JPH08658A - 通気性粘着テープの製造方法 - Google Patents
通気性粘着テープの製造方法Info
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- JPH08658A JPH08658A JP6144485A JP14448594A JPH08658A JP H08658 A JPH08658 A JP H08658A JP 6144485 A JP6144485 A JP 6144485A JP 14448594 A JP14448594 A JP 14448594A JP H08658 A JPH08658 A JP H08658A
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Landscapes
- Materials For Medical Uses (AREA)
- Adhesive Tapes (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 製造時の安全性に問題がなく、かつ通気性が
高い粘着テープを提供する。 【構成】 通気性を有する基材の片面又は両面に通気性
を有する粘着剤層を積層して通気性粘着テープを製造す
るにあたり、エマルジョン系粘着剤と吸水性ポリマーと
水との分散液を離型紙上に塗布後、乾燥させて、前記通
気性を有する粘着剤層を形成する通気性粘着テープの製
造方法。
高い粘着テープを提供する。 【構成】 通気性を有する基材の片面又は両面に通気性
を有する粘着剤層を積層して通気性粘着テープを製造す
るにあたり、エマルジョン系粘着剤と吸水性ポリマーと
水との分散液を離型紙上に塗布後、乾燥させて、前記通
気性を有する粘着剤層を形成する通気性粘着テープの製
造方法。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、医療用及びその他の用
途に用いられる通気性粘着テープの製造方法に関する。
途に用いられる通気性粘着テープの製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】粘着テープは、傷等を保護するために用
いられるテープであり、例えば、粘着性包帯、ばん創こ
う等がある。これらは、直接人体の皮膚面に貼付して使
用することがほとんどであり、長時間使用すると、皮膚
面からの水分の蒸発が妨げられるので、皮膚にかぶれを
生じることが多い。これを避けるためには粘着テープ
が、気体を透過させかつ液体の水を透過させる性質（通
気性）を有することが好ましい。
いられるテープであり、例えば、粘着性包帯、ばん創こ
う等がある。これらは、直接人体の皮膚面に貼付して使
用することがほとんどであり、長時間使用すると、皮膚
面からの水分の蒸発が妨げられるので、皮膚にかぶれを
生じることが多い。これを避けるためには粘着テープ
が、気体を透過させかつ液体の水を透過させる性質（通
気性）を有することが好ましい。
【０００３】特公昭６３−４１５８５号公報には、合成
ゴム又はアクリル系の粘着剤の有機溶媒の溶液と水と吸
水性ポリマーとの分散液を塗布乾燥させて通気性の粘着
剤層を形成することにより、通気性粘着テープを製造す
る技術が開示されている。
ゴム又はアクリル系の粘着剤の有機溶媒の溶液と水と吸
水性ポリマーとの分散液を塗布乾燥させて通気性の粘着
剤層を形成することにより、通気性粘着テープを製造す
る技術が開示されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の粘着
テープの製造においては、有機溶媒を使用するために製
造時の安全性の点に問題があった。本発明は、上記を鑑
み、製造時の安全性に問題がなく、かつ通気性が高い粘
着テープを提供することを目的とする。
テープの製造においては、有機溶媒を使用するために製
造時の安全性の点に問題があった。本発明は、上記を鑑
み、製造時の安全性に問題がなく、かつ通気性が高い粘
着テープを提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段を説明すると、本発明の通気性粘着テープの製
造方法は、通気性を有する基材の片面又は両面に通気性
を有する粘着剤層を積層して通気性粘着テープを製造す
るにあたり、エマルジョン系粘着剤と吸水性ポリマーと
水との分散液を離型紙上に塗布後、乾燥させて、前記通
気性を有する粘着剤層を形成することにより特徴づけら
れる。
めの手段を説明すると、本発明の通気性粘着テープの製
造方法は、通気性を有する基材の片面又は両面に通気性
を有する粘着剤層を積層して通気性粘着テープを製造す
るにあたり、エマルジョン系粘着剤と吸水性ポリマーと
水との分散液を離型紙上に塗布後、乾燥させて、前記通
気性を有する粘着剤層を形成することにより特徴づけら
れる。
【０００６】本発明の通気性粘着剤テープは、まずエマ
ルジョン系粘着剤と吸水性ポリマーと水とを分散させて
分散液を得る。上記エマルジョン系粘着剤としては特に
限定されず、従来より知られているものが使用され、例
えば、アクリルエマルジョン系粘着剤、天然ゴムラテッ
クス系粘着剤、スチレン−ブチジエンラテックス系粘着
剤等が挙げられる。
ルジョン系粘着剤と吸水性ポリマーと水とを分散させて
分散液を得る。上記エマルジョン系粘着剤としては特に
限定されず、従来より知られているものが使用され、例
えば、アクリルエマルジョン系粘着剤、天然ゴムラテッ
クス系粘着剤、スチレン−ブチジエンラテックス系粘着
剤等が挙げられる。
【０００７】上記吸水性ポリマーは、自重の数倍から数
百倍の水を吸収して膨潤し、しかも圧力を加えても吸水
した水を離脱しないポリマーである。このようなものと
して、例えば、デンプン−アクリロニトリルグラフト共
重合体、デンプン−アクリル酸グラフト共重合体、デン
プン−スチレンスルホン酸グラフト共重合体、デンプン
−ビニルスルホン酸グラフト共重合体等のデンプン系ポ
リマー；セルロース−アクリロニトリルグラフト共重合
体、セルロース−スチレンスルホン酸グラフト共重合
体、カルボキシメチルセルロースの架橋重合体等のセル
ロース系ポリマー；ポリビニルアルコール架橋重合体、
アクリル−酢酸ビニルケン化物等のポリビニルアルコー
ル系ポリマー；ポリエチレンオキシド系ポリマー；ポリ
エチレングリコールアクリレート架橋重合体；カルボキ
シル基、カルボン酸基、スルホン酸基等を含む重合体；
ポリビニルピロリドン系架橋重合体等が挙げられる。
百倍の水を吸収して膨潤し、しかも圧力を加えても吸水
した水を離脱しないポリマーである。このようなものと
して、例えば、デンプン−アクリロニトリルグラフト共
重合体、デンプン−アクリル酸グラフト共重合体、デン
プン−スチレンスルホン酸グラフト共重合体、デンプン
−ビニルスルホン酸グラフト共重合体等のデンプン系ポ
リマー；セルロース−アクリロニトリルグラフト共重合
体、セルロース−スチレンスルホン酸グラフト共重合
体、カルボキシメチルセルロースの架橋重合体等のセル
ロース系ポリマー；ポリビニルアルコール架橋重合体、
アクリル−酢酸ビニルケン化物等のポリビニルアルコー
ル系ポリマー；ポリエチレンオキシド系ポリマー；ポリ
エチレングリコールアクリレート架橋重合体；カルボキ
シル基、カルボン酸基、スルホン酸基等を含む重合体；
ポリビニルピロリドン系架橋重合体等が挙げられる。
【０００８】吸水性ポリマーの粒径は、小さいほど水に
分散しやすいので、６０μｍ以下が好ましい。上記のエ
マルジョン系粘着剤及び吸水性ポリマーと水とを分散さ
せて分散液を得るが、その割合は、エマルジョン系粘着
剤１００重量部に対して、吸水性ポリマーは、０．５〜
５重量部の範囲が好ましく、また吸水性ポリマー１重量
部に対して、水は２０〜１００重量部の範囲が好まし
い。分散方法は通常用いられている方法が採用され得
る。また予め水を吸水させた吸水性ポリマーとエマルジ
ョン系粘着剤とを分散させてもよい。
分散しやすいので、６０μｍ以下が好ましい。上記のエ
マルジョン系粘着剤及び吸水性ポリマーと水とを分散さ
せて分散液を得るが、その割合は、エマルジョン系粘着
剤１００重量部に対して、吸水性ポリマーは、０．５〜
５重量部の範囲が好ましく、また吸水性ポリマー１重量
部に対して、水は２０〜１００重量部の範囲が好まし
い。分散方法は通常用いられている方法が採用され得
る。また予め水を吸水させた吸水性ポリマーとエマルジ
ョン系粘着剤とを分散させてもよい。
【０００９】次いで、上記の分散液を離型紙上に塗布
後、乾燥させて通気性粘着剤層を形成する。上記分散液
の塗布量は、用途に応じて所望の厚さの粘着剤層を形成
できる量に適宜設定すればよいが、塗布量が多すぎると
粘着剤層が厚くなって通気性が劣るおそれがあるので、
１０〜６０ｇ／ｍ2 の範囲が好ましい。
後、乾燥させて通気性粘着剤層を形成する。上記分散液
の塗布量は、用途に応じて所望の厚さの粘着剤層を形成
できる量に適宜設定すればよいが、塗布量が多すぎると
粘着剤層が厚くなって通気性が劣るおそれがあるので、
１０〜６０ｇ／ｍ2 の範囲が好ましい。
【００１０】上記の離型紙は従来より知られているもの
が用いられ、例えばシリコーン系フィルム等が挙げられ
る。乾燥条件は、エマルジョン系粘着剤の乾燥後に、吸
水性ポリマー中の水の乾燥が進むように、８０〜１５０
℃で１〜１０分の範囲が好ましい。塗布方法および乾燥
方法は、通常用いられている方法が採用され得る。
が用いられ、例えばシリコーン系フィルム等が挙げられ
る。乾燥条件は、エマルジョン系粘着剤の乾燥後に、吸
水性ポリマー中の水の乾燥が進むように、８０〜１５０
℃で１〜１０分の範囲が好ましい。塗布方法および乾燥
方法は、通常用いられている方法が採用され得る。
【００１１】次に、離型紙上に形成された上記粘着剤層
と基材とを貼り合わせて、粘着剤層を基材上に転写して
これらを密着させる。上記基材は、通気性を有する基材
であれば特に限定されず、例えば、織布、不織布、目の
荒いメッシュポリマー、ポリマーフォーム等が挙げられ
る。
と基材とを貼り合わせて、粘着剤層を基材上に転写して
これらを密着させる。上記基材は、通気性を有する基材
であれば特に限定されず、例えば、織布、不織布、目の
荒いメッシュポリマー、ポリマーフォーム等が挙げられ
る。
【００１２】以上のようにして、本発明の通気性粘着テ
ープを作成することができる。上記通気性粘着テープ
は、通常、離型紙が粘着剤層に積層されたままロールに
捲くか、又は、シートに切断される。また離型紙を剥し
て通気性粘着テープをロール捲きで貯蔵する場合には、
基材に粘着剤層が付着しないように、基材裏面に予め離
型剤被覆を施すことが好ましい。離型紙は、粘着剤層汚
染を防止することにも役立つ。使用時には、この離型紙
を剥して粘着剤層を患部に貼付することができる。
ープを作成することができる。上記通気性粘着テープ
は、通常、離型紙が粘着剤層に積層されたままロールに
捲くか、又は、シートに切断される。また離型紙を剥し
て通気性粘着テープをロール捲きで貯蔵する場合には、
基材に粘着剤層が付着しないように、基材裏面に予め離
型剤被覆を施すことが好ましい。離型紙は、粘着剤層汚
染を防止することにも役立つ。使用時には、この離型紙
を剥して粘着剤層を患部に貼付することができる。
【００１３】
【作用】離型紙上への通気性粘着剤層の形成は、エマル
ジョン系粘着剤の乾燥より、吸水性ポリマー中の水の乾
燥が遅いことを利用したものである。塗布後、塗膜は、
エマルジョン系粘着剤中に、水を含有する吸水性ポリマ
ーが均一分散された状態となっている。
ジョン系粘着剤の乾燥より、吸水性ポリマー中の水の乾
燥が遅いことを利用したものである。塗布後、塗膜は、
エマルジョン系粘着剤中に、水を含有する吸水性ポリマ
ーが均一分散された状態となっている。
【００１４】この塗膜を乾燥すると、まずエマルジョン
系粘着剤の乾燥が進む。この時、この吸水性ポリマー
は、水に溶解することがなく、かつ膨潤物に圧力を加え
ても水を離脱しないため、乾燥途中の粘着剤の融着を防
止する。エマルジョン系粘着剤の乾燥が進んで、流動性
が失われた状態となったところで、膨潤した吸水性ポリ
マー中の水の乾燥が始まり、吸水性ポリマーの占有部分
に開孔が生じて、その結果、粘着剤層が通気性を有す
る。
系粘着剤の乾燥が進む。この時、この吸水性ポリマー
は、水に溶解することがなく、かつ膨潤物に圧力を加え
ても水を離脱しないため、乾燥途中の粘着剤の融着を防
止する。エマルジョン系粘着剤の乾燥が進んで、流動性
が失われた状態となったところで、膨潤した吸水性ポリ
マー中の水の乾燥が始まり、吸水性ポリマーの占有部分
に開孔が生じて、その結果、粘着剤層が通気性を有す
る。
【００１５】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるもので
はない。
るが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるもので
はない。
【００１６】実施例１ エマルジョン系粘着剤Ｅ−３８８２（固形分６３％、綜
研化学社製）と、予め吸水させた吸水性ポリマー、サン
ウェット１Ｍ−３００（三洋化成工業社製）とを、表１
の割合で配合して分散させて分散液を調製した。この分
散液を、離型紙上に７０ｇ／ｍ2 の割合で塗布後、乾燥
することにより、通気性の粘着剤層を形成した。基材と
して湿式不織布ＤＭ−３８８２（坪量３２ｇ／ｍ2 、デ
クスター三木社製）を用い、上記の離型紙の上の粘着剤
層と基材とを貼り合わせて、粘着剤層を基材上に転写し
てこれらを密着させ、通気性粘着テープを作成した。
研化学社製）と、予め吸水させた吸水性ポリマー、サン
ウェット１Ｍ−３００（三洋化成工業社製）とを、表１
の割合で配合して分散させて分散液を調製した。この分
散液を、離型紙上に７０ｇ／ｍ2 の割合で塗布後、乾燥
することにより、通気性の粘着剤層を形成した。基材と
して湿式不織布ＤＭ−３８８２（坪量３２ｇ／ｍ2 、デ
クスター三木社製）を用い、上記の離型紙の上の粘着剤
層と基材とを貼り合わせて、粘着剤層を基材上に転写し
てこれらを密着させ、通気性粘着テープを作成した。
【００１７】比較例１ エマルジョン系粘着剤の代わりに、アクリル系粘着剤Ｓ
−５９（固形分４５％、綜研化学社製）を用い、分散液
を７５ｇ／ｍ2 の割合で塗布したこと以外は、実施例１
と同様にして、通気性粘着テープを作成した。実施例１
及び比較例１で得られた通気性粘着テープを、ＪＩＳ
Ｐ ８１１７に準拠した方法により、透気度を測定し、
通気性を評価した。結果を表１に示した。
−５９（固形分４５％、綜研化学社製）を用い、分散液
を７５ｇ／ｍ2 の割合で塗布したこと以外は、実施例１
と同様にして、通気性粘着テープを作成した。実施例１
及び比較例１で得られた通気性粘着テープを、ＪＩＳ
Ｐ ８１１７に準拠した方法により、透気度を測定し、
通気性を評価した。結果を表１に示した。
【００１８】
【表１】
【００１９】表１より、実施例で得られた通気性粘着テ
ープの透気度が優れていることがわかる。
ープの透気度が優れていることがわかる。
【００２０】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
通気性粘着テープの製造方法によれば、有機溶媒を使用
することがないため、安全性が良好であり、かつ通気性
が非常に高い粘着テープを提供することができる。
通気性粘着テープの製造方法によれば、有機溶媒を使用
することがないため、安全性が良好であり、かつ通気性
が非常に高い粘着テープを提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｃ０９Ｊ 7/02 ＪＫＫ ＪＫＺ
Claims (1)
- 【請求項１】 通気性を有する基材の片面又は両面に通
気性を有する粘着剤層を積層して通気性粘着テープを製
造するにあたり、エマルジョン系粘着剤と吸水性ポリマ
ーと水との分散液を離型紙上に塗布後、乾燥させて、前
記通気性を有する粘着剤層を形成することを特徴とする
通気性粘着テープの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6144485A JPH08658A (ja) | 1994-06-27 | 1994-06-27 | 通気性粘着テープの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6144485A JPH08658A (ja) | 1994-06-27 | 1994-06-27 | 通気性粘着テープの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08658A true JPH08658A (ja) | 1996-01-09 |
Family
ID=15363423
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6144485A Pending JPH08658A (ja) | 1994-06-27 | 1994-06-27 | 通気性粘着テープの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08658A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11155898A (ja) * | 1997-12-02 | 1999-06-15 | Sekisui Chem Co Ltd | 通気性粘着テープの製造方法 |
-
1994
- 1994-06-27 JP JP6144485A patent/JPH08658A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11155898A (ja) * | 1997-12-02 | 1999-06-15 | Sekisui Chem Co Ltd | 通気性粘着テープの製造方法 |
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| JPH0239548B2 (ja) | ||
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