JPH086640Y2 - 自動車の格納式ワイパー - Google Patents
自動車の格納式ワイパーInfo
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- JPH086640Y2 JPH086640Y2 JP15446287U JP15446287U JPH086640Y2 JP H086640 Y2 JPH086640 Y2 JP H086640Y2 JP 15446287 U JP15446287 U JP 15446287U JP 15446287 U JP15446287 U JP 15446287U JP H086640 Y2 JPH086640 Y2 JP H086640Y2
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- JP
- Japan
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- wiper
- wiper arm
- blade
- pivot
- holder
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Description
【考案の詳細な説明】 −産業上の利用分野− 本考案は自動車のワイパーに関し、特に、不使用時に
カウルボックス中に格納される格納式ワイパーの改良に
関する。
カウルボックス中に格納される格納式ワイパーの改良に
関する。
−従来の技術− 一般に、自動車のワイパーは不使用時にフロントウイ
ンドウパネルの下部に収容されるが、この不使用状態の
ワイパーが外部から見えると、車体の外観が損なわれ
る。このため、従来では、不使用状態のワイパーをカウ
ルボックスの内部に格納する格納式ワイパーが、実開昭
60−68849号公報により提案されている。即ち、この格
納式ワイパーにおけるワイパーは上方を開放したカウル
ボックス中に取付てあり、ワイパーの不使用状態にあっ
ては前記カウルボックスの上部を開放可能なリッドで覆
い、ワイパーの取出時または格納時に同リッドを開放す
る構造である。
ンドウパネルの下部に収容されるが、この不使用状態の
ワイパーが外部から見えると、車体の外観が損なわれ
る。このため、従来では、不使用状態のワイパーをカウ
ルボックスの内部に格納する格納式ワイパーが、実開昭
60−68849号公報により提案されている。即ち、この格
納式ワイパーにおけるワイパーは上方を開放したカウル
ボックス中に取付てあり、ワイパーの不使用状態にあっ
ては前記カウルボックスの上部を開放可能なリッドで覆
い、ワイパーの取出時または格納時に同リッドを開放す
る構造である。
−考案が解決しようとする問題点− しかしながら、このような構造の格納式ワイパーで
は、リッドを開放すると、カウルボックスの内部が外部
に露呈されるので、“ホコリ”等で汚れたカウルボック
スの内部が外部から見えるので、違和感があり、ワイパ
ーの扇形運動のため、前記リッドの一部を大きく切欠い
ておく必要があるから、この切欠部からカウルボックス
の内部に雪等が侵入してしまい、詰まった雪の凍結によ
りワイパーが作動不能になったり、カウルボックス中の
水の排出が困難になる場合がある。また、この構造によ
ると、フロントウインドウパネルの傾斜角が割合に大き
な場合にはさほど問題にならないけれども、水平面に対
する角度が小さいフロントウインドウパネルにあって
は、カウルボックスの断面積が小さくなり、ワイパーの
組込み自体が難しくなる。
は、リッドを開放すると、カウルボックスの内部が外部
に露呈されるので、“ホコリ”等で汚れたカウルボック
スの内部が外部から見えるので、違和感があり、ワイパ
ーの扇形運動のため、前記リッドの一部を大きく切欠い
ておく必要があるから、この切欠部からカウルボックス
の内部に雪等が侵入してしまい、詰まった雪の凍結によ
りワイパーが作動不能になったり、カウルボックス中の
水の排出が困難になる場合がある。また、この構造によ
ると、フロントウインドウパネルの傾斜角が割合に大き
な場合にはさほど問題にならないけれども、水平面に対
する角度が小さいフロントウインドウパネルにあって
は、カウルボックスの断面積が小さくなり、ワイパーの
組込み自体が難しくなる。
本考案の目的は、以上に述べた従来の格納式ワイパー
の問題に鑑み、カウルボックスからのワイパーの取出や
格納時にカウルボックスの内部が見えることがなく、カ
ウルボックスの内部に雪等が侵入するおそれがなく、フ
ロントウインドウパネルの傾斜角にかかわらず、ワイパ
ーを充分にカウルボックス内部に組込むことができ、ワ
イパーアーム・ブレードを収容するワイパーアームホル
ダの軽快な上下方向平行運動を期待できる格納式ワイパ
ーを得るにある。
の問題に鑑み、カウルボックスからのワイパーの取出や
格納時にカウルボックスの内部が見えることがなく、カ
ウルボックスの内部に雪等が侵入するおそれがなく、フ
ロントウインドウパネルの傾斜角にかかわらず、ワイパ
ーを充分にカウルボックス内部に組込むことができ、ワ
イパーアーム・ブレードを収容するワイパーアームホル
ダの軽快な上下方向平行運動を期待できる格納式ワイパ
ーを得るにある。
−問題点を解決するための手段− この目的を達成するため、本考案は、上方を開放した
カウルボックスの内部の一側方に、ワイパピボットが取
付けられるピボット側可動台を設けると共に、他側方に
ワイパーアーム・ブレードを収容するワイパーアームホ
ルダを設ける一方、前記ピボット側可動台をリフタリン
クからなるピボット側リフト機構により支持すると共
に、前記ワイパーアームホルダを少なくとも一対のリフ
タリンクからなるホルダ側リフト機構により支持した自
動車の格納式ワイパーであって、前記ホルダ側リフト機
構をカウルボックスの車幅方向の略中央部と他側方端部
にそれぞれ設けると共に、前記リフタリンクの上端部に
それぞれ可動ブラケットを設け、該両可動ブラケット間
を断面L字状のブレード側可動台で連結し、このブレー
ド側可動台に前記ワイパーアームホルダを固定した自動
車の格納式ワイパーを提案するものである。
カウルボックスの内部の一側方に、ワイパピボットが取
付けられるピボット側可動台を設けると共に、他側方に
ワイパーアーム・ブレードを収容するワイパーアームホ
ルダを設ける一方、前記ピボット側可動台をリフタリン
クからなるピボット側リフト機構により支持すると共
に、前記ワイパーアームホルダを少なくとも一対のリフ
タリンクからなるホルダ側リフト機構により支持した自
動車の格納式ワイパーであって、前記ホルダ側リフト機
構をカウルボックスの車幅方向の略中央部と他側方端部
にそれぞれ設けると共に、前記リフタリンクの上端部に
それぞれ可動ブラケットを設け、該両可動ブラケット間
を断面L字状のブレード側可動台で連結し、このブレー
ド側可動台に前記ワイパーアームホルダを固定した自動
車の格納式ワイパーを提案するものである。
−実施例− 以下、図面について本考案の実施例の詳細を説明す
る。
る。
本考案による格納式ワイパーは、フロントウインドウ
パネル1の直前にある上方を開放したカウルボックス2
の内部に固定されるベースプレート3を備えている。組
立の基準となるベースプレート3は車幅方向に伸びたカ
ウルボックス2に対応した形状の基板であり、このベー
スプレート3の上部には、その長さ方向に隣あった2組
のリフト機構4A,4Bによりワイパピボット5aを支持する
ピボット側可動台6及びワイパーアーム・ブレード5bを
格納するワイパーアームホルダ7が上下動可能に取付け
られる。そして、これらのリフト機構4A,4Bの中間には
両リフト機構4A,4Bを制御する後述のリフトモータ組立
8が据付られる。即ち、これらのリフト機構4A,4Bは、
第1図のホルダ側リフト機構4Bで代表させて示すよう
に、車幅方向に対向設置される1組の固定ブラケット4
a、平行運動機構を構成する“X"字状交差のリフタリン
ク4b,4cにより上下動作される可動ブラケット4dを有
し、両可動ブラケット4d間は“L"字状断面の剛性のある
ブレード側可動台9及びピボット側可動台6で連結され
る。したがって、左右各対のリフタリンク4b,4cで上下
操作される可動ブラケット4d間は、曲げ剛性及びねじり
剛性共に高いピボット側可動台6またはブレード側可動
台9で連結されるから、完全に同期した可動ブラケット
4dの上下方向平行運動を得ることができる。また、第2
図に示すように、前記ピボット側可動台6の一端部には
ワイパピボット5aが回動可能に支持され、このワイパピ
ボット5aは、ピボット側可動台6の表面に固定される払
拭モータM1により図示を省略するワイパー駆動リンクで
回動駆動される。なお、第3図から理解されるように、
前記払拭モータM1の上方は車体に固定される固定側カウ
ル化粧板10により覆われ、また、ワイパピボット5aは後
方及び一側を開放した“コ”字状断面のピボット覆い11
中に収容され、このピボット覆い11の上面には前記固定
側カウル化粧板10に連続する中央部カウル化粧板12が固
定される。
パネル1の直前にある上方を開放したカウルボックス2
の内部に固定されるベースプレート3を備えている。組
立の基準となるベースプレート3は車幅方向に伸びたカ
ウルボックス2に対応した形状の基板であり、このベー
スプレート3の上部には、その長さ方向に隣あった2組
のリフト機構4A,4Bによりワイパピボット5aを支持する
ピボット側可動台6及びワイパーアーム・ブレード5bを
格納するワイパーアームホルダ7が上下動可能に取付け
られる。そして、これらのリフト機構4A,4Bの中間には
両リフト機構4A,4Bを制御する後述のリフトモータ組立
8が据付られる。即ち、これらのリフト機構4A,4Bは、
第1図のホルダ側リフト機構4Bで代表させて示すよう
に、車幅方向に対向設置される1組の固定ブラケット4
a、平行運動機構を構成する“X"字状交差のリフタリン
ク4b,4cにより上下動作される可動ブラケット4dを有
し、両可動ブラケット4d間は“L"字状断面の剛性のある
ブレード側可動台9及びピボット側可動台6で連結され
る。したがって、左右各対のリフタリンク4b,4cで上下
操作される可動ブラケット4d間は、曲げ剛性及びねじり
剛性共に高いピボット側可動台6またはブレード側可動
台9で連結されるから、完全に同期した可動ブラケット
4dの上下方向平行運動を得ることができる。また、第2
図に示すように、前記ピボット側可動台6の一端部には
ワイパピボット5aが回動可能に支持され、このワイパピ
ボット5aは、ピボット側可動台6の表面に固定される払
拭モータM1により図示を省略するワイパー駆動リンクで
回動駆動される。なお、第3図から理解されるように、
前記払拭モータM1の上方は車体に固定される固定側カウ
ル化粧板10により覆われ、また、ワイパピボット5aは後
方及び一側を開放した“コ”字状断面のピボット覆い11
中に収容され、このピボット覆い11の上面には前記固定
側カウル化粧板10に連続する中央部カウル化粧板12が固
定される。
前記ブレード側可動台9の上面には後方及び前記ワイ
パピボット5aに対応した側面を開放したさや状のワイパ
ーアームホルダ7が前記ブレード側可動台9の上面に固
定され、前記ワイパピボット5aから伸びたワイパーアー
ム・ブレード5bがこのワイパーアームホルダ7中に格納
される。即ち、このブレード側可動台9の上面には、弾
性変形できるゴム板13を介して取付ビス13A(第1図
示)によりワイパーアームホルダ7が固定される。そし
て、ワイパーアームホルダ7の上面は前記中央部カウル
化粧板12に連続するブレード側化粧板14で覆われるもの
で、同ワイパーアームホルダ7は第9図及び第10図に示
す上昇位置にあるとき、前記フロントウインドウパネル
1の下端部に連続するブレード受面7aを有し、このブレ
ード受面7aの表面にはワイパーアーム・ブレード5bのブ
レードが摺接できる。また、前記ワイパーアームホルダ
7の内部には格納状態にあるワイパーアーム・ブレード
5bを検出できるワイパーアーム検出スイッチS1が内蔵さ
れる。取付位置を省略する同ワイパーアーム検出スイッ
チS1は、第8図に示すように、格納式ワイパ全体を制御
する制御装置CPUに入力され、この制御装置CPUはワイパ
ーアーム・ブレード5bを格納する際、ワイパーアーム検
出スイッチS1の検出信号があることを確認した後、リフ
トモータM2を逆転させてピボット側可動台6及びワイパ
ーアームホルダ7を下降させる。
パピボット5aに対応した側面を開放したさや状のワイパ
ーアームホルダ7が前記ブレード側可動台9の上面に固
定され、前記ワイパピボット5aから伸びたワイパーアー
ム・ブレード5bがこのワイパーアームホルダ7中に格納
される。即ち、このブレード側可動台9の上面には、弾
性変形できるゴム板13を介して取付ビス13A(第1図
示)によりワイパーアームホルダ7が固定される。そし
て、ワイパーアームホルダ7の上面は前記中央部カウル
化粧板12に連続するブレード側化粧板14で覆われるもの
で、同ワイパーアームホルダ7は第9図及び第10図に示
す上昇位置にあるとき、前記フロントウインドウパネル
1の下端部に連続するブレード受面7aを有し、このブレ
ード受面7aの表面にはワイパーアーム・ブレード5bのブ
レードが摺接できる。また、前記ワイパーアームホルダ
7の内部には格納状態にあるワイパーアーム・ブレード
5bを検出できるワイパーアーム検出スイッチS1が内蔵さ
れる。取付位置を省略する同ワイパーアーム検出スイッ
チS1は、第8図に示すように、格納式ワイパ全体を制御
する制御装置CPUに入力され、この制御装置CPUはワイパ
ーアーム・ブレード5bを格納する際、ワイパーアーム検
出スイッチS1の検出信号があることを確認した後、リフ
トモータM2を逆転させてピボット側可動台6及びワイパ
ーアームホルダ7を下降させる。
第5図から第7図はリフトモータ組立8に組込まれる
動作カム15、ピボット制御カム16、ホルダ制御カム17を
それぞれ示す。即ち、ギヤドモータで構成されるリフト
モータM2の駆動軸8aには、第5図に示すように、動作カ
ム15が固定され、同動作カム15の周囲の固定板18には、
動作カム15の回転方向に角度θ1,θ2だけ離間した格納
位置検出スイッチS2、上昇位置検出スイッチS3、停止ス
イッチS4が配置される。そして、これらの格納位置検出
スイッチS2、上昇位置検出スイッチS3、停止スイッチS4
の検出信号は、前述した制御装置CPUにそれぞれ入力さ
れ、同制御装置CPUは、運転者により操作される手動ス
イッチS5からの信号があったとき、格納位置検出スイッ
チS2、上昇位置検出スイッチS3、停止スイッチS4の信号
状態からワイパーの取出または格納かを判断してリフト
モータM2の回転方向及び動作モードを決定する(この動
作モードの詳細は後述から明らかになる)。
動作カム15、ピボット制御カム16、ホルダ制御カム17を
それぞれ示す。即ち、ギヤドモータで構成されるリフト
モータM2の駆動軸8aには、第5図に示すように、動作カ
ム15が固定され、同動作カム15の周囲の固定板18には、
動作カム15の回転方向に角度θ1,θ2だけ離間した格納
位置検出スイッチS2、上昇位置検出スイッチS3、停止ス
イッチS4が配置される。そして、これらの格納位置検出
スイッチS2、上昇位置検出スイッチS3、停止スイッチS4
の検出信号は、前述した制御装置CPUにそれぞれ入力さ
れ、同制御装置CPUは、運転者により操作される手動ス
イッチS5からの信号があったとき、格納位置検出スイッ
チS2、上昇位置検出スイッチS3、停止スイッチS4の信号
状態からワイパーの取出または格納かを判断してリフト
モータM2の回転方向及び動作モードを決定する(この動
作モードの詳細は後述から明らかになる)。
第6図のピボット制御カム16は前記駆動軸8aに固定さ
れるもので、対応リフト機構4A(ブレード側可動台9と
同一であるので詳細な図示は省略する)を制御するピボ
ット側カムホロワ19が従動するカム溝16aを表面に有
し、このカム溝16aの点Aから点Bまでの角度θ1範囲の
曲率半径rは次第に増大され、また、点Bから点Cまで
の曲率半径rは一定にしてある。
れるもので、対応リフト機構4A(ブレード側可動台9と
同一であるので詳細な図示は省略する)を制御するピボ
ット側カムホロワ19が従動するカム溝16aを表面に有
し、このカム溝16aの点Aから点Bまでの角度θ1範囲の
曲率半径rは次第に増大され、また、点Bから点Cまで
の曲率半径rは一定にしてある。
一方、第7図に示すホルダ制御カム17は、ピボット制
御カム16と同様に駆動軸8aに固定されるもので、ホルダ
側カムホロワ20が従動するカム溝17aを表面に有してい
る。即ち、一端部20aをカム溝17aに従動させるホルダ側
カムホロワ20の中間部は、第1図に示すように、ベース
プレート3上の支点ブラケット21に枢支され、その他端
部の長孔20bをリフタリンク4b,4cのひとつ4bに固定した
姿勢制御軸22と一体の接続ピン23に係合される。そし
て、前記カム溝17aの点Aから点Bまでの角度θ1範囲の
曲率半径rは次第に増大され、また、点Bから点Cまで
の曲率半径rは前記点Aから点Bまでの曲率と線対称と
されて次第に減少されている。
御カム16と同様に駆動軸8aに固定されるもので、ホルダ
側カムホロワ20が従動するカム溝17aを表面に有してい
る。即ち、一端部20aをカム溝17aに従動させるホルダ側
カムホロワ20の中間部は、第1図に示すように、ベース
プレート3上の支点ブラケット21に枢支され、その他端
部の長孔20bをリフタリンク4b,4cのひとつ4bに固定した
姿勢制御軸22と一体の接続ピン23に係合される。そし
て、前記カム溝17aの点Aから点Bまでの角度θ1範囲の
曲率半径rは次第に増大され、また、点Bから点Cまで
の曲率半径rは前記点Aから点Bまでの曲率と線対称と
されて次第に減少されている。
前記実施例による格納式ワイパーは、以上のような構
造であるから、ワイパーの不使用状態においては、カウ
ルボックス2の上面は、第3図に示すように、フロント
ウインドウパネル1の表面及びエンジンフード24の外面
に連続した固定側カウル化粧板10、中央部カウル化粧板
12、ブレード側化粧板14により覆われるので、外観及び
空気力学的特性のよい車体を得ることができる。また、
この組立状態でのブレード側化粧板14と中央部カウル化
粧板12との関係高さを調整するには、取付ビス13Aの締
付け量を調整してゴム板13を変形させるだけで容易にブ
レード側化粧板14の高さ調整を行なえる。
造であるから、ワイパーの不使用状態においては、カウ
ルボックス2の上面は、第3図に示すように、フロント
ウインドウパネル1の表面及びエンジンフード24の外面
に連続した固定側カウル化粧板10、中央部カウル化粧板
12、ブレード側化粧板14により覆われるので、外観及び
空気力学的特性のよい車体を得ることができる。また、
この組立状態でのブレード側化粧板14と中央部カウル化
粧板12との関係高さを調整するには、取付ビス13Aの締
付け量を調整してゴム板13を変形させるだけで容易にブ
レード側化粧板14の高さ調整を行なえる。
ワイパー使用のため、手動スイッチS5を投入すると、
制御装置CPUは、格納位置検出スイッチS2の信号により
ワイパー取出動作と判断し、リフトモータM2を正転させ
る。したがって、動作カム15、ピボット制御カム16、ホ
ルダ制御カム17はそれぞれ点Aから点Bまで回動するの
で、ピボット側カムホロワ19によりピボット側可動台6
が、ホルダ側カムホロワ20によりワイパーアームホルダ
7がそれぞれ上昇される。この場合、左右に配置された
リフタリンク4b,4cの各可動ブラケット4d間は、曲げ剛
性及びねじり剛性の高いピボット側可動台6またはブレ
ード側可動台9でそれぞれ連結されているので、ワイパ
ーアームホルダ7の左右端部を完全に同期した上下方向
の平行運動とすることができる。したがって、ワイパー
アームホルダ7に対しては、リンク機構4Bから無理な曲
げモーメントやねじりモーメントが作用することがない
ので、ワイパーアームホルダ7の剛性を増大する必要が
なく、軽量なワイパーアームホルダ7を用いることがで
きる。
制御装置CPUは、格納位置検出スイッチS2の信号により
ワイパー取出動作と判断し、リフトモータM2を正転させ
る。したがって、動作カム15、ピボット制御カム16、ホ
ルダ制御カム17はそれぞれ点Aから点Bまで回動するの
で、ピボット側カムホロワ19によりピボット側可動台6
が、ホルダ側カムホロワ20によりワイパーアームホルダ
7がそれぞれ上昇される。この場合、左右に配置された
リフタリンク4b,4cの各可動ブラケット4d間は、曲げ剛
性及びねじり剛性の高いピボット側可動台6またはブレ
ード側可動台9でそれぞれ連結されているので、ワイパ
ーアームホルダ7の左右端部を完全に同期した上下方向
の平行運動とすることができる。したがって、ワイパー
アームホルダ7に対しては、リンク機構4Bから無理な曲
げモーメントやねじりモーメントが作用することがない
ので、ワイパーアームホルダ7の剛性を増大する必要が
なく、軽量なワイパーアームホルダ7を用いることがで
きる。
このようにして、ワイパーアームホルダ7が第9図に
示す最上昇位置に達すると、上昇位置検出スイッチS3が
感応するので、制御装置CPUは拭払モータM1を待機位置
まで回転させるから、ワイパーアーム・ブレード5bは第
9図の仮想線で示す位置に取り出される。この場合、ワ
イパーアームホルダ7のブレード受面7aは、フロントウ
インドウパネル1の下端部よりも僅かに高い位置にある
から、ワイパーアーム・ブレード5bは図示の矢印のよう
にブレード受面7aから落下した後、フロントウインドウ
パネル1の表面をすべり、待機状態となるため、取出に
失敗することはない。
示す最上昇位置に達すると、上昇位置検出スイッチS3が
感応するので、制御装置CPUは拭払モータM1を待機位置
まで回転させるから、ワイパーアーム・ブレード5bは第
9図の仮想線で示す位置に取り出される。この場合、ワ
イパーアームホルダ7のブレード受面7aは、フロントウ
インドウパネル1の下端部よりも僅かに高い位置にある
から、ワイパーアーム・ブレード5bは図示の矢印のよう
にブレード受面7aから落下した後、フロントウインドウ
パネル1の表面をすべり、待機状態となるため、取出に
失敗することはない。
この後、動作カム15、ピボット制御カム16、ホルダ制
御カム17はそれぞれ点Bから点Cまで回動するが、この
工程でのピボット制御カム16のカム溝の曲率半径rは変
化しないので、ピボット側可動台6は上昇位置に残り、
ホルダ制御カム17の回動によりワイパーアームホルダ7
がカウルボックス2中へ下降され、第4図の状態が得ら
れる。つまり、ワイパーアームホルダ7から取り出され
たワイパーアーム・ブレード5b及びピボット側可動台6
のみがカウルボックス2の外部に残り、排出を終了した
ワイパーアームホルダ7がカウルボックス2中に復帰す
るから、手動スイッチS5により拭払モータM1を制御すれ
ば、通常のワイパー動作が得られる。勿論、ワイパーア
ームホルダ7がカウルボックス2中に完全に格納される
と、停止スイッチS4が感応してリフトモータM2が停止さ
れることになる。
御カム17はそれぞれ点Bから点Cまで回動するが、この
工程でのピボット制御カム16のカム溝の曲率半径rは変
化しないので、ピボット側可動台6は上昇位置に残り、
ホルダ制御カム17の回動によりワイパーアームホルダ7
がカウルボックス2中へ下降され、第4図の状態が得ら
れる。つまり、ワイパーアームホルダ7から取り出され
たワイパーアーム・ブレード5b及びピボット側可動台6
のみがカウルボックス2の外部に残り、排出を終了した
ワイパーアームホルダ7がカウルボックス2中に復帰す
るから、手動スイッチS5により拭払モータM1を制御すれ
ば、通常のワイパー動作が得られる。勿論、ワイパーア
ームホルダ7がカウルボックス2中に完全に格納される
と、停止スイッチS4が感応してリフトモータM2が停止さ
れることになる。
また、ワイパーを格納するには、手動スイッチS5を格
納位置に操作すればよい。即ち、手動スイッチS5が操作
されると、制御装置CPUは、停止スイッチS4の検出信号
により格納動作と判断し、リフトモータM2を逆転させる
ので、ワイパーアームホルダ7が再度上昇される。この
場合、ワイパーアームホルダ7が第10図の位置に上昇す
ると、制御装置CPUは拭払モータM1を起動して待機位置
にあるワイパーアーム・ブレード5bを格納動作するが、
この際のブレード受面7aの高さはフロントウインドウパ
ネル1の下端部よりも僅かに低い位置にあるので、ワイ
パーアーム・ブレード5bは矢印のようにフロントウイン
ドウパネル1から一旦落下してブレード受面7a上に乗る
ことになる。よって、ブレードの先端がフロントウイン
ドウパネル1の下端部とワイパーアームホルダ7の間に
挟まって、格納が不可能になるのが防止される。また、
格納されたワイパーアーム・ブレード5bがワイパーアー
ム検出スイッチS1で検出されると、上昇位置検出スイッ
チS3の感応にかかわりなく、制御装置CPUは格納動作を
続行し、ピボット側可動台6及びワイパーアームホルダ
7が完全にカウルボックス2の内部に格納されると、格
納位置検出スイッチS2が感応して格納動作が終了する。
納位置に操作すればよい。即ち、手動スイッチS5が操作
されると、制御装置CPUは、停止スイッチS4の検出信号
により格納動作と判断し、リフトモータM2を逆転させる
ので、ワイパーアームホルダ7が再度上昇される。この
場合、ワイパーアームホルダ7が第10図の位置に上昇す
ると、制御装置CPUは拭払モータM1を起動して待機位置
にあるワイパーアーム・ブレード5bを格納動作するが、
この際のブレード受面7aの高さはフロントウインドウパ
ネル1の下端部よりも僅かに低い位置にあるので、ワイ
パーアーム・ブレード5bは矢印のようにフロントウイン
ドウパネル1から一旦落下してブレード受面7a上に乗る
ことになる。よって、ブレードの先端がフロントウイン
ドウパネル1の下端部とワイパーアームホルダ7の間に
挟まって、格納が不可能になるのが防止される。また、
格納されたワイパーアーム・ブレード5bがワイパーアー
ム検出スイッチS1で検出されると、上昇位置検出スイッ
チS3の感応にかかわりなく、制御装置CPUは格納動作を
続行し、ピボット側可動台6及びワイパーアームホルダ
7が完全にカウルボックス2の内部に格納されると、格
納位置検出スイッチS2が感応して格納動作が終了する。
−考案の効果− 以上の説明から明らかなように、本考案によれば、リ
フト機構を構成する各対のリフタリンクの可動ブラケッ
ト間を曲げ剛性及びねじり剛性の高いブレード側可動台
で連結するので、ワイパーアームホルダの両端部を完全
に同期した状態で軽快に上下操作でき、ワイパーアーム
ホルダの剛性を増大する必要がないから、造形性を重視
した軽量なワイパーアームホルダを用いることができ
る。
フト機構を構成する各対のリフタリンクの可動ブラケッ
ト間を曲げ剛性及びねじり剛性の高いブレード側可動台
で連結するので、ワイパーアームホルダの両端部を完全
に同期した状態で軽快に上下操作でき、ワイパーアーム
ホルダの剛性を増大する必要がないから、造形性を重視
した軽量なワイパーアームホルダを用いることができ
る。
第1図は第2図のII−II線に沿う拡大断面図、第2図は
本考案による格納式ワイパーの全体斜視図、第3図は同
格納式ワイパーを組込んだ車体前部の格納状態の斜視
図、第4図は同車体前部のワイパー使用時の斜視図、第
5図は動作カムの平面図、第6図はピボット制御カムの
平面図、第7図はホルダ制御カムの平面図、第8図は格
納式ワイパーのブロック線図、第9図はワイパー取出し
時の断面図、第10図はワイパー格納時の断面図である。 2…カウルボックス、4b,4c…リフタリンク、4d…可動
ブラケット、5a…ワイパピボット、5b…ワイパーアーム
・ブレード、7…ワイパーアームホルダ、9…ブレード
側可動台、14…ブレード側化粧板。
本考案による格納式ワイパーの全体斜視図、第3図は同
格納式ワイパーを組込んだ車体前部の格納状態の斜視
図、第4図は同車体前部のワイパー使用時の斜視図、第
5図は動作カムの平面図、第6図はピボット制御カムの
平面図、第7図はホルダ制御カムの平面図、第8図は格
納式ワイパーのブロック線図、第9図はワイパー取出し
時の断面図、第10図はワイパー格納時の断面図である。 2…カウルボックス、4b,4c…リフタリンク、4d…可動
ブラケット、5a…ワイパピボット、5b…ワイパーアーム
・ブレード、7…ワイパーアームホルダ、9…ブレード
側可動台、14…ブレード側化粧板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 加藤 勝 神奈川県鎌倉市関谷字島の神1465 自動車 電機工業株式会社内 (72)考案者 古家 武男 神奈川県鎌倉市関谷字島の神1465 自動車 電機工業株式会社内 (72)考案者 鍋田 昇 神奈川県鎌倉市関谷字島の神1465 自動車 電機工業株式会社内 (72)考案者 石井 良典 神奈川県鎌倉市関谷字島の神1465 自動車 電機工業株式会社内 (72)考案者 小林 文博 長野県上田市大字蒼久保1185番地1 株式 会社城南製作所内 (72)考案者 佐藤 節男 長野県上田市大字蒼久保1185番地1 株式 会社城南製作所内 (56)参考文献 特開 昭64−83437(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】上方を開放したカウルボックスの内部の一
側方に、ワイパピボットが取付けられるピボット側可動
台を設けると共に、他側方にワイパーアーム・ブレード
を収容するワイパーアームホルダを設ける一方、 前記ピボット側可動台をリフタリンクからなるピボット
側リフト機構により支持すると共に、前記ワイパーアー
ムホルダを少なくとも一対のリフタリンクからなるホル
ダ側リフト機構により支持した自動車の格納式ワイパー
であって、 前記ホルダ側リフト機構をカウルボックスの車幅方向の
略中央部と他側方端部にそれぞれ設けると共に、前記リ
フタリンクの上端部にそれぞれ可動ブラケットを設け、 該両可動ブラケット間を断面L字状のブレード側可動台
で連結し、このブレード側可動台に前記ワイパーアーム
ホルダを固定したことを特徴とする自動車の格納式ワイ
パー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15446287U JPH086640Y2 (ja) | 1987-10-08 | 1987-10-08 | 自動車の格納式ワイパー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15446287U JPH086640Y2 (ja) | 1987-10-08 | 1987-10-08 | 自動車の格納式ワイパー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0158358U JPH0158358U (ja) | 1989-04-12 |
JPH086640Y2 true JPH086640Y2 (ja) | 1996-02-28 |
Family
ID=31431211
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15446287U Expired - Lifetime JPH086640Y2 (ja) | 1987-10-08 | 1987-10-08 | 自動車の格納式ワイパー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH086640Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6172130B2 (ja) * | 2014-12-09 | 2017-08-02 | マツダ株式会社 | 車両の前部車体構造 |
-
1987
- 1987-10-08 JP JP15446287U patent/JPH086640Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0158358U (ja) | 1989-04-12 |
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