JPH0866904A - 単板横はぎ機の搬送制御方法 - Google Patents

単板横はぎ機の搬送制御方法

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JPH0866904A
JPH0866904A JP20470294A JP20470294A JPH0866904A JP H0866904 A JPH0866904 A JP H0866904A JP 20470294 A JP20470294 A JP 20470294A JP 20470294 A JP20470294 A JP 20470294A JP H0866904 A JPH0866904 A JP H0866904A
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JP
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veneer
cutting
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length
trailing edge
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JP20470294A
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English (en)
Inventor
Chifuyu Higuchi
千冬 樋口
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Minami Machine Co Ltd
Original Assignee
Minami Machine Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 乱尺単板の不要部分の切断に要する時間を短
縮し、定尺単板の生産性を大幅に向上する。 【構成】 乱尺単板を搬入する入側コンベア12と、該
入側コンベア12で搬入された乱尺単板Bの前縁及び後
縁の不良部分の搬送方向長さを検出する単板検出器と、
該単板検出器による検出信号に基づいて決定される切断
長さで前縁部及び後縁部をそれぞれ有寸切断して有効単
板を作成する有寸切断装置16と、作成された有効単板
を搬出するセパレータ18を有する出側コンベアとを備
えた単板横はぎ機において、後縁部を有寸切断装置16
で切断する際、単板検出器による検出信号に基づいて決
定される後縁部の切断長さMが、切断時にその後端部が
入側コンベア12に干渉しない長さL以下である場合
に、該入側コンベア12を停止させないように搬送制御
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合板製造工程で、順次
搬送される乱尺単板の不良部分を切断除去して形成した
有効単板(有寸単板)を互いに接合して得られる連続形
状の横はぎ単板を、定尺の単板とする単板横はぎ機の搬
送制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の単板横はぎ機としては、例えば特
開昭63−149103号公報や特公平6−13162
号公報等に開示されているものがある。
【0003】図8は、従来の単板横はぎ機の一例を示し
た概略構成図であり、この単板横はぎ機10は、乱尺単
板を搬入する、上下一対の入側コンベア12と、該入側
コンベア12により搬入される乱尺単板の不良部分を検
出する単板検出器14と、該単板検出器14による検知
情報に基づいて乱尺単板の前縁及び後縁の不良部分を順
次切除して有効単板にするためのナイフ16Aと、受刃
16Bからなる有寸切断装置16と、該有寸切断装置1
6により作成された有効単板を搬出するための、上下に
揺動するセパレータ18を上流側に有する出側コンベア
20と、該出側コンベア20により搬出された有効単板
の前端面に糊付けし、先行の有効単板の後端面に接合す
る接合装置22と、該接合装置22でスダレ状に接合さ
れた連続形状の単板を所定長さに切断して定尺単板Aと
する定尺切断装置24を備え、該定尺切断装置24のナ
イフ24Aと受刃24Bとで切断された定尺単板Aを搬
送コンベア26で自動堆積装置28に送り、所定位置に
積重ねてストックするようになっている。
【0004】上記単板横はぎ機10による定尺単板Aの
製造工程を概念的に示すと図9のようになる。即ち、入
側コンベア12によって、図9(A)に示すような小幅
の乱尺単板Bが送られてくると、有寸切断装置16によ
り該乱尺単板Bの前縁部及び後縁部がその不良部分を越
える長さでそれぞれ切断されて前縁屑b 、後縁屑b ′と
して切除され、同図(B)の有効単板Cが形成され、次
いで接合装置22により複数の有効単板Cが糊付け接合
され、その後定尺切断装置24により所定長さに切断さ
れ、同図(C)の定尺単板Aとなる。
【0005】上記有寸切断装置16による切断工程につ
いて詳述すると、入側コンベア12により乱尺単板Bが
送られてくると、前記単板検出器14によってその前縁
部の不良部分が検知され、その検知信号に基づいて、図
10(A)に示したように、乱尺単板Bを不良部分を含
む切断寸法だけ、受刃16Bから前方に突出させた後、
入側コンベア12を停止させ、同図(B)に示したよう
に、有寸切断装置16のナイフ16Aを下降させ、前縁
の不良部分を切断する。
【0006】この切断作業の間、セパレータ18は、搬
送路に一致する位置から上方の待機位置に移動されてお
り、この工程で切断された乱尺単板Bの前縁不良部分
は、図10(B)に示したように、切断と同時に前縁屑
b として搬送路外へ落下され、排出される。
【0007】上記ナイフ16Aの下降開始と同時にセパ
レータ18が下方に揺動を開始し、切断終了と同時にナ
イフ16Aが上昇して待機位置に戻ると、図10(C)
のようにセパレータ18は水平の搬送路上の搬送位置と
なり、入側コンベア12とセパレータ18のコンベア
(出側コンベア)18A、18Bが駆動されて、乱尺単
板Bが入側コンベア12からセパレータ18に送られ
る。
【0008】そのとき、単板検出器14により乱尺単板
Bの後縁不良部分が前述した前縁部の場合と同様に検知
され、後縁不良部分が受刃16B上に残る位置まできた
とき、入側コンベア12及びセパレータ18が停止さ
れ、図10(D)のようにナイフ16Aが下降されて、
その不良部分が切断分離され、有効単板Cとなる。この
ように有効単板Cが作成されると、セパレータ18は、
図10(E)に示したようにコンベア18A、18Bに
よって有効単板Cを送りつつ、同図(F)に示したよう
に駆動機構により上方の待機位置まで揺動されると、こ
れに続く出側コンベア20によって有効単板Cは接合装
置22に送り出される。
【0009】又、上記図10(F)に示したように、セ
パレータ18が待機位置に移動開始すると同時に、入側
コンベア12により次の乱尺単板Bの搬入が開始され、
同図(E)で切断された後縁屑b ′は搬入されてくる該
乱尺単板Bにより押し出されて、機外に落下搬出される
と共に、該乱尺単板Bは前記図10(A)に示したと同
様の状態にセットされる。以上の図10(A)〜(F)
の各工程の繰返しにより順次搬入される乱尺単板Bの前
縁及び後縁の不良部分が切断除去され、有効単板Cが作
成される。
【0010】以上、従来の単板横はぎ機における有寸切
断装置16による切断工程について詳述したが、従来の
単板横はぎ機では常に生産性の向上が求められている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記単
板横はぎ機による不良部分の切断作業では、前縁不良部
分の切断時には、セパレータ(出側コンベア)18を停
止させずに、入側コンベア12のみを一時停止させ、後
縁切断時には入側コンベア12とセパレータ18の両方
を一時停止している。上記単板横はぎ機で製造される現
状の定尺単板Aには、接合部分が概ね4個所程度あるた
め、1枚の定尺単板Aを製造するに当って、前縁、後縁
の切断によるコンベアの停止時間が一回当り、例えば
0.5秒かかるとすると、4回で2秒かかることにな
り、1日24時間で1万枚の定尺の横はぎ単板を作ると
すると、その停止時間の合計は5.6時間にも達するこ
とになる。
【0012】一方では、上述した如く定尺単板の生産性
を向上することが求められていることから、僅かでもこ
の停止時間を短縮することが極めて重要である。
【0013】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
くなされたもので、定尺単板を製造する際に乱尺単板の
不要部分を切断するに要する時間を短縮して、生産性を
大幅に向上することができる、単板横はぎ機の搬送制御
方法を提供することを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、乱尺単板を搬
入する入側コンベアと、該入側コンベアで搬入された乱
尺単板の前縁部及び後縁部の不良部分の搬送方向長さを
検出する単板検出手段と、該単板検出手段による検出信
号に基づいて決定される切断長さで前縁部及び後縁部を
それぞれ有寸切断して有効単板を作成するシアカット方
式による有寸切断装置と、作成された有効単板を搬出す
る出側コンベアとを備えた単板横はぎ機の搬送制御方法
において、後縁部を有寸切断装置で切断する際、単板検
出手段による検出信号に基づいて決定される後縁部の切
断長さが、後縁切断時にその後端部が入側コンベアと干
渉しない長さである場合に、通常単板切断時には停止さ
せる該入側コンベアを停止させないことにより、前記課
題を解決したものである。
【0015】本発明は、又、上記搬送制御方法におい
て、次に搬入される乱尺単板の前端を検出し、その検出
信号に基づいて、該前端が切断作業中にある乱尺単板の
後端に衝突すると判断される場合は、入側コンベアを停
止させるようにしたものである。又、本発明は、その際
に、乱尺単板の前端を、乱尺単板の不良部分の長さを検
出する単板検出手段で検出するようにしたものである。
【0016】本発明は、又、上記搬送制御方法におい
て、単板検出手段を、乱尺単板の搬送方向に対して直角
方向に配設された複数のセンサとしたものである。その
際、上記センサを、リミットスイッチ、光電管、差動ト
ランス、超音波、レーザ等の既知技術によるものを応用
することができる。
【0017】なお、ロータリーカット方式ではコンベア
の停止は必要ないが、シアカット方式の方が切断面の良
好性、切断の確実性から特に処理単板の品質の多様化し
ている今日では有利性が認められている。
【0018】
【作用】本発明者等は、単板横はぎ機による生産性を向
上するべく、種々検討した結果以下の知見を得た。
【0019】従来は、前述した如く、出側コンベア(セ
パレータ)は、前縁切断時には動かしたままであり、後
縁切断時にのみ一時停止させている。この出側コンベア
の一時停止は、単板の後縁部が完全に切断されれば、ナ
イフ16Aが搬送面より下っていても解除することがで
きるため、切断完了と同時に行う再始動が最も速く、こ
れより速くすることは従来と同様に不可能である。
【0020】これに対し、従来は入側コンベアの一時停
止を、前縁切断時は当然として、後縁切断時にも行って
いた。その理由は、切断中はナイフ16Aが単板の搬送
面より下がり、その走行を遮っていることにある。従っ
て、いたずらに入側コンベア12の停止時間を短縮する
ことは、ナイフ16Aに単板が衝突してしまうため、正
常な作業ができなくなり、安全性を損うことにもなる。
【0021】しかし、生産効率向上のためには、切断時
におけるコンベアの停止時間をどのように短縮するかが
現時点の大きな問題点であるが、出側コンベアの停止時
間の短縮は事実上無理であることを考えると、入側コン
ベアの停止時間をいかにして短縮するかに掛っている。
【0022】そこで、入側コンベア12による乱尺単板
の搬入と該入側コンベアの一時停止との関係を詳細に検
討した結果、乱尺単板の後縁不良部分が短い場合には、
該後縁切断時に入側コンベアを一時停止させなくとも正
常な作業が可能であることが明らかになった。
【0023】本発明は、上記知見によりなされたもの
で、後縁部を有寸切断装置で切断する際、単板検出手段
による検出信号に基づいて決定される後縁部の切断長さ
が、切断時にその後端部が入側コンベアと干渉しない長
さである場合に、該入側コンベアを停止させないように
した。その結果、正常な作業状態を確保した上で、従来
は停止していた時間帯に入側コンベア12を作動させる
ことが可能となるため、作業能率を向上し、生産性を向
上することが可能となった。
【0024】本発明において、次に搬入される乱尺単板
の前端を検出し、その検出信号に基づいて、該前端が切
断作業中にある乱尺単板の後端に衝突すると判断され、
入側コンベアを停止させる場合には、後縁不良部分(後
縁屑)の搬送方向長さが小さいときに、入側コンベアを
作動させている場合に起り得るナイフに対する単板の衝
突を未然に防止することができることから、一段と確実
に正常作業を確保することができる。又、その際、乱尺
単板の前端を、乱尺単板の不良部分の長さを検出する単
板検出手段で検出する場合には、新たな検出手段を設け
る必要がないため、経済的であり、しかも確実に次の乱
尺単板の先端を検出することができる。
【0025】本発明において、単板検出手段が、乱尺単
板の搬送方向に対して垂直方向に配設された複数のセン
サである場合には、最先に感応したセンサと最後に感応
したセンサの間の感応時間の差から、正確に不良部分の
長さや前端を検出することができる。
【0026】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳
細に説明する。
【0027】図1は、本発明に係る搬送制御方法に適用
する単板横はぎ機の要部構成を示す概略説明図である。
【0028】この単板横はぎ機10は、前記図8に全体
構成の概略を示したものと実質的に同一であり、乱尺単
板Bを順次搬送するための上下一対の複数状の無端チェ
ーン等からなる入側コンベア12と、該入側コンベア1
2により搬入される乱尺単板Bの厚み、欠点、前後縁の
不良部分等を検知するための単板検出器14と、上記入
側コンベア12の出口位置に配置されたナイフ16A、
受刃16Bを含む有寸切断装置16と、同じく上下一対
の複数状の無端チェーンからなるコンベア18A、18
Bで構成されたセパレータ18を有する出側コンベア2
0を備えている。このセパレータ18は、上記入側コン
ベア12による搬送路上の搬送位置と、図1に示したよ
うに上方の待機位置との間で選択的に揺動されるように
なっている。このセパレータ18の出側には出側コンベ
ア20が連続して配置され、該コンベア20は搬送され
てくる有効単板の前端面に接着剤を塗布するための糊付
装置30が配設されている。
【0029】上記有寸切断装置16は、ナイフ16A、
受刃16B及び該ナイフ16Aを駆動するための偏心軸
16C、この偏心軸16Cを駆動させるための駆動機構
16Dにより構成されている。この駆動機構16Dは、
サーボモータ、電磁クラッチブレーキ付モータ、流体圧
シリンダ等から構成されている。
【0030】上記セパレータ18は、前記上下一対のコ
ンベア18A、18Bを一体的に揺動させるための偏心
軸18Cと、この偏心軸18Cを駆動するための、上記
駆動機構16Dと同様の駆動機構18Dとを備えてい
る。
【0031】図中符号32及び34は、入側コンベア1
2及び出側コンベア20をそれぞれ駆動するための駆動
機構であり、これは駆動機構32、34は、入側コンベ
ア12が張設されたプーリ、スプロケット等の回転車1
2A、12Bと、出側コンベア20が張設された同様の
回転車20A、20Bをそれぞれ駆動するクラッチブレ
ーキ及びモータ、又は、サーボモータ等から構成されて
いる。
【0032】前記駆動機構16D、18D、32、34
は、制御装置36によって駆動制御されるようになって
いる。この制御装置36は、上記各駆動機構16D、1
8D、32、34に制御信号を出力するためのデジタル
回路等が内蔵されていると共に、前記単板検出器14の
検知信号が入力されると、その検知信号に基づいて、乱
尺単板Bの後縁不良部分の切断時に、入側コンベア12
の一時停止を適切に制御するようになっている。
【0033】本実施例では、上記単板検出器14とし
て、図2に示すようなL字部材14Aと、該L字部材1
4Aの下端に単板Bがあるか否かにより接離するリミッ
トスイッチ14Bとを有する厚みセンサ14′が、搬送
方向に対して垂直な方向に複数個配設されたものが用い
られる。上記図2に示すように乱尺単板Bが基準ロール
38上に達すると、L字部材14Aの下端部が単板Bの
厚さ分だけ上昇するため、リミットスイッチ14Bがオ
ンになり、有効単板部分の先端が検出される。逆に、図
3に示すように単板が設定厚み以下になるとL字部材の
14Aの下端が下降し、リミットスイッチ14Bがオフ
になることによって有効単板部分の後端が検出されるよ
うになっている。
【0034】本実施例においては、前記図10に示した
各工程の作業が順次実行されるが、その(D)に示した
後縁切断時に、後縁屑b ′が小幅で、その後端が入側コ
ンベア12と干渉しない長さである場合には該入側コン
ベア12を停止されることなく、その切断作業が行われ
る。
【0035】即ち、図4に示すように、入側コンベア1
2の出口(単板Bと接触しなくなる位置)とナイフ16
Aとの間には長さL(一般に20〜30mm)の隙間があ
る。従って、後縁切断時に後縁屑b ′となる切断長さM
が入側コンベア12に干渉しない(入側コンベア12の
送り力の影響を受けない)非干渉長さL未満の場合は、
切断時に停止させた乱尺単板Bの後端部に入側コンベア
12は接触しないため、その送り力は該単板Bに伝達さ
れず、又、切断後の後縁屑b ′も受刃16B上に止まる
ことなるため、入側コンベアを停止させなくとも問題は
生じない。
【0036】上記乱尺単板Bの後縁切断長さMは、L字
部材14Aとリミットスイッチ14Bの組合わせからな
る前記厚みセンサ14′による検出信号に基づいて決定
する。この決定方法を厚みセンサ14′が5個の場合に
ついて以下に説明する。
【0037】図5、図6は、平面方向の乱尺単板の後縁
部と5個のセンサ14′との関係を示した説明図であ
り、厚みセンサ14′はナイフ16Aより上流の所定距
離の位置に、矢印で示す搬送方向に対して直角に配設さ
れており、ここではセンサ14′のオン状態(単板Bが
ある)を●印で、オフ状態(単板Bがない)を○印で示
してある。
【0038】図5に示すように、乱尺単板Bが矢印方向
に搬送され、最初の厚みセンサ14′(図中下端に位置
する)がオフになると、その検出位置より所定幅m のマ
ージンをとって後縁切断位置(破線で示す)が決定され
ると共に、該切断位置から図6に示すように最後のセン
サ14′(図中上端に位置する)がオフになったときの
検出信号に基づいて測定される長さMを後縁切断長さと
決定する。因に、この切断長さMは、不良部分よりマー
ジンm だけ長いことになる。
【0039】このようにして決定された切断長さMが、
非干渉長さL未満のときには、入側コンベア12を停止
させることなく、該コンベア12による搬入作業を継続
する。逆に、切断長さMが非干渉長さLを越えるときに
は、従来と同様に入側コンベア12を停止させる。
【0040】従って、後縁屑b ′の搬送方向の長さ(切
断長さM)が狭いものばかりであれば、入側コンベア1
2は前縁切断時に停止させるだけで済むため、機械の生
産能力は大幅に改善され、前述した24時間稼動時の1
日の停止時間を、例えばほぼ半分の2.8時間に短縮す
ることができる。特に、近年は素材である木材の直径が
小さくなり、真円に近い丸太が増える傾向にあり、従っ
て前後縁の不良部分の長さも短くなっているので、本実
施例方法は能率向上に非常に有効である。
【0041】本実施例では、正常な作業状態の維持と安
全性の確保のために、更に次に搬入される乱尺単板Bの
前端を単板検出器14により検出し、この検出信号に基
づいて、該前端が切断作業中にある前の乱尺単板の後端
に、接触衝突すると判断される場合は、入側コンベア1
2を停止させる制御が行われるようになっている。
【0042】即ち、上述した如く、後縁切断時の切断長
さ(後縁屑b ′の幅)Mが小さいために、入側コンベア
12を停止させないで済む場合でも、後続単板が極めて
接近しているときには、後続単板の先端が、後縁切断作
業が完了しないために受刃16B上にある後縁屑b ′に
衝突し、下位置にあるナイフ16Aを押してしまった
り、セパレータがまだ十分上昇していないために後縁屑
b ′や後続単板の先端が該セパレータ18に衝突するこ
とを防止するために、入側コンベアを一時停止させるよ
うにする。
【0043】この入側コンベア12の一時停止は、前記
図6に示したように、全ての厚みセンサ14′がオフ状
態になり、乱尺単板Bの最後端が検出された時点から、
図7に示すように1つの厚みセンサ14′がオンにな
り、後続単板B′の前端が検出されるまでのコンベアの
移動距離からこれら両者の間隔を測定し、その間隔で
は、後縁切断後にナイフ16Aとセパレータ18を共に
衝突しない安全な高さまで上昇せさることができないと
判断されるときにのみ制御装置36により行われる。
【0044】以上、本発明について具体的に説明した
が、本発明は、前記実施例に示したもので限られるもの
でなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であ
る。
【0045】例えば、前記実施例では、単板検出器14
として、リミットスイッチ14Bを利用した厚みセンサ
14′を用いたが、これに限られるものでなく、単板の
有無もしくは望ましくは厚みを検出できるものであれ
ば、レーザ、光電管、差動トランス、イメージセンサ等
の既知技術を利用したものであってもよい。
【0046】
【発明の効果】以上説明したとおり、請求項1の発明に
よれば、定尺単板を製造する際に乱尺単板の不要部分を
切断するに要する時間を短縮することができるため、生
産性を大幅に向上することができる。
【0047】又、請求項2の発明によれば、正常作業を
確実に維持し、安全性を確保することができる。その
際、請求項3の発明を適用することにより、既設の検出
手段を有効利用して後続単板の前端を確実に検出するこ
とができる。
【0048】更に、請求項4の発明によれば、乱尺単板
の前縁及び後縁の不良部分の長さと後続単板の前端とを
確実に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例方法に適用される単板横
はぎ機の要部を示す概略構成図
【図2】リミットスイッチを利用した厚みセンサによる
単板前端の検出の様子を示す説明図
【図3】厚みセンサによる単板後端の検出の様子を示す
説明図
【図4】非干渉長さLを示す説明図
【図5】厚みセンサにより後縁不良部分の始点を検出し
ている様子を示す説明図
【図6】厚みセンサにより後縁不良部分の終点を検出し
ている様子を示す説明図
【図7】厚みセンサにより後続単板の前端を検出してい
る様子を示す説明図
【図8】単板横はぎ機の全体構成の概略を示す説明図
【図9】乱尺単板、有効単板及び定尺単板をそれぞれ示
す説明図
【図10】単板横はぎ機による前縁及び後縁の不良部分
を切断する各工程の概略を示す説明図
【符号の説明】
10…単板横はぎ機 12…入側コンベア 14…単板検出器 14′…厚みセンサ 16…有寸切断装置 16A…ナイフ 18…セパレータ 20…出側コンベア A…定尺単板 B…乱尺単板 C…有効単板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乱尺単板を搬入する入側コンベアと、該入
    側コンベアで搬入された乱尺単板の前縁部及び後縁部の
    不良部分の搬送方向長さを検出する単板検出手段と、該
    単板検出手段による検出信号に基づいて決定される切断
    長さで前縁部及び後縁部をそれぞれ有寸切断して有効単
    板を作成するシアカット方式による有寸切断装置と、作
    成された有効単板を搬出する出側コンベアとを備えた単
    板横はぎ機の搬送制御方法において、 後縁部を有寸切断装置で切断する際、単板検出手段によ
    る検出信号に基づいて決定される後縁部の切断長さが、
    後縁切断時にその後端部が入側コンベアと干渉しない長
    さである場合に、通常単板切断時には停止させる該入側
    コンベアを停止させないことを特徴とする単板横はぎ機
    の搬送制御方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、 次に搬入される乱尺単板の前端を検出し、その検出信号
    に基づいて、該前端が切断作業中にある乱尺単板の後端
    に衝突すると判断される場合は、入側コンベアを停止さ
    せることを特徴とする単板横はぎ機の搬送制御方法。
  3. 【請求項3】請求項2において、 乱尺単板の前端を、乱尺単板の不良部分の長さを検出す
    る単板検出手段で検出することを特徴とする単板横はぎ
    機の搬送制御方法。
  4. 【請求項4】請求項1又は3において、 単板検出手段が、乱尺単板の搬送方向に対して直角方向
    に配設された複数のセンサであることを特徴とする単板
    横はぎ機の搬送制御方法。
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