JPH0865987A - ブラシレスモータ - Google Patents

ブラシレスモータ

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Publication number
JPH0865987A
JPH0865987A JP21804294A JP21804294A JPH0865987A JP H0865987 A JPH0865987 A JP H0865987A JP 21804294 A JP21804294 A JP 21804294A JP 21804294 A JP21804294 A JP 21804294A JP H0865987 A JPH0865987 A JP H0865987A
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JP
Japan
Prior art keywords
pattern
optical pattern
brushless motor
optical
rotor
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Application number
JP21804294A
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English (en)
Inventor
Hiroyoshi Hayashi
広佳 林
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成により、逆転することなく、短時
間で容易且つ確実に所望の方向に起動し得るようにし
た、ブラシレスモータを提供すること。 【構成】 固定配置されたステータ11と、このステー
タの一面に対向して回転可能に支持され且つ円周方向に
沿ってN極及びS極が交互に並ぶように多極着磁されて
いる円板状のロータマグネット14bと、このステータ
の一面にて円周方向に沿って配設された駆動用コイル1
5と、を含む、扁平ブラシレスモータ10において、ロ
ータマグネットの表面に設けられた、円周方向に沿って
明度の異なる光学パターン17と、この光学パターンに
対向してステータ上に設けられた光学センサ16とを備
えるように、ブラシレスモータ10を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロータの位相もしくは
回転を検出するための位相検出手段を備えたブラシレス
モータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、扁平ブラシレスモータは、例えば
図12に示すように、構成されている。図12におい
て、扁平ブラシレスモータ1は、円板状のステータ2
と、このステータ2の中心に設けられた軸受3と、この
軸受3により回転可能に支持された回転軸4と、この回
転軸4に固定されたロータ5とを有している。
【0003】上記ロータ5は、ステータ2の一面(図示
の場合、上面)に対向するように配設されたロータヨー
ク5aと、このロータヨーク5aの下面に取り付けられ
た環状のロータマグネット5bとを有している。
【0004】ここで、ロータマグネット5bは、円周方
向に沿ってN極,S極が交互に並ぶように、多極着磁、
図示の場合8極に着磁されている。
【0005】これに対して、ステータ2は、固定ヨーク
として作用すると共に、このロータマグネット5bの各
磁極に対向するように、円周方向に沿って等角度間隔に
配設された複数個(図示の場合、6個)の駆動用コイル
6を有している。
【0006】このように構成された扁平ブラシレスモー
タ1によれば、ステータ2上の各駆動用コイル6に対し
てそれぞれ通電することにより、この駆動用コイル6に
発生する磁界が、ロータマグネット5bの各N極及びS
極に対して作用する。これにより、ロータ5が、ロータ
ヨーク5a,ロータマグネット5bと共に回転される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
扁平ブラシレスモータ1においては、ロータ5の位置
は、直接には検出できないので、例えば駆動用コイル6
の逆起電圧から求めるようになっている。しかしなが
ら、この場合、駆動用コイル6の逆起電圧は、ロータ5
が回転しているときにのみ生ずることから、起動時に
は、ロータ5の位置情報が得られない。従って、起動時
に逆転してしまうおそれがあるため、逆転を回避する必
要がある用途においては、このようなブラシレスモータ
は、利用することが困難であった。
【0008】このため、逆転を回避したい場合には、使
用前に、問題のない程度の電流を駆動用コイルに短時間
通電して、ロータを回転させることにより、ロータの実
際の挙動に基づいて、ロータの位置確認を行なうように
していた。従って、ロータの位置確認に時間がかかって
しまい、場合によっては、起動に失敗してしまうことも
あったり、モータの使用条件によっては、駆動回路の調
整が必要になる等の問題があった。
【0009】本発明は、以上の点に鑑み、簡単な構成に
より、逆転することなく、短時間で容易且つ確実に所望
の方向に起動し得るようにした、ブラシレスモータを提
供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、固定配置されたステータと、このステータの一面
に対向して回転可能に支持され且つ円周方向に沿ってN
極及びS極が交互に並ぶように多極着磁されている円板
状のロータマグネットと、このステータの一面にて円周
方向に沿って配設された駆動用コイルと、ロータマグネ
ットの表面に設けられた、円周方向に沿って明度の異な
る光学パターンと、この光学パターンに対向してステー
タ上に設けられた光学センサとが備えられているブラシ
レスモータにより、達成される。
【0011】本発明によるブラシレスモータは、好まし
くは、前記光学パターンが、ロータマグネットの着磁パ
ターンに対応して形成されている。
【0012】本発明によるブラシレスモータは、好まし
くは、前記光学パターンが、回転検出用のパターンと同
一面に形成されている。
【0013】本発明によるブラシレスモータは、好まし
くは、前記光学パターンが、回転検出用のパターンと共
用されるように、形成されている。
【0014】本発明によるブラシレスモータは、好まし
くは、前記光学パターンが、位相検出用のパターンとし
て利用される。
【0015】本発明によるブラシレスモータは、好まし
くは、前記光学パターンが、ロータの回転位置検出のた
めに利用される。
【0016】本発明によるブラシレスモータは、好まし
くは、前記光学センサが、起動後に電源オフされる。
【0017】
【作用】上記構成によれば、光学センサにより、光学パ
ターンの明度を検出することにより、そのときの通電パ
ターンが判別されるので、この通電パターンに基づい
て、各駆動用コイルに通電することによって、ロータが
正転される。従って、駆動回路に起動用の発振回路が不
要であることから、負荷に対する回路調整が不要であ
る。
【0018】前記光学パターンが、ロータマグネットの
着磁パターンに対応して形成されている場合には、判別
される通電パターンと光学パターンの明度のずれがな
く、ロータの何れの回転位置においても、正確に正転方
向の起動が行われることになる。
【0019】前記光学パターンが、回転検出用のパター
ン(FGパターン)と同一面に形成されている場合に
は、FGパターン形成時に、同時に光学パターンが形成
されるので、工程数がふえるようなことはなく、低コス
トで光学パターンが形成されることになる。
【0020】前記光学パターンが、FGパターンと共用
されるように、形成されている場合には、一つのパター
ンで済むので、パターン形成が容易に行われることにな
る。
【0021】上記光学パターンが、位相検出用のパター
ン(PGパターン)として、あるいはロータの回転位置
検出のために利用されるには、1回転で1周期となるよ
うな光学パターンによって、起動後には、この光学パタ
ーンが、ロータの回転位置検出のために利用されると共
に、光学パターンを高精度に形成することにより、自己
フィードバックによって、停止位置決め等が正確に行わ
れる。
【0022】上記光学センサが、起動後に電源オフされ
る場合には、起動後には不要である光学センサの電源が
オフされるので、節電に寄与し得ることになる。
【0023】
【実施例】以下、この発明の好適な実施例を図1乃至図
11を参照しながら、詳細に説明する。尚、以下に述べ
る実施例は、本発明の好適な具体例であるから、技術的
に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲
は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載
がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0024】図1は、本発明による8極6コイルタイプ
の扁平ブラシレスモータの一実施例を示している。図1
において、扁平ブラシレスモータ10は、円板状のステ
ータ11と、このステータ11の中心に設けられた軸受
12と、この軸受12により回転可能に支持された回転
軸13と、この回転軸13に固定されたロータ14とを
有している。
【0025】上記ロータ14は、ステータ11の一面
(図示の場合、上面)に対向するように配設されたロー
タヨーク14aと、このロータヨーク14aの下面に取
り付けられた環状のロータマグネット14bとを有して
いる。
【0026】これに対して、ステータ11は、固定ヨー
クとして作用すると共に、このロータマグネット14b
の各磁極に対向するように、円周方向に沿って等角度間
隔に配設された複数個(図示の場合、6個)の駆動用コ
イル15を有している。
【0027】さらに、本実施例による扁平ブラシレスモ
ータ10においては、上記ステータ11の上面に、光学
センサ16が設けられていると共に、ロータマグネット
14bの下面には、円周方向に沿って明度の異なる光学
パターン17(図4参照)が設けられている。
【0028】上記光学センサ16は、ステータ11の上
面にて、一つの駆動用コイル15の内側にて、ロータマ
グネット14bに設けられた光学パターン17に対向す
るように配設されている。これにより、この光学センサ
16は、光学パターン17からの反射光を受光すること
により、光学パターン17の対向する領域の明度を検出
するようになっている。
【0029】上記駆動用コイル15は、図2にて、符号
U,V,Wで示すように、互いに対向する駆動用コイル
15が関連付けられており、それぞれ符号U,Vまたは
Wで示す一対の駆動用コイルが同期して駆動される。
【0030】他方、ロータマグネット14bは、図3に
示すように、円周方向に沿ってN極,S極が交互に並ぶ
ように、等角度間隔で8極に着磁されている。
【0031】これに対して、光学パターン17は、図4
に示すように、ロータマグネット14bの着磁パターン
に対して、機械角でπ/24(電気角でπ/6)だけ位
相が遅れるように形成されている。ここで、光学センサ
16の取り付け位置がずれている場合には、そのずれに
対応して、光学パターン17のずれ角が選定される。本
実施例においては、図2及び図3に示すように、ロータ
マグネット14bは、機械角でπ/8だけ位相が進んで
いることから、光学パターン17は、その差であるπ/
12だけ進んで位置するように、形成されている。
【0032】さらに、光学パターン17は、図示の場
合、電気角で2π毎に、即ち機械角でπ/4毎に、同一
パターンが繰返し形成されており、個々のパターンは、
6階調の明度A,B,C,D,E,Fを備えるように構
成されている。
【0033】従って、扁平ブラシレスモータ10が回転
している状態においては、各対の駆動用コイルU,V,
Wに関する駆動電圧波形,スイッチングタイミングと、
これに対応する光学パターン17の明度は、図2のグラ
フに示すようになっている。このグラフにおけるスイッ
チングタイミングによれば、駆動用コイルU,V,Wに
対する通電パターンは、6通りあり、各通電パターンが
π/6づつ遅れて、電気角で2π(機械角のπ/4に相
当)に対して、繰り返される。
【0034】ここで、上記光学パターン17は、各階調
A,B,C,D,E,Fに対する光学センサ16の読取
値と通電パターンが対応することになる。通電パターン
は、ロータマグネット14bの位置に対応している。従
って、扁平ブラシレスモータ10が停止している場合で
あっても、光学センサ16の読取値即ち光学パターン1
7の明度から、ロータ14を回転させる通電パターンが
判別されるので、この通電パターンに基づいて、駆動用
コイル15に通電を行なうことによって、ロータ14は
逆転することはなく、迅速に正しい方向に起動されるこ
とになる。
【0035】図6は、上記扁平ブラシレスモータ10の
駆動回路の構成例を示している。図6において、駆動回
路20は、各駆動用コイルU,V,Wの逆起電圧が入力
される逆起電圧検出回路21と、この逆起電圧検出回路
21からの各出力信号が入力されるタイミングコントロ
ール回路22と、このタイミングコントロール回路22
からの制御信号に基づいて、各駆動用コイルU,V,W
に駆動電圧を出力する出力回路23と、光学センサ17
からの出力信号に基づいて、各駆動用コイルU,V,W
に対する通電パターンを発生して、タイミングコントロ
ール回路22に出力する起動回路24とから構成されて
いる。
【0036】上記逆起電圧検出回路21は、各駆動用コ
イルU,V,Wの逆起電圧が入力されるアンプから構成
されている。
【0037】上記タイミングコントロール回路22は、
逆起電圧検出回路21から、各駆動用コイルU,V,W
に関する信号が、それぞれクロック発生回路22aに入
力される。このクロック発生回路22aは、各波形の0
クロックタイミングからクロック信号を発生する。この
クロック信号は、π/6位相ずらし回路22bにて、π
/6だけ位相がずらされた後、D・FF+120度通電
マトリクス22cに入力される。
【0038】この通電マトリクス22cにおいては、こ
のクロック信号と逆起電圧検出回路21からの各入力信
号に基づいて、スイッチングタイミング波形を合成し
て、切換えスイッチ22dを介して、出力回路23に出
力される。そして、出力回路23からの駆動電圧に基づ
いて駆動される各駆動用コイル15からの逆起電圧が、
逆起電圧検出回路21により検出されることによって、
フィードバックが行われるようになっている。
【0039】ここで、上記切換えスイッチ22dは、扁
平ブラシレスモータ10が回転している場合には、クロ
ック発生回路22aからのクロック信号が、クロック検
出回路22eにより検出されることにより、通電マトリ
クス22c側に切換えられており、この切換えスイッチ
22dを介して、この通電マトリクス22cから、スイ
ッチングタイミング波形が、出力回路23に出力され
る。
【0040】これに対して、扁平ブラシレスモータ10
が停止している場合には、各駆動用コイル15には、逆
起電圧が発生しないので、逆起電圧検出回路21から信
号が出力されない。従って、クロック発生回路22a
は、クロック信号を発生しないので、クロック検出回路
22eは、クロック信号を発生せず、切換えスイッチ2
2dを起動回路24側に切換える。
【0041】ここで、起動回路24は、上記光学センサ
17からの検出信号に基づいて、そのときの光学パター
ンの明度A,B,C,D,EまたはFに対応して、所定
の通電パターンに対応する信号を発生する通電パターン
発生回路24aを有している。
【0042】従って、光学センサ17からの出力信号か
ら、図5に示すように、光学パターンの明度A,B,
C,D,EまたはFに対応する通電パターンが判別さ
れ、この通電パターンを示す信号が、通電パターン発生
回路24aから、切換えスイッチ22dを介して、直接
に出力回路23に出力される。これにより、出力回路2
3は、ロータの正転を行なわしめるような駆動電圧を、
各駆動用コイルU,V,Wに出力する。かくして、各駆
動用コイルU,V,Wに発生する磁界が、ロータマグネ
ット14bの着磁パターンと相互に作用して、ロータ1
4が正転されることになる。
【0043】このようにして、ロータ14が正転される
ことにより、扁平ブラシレスモータ10が起動すると、
各起動用コイル15に逆起電圧が発生するため、この逆
起電圧が、逆起電圧検出回路21によって検出され、ク
ロック発生回路22aにて、クロック信号が発生する。
従って、クロック検出回路22eが、クロック信号を検
出することにより、切換えスイッチ22dを、通電マト
リクス22c側に切換え、通電マトリクス22cからの
スイッチングタイミング信号が、出力回路23に出力さ
れることになる。かくして、上述した回転状態における
駆動制御が行なわれ、扁平ブラシレスモータ10の回転
が維持されることになる。
【0044】この場合、クロック検出回路22eがクロ
ック信号を検出したとき、起動回路24の電源をオフす
るようにすれば、節電が行われることになる。
【0045】ここで、上記駆動回路20は、起動回路2
4に発振回路を使用していないので、モータや負荷に対
する回路の調整が不要であり、取扱いが容易になる。
【0046】図7乃至図11は、上述した光学パターン
17の具体的な構成例を示している。先づ、図7におい
ては、ロータマグネット30は、その下面に、同心状に
形成された二重の光学パターンを備えている。この場
合、外側の光学パターン31は、回転数検出用のパター
ン(FGパターン)であり、また内側の光学パターン3
2が、上記実施例における光学パターン17に対応する
起動用光学パターンである。FGパターン31は、内側
に形成されていてもよいが、外側に形成されている場合
には、より高い周波数を発生することより、高精度の回
転数検出が行われることになり、有利である。
【0047】この場合、光学パターン32は、1磁極対
の機械角π/4毎に、6階調の色が等角度に塗り分けら
れており、各色が、それぞれ一つの通電パターンに対応
している。従って、ロータの停止位置における通電パタ
ーンが容易に判別されることになる。ここで、6階調の
塗り分けは、通電パターンに対応していればよいので、
明度順でなくてもよく、また7階調以上であってもよい
ことは明らかである。尚、光学パターン32は、図示の
場合、円周方向に沿って6段階の階調を有するようにな
っているが、より多数の階調を有する場合には、FGパ
ターンとして利用することも可能である。この場合、外
側の光学パターン31は不要となるので、省略される。
【0048】図8においては、ロータマグネット40
は、その下面に、同心状に形成された二重の光学パター
ンを備えている。この場合、外側の光学パターン41
は、図7の光学パターン31と同様の構成である。光学
パターン42は、図7の光学パターン32とは異なり、
各駆動用コイルに対する通電を一方向のみ、例えば+方
向または−方向のみに行なうようにした場合を示してい
る。これにより、通電パターンのうち、AとB,Bと
C,DとE(またはBとC,DとE,FとA)が、それ
ぞれ同じ通電パターンになるため、3階調の塗り分けで
済むことになる。但し、この場合、起動トルクが小さく
なるので、起動に要する時間が少し長くなる。
【0049】図9においては、ロータマグネット50
は、その下面に、同心状に形成された二重の光学パター
ンを備えている。この場合、外側の光学パターン51
は、図7の光学パターン31と同様の構成である。光学
パターン42は、図7の光学パターン32とは異なり、
1磁極対の機械角π/4毎に、6階調に塗り分ける代わ
りに、面積比を変更することにより、半径方向に関する
平均明度で6段階の階調を有するようにしたものであ
る。これにより、光学センサ15の受光量は、光学パタ
ーンの各階調に対して、変化することになり、同様に通
電パターンが判別される。
【0050】尚、図示の場合、光学パターン52は、そ
の面積比が滑らかに変化するように、形成されている
が、これに限らず、6階調が認識できればよいので、階
段状に形成されていてもよい。
【0051】図10においては、ロータマグネット60
は、その下面に、同心状に形成された二重の光学パター
ンを備えている。この場合、外側の光学パターン61
は、図7の光学パターン31と同様の構成である。光学
パターン62は、図7の光学パターン32とは異なり、
1周で1つのパターン周期になるように形成されてい
る。この場合、光学パターン62は、各磁極対の機械角
π/4毎に6階調を有するように、全体が24段階の階
調を有するように、等角度に塗り分けられており、各色
が、それぞれ一つの通電パターンに対応している。従っ
て、ロータの停止位置における通電パターンが容易に判
別されると共に、ロータの絶対位置が検出されることに
なる。このため、光学パターン62は、位相検出用のパ
ターン(PGパターン)として利用されると共に、角度
位置制御のための自己フィードバック等に応用されるこ
とになる。
【0052】図11においては、ロータマグネット70
は、その下面に、同心状に形成された二重の光学パター
ンを備えている。この場合、外側の光学パターン71
は、図7の光学パターン31と同様の構成である。光学
パターン72は、図7の光学パターン32とは異なり、
1周で1つのパターン周期になるように形成されてい
る。この場合、光学パターン62は、各磁極対の機械角
π/4毎に6階調を有するように、全体が24段階の階
調を有するように、図7の場合と同様に、面積比を変更
することにより、半径方向に関する平均明度で6段階の
階調を有するようにしたものである。これにより、光学
センサ15の受光量は、光学パターンの各階調に対し
て、変化することになり、同様に通電パターンが判別さ
れる。
【0053】従って、ロータの停止位置における通電パ
ターンが容易に判別されると共に、ロータの絶対位置が
検出されることになる。このため、光学パターン72
は、PGパターンとして利用されると共に、角度位置制
御のための自己フィードバック等に応用されることにな
る。
【0054】このように、上述の実施例では、光学セン
サにより、光学パターンの明度を検出し、そのときの通
電パターンに基づいて、各駆動用コイルに通電すること
によって、ロータが迅速に正転される。従って、駆動回
路に起動用の発振回路が不要であることから、負荷に対
する回路調整が不要であり、コストが低減されることに
なる。
【0055】上記光学パターンが、ロータマグネットの
着磁パターンに対応して形成されている場合には、判別
される通電パターンと光学パターンの明度のずれがな
く、ロータの何れの回転位置においても、正確に正転方
向の起動が行われることになる。
【0056】上記光学パターンが、FGパターンと同一
面に形成されている場合には、FGパターン形成時に、
同時に光学パターンが形成されるので、工程数がふえる
ようなことはなく、低コストで光学パターンが形成され
ることになる。上記光学パターンが、FGパターンと共
用されるように、形成されている場合には、一つのパタ
ーンで済むので、パターン形成が容易に行われることに
なる。
【0057】上記光学パターンが、PGパターンとし
て、あるいはロータの回転位置検出のために利用される
には、1回転で1周期となるような光学パターンによっ
て、起動後には、この光学パターンが、ロータの回転位
置検出のために利用されると共に、光学パターンを高精
度に形成することにより、自己フィードバックによっ
て、停止位置決め等が正確に行われることになる。上記
光学センサが、起動後に電源オフされる場合には、起動
後には不要である光学センサの電源がオフされるので、
節電に寄与し得ることになる。
【0058】上記実施例においては、本発明を8極6コ
イルタイプの扁平ブラシレスモータに適用した場合につ
いて説明したが、これに限らず、他の構成のブラシレス
モータに適用することも可能である。
【0059】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、簡
単な構成により、逆転することなく、短時間で容易且つ
確実に所望の方向に起動し得るようにした、ブラシレス
モータが提供されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による扁平ブラシレスモータの一実施例
を示す一部破断分解斜視図である。
【図2】図1のモータにおけるコイル,ロータマグネッ
ト及び光学センサの位置関係を示す概略図である。
【図3】図1のロータマグネットの着磁状態を示す平面
図である。
【図4】図3のロータマグネットの下面に設けられた光
学パターンの形成例を示す平面図である。
【図5】図1のモータの回転状態における駆動コイルの
電圧波形,スイッチタイミング及び光学パターンの明度
との関係を示すグラフである。
【図6】図1のモータの駆動回路の一例を示すブロック
図である。
【図7】図1のモータにおけるロータマグネット下面の
光学パターンの第一の具体例を示す概略図である。
【図8】図1のモータにおけるロータマグネット下面の
光学パターンの第二の具体例を示す概略図である。
【図9】図1のモータにおけるロータマグネット下面の
光学パターンの第三の具体例を示す概略図である。
【図10】図1のモータにおけるロータマグネット下面
の光学パターンの第四の具体例を示す概略図である。
【図11】図1のモータにおけるロータマグネット下面
の光学パターンの第五の具体例を示す概略図である。
【図12】従来の扁平ブラシレスモータの一例を示す一
部破断分解斜視図である。
【符号の簡単な説明】
10 扁平ブラシレスモータ 11 ステータ 12 軸受 13 回転軸 14 ロータ 14a ロータヨーク 14b ロータマグネット 15 駆動用コイル 16 光学センサ 17 光学パターン 20 駆動回路 21 逆起電圧検出回路 22 タイミングコントロール回路 22a クロック発生回路 22b 位相ずらし回路 22c 通電マトリクス 22d 切換えスイッチ 22e クロック検出回路 23 出力回路 24 起動回路 24a 通電パターン発生回路 30,40,50,60,70 ロータマグネット 31,41,51,61,71 外側の光学パターン
(FGパターン) 32,42,52,62,72 内側の光学パターン
(起動用光学パターン)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定配置されたステータと、 このステータの一面に対向して回転可能に支持され且つ
    円周方向に沿ってN極及びS極が交互に並ぶように多極
    着磁されている円板状のロータマグネットと、 前記ステータの一面にて円周方向に沿って配設された駆
    動用コイルと、 ロータマグネットの表面に設けられた、円周方向に沿っ
    て明度の異なる光学パターンと、 この光学パターンに対向してステータ上に設けられた光
    学センサとを備えることを特徴とするブラシレスモー
    タ。
  2. 【請求項2】 前記光学パターンが、ロータマグネット
    の着磁パターンに対応して形成されていることを特徴と
    する請求項1に記載のブラシレスモータ。
  3. 【請求項3】 前記光学パターンが、回転検出用のパタ
    ーンと同一面に形成されていることを特徴とする請求項
    1または2に記載のブラシレスモータ。
  4. 【請求項4】 前記光学パターンが、回転検出用のパタ
    ーンと共用されるように、形成されていることを特徴と
    する請求項1または2に記載のブラシレスモータ。
  5. 【請求項5】 前記光学パターンが、位相検出用のパタ
    ーンとして利用されることを特徴とする請求項1から5
    の何れかに記載のブラシレスモータ。
  6. 【請求項6】 前記光学パターンが、ロータの回転位置
    検出のために利用されることを特徴とする請求項1から
    5の何れかに記載のブラシレスモータ。
  7. 【請求項7】 前記光学センサが、起動後に電源オフさ
    れることを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の
    ブラシレスモータ。
JP21804294A 1994-08-19 1994-08-19 ブラシレスモータ Pending JPH0865987A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004030187A1 (en) * 2002-09-27 2004-04-08 Yun-Hyun Cho A flat board type brushless dc motor
JP2009145571A (ja) * 2007-12-13 2009-07-02 Roland Corp 電子楽器の操作位置検出装置

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WO2004030187A1 (en) * 2002-09-27 2004-04-08 Yun-Hyun Cho A flat board type brushless dc motor
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