JPH086576A - 騒音低減方法及びその装置 - Google Patents

騒音低減方法及びその装置

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JPH086576A
JPH086576A JP6156835A JP15683594A JPH086576A JP H086576 A JPH086576 A JP H086576A JP 6156835 A JP6156835 A JP 6156835A JP 15683594 A JP15683594 A JP 15683594A JP H086576 A JPH086576 A JP H086576A
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JP
Japan
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noise
air
air conditioning
conditioning
sound
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JP6156835A
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Teruo Mikami
照夫 三上
Ryusuke Gotoda
龍介 後藤田
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Hitachi Plant Technologies Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】外部騒音と空調騒音の両方の騒音低減に対応で
きる騒音低減方法及びその装置を提供する。 【構成】空調ダクト14内を伝播する空調騒音を第1の
センサマイクロホン18で検出すると共に、空調室13
内に透過してくる演奏音を外部騒音検出器22で検出
し、コントローラ20は、検出した空調騒音と外部騒音
から、空調騒音と逆位相で、且つ外部騒音の音圧レベル
に応じて決定される所定の音圧レベルを有する付加音を
作成してスピーカ24から空調ダクト14内に放射し、
第2のセンサマイクロホン26で検出される空調騒音の
消音量を変化させる。即ち、空調室13内に外部騒音が
透過してこない場合には、空調騒音の消音量が最大にな
るようにし、空調室13内に外部騒音が透過してくる場
合には、空調騒音の消音量を外部騒音の音圧レベルに応
じて変化させて、空調騒音で外部騒音をマスキングす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の利用分野】本発明は騒音低減方法及びその装置
に係り、特に、空調騒音と外部騒音の両方の騒音を有す
る図書館等の施設に最適な騒音低減方法及びその装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】図4に示すように、例えば、一階が図書
館で、2階が音楽ホールのように用途の異なる施設を組
み合わせた建物等に於いて、音楽ホールでの演奏音が図
書館内に透過されると、図書館で読書する人にとっては
不快な騒音となる。この外部騒音を低減する方法とし
て、図書館に騒音発生装置を設け、騒音発生源1で発生
させた単純音を、複数のスピーカ2、2から図書館内に
流し、図書館内の騒音を意図的に高めることにより、音
楽ホールからの演奏音をマスキングする方法がある。こ
の方法は、人間の感覚として、ある音圧の音に、それ以
上の音圧の音が聞こえると、低い方の音圧の音が聞こえ
なくなる、所謂、音のマスキング効果を利用したもので
ある。
【0003】一方、室内騒音の大きな要因として空調騒
音がある。即ち、図5に示すように、空調機3等の空調
騒音源からの空調騒音は、空調ダクト4を介して空調室
5の吹出口6、6から空調室5内に伝播される為、最
近、空調ダクト4にアクティブノイズコントロール装置
7(以下、ANC装置という)を設けて、空調騒音を消
音することが行われるようになってきた。このANC装
置は、空調騒音源からの空調騒音を第1のセンサマイク
ロホンで検出し、検出した空調騒音と逆位相で、同一音
圧の付加音をスピーカから空調ダクト内に放射し、第2
のセンサマイクロホンの位置でその音波干渉により空調
騒音を消音するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、外部騒
音と空調騒音の両方の騒音を有する建物等においては、
外部騒音をマスキングする騒音発生装置と、空調騒音を
低減するANC装置の両方を設置しなくてはならないと
いう欠点がある。この結果、設置コストが高くなるとと
もに、設置するためのスペースを確保しなくてはならな
いという問題が生じる。
【0005】このような背景から、本発明者は種々の検
討を重ねた結果、連続した単純音を放出する空調騒音
は、周囲が静かな場合は気になるが、複雑音である演奏
音のような外部騒音が侵入した場合には、外部雑音のマ
スキング音として好適であるという知見を得た。本発明
は、このような事情に鑑みてなされたもので、空調騒音
と外部騒音の両方の騒音低減に対応できるようにした騒
音低減方法及びその装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決する為の手段】本発明は、前記目的を達成
する為に、空調騒音源から空調ダクトを介して空調室内
に伝播される空調ダクト内の空調騒音を第1のセンサマ
イクロホンで検出すると共に、前記空調室内に透過して
くる外部騒音を外部騒音検出器で検出し、前記検出した
空調騒音と外部騒音から、前記空調騒音に対して逆位相
で、且つ外部騒音の音圧レベルに応じて決定される所定
の音圧レベルを有する付加音を作成し、前記作成した付
加音をスピーカから前記空調ダクト内に放射して、空調
ダクト内の所定位置に設けられた消音評価用の第2のセ
ンサマイクロホンの位置で前記空調騒音に対して音波干
渉を行うことにより、前記空調騒音を前記外部騒音の音
圧レベルに応じた所定の消音量で消音することを特徴と
する。
【0007】
【作用】本発明によれば、空調騒音源から空調ダクトを
介して空調室内に伝播される空調ダクト内の空調騒音の
消音量を、空調室内に透過してくる外部騒音の音圧レベ
ルに応じて変化させるようにし、外部騒音の有無及び大
小により空調室内の空調騒音値を可変できるようにし
た。
【0008】即ち、空調室内に外部騒音が透過してこな
い場合には、空調騒音の消音量が最大になるようにし、
空調室内の空調騒音を最低レベルまで低減させる。一
方、空調室内に外部騒音が透過してくる場合には、空調
騒音の消音量を外部騒音の音圧レベルに応じて変化させ
て空調室内の空調騒音値を可変する。具体的には、空調
室内における空調騒音の音圧レベルが空調室内に透過し
てくる外部騒音の音圧レベルより僅かに大きくなるよう
にする。これにより、空調騒音で外部騒音をマスキング
することができるので、外部騒音が気にならないように
する。
【0009】
【実施例】以下添付図面に従って本発明に係る騒音低減
方法及びその装置の好ましい実施例について詳説する。
図1に、本発明の騒音低減方法が適用される施設の一
例、及び本発明の騒音低減方法を行う騒音低減装置の概
略構成を示す。図1に示したように、施設10は一階が
図書館13、2階が音楽ホール11で構成されており、
このような施設10にあっては、音楽ホール11での演
奏音が図書館13内に透過されると、図書館13内で読
書する人にとっては不快な騒音となる。また、図書館1
3に設置された騒音低減装置は、主として、空調騒音の
騒音源である空調機12、空調機12からの空調騒音が
伝播される空調ダクト14、空調ダクト14で伝播され
る空調騒音が図書館13内に放出される空調空気の吹出
口25、そして、空調ダクト14を伝播される空調騒音
の消音量を外部騒音の音圧レベルに応じて自動的に制御
できるように改良した改良ANC装置16と、で構成さ
れる。
【0010】次に、図2に従って、改良ANC装置16
について説明する。空調ダクト14内の上流側、所謂、
空調機12側には、空調機12から空調ダクト14を介
して図書館13内に伝播される空調ダクト14内の空調
騒音を検出する第1のセンサマイクロホン18が配置さ
れる。また、空調ダクト14内の下流側、所謂、前記吹
出口25(図1参照)側には、消音量を評価する第2の
センサマイクロホン26が配置される。また、図書館1
3内には、外部騒音である演奏音を検出する外部騒音検
出器22が配置される(図1参照)。そして、第1のセ
ンサマイクロホン18で検出された空調騒音及び外部騒
音検出器22で検出された演奏音がコントローラ20に
入力される。コントローラ20では、空調騒音と外部騒
音の音波特性を解析して、空調騒音と逆位相で、且つ外
部騒音の音圧レベルに応じて決定される所定の音圧レベ
ルを有する付加音を作成する。具体的には、改良ANC
装置16で消音されて図書館13内に放射される空調騒
音の音圧レベルが、図書館13内に透過してくる外部騒
音の音圧レベルより僅かに大きくなるように付加音が作
成される。そして、コントローラ20で作成された付加
音は、スピーカ24により第1のセンサマイクロホン1
8と第2のセンサマイクロホン26の間に放射される。
このように構成することにより、第2のセンサマイクロ
ホン26の位置で、空調騒音を、外部騒音の音圧レベル
に応じた消音量で消音することができる。また、空調騒
音の消音量は第2のセンサマイクロホン26で検出さ
れ、コントローラ20にフィードバックされて評価され
る。即ち、改良ANC装置16は、従来のANC装置を
基本構成として、これに、外部からの外部騒音を検出す
る機能と、外部騒音に応じて空調騒音の消音量を自動的
に可変する機能を付加したものである。
【0011】次に、上記の如く構成された騒音低減装置
を前記施設10に適用した例で、本発明の騒音低減方法
を説明する。図3において、音波A、B、Cは空調騒音
の図書館13内での音圧レベルを示し、音波Aは消音し
ない場合、音波Bは外部騒音の音圧レベルに応じて所定
の消音量で消音した場合、音波Cは最大の消音量で消音
した場合を示す。また、音波Dは音楽ホール11から図
書館13内に透過した演奏音(外部騒音)の音圧レベル
を示す。
【0012】先ず、音楽ホール11で演奏が行われてい
ない場合、即ち外部騒音がない場合について説明する。
この状況設定にあっては、図書館13内で読書する人に
とって、空調騒音は不快な騒音として感じられる。この
場合は、空調ダクト14内を伝播する空調騒音を第1の
センサマイクロホン18で検出し、コントローラ20
は、空調騒音と逆位相で、同一音圧の付加音を作成して
スピーカ24から空調ダクト14内に放射し、第2のセ
ンサマイクロホン26で検出される空調騒音の消音量が
最大になるようにする。これにより、図書館13内に放
射される空調騒音は、図3の音波Cに示す音圧レベルま
で低減されるので、図書館13内で読書する人にとって
空調騒音が気にならないようにすることができる。
【0013】次に、音楽ホール11で演奏が行われ、演
奏音が図書館13内に透過され場合について説明する。
このような状況設定にあっては、空調騒音の消音量を最
大にして音波Cの音圧レベルまで消音すると、図3の音
波Dに示す演奏音の音圧レベルのうち音波Cの音圧レベ
ルより上の部分、即ち図3の音波Dの斜線部分の音が図
書館13内で読書する人にとって不快な騒音として感じ
られる。
【0014】そこで、本発明の騒音低減方法では、空調
ダクト14内を伝播する空調騒音を第1のセンサマイク
ロホン18で検出すると共に、図書館13内に透過して
くる演奏音を外部騒音検出器22で検出し、コントロー
ラ20は、検出した空調騒音と外部騒音から、空調騒音
と逆位相で、且つ演奏音の音圧レベルに応じて決定され
る所定の音圧レベルを有する付加音を作成してスピーカ
24から空調ダクト14内に放射し、第2のセンサマイ
クロホン26で検出される空調騒音を所定の消音量で変
化させる。これにより、図書館13内に放射される空調
騒音を、図3の音波Bに示す音圧レベルまで低減させ
る。即ち、図3の音波Bと音波Dの関係に示すように、
図書館13内に放射される空調騒音の音圧レベルが、図
書館13内に透過される演奏音の音圧レベルより大きく
なるようにした。従って、連続した単純音を放出する空
調騒音が複雑音である演奏音をマスキングするので、図
書館13内で読書する人にとって演奏音が気にならない
ようにすることができる。
【0015】このように、本発明の騒音低減方法及びそ
の装置は、一つの装置で空調騒音と外部騒音の両方の騒
音低減に対応できる。しかも、本発明の騒音低減装置に
使用する改良ANC装置16は、既存のANC装置を多
少改良するだけでよい。従って、設備コストを低減する
ことができると共に、外部騒音をマスキングするための
騒音発生装置ような特別な装置を必要としないので、装
置スペースを小さくすることができる。
【0016】尚、本実施例では、空調騒音源として空調
機を例にしたが、送風機でもよい。また、本発明の騒音
低減方法を適用する施設は、音楽ホールと図書館との例
に限定するものではなく、屋外と室内との関係でもよ
く、要は、外部騒音が透過され、ダクト吹出型の空調設
備を有する建物であれば、どのような建物にも適用でき
る。
【0017】また、本実施例では、外部騒音検出器を常
時作動させるようにしたが、この場合、外部騒音が気に
ならない時にも、空調騒音の消音量が制御されてしまう
ので、外部騒音検出器に手動のON−OFFスイッチを
設け、外部騒音が気になる時にだけ手動で作動スイッチ
をONにしてもよい。また、外部騒音検出器は複数設け
てもよく、或いは、外部騒音源側の室内と外部騒音が侵
入する室内に夫々設けてもよい。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る騒音
低減方法及びその装置によれば、空調騒音源から空調ダ
クトを介して空調室内に伝播される空調ダクト内の空調
騒音の消音量を、空調室内に透過してくる外部騒音の音
圧レベルに応じて変化させるようにし、外部騒音の有無
及び大小により空調室内の空調騒音値を可変できるよう
にした。
【0019】これにより、本発明の騒音低減方法及びそ
の装置は、空調騒音と外部騒音の両方の騒音低減に対応
することができる。従って、設備コストを低減すること
ができると共に、外部騒音をマスキングするための特別
な装置を必要としないので、装置スペースを小さくでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る騒音低減方法を適用する施設、及
び騒音低減装置の概略構成を説明する説明図
【図2】本発明に係る騒音低減装置の主要部である改良
ANC装置を説明する説明図
【図3】本発明の騒音低減方法により空調騒音と外部騒
音を低減する作用を説明するグラフ
【図4】外部騒音をマスキングする従来の方法を説明す
る説明図
【図5】空調騒音を低減する従来の方法を説明する説明
【符号の説明】
10…本発明の騒音低減方法が適用される施設の一例 11…音楽ホール 12…空調機 13…図書館 14…空調ダクト 16…改良ANC装置 18…第1のセンサマイクロホン 20…コントローラ 22…外部騒音検出器 24…スピーカ 25…吹出口 26…第2のセンサマイクロホン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空調騒音源から空調ダクトを介して空調室
    内に伝播される空調ダクト内の空調騒音を第1のセンサ
    マイクロホンで検出すると共に、前記空調室内に透過し
    てくる外部騒音を外部騒音検出器で検出し、 前記検出した空調騒音と外部騒音から、前記空調騒音に
    対して逆位相で、且つ外部騒音の音圧レベルに応じて決
    定される所定の音圧レベルを有する付加音を作成し、 前記作成した付加音をスピーカから前記空調ダクト内に
    放射して、空調ダクト内の所定位置に設けられた消音評
    価用の第2のセンサマイクロホンの位置で前記空調騒音
    に対して音波干渉を行うことにより、前記空調騒音を前
    記外部騒音の音圧レベルに応じた所定の消音量で消音す
    ることを特徴とする騒音低減方法。
  2. 【請求項2】空調騒音源から空調ダクトを介して空調室
    内に伝播される空調ダクト内の空調騒音を検出する第1
    のセンサマイクロホンと、 前記空調室内に透過してくる外部騒音を検出する外部騒
    音検出器と、 前記検出した空調騒音と外部騒音から、前記空調騒音に
    対して逆位相で、且つ外部騒音の音圧レベルに応じて決
    定される所定の音圧レベルを有する付加音を作成するコ
    ントローラと、 前記作成した付加音を前記空調ダクト内に放射するスピ
    ーカと、 前記空調ダクト内の所定位置に設けられ、前記放射した
    付加音の音波干渉により消音される前記空調騒音の消音
    量を検出して、前記コントローラにフィードバックする
    第2のセンサマイクロホンと、から成り、 前記空調騒音を前記外部騒音の音圧レベルに応じた所定
    の消音量で消音することを特徴とする騒音低減装置。
JP6156835A 1994-06-15 1994-06-15 騒音低減方法及びその装置 Pending JPH086576A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000205615A (ja) * 1999-01-11 2000-07-28 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd 空気清浄器
CN106839386A (zh) * 2017-01-22 2017-06-13 会听声学科技(北京)有限公司 一种用于塔式空气净化器的主动降噪系统及方法

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