JPS601819Y2 - 加湿装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は紙、フィルム、布などの走行するウェブに水分
を供給する装置に関するものである。

従来はブラシローラから直に、紙へ水を飛散せている為
に、水滴がそのま）紙へ移行する為、時々大きい水滴が
飛びウェブに悪影響を与える。

本考案の目的は、前述した従来技術の欠点である水滴の
不均一性をなくして、均一な水分をウェブに供給する装
置を提供するにある。

本考案の要点は、水滴の均一を計る為に、ブラシローラ
で飛ばされた水滴をローラでいったん受けた后に、ウェ
ブに水を供給するようにした。

すなわち、本考案の構成は、水を貯めておく水皿と、そ
の水皿にわずか浸水させて水の薄い被膜をローラ表面に
形成させる水元ローラと、その水元ローラから水を飛散
させるブラシローラと、そのブラシローラから飛散され
た水を受け、かつ、走行するウェブによる接触摩擦によ
って回転する加湿ローラと、前記水元ローラ及びブラシ
ローラを回転させる駆動装置とを備えたものである。

以下、図面に例示した実施例により、本考案を具体的に
説明する。

第１図は本考案の一実施例の正面図、第２図は第１図の
Ａ−Ａ線断面図を示す。

第１図、第２図について説明すると、加湿液１のタンク
を形成する水皿２はフレーム３，４に固定され、加湿液
１に接している水元ローラ５はモータ６で駆動され、回
転を自由に変更出来る。

水元ローラ５の表面には加湿液１の薄い被膜が形成され
、水元ローラ５とギヤ７．８で駆動され水元ローラ５よ
り早く回転するブラシローラ９により、その薄い被膜を
飛散させて、加湿ローラ１０に極めて薄い加湿液の被膜
を形成させる。

加湿ローラ１０はウェブ１１により駆動されているため
、加湿ローラ１０に形成された極めて薄い加湿液の被膜
は、加湿ローラ１０が回転することによリウェブ１１に
押付けられて、転写され、ウェブ１１に加湿される。

加湿液量の巾方向調整は水切り装置１２により容易に行
なえ、また全体の量の調整はモータ６の回転数を変える
ことにより簡単に行なえる。

従来は、ブラシローラから飛散される加湿液を直かにウ
ェブに当てたため、水滴の大小によりウェブに不均一な
加湿をしていたが、本考案の如くブラシローラから加湿
ローラへ水滴を飛ばすことにより、加湿ローラ上で加湿
液の表面張力により薄い被膜を形成させ、更にウェブと
加湿ローラがあるスリップ率をもって回転する為、加湿
液の薄い被膜がウェブと加湿ローラ間でしごかれなから
ウェブに加湿作用する。

したがって、極めて均一な加湿をウェブに与えることが
可能となった。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による加湿装置の実施例を示す正面図、
第２図は第１図のＡ−Ａ線断面図である。 １・・・・・・加湿液、２・・・・・・水皿、５・・・
・・・水元ローラ、６・・・・・・モータ、７，８・・
・・・・ギヤ、９・・・・・・ブラシローラ、１０・・
・・・・加湿ローラ、１１・・・・・・ウェブ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 紙、フィルム、布などの走行するウェブに水分を供給す
   る加湿装置において、水を貯めておく水皿と、その水皿
   にわずか浸水させて水の薄い被膜をローラ表面に形成さ
   せる水元ローラと、その水元ローラから水を飛散せるブ
   ラシローラと、そのブラシローラから飛散された水を受
   け、かつ、前記の走行するウェブによる接触摩擦によっ
   て回転する加湿ローラと、前記水元ローラ及びブラシロ
   ーラを回転させる駆動装置とを備えたことを特徴とする
   加湿装置。