JPH0864044A - 高温超電導線材の製造方法 - Google Patents
高温超電導線材の製造方法Info
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Abstract
流密度を有するビスマス系酸化物超電導線を製造できる
方法を提供する。 【構成】 焼結によりビスマス系酸化物超電導体の22
23相を主成分として生成し得る材料の粉末が充填され
た銀シースに塑性加工および熱処理を施すことにより、
2223相の体積分率が95vol%以上であるフィラ
メントを有する線材を調製する。得られた線材に塑性加
工を施す。塑性加工された線材を850〜870℃の温
度で1〜30分間加熱した後、引続きそれより低い温度
でアニールしながら冷却していく。このような工程によ
り、さらに塑性加工および焼結処理を施すことなく、高
いJcを有する超電導線材が得られる。
Description
導体からなるフィラメントを有する線材の製造方法に関
し、特に、液体窒素温度でより高い臨界電流密度(J
c)を有する線材をより短時間で製造することができる
方法に関する。
製造する方法の1つとして、実用化に最も適した方法と
して考えられているパウダー・イン・チューブ法があ
る。この方法では、まず、超電導体またはその原料の粉
末を金属(銀)シースに充填し、圧延加工を含む塑性加
工を施してテープ形状の線材を得る。得られたテープ形
状の線材は、酸化物超電導体の焼結のため熱処理され
る。熱処理の後、線材は再び圧延加工され、次いで再度
熱処理される。このように圧延加工および熱処理を繰り
返すことによって、比較的高い臨界電流密度(Jc)を
有する線材を得ることができる。このプロセスにおい
て、熱処理はそれぞれ数十時間行なわれる。
て、Appl. Phys. Lett. 60(23),8 June 199
2,2929−2931は、次のような熱処理のスキー
ムを報告している。超電導材料の粉末が充填された銀シ
ースを塑性加工して得られたテープ線は、まず830〜
839℃で70時間熱処理される(第1の熱処理)。次
に線材は、1軸方向にプレスされた後、860℃±3℃
で20〜30分間溶融プロセスに供され、続いて838
℃で60時間アニールされる(第2の熱処理)。線材
は、200℃/時間で室温まで冷却された後、1GPa
で1軸方向にプレスされ、838℃で80〜100時間
熱処理される(第3の熱処理)。同文献は、860℃±
3℃での溶融プロセスをとることによって、最終的に得
られる線材のJcを向上させることができると報告して
いる。このスキームでは、最初の熱処理により2223
相が形成され、第2の熱処理によってそれが2212相
と不純物相に分解され、第3の熱処理によって2223
相が再生されると見られている。このため、この方法
は、 high-Tc phase formation- decomposition- recov
ery (PFDR)プロセスと呼ばれる。
の方法よりも、より短時間で、高い臨界電流密度(J
c)を有するビスマス系酸化物超電導線を製造できる方
法を提供することにある。
50℃における一定温度で長時間熱処理するだけでは、
酸化物超電導体の焼結密度を上げることができず、さら
に高いJcを得ることは困難であると考えた。一方、本
発明者は、2223相の体積分率が95%以上の銀シー
スビスマス系酸化物超電導線を850〜870℃の温度
で短時間(1〜30分)熱処理すれば、その後、所定の
冷却工程をとることによって、より高いJcを有する線
材が得られることを見出した。そして冷却工程の後、再
度塑性加工および熱処理する必要がないことを見出し、
本発明を完成するに至った。
223相を主成分とするフィラメントを有する高温超電
導線の製造方法であって、焼結によりビスマス系酸化物
超電導体の2223相を主成分として生成し得る材料の
粉末が充填された金属シースに塑性加工および熱処理を
施すことにより、ビスマス系酸化物超電導体の2223
相の体積分率が95vol%以上であるフィラメントを
有する線材を調製する工程と、調製された線材に塑性加
工を施す工程と、塑性加工された線材を850〜870
℃の温度で1〜30分間加熱した後、ひき続きそれより
低い温度でアニールしながら冷却していく工程とを備
え、さらに塑性加工および焼結処理を施すことなく、冷
却された線材を最終製品として供することを特徴とす
る。
95vol%以上の線材を用い、塑性加工の後、850
〜870℃の温度での部分溶融工程に続いてそれより低
い温度でのアニールを行えば、冷却の後、さらに塑性加
工および焼結処理を施すことなく、高Jcを有する線材
がすみやかに得られる。この部分溶融工程に続く好まし
いアニール工程および冷却工程を備える本発明の好まし
い方法は、たとえば次の通りである。
よりビスマス系酸化物超電導体の2223相を主成分と
して生成し得る材料の粉末が充填された金属シースに塑
性加工および熱処理を施すことにより、ビスマス系酸化
物超電導体の2223相の体積分率が95vol%以上
であるフィラメントを有する線材を調製する工程と、調
製された線材に塑性加工を施す工程と、塑性加工された
線材を850〜870℃の温度で1〜30分間加熱する
工程と、加熱温度から820℃まで2℃/時間〜60℃
/時間の範囲におけるほぼ一定の温度勾配で線材を冷却
する工程と、820℃から800℃まで2℃/時間〜8
0℃/時間の範囲における温度勾配で線材を冷却する工
程と、800℃から室温まで8℃/時間より大きい温度
勾配で線材を冷却する工程とを備え、さらに塑性加工お
よび焼結処理を施すことなく冷却された線材を最終製品
として供することを特徴とする。
焼結によりビスマス系酸化物超電導体の2223相を主
成分として生成し得る材料の粉末が充填された金属シー
スに塑性加工および熱処理を施すことにより、ビスマス
系酸化物超電導体の2223相の体積分率が95vol
%以上であるフィラメントを有する線材を調製する工程
と、調製された線材に塑性加工を施す工程と、塑性加工
された線材を850〜870℃の温度で1〜30分間加
熱する工程と、加熱温度から840〜800℃の温度ま
で60℃/時間以上の温度勾配で線材を冷却する工程
と、前記840〜800℃の温度で、5〜60時間線材
を保持する工程と、前記保持の後、8℃/時間より大き
い温度勾配で線材を冷却する工程とを備え、さらに塑性
加工および焼結処理を施すことなく冷却された線材を最
終製品として供することを特徴とする。
粉末は、通常のパウダー・イン・チューブ法に従って調
製できる。粉末は、Bi系酸化物超電導体またはその原
料から構成される。粉末におけるBi、Pb、Sr、C
aおよびCuの原子比は、たとえば次のとおりとするこ
とができる。
d:e(原子比) a=1.7〜2.1 b=0〜0.4 c=1.7〜2.1 d=1.7〜2.3 e=2.9〜3.1 このような組成比において、たとえば粉末は、主に22
12相と非超電導相から好ましく構成することができ
る。このような粉末は、熱処理により2223相を主成
分とする超電導体に変えることができる。一方、粉末は
2223相を主成分としてもよい。たとえば上記組成に
おいて、2212相は(Bi,Pb)2 Sr2 CaCu
2 O8+z 、2223相は(Bi,Pb)2 Sr2 Ca2
Cu3 O10 +yである。
する金属元素の酸化物または炭酸塩の粉末を所定の配合
比で混合し、焼結した後、粉砕して調製することができ
る。粉末を充填するシースは、たとえば銀または銀合金
等の安定化材からなる。銀合金を構成する元素として金
およびプラチナ等を用いることができる。粉末が充填さ
れたシースは、塑性加工に供される。塑性加工には、伸
線加工および圧延加工もしくはプレス加工が用いられ
る。圧延加工またはプレス加工の後、テープ形状の線材
は、酸化物超電導体を焼結するため熱処理される。多芯
線を製造する場合、伸線加工の後得られた複数の線材が
1本の金属チューブ内に合わされ、さらに塑性加工に供
される。塑性加工の後得られた線材は、たとえば830
〜850℃好ましくは840〜850℃の温度で30〜
70時間、好ましくは40〜60時間熱処理される。こ
の熱処理により、Bi系2223相を生成させることが
できる。本発明では、以上のプロセスによって、Bi系
2223相のフィラメントに占める割合(体積分率)が
95vol%以上である線材を作製する。95%以上の
2223相を得るため、たとえば、シースに充填する粉
末の粒径を1μm以下にすることが好ましい。
状超電導線のフィラメントは、テープの長手方向にわた
ってほぼ均一な超電導相を有し、超電導相のc軸は、テ
ープの厚み方向にほぼ平行に配向している。また、フィ
ラメントにおける結晶粒は、テープの長手方向に延びる
フレーク状であり、結晶粒同士は強く結合している。フ
レーク状の結晶粒は、テープ線の厚み方向に積層され
る。
223相の割合が95%以上である線材を850〜87
0℃における短時間の熱処理に供することである。本発
明者は、この割合が95%未満であれば、高いJcを有
する超電導線材を最終的に得られないことを見出した。
体積分率は、X線回折により次のように求めることがで
きる。線材におけるフィラメントをX線回折で分析し、
Bi系2223相の(0010)ピーク強度(以下I
2223とする)と、2212層の(008)ピーク強度
(以下I2212とする)をそれぞれ求める。そして以下の
式に従って体積分率が求められる。
2223+I2212)}×100% 上述したプロセスにおいて、2223相が95%以上の
線材を得ることができるが、本発明では、必要に応じて
2223相の体積分率を測定し、2223相が95%以
上であるかどうか確認してもよい。
線材は、冷却され、塑性加工(圧延またはプレス加工)
に供される。次いで線材は、850〜870℃、1〜3
0分間の部分溶融ステップに供される。部分溶融ステッ
プは、酸化物超電導体の焼結密度を上げ高いJcを有す
るフィラメントを生成させるため用いられる。部分溶融
ステップにおける温度が870℃を超えると、2223
相の分解が進み、線材のJcは低下する。一方、温度が
850℃より低いとき、焼結密度を上げることができ
ず、Jcの上昇は望めない。また、保持時間は1〜30
分であり、これより短くても長くてもより高いJcを得
ることができなくなってくる。部分溶融工程は、大気圧
に限らず、減圧下または加圧下においても行なうことが
できる。また部分溶融工程の雰囲気における酸素分圧は
任意である。一方、830〜850℃での熱処理は、通
常の方法に従い酸素を含む雰囲気(酸素および窒素を含
む雰囲気)で行なうことが好ましい。
〜870℃の加熱の後の降温過程である。この降温過程
において、アニールを行ないながらの温度制御を行なう
ことで、従来必要であったさらなる塑性加工および熱処
理を行なわなくとも、高いJcを有する線材を得ること
ができるようになった。本発明では、たとえば以下に示
す2種類の降温過程を好ましく用いることができる。1
つの過程では、850〜870℃の加熱温度から、82
0℃まで2℃/時間〜60℃/時間の範囲におけるほぼ
一定の温度勾配で線材を冷却し、引続き820℃から8
00℃まで2℃/時間〜80℃/時間の範囲における温
度勾配で冷却し、続いて800℃から室温まで8℃/時
間より大きな温度勾配で、たとえば10〜200℃/時
間、好ましくは50〜150℃/時間、より好ましくは
60〜100℃/時間の温度勾配で冷却する。もう1つ
の過程では、850〜870℃の加熱温度から840℃
〜800℃まで60℃/時間以上の温度勾配、たとえば
60℃〜200℃/時間、好ましくは80℃/時間〜1
60℃/時間の温度勾配で冷却した後、800℃〜84
0℃の温度で5〜60時間保持し、引続き8℃/時間よ
り大きい温度勾配、たとえば10〜200℃/時間、好
ましくは50〜150℃/時間、より好ましくは60〜
100℃/時間の温度勾配で冷却する。これらの降温過
程により、従来よりも短時間で高Jcの線材を得られる
ようになった。
よび塑性加工を繰り返す場合、初期の焼結は超電導相の
形成に主に寄与し、後期の焼結は配向性が改善された結
晶粒同士の結合の強化に主に寄与していると考えられ
る。一方、複数の焼結工程の間に行なわれる塑性加工
は、結晶の配向性を機械的に改善する目的で行なわれ
る。したがって、初期の焼結で超電導相が十分に生成し
ておれば、後期の焼結では粒界の改善のみを効果的に行
なえば、高いJcの線材が得られると考えられた。
3相の体積分率と、77.3KにおけるJcとの関係を
示している。図に示すとおり、95%の割合を境にし
て、Jcが急激に上昇することがわかる。一方、222
3相が95%未満であると、線材のJcは低く抑えられ
る。
をフィラメントにおいて95%以上生成させ、高Jcの
線材を得るのに十分な条件を整えている。そして、線材
を塑性加工した後、850℃〜870℃の温度で短時間
熱処理することにより、焼結密度を高めている。次に、
適切な降温条件を設定することにより、2223相結晶
粒界の均一性を向上させ、高Jcの線材をもたらしてい
る。
性加工および焼結工程を行なう必要はない。したがっ
て、本発明は従来より短時間で高Jcを有する線材を作
製することができる。
を用いてBi:Pb:Sr:Ca:Cu=1.82:
0.31:1.89:1.99:3.02(原子比)の
組成比の粉末を調製した。この粉末に熱処理を施し、粉
砕を行なった後、主に2212相と非超電導相からなる
粉末を得た。得られた粉末を、外径12.5mm、内径
8.55mmの銀パイプに充填した。粉末を充填したパ
イプについて伸線加工を施し、直径1mmの単芯線材を
得た。このようにして得られた線材61本を、外径1
2.0mm、内径9.0mmの銀パイプに詰め、伸線加
工を施し、直径1mmの線材を得た後、さらに一次圧延
を施して、厚さ0.2mm、幅3mmの多芯テープ線を
作製した。
数に分割した。得られたセグメントに、最初の焼結とし
て、845℃で50時間の熱処理を行なった。X線回折
法によりフィラメントにおけるBi系2223相の体積
分率が95%以上であることを確認した。室温まで冷却
された線材に二次圧延を施して、厚さ0.18mmとし
た。圧延された線材を860℃において1〜60分の範
囲で表1に示すように保持時間を変えて加熱した後、8
20℃まで5時間で降温し、さらに室温まで80℃/時
間で降温した。熱処理の結果、860℃での保持時間1
〜30分において、77.3KのJcが30,000〜
36,000A/cm2 と、高いJc値を有する超電導
線材が得られた。
45℃、50時間の一次焼結を施した。次に、室温まで
冷却された線材に圧延加工を施した。圧延された線材を
860℃で20分間保持した後、それぞれ以下の表2に
示すような16通りのスキームで、すなわち840〜7
80℃まで1〜30時間で降温し、その後、室温まで8
0℃/時間で降温した。降温の後得られた線材のJcを
表3に示す。1〜20時間で800〜830℃まで降温
させることにより、77.3Kで30,000〜35,
000A/cm2 の高いJcが得られた。
間) b:820℃まで1時間で降温(40℃/時間) c:800℃まで1時間で降温(60℃/時間) d:780℃まで1時間で降温(80℃/時間) e:840℃まで10時間で降温(2℃/時間) f:820℃まで10時間で降温(4℃/時間) g:800℃まで10時間で降温(6℃/時間) h:780℃まで10時間で降温(8℃/時間) i:840℃まで20時間で降温(1℃/時間) j:820℃まで20時間で降温(2℃/時間) k:800℃まで20時間で降温(3℃/時間) l:780℃まで20時間で降温(4℃/時間) m:840℃まで30時間で降温(0.67℃/時間) n:820℃まで30時間で降温(1.33℃/時間) o:800℃まで30時間で降温(2℃/時間) p:780℃まで30時間で降温(2.67℃/時間)
2に示す。図において線a〜pは実施例2の降温過程、
線qは実施例1の降温過程である。実線は比較的高いJ
cが得られた過程、点線は相対的に低いJcが得られた
過程を示している。図を参照して、まず、860℃から
降温するにあたり、2℃/時間〜60℃/時間の温度勾
配で降温させることが好ましい。たとえば、線i(1℃
/時間)、m(0.67℃/時間)、n(1.33℃/
時間)のように温度勾配が緩やかであると、高いJcが
得られなくなる。一方、線d(80℃/時間)のように
温度勾配が急になっても、高いJcが得られなくなる。
また、860℃から820℃までは、ほぼ一定の温度勾
配で降温することが好ましい。たとえば、840℃で温
度勾配を変え急冷すると(線aおよびe参照)、高いJ
cが得られなくなる。したがって、860℃から820
℃までは、2℃/時間〜60℃/時間の範囲においてほ
ぼ一定の温度勾配で冷却することが望ましい。次に、8
20℃から800℃までは、2℃/時間(線o)〜80
℃/時間(線b、f、j、q)の温度勾配で冷却するこ
とが望ましい。一方、800℃からは、急冷することが
望ましい。たとえば、線h、l、pのように、800℃
から8℃〜2.67℃/時間でゆっくり降温させると、
高いJcが得られなくなる。したがって、800℃から
は、8℃/時間を超える温度勾配、たとえば60〜20
0℃/時間で冷却することが好ましい。
45℃、50時間の一次焼結を施した。次に、室温まで
冷却された線材を圧延加工した。圧延した線材を860
℃で20分間保持し、部分溶融工程を行なった後、10
分間で840℃まで降温し、表4に示すように1〜70
時間それぞれ保持した。保持の後、室温まで80℃/時
間で降温した。その結果、保持時間5〜60時間におい
て、77.3Kで高いJcが得られた。表4に、保持時
間とJcの関係を示す。また、図3に、それぞれ用いら
れた冷却工程を示す。ただし、冷却速度は60〜200
℃/時間であることが好ましい。
けるJcの関係を示す図である。
す図である。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 ビスマス系酸化物超電導体の2223相
を主成分とするフィラメントを有する高温超電導線材の
製造方法であって、 焼結によりビスマス系酸化物超電導体の2223相を主
成分として生成し得る材料の粉末が充填された金属シー
スに塑性加工および熱処理を施すことにより、ビスマス
系酸化物超電導体の2223相の体積分率が95vol
%以上であるフィラメントを有する線材を調製する工程
と、 調製された線材に塑性加工を施す工程と、 塑性加工された線材を850〜870℃の温度で1〜3
0分間加熱した後、ひき続きそれより低い温度でアニー
ルしながら冷却していく工程とを備え、 さらに塑性加工および焼結処理を施すことなく、冷却さ
れた線材を最終製品として供することを特徴とする、高
温超電導線材の製造方法。 - 【請求項2】 ビスマス系酸化物超電導体の2223相
を主成分とするフィラメントを有する高温超電導線材の
製造方法であって、 焼結によりビスマス系酸化物超電導体の2223相を主
成分として生成し得る材料の粉末が充填された金属シー
スに塑性加工および熱処理を施すことにより、ビスマス
系酸化物超電導体の2223相の体積分率が95vol
%以上であるフィラメントを有する線材を調製する工程
と、 調製された線材に塑性加工を施す工程と、 塑性加工された線材を850〜870℃の温度で1〜3
0分間加熱する工程と、 前記加熱温度から820℃まで、2℃/時間〜60℃/
時間の範囲におけるほぼ一定の温度勾配で、線材を冷却
する工程と、 前記820℃から800℃まで、2℃/時間〜80℃/
時間の範囲における温度勾配で線材を冷却する工程と、 前記800℃から室温まで、8℃/時間より大きい温度
勾配で、線材を冷却する工程とを備え、 さらに塑性加工および焼結処理を施すことなく、冷却さ
れた線材を最終製品として供することを特徴とする、高
温超電導線材の製造方法。 - 【請求項3】 ビスマス系酸化物超電導体の2223相
を主成分とするフィラメントを有する高温超電導線材の
製造方法であって、 焼結によりビスマス系酸化物超電導体の2223相を主
成分として生成し得る材料の粉末が充填された金属シー
スに塑性加工および熱処理を施すことにより、ビスマス
系酸化物超電導体の2223相の体積分率が95vol
%以上であるフィラメントを有する線材を調製する工程
と、 調製された線材に塑性加工を施す工程と、 塑性加工された線材を850〜870℃の温度で1〜3
0分間加熱する工程と、 前記加熱温度から840〜800℃の温度まで、60℃
/時間以上の温度勾配で線材を冷却する工程と、 前記840〜800℃の温度で、5〜60時間線材を保
持する工程と、 前記保持の後、8℃/時間より大きい温度勾配で線材を
冷却する工程とを備え、 さらに塑性加工および焼結処理を施すことなく、冷却さ
れた線材を最終製品として供することを特徴とする、高
温超電導線材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20047694A JP3721392B2 (ja) | 1994-08-25 | 1994-08-25 | 高温超電導線材の製造方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20047694A JP3721392B2 (ja) | 1994-08-25 | 1994-08-25 | 高温超電導線材の製造方法 |
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JPH0864044A true JPH0864044A (ja) | 1996-03-08 |
JP3721392B2 JP3721392B2 (ja) | 2005-11-30 |
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JP20047694A Expired - Lifetime JP3721392B2 (ja) | 1994-08-25 | 1994-08-25 | 高温超電導線材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3721392B2 (ja) |
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