆動装置との
間の配向を示す絵図、第15図はゆるみ調節器が
第11図の位置15にあるときリンクと駆動装置
との間の配向を示す絵図、第16図はゆるみ調節
器が第11図の位置16にあるときリンクと駆動
装置との間の配向を示す絵図である。 20…ゆるみ調節器、21…ブレーキ装置、2
2…ブレーキ空気室、24…ピストン棒、29…
カム軸、32…ブレーキ片、35…ハウジング、
38…ウオームギヤ、39…軸、40…ウオー
ム、50…ばね、61…継手、62…円すい肩
部、64…歯、65…駆動装置、66,67…爪
歯、68…圧縮ばね、75…リンク、81…スロ
ツト、87…みぞ。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 車両のブレーキ装置におけるカム軸を回転す
るため空気作動ピストン棒を接続するゆるみ調節
器において、ハウジング;前記ハウジング内で回
転するような取り付けられるウオームギヤと;前
記ウオームギヤをカム軸に接続する手段と;前記
ウオームギヤおよび前記カム軸は第1軸線を中心
に一緒に回転し;前記第1軸線にたいし垂直な第
2軸線を中心に回転するよう前記ハウジングに取
り付けられる軸と;前記軸は第1および第2端を
有し前記ウオームギヤと係合する前記両端の中間
にウオームを画成し;前記軸を回転するよう各々
同軸に取り付けられる駆動装置と継手と;前記駆
動装置と前記継手とを相互接続し前記駆動装置を
一方向のみに前記継手にたいし前記軸線を中心に
回転させる爪手段と;継手と前記軸とを相互接続
するすべり手段と;前記すべり手段は一定の回転
力が前記継手と前記軸との間に加えられるとすべ
り;前記第1軸線から間隔をおいた一定個所で前
記ハウジングをピストン棒に接続するUリンク手
段と;前記Uリンク手段と前記ハウジングとの間
の接続点から間隔をおいた個所でUリンク手段に
接続されるリンクと;車両のブレーキをかけたと
き前記駆動装置と継手とを回転するため前記リン
クと前記駆動装置とを相互接続する手段とを備え
るゆるみ調節器。 2 前記リンクと駆動装置とを相互接続する前記
手段は、前記ブレーキをかけた後でのみ前記駆動
装置と継手とを回転させる手段を含み、カム軸は
第1の一定増分だけ回転され、この第1の増分は
所望のブレーキすきまを形成する特許請求の範囲
第1項に記載のゆるみ調節器。 3 前記リンクと駆動装置とを相互接続する前記
手段は、前記リンクと駆動装置との一方のスロツ
トと、前記リンクと駆動装置との他方の歯とを含
み、前記歯は前記スロツト内に延長しかつスロツ
トを部分的に充てんし、さらに前記歯とスロツト
間のすきまは第1の一定増分を形成する特許請求
の範囲第2項に記載のゆるみ調節器。 4 前記すべり手段は、前記軸と継手とにあり相
手円形みぞを有する当接円すい面と、限定軸方向
移動するよう前記軸を取り付ける手段と、前記円
すい軸面を押圧して前記円すい継手面に接触させ
るばね手段とを備える、特許請求の範囲第1項、
第2項または第3項に記載のゆるみ調節器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11308181A JPS5817238A (ja) | 1981-07-21 | 1981-07-21 | 車両のブレ−キ用ゆるみ調節器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11308181A JPS5817238A (ja) | 1981-07-21 | 1981-07-21 | 車両のブレ−キ用ゆるみ調節器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5817238A JPS5817238A (ja) | 1983-02-01 |
JPH0238807B2 true JPH0238807B2 (ja) | 1990-09-03 |
Family
ID=14602993
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11308181A Granted JPS5817238A (ja) | 1981-07-21 | 1981-07-21 | 車両のブレ−キ用ゆるみ調節器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5817238A (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58156738A (ja) * | 1982-03-12 | 1983-09-17 | Akebono Brake Ind Co Ltd | エアブレ−キの間隙自動調整装置 |
JPS58156737A (ja) * | 1982-03-12 | 1983-09-17 | Akebono Brake Ind Co Ltd | エアブレ−キの間隙自動調整装置 |
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JPH0419250Y2 (ja) * | 1986-11-28 | 1992-04-30 | ||
US7194933B2 (en) | 2002-07-01 | 2007-03-27 | Premark Feg L.L.C. | Composite circular slicer knife |
JP4951103B2 (ja) * | 2010-09-22 | 2012-06-13 | ナブテスコ株式会社 | 鉄道車両用ディスクブレーキ装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5340159A (en) * | 1976-09-24 | 1978-04-12 | Tokyo Buhin Kougiyou Kk | Brake slack adjuster |
-
1981
- 1981-07-21 JP JP11308181A patent/JPS5817238A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5340159A (en) * | 1976-09-24 | 1978-04-12 | Tokyo Buhin Kougiyou Kk | Brake slack adjuster |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5817238A (ja) | 1983-02-01 |
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