JPH0865602A

JPH0865602A - 飾り板取付装置

Info

Publication number: JPH0865602A
Application number: JP20114094A
Authority: JP
Inventors: Yasuto Hara; 康人原
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 1994-08-25
Filing date: 1994-08-25
Publication date: 1996-03-08

Abstract

(57)【要約】【目的】テレビキャビネット等の筐体に容易に取り付
けができ、さらに分解可能で、構成部品の資源再利用が
可能であり、また部品構成が簡素化され、信頼性の向
上、部品、部材の原価低減を目的とした飾り板取付構造
を得る。【構成】筐体１の上下に係止片１ｂを設けた凹面１ａ
に飾り板２を押し込み、飾り板の復元力を利用して凹面
に取り付けると共に、凹面１ａに設けた穴部１ｃより、
飾り板の裏側から押力することで分解する。また、飾り
板の裏側に隣接する箇所にスイッチを配置し、飾り板の
表面からの押力によるたわみにより、スイッチを動作さ
せる。【効果】

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、テレビキャビネット
などの筐体に取り付けられる、弾性を有する飾り板の取
付装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図１３は、従来のテレビキャビネットの
飾り板取付部分の斜視図、図１４はその断面図である。
図において、１はテレビキャビネット等の筐体、１ａは
貼付面、１ｇは筐体１に一体形成されたノブ部である。
２は飾り板で、その裏面に粘着剤２ａが塗布されてお
り、ノブ部１ｇ用の開口穴２ｅが設けられている。３は
筐体１の内部に配置された基板であり、４は基板３に取
り付けられたスイッチである。

【０００３】飾り板２は図１３のように、テレビの操作
部の表示等を目的として、テレビの筐体１の貼付面１ａ
に粘着剤２ａにより貼付けて設けられている。ノブ部１
ｇの後方には隣接して基板３に取り付けられたスイッチ
４が配置されている。この状態において、図１４に示す
ようにノブ部１ｇにＦ３なる力を加え一点鎖線で示す１
ｈの位置まで弾性範囲内で変形させることにより、スイ
ッチ４のオン、オフを行う構造となっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来の飾り板は以上の
ような方法で取り付けられているので、貼付の為に飾り
板の裏面に粘着剤が必要であった。また、貼付後、例え
ば塩化ビニルからなる飾り板に粘着剤が付着したもの
と、例えば合成樹脂からなる筐体とを分解することが困
難であり、構成部品の資源再利用が不可能であった。ま
た、スイッチを動作させるためにノブ部などを形成しな
ければならず、構成が複雑になっていた。

【０００５】この発明は、このような問題点を解消する
ためになされたもので、弾性を有する飾り板を筐体に容
易に取り付けることができ、且つ分解可能な飾り板取付
装置を提供することを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明の飾り板取付装
置は、筐体の飾り板取付位置に係止片を備えた凹面を設
け、この凹面に弾性を有する飾り板を凹面内で凹面に沿
うように湾曲して嵌め込み、係止片により固定したもの
である。

【０００７】また、筐体の飾り板取付位置に係止穴を備
えた凹面を設け、この凹面に弾性を有し突片を備えた飾
り板を凹面内で凹面に沿うように湾曲して嵌め込み、突
片を係止穴に挿入して固定したものである。また、凹面
に穴を設けたものである。また、凹面にスイッチを配置
したものである。さらに、凹面に複数のスイッチを配置
し、飾り板はスリットにより上記スイッチに対応した複
数の部片に分割したものである。また、凹面に溝構造を
設け、凹面よりも面積の大きい飾り板を上記凹面に嵌め
込んだものである。

【０００８】また、凹面は軸方向に曲面長さが短くなる
よう形成され、飾り板は、凹面に対応して軸方向に曲面
長さが短くなるよう形成され、凹面の曲面長さが長い側
から飾り板を押し込み、飾り板を凹面の曲面長さが短い
側にスライドさせて固定し、飾り板を凹面に密着して取
り付けるよう構成したものである。

【０００９】

【作用】この発明の飾り板取付方法は、弾性を有する飾
り板の復元力により、飾り板が凹面に備えられた係止片
に押し付けられ固定されるので、飾り板の取付が簡単に
できる。

【００１０】また、弾性を有する飾り板の復元力によ
り、飾り板の突片が凹面に備えられた係止穴に挿入され
固定されるので、飾り板の取付が簡単にできる。

【００１１】また、凹面に穴を設けたので、筐体の内部
よりこの穴を通して飾り板に力を加えて変形させ、飾り
板を容易に取り外すことができる。

【００１２】また、凹面にスイッチを配置したので、飾
り板表面から力を加えて飾り板をたわませ、スイッチを
動作させることができる。さらに、凹面に複数のスイッ
チを配置し、飾り板はスリットにより上記スイッチに対
応した複数の部片に分割したので、飾り板を部分的にた
わませて、複数のスイッチを各別に動作させることがで
きる。

【００１３】また、凹面に溝構造を設けたので、凹面よ
りも面積の大きい飾り板の余剰部分を溝が吸収し、飾り
板を凹面に密着して沿うように取り付けることができ
る。

【００１４】また、凹面は軸方向に曲面長さが短くなる
よう形成され、飾り板は、凹面に対応して軸方向に曲面
長さが短くなるよう形成されているので、凹面の曲面長
さが長い側から飾り板を押し込み、飾り板を凹面の曲面
長さが短い側にスライドさせることにより、飾り板を凹
面に密着して取り付けることができる。

【００１５】

【実施例】

実施例１．図１は、この発明の実施例１を示すテレビキ
ャビネットの飾り板取付部分の斜視図、図２、図３はそ
の断面図である。図において１は筐体、２は飾り板であ
る。１ａは飾り板が取り付けられる凹面、１ｂは凹面１
ａの上下端部に設けられた係止片、１ｃは凹面１ａに設
けられた穴部である。

【００１６】飾り板２は凹面１ａに押し込まれ図２の断
面図に示す状態になる。この時、飾り板２の長さＬ３及
び凹面の長さＬ₁、上下の係止片１ｂの根元距離Ｌ₂と
の関係はＬ₁＞Ｌ₃＞Ｌ₂である。押し込まれた飾り板
２は弾性を有するので凹面１ａ内で広がり、図３の断面
図のように飾り板２の上下端面が、上下の係止片１ｂと
接触し固定される。

【００１７】この状態から飾り板を分解するためには筐
体１の内側から穴部１ｃの部分よりＦ１なる力を飾り板
２の裏面に加え、飾り板２を変形させて分解する。

【００１８】実施例２．実施例１では筐体１に係止片１
ｂを設けて固定したが、図４に示すように筐体１には係
止穴１ｆを設け、飾り板２には係止穴１ｆに対応する突
片２ｄを設けて、はめ合わせることで固定してもよい。

【００１９】実施例３．図５はこの発明の実施例３を示
す斜視図、図６はその断面図である。図において３は基
板、４は基板３に取り付けられたスイッチである。実施
例１の状態より、筐体１の内部に基板３に取り付けたス
イッチ４を、凹面１ａに設けた開口穴１ｅより、飾り板
２の裏面に隣接する所へ配置固定する。飾り板２は弾性
を有するのでＦ２なる力を表面から加え、図６に示す一
点鎖線の２２の位置まで変形させ、スイッチ４をオン、
オフすることができる。

【００２０】実施例４．図７は、この発明の実施例４を
示す斜視図である。実施例３の状態より、飾り板２に２
ｂのスリットを設け、２ｃなる複数の部片に分ける。基
板３には飾り板２の部片２ｃに対応した数のスイッチ４
を配置する。これにより１つの部片２ｃを表面から押す
ことで、それに対応した１つのスイッチ４を単独でオ
ン、オフすることができる。

【００２１】実施例５．図８は、この発明の実施例５を
示す斜視図、図９はその断面図である。図において１ｉ
は凹面１ａの任意の位置に設けた凹溝である。飾り板２
の長さＬ₄及び凹面のＬ₁長さとの関係はＬ₄＞Ｌ₁で
ある。飾り板２は凹面１ａに押し込まれ図９の状態とな
る。この時、飾り板２の（Ｌ₄−Ｌ₁）で表される余分
な長さは、凹面１ａに設けられた凹溝１ｉに対応する部
分で変形させて吸収することにより、飾り板２は凹溝１
ｉに対応する部分を除き凹面１ａに密着して取付けるこ
とができる。

【００２２】実施例６．図１０は、この発明の実施例６
を示す斜視図、図１１はそのＡ−Ａ断面図、図１２はそ
のＢ−Ｂ断面図である。図において１ａは凹面であり左
端部長さＬ₅と右端長さＬ₆の関係はＬ₅＞Ｌ₆と片側
に狭くなるように形成されている。２は飾り板であり、
凹面１ａと対応して片側に狭くなる台形形状となってお
り、その関係はＬ₅＝Ｌ₇，Ｌ₆＝Ｌ₈となっている。
飾り板２は左側（広い側）を当たりに凹面１ａに押し込
まれ図１１のＡ−Ａ断面図の状態になる。任意の位置で
あるＡ−Ａ断面における凹面１ａの凹面長さＬ₁₀と飾り
板の長さＬ₉との関係は、Ｌ₁₀＞Ｌ₉である。この状態
から、飾り板２を狭部方向へｘ寸法分スライドすること
により、飾り板は図１０に示す一点鎖線の位置となり、
図１２に示すＢ−Ｂ断面図の状態となる。Ｂ−Ｂ断面に
おける凹面の長さＬ₁₁は、Ａ−Ａ断面における凹面の長
さＬ₁₀よりも短くなり、飾り板２の長さＬ₉と等しくな
るので、凹面と飾り板は密着する。凹面１ａには凸部１
ｊが形成されており、飾り板２の左側端面と接触し、ス
ライド方向の係止をしている。その結果、飾り板２は、
凹面１ａに密着取付できる構造となっている。

【００２３】

【発明の効果】以上のように、この発明の飾り板取付方
法によれば、筐体の飾り板取付位置に設けた係止片を備
えた凹面に、弾性を有する飾り板を嵌め込み固定したの
で、構造が簡単で取り付けが容易であり、また粘着剤等
も不要となり、原価低減の効果がある。

【００２４】また、凹面に設けた穴部で飾り板の裏面に
力を加えることにより、容易に筐体と飾り板を分解で
き、構成部品の資源再利用が可能になる。

【００２５】また、飾り板の裏面にスイッチを配置し、
飾り板のたわみでスイッチを動作できるようにしたの
で、構成を簡素化することができ、信頼性の向上、部
品、部材の削減の効果がある。

【００２６】また、凹面の凹溝で飾り板の余分な長さを
吸収するようにしたので、飾り板を密着取付でき、飾り
板を安定した状態で取り付けすることができる効果があ
る。

【００２７】また、凹面および飾り板を片側に狭くなる
ように構成し、狭部方向へスライドすることで飾り板を
密着取付でき、飾り板を安定した状態で取り付けること
ができる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例１を示すテレビキャビネッ
トの斜視図である。

【図２】この発明の実施例１における飾り板押し込み
状態の断面図である。

【図３】この発明の実施例１における飾り板取付状態
の断面図である。

【図４】この発明の実施例２を示すテレビキャビネッ
トの斜視図である。

【図５】この発明の実施例３を示すテレビキャビネッ
トの斜視図である。

【図６】この発明の実施例３における飾り板取付装置
の断面図である。

【図７】この発明の実施例４を示すテレビキャビネッ
トの斜視図である。

【図８】この発明の実施例５を示すテレビキャビネッ
トの斜視図である。

【図９】この発明の実施例５における飾り板取付装置
の断面図である。

【図１０】この発明の実施例６を示すテレビキャビネ
ットの斜視図である。

【図１１】この発明の実施例６における飾り板取付装
置のＡ−Ａ断面図である。

【図１２】この発明の実施例６における飾り板取付装
置のＢ−Ｂ断面図である。

【図１３】従来のテレビキャビネットの斜視図であ
る。

【図１４】従来の飾り板取付装置の断面図である。

【符号の説明】

１筐体、１ａ凹面、１ｂ係止片、１ｃ穴部、１
ｅ開口穴、１ｆ係止穴、１ｇノブ形状、１ｉ凹
溝、１ｊ凸部、２飾り板、２ａ粘着剤、２ｂス
リット、２ｃ部片、２ｄ突片、２ｅ開口穴、３
基板、４スイッチ。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】筐体の飾り板取付位置に形成された凹
面、この凹面の端部に設けられた係止片を備え、上記凹
面に弾性を有する飾り板をこの凹面内で凹面に沿うよう
に湾曲させて嵌め込み、上記係止片によって飾り板を固
定するようにしたことを特徴とする飾り板取付装置。
【請求項２】筐体の飾り板取付位置に形成された凹
面、この凹面の端部に形成された係止穴を備え、上記凹
面に端部に突片が設けられた弾性を有する飾り板を、こ
の凹面内で凹面に沿うように湾曲させて嵌め込むと共
に、上記係止穴に飾り板の突片を挿入して固定するよう
にしたことを特徴とする飾り板取付装置。
【請求項３】凹面には、穴が設けられ、筐体の内部か
らこの穴を通して飾り板に力を加えることにより、飾り
板の取り外しが行えるように構成されていることを特徴
とする請求項１または請求項２記載の飾り板取付装置。
【請求項４】凹面には、スイッチが配置されており、
飾り板表面からの押圧力により飾り板をたわませて、ス
イッチを動作させるよう構成されていることを特徴とす
る請求項１ないし請求項３のいずれか一項記載の飾り板
取付装置。
【請求項５】凹面には、複数のスイッチが配置され、
飾り板には、上記各スイッチに対応した複数の部片に分
割するスリットが設けられており、上記複数のスイッチ
を各別に動作できるようにしたことを特徴とする請求項
４記載の飾り板取付装置。
【請求項６】凹面には、溝が形成されており、上記凹
面よりも面積の大きい飾り板の余剰部分を上記溝で吸収
することにより、飾り板を凹面に密着して取り付けるよ
う構成されていることを特徴とする請求項１ないし請求
項５のいずれか一項記載の飾り板取付装置。
【請求項７】凹面は、軸方向に曲面長さが短くなるよ
う形成され、飾り板は、上記凹面に対応して軸方向に曲
面長さが短くなるよう形成され、上記凹面の曲面長さが
長い側から飾り板を押し込み、飾り板を凹面の曲面長さ
が短い側にスライドさせて固定し、飾り板を凹面に密着
して取り付けるよう構成されていることを請求項１ない
し請求項５のいずれか一項記載の飾り板取付装置。