JP3402331B2 - 雑音低減装置 - Google Patents

雑音低減装置

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JP3402331B2 JP17389792A JP17389792A JP3402331B2 JP 3402331 B2 JP3402331 B2 JP 3402331B2 JP 17389792 A JP17389792 A JP 17389792A JP 17389792 A JP17389792 A JP 17389792A JP 3402331 B2 JP3402331 B2 JP 3402331B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、適応型の雑音低減装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から適応型雑音低減装置として、図
8に示すような回路が知られている。図8において、1
は主要入力端子、2は参照入力端子であって、主要入力
端子1を通じて入力された信号は遅延回路3を介して合
成回路4に供給される。また、参照入力端子2を通じて
入力された信号は、適応フィルタ回路5を介して合成回
路4に供給され、遅延回路3からの信号から減算され
る。この合成回路4の出力は、適応フィルタ回路5に帰
還されると共に、出力端子6に導出される。
【0003】この雑音低減装置においては、主要入力端
子1には、希望信号sと、これと無相関の雑音信号n0
とが加算されたものが入力される。一方、参照入力端子
2には、雑音信号n1 が入力される。この参照入力の雑
音信号n1 は、希望信号sとは無相関であるが、雑音信
号n0 とは相関があるようにされている。
【0004】適応フィルタ回路5は、参照入力雑音信号
n1 をフィルタリングして、雑音信号n0 に近似する信
号yを出力する。この適応フィルタ回路5の出力信号y
として、雑音信号n0 と逆相、等振幅の信号を得るよう
にすることもできる。遅延回路3は、適応フィルタ回路
5での処理時間を考慮して、減算処理する信号の時間合
わせをするためのものである。
【0005】適応フィルタ回路5における適応のアルゴ
リズムは、合成回路4の出力である減算出力(残差出
力)eを最小にするように働く。すなわち、今、s,n
0 ,n1 ,yが統計的に定常であり、平均値が0である
と仮定すると残差出力eは、 e=s+n0 −y となる。これを二乗したものの期待値は、sがn0 と、
また、yと無相関であるから、 E[e2 ]=E[s2 ]+E[(n0 −y)2 ]+2E
[s(n0 −y)]=E[s2 ]+E[(n0 −
y)2 ] となる。適応フィルタ回路5が収束するものとすれば、
適応フィルタ回路5は、E[e2 ]が最小になるように
調整されるものである。このとき、E[s2 ]は影響を
受けないので、 Emin [e2 ]=E[s2 ]+Emin [(n0 −
y)2 ] となる。
【0006】すなわち、E[e2 ]が最小化されること
によってE[(n0 −y)2 ]が最小化され、適応フィ
ルタ回路5の出力yは、雑音信号n0 の推定量になる。
そして、合成回路4からの出力の期待値は、希望信号s
のみとなる。すなわち、適応フィルタ回路5を調整して
全出力パワーを最小化することは、減算出力eが、希望
音声信号sの最小二乗推定値になることに等しい。
【0007】合成回路4が音響合成手段となる場合もあ
る。すなわち、適応フィルタ回路5で、雑音と逆相、等
振幅の雑音打ち消し音声信号−y形成し、これをスピー
カなどに供給して、主要音声に音響的に加算して雑音低
減する構成とする。この場合の残差eは、残差検出用マ
イクロホンで収音することなる。
【0008】なお、適応フィルタ回路5はアナログ信号
処理回路で実現する場合とデジタル信号処理回路で実現
する場合の、いずれでも可能である。適応フィルタ回路
5を、デジタルフィルタを用いて実現した場合の例を図
9に示す。この例は、適応のアルゴリズムとして、いわ
ゆるLMS(最小平均自乗)法を使用する。
【0009】図9に示すように、この例では、FIRフ
ィルタ型の適応線形結合器300を使用する。これは、
それぞれ単位サンプリング時間の遅延時間Z-1を有する
複数個の遅延回路DL1,DL2,……DLm(mは正
の整数)と、入力雑音n1 及び各遅延回路DL1,DL
2,……DLmの出力信号と加重係数との掛け算を行う
加重回路MX0,MX1,MX2,……MXmと、加重
回路MX0〜MXmの出力を加算する加算回路310を
備える。加算回路310の出力はyである。
【0010】加重回路MX0〜MXmに供給する加重係
数は、例えばマイクロコンピュータからなるLMS演算
回路320で、合成回路4からの残差信号eに基づいて
形成される。このLMS演算回路320で実行されるア
ルゴリズムは、次のようになる。
【0011】今、時刻k における入力ベクトルXk を、
図9にも示すように、 Xk =[x0k1k2k ・・・xmkT とし、出力をyk 、加重係数をwjk(j=0,1,2,…m )と
すると、入出力の関係は、次の数1に示すように、
【0012】
【数1】 となる。
【0013】そして、時刻k における加重ベクトルWk
を、 Wk =[w0k1k2k ・・・wmkT と定義すれば、入出力関係は、 yk =Xk T ・Wk で与えられる。ここで、希望の応答をdk とすれば、残
差ek は次のように表される。 ek =dk −yk=dk −Xk T ・Wk LMS法では、加重ベクトルの更新を、 Wk+1 =Wk +2μ・ek ・Xk … (2) なる式(2)により順次行っていく。ここで、μは適応
の速度と安定性を決める利得因子(ステップゲイン)で
ある。
【0014】上記式(2)において、ある時点k での係
数ベクトルWk を修正するベクトルが、式(2)の右辺
の第2項であるが、利得因子μと瞬時誤差ek とはスカ
ラー値で、ともに修正値を直接左右する。同じく参照入
力ベクトルXk も積の形で働くので、これも修正値を左
右する。平均的な収束の時定数τa は、 τa =(n+1)/4μ・trE〔Xi j T 〕 で表される。ここで、nは参照入力ベクトルの次数(F
IRフィルタのタップ数に対応)、trE〔Xi j T
は参照入力の平均パワーである。つまり、FIRフィル
タのタップ数が大きいほど収束速度は遅くなり、利得因
子μが大きいほど収束速度が速くなる。
【0015】定常的な信号の場合、収束速度が速いと最
終的な残留雑音レベルが大きく、逆に収束が緩慢である
と最終的な雑音レベルが小さくなる。しかし、対象とす
る信号が音声のように変動する場合には、収束しきる前
にその性質が変化してしまうため、ある程度収束速度が
速い方がキャンセル量が大きくなる。
【0016】利得因子μの値は、適応フィルタ回路5が
雑音n0 を打ち消すものに近づき、装置の出力が希望信
号sと同等のものになるように収束するためには、次の
条件を満足する必要がある。 0<μ<1/(FIRフィルタのタップ数+1)(信号の電力)…(3) μが、式(3)の範囲より大きくなると、適応フィルタ
回路5の出力yは発散してしまい、装置の出力として大
きなノイズを発する。
【0017】従来、利得因子μの値は、適応フィルタ3
00のタップ数と、参照入力信号の大きさ(電力)とを
勘案して、上記の式(3)を満足して適応フィルタ回路
5が正常に動作する(収束する)ように、一定の値に定
められている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところが、利得因子μ
が上述の式(3)を満足するように定められていても、
従来の適応型雑音低減装置においては、利得因子μが一
定に定められているため、参照入力として過大な入力が
あったときには、装置出力が発散してしまい、大きな雑
音を発生し、雑音低減装置として動作しなくなることが
あった。
【0019】これは、前記式(3)において、信号の電
力が過大になった場合に相当し、式(3)の右辺が非常
に小さくなるため、適当に定められていたはずの利得因
子μの値が式(3)の範囲外になり、適応フィルタ回路
5の出力yが発散してしまうからである。そこで、利得
因子μの値を予め小さくしておき、式(3)の収束条件
を満たす信号の上限値を大きくしておくことが考えられ
る。しかし、それでは、前述したように収束速度が遅く
なってしまい、実用にならない。
【0020】この発明は、以上の点に鑑み、定常状態に
おける収束速度の低下を招くことなく、過大な電力の参
照入力があったときでも、発散を防止することができる
雑音低減装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明による雑音低減装置においては、参照入力
に過大入力があったときには、適応アルゴリズムの利得
因子の値を変更させるようにすることを特徴とする。
【0022】この発明で使用可能な適応のアルゴリズム
としては、上述のLMS法の他に、このLMS法を改良
した方法や、学習同定法などが知られている。学習同定
法の場合の加重ベクトルの更新は、 Wk+1 =Wk +α・ek ・Xk /‖Xk 2 … (4) なる式(4)により行われる。
【0023】加重ベクトルの更新の演算式は、一般化す
ると、直前の加重係数の値と、残差eと参照入力Xの関
数f(e,X)と、例えば利得因子と呼ばれる係数cに
より決定でき、 Wk+1 =Wk +c・f(ek ,Xk ) … (5) で表わすことができる。
【0024】この発明の構成を後述の実施例の参照符号
を対応させると、主要入力信号中の雑音信号と相関が強
い参照入力信号Xから前記雑音信号に近似する信号を得
る適応フィルタ回路24と、この適応フィルタ回路24
の出力信号と前記主要入力信号とを合成して、前記主要
入力中に含まれる雑音を低減するための合成手段15と
を備え、合成手段15での合成結果の残差eが適応フィ
ルタ回路24に供給され、適応フィルタ回路24では、
前記残差eの出力パワーが最小になるように、適応フィ
ルタの係数Wを、前記式(5)にしたがって更新するよ
うにする雑音低減装置において、参照入力信号Xのレベ
ルを検出する手段25と、この検出レベルに応じて、前
記式(5)における係数cの値を変更する手段24Mと
を設けたことを特徴とする。
【0025】
【作用】上述の構成のこの発明によれば、参照入力とし
て過大な信号入力があったときには、係数cが小さくさ
れて、システムが発散しないようにされる。
【0026】
【実施例】以下、この発明による雑音低減方法及び装置
の一実施例を図を参照しながら説明する。図1は、この
発明による雑音低減装置の一実施例で、11は希望音源
10からの希望音声を収音するための主要入力用マイク
ロホンである。この主要入力用マイクロホン11で収音
される音声には、希望音声と相関の無いあるいは少ない
雑音源20からの雑音を含む。
【0027】また、21は、雑音源20からの雑音を収
音するための参照入力用マイクロホンである。参照入力
用マイクロホン21は、例えば雑音源20の近傍に設置
されたり、希望音声を収音しないように遮音などがなさ
れる。
【0028】主要入力用マイクロホン11により収音さ
れ、電気信号に変換されて得られた主要音声信号は、ア
ンプ12を介してA/Dコンバータ13に供給されて、
デジタル信号に変換され、後述する適応フィルタ回路2
4での処理時間を考慮する遅延回路14を介して合成回
路15に供給される。
【0029】また、参照入力用マイクロホン21により
雑音源20から収音され、電気信号に変換されて得られ
た雑音信号(参照入力信号)は、アンプ22を介してA
/Dコンバータ23に供給されて、デジタル信号に変換
され、適応フィルタ回路24に供給される。そして、こ
の適応フィルタ回路24の出力信号が合成回路15に供
給されて、遅延回路14からの主要音声信号から減算さ
れる。この合成回路15の出力信号は、適応フィルタ回
路24に帰還されると共に、D/Aコンバータ16によ
りアナログ信号に戻され、出力端子17に導出される。
【0030】適応フィルタ回路24は、前述した図9の
FIRデジタルフィルタを用いた構成とされ、LMS演
算回路24Mにより前記式(2)により加重係数Wの更
新を行い、主要入力音声中に含まれる雑音信号に、参照
入力としての雑音信号が近似するように適応制御を行
う。その結果、合成回路15では、主要入力用マイクロ
ホン11からの主要音声信号から雑音が減算されてキャ
ンセルされ、出力端子17には雑音が低減された希望音
声が得られる。
【0031】そして、A/Dコンバータ23からのデジ
タル信号がレベル検出回路25に供給され、参照入力信
号のレベル(瞬時値)が予め設定されたスレッショール
ド値と比較され、参照入力信号として過大な入力があっ
たときには、それが検出されて、このレベル検出回路2
5の出力の状態が定常状態と変化する。このレベル検出
回路25の出力は、適応フィルタ回路24のLMS演算
回路24Mに供給される。
【0032】このLMS演算回路24Mでは、レベル検
出回路25の出力から参照入力信号として過大入力が入
力されたと検出したときには、式(2)における利得因
子μの値を、定常値より小さい値に変更して加重係数の
更新を続行する。このため、適応フィルタ回路24の出
力が発散することなく、適応雑音低減処理が続行する。
そして、参照入力レベルがレベル検出回路25のスレッ
ショールド値より小さくなると、LMS演算回路24M
は、利得因子μを定常値に戻す。
【0033】LMS演算回路24Mをマイクロコンピュ
ータで構成する場合には、レベル検出・比較もデジタル
信号の例えば所定の1ビットを監視するだけで可能であ
るので、レベル検出回路25を別個に設ける必要はな
い。その場合のLMS演算回路24Mでの処理のフロー
チャートを図2に示す。
【0034】すなわち、A/Dコンバータ23からの参
照入力データXを読み込み(ステップ101)、その参
照入力データXが予め設定されたスレッショールド値L
thより大きいか否か判別する(ステップ102)。この
判別の結果、参照入力データXがスレッショールド値L
thより小さいときには、ステップ103に進み、利得因
子μを定常値μn として、ステップ105に進み、前述
した式(2)により加重係数の演算を行う。また、判別
の結果、参照入力データXがスレッショールド値Lthよ
り大きいときには、ステップ104に進んで、利得因子
μを定常値μnの例えば1/10に小さく変更する。そ
の後、ステップ105に進んで、前述した式(2)によ
り加重係数の演算を行う。このステップ105の後は、
ステップ101に戻り、次の参照入力データについて同
様の処理を繰り返し行う。
【0035】以上の例では、利得因子μの値を参照入力
が過大入力となったときに、定常値より小さい値に変更
するようにしたが、過大入力となったときに、利得因子
μの値を0に変更するようにしてもよい。この場合に
は、適応フィルタの加重係数は過大入力が入力される直
前のものが維持される。このようにした場合には、利得
因子μの値は、定常値と0とを切り換えればよいので、
ハードウエアへの負担をほとんど増やすことなく、参照
入力の過大入力時の適応フィルタ回路24の出力の発散
防止を実現することができる。
【0036】また、以上の例では、1つのスレッショー
ルド値を設定して、μは定常値と過大入力時の値とを切
り換えるようにしたが、スレッショールド値を複数段階
分用意すると共に、利得因子μの値も複数通り用意し
て、参照入力レベルの大きさに応じて利得因子μの値を
変更するようにしてもよい。
【0037】以上の例では、参照入力の過大入力時にL
MS演算回路24Mで、利得因子μを変更するようにし
たが、合成回路15から適応フィルタ回路24にフィー
ドバックする残差を利得制御するようにしてもよい。
【0038】すなわち、図3はその場合の一実施例のブ
ロック図である。この図3において、図1の例と同一部
分には同一符号を付し、その説明を省略する。この例に
おいては、合成回路15からの残差は、利得調整回路2
6を介して適応フィルタ回路24にフィードバックされ
る。そして、レベル検出回路25の出力がこの利得調整
回路26に供給され、利得が参照入力レベルに応じて調
整されるようにされる。すなわち、参照入力信号レベル
がレベル検出回路25のスレッショールド値を越える過
大入力になったときには、利得調整回路26の利得が定
常値より小さくされる。あるいは、利得が零にされる。
これにより、式(2)の加重係数の更新式の第2項が定
常値より小さくなり、あるいは零になる。したがって、
適応フィルタ回路24の出力が発散するのを防止するこ
とができる。
【0039】図4〜図7は、この発明の効果を確認する
実験結果を示すものである。すなわち、図4は主要入力
信号の波形を、図5は参照入力信号の波形を、それぞれ
示している。そして、利得因子μを一定値の0.001
に固定したときの雑音低減装置の出力の波形を図6に示
し、騒音の振幅が10倍になったところで発散してしま
っている。また、この発明による雑音低減装置の出力の
波形を図7に示す。この例は、参照入力からの入力波形
の振幅の絶対値が0.2以内の場合は、利得因子μを
0.001にし、前記振幅の値が0.2を越えるときは
利得因子μを0.0001になるように設定し、雑音低
減を計った場合である。図7から、この発明の効果は明
らかである。
【0040】なお、この発明は、上述の例に限らず、前
述した音響的に雑音を低減する装置に適用できることは
言うまでもない。
【0041】また、適応のアルゴリズムは、LMSアル
ゴリズムに限られるものではなく、その改良方法や学習
同定法、その他を使用することができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、参照入力信号レベルを監視し、それが過大になった
ときには、利得因子を小さくし、あるいは適応フィルタ
回路にフィードバックする残差を小さくするようにした
ので、適応フィルタ回路の出力が発散するのを防止する
ことができる。しかも、そのために、ハードウエアの規
模を大きくする必要はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による雑音低減装置の一実施例のブロ
ック図である。
【図2】この発明による雑音低減装置の一実施例を説明
するためのフローチャートである。
【図3】この発明による雑音低減装置の他の実施例のブ
ロック図である。
【図4】主要入力波形の一例を示す図である。
【図5】参照入力波形の一例を示す図である。
【図6】従来の雑音低減装置の出力波形を示す図であ
る。
【図7】この発明による雑音低減装置の一例の出力波形
を示す図である。
【図8】適応雑音低減装置の概要を示すブロック図であ
る。
【図9】適応フィルタ回路の一実施例を示す図である。
【符号の説明】
11 主要入力用マイクロホン 15 合成回路 21 参照入力用マイクロホン 24 適応フィルタ回路 25 レベル検出回路 26 利得調整回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−216599(JP,A) 特開 平3−266516(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04R 3/00 320 G10K 11/178 H03H 21/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主要入力信号中の雑音信号と相関が強い
    参照入力信号Xから前記雑音信号に近似する信号を得る
    適応フィルタ回路と、 この適応フィルタ回路の出力信号と前記主要入力信号と
    を合成して、前記主要入力中に含まれる雑音を低減する
    ための合成手段とを備え、 前記合成手段での合成結果の残差eが前記適応フィルタ
    回路に供給され、前記適応フィルタ回路では、前記残差
    eの出力パワーが最小になるように、適応フィルタの係
    数Wを、下記の式(1)にしたがって更新するようにす
    る雑音低減装置において、 前記参照入力信号Xのレベルを検出する手段と、 この検出レベルに応じて、下記の式(1)における係数
    cの値を変更する手段とを設けた雑音低減装置。 Wk+1 =Wk +c・f(ek ,Xk ) … (1) なお、Wk ,ek ,Xk は時刻k におけるフィルタ係
    数、残差、参照入力をそれぞれ表わす。
  2. 【請求項2】 前記参照入力信号Xのレベル検出出力
    が、所定値以上であるか否かを検出し、前記レベル検出
    出力が所定値以上のときには、前記係数cの値を零にす
    るようにした請求項1記載の雑音低減装置。
  3. 【請求項3】 主要入力信号中の雑音信号と相関が強い
    参照入力信号Xから前記雑音信号に近似する信号を得る
    適応フィルタ回路と、 この適応フィルタ回路の出力信号と前記主要入力信号と
    を合成して、前記主要入力中に含まれる雑音を低減する
    ための合成手段とを備え、 前記合成手段での合成結果の残差eが前記適応フィルタ
    回路に供給され、前記適応フィルタ回路では、前記残差
    eの出力パワーが最小になるように、適応フィルタの係
    数Wを更新するようにする雑音低減装置において、 前記参照入力信号Xのレベルを検出する手段を設けると
    共に、 前記残差eを利得調整回路を介して前記適応フィルタ回
    路に供給し、前記参照入力信号Xのレベルを検出する手
    段の検出出力に基づいて、前記利得調整回路での利得を
    変更するようにした雑音低減装置。
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