JPH0866031A - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

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JPH0866031A
JPH0866031A JP21825794A JP21825794A JPH0866031A JP H0866031 A JPH0866031 A JP H0866031A JP 21825794 A JP21825794 A JP 21825794A JP 21825794 A JP21825794 A JP 21825794A JP H0866031 A JPH0866031 A JP H0866031A
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JP
Japan
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transistor
switching element
turned
capacitor
control circuit
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JP21825794A
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Inventor
Ryuta Tani
竜太 谷
Koji Nakahira
浩二 中平
Takaharu Okamura
隆治 丘村
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 入力電力が小の時のスイッチング素子のスイ
ッチング損失を減少させ、効率を向上させること。 【構成】 軽負荷時ではコンデンサC5 を充電し、この
充電電荷によりトランジスタQ6 をオンさせる。スイッ
チング素子Q1 のオフ時においてトランジスタQ6 によ
りスイッチング素子Q1 のゲートがLレベルに所定期間
維持されて、ターンオンを遅らせる。従って、軽負荷時
では第1の制御回路1により、スイッチング素子Q1
スイッチング周波数を、ある周波数以上にならないよう
に抑制している。これにより軽負荷時でのスイッチング
素子Q1 のスイッチング損失を減少させ、効率を向上さ
せることができる。また、負荷がある程度重くなった場
合には、コンデンサC7 の充電電荷によりトランジスタ
11をオン、トランジスタQ8 をオフさせて第1の制御
回路1の制御動作を解除させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リンギング・チョーク
・コンバータ(RCC)方式を用いたスイッチング電源
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は従来のFET式のリンギング・チ
ョーク・コンバータ(RCC)方式のスイッチング電源
装置の具体回路図を示すものである。交流電源ACがヒ
ューズF及びラインフィルタLPFを介して整流用のダ
イオードブリッジDB1 の入力端に接続されており、こ
のダイオードブリッジDB1の出力端には平滑用のコン
デンサC1 が接続されている。
【0003】インバータ回路は、出力トランスT、FE
Tからなるスイッチング素子Q1 、起動用抵抗R1 ,R
2 等で構成されている。また、出力トランスTの出力巻
線N2 の両端には、整流用のダイオードD1 、、コンデ
ンサC3 からなる平滑回路が接続されている。
【0004】更に、インバータ回路には、出力電圧の安
定制御及び過電流保護回路としての電圧検出回路及び制
御回路が設けてある。インバータ回路の出力側に設けた
電圧検出回路は、出力電圧を分圧して検出する抵抗R
7 ,R8 、フォトカプラPC1の発光側の発光ダイオー
ドPD、シャントレギュレータIC1 等で構成されてい
る。また、インバータ回路の出力トランスTの帰還巻線
B 側に設けた制御回路は、上記フォトカプラPC1
発光ダイオードPDと対となるフォトトランジスタP
T、抵抗R3 〜R5 、ダイオードD2 、スイッチング素
子Q1 のゲート・ソース間に並列に接続したトランジス
タQ2 、このトランジスタQ2 のベース・エミッタ間に
並列に接続したコンデンサC2 等で構成されている。
【0005】次に、図7に示す回路の動作について説明
する。まず、電源が投入された起動時においては、抵抗
1 ,R2 を介してスイッチング素子Q1 のゲートに電
圧が印加されて、該スイッチング素子Q1 がオンする。
このスイッチング素子Q1 がオンすると、出力トランス
Tの1次巻線NP に電源電圧が印加されて、帰還巻線N
B に1次巻線NP と同方向に電圧が発生する。この発生
した電圧によりダイオードD2 及び抵抗R3 を介してコ
ンデンサC2 を充電する。
【0006】コンデンサC2 が充電されていき、トラン
ジスタQ2 のベース・エミッタ間の順方向電圧を越える
と、トランジスタQ2 がオンする。トランジスタQ2
オンすると、トランジスタQ2 のコレクタ電位がLレベ
ルとなって、スイッチング素子Q1 のゲートをLレベル
として、該スイッチング素子Q1 をオフさせる。
【0007】スイッチング素子Q1 がオフすると、該ス
イッチング素子Q1 のオン時に出力トランスTに蓄積さ
れていたエネルギーは出力巻線N2 を介して放出され
る。このエネルギーである電圧がダイオードD1 で整流
され、コンデンサC3 にて平滑されて、負荷に電力が供
給されることになる。
【0008】コンデンサC2 の電荷が並列に接続してあ
る抵抗R5 等を介して放電し順方向電圧以下となると、
トランジスタQ2 はオフし、出力トランスTに蓄積され
たエネルギーが2次側に放出されることにより、スイッ
チング素子Q1 がオンする。スイッチング素子Q1 がオ
ンすると、再び出力トランスTの1次巻線NP に電圧が
印加されて、出力トランスTにエネルギーを蓄積する。
このような動作を繰り返していくことで、インバータ回
路が起動して、定常状態に移行する。
【0009】ここで、負荷側の出力電圧は、抵抗R7
8 とで常時分圧して検出されており、この分圧した検
出電圧とシャントレギュレータIC1 が有する基準電圧
とを比較している。そして、出力電圧の変動量をシャン
トレギュレータIC1 で増幅し、フォトカプラPC1
発光ダイオードPDに流す電流を変化させて、発光ダイ
オードPDの発光量に応じてフォトカプラPC1 のフォ
トトランジスタPTのインピーダンスを変化させ、コン
デンサC2 の充電時定数を変えることで、出力電圧が一
定となるように制御を行う。
【0010】ここで、出力電圧が上昇すると、フォトカ
プラPC1 の発光ダイオードPDに電流が多く流れて、
フォトトランジスタPTを介してコンデンサC2 の充電
時定数が短くなり、トランジスタQ2 を早くオンさせ
て、スイッチング素子Q1 をオフとして、該スイッチン
グ素子Q1 のオン期間を短くして、出力電圧を低下させ
るように制御する。また、出力電圧が低下した場合に
は、上記の逆の動作を行って、出力電圧を上昇させるよ
うに制御を行い、出力電圧が一定となるように定電圧制
御をする。
【0011】また、負荷電流が大となると、出力電圧が
低下していき、フォトカプラPC1の発光ダイオードP
Dに流れる電流が小さくなり、コンデンサC2 の充電時
定数は抵抗R3 の値となって最大となり、これ以上負荷
電流をとってもスイッチング素子Q1 のオン期間幅は増
加せず、所謂フの字特性となる。つまり、過電流制御が
行われることになる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ここで、図7に示すよ
うなリンギング・チョーク・コンバータ回路において、
一般に発振周波数fは次式で示される。 f=(D21 )/(2L11 ) 但し、Dはデューティ、P1 は入力電力、L1 は1次巻
線NP のインダクタンス値、V1 は入力電圧である。上
式より、入力電力P1 が小さくなると、発振周波数fは
大きくなる(fの変動大)。
【0013】また、入力電力P1 が小の時は、スイッチ
ング素子Q1 のスイッチングロスが大となり、効率
(η)が悪くなり、この時のスイッチング素子Q1 の損
失(ロス)は、ほとんどターンオン・ターンオフのスイ
ッチングロスである(スイッチング素子Q1 のオン抵抗
DSによるロスは小さい)。入力電力P1 が小の時、つ
まり、出力電力Poが小の時、スイッチング素子Q1
損失が大きいため効率(η)が悪い。そして、出力電力
Poが小の時の損失はほとんどスイッチング素子Q1
損失であるから、この損失を下げるためには、スイッチ
ング素子Q1 のターンオン・ターンオフの損失(スイッ
チングロス)の低減と、スイッチング素子Q1 自体のス
イッチング回数の減少の方法とがある。
【0014】本発明は上述の点に鑑みて提供したもので
あって、入力電力が小の時のスイッチング素子のスイッ
チング損失を減少させ、効率を向上させることを目的と
したスイッチング電源装置を提供することを目的とした
ものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明のスイッ
チング電源装置では、1次巻線NP 、出力巻線N2 及び
帰還巻線NB1を有する出力トランスTと、上記出力トラ
ンスTの1次巻線NPに一端が接続され帰還巻線NB1
制御端子を接続した発振用のスイッチング素子Q1 と、
出力トランスTの出力巻線N2 に接続された整流回路D
1 とを備えたリンギング・チョーク・コンバータ方式の
スイッチング電源装置において、上記スイッチング素子
1 がオンの時に出力トランスTの帰還巻線NB1から発
生する電圧によりオン駆動される第1のトランジスタQ
8 と、この第1のトランジスタQ8 のオンによりオン駆
動される第2のトランジスタQ7 と、出力トランスTに
設けた第2の帰還巻線NB2からスイッチング素子Q1
オフ時に発生した電圧を上記第2のトランジスタQ7
介して充電する第1のコンデンサC5 と、この第1のコ
ンデンサC5 の充電電荷によりオン駆動されてオフ時の
スイッチング素子Q1 の制御端子を所定期間Lレベルに
維持する第3のトランジスタQ6 とで、軽負荷時では上
記スイッチング素子Q1 のスイッチング周波数を、ある
周波数以上にならないように抑制する第1の制御回路1
を設け、負荷がある程度重くなってスイッチング素子Q
1 のオン期間が延びてきた時にオン駆動される第4のト
ランジスタQ9 を介して充電される第2のコンデンサC
7 と、この第2のコンデンサC 7 の充電電荷によりオン
駆動されて上記第1の制御回路1の第1のトランジスタ
8 をオフさせる第5のトランジスタQ11とで、負荷が
ある程度重くなった時に上記第1の制御回路1の制御動
作を解除させる第2の制御回路2を備えていることを特
徴としている。
【0016】
【作用】本発明のスイッチング電源装置によれば、スイ
ッチング素子Q1 のオフ時にタイムラグによりオンして
いる第1のトランジスタQ8 にてオン駆動されている第
2のトランジスタQ7 を介して第1のコンデンサC5
充電され、この第1のコンデンサC5 の充電電荷により
第3のトランジスタQ6 をオン駆動して、オフ時のスイ
ッチング素子Q1 の制御端子を所定期間Lレベルに維持
することで、軽負荷時では第1の制御回路1により、ス
イッチング素子Q1 のスイッチング周波数を、ある周波
数以上にならないように抑制している。これにより軽負
荷時でのスイッチング素子Q1 のスイッチング損失を減
少させ、効率を向上させることができる。また、負荷が
ある程度重くなった場合には、第4のトランジスタQ9
を介して第2のコンデンサC7 を充電し、この第2のコ
ンデンサC7 の充電電荷により第5のトランジスタQ11
をオン駆動して第1の制御回路1の第1のトランジスタ
8 をオフさせることで、第2の制御回路2により第1
の制御回路1の制御動作を解除させている。そのため、
通常のリンギング・チョーク・コンバータの動作に戻る
ことになり、負荷が重くなった場合でも高効率を維持す
ることができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1に本発明のスイッチング電源装置の具体的回
路図を示す。尚、図7に示す従来と同じ要素には同一の
記号を付して説明を省略し、本発明の要旨の部分につい
て詳述する。本発明は、スイッチング素子Q1 のスイッ
チングロスを下げるとスイッチング周波数が上昇するの
で実際には損失は下がらない。そこで、軽負荷時におい
てスイッチング回数を減少させるようにし、重負荷時で
は従来のインバータ(RCC)と同じ動作をさせるよう
にしたものである。
【0018】図1に示すように、出力トランスTに第2
の帰還巻線NB2を設け、また、第1の制御回路1と第2
の制御回路2とを設けている。また起動回路3を設けて
いる。なお、出力トランスTにおいて従来と同じ帰還巻
線NB はNB1の記号を付している。ここで、インバータ
回路側と、第1,第2の制御回路1,2、及び起動回路
3におけるポイントP1〜P7は、それぞれ接続するこ
とを示している。
【0019】またインバータ回路側の起動抵抗R1 ,R
2 はポイントP6,P7を介して起動回路3側に接続し
ており、スイッチング素子Q1 が起動した後は切り離さ
れるようになっている。上記第1の制御回路1は、トラ
ンジスタQ6 〜Q8 、抵抗R13〜R20、コンデンサC
4 ,C5 、ダイオードD4 〜D7 、ツエナーダイオード
ZD2 〜ZD4 等で構成されている。そして、トランジ
スタQ6 のコレクタは、ダイオードD4 、ポイントP5
を介してインバータ回路のスイッチング素子Q1 のゲー
トに接続されている。また、P1は、出力トランスTの
帰還巻線NB1のスイッチング素子Q1 のターンオンでプ
ラスの電圧が発生する側に接続してある。P2は、出力
トランスTの第2の帰還巻線NB2のスイッチング素子Q
1 のターンオフでプラスの電圧が発生する側に接続して
ある。なお、P3はグランドである。さらにP4は抵抗
9 、ダイオードD3 を介してスイッチング素子Q1
ゲートに接続してある。
【0020】上記第2の制御回路2は、トランジスタQ
9 〜Q11、抵抗R21〜R27、コンデンサC6 ,C7 、ツ
エナーダイオードZD5 等で構成されている。そして、
トランジスタQ10のベースにはダイオードD7 、ツエナ
ーダイオードZD5 、抵抗R21、R22等を介してP1か
ら電圧が印加されるようになっており、また、トランジ
スタQ11のベースには、ダイオードD8 、トランジスタ
9 を介してP2から電圧が印加されるようになってい
る。また、トランジスタQ11のコレクタは、第1の制御
回路1の抵抗R19とツエナーダイオードZD4 との接続
点に接続してある。
【0021】また上記起動回路3は、トランジスタQ
4 ,Q5 、抵抗R11,R12等で構成されている。
【0022】ここで、図2〜図4は定常状態での図1に
示す回路の各部の動作波形図である。図2(a)のVds
は、スイッチング素子Q1 のドレイン・ソース間電圧で
あり、(b)のV1 は第1の制御回路1の抵抗R19とダ
イオードD7 との接続点の電位を、(c)のV21は第2
の制御回路2のトランジスタQ10のベース電位を、
(d)のV22はトランジスタQ9 のコレクタ電位をそれ
ぞれ示している。
【0023】また、図2(e)のV11はツエナーダイオ
ードZD4 と抵抗R19との接続点の電位を、(f)のV
12はトランジスタQ8 のベース電位を、(g)のV13
トランジスタQ7 のコレクタ電位を、(h)のV14はト
ランジスタQ6 のベース電位をそれぞれ示している。
【0024】また、図3の(b)のVgはスイッチング
素子Q1 のゲート電圧を、(c)のIdはスイッチング
素子Q1 のドレイン電流を、(d)のIoは出力トラン
スTの2次側の出力電流をそれぞれ示している。さら
に、図4の(b)のVB2は出力トランスTの第2の帰還
巻線NB2間の電圧を、(c)のVB1は出力トランスTの
帰還巻線NB1間の電圧を、(d)のVN2は出力トランス
Tの出力巻線N2 間の電圧をそれぞれ示している。な
お、図3(a),図4(a)のVdsは、図2(a)のV
dsと同様スイッチング素子Q1 のドレイン・ソース間電
圧である。
【0025】次に動作を説明するが、本発明の動作が分
かり易いように、起動時、及び軽負荷時と重負荷時とに
分けて説明し、さらにその時の第1の制御回路1と第2
の制御回路2の動作を分けて説明する。
【0026】A 起動時 交流電源ACの電圧が入力されると、ダイオードブ
リッジDB1 、コンデンサC1 により整流・平滑された
電圧で、まず、ツエナーダイオードZD1 、抵抗R2
抵抗R11を通してトランジスタQ4 のベース・エミッ
タ、抵抗R12、ポイントP5、抵抗R10からグランドと
いう経路で電流が流れ、トランジスタQ4がオンする。
このトランジスタQ4 がオンすることで、今度はツエナ
ーダイオードZD1 、抵抗R1 、ポイントP7、トラン
ジスタQ4 のコレクタ・エミッタ、抵抗R12、ポイント
P5を通してスイッチング素子Q1 のゲートに充分な電
圧が加わり、スイッチング素子Q1 をオンさせて起動す
る。
【0027】そして、出力トランスTの帰還巻線NB1
発生した電圧がダイオードD2 、抵抗R3 を介してコン
デンサC2 を充電していき、その充電電圧がトランジス
タQ2 のベース・エミッタ間の飽和電圧を越えると、ト
ランジスタQ2 がオンする。トランジスタQ2 がオンす
ると、スイッチング素子Q1 のゲート電圧がLレベルと
なり、スイッチング素子Q1 はオフする。コンデンサC
2 の電荷が放電し、トランジスタQ2 がオフすると、上
記の動作を繰り返して、起動抵抗R1 、トランジスタQ
4 等を介してスイッチング素子Q1 をオンさせてインバ
ータ回路が起動することになる。
【0028】 起動後で、軽負荷の場合 第1の制御回路1が動作することで、ポイントP2から
トランジスタQ7 、ダイオードD5 を通してコンデンサ
4 が充電される。なおこのコンデンサC4は電解コン
デンサから構成されており、定常状態においてはコンデ
ンサC4 には電荷が充電された状態となっている。コン
デンサC4 の両端電圧が、ある一定以上になったところ
でツエナーダイオードZD2 を介してトランジスタQ5
がオンし、トランジスタQ4 のベース電流を引き抜くこ
とで、トランジスタQ4 がオフする。なお、トランジス
タQ5 のベース側に設けているツエナーダイオードZD
2 はなくても良い。また、ツエナーダイオードZD2
抵抗R13との位置を入れ替えても良い。
【0029】さらに、トランジスタQ4 がオフすること
により、電源側から抵抗R1 、ポイントP5を介してス
イッチング素子Q1 のゲートに電圧が印加されることは
なくなる。つまり、この起動回路3はスイッチング素子
1 が定常状態に移行した後は、スイッチング素子Q1
のゲートとは切り離されるようになっている。一方、コ
ンデンサC4 の両端電圧を利用し、ポイントP4から抵
抗R9 、ダイオードD3 を介してスイッチング素子Q1
のゲートに電圧を印加して、次のオンをさせるようにな
っている。
【0030】B 軽負荷時 (1)第1の制御回路1の動作 スイッチング素子Q1 のターンオン時〔T1 (図2
参照)〕 定常状態においては、出力トランスTの帰還巻線NB1
らスイッチング素子Q1 のゲートに電圧が印加される。
ここで、帰還巻線NB1に発生する電圧VB1は、次式で示
される。VB1=(NB1/NP )・Vds同時にP1からダ
イオードD7 、抵抗R19、ツエナーダイオードZD4
介してトランジスタQ8 をオンさせる。このトランジス
タQ8 がオンすることで、トランジスタQ7 もオン状態
にする。ただし、この時、ポイントP2は、第2の帰還
巻線NB2の電圧が印加されるため負になっており、電流
は流れない。
【0031】 スイッチング素子Q1 のオン時〔T1
〜T2 (図2参照)〕 この期間では、トランジスタQ8 ,Q7 はオン状態にあ
るが、出力トランスTの上述の第2の帰還巻線NB2には
負の電圧が発生しているために、コンデンサC5 は充電
されない。
【0032】 スイッチング素子Q1 のターンオフ時
〔T2 (図2参照)〕 ここで、出力トランスTの2次側はフォトカプラPC1
の発光ダイオードPDにより1次側のフォトトランジス
タPTにフィードバックされ、ダイオードD2、抵抗R4
、フォトトランジスタPTの時定数回路を介してコン
デンサC2 を充電する。そして、コンデンサC2 の充電
によりトランジスタQ2 をオンさせ、スイッチング素子
1 をターンオフさせる。この場合、出力トランスTの
帰還巻線NB1の電圧VB1が負に反転することで、トラン
ジスタQ8 ,Q7 はオフへ向かう。但し、トランジスタ
8 及びQ7 が完全にオフするまでにはタイムラグ(図
2のT2 〜T3 )があり、その間、今度は正に反転して
いる第2の帰還巻線NB2から、ポイントP2及びトラン
ジスタQ7を介してコンデンサC5 を充電する。なお、
第2の帰還巻線NB2に発生する電圧VB2は次式で示され
る。 VB2=(NB2/N2 )・VN2
【0033】この時、上記のタイムラグ以上にトランジ
スタQ8 のオンを維持したい場合は、トランジスタQ8
のベース・エミッタ間にコンデンサを追加する。なお、
トランジスタQ7 のオフの切れをよくするために、抵抗
18とトランジスタQ8 のコレクタとの間にツエナーダ
イオードを挿入しても良いが、もちろん挿入しなくても
よい。
【0034】 スイッチング素子Q1 のオフ時〔T2
〜T1 (図2参照)〕 やがてトランジスタQ7 がオフされ、コンデンサC5
の充電が終わる。このコンデンサC5 への充電電圧がツ
エナーダイオードZD3 、抵抗R15、R16とで分圧さ
れ、この分圧電圧がトランジスタQ6 のベース・エミッ
タ間の順方向電圧以上になると、該トランジスタQ6
オンする。なお、上記ツエナーダイオードZD3 はなく
ても良い。このトランジスタQ6 のオンによりポイント
P5を介してスイッチング素子Q1 のゲートをLレベル
にしてスイッチング素子Q1 のオフを維持し、ターンオ
ンを遅延させることができる。すなわち、間欠動作を行
わしめる。
【0035】なお、この時、ツエナーダイオードZD4
は、スイッチング素子Q1 のオフ期間中に帰還巻線NB1
に発生する電圧VB1はグランドを中心にリンギングする
ので(図4(c)参照)、正に振れた時でもトランジス
タQ8 のオンを防止するために挿入しているものであ
る。
【0036】そして、コンデンサC5 の電荷が放電され
た時点T4 でトランジスタQ6 はオフする。この期間、
出力トランスTの1次側にも2次側にも電流は流れな
い。通常、インバータ回路(RCC)は2次側からのキ
ックの電圧でターンオフへと移行できるが、出力トラン
スTの帰還巻線NB1はこの時、ほぼ0Vなので、トラン
ジスタQ6 がオフしても、すぐにターンオンすることが
できない。よって、コンデンサC4 に充電された電圧が
ポイントP4を介して抵抗R9 、ダイオードD3 からス
イッチング素子Q1 のゲートへ充電され、スレッシュホ
ールド電圧Vthに達すると、ターンオンすることにな
る。つまり、抵抗R9 でスイッチング周波数を調整する
ことが可能となる。そして、以上を繰り返す。
【0037】この結果、入力電力が小(出力電力が小)
となってスイッチング素子Q1 のスイッチング周波数が
上昇しようとしても、第1の制御回路1の動作によりス
イッチング素子Q1 のオフ期間を、ある一定期間以上に
維持することになる。つまり、軽負荷時においては、ス
イッチング素子Q1 のスイッチング周波数を、ある周波
数以上にならないようにして、出力電力が小さい場合の
スイッチングロスを減少させることができ、軽負荷時で
の効率を向上させている。これが第1の制御回路1の制
御動作(図5に示す「本発明回路」)である。なお、上
記図5に示すRCCは、第1の制御回路1による制御動
作が働かない従来のリンギング・チョーク・コンバータ
の場合の特性を示している。
【0038】(2)第2の制御回路2の動作 スイッチング素子Q1 のターンオン時〔T1 (図2
参照)〕 スイッチング素子Q1 のターンオン時は、ポイントP1
から抵抗R21,R22、コンデンサC6 の時定数回路でコ
ンデンサC6 の充電を行う。ここで、ツエナーダイオー
ドZD5 は、入力によりバイアスの電圧(帰還巻線NB1
の電圧VB1)が変動するために、それを補正するための
回路であり、特に設けなくても良い。また、ツエナーダ
イオードZD5 とR22とは位置を入れ替えても良い。
【0039】 スイッチング素子Q1 のオン時〔T1
〜T2 (図2参照)〕 この場合、スイッチング素子Q1 のオン期間は短いの
で、コンデンサC6 は十分に充電されず、そのため、ト
ランジスタQ10はオンに至らず、第2の制御回路2は動
作しない。以下、スイッチング素子Q1 のターンオフ時
(T2 )、スイッチング素子Q1のオフ時(T2 〜T
1 )も同様に第2の制御回路2は動作しない。
【0040】C 重負荷時 (1)第1の制御回路1の動作 重負荷時においては、以下に説明するように第2の制御
回路2が働くことにより、第1の制御回路1のトランジ
スタQ6 はオンできなくなり、この第1の制御回路1は
動作できない。第1の制御回路1が動作できないので、
コンデンサC4 には充電されず、トランジスタQ5 をオ
ンすることができずオフ状態となり、トランジスタQ4
はオンを続ける。そのため、電源側から抵抗R1 、トラ
ンジスタQ4 、抵抗R12、ポイントP5を介してスイッ
チング素子Q1 のゲートに電圧が印加される。ただし、
スイッチング素子Q1 のオンは出力トランスTの帰還巻
線NB1の発生する電圧による。
【0041】(2)第2の制御回路2の動作 スイッチング素子Q1 のターンオン時〔T1 (図2
参照)〕 この場合、抵抗R21,R22及びコンデンサC6 の時定数
回路でコンデンサC6は充電される。
【0042】 スイッチング素子Q1 のオン時〔T1
〜T2 (図2参照)〕 スイッチング素子Q1 のオン時では、負荷が重いので、
スイッチング素子Q1のオン期間が充分長くなるため、
コンデンサC6 の充電電位が上昇して、トランジスタQ
10がオンする。このトランジスタQ10がオンすること
で、トランジスタQ9 もオン状態になる。トランジスタ
9 がオンしても、第2の帰還巻線NB2には負電圧が発
生しているので、コンデンサC7 は充電されない。
【0043】 スイッチング素子Q1 のターンオフ時
〔T2 (図2参照)〕 スイッチング素子Q1 のターンオフにより、出力トラン
スTの帰還巻線NB1は負電圧になることで、トランジス
タQ10,Q9 はターンオフへと向かう。しかし、上記第
1の制御回路1の場合と同様に、トランジスタQ10,Q
9 が完全にオフするタイムラグ及びコンデンサC6 の充
電電荷により、トランジスタQ10,Q9 がオンしている
間、出力トランスTの第2の帰還巻線NB2から発生した
電圧によりトランジスタQ9 を介してコンデンサC7
充電する。
【0044】 スイッチング素子Q1 のオフ時〔T2
〜T1 (図2参照)〕 ここで、コンデンサC7 の容量を大きくした場合、1度
の充電で完全に充電できなくとも、負荷がある程度重く
なると、スイッチング素子Q1 のオン期間が長くなっ
て、出力トランスTに蓄積されるエネルギーが大きくな
り、そのため、第2の帰還巻線NB2からの数回の充電で
トランジスタQ11をオンできるようになっている。この
トランジスタQ11のオンにより今度は、第1の制御回路
1でオンしているトランジスタQ8 はオフへと移行す
る。つまり、この第2の制御回路2は、ある程度重い負
荷になると、スイッチング素子Q1 のスイッチング周波
数を延ばす動作を解除するためのものである。すなわ
ち、第2の制御回路2により第1の制御回路1の制御動
作を解除し、通常のインバータ動作(RCC)に戻すこ
とにより、負荷が重くなった場合でも、高効率を維持す
るようにしている(図6参照)。また、上記コンデンサ
7 の容量を特に大きくすることもない。
【0045】なお、本発明では軽負荷時においてスイッ
チング素子Q1 のスイッチング周波数fを低く抑えてい
るので、重負荷時でのスイッチング周波数を通常のイン
バータ回路の場合よりも上げておくことで、出力トラン
スTの小型化を図ることができる。
【0046】ここで図5は出力電力Poとスイッチング
素子Q1 のスイッチング周波数fとの関係を示す図であ
り、図中のRCCは従来例の特性を示し、軽負荷時での
本発明回路は第1の制御回路1による制御動作の場合の
特性を示している。図示するように軽負荷時では第1の
制御回路1によりスイッチング周波数が上昇しないよう
に制御し、負荷がある程度重くなった時に第2の制御回
路2により第1の制御回路1の制御を解除し(図中の本
発明回路解除)、通常のインバータ動作(RCC動作)
を行なわしめるようにしている。
【0047】図6は出力電力Poと効率%との関係を示
す図であり、第1の制御回路1の制御(本発明回路)に
より軽負荷時での効率を向上させている。また、ある程
度負荷が重くなった時には、第2の制御回路2により第
1の制御回路1の制御を解除して(本発明回路解除)、
通常のインバータ動作を行わせて効率を高く維持するよ
うにしている。図示するように、AC220Vで出力電
力Poが約2.5Wの時で、従来例では入力電力PIN
5.9Wの時、効率η≒42%であるが、本発明では、
入力電力PINが3.9Wの時、効率η≒64%となり、
また、出力電力Poが約50W時、従来例、本発明とも
入力電力PIN=62Wとなり、軽負荷時の損失を大幅に
下げることができた。
【0048】なお上記の実施例では、インバータ回路の
スイッチング素子Q1 にFETを用いた場合について説
明したが、これに限定されるものではない。例えばスイ
ッチング素子Q1 にトランジスタを用いても良い。
【0049】
【発明の効果】本発明のスイッチング電源装置によれ
ば、スイッチング素子のオフ時にタイムラグによりオン
している第1のトランジスタにてオン駆動されている第
2のトランジスタを介して第1のコンデンサが充電さ
れ、この第1のコンデンサの充電電荷により第3のトラ
ンジスタをオン駆動して、オフ時のスイッチング素子の
制御端子を所定期間Lレベルに維持することで、軽負荷
時では第1の制御回路により、スイッチング素子のスイ
ッチング周波数を、ある周波数以上にならないように抑
制している。これにより軽負荷時でのスイッチング素子
のスイッチング損失を減少させ、効率を向上させること
ができる。また、負荷がある程度重くなった場合には、
第4のトランジスタを介して第2のコンデンサを充電
し、この第2のコンデンサの充電電荷により第5のトラ
ンジスタをオン駆動して第1の制御回路の第1のトラン
ジスタをオフさせることで、第2の制御回路により第1
の制御回路の制御動作を解除させている。そのため、通
常のリンギング・チョーク・コンバータの動作に戻るこ
とになり、負荷が重くなった場合でも高効率を維持する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のスイッチング電源装置の具体
回路図である。
【図2】(a)〜(h)は本発明の実施例の動作波形図
である。
【図3】(a)〜(d)は本発明の実施例の動作波形図
である。
【図4】(a)〜(d)は本発明の実施例の動作波形図
である。
【図5】本発明の実施例の出力電力とスイッチング周波
数との関係を示す図である。
【図6】本発明の実施例の出力電力と効率との関係を示
す図である。
【図7】従来例のスイッチング電源装置の具体回路図で
ある。
【符号の説明】
1 第1の制御回路 2 第2の制御回路 T 出力トランス NP 1次巻線 N2 出力巻線 NB1 帰還巻線 NB2 第2の帰還巻線 Q1 スイッチング素子 Q8 第1のトランジスタ Q7 第2のトランジスタ Q6 第3のトランジスタ Q9 第4のトランジスタ Q11 第5のトランジスタ C5 第1のコンデンサ C7 第2のコンデンサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1次巻線(NP )、出力巻線(N2 )及
    び帰還巻線(NB1)を有する出力トランス(T)と、上
    記出力トランス(T)の1次巻線(NP )に一端が接続
    され帰還巻線(NB1)に制御端子を接続した発振用のス
    イッチング素子(Q1 )と、出力トランス(T)の出力
    巻線(N2 )に接続された整流回路(D1 )とを備えた
    リンギング・チョーク・コンバータ方式のスイッチング
    電源装置において、上記スイッチング素子(Q1 )がオ
    ンの時に出力トランス(T)の帰還巻線(NB1)から発
    生する電圧によりオン駆動される第1のトランジスタ
    (Q8 )と、この第1のトランジスタ(Q8 )のオンに
    よりオン駆動される第2のトランジスタ(Q7 )と、出
    力トランス(T)に設けた第2の帰還巻線(NB2)から
    スイッチング素子(Q1 )のオフ時に発生した電圧を上
    記第2のトランジスタ(Q7 )を介して充電する第1の
    コンデンサ(C5 )と、この第1のコンデンサ(C5
    の充電電荷によりオン駆動されてオフ時のスイッチング
    素子(Q1 )の制御端子を所定期間Lレベルに維持する
    第3のトランジスタ(Q6 )とで、軽負荷時では上記ス
    イッチング素子(Q1 )のスイッチング周波数を、ある
    周波数以上にならないように抑制する第1の制御回路
    (1)を設け、負荷がある程度重くなってスイッチング
    素子(Q1 )のオン期間が延びてきた時にオン駆動され
    る第4のトランジスタ(Q9 )を介して充電される第2
    のコンデンサ(C7 )と、この第2のコンデンサ
    (C7 )の充電電荷によりオン駆動されて上記第1の制
    御回路(1)の第1のトランジスタ(Q8 )をオフさせ
    る第5のトランジスタ(Q11)とで、負荷がある程度重
    くなった時に上記第1の制御回路(1)の制御動作を解
    除させる第2の制御回路(2)を備えていることを特徴
    とするスイッチング電源装置。
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