JPH0867443A - エレベータ電装機器の制御装置 - Google Patents

エレベータ電装機器の制御装置

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JPH0867443A
JPH0867443A JP20500294A JP20500294A JPH0867443A JP H0867443 A JPH0867443 A JP H0867443A JP 20500294 A JP20500294 A JP 20500294A JP 20500294 A JP20500294 A JP 20500294A JP H0867443 A JPH0867443 A JP H0867443A
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JP
Japan
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data
control
elevator
control means
electrical equipment
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JP20500294A
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English (en)
Inventor
Toru Ishikawa
川 徹 石
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各電装機器の調整時間を大幅に短縮し、号機
間の調整差異をなくして、乗客へのサービス性の向上を
計ることを可能にする。 【構成】 エレベータかご8に設けられたかご電装機器
4a、4bを制御する電装機器集中制御装置3a、3b
と、エレベータ制御盤に設けられた制御盤電装機器5
a、5bおよび乗り場電装機器61a、62a・・・を
制御するエレベータ制御装置7a、7bとで構成され、
電装機器集中制御装置3a、3bに対してデータ設定装
置1から調整制御データが与えられた場合に、このデー
タを必要に応じて、電装機器集中制御装置3a、3bか
らエレベータ制御装置7a、7bに伝送するようにし、
更に、複数号機の間で、エレベータ制御装置7a、7b
どうしが調整制御データをやり取りするようにすること
で、1つのデータ設定装置1により全てのエレベータの
かご電装機器4a、4b、制御盤電装機器5a、5b、
乗り場電装機器61a、62a・・・を個別にまたは一
括して調整制御することを可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエレベータ電装機器の制
御装置に係り、特にエレベータかご内照明や音声報知装
置などの電装機器の制御を集中一括制御することによ
り、各伝送機器の調整時間を短縮し、号機間の調整差異
を低減して、乗客へのサービス性を向上するに好適なシ
ステムの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、エレベータ設備においては、エ
レベータかご内やエレベータの各階乗り場に各種の電装
機器が用いられている。例えば、エレベータかご内や各
階乗り場における音声報知装置、エレベータかご内の調
光(光量調整)照明装置、BGM放送設備、換気フィン
などである。
【0003】例えば、音声報知装置は、到着階や、走行
方向を乗客に報知するためのものであり、音声合成装置
を用いたものが多い。この音声合成装置は、各種案内放
送に対応する複数の音声データを記憶装置(メモリ)に
記憶させておき、エレベータの走行条件により、記憶デ
ータを選択し、これを音声再生機器で音声信号に変換
し、スピーカを経て、乗客に案内放送を行う。この案内
放送は、例えば、到着階や走行報告を報知するもので、
“5階です”、“上へまいります”などの音声による案
内放送が行われる。この時、スピーカから出力される音
量は、一般に音声合成装置で調整を行うことになるが、
この音声合成装置は、これが設置されているエレベータ
制御盤もしくはかごの天井上で行うことになる。
【0004】一方、照明系においても、エレベータかご
内の照明を調光制御するものが近年多くなってきている
が、この調光操作は一般には、かごの天井上の照明制御
装置やかご内に設置された専用のスイッチにより行って
いる。その他、エレベータに関連する電装機器として、
エレベータかご内にBGMを流す装置や、換気フィン、
エアコンなどがあるが、これらはいずれも、音量や出力
を調整する必要があるが、これらは各電装機器毎に個別
に行うようになっている。また、各階乗り場にはエレベ
ータかごの到着を音声にて知らせる案内報知装置が設定
されているが、この音量調整も各機器毎に個別に実施し
ていた。
【0005】以上のように、エレベータ電装機器はそれ
ぞれの目的に応じて、ばらばらに設置されているので、
各機器の調整はそれぞれの機器の設定されている場所で
個別に行う必要がある。このため、それぞれの電装機器
の調整に時間がかかってしまうという問題点がある。例
えば、音声合成装置の音声は、実際には、エレベータか
ご内で聞くものであるにもかかわらず、その調整は、エ
レベータ制御盤もしくはエレベータかごの天井上で行う
必要があるため、カットアンドトライで少しずつ希望の
音量に近づけていくか、複数の作業者で連絡を取り合い
ながら行うことになる。しかし、このような調整作業
は、作業効率が非常に悪い。また、各階乗り場の到着報
知装置の音量調整も、各階の装置毎に調整を行う必要が
あるので、調整に非常に時間と手間を要する。
【0006】このような問題点に対して、例えば、特開
平5−116853号公報に例示されるように、音声合
成装置の音量調整をエレベータかごのなかで行えるよう
にしたものや、特開平2−169480号公報に例示さ
れるように、各階の到着報知装置の音量を集中的に制御
できるようにしたものが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のエレベータ電装
機器制御装置は、以上のように構成されていたので、エ
レベータ電装機器の調整は、機器毎に個々に行う必要が
あり、それぞれの調整のために、制御スイッチや制御ボ
リュームを設けなければならず、相変わらず、それぞれ
の調整にかかる作業効率は良くならない。
【0008】また、建物内部に複数台のエレベータが存
在する場合、それぞれのエレベータに電装機器が設置さ
れることになるが、各機器毎に調整を行うと、調整時間
が台数分だけかかってしまい、作業効率が悪い。
【0009】また、同一の建物内であれば、各エレベー
タの音量や、調光の調整は、全台同じで問題ないはずで
あるが、号機毎、各機器毎に調整をしているので、号機
毎に調整ばらつきが出易く、乗客の不快感を誘うことに
なりかねない。特に、群管理エレベータの場合、乗った
エレベータかごにより、案内放送の音量や、照明の光量
が異なると、その差異は顕著に現れてしまう。
【0010】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
であって、各電装機器の調整時間を大幅に短縮し、号機
間の調整差異をなくして、乗客へのサービス性の向上を
計ることのできるエレベータ電装機器の制御装置を提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、エレベータ制御盤に設けられた第1の電
装機器と、エレベータかごに設けられた第2の電装機器
と、前記第1の電装機器を制御する第1の制御手段と、
前記第2の電装機器を制御する第2の制御手段と、前記
第1の制御手段および前記第2の制御手段の少なくとも
一方に前記第1の電装機器および前記第2の電装機器の
調整および制御データを与えるデータ設定手段と、前記
第1の制御手段と前記第2の制御手段の間で調整および
制御データのやり取りを行う伝送手段と、を備えている
ことを特徴とするものである。
【0012】また上記目的を達成するために、本発明
は、各々が制御対象となる電装機器を有する複数のエレ
ベータ装置と、前記各エレベータ装置毎に設けられ、対
応する電装機器を制御する制御手段と、前記制御手段に
前記電装機器の調整および制御データを与えるデータ設
定手段と、前記制御手段の相互間で調整および制御デー
タのやり取りを行う伝送手段と、を備えていることを特
徴とするものである。
【0013】また上記目的を達成するために、本発明
は、エレベータ制御盤に設けられた第1の電装機器とエ
レベータかごに設けられた第2の電装機器を有する複数
のエレベータ装置と、前記各エレベータ装置毎に設けら
れ前記第1の電装機器を制御する第1の制御手段と、前
記各エレベータ装置毎に設けられ前記第2の電装機器を
制御する第2の制御手段と、前記各エレベータ装置にお
いて前記第1の制御手段および前記第2の制御手段の少
なくとも一方に前記第1の電装機器および前記第2の電
装機器の調整および制御データを与えるデータ設定手段
と、前記第1の制御手段と前記第2の制御手段の間で調
整および制御データのやり取りを行う第1の伝送手段
と、前記エレベータ装置の前記第1の制御手段間および
前記第2の制御手段間の少なくとも一方で調整および制
御データのやり取りを行う第2の伝送手段と、を備えて
いることを特徴とするものである。
【0014】
【作用】上述のように構成された、本発明のエレベータ
電装機器の制御装置によれば、第1の制御手段または第
2の制御手段のいずれかにデータ設定手段から調整およ
び制御データが与えられた場合に、対象となる電装機器
が自己の属するものであった場合は、そのままこれを調
整および制御し、対象となる電装機器が他の制御手段に
属するものであった場合は、伝送手段を通じて、このデ
ータを伝送して他の制御手段に与える。これにより、1
つのデータ設定手段から全ての制御対象となる電装機器
の調整および制御が可能となる。
【0015】また上述のように構成された、本発明のエ
レベータ電装機器の制御装置によれば、複数のエレベー
タ装置のいずれかの制御手段に、データ設定手段から調
整および制御データが与えられた場合に、伝送手段を通
じて、このデータを他のエレベータ装置の制御手段に伝
送する。これにより、1つのデータ設定手段による全て
のエレベータ装置の電装機器の一括調整および一括制御
が可能となる。
【0016】また上述のように構成された本発明のエレ
ベータ電装機器の制御装置によれば、第1の制御手段ま
たは第2の制御手段のいずれかにデータ設定手段から調
整および制御データが与えられた場合に、対象となる電
装機器が自己の属するものであった場合は、そのままこ
れを調整および制御し、対象となる電装機器が他の制御
手段に属するものであった場合は、第1の伝送手段を通
じて、このデータを伝送して他の制御手段に与えること
により、1つのデータ設定手段から全ての制御対象とな
る電装機器の調整および制御を可能にすると共に、複数
のエレベータ装置のいずれかの制御手段に対して、それ
ぞれ対応するデータ設定手段与えられた調整および制御
データを、第2の伝送手段を通じて、他のエレベータ装
置の第1または第2の制御手段に伝送する。これによ
り、1つのデータ設定手段による全てのエレベータ装置
の電装機器の一括調整および一括制御が可能となる。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例を
説明する。
【0018】図1は、本発明の一実施例のエレベータ電
装機器の制御装置の全体構成図、図2は図1の構成にお
ける制御データの流れを説明するためのブロック図、図
3は図1の構成に適用されるデータ設定装置の外観図、
図4は本実施例のエレベータ電装機器の制御装置の詳細
な構成を示すブロック図である。
【0019】まず、図1において示すように、複数台の
エレベータかご8a,8bが設置されており、それぞれ
に照明装置や空調装置などのかご電装機器4a、4bが
設置される。また、それぞれのエレベータの各階の乗り
場には、乗り場案内用の音声合成装置を含む乗り場電装
機器61a、62a・・・が設置される。また、各エレ
ベータかご8a,8bに対応して電装機器集中制御装置
3a,3bが設けられるとともに音声合成装置などを含
む制御盤電装機器5a、5bが設けられる。電装機器集
中制御装置3a、3bにはデータ受信機2が接続され、
データ設定装置1により各種の調整データが送られる。
電装機器集中制御装置3a、3bは、エレベータ制御装
置7a、7bとの間でデータのやり取りを行いながら、
かご電装機器4a、4b、制御盤電装機器5a、5b、
乗り場電装機器61a、62a・・・などの電装機器の
集中的な制御を行う。そして、エレベータ制御装置7
a、7bはエレベータネットワークを情報伝送ラインと
して、相互に接続される。
【0020】また、図2において示すように、データ設
定装置1からのデータは電装機器集中制御装置3a、3
bに設定される。電装機器集中制御装置3a、3bはエ
レベータ制御装置7a、7bとの間でデータのやり取り
を行っており、かご電装機器4a、4bは電装機器集中
制御装置3a、3bにより直接制御され、制御盤電装機
器5a、5b、乗り場電装機器61a、62a・・・6
1b、62b・・・はエレベータ制御装置7a、7bを
通じて、制御される。なお、エレベータ制御装置7a、
7bはエレベータネットワークを通じて、制御盤電装機
器5a、5b、乗り場電装機器61a、62a・・・6
1b、62b・・・、かご電装機器4a、4bの調整、
制御に必要な設定データを相互にやりとりする。
【0021】データ設定装置1は、図3に示すように、
液晶表示部と複数のボタンを備えており、赤外線により
ボタンを通じて設定された調整データをデータ受信機2
に送信する。ボタンとしては、ON/OFF、一括など
の制御ボタン、エアコン、ファン、照明、オートアナウ
ンス、BGMなどの調整項目を示すボタン、運転切換、
風量切換などの空調の状態を切り換えるボタン、設定量
を上げたり、下げたりするためのボタンがある。一方、
液晶表示部には、自動冷却暖房ドライの運転状態、設定
温度、設定音量、設定光量などの調整値、風量の自動、
強、中、弱の設定表示、オートアナウンス、BGM、エ
アコン、ファン、照明などの調整項目、一括調整か否か
の表示が行われる。
【0022】また、図4に示すように、各エレベータ制
御装置、例えば7aはメモリ74が接続される中央演算
装置71を有する。この中央演算装置71には、制御盤
電装機器5aが接続されるが、これには音声合成装置5
が組み込まれる。一方、電装機器集中制御装置3a、乗
り場電装機器61a、62a・・・との間は、号機単体
伝送入出力装置72により接続される。また、エレベー
タ制御装置7a、7bどうしを接続するエレベータネッ
トワークには、号機間伝送装置73が接続される。
【0023】乗り場電装機器61a、62a・・・はそ
れぞれ、乗り場報知装置61、62・・・と乗り場報知
スピーカ61S、62S・・・で構成される。
【0024】また、電装機器集中制御装置3aはメモリ
34を接続される中央演算装置31を有する。この中央
演算装置31には、データ受信機2に入力された設定デ
ータを受けつけるためのデータ入力装置33、エレベー
タ制御装置7aの号機単体伝送入出力装置72との間で
データのやり取りを行うための伝送入出力装置32、か
ご電装機器4aに制御データを出力するためのデータ出
力装置35が接続される。
【0025】なお、かご電装機器4aには、照明制御装
置41と空調制御装置42が含まれる。また、音声合成
装置5で発生した案内用の音声はスピーカ51を通じ
て、エレベータかご8a内に放送される。
【0026】以上述べたような構成において、次にその
動作を説明する。
【0027】まず、調整員が、エレベータかご8aに乗
り込み、データ設定装置1により調整したい電装機器の
設定データを入力する。このデータは、赤外線によりデ
ータ受信機2に伝達され、データ入力装置33を通じて
電装機器集中制御装置3aに入力される。
【0028】ここで、例えば、照明制御装置41の調光
制御を行いたい場合、データ設定装置1により、“照
明”を選択し、調光設定量を入力することになる。ここ
で入力されたデータは、電装機器集中制御装置3aに入
力されるが、照明制御装置41はかご天井上に設定され
る電装機器であるため、設定データ量に応じた制御出力
をデータ出力装置35を通じて照明制御装置41に出力
する。その結果、照明制御装置41の調光制御を行うこ
とができる。
【0029】また、空調制御装置42の各種設定制御を
行いたい場合、データ設定装置1により、“エアコン”
を選択し、各種の運転条件や温度等を入力することにな
る。ここで入力されたデータは、電装機器集中制御装置
3aに入力されるが、空調制御装置42はかご天井上に
設定される電装機器であるため、設定データ量に応じた
制御出力をデータ出力装置35を通じて空調制御装置4
2に出力する。その結果、空調制御装置42の運転制御
を行うことができる。
【0030】一方、エレベータかご8a内の乗客に到着
階等の報知を行うための音声合成装置5の音量を調整す
る場合、データ設定装置1により、“オートアナウン
ス”を選択し、音量設定量を入力することになる。ここ
で入力されたデータは、電装機器集中制御装置3aに入
力されるが、音声合成装置5は制御盤上のエレベータ制
御装置7aに設置されているため、入力された設定デー
タは、電装機器集中制御装置3aからエレベータ制御装
置7aに伝送され、エレベータ制御装置7aでは、その
データ量に応じた制御出力が音声合成装置5に与えられ
る。その結果、エレベータかご8aにおいてスピーカ5
1から報知される各種案内の音量を調整することができ
る。
【0031】更に、エレベータ乗り場の乗客に案内放送
を行うための乗り場報知スピーカ61S、62S・・・
と乗り場報知装置61、62・・・を有する乗り場電装
機器61a、62a・・・の音量を調整する場合、デー
タ設定装置1によりこれを選択し、音量設定量を入力す
る。ここで入力されたデータは、電装機器集中制御装置
3a、3bに入力されるが、乗り場電装機器61a、6
2a・・・は各エレベータ乗り場に設置されているた
め、入力された設定データは、電装機器集中制御装置3
aからエレベータ制御装置7a、7bに伝送され、エレ
ベータ制御装置7aは、そのデータ量に応じた制御出力
を号機単体伝送入出力装置72を通じて乗り場電装機器
61a、62a・・・に与える。その結果、エレベータ
乗り場において、乗り場報知スピーカ61S、62S・
・・から報知される各種案内の音量を調整することがで
きる。
【0032】なお、以上の調整操作は、調整員がデータ
設定装置1を持って、エレベータかご8a内または乗り
場からエレベータかごのドアを開けた状態で設定できる
ので、実際に照明の状態を見たり、環境状態や報知音声
の音量を確認しながらの設定が可能になり、緻密な調整
設定作業を行うことができる。
【0033】更に、データ設定装置1により“一括”を
選択すると、そのデータは、エレベータ制御装置の間を
接続するエレベータネットワークを通じて、他の号機に
伝送される。その結果、他号機にも同じデータの設定を
行うことができるので、複数台のエレベータに対して、
一括して各種の設定を行うことができる。
【0034】次に、電装機器集中制御装置3a、3bの
処理フローを図6にしたがって、エレベータ制御装置7
a、7bの処理フローを図7にしたがって説明する。な
お、図5は、ここで用いられるデータ形式を示すもので
あり、図5(a)は制御データの形式、図5(b)は対
応する号機の音声合成装置5の音量をレベル“8”に設
定する場合の制御データの形式、図5(c)はすべての
号機の音声合成装置5の音量をレベル“9”に一括設定
する場合の制御データの形式をそれぞれ示すものであ
る。
【0035】データ設定装置1からデータ受信機2を介
して電装機器集中制御装置3a、3bに入力されるデー
タは、図5(a)に示すようなデータ形式でメモリ34
に格納される。
【0036】このデータはワードデータであり、上位8
ビットがデータの種類、下位8ビットがデータ設定量を
示す。そして、最上位ビットが“0”の場合、対応する
号機のみの制御を表し、これが“1”の場合、全号機の
一括制御を表す。また、上位4〜8ビットのデータが
“0001”の場合、音声合成装置を指定し、これが
“0010”の場合、照明調光装置を指定し、これが
“0011”の場合、ファンを指定する。
【0037】さて、ここでデータ設定装置1から図5
(b)に示すようなデータが入力されたとする。このデ
ータは、音声合成装置5の制御を行い、音量レベルを
“8”に設定するものであり、対象となる号機のみの制
御を行う。図5(b)に示すようなデータが電装機器集
中制御装置3a、3bに入力されると、まずステップS
1において、データ入力を判定する。そして、このデー
タが一括制御のデータか否かを、ステップS2で判断す
る。
【0038】ここで、データの最上位ビットは“0”で
あるので、ここでは各号機制御であると判断し、ステッ
プS3の処理に入る。
【0039】ステップS3では、制御対象電装機器がエ
レベータかご8aに設置されているのか、制御盤に設置
されているのか、乗り場に設置されているのかの判断を
行う。
【0040】ここで、制御対象電装機器がエレベータか
ご8aに設置されていないと判断されればステップS4
に移行し、エレベータかご8aに設置されていると判断
されればステップS5に移行する。
【0041】ここで制御対象となっているのは制御盤に
設置された音声合成装置5であるので、この場合は、ス
テップS4に行き、エレベータ制御装置7aにデータを
伝送する。
【0042】ここで伝送されたデータは、図7に示すよ
うなフローで処理される。
【0043】まず、ステップS8ではエレベータかご8
aの電装機器集中制御装置3aからのデータ入力の有無
を判定する。この場合、制御対象電装機器が音声合成装
置5であり、電装機器集中制御装置3aからデータ入力
があるので、ステップS9に移行する。そして、複数号
機の一括制御のデータであるか否かを判定するが、先に
も述べたように、データの最上位ビットは“0”である
ので、ここでは各号機制御と判断して、ステップS11
に処理が移行する。
【0044】そして、ステップS11では、データ量に
応じた制御出力を音声合成装置5に送出して、音声合成
装置5の音量の調整を行う。
【0045】一方、ここでデータ設定装置1から図5
(c)に示すようなデータが入力されたとする。このデ
ータは、音声合成装置5の制御を、全号機について一括
して行い、音量レベルを“9”に設定するものである。
【0046】さて、図5(c)に示すようなデータが電
装機器集中制御装置3aに入力されると、まずステップ
S1において、データ入力を判定する。そして、このデ
ータが一括制御のデータか否かを、ステップS2で判断
する。
【0047】ここで、データの最上位ビットは“1”で
あるので、ここでは全号機制御であると判断し、ステッ
プS4の処理に入り、エレベータ制御装置7aにデータ
を伝送する。
【0048】ここで伝送されたデータは、図7に示すよ
うなフローで処理される。
【0049】まず、ステップS8ではエレベータかご8
の電装機器集中制御装置3aからのデータ入力の有無を
判定する。この場合、制御対象電装機器が音声合成装置
5であり、電装機器集中制御装置3aからデータ入力が
あるので、ステップS9に移行する。そして、複数号機
の一括制御のデータであるか否かを判定するが、先にも
述べたように、データの最上位ビットは“1”であるの
で、ここでは全号機制御と判断して、ステップS10に
処理が移行する。
【0050】ステップS10では、エレベータ制御装置
7aは号機間伝送装置73を通じて他の号機にデータを
伝送して、他の号機の制御対象電装機器をこのデータに
基づいて制御させる。
【0051】以上の処理を終了して、処理はステップS
11に移行する。
【0052】そして、ステップS11では、データ量に
応じた制御出力を音声合成装置5に送出して、音声合成
装置5の音量の調整を行う。
【0053】さて、ステップS3の処理で、制御対象電
装機器が自号機のかご電装機器4a、例えば照明制御装
置41であった場合、ステップS3の判断で、これが判
定されるので、処理はステップS5に移行して、ここで
電装機器集中制御装置3aから照明制御装置41にデー
タ出力してこれを制御する。
【0054】また、制御対象電装機器が全号機のかご電
装機器、例えば空調制御装置42であった場合、ステッ
プS2でこれが判断されるので、ステップS4でエレベ
ータ制御装置7aにデータを伝送した後、ステップS5
に移行して、ここで電装機器集中制御装置3aから空調
制御装置42にデータ出力してこれを制御する。
【0055】さて、他号機から一括制御データが送られ
てきた場合の処理について次に説明する。
【0056】他号機からの制御データはエレベータ制御
装置7a、7bの号機間伝送装置73を通じて入力され
るが、これは自号機の制御ステップS8〜S11の処理
に続くステップS12で判定される。
【0057】他号機からの制御データの伝送があれば、
ステップS12の判断で、処理はステップS13に移行
する。
【0058】ステップS13では、この制御データによ
る制御対象電装機器がエレベータかご8aのかご電装機
器4aなのか、それとも制御盤電装機器5aまたは乗り
場電装機器61a、62a・・・なのかを判定する。
【0059】この判定で、制御対象電装機器が制御盤電
装機器5aまたは乗り場電装機器61a、62a・・・
の場合、処理はステップS15に移行して、エレベータ
制御装置7aから制御対象となる制御盤電装機器5aま
たは乗り場電装機器61a、62a・・・に制御データ
を出力して処理を終了する。
【0060】一方、ステップS13の判定で、制御対象
電装機器がかご電装機器4aの場合、ステップS14に
処理を移行し、エレベータ制御装置7aから電装機器集
中制御装置3aに対して、データを伝送する。
【0061】電装機器集中制御装置3aにおいて、かご
電装機器4aに関する他号機からの制御データは、エレ
ベータ制御装置7aから伝送される。
【0062】この場合、電装機器集中制御装置3aは自
号機の処理ステップS1〜5に続くステップS6で判定
される。
【0063】ここで、他号機からかご電装機器4aに関
する制御データがある場合、ステップS7に移行して、
対象となるかご電装機器4a、例えば照明制御装置41
または空調制御装置42に対して、制御データを出力す
る。
【0064】なお、上記説明では、かご電装機器4a、
制御盤電装機器5a、乗り場電装機器61a、62a・
・・として、特定の制御対象電装機器を例にとって、そ
れぞれの制御に関するフローを説明したが、他の電装機
器の場合も、まったく同様に制御されることは言うまで
もない。
【0065】以上述べたように、本実施例によれば、エ
レベータに関連する各種の電装機器の調整をデータ設定
装置1で行うことができるので、作業効率が非常によ
い。
【0066】また、エレベータが複数号機設置されてい
るような建物では、全ての号機の電装機器の調整を1つ
のデータ設定装置1で行うことが可能になるため、これ
らの調整に要する時間の大幅な短縮が可能である。
【0067】また、複数号機の調整に当たり、全号機を
一括して制御できるので、号機間の調整差異をなくすこ
とが可能になり、乗客へのサービス性を向上することが
できる。
【0068】また、各種のデータ設定をデータ設定装置
1で簡単に一括して行うことができるので、専門の作業
員に頼らなくても、ビルの管理者等が作業可能となり、
メンテナンスの簡略化を計ることができる。
【0069】なお、上記実施例では、エレベータに関連
する電装機器として、照明制御装置41や空調制御装置
42、音声合成装置5、乗り場報知装置61、62・・
・等を例示したが、他の考えられるあらゆる電装機器に
対して、本発明の考え方は適用可能である。
【0070】また、上記実施例では、データ設定装置1
として、リモコンを使用した構成を例示したが、有線で
エレベータかご内外の専用コネクタに着脱自在な構成で
あっても、エレベータかご内部または外部に据え置かれ
た専用の装置構成であっても同様の効果を期待すること
ができる。
【0071】更に、データ設定装置1を集中制御盤に組
み込んだり、ビル管理室や機械室に設置しても、目的に
よっては同様の効果を得ることができる。
【0072】また、データ設定装置1の構成としても、
専用のコントローラを設定する代わりに、パソコンを用
いたソフト的な処理装置を用いることも可能である。こ
の場合、電装機器の種類の増減への対応、タイマーを用
いた自動管理等に展開することが可能である。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるエレ
ベータ電装機器の制御装置は、エレベータに関連する電
装機器の調整や制御を、データ設定装置により、エレベ
ータかご等の任意の場所で、また複数の号機がある場合
は、これを一括して行うように構成したので、電装機器
の調整時間を大幅に短縮することを可能にし、複数号機
の調整においても号機間差異をなくすことができるの
で、エレベータのメンテナンス作業を効率化できると共
に乗客に対するサービス性を高めることが可能になると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のエレベータ電装機器の制御
装置の全体構成図である。
【図2】図1の構成における制御データの流れを説明す
るためのブロック図である。
【図3】図1の構成に適用されるデータ設定装置の外観
図である。
【図4】図1のエレベータ電装機器の制御装置の詳細な
構成を示すブロック図である。
【図5】図4の構成において適用されるデータ形式の説
明図である。
【図6】図4の構成における、電装機器集中制御装置3
a、3bの処理フローの説明図である。
【図7】図4の構成における、エレベータ制御装置7
a、7bの処理フローの説明図である。
【符号の説明】
1 データ設定装置 2 データ受信機 3a、3b 電装機器集中制御装置 4a、4b かご電装機器 5 音声合成装置 5a、5b かご電装機器 7a、7b エレベータ制御装置 8 エレベータかご 31、71 中央演算装置 32 伝送入出力装置 33 データ入力装置 34、74 メモリ 35 データ出力装置 41 照明制御装置 42 空調制御装置 51 スピーカ 61、62 乗り場報知装置 61a、62a・・・ 乗り場電装機器 61b、62b・・・ 乗り場電装機器 61s、62s・・・乗り場報知スピーカ 72 号機単体伝送入出力装置 73 号機間伝送装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エレベータ制御盤に設けられた第1の電装
    機器と、エレベータかごに設けられた第2の電装機器
    と、前記第1の電装機器を制御する第1の制御手段と、
    前記第2の電装機器を制御する第2の制御手段と、前記
    第1の制御手段および前記第2の制御手段の少なくとも
    一方に前記第1の電装機器および前記第2の電装機器の
    調整および制御データを与えるデータ設定手段と、前記
    第1の制御手段と前記第2の制御手段の間で調整および
    制御データのやり取りを行う伝送手段と、を備えること
    を特徴とするエレベータ電装機器の制御装置。
  2. 【請求項2】各々が制御対象となる電装機器を有する複
    数のエレベータ装置と、前記各エレベータ装置毎に設け
    られ、対応する電装機器を制御する制御手段と、前記制
    御手段に前記電装機器の調整および制御データを与える
    データ設定手段と、前記制御手段の相互間で調整および
    制御データのやり取りを行う伝送手段と、を備えること
    を特徴とするエレベータ電装機器の制御装置。
  3. 【請求項3】エレベータ制御盤に設けられた第1の電装
    機器とエレベータかごに設けられた第2の電装機器を有
    する複数のエレベータ装置と、前記各エレベータ装置毎
    に設けられ前記第1の電装機器を制御する第1の制御手
    段と、前記各エレベータ装置毎に設けられ前記第2の電
    装機器を制御する第2の制御手段と、前記各エレベータ
    装置において前記第1の制御手段および前記第2の制御
    手段の少なくとも一方に前記第1の電装機器および前記
    第2の電装機器の調整および制御データを与えるデータ
    設定手段と、前記第1の制御手段と前記第2の制御手段
    の間で調整および制御データのやり取りを行う第1の伝
    送手段と、前記エレベータ装置の前記第1の制御手段間
    および前記第2の制御手段間の少なくとも一方で調整お
    よび制御データのやり取りを行う第2の伝送手段と、を
    備えることを特徴とするエレベータ電装機器の制御装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1116067A (ja) * 1997-06-26 1999-01-22 Mitsubishi Electric Corp エレベータ乗かご内監視レコーダ装置
JP2009062135A (ja) * 2007-09-05 2009-03-26 Hitachi Ltd エレベータ制御システム
JP2011255982A (ja) * 2010-06-07 2011-12-22 Hitachi Ltd エレベーターの情報通知装置
JP2016044069A (ja) * 2014-08-26 2016-04-04 株式会社日立ビルシステム エレベータ遠隔監視システム

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