JPH086573A - 能動型騒音制御装置 - Google Patents
能動型騒音制御装置Info
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- JPH086573A JPH086573A JP6140360A JP14036094A JPH086573A JP H086573 A JPH086573 A JP H086573A JP 6140360 A JP6140360 A JP 6140360A JP 14036094 A JP14036094 A JP 14036094A JP H086573 A JPH086573 A JP H086573A
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- Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
- Exhaust Silencers (AREA)
- Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
- Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
- Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】加速度センサ1からの信号101を増幅する入
力アンプ141と、マイクロホン2からの信号105を
増幅する入力アンプ151、それに、スピーカ3に出力
信号を与えるパワ−アンプ5のそれぞれに、マイクロプ
ロセッサ43からゲイン切替指令信号107、108、
109を供給し、センサ信号101、車室内音圧信号1
05のレベル変動に応じてゲインを可変制御するように
したもの。 【効果】騒音(エラー信号)による信号105や振動によ
る信号101のレベルが大きく変動しても、A/D4
2、52の入力ゲイン及びD/A44出力後のパワーア
ンプ5のゲインが信号レベルに応じて可変されるので、
コントローラ内部の制御演算の(ビット当りの)分解能が
常に最適であるように保たれ、制御効果が低下せず、且
つ入力ゲイン切替の前後で、2次音のスピーカ音量が不
連続に変化しないようにでき、常に的確な騒音の抑圧を
得ることができる。
力アンプ141と、マイクロホン2からの信号105を
増幅する入力アンプ151、それに、スピーカ3に出力
信号を与えるパワ−アンプ5のそれぞれに、マイクロプ
ロセッサ43からゲイン切替指令信号107、108、
109を供給し、センサ信号101、車室内音圧信号1
05のレベル変動に応じてゲインを可変制御するように
したもの。 【効果】騒音(エラー信号)による信号105や振動によ
る信号101のレベルが大きく変動しても、A/D4
2、52の入力ゲイン及びD/A44出力後のパワーア
ンプ5のゲインが信号レベルに応じて可変されるので、
コントローラ内部の制御演算の(ビット当りの)分解能が
常に最適であるように保たれ、制御効果が低下せず、且
つ入力ゲイン切替の前後で、2次音のスピーカ音量が不
連続に変化しないようにでき、常に的確な騒音の抑圧を
得ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走行中に発生する車両
の車室内騒音など、音圧レベルが広いダイナミックレン
ジにわたり、時々刻々変化している騒音を能動的に消音
する装置に係り、特に自動車用に好適な能動型騒音制御
装置に関する。
の車室内騒音など、音圧レベルが広いダイナミックレン
ジにわたり、時々刻々変化している騒音を能動的に消音
する装置に係り、特に自動車用に好適な能動型騒音制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】騒音は、発生しないようにするのが理想
的であるが、実用上はかなりの困難が伴う。そこで、騒
音の発生はやむを得ないものとして、別途、その騒音を
打ち消すような音(2次音と呼ぶ)を発生させ、例えば自
動車の車室内などの特定の音場内で騒音が感じられない
ようにする、いわゆる能動型騒音抑制技法が、近年、注
目されるようになっている。
的であるが、実用上はかなりの困難が伴う。そこで、騒
音の発生はやむを得ないものとして、別途、その騒音を
打ち消すような音(2次音と呼ぶ)を発生させ、例えば自
動車の車室内などの特定の音場内で騒音が感じられない
ようにする、いわゆる能動型騒音抑制技法が、近年、注
目されるようになっている。
【0003】そこで、この能動型の騒音抑制技法につい
て、更に具体的に説明すると、この技法では、騒音が存
在している自動車の車室内などの音場で、マイクロフォ
ンなどの音響−電気変換手段により騒音を検出し、これ
をコントローラに入力し、騒音に対して同一の振幅では
あるが、位相が逆になっている2次音を、音場内にある
ラウドスピーカなどの電気−音響変換手段から発生さ
せ、これによりマイクロフォンが設けられている位置で
騒音が打ち消され、騒音の音圧が最小になるようにした
ものである。
て、更に具体的に説明すると、この技法では、騒音が存
在している自動車の車室内などの音場で、マイクロフォ
ンなどの音響−電気変換手段により騒音を検出し、これ
をコントローラに入力し、騒音に対して同一の振幅では
あるが、位相が逆になっている2次音を、音場内にある
ラウドスピーカなどの電気−音響変換手段から発生さ
せ、これによりマイクロフォンが設けられている位置で
騒音が打ち消され、騒音の音圧が最小になるようにした
ものである。
【0004】そして、この技法に関しては、例えば、
“自動車の車室内での騒音と振動の能動的な制御"(Acti
ve Noise and Vibration Control within the Automobi
le)A M Mcdonald, et al, International Symposium on
Active Control of Soundand Vibration, ASJ Proc.'9
1, Tokyo,April 9-11, 1991, pp.147-156と題された論
文では、4気筒エンジンの自動車におけるエンジンのこ
もり音や、ロードノイズ等について、一定の消音効果が
得られたという適用例が報告されている。
“自動車の車室内での騒音と振動の能動的な制御"(Acti
ve Noise and Vibration Control within the Automobi
le)A M Mcdonald, et al, International Symposium on
Active Control of Soundand Vibration, ASJ Proc.'9
1, Tokyo,April 9-11, 1991, pp.147-156と題された論
文では、4気筒エンジンの自動車におけるエンジンのこ
もり音や、ロードノイズ等について、一定の消音効果が
得られたという適用例が報告されている。
【0005】ところで、このような能動騒音制御に適用
すべき制御アルゴリズムには、種々の方式が提案されて
いるが、その中で広く使用されているアルゴリズムに、
適応制御の一種で、MEFX−LMS(フィルタードX
LMS)アルゴリズムと呼ばれる方式のアルゴリズムが
ある。
すべき制御アルゴリズムには、種々の方式が提案されて
いるが、その中で広く使用されているアルゴリズムに、
適応制御の一種で、MEFX−LMS(フィルタードX
LMS)アルゴリズムと呼ばれる方式のアルゴリズムが
ある。
【0006】これは、B.Widrow 等によって確立された
アルゴリズムで、例えば“能動的制御のための信号処理
方法 −適応形信号処理方法−"(Signal Processing fo
r Active Control −Adaptive Signal Processing−)Ha
reo HAMADA, International Symposium on Active Cont
rol of Sound andVibration, ASJ Proc.'91, Tokyo,Apr
il 9-11, 1991, pp.33-44と題された論文の中で詳しく
紹介されている。
アルゴリズムで、例えば“能動的制御のための信号処理
方法 −適応形信号処理方法−"(Signal Processing fo
r Active Control −Adaptive Signal Processing−)Ha
reo HAMADA, International Symposium on Active Cont
rol of Sound andVibration, ASJ Proc.'91, Tokyo,Apr
il 9-11, 1991, pp.33-44と題された論文の中で詳しく
紹介されている。
【0007】このアルゴリズムについての詳しい説明
は、ここでは省略するが、要するに、騒音信号(エラー
信号)の二乗値が最小になるように、時々刻々2次音出
力を適応させていくことと、レファレンス信号(参照信
号)と呼ばれる騒音を予測しうる信号を用いて2次音を
生成するという、いわゆる、フィードフォワード制御で
あることとが、その特徴として挙げられるものである。
は、ここでは省略するが、要するに、騒音信号(エラー
信号)の二乗値が最小になるように、時々刻々2次音出
力を適応させていくことと、レファレンス信号(参照信
号)と呼ばれる騒音を予測しうる信号を用いて2次音を
生成するという、いわゆる、フィードフォワード制御で
あることとが、その特徴として挙げられるものである。
【0008】このとき、用いられる参照信号としては、
元の騒音(1次音)に対して充分相関性が高いことが必要
で、例えば、前述のエンジンこもり音のときには、エン
ジン回転信号等を用いることが出来る。
元の騒音(1次音)に対して充分相関性が高いことが必要
で、例えば、前述のエンジンこもり音のときには、エン
ジン回転信号等を用いることが出来る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動車が走
行中に車室内に現れる騒音としては、前述したエンジン
こもり音やロードノイズの他にも風切り音、エアコンフ
ァン音など種々の音があり、これらの音の音圧レベル
は、自動車の走行速度や路面などの道路環境により大き
く変動する。
行中に車室内に現れる騒音としては、前述したエンジン
こもり音やロードノイズの他にも風切り音、エアコンフ
ァン音など種々の音があり、これらの音の音圧レベル
は、自動車の走行速度や路面などの道路環境により大き
く変動する。
【0010】従って、このような場合には、騒音打消用
のラウドスピーカによる2次音出力レベルも状況に応じ
て大きく変化する。また、参照信号として、例えば走行
中の路面の凹凸による加振が原因であるロードノイズ用
の参照信号を用いるようにし、そのために加速度センサ
などの物理量−電気変換手段を用いて振動伝達系である
サスペンションや車体パネルの振動加速度を検出した場
合においても、舗装路とラフロードでは振動検出レベル
が大きく異なる。
のラウドスピーカによる2次音出力レベルも状況に応じ
て大きく変化する。また、参照信号として、例えば走行
中の路面の凹凸による加振が原因であるロードノイズ用
の参照信号を用いるようにし、そのために加速度センサ
などの物理量−電気変換手段を用いて振動伝達系である
サスペンションや車体パネルの振動加速度を検出した場
合においても、舗装路とラフロードでは振動検出レベル
が大きく異なる。
【0011】一方、これらの信号は、A/D変換器、D
/A変換器を介して制御コントローラへ入出力される
が、従来の能動騒音制御システムで用いられているA/
D変換器やD/A変換器のゲイン(アナログ電圧/ディ
ジタルビット数)は一定である場合がほとんどであり、
このため、自動車の車室内騒音のように、変動のダイナ
ミックレンジが広い制御対象に対しては、エラー信号
(音圧)が低かったり、参照信号(振動)が小さかったりし
た場合には、A/D変換がアンダースケールになり、デ
ィジタル制御系の演算分解能が不足し、他方、逆の場合
には、オーバースケールになって入力が飽和してしま
う、また、スピーカへのアンプゲインが足りなくなっ
て、2次音出力レベルが不足してしまう、などの問題が
発生する虞れがあった。
/A変換器を介して制御コントローラへ入出力される
が、従来の能動騒音制御システムで用いられているA/
D変換器やD/A変換器のゲイン(アナログ電圧/ディ
ジタルビット数)は一定である場合がほとんどであり、
このため、自動車の車室内騒音のように、変動のダイナ
ミックレンジが広い制御対象に対しては、エラー信号
(音圧)が低かったり、参照信号(振動)が小さかったりし
た場合には、A/D変換がアンダースケールになり、デ
ィジタル制御系の演算分解能が不足し、他方、逆の場合
には、オーバースケールになって入力が飽和してしま
う、また、スピーカへのアンプゲインが足りなくなっ
て、2次音出力レベルが不足してしまう、などの問題が
発生する虞れがあった。
【0012】そこで、このような問題に対処するため、
オーディオ機器などで用いられている入出力信号の可変
ゲインシステムを適用し、制御コントローラへのA/D
入力ゲイン及びD/A出力後のスピーカアンプゲインを
信号レベルに応じて切り替え可変にする方法が考えられ
る。
オーディオ機器などで用いられている入出力信号の可変
ゲインシステムを適用し、制御コントローラへのA/D
入力ゲイン及びD/A出力後のスピーカアンプゲインを
信号レベルに応じて切り替え可変にする方法が考えられ
る。
【0013】しかしながら、このような能動騒音制御シ
ステムにおいては、入出力信号レベルは、適応制御の収
束性や安定性にも影響し、騒音を充分に抑圧することが
困難になるという問題があった。また、上記した方法の
ように、参照信号の入力ゲインを単純に切り替えた場合
には、2次音の出力レベルも切替時点で不連続変化して
しまうという問題が生じるが、従来の能動騒音制御シス
テムでは、こうした点について考慮されていなかった。
ステムにおいては、入出力信号レベルは、適応制御の収
束性や安定性にも影響し、騒音を充分に抑圧することが
困難になるという問題があった。また、上記した方法の
ように、参照信号の入力ゲインを単純に切り替えた場合
には、2次音の出力レベルも切替時点で不連続変化して
しまうという問題が生じるが、従来の能動騒音制御シス
テムでは、こうした点について考慮されていなかった。
【0014】本発明の目的は、車両の走行中に発生する
車室内騒音など、変動のダイナミックレンジが広く、時
々刻々音圧レベルが変化しているような騒音に対して
も、常に適切に能動消音ができるようにした能動騒音制
御装置を提供することにある。
車室内騒音など、変動のダイナミックレンジが広く、時
々刻々音圧レベルが変化しているような騒音に対して
も、常に適切に能動消音ができるようにした能動騒音制
御装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】まず、上記目的を達成す
るため、第1の発明では、所定の空間内の音をエラー信
号として検出するための少なくとも1個の音響−電気変
換手段と、前記空間内に所定の音を生成するための少な
くとも1個の電気−音響変換手段と、制御すべき騒音と
強い相関を持つ信号を参照信号として検出する少なくと
も1個の物理量−電気変換手段と、所定の評価関数を最
小にするようにして前記参照信号から2次音制御信号を
生成する少なくとも1個の適応フィルタを有する適応信
号処理手段とを備え、前記2次音制御信号を前記電気−
音響変換手段に供給することにより、騒音に対して同一
の振幅で逆位相の2次音を前記空間内に生成し、波形干
渉により騒音を打ち消すようにした能動型騒音制御装置
において、前記適応信号処理手段に入力される前記エラ
ー信号のレベルを制御する第1の入力ゲイン可変手段
と、前記適応信号処理手段に入力される前記参照信号の
レベルを制御する第2の入力ゲイン可変手段と、前記2
次音の出力レベルを制御する出力ゲイン可変手段と設
け、前記第1と第2の入力ゲイン可変手段の少なくとも
一方により信号レベルが制御されたときには、そのレベ
ルの増減方向と反対の方向に前記出力ゲイン可変手段に
よる出力レベルが増減制御されるようにしたものであ
る。
るため、第1の発明では、所定の空間内の音をエラー信
号として検出するための少なくとも1個の音響−電気変
換手段と、前記空間内に所定の音を生成するための少な
くとも1個の電気−音響変換手段と、制御すべき騒音と
強い相関を持つ信号を参照信号として検出する少なくと
も1個の物理量−電気変換手段と、所定の評価関数を最
小にするようにして前記参照信号から2次音制御信号を
生成する少なくとも1個の適応フィルタを有する適応信
号処理手段とを備え、前記2次音制御信号を前記電気−
音響変換手段に供給することにより、騒音に対して同一
の振幅で逆位相の2次音を前記空間内に生成し、波形干
渉により騒音を打ち消すようにした能動型騒音制御装置
において、前記適応信号処理手段に入力される前記エラ
ー信号のレベルを制御する第1の入力ゲイン可変手段
と、前記適応信号処理手段に入力される前記参照信号の
レベルを制御する第2の入力ゲイン可変手段と、前記2
次音の出力レベルを制御する出力ゲイン可変手段と設
け、前記第1と第2の入力ゲイン可変手段の少なくとも
一方により信号レベルが制御されたときには、そのレベ
ルの増減方向と反対の方向に前記出力ゲイン可変手段に
よる出力レベルが増減制御されるようにしたものであ
る。
【0016】次に、上記目的を達成するため、第2の発
明では、さらに、前記適応フィルタの収束係数を調整す
る収束係数調整手段を設け、前記第1と第2の入力ゲイ
ン可変手段の少なくとも一方により信号レベルが制御さ
れたときには、そのレベルの増減方向と反対の方向に前
記収束係数が増減調整されるようにしたものである。
明では、さらに、前記適応フィルタの収束係数を調整す
る収束係数調整手段を設け、前記第1と第2の入力ゲイ
ン可変手段の少なくとも一方により信号レベルが制御さ
れたときには、そのレベルの増減方向と反対の方向に前
記収束係数が増減調整されるようにしたものである。
【0017】また、上記目的を達成するため、第3の発
明では、さらに、前記空間内での2次音出力からエラー
信号検出までの電気音響信号伝達特性を前記適応信号処
理手段から見てモデル化した伝達関数が複数個設定され
ているテーブルを設け、前記第1と第2の入力ゲイン可
変手段の少なくとも一方により信号レベルが制御された
とき、前記適応フィルタ形成のため用いる伝達関数が切
替設定されるようにしたものである。
明では、さらに、前記空間内での2次音出力からエラー
信号検出までの電気音響信号伝達特性を前記適応信号処
理手段から見てモデル化した伝達関数が複数個設定され
ているテーブルを設け、前記第1と第2の入力ゲイン可
変手段の少なくとも一方により信号レベルが制御された
とき、前記適応フィルタ形成のため用いる伝達関数が切
替設定されるようにしたものである。
【0018】さらに、上記目的を達成するため、第4の
発明では、さらに、前記第1と第2の入力ゲイン可変手
段と、前記出力ゲイン可変手段は、前記参照信号とエラ
ー信号を一定時間測定し、その測定値の平均値、二乗平
均値、最大ピーク値、及び一定値以上のピーク値頻度の
うちの少なくとも一種の情報に基づいてレベル制御を行
なうようにしたものである。
発明では、さらに、前記第1と第2の入力ゲイン可変手
段と、前記出力ゲイン可変手段は、前記参照信号とエラ
ー信号を一定時間測定し、その測定値の平均値、二乗平
均値、最大ピーク値、及び一定値以上のピーク値頻度の
うちの少なくとも一種の情報に基づいてレベル制御を行
なうようにしたものである。
【0019】
【作用】条件に応じて大きく変動するするような騒音
(エラー信号)や振動(参照信号)であっても、制御コント
ローラへのA/D入力ゲイン及びD/A出力後のスピー
カアンプゲインを信号レベルに応じて可変とすることに
より、コントローラ内部の制御演算の(ビット当りの)分
解能が常に最適であるように保たれ、制御効果が低下す
ることはない。また、最適な調整を行うことにより、適
応制御の収束性や2次音の出力レベルをゲイン切替前後
で変えることなく実行でき、制御の安定性を損なうこと
がない。
(エラー信号)や振動(参照信号)であっても、制御コント
ローラへのA/D入力ゲイン及びD/A出力後のスピー
カアンプゲインを信号レベルに応じて可変とすることに
より、コントローラ内部の制御演算の(ビット当りの)分
解能が常に最適であるように保たれ、制御効果が低下す
ることはない。また、最適な調整を行うことにより、適
応制御の収束性や2次音の出力レベルをゲイン切替前後
で変えることなく実行でき、制御の安定性を損なうこと
がない。
【0020】
【実施例】以下、本発明による能動騒音制御装置につい
て、図示の実施例により詳細に説明する。図1は、本発
明の一実施例で、図示のように、自動車の各サスペンシ
ョンに取り付けた加速度センサ1と、車室内に配置され
た騒音検出用マイクロフォン2、消音のための2次音を
出力するスピーカ3、制御用コントローラ4、及びスピ
ーカ駆動用のパワーアンプ5によって構成されている。
ここで、加速度センサ1、マイクロフォン2、それにス
ピーカ3は、図示のように、各々複数個使用されてい
る。
て、図示の実施例により詳細に説明する。図1は、本発
明の一実施例で、図示のように、自動車の各サスペンシ
ョンに取り付けた加速度センサ1と、車室内に配置され
た騒音検出用マイクロフォン2、消音のための2次音を
出力するスピーカ3、制御用コントローラ4、及びスピ
ーカ駆動用のパワーアンプ5によって構成されている。
ここで、加速度センサ1、マイクロフォン2、それにス
ピーカ3は、図示のように、各々複数個使用されてい
る。
【0021】この図1の実施例は、車室内騒音のうち、
主としてロードノイズを対象にして本発明を適用したも
ので、ロードノイズは、走行中の路面の凹凸による加振
が原因で発生する振動騒音であり、従って、この図1の
実施例では、参照信号を得るため、自動車の各サスペン
ションに取り付けた加速度センサ1を用いているのであ
る。
主としてロードノイズを対象にして本発明を適用したも
ので、ロードノイズは、走行中の路面の凹凸による加振
が原因で発生する振動騒音であり、従って、この図1の
実施例では、参照信号を得るため、自動車の各サスペン
ションに取り付けた加速度センサ1を用いているのであ
る。
【0022】自動車が走行中、路面の凹凸によりタイヤ
が上下動し、各サスペンションが振動すると、加速度セ
ンサ1は振動加速度を検出し、センサ検出信号101と
してコントローラ4に供給する。
が上下動し、各サスペンションが振動すると、加速度セ
ンサ1は振動加速度を検出し、センサ検出信号101と
してコントローラ4に供給する。
【0023】このセンサ検出信号101は、アナログロ
ーパスフィルタ41を通過後、入力アンプ141で設定
ゲインに増幅され、A/D変換器42を介してディジタ
ル信号102に変換される。同様に、マイクロフォン2
から得られた車室内音圧信号105は、アナログローパ
スフィルタ51を通過後、入力アンプ151で設定ゲイ
ンに増幅され、A/D変換器52を介してディジタル信
号106に変換される。そして、これらのディジタル信
号102、106は、それぞれマイクロプロセッサ43
に入力される。
ーパスフィルタ41を通過後、入力アンプ141で設定
ゲインに増幅され、A/D変換器42を介してディジタ
ル信号102に変換される。同様に、マイクロフォン2
から得られた車室内音圧信号105は、アナログローパ
スフィルタ51を通過後、入力アンプ151で設定ゲイ
ンに増幅され、A/D変換器52を介してディジタル信
号106に変換される。そして、これらのディジタル信
号102、106は、それぞれマイクロプロセッサ43
に入力される。
【0024】コントローラ4内のマイクロプロセッサ4
3は、ディジタル信号102を参照信号とし、適応ディ
ジタルフィルタ103と畳み込み演算を行なって2次音
出力制御信号104を生成する。そして、この出力制御
信号104がD/A変換器44及びアナログローパスフ
ィルタ45を介してパワーアンプ5により増幅され、2
次音出力110となってスピーカ3に供給され、これに
より2次音100が出力される。
3は、ディジタル信号102を参照信号とし、適応ディ
ジタルフィルタ103と畳み込み演算を行なって2次音
出力制御信号104を生成する。そして、この出力制御
信号104がD/A変換器44及びアナログローパスフ
ィルタ45を介してパワーアンプ5により増幅され、2
次音出力110となってスピーカ3に供給され、これに
より2次音100が出力される。
【0025】ここで、マイクロプロセッサ43は、前述
したMEFX−LMSアルゴリズムを用い、スピーカ3
の2次音出力と1次音(ロードノイズ)との干渉によるエ
ラー信号の二乗和の値が最小になるように、ある一定の
サンプリング間隔で適応ディジタルフィルタ103の各
フィルタ係数を時々刻々更新していく。
したMEFX−LMSアルゴリズムを用い、スピーカ3
の2次音出力と1次音(ロードノイズ)との干渉によるエ
ラー信号の二乗和の値が最小になるように、ある一定の
サンプリング間隔で適応ディジタルフィルタ103の各
フィルタ係数を時々刻々更新していく。
【0026】この適応ディジタルフィルタ103のフィ
ルタ係数の調整は、以下のようにして行なわれる。ま
ず、n番目サンプル時の2次音制御出力をym(n)とすれ
ば、参照信号xk(n)と適応フィルタwmk(i)の畳み込み
として、次の(1)式で与えられる。 ym(n)=Σiwmk(i)xk(n−i)…… ……(1) ただし、m=0〜(M−1) k=0〜(K−1) i=0〜(I−1) L:マイクロホンの個数 M:スピーカの個数 K:センサの個数 I:適応フィルタタップ数 そして、適応フィルタwmk(i)の更新式は、次の(2)、
(3)式で表される。 wmk(i)(n+1)=λmk・wmk(i)(n)−αmk・Σlel(n)rlmk(n−i)……(2) rlmk(n)=ΣjC^lm(j)x(n−j) …… ……(3) ここで、C^lm(j)は、m番目スピーカとl番目マイク間
の音響伝達系のモデル関数で、係数J個のディジタルF
IRフィルタで表現されている。
ルタ係数の調整は、以下のようにして行なわれる。ま
ず、n番目サンプル時の2次音制御出力をym(n)とすれ
ば、参照信号xk(n)と適応フィルタwmk(i)の畳み込み
として、次の(1)式で与えられる。 ym(n)=Σiwmk(i)xk(n−i)…… ……(1) ただし、m=0〜(M−1) k=0〜(K−1) i=0〜(I−1) L:マイクロホンの個数 M:スピーカの個数 K:センサの個数 I:適応フィルタタップ数 そして、適応フィルタwmk(i)の更新式は、次の(2)、
(3)式で表される。 wmk(i)(n+1)=λmk・wmk(i)(n)−αmk・Σlel(n)rlmk(n−i)……(2) rlmk(n)=ΣjC^lm(j)x(n−j) …… ……(3) ここで、C^lm(j)は、m番目スピーカとl番目マイク間
の音響伝達系のモデル関数で、係数J個のディジタルF
IRフィルタで表現されている。
【0027】これらの式は全て制御コントローラのマイ
クロプロセッサ43内で計算されているが、(2)式の適
応フィルタ更新式のなかで、係数αmkと係数λmkは、各
々、収束係数及びリーキーパラメータと呼ばれており、
予め所定値に設定されるが、このとき、収束係数αmkを
大きくすると、1回ごとの適応フィルタwmkの更新量が
大きくなり、最適値に収束するまでの適応時間が短くな
るが、大きすぎると制御が不安定になり、増音、発散現
象を引き起こし易くなるので、適当な値に設定する必要
がある。
クロプロセッサ43内で計算されているが、(2)式の適
応フィルタ更新式のなかで、係数αmkと係数λmkは、各
々、収束係数及びリーキーパラメータと呼ばれており、
予め所定値に設定されるが、このとき、収束係数αmkを
大きくすると、1回ごとの適応フィルタwmkの更新量が
大きくなり、最適値に収束するまでの適応時間が短くな
るが、大きすぎると制御が不安定になり、増音、発散現
象を引き起こし易くなるので、適当な値に設定する必要
がある。
【0028】一方、リーキーパラメータλmkは通常1以
下の値を取り、適応フィルタの更新毎に各係数の絶対値
を小さくする働きをする。従って、このリーキーパラメ
ータの働きにより適応フィルタの過大成長を抑制するこ
とができるが、更新量に比してリーキーパラメータの働
きが大きすぎると適応フィルタは成長できず、充分な制
御効果が得られないので、これも適当な値に設定する必
要がある。
下の値を取り、適応フィルタの更新毎に各係数の絶対値
を小さくする働きをする。従って、このリーキーパラメ
ータの働きにより適応フィルタの過大成長を抑制するこ
とができるが、更新量に比してリーキーパラメータの働
きが大きすぎると適応フィルタは成長できず、充分な制
御効果が得られないので、これも適当な値に設定する必
要がある。
【0029】ここで、信号入力アンプ141、151及
び2次音増幅用パワーアンプ5は、ゲインが一定の範囲
で無段階、もしくは何段階かに可変切替設定できる可変
増幅回路として構成されており、この切替動作もマイク
ロプロセッサ43からの切替指令信号107、108、
109に基づいて実行される。
び2次音増幅用パワーアンプ5は、ゲインが一定の範囲
で無段階、もしくは何段階かに可変切替設定できる可変
増幅回路として構成されており、この切替動作もマイク
ロプロセッサ43からの切替指令信号107、108、
109に基づいて実行される。
【0030】図2は、この信号入力アンプ141、15
1のマイクロプロセッサ43による切替動作手順を示し
たフローチャートで、一定の周期毎に実行され、まず、
センサ信号101のディジタル信号102、及び車室内
音圧信号105のディジタル信号106を取り込む(ス
テップ20)。なお、図2のSはステップの略である。
1のマイクロプロセッサ43による切替動作手順を示し
たフローチャートで、一定の周期毎に実行され、まず、
センサ信号101のディジタル信号102、及び車室内
音圧信号105のディジタル信号106を取り込む(ス
テップ20)。なお、図2のSはステップの略である。
【0031】ここで、ディジタル信号102、106は
時々刻々、正負に値が変動する信号であり、従って、そ
の大きさの指標となる代表値が必要である。そこで、次
に、検出した信号102、106の二乗値を計算し、あ
る一定時間(一定サンプリング回)内の平均値を求めて、
代表値とする処理を実行する(ステップ21)。
時々刻々、正負に値が変動する信号であり、従って、そ
の大きさの指標となる代表値が必要である。そこで、次
に、検出した信号102、106の二乗値を計算し、あ
る一定時間(一定サンプリング回)内の平均値を求めて、
代表値とする処理を実行する(ステップ21)。
【0032】しかして、この代表値の取り方としては二
乗値に限らず、この他にも、信号の絶対値の平均値、ピ
ーク値、或いは正負の閾値を設け、一定時間内にその閾
値を超えた回数(頻度)とするなど、種々の方法が考えら
れるが、要は、対象の入力信号の変動特性を考慮してい
るようなものであれば、どのような指標値であっても構
わない。
乗値に限らず、この他にも、信号の絶対値の平均値、ピ
ーク値、或いは正負の閾値を設け、一定時間内にその閾
値を超えた回数(頻度)とするなど、種々の方法が考えら
れるが、要は、対象の入力信号の変動特性を考慮してい
るようなものであれば、どのような指標値であっても構
わない。
【0033】次いで、計算された代表値を、初期設定さ
れている望ましい値(目標値)と比較する(ステップ2
2)。この実施例では、図示のように、第1と第2の大
小2種の目標値SH、SLが設定されている。ステップ2
2で比較した結果、代表値が第1の目標値SHより大き
い場合は、入力レベルが大きすぎると判断し、マイクロ
プロセッサ43は信号入力アンプ141、151に対し
切替指令信号107、108を送出し、低い方にゲイン
切替動作を行う(ステップ23、24)。
れている望ましい値(目標値)と比較する(ステップ2
2)。この実施例では、図示のように、第1と第2の大
小2種の目標値SH、SLが設定されている。ステップ2
2で比較した結果、代表値が第1の目標値SHより大き
い場合は、入力レベルが大きすぎると判断し、マイクロ
プロセッサ43は信号入力アンプ141、151に対し
切替指令信号107、108を送出し、低い方にゲイン
切替動作を行う(ステップ23、24)。
【0034】一方、ステップ22で比較した結果が否定
Nになったときには、次に第2の目標値SLと比較し(ス
テップ25)、代表値がこの第2の目標値SLより小さい
場合は、今度は入力レベルが小さすぎると判断し、逆
に、高い方にゲイン切替動作を行う(ステップ26、2
7)。そして、代表値がこの大小2つの目標値間に納ま
っていれば、ステップ25での結果は否定Nになり、望
ましい入力レベルにあるとしてゲイン切替は行われな
い。なお、以上の実施例では、大小2種の目標値SH、
SLを設定していたが、この目標値の数を更に多数設定
しておき、それらと比較してゲインの切り替えを行なえ
ば、より細かなゲイン調整を行うことができる。
Nになったときには、次に第2の目標値SLと比較し(ス
テップ25)、代表値がこの第2の目標値SLより小さい
場合は、今度は入力レベルが小さすぎると判断し、逆
に、高い方にゲイン切替動作を行う(ステップ26、2
7)。そして、代表値がこの大小2つの目標値間に納ま
っていれば、ステップ25での結果は否定Nになり、望
ましい入力レベルにあるとしてゲイン切替は行われな
い。なお、以上の実施例では、大小2種の目標値SH、
SLを設定していたが、この目標値の数を更に多数設定
しておき、それらと比較してゲインの切り替えを行なえ
ば、より細かなゲイン調整を行うことができる。
【0035】次に、図3は、このようなゲイン切替動作
を実行する制御回路の1実施例で、この実施例は、マイ
クロプロセッサ(マイコン)430の入力信号経路にある
ローパスフィルタ410とA/D変換器420の間にゲ
イン調整用の電子ボリューム回路460を設け、出力信
号経路にあるD/A変換器440とローパスフィルタ4
50通過後のパワーアンプ5の手前の位置には、同じく
ゲイン調整用の電子ボリューム回路470を設けたもの
である。
を実行する制御回路の1実施例で、この実施例は、マイ
クロプロセッサ(マイコン)430の入力信号経路にある
ローパスフィルタ410とA/D変換器420の間にゲ
イン調整用の電子ボリューム回路460を設け、出力信
号経路にあるD/A変換器440とローパスフィルタ4
50通過後のパワーアンプ5の手前の位置には、同じく
ゲイン調整用の電子ボリューム回路470を設けたもの
である。
【0036】そして、これら電子ボリューム回路46
0、470に対するゲイン切替信号はマイコン430の
I/Oポート431、432からディジタル信号として
出力され、これがD/A変換回路480、490により
アナログのレベルコントロール信号に変換されて入力さ
れるようになっている。なお、この実施例では、I/O
ポートから送出されたディジタル信号は5ビットで、こ
れによりゲイン切替は32段階にわたって制御できるよ
うになっている。
0、470に対するゲイン切替信号はマイコン430の
I/Oポート431、432からディジタル信号として
出力され、これがD/A変換回路480、490により
アナログのレベルコントロール信号に変換されて入力さ
れるようになっている。なお、この実施例では、I/O
ポートから送出されたディジタル信号は5ビットで、こ
れによりゲイン切替は32段階にわたって制御できるよ
うになっている。
【0037】ところで、この実施例のように、特に参照
信号(センサ信号)の入力ゲインの切替を行った場合、問
題点が2つある。まず、第1の問題点は、切替直後の参
照信号xkのレベル変化により、(1)式から明らかなよう
に、2次音制御出力ymも変化してしまうため、スピー
カからの音量が不連続に変化し、騒音の相殺が乱れてし
まうことである。次に、第2の問題点は、参照信号xk
の大きさが、(2)から明らかなように、適応フィルタw
mkの1サンプルごとの更新量の大きさに影響するため、
適応収束の速度も切替前後で変ってしまい、騒音の相殺
に必要な制御の連続性が失われてしまうことである。
信号(センサ信号)の入力ゲインの切替を行った場合、問
題点が2つある。まず、第1の問題点は、切替直後の参
照信号xkのレベル変化により、(1)式から明らかなよう
に、2次音制御出力ymも変化してしまうため、スピー
カからの音量が不連続に変化し、騒音の相殺が乱れてし
まうことである。次に、第2の問題点は、参照信号xk
の大きさが、(2)から明らかなように、適応フィルタw
mkの1サンプルごとの更新量の大きさに影響するため、
適応収束の速度も切替前後で変ってしまい、騒音の相殺
に必要な制御の連続性が失われてしまうことである。
【0038】そこで、これらの問題点に対処するため、
この実施例では、さらに以下に説明する処理がマイクロ
プロセッサ43によって実行されるようになっている。
まず、図4は、参照信号入力ゲイン切替の前後で、2次
音のスピーカ音量が不連続に変化しないようにするため
の処理を示したもので、まず、参照信号、すなわちディ
ジタル信号102について、図2のステップ21の処理
の後、図2のステップ22、25の処理と同じようにし
て、その大小が判断される(ステップ40、41)。
この実施例では、さらに以下に説明する処理がマイクロ
プロセッサ43によって実行されるようになっている。
まず、図4は、参照信号入力ゲイン切替の前後で、2次
音のスピーカ音量が不連続に変化しないようにするため
の処理を示したもので、まず、参照信号、すなわちディ
ジタル信号102について、図2のステップ21の処理
の後、図2のステップ22、25の処理と同じようにし
て、その大小が判断される(ステップ40、41)。
【0039】そして、これらの判定結果により、マイク
ロプロセッサ43から信号入力アンプ141への切替指
令信号107が送出されたとすると(ステップ42、4
3)、これに応じて、同時にパワーアンプ5へもゲイン
切替指令信号109が送出されるようになっている(ス
テップ44、45)。
ロプロセッサ43から信号入力アンプ141への切替指
令信号107が送出されたとすると(ステップ42、4
3)、これに応じて、同時にパワーアンプ5へもゲイン
切替指令信号109が送出されるようになっている(ス
テップ44、45)。
【0040】ここで、これらのステップ42と43、そ
れにステップ44と45から明らかなように、このとき
でのゲイン切替の方向は、信号入力アンプ141とパワ
ーアンプ5では逆方向になるようになっている。そし
て、このとき、信号入力アンプ141のゲイン修正量に
対するパワーアンプ5の切替の修正量は、同一の適応フ
ィルタに対する最終のスピーカ音量が変わらないような
レベルに設定されている。
れにステップ44と45から明らかなように、このとき
でのゲイン切替の方向は、信号入力アンプ141とパワ
ーアンプ5では逆方向になるようになっている。そし
て、このとき、信号入力アンプ141のゲイン修正量に
対するパワーアンプ5の切替の修正量は、同一の適応フ
ィルタに対する最終のスピーカ音量が変わらないような
レベルに設定されている。
【0041】なお、上記したレベルの設定については、
初期的に同定した、車室内空間でのセンサ信号101→
2次音100→エラー信号105間の電気音響伝達系の
伝達関数を考慮して設定することにより、適正に行なう
ことができる。
初期的に同定した、車室内空間でのセンサ信号101→
2次音100→エラー信号105間の電気音響伝達系の
伝達関数を考慮して設定することにより、適正に行なう
ことができる。
【0042】従って、以上の実施例によれば、制御コン
トローラへのA/D入力ゲイン及びD/A出力後のスピ
ーカアンプゲインが、信号レベルに応じて可変制御され
るので、騒音(エラー信号)や振動(参照信号)が広いダイ
ナミックレンジをもって常に変化したとしても、コント
ローラ内部の制御演算の(ビット当りの)分解能が常に最
適であるように保たれ、制御効果が低下することはな
く、しかも、このとき、この実施例によれば、参照信号
入力ゲイン切替の前後で、2次音のスピーカ音量が不連
続に変化しないようにすることができ、常に的確な騒音
の抑圧を得ることができる。
トローラへのA/D入力ゲイン及びD/A出力後のスピ
ーカアンプゲインが、信号レベルに応じて可変制御され
るので、騒音(エラー信号)や振動(参照信号)が広いダイ
ナミックレンジをもって常に変化したとしても、コント
ローラ内部の制御演算の(ビット当りの)分解能が常に最
適であるように保たれ、制御効果が低下することはな
く、しかも、このとき、この実施例によれば、参照信号
入力ゲイン切替の前後で、2次音のスピーカ音量が不連
続に変化しないようにすることができ、常に的確な騒音
の抑圧を得ることができる。
【0043】次に、図5は、切替前後において適応フィ
ルタの更新速度が変化しないようにするための本発明の
一実施例による処理を示したもので、図4の処理におけ
るステップ43とステップ45での処理が、それぞれス
テップ50とステップ51の処理に変更されている以外
は、図4の処理と同じである。まず、参照信号、すなわ
ちディジタル信号102について、図2のステップ21
の処理の後、図2のステップ22、25の処理と同じよ
うにして、その大小が判断される(ステップ40、4
1)。
ルタの更新速度が変化しないようにするための本発明の
一実施例による処理を示したもので、図4の処理におけ
るステップ43とステップ45での処理が、それぞれス
テップ50とステップ51の処理に変更されている以外
は、図4の処理と同じである。まず、参照信号、すなわ
ちディジタル信号102について、図2のステップ21
の処理の後、図2のステップ22、25の処理と同じよ
うにして、その大小が判断される(ステップ40、4
1)。
【0044】そして、これらの判定結果により、マイク
ロプロセッサ43から信号入力アンプ141への切替指
令信号107が送出されたとすると(ステップ42、4
3)、これに応じて、同時に収束係数αmkが変更される
ようにしたものである(ステップ50、51)。そして、
このとき、ステップ42とステップ50、それにステッ
プ44とステップ51での入力アンプ141のゲイン
と、収束係数αmkの大小関係が反対になっている点も、
図4の場合と同じである。
ロプロセッサ43から信号入力アンプ141への切替指
令信号107が送出されたとすると(ステップ42、4
3)、これに応じて、同時に収束係数αmkが変更される
ようにしたものである(ステップ50、51)。そして、
このとき、ステップ42とステップ50、それにステッ
プ44とステップ51での入力アンプ141のゲイン
と、収束係数αmkの大小関係が反対になっている点も、
図4の場合と同じである。
【0045】上記(2)式からも明らかなように、参照信
号の入力レベル変化に伴ってフィルタードX:rlmk(n)
の大きさも変化し、結果として適応フィルタwmk(i)の
更新速度に影響してしまう。特に入力レンジを上げたと
きには更新が早くなるので、一見、好ましいようではあ
るが、制御安定限界を超える場合があり得るので、必ず
しもそうではない。
号の入力レベル変化に伴ってフィルタードX:rlmk(n)
の大きさも変化し、結果として適応フィルタwmk(i)の
更新速度に影響してしまう。特に入力レンジを上げたと
きには更新が早くなるので、一見、好ましいようではあ
るが、制御安定限界を超える場合があり得るので、必ず
しもそうではない。
【0046】ここで、このアルゴリズムの安定条件は、
次の(3)式で表わされる。 αmk・I・σmk 2≦1, σ2=<Σlrlmk 2>…… ……(3) 但し、Iはフィルタwmk(i)のタップ数、<Σlrlm>は
期待値 そこで、この図5の処理では、入力レンジの切替前後
で、この(3)式による安定条件を満足し、なおかつつ更
新速度が一定に保たれるように制御するため、信号入力
アンプ141のゲイン修正によるσmk 2の変化分の二乗
に反比例して、収束係数αmkの値を変化させるようにな
っている。
次の(3)式で表わされる。 αmk・I・σmk 2≦1, σ2=<Σlrlmk 2>…… ……(3) 但し、Iはフィルタwmk(i)のタップ数、<Σlrlm>は
期待値 そこで、この図5の処理では、入力レンジの切替前後
で、この(3)式による安定条件を満足し、なおかつつ更
新速度が一定に保たれるように制御するため、信号入力
アンプ141のゲイン修正によるσmk 2の変化分の二乗
に反比例して、収束係数αmkの値を変化させるようにな
っている。
【0047】従って、この実施例によれば、適応収束の
速度が切替前後で変化しないので、騒音の相殺に必要な
制御の連続性を充分に持たせることができる。
速度が切替前後で変化しないので、騒音の相殺に必要な
制御の連続性を充分に持たせることができる。
【0048】ところで、上記実施例のように、エラー信
号105に応じて信号入力アンプ141及びスピーカ3
へのパワーアンプ5のゲイン切替調整を行った場合に
は、厳密にいえば、(2)式で表わされる音響伝達関数C
lm^の特性(大きさ)も変化し、初期設定した値と異なっ
てくるため、これを再調整する必要がある。但し、アン
プゲインを調整しても、回路的に位相特性が大きく変化
しないようになっている場合には、ゲイン切替に対応し
て、このゲインに比例して、初期設定してある音響伝達
関数Clm^を調整するだけでよい。そして、これは、収
束係数αmkの調整に置き換えることができる。
号105に応じて信号入力アンプ141及びスピーカ3
へのパワーアンプ5のゲイン切替調整を行った場合に
は、厳密にいえば、(2)式で表わされる音響伝達関数C
lm^の特性(大きさ)も変化し、初期設定した値と異なっ
てくるため、これを再調整する必要がある。但し、アン
プゲインを調整しても、回路的に位相特性が大きく変化
しないようになっている場合には、ゲイン切替に対応し
て、このゲインに比例して、初期設定してある音響伝達
関数Clm^を調整するだけでよい。そして、これは、収
束係数αmkの調整に置き換えることができる。
【0049】しかしながら、回路特性の問題により、ゲ
イン切替により初期設定してある音響伝達関数Clm^に
対して位相特性が大幅に変化してしまう場合には、切替
後の音響伝達系のモデル誤差により、適応制御不能にな
ってしまう虞れが多分に生じてしまうので、再調整が不
可避となる。
イン切替により初期設定してある音響伝達関数Clm^に
対して位相特性が大幅に変化してしまう場合には、切替
後の音響伝達系のモデル誤差により、適応制御不能にな
ってしまう虞れが多分に生じてしまうので、再調整が不
可避となる。
【0050】図6は、このような場合に対処し得るよう
にした場合の本発明の一実施例で、ゲイン修正量に対応
して複数個の音響伝達関数Clm^を用意しておき、切替
に応じて、最適な音響伝達関数Clm^を再設定するよう
にしたものである。まず、マイクロプロセッサ43には
所定のテーブルが用意してあり、これにP個の設定音響
伝達関数Cplm^(p=0,…,P−1)を、予め各ゲイ
ン設定値に対応した音響伝達関数Clm^の値としてテー
ブル設定されている。
にした場合の本発明の一実施例で、ゲイン修正量に対応
して複数個の音響伝達関数Clm^を用意しておき、切替
に応じて、最適な音響伝達関数Clm^を再設定するよう
にしたものである。まず、マイクロプロセッサ43には
所定のテーブルが用意してあり、これにP個の設定音響
伝達関数Cplm^(p=0,…,P−1)を、予め各ゲイ
ン設定値に対応した音響伝達関数Clm^の値としてテー
ブル設定されている。
【0051】そして、ステップ60、61で、入力アン
プ142とパワーアンプ5の少なくとも一方にゲイン切
替指令信号108、109が送出されたと判断されたと
き、ステップ62の処理を実行し、ゲイン修正量に対応
して、P個のテーブル設定値のうちから最適な1個の音
響伝達関数Clm^を選択し、それをステップ63で新し
い音響伝達関数Clm^の値として再設定し、(2)式での
適応更新に対応するようにしたものである。
プ142とパワーアンプ5の少なくとも一方にゲイン切
替指令信号108、109が送出されたと判断されたと
き、ステップ62の処理を実行し、ゲイン修正量に対応
して、P個のテーブル設定値のうちから最適な1個の音
響伝達関数Clm^を選択し、それをステップ63で新し
い音響伝達関数Clm^の値として再設定し、(2)式での
適応更新に対応するようにしたものである。
【0052】従って、この実施例によれば、ゲイン切替
により初期設定してある音響伝達関数Clm^に対して位
相特性が大幅に変化してしまう場合でも、適応制御が不
能になってしまう虞れがなく、常に的確な騒音抑圧を得
ることができる。
により初期設定してある音響伝達関数Clm^に対して位
相特性が大幅に変化してしまう場合でも、適応制御が不
能になってしまう虞れがなく、常に的確な騒音抑圧を得
ることができる。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、車両の走行中に発生す
る車室内騒音など、変動のダイナミックレンジが広く、
しかも時々刻々音圧レベルが変化しているような騒音に
対しても常に安定して制御ができるので、高い雑音抑圧
性能を確保できるという効果がある。
る車室内騒音など、変動のダイナミックレンジが広く、
しかも時々刻々音圧レベルが変化しているような騒音に
対しても常に安定して制御ができるので、高い雑音抑圧
性能を確保できるという効果がある。
【図1】本発明による能動型騒音制御装置の一実施例を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例における入力信号アンプの切
替動作を説明するためのフロ−チャ−トである。
替動作を説明するためのフロ−チャ−トである。
【図3】本発明におけるゲイン切替制御回路の一実施例
を示す回路図である。
を示す回路図である。
【図4】本発明の一実施例におけるゲイン切替時での制
御手順の一例を示すフローチャートである。
御手順の一例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の一実施例における適応フィルタ更新一
定のための制御手順の一例を示すフローチャートであ
る。
定のための制御手順の一例を示すフローチャートであ
る。
【図6】本発明の一実施例における音響伝達関数設定の
ための制御手順の一例を示すフローチャートである。
ための制御手順の一例を示すフローチャートである。
1 加速度センサ 2 マイクロフォン 3 スピ−カ 4 コントロ−ラ 5 パワ−アンプ 43 プロセッサ 141、142 入力アンプ(可変) 100 2次音 101 センサ検出信号 105 車室内音圧信号 107、108、109 ゲイン切替指令信号 460、470 電子ボリュ−ム回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G10K 11/16 H03H 21/00 8842−5J
Claims (4)
- 【請求項1】 所定の空間内の音をエラー信号として検
出するための少なくとも1個の音響−電気変換手段と、
前記空間内に所定の音を生成するための少なくとも1個
の電気−音響変換手段と、制御すべき騒音と強い相関を
持つ信号を参照信号として検出する少なくとも1個の物
理量−電気変換手段と、所定の評価関数を最小にするよ
うにして前記参照信号から2次音制御信号を生成する少
なくとも1個の適応フィルタを有する適応信号処理手段
とを備え、前記2次音制御信号を前記電気−音響変換手
段に供給することにより、騒音に対して同一の振幅で逆
位相の2次音を前記空間内に生成し、波形干渉により騒
音を打ち消すようにした能動型騒音制御装置において、 前記適応信号処理手段に入力される前記エラー信号のレ
ベルを制御する第1の入力ゲイン可変手段と、 前記適応信号処理手段に入力される前記参照信号のレベ
ルを制御する第2の入力ゲイン可変手段と、 前記2次音の出力レベルを制御する出力ゲイン可変手段
とを設け、 前記第1と第2の入力ゲイン可変手段の少なくとも一方
により信号レベルが制御されたときには、そのレベルの
増減方向と反対の方向に前記出力ゲイン可変手段による
出力レベルが増減制御されるように構成したことを特徴
とする能動型騒音制御装置。 - 【請求項2】 請求項1の発明において、前記適応フィ
ルタの収束係数を調整する収束係数調整手段を設け、 前記第1と第2の入力ゲイン可変手段の少なくとも一方
により信号レベルが制御されたときには、そのレベルの
増減方向と反対の方向に前記収束係数が増減調整される
ように構成されていることを特徴とする能動型騒音制御
装置。 - 【請求項3】 請求項1の発明において、前記空間内で
の2次音出力からエラー信号検出までの電気音響信号伝
達特性を前記適応信号処理手段から見てモデル化した伝
達関数が複数個設定されているテーブルを設け、 前記第1と第2の入力ゲイン可変手段の少なくとも一方
により信号レベルが制御されたとき、前記適応フィルタ
形成のため用いる伝達関数が切替設定されるように構成
されていることを特徴とする能動型騒音制御装置。 - 【請求項4】 請求項1の発明において、前記第1と第
2の入力ゲイン可変手段と、前記出力ゲイン可変手段
は、前記参照信号とエラー信号を一定時間測定し、その
測定値の平均値、二乗平均値、最大ピーク値、及び一定
値以上のピーク値頻度のうちの少なくとも一種の情報に
基づいてレベル制御を行なうように構成されていること
を特徴とする能動型騒音制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6140360A JPH086573A (ja) | 1994-06-22 | 1994-06-22 | 能動型騒音制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6140360A JPH086573A (ja) | 1994-06-22 | 1994-06-22 | 能動型騒音制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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1994
- 1994-06-22 JP JP6140360A patent/JPH086573A/ja active Pending
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