JPH086540Y2 - 塗布装置 - Google Patents

塗布装置

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JPH086540Y2
JPH086540Y2 JP2438891U JP2438891U JPH086540Y2 JP H086540 Y2 JPH086540 Y2 JP H086540Y2 JP 2438891 U JP2438891 U JP 2438891U JP 2438891 U JP2438891 U JP 2438891U JP H086540 Y2 JPH086540 Y2 JP H086540Y2
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JP
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rod
groove
coating liquid
coating
holder
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JP2438891U
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JPH04114472U (ja
Inventor
紀夫 岩波
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はロッドホルダのロッド保
持部分における塗液侵入や冷却水漏洩を防止した塗布装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】バッキングロールに巻掛けて送給される
基材表面に塗液供給装置により塗布した塗液の厚さを規
定量とし、かつ塗液表面を滑らかにする塗布装置は、従
来バッキングロールに平行してバッキングロール幅方向
へ延設したブレードを用いるものが主流をなしている
が、ブレードの歯先に欠落箇所が生じると塗液表面に条
痕が発生するという問題があった。そこで近年は前記ブ
レードに代えて回転するロッドが用いられている。
【0003】図3は前記のロッドを用いた塗布装置の一
例の概略を表す断面図、図4は図3に示す塗布装置に関
連するロッドの概略を表す正面図である。1は矢印a方
向へ回転するよう回転自在に支持されているバッキング
ロール、2は前記バッキングロール1に巻掛けて送給さ
れる基材、3’は脚部3aを図示しないフレームにより
挟持され、頭部3bの前記バッキングロール1側に、バ
ッキングロール1に平行してバッキングロール1幅方向
へ延び、かつ基材2最大幅に適合した長さを有するロッ
ド4を回転自在に保持するロッドホルダである。
【0004】該ロッドホルダ3’は、ロッド4断面円周
の半分を僅かに超える範囲部分をロッド4長手方向に沿
い包括してロッド4を保持し、該包括範囲内のロッド4
周面に接している部分に、ロッド4に沿い互に平行して
ロッド4長手方向へ延び且つその断面が略円形をなす溝
5,6を有し、さらに該第1の溝5と第2の溝6との間
に矩形断面の浅い小溝7を有し、さらにまた前記各溝
5,6のそれぞれの両端部に、ロッドホルダ3’長手方
向端面から溝5,6の背面へ連通する透孔8,9を有す
る。
【0005】前記ロッド4は、ロッドホルダ3’長手方
向側方へ突出した一方の端部に自在継手10を介して接
続された油圧モータ11により、矢印b方向へ回転する
ように形成されている。なお、12は図示しない塗液供
給装置により基材2に塗布された塗液を示す。
【0006】図示しない塗液供給装置により塗液12を
塗布され矢印a方向へ回転するバッキングロール1に同
調して送給された基材2に、油圧モータ11により自在
継手10を介して駆動され矢印b方向へ回転するロッド
4を押付け、基材2上の余分な塗液12を絞り落として
所要の塗膜厚に調整し、かつ塗液12表面を滑らかにす
る。そして、前記ロッド4を潤滑・冷却するため、潤滑
・冷却水をロッドホルダ3’側面から透孔8,9を通し
て溝5,6へ供給及び排出し、ロッド4周面外部からロ
ッド4を潤滑・冷却している。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
塗布装置では、構成上必要であるため、可撓性を有する
材料を用いてロッドホルダ3’を形成しているので、ロ
ッドホルダ3’に設けたロッド4保持部分において変形
が起こり易く、また製作精度上ロッドホルダ3’のロッ
ド4との間に間隙が避けられないので回転するロッド4
により所定の厚さに規定される基材2上の塗液12の一
部がロッド4外周に付着して第1の溝5内部へ侵入し、
また溝5,6内を流れる冷却水の一部がロッド3の回転
に伴って第2の溝6から塗液12側へ浸出する。さら
に、溝5,6の上下及び第1の溝5と第2の溝6との間
でロッド4外周に接触しているロッドホルダ3’のロッ
ド4保持部分リップに傷が付くと、該傷に当接している
ロッド4外周に塗液12もしくは冷却水が残留して回動
し基材2上の塗液12表面に影響を与え、基材2に塗布
した塗液12表面に条痕が生じるなどの問題があった。
【0008】本考案は、前述の実情に鑑み、ロッドホル
ダに設けた各溝の内部圧力を適度に保つことにより塗液
の侵入や漏洩を防止し、塗液表面に条痕が発生する現象
を防止できる塗布装置を提供することを目的としてなし
たものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案はロッドホルダに
保持されて回転する塗布量調整ロッドにより、基材やバ
ッキングロール等に塗布された余分な塗液を絞り落とし
て所要の塗膜厚を得る塗布装置において、ロッド外周面
に接しているロッドホルダ部分にロッドに沿い互いに平
行してロッド長手方向へ延び両端を閉塞した第1の溝及
び第2の溝を設け、ロッド表面に付着した塗液がロッド
の回転によりロッドホルダ内に引込まれる側に位置する
第1の溝の一方の端部に流体供給管を、また、他方の端
部に流量制御機器を備えた排出管を夫々接続し、且つ第
2の溝の一端に吸気管を接続した構成としている。
【0010】
【作用】従って、本考案では、流量制御機器を適宜調整
し、流体供給管を介して塗液引込側の第1の溝へ供給し
た流体の排出量を制御して第1の溝内部における流体圧
力を所定の高さに保つことにより、ロッドの回転に伴っ
て塗液が第1の溝内部へ侵入することを防止する。また
吸気管を介して第2の溝内部の空気を吸引して第2の溝
内部空間を負圧に保つことにより、第2の溝内部へ前記
第1の溝から浸出した流体又は塗液を吸引し、かつ第2
の溝外部へ漏洩することを防止する。
【0011】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0012】図1は本考案の塗布装置の概略を表す断面
図、図2は図1のII−II矢視図であり、図3と同一
のものには同一の符号が付してある。図3に示す従来の
塗布装置と略同様に形成された塗布装置において、本考
案のロッドホルダ3は、ロッド4断面円周の半分を僅か
に超える範囲部分をロッド4の長手方向に沿い包括して
ロッド4を保持し、該包括範囲内のロッド4周囲に接し
ているロッドホルダ3部分にロッド4に沿い互いに平行
してロッド4長手方向へ延び、かつその断面が略円形を
なし両端部を閉塞した塗液引込側の第1の溝5と第2の
溝6とを設け、また前記第1の溝5と第2の溝6との間
に、ロッド4長手方向へ延び且つ矩形断面の浅い両端を
閉塞した小溝7を設ける。さらに、ロッドホルダ3長手
方向端面から前記第1の溝5の両端部へそれぞれ連通す
る各透孔8a,8bを設け、透孔8aに流体供給管13
を接続し、透孔8bに流量を制御するための絞り弁14
を備えた排出管15を接続する。またさらに、ロッドホ
ルダ3長手方向端面から第2の溝6の一方の端部へ連通
する透孔9を設け、該透孔9に吸気管16を接続する。
【0013】前記ロッドホルダ3関係構成部分以外は図
3に示した従来の塗布装置と変わるところがないので以
下の説明を省略する。
【0014】次に作動について説明する。図示していな
い塗液供給装置により塗液12を塗布され矢印a方向へ
回転するバッキングロール1に同調して供給された基材
2に、油圧モータ11により自在継手10を介して駆動
され矢印b方向へ回転するロッド4を押付け、基材2表
面の余分な塗液12を絞り落として所要の塗膜厚に調整
し、かつ塗液12表面を滑らかにする。さらに、絞り弁
14を適宜調整し、流体供給管13を介して第1の溝5
へ供給した潤滑・冷却水圧力を所定高さに保つ。また、
図示していない真空ポンプを作動し、吸気管16を介し
て第2の溝6の内部を負圧空間とする。
【0015】前記によれば、第1の溝5内部の潤滑・冷
却水圧力を所定高さに保つようにしたので、ロッド4外
周に付着しロッド4の回転に伴って第1の溝5へ向かっ
て回動する塗液12が第1の溝5内部へ侵入することを
防止できる。また、第2の溝6内部を負圧空間としたの
で、第2の溝6内部へ第1の溝5から浸出した潤滑・冷
却水、又は塗液12を吸引し、かつ潤滑・冷却水、又は
塗液12が第2の溝6から基材2上に塗布された塗液1
2側へ漏洩することを防止できる。
【0016】なお、本考案の実施例では第1の溝と第2
の溝との間に矩形断面の小溝を設けラビリンス効果をは
かった場合について説明したが、矩形断面の小溝に代え
て僅かな幅と深さを有する複数のU字状溝をロッド外周
に沿い配設してもよいこと、また第1の溝と第2の溝と
の間の圧力差が小さいときは前記の小溝、U字状溝等を
設けなくてもよいこと、その他本考案の要旨を逸脱しな
い範囲内において種々変更を加え得ることは勿論であ
る。
【0017】
【考案の効果】本考案の塗布装置によれば、ロッド表面
に付着した塗液がロッドの回転によりロッドホルダ内に
引込まれる側に位置する第1の溝の排出管側端部に設け
た流量制御機器を適宜調整し、流体供給管を介して第1
の溝へ供給した流体の排出量を制御して第1の溝内部に
おける流体圧力を所定高さに保つことにより、ロッド外
周に付着しロッドの回転に伴って第1の溝へ向かって回
動する塗液が第1の溝内部へ侵入することを防止でき
る。また、吸気管を介して第2の溝内部の空気を吸引し
て第2の溝内部空間を負圧とすることにより、第2の溝
内部へ第1の溝から浸出した流体又は塗液を吸引し、か
つ流体又は塗液が第2の溝から基材上に塗布された塗液
側へ漏洩することを防止できる。さらに、例えばロッド
ホルダのロッド保持部分リップに傷が付いても、前記に
より流体又は塗液の漏洩を防止できるので、基材上の塗
液表面へ悪影響を与えず、基材に塗布後の塗液表面に条
痕が発生することを防止できるなど、種々の優れた効果
を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の塗布装置の概略を表す断面図である。
【図2】図1のII−II矢視図である。
【図3】従来の塗布装置の一例の概略を表す断面図であ
る。
【図4】図3に示す塗布装置に関連するロッドの概略を
示す正面図である。
【符号の説明】
1 バッキングロール 2 基材 3 ロッドホルダ 4 ロッド 5 第1の溝 6 第2の溝 12 塗液 13 流体供給管 14 絞り弁(流量制御機器) 15 排出管 16 吸気管

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロッドホルダに保持されて回転する塗布
    量調整ロッドにより、基材やバッキングロール等に塗布
    された余分な塗液を絞り落として所要の塗膜厚を得る塗
    布装置において、ロッド外周面に接しているロッドホル
    ダ部分にロッドに沿い互いに平行してロッド長手方向へ
    延び両端を閉塞した第1の溝及び第2の溝を設け、ロッ
    ド表面に付着した塗液がロッドの回転によりロッドホル
    ダ内に引込まれる側に位置する第1の溝の一方の端部に
    流体供給管を、また、他方の端部に流量制御機器を備え
    た排出管を夫々接続し、且つ第2の溝の一端に吸気管を
    接続したことを特徴とする塗布装置。
JP2438891U 1991-03-19 1991-03-19 塗布装置 Expired - Lifetime JPH086540Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2438891U JPH086540Y2 (ja) 1991-03-19 1991-03-19 塗布装置

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JP2438891U JPH086540Y2 (ja) 1991-03-19 1991-03-19 塗布装置

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Publication Number Publication Date
JPH04114472U JPH04114472U (ja) 1992-10-08
JPH086540Y2 true JPH086540Y2 (ja) 1996-02-28

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ID=31909363

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JP2438891U Expired - Lifetime JPH086540Y2 (ja) 1991-03-19 1991-03-19 塗布装置

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FI119390B (fi) * 2003-12-22 2008-10-31 Metso Paper Inc Sauvakehto filmi-, päällystys- tai patosauvaa varten
JP7056417B2 (ja) * 2018-07-04 2022-04-19 株式会社リコー 液体供給装置、液体塗布装置、液体を吐出する装置

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JPH04114472U (ja) 1992-10-08

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