JPH0863247A - 電流源回路 - Google Patents

電流源回路

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JPH0863247A
JPH0863247A JP6199575A JP19957594A JPH0863247A JP H0863247 A JPH0863247 A JP H0863247A JP 6199575 A JP6199575 A JP 6199575A JP 19957594 A JP19957594 A JP 19957594A JP H0863247 A JPH0863247 A JP H0863247A
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circuit
mirror circuit
transistor
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JP6199575A
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English (en)
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Tetsuji Oya
哲司 大矢
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Toyota Industries Corp
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Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カレントミラー回路を用いた電流源回路にお
いて、参照電流に対して出力電流を安定させる。 【構成】 カレントミラー回路21は、参照電流I0
基づいて互いに等しいn個の出力電流IOUT を出力す
る。トランジスタTD1 は、トランジスタTCn のコレ
クタ電流(出力電流IOUT )を、そのエミッタ電流とし
て受け取る。補償用カレントミラー回路22は、電流比
がn:1の構成であり、トランジスタTD1のベース電
流をn倍した電流を流す。補償用カレントミラー回路2
2は、カレントミラー回路21と入力回路11との間を
流れる電流から、上記トランジスタTD1 のベース電流
をn倍した電流を引き抜く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カレントミラー回路を
利用した電流源回路に係り、特にカレントミラー回路の
ベース電流補償機能を有する電流源回路に関する。
【0002】
【従来の技術】直流電流源は、トランジスタのバイアス
回路や能動負荷などに広く用いられており、その一つと
してカレントミラー回路が知られている。カレントミラ
ー回路は、ある大きさの参照電流(リファレンス電流)
を流しておき、その参照電流に比例する出力電流を得る
回路である(参照電流=出力電流として使用する場合が
多い)。また、カレントミラー回路は、1つの入力用ト
ランジスタに対して複数の出力用トランジスタを設け、
複数の直流電流を得ることもできる。以下、図5を参照
しながら、参照電流I0 からn個の出力電流IOUT を生
成するカレントミラー回路について説明する。
【0003】図5に示すように、入力回路11は、定電
流源およびトランジスタTA1 〜TA3 から構成される
ウィルソン型カレントミラー回路を有する。そして、入
力回路11は、定電流源が発生させる参照電流I0 から
入力電流IINを生成する。ここで、入力電流IINは参照
電流I0 に等しい。
【0004】カレントミラー回路12は、トランジスタ
TB0 〜TBn 及びTC1 〜TCnから構成されてい
る。これら各トランジスタは全てpnp型であり、等し
い電流増幅率βを有する。トランジスタTB0 は入力用
トランジスタであり、そのコレクタが入力回路11に接
続されている。トランジスタTB1 〜TBn 及びTC1
〜TCn は、それぞれ添字符号(1〜n)が等しいトラ
ンジスタどうしを接続させて、n個の出力用トランジス
タ回路を構成している。
【0005】トランジスタTB0 〜TBn にはそれぞれ
等しいコレクタ・エミッタ間電流が流れる。また、トラ
ンジスタTB0 のコレクタ電流をIC とすると、そのベ
ース電流はIC /βとなる。このベース電流IC /βも
トランジスタTB0 〜TBnに対して共通である。した
がって、n+1個のトランジスタ(TB0 〜TBn )の
ベース電流(IC /β)が、n個のトランジスタ(TC
1 〜TCn )の各エミッタに流入するので、各トランジ
スタTC1 〜TCn のエミッタ電流IE は、数式(1) に
示す値となる。
【0006】
【数1】
【0007】このとき、トランジスタTC1 〜TCn
各ベース電流Ib の値は、その電流増幅率がβであるの
で、数式(2) に示す値となる。
【0008】
【数2】
【0009】このベース電流Ib をn倍した値が、カレ
ントミラー回路12内のn個の出力用トランジスタ回路
の全ベース電流IB であり、この電流IB も入力回路1
1を介して流れる(入力回路11から供給される)。し
たがって、入力回路11の入力電流IINは、トランジス
タTB0 のコレクタ電流IC と上記ベース電流IB との
和であり、数式(3) として表すことができる。
【0010】
【数3】
【0011】そして、トランジスタTC1 〜TCn の各
コレクタ電流が、カレントミラー回路12の出力電流I
OUT であり、数式(4) に示す値となる。
【0012】
【数4】
【0013】このようにして、入力回路11で生成され
た参照電流I0 を基準として、n個の出力電流IOUT
生成される。このときの参照電流I0 と出力電流IOUT
との関係(カレントミラー回路12の入出力電流比)
を、上記数式(1) 〜(4) を用いて算出すると、数式(5)
が得られる。
【0014】
【数5】
【0015】図5に示した回路構成において、n=5
(出力電流の数)、β=100(トランジスタTB0
TBn およびTC1 〜TCn の電流増幅率)とすると、
上記数式(5) から、出力電流IOUT /参照電流I0
0.954が得られる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】カレントミラー回路で
は、入力用トランジスタ回路(参照電流を流すためのト
ランジスタTB0 )と出力用トランジスタ回路とが互い
にベースを共通とするように接続されているので、出力
用トランジスタ回路を駆動するためのベース電流が、入
力用トランジスタ回路を流れる電流に影響を与える。カ
レントミラー回路12では、数式(3) で表されるよう
に、基準となる参照電流I0 (入力電流IIN)と実際に
トランジスタTB0 を流れる電流IC との間で、出力用
トランジスタ回路のベース電流IB だけ差異が生じてい
る。一方、カレントミラー回路は、入力用トランジスタ
回路を流れる電流に比例した出力電流を出力するので、
参照電流I0 とトランジスタTB0 を流れる電流IC
の間の差異がベース電流IB であると、参照電流I0
出力電流IOUT との関係(カレントミラー回路12の入
出力電流比)がそのベース電流IB に依存してしまう。
【0017】ところが、ベース電流IB (=n・Ib
は、数式(2) で表されるように、トランジスタTB0
TBn 及びTC1 〜TCn の電流増幅率βに依存する。
そして、電流増幅率βの値は、同一製造ロット内では均
一になるものの、製造ロット間のばらつきの影響を受け
ることがあり、製造ロット毎に異なる値となってしまう
場合がある。
【0018】従って、電流増幅率βの値がばらつくと、
入力電流IINの値を一定とすると、電流IC の値がばら
つき、結果として参照電流I0 と出力電流IOUT との比
率が変動してしまう。例えば、n=5、β=40とする
と、出力電流IOUT /参照電流I0 =0.893とな
り、n=5、β=20とすると、その比率は0.806
となってしまう。すなわち、電流増幅率βを40として
回路設計をした場合、電流増幅率βが20に変動したと
すると、出力電流は約10パーセントも変動してしまう
ことになる。
【0019】このように、電流増幅率βの値がばらつく
ことによって、参照電流I0 と出力電流IOUT との比率
が変動してしまうと、所定の参照電流I0 に対して等し
い出力電流IOUT を生成することができなくなってしま
う。換言すれば、上述のようなカレントミラー回路を電
流源回路として利用する場合には、製造ロット毎に煩雑
な調整が必要になってしまう。
【0020】本発明は、上記課題を解決するものであ
り、カレントミラー回路の参照電流と出力電流との関係
のばらつきを小さくした電流源回路を実現することを目
的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の電流源回路は、
図1に示す各手段から構成される。電流供給手段1は、
参照電流を供給する。カレントミラー回路2は、電流供
給手段1から供給された参照電流に基づいてn個の出力
電流を生成する。ここで、各出力電流は、互いに独立な
値とすることができる。電流補償手段3は、上記n個の
出力電流のうちの少なくともひとつの電流値に基づいて
カレントミラー回路2のベース電流を生成し、その生成
したベース電流を用いて電流供給手段1からカレントミ
ラー回路2へ供給される参照電流を補正する。
【0022】カレントミラー回路2がそれぞれ等しい特
性を有するn個の出力用トランジスタ回路を有する構成
である場合、電流補償手段3は、ベース電流生成部4お
よび補償電流供給部5とを有する。ベース電流生成部4
は、上記n個の出力用トランジスタ回路のうちのひとつ
の出力電流を監視しその電流値に基づいて該出力用トラ
ンジスタ回路のベース電流を生成する。補償電流供給部
5は、ベース電流生成部4によって生成されたベース電
流をn倍し、そのn倍した電流をカレントミラー回路2
に供給する。
【0023】このとき、補償電流供給部5を、電流比が
1:nで動作するカレントミラー回路で構成するように
してもよい。
【0024】
【作用】本発明の電流源回路においては、電流補償手段
3が、カレントミラー回路2のn個の出力電流のうちの
少なくとも1つの出力電流に基づいてカレントミラー回
路2の出力用トランジスタ回路のベース電流に相当する
補償電流を生成する。そして、その生成した補償電流を
用いて、電流供給手段1からカレントミラー回路2へ供
給される参照電流を補償し、参照電流に対する上記ベー
ス電流の影響を除去する。
【0025】上記ベース電流は、カレントミラー回路2
を構成するトランジスタ回路の電流増幅率に依存するの
で、電流供給手段1からカレントミラー回路2へ供給さ
れる参照電流から上記ベース電流の影響を除去すると、
カレントミラー回路2を構成するトランジスタ回路の電
流増幅率のばらつきに対して、参照電流と出力電流との
関係が安定する。
【0026】カレントミラー回路2内に設けられるn個
の出力用トランジスタ回路の特性が互いに等しい場合に
は、上記n個の出力用トランジスタ回路のうちのひとつ
の出力電流からその出力用トランジスタ回路のベース電
流を生成し、その生成したベース電流をn倍することに
よって、カレントミラー回路2全体のベース電流を生成
することができる。
【0027】補償電流供給部5をカレントミラー回路で
構成すれば、その電流比(1:n)の精度が高くなる。
【0028】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の実施例
について説明する。図2は、本発明の電流源回路の一実
施例の回路図である。図2において、図5で用いた符号
と同一の符号を付してあるものは、同じものを示す。
【0029】図2において、入力回路11は、図5に示
した構成と同じである。この実施例では、入力回路11
としてウィルソン型カレントミラー回路を用いている
が、参照電流I0 (入力電流IIN)を生成する回路であ
ればこれに限定されない。例えば、電源電圧VCCが一定
であるとすると、所定の抵抗値を有する抵抗器で置き換
えることも可能である。
【0030】カレントミラー回路21は、図5に示した
カレントミラー回路12と同じ構成であるが、カレント
ミラー回路21ではトランジスタTBn およびTCn
電流監視用トランジスタ回路として用い、負荷などに電
流を供給する出力数はn−1個となっている。トランジ
スタTB0 〜TBn 及びTC1 〜TCn は同一工程で等
しい形状に形成されており、等しい電流増幅率βを有
し、互いに同じ大きさの電流を流す。
【0031】トランジスタTD1 は、トランジスタTB
0 〜TBn 及びTC1 〜TCn と同一工程で形成される
pnp型トランジスタである。一般に、同一工程で形成
したトランジスタは、その特性が互いに等しくなる。ト
ランジスタTD1 のエミッタはトランジスタTCn のコ
レクタに接続され、そのコレクタは接地されている。ま
た、トランジスタTD1 のベースは、補償用カレントミ
ラー回路22に接続されている。
【0032】補償用カレントミラー回路22は、トラン
ジスタTE1 〜TE3 からなるウィルソン型カレントミ
ラー回路である。トランジスタTE1 は、アーリー効果
を低下させるために設けたnpn型トランジスタであ
る。トランジスタTE2 およびTE3 は、互いに対応す
る電流を流す1組のnpn型トランジスタである。トラ
ンジスタTE1 およびTE2 は、エミッタ接合面積が等
しく、また、トランジスタTE2 (=TE1 )およびT
3 は、それぞれのエミッタ接合面積の比率をn:1に
形成してある。さらに、トランジスタTE1 のコレクタ
を、トランジスタTB0 のコレクタに接続している。
(図2においては、後述の説明のために、トランジスタ
TE1 のコレクタを、入力回路11とカレントミラー回
路21とを接続するライン上の点Aに電気的に接続して
いる) 次に、上記構成の電流源回路の動作を説明する。カレン
トミラー回路21内の各部の電流の流れは、図5に示す
カレントミラー回路12について説明した通りである。
【0033】カレントミラー回路21は、参照電流I0
(入力電流IIN)に基づいて、トランジスタTC1 〜T
n の各コレクタ電流をn個の出力電流IOUT として出
力する。ここで、トランジスタTB1 〜TBn 及びTC
1 〜TCn は互いに同じ特性で形成されているので、n
個の出力電流IOUT はその電流値が互いに等しい。この
うち、トランジスタTCn のコレクタ電流(これも出力
電流IOUT に等しい)は、トランジスタTD1 のエミッ
タに入力される。
【0034】トランジスタTD1 は、その電流増幅率が
βであるので、トランジスタTD1のベース電流I
bDは、数式(6) に示す値となる。
【0035】
【数6】
【0036】このトランジスタTD1 のベース電流IbD
とトランジスタTC1 〜TCn の各ベース電流Ib とを
比較(数式(2) と(6) )すると、電流増幅率βの値が1
に比べて十分大きいとした場合、電流IbDと電流Ib
をほぼ等しいと見なすことができる。すなわち、トラン
ジスタTD1 は、そのベース電流IbDとして、トランジ
スタTC1 〜TCn のうちのひとつのトランジスタのベ
ース電流Ib を生成していることになる。
【0037】補償用カレントミラー回路22は、n:1
のカレントミラー構成であるので、トランジスタTE3
に電流IbDが流れると、トランジスタTE2 にはそのn
倍の電流(n・IbD)が流れる。そして、この電流n・
bDは、カレントミラー回路21と入力回路11との間
を流れる電流から引き抜かれる。(ここでは、図2に示
した各電流の流れる方向に対応させて「引き抜く」とい
う表現を用いたが、この電流引抜きは、補償用カレント
ミラー回路22がトランジスタTB0 に負の電流を供給
したことと同じである。)点Aにおける電流の入出力関
係を数式(7) に示す。
【0038】
【数7】
【0039】上述したように、電流IbDと電流Ib とを
ほぼ等しいと見なすことができるので、それぞれの電流
をn倍した値、すなわち、トランジスタTE2 を介して
流れる電流n・IbDと、カレントミラー回路21内のn
個の出力用トランジスタ回路の全ベース電流IB とをほ
ぼ等しいと見なすことができる。したがって、数式(7)
から、トランジスタTB0 を流れる電流(IC )と入力
電流IINとをほぼ等しいと見なすことができる。換言す
れば、補償用カレントミラー回路22が流す電流n・I
bDが、電流IB を補償することによって、入力回路11
がトランジスタTB0 に流そうとする参照電流I0 (入
力電流IIN)が、そのままトランジスタTB0 に流れる
ようになる。
【0040】カレントミラー回路21では、トランジス
タTB0 を流れる電流と各トランジスタTB1 〜TBn
を流れる電流とが一致するが、上述のように、トランジ
スタTB0 を流れる電流から上記ベース電流IB を影響
を取り除き、トランジスタTB0 に参照電流I0 が流れ
るようになると、出力電流IOUT は、ベース電流IB
影響を受けることなく参照電流I0 に基づいた値とな
る。このように、出力電流IOUT が、ベース電流IB
影響を受けることなく参照電流I0 に基づいた値となる
と、各トランジスタTB1 〜TBn 及びTC1 〜TCn
の電流増幅率βが変動した場合においても、参照電流I
0 と出力電流IOUT との関係はその変動に殆ど依存しな
くなる。したがって、例えば、製造ロット間のばらつき
によって電流増幅率βが変動した場合においても、参照
電流I0 と出力電流IOUT との比率は安定する。
【0041】ここで、上記構成の電流源回路において、
参照電流I0 と出力電流IOUT との関係(電流源回路の
入出力電流比)を計算する。参照電流I0 と出力電流I
OUTとの関係は、入力電流IIN=参照電流I0 として、
数式(1),(2),(4),(6),(7) から、数式(8) で表される。
【0042】
【数8】
【0043】上記数式(8) において、n=5,β=20
とすると、出力電流IOUT /参照電流I0 =0.997
5となる。また、n=5,β=40とした場合、その比
率は1.0018となり、n=5,β=100とする
と、その比率は1.0015となる。このように、トラ
ンジスタTB1 〜TBn 及びTC1 〜TCn の電流増幅
率βが変動した場合においても、所定の参照電流I0
対する出力電流IOUT の値は殆ど変わることがない。し
かも、上記比率はすべてほぼ1となっており、この電流
源回路の各出力電流IOUT として参照電流I0 と同じ電
流を取り出すことができる。
【0044】図2に示した電流源回路においては、カレ
ントミラー回路21内の出力用トランジスタ回路を、そ
れぞれ2段構成としているが、例えば図3に示すよう
に、それぞれ1つのトランジスタで実現することもでき
る。
【0045】この場合、図3において、カレントミラー
回路23内のn個の出力用トランジスタ回路を、それぞ
れトランジスタTB1 〜TBn のみで構成し、トランジ
スタTBn のコレクタ電流(出力電流IOUT )をトラン
ジスタTD1 のエミッタへ流す。トランジスタTD
1 は、出力電流IOUT に基づいて、各トランジスタTB
1〜TBn のベース電流に相当する電流を補償用カレン
トミラー回路22に流す。補償用カレントミラー回路2
2の動作は図2で説明した通りである。そして、トラン
ジスタTB1 〜TBn の全ベース電流IB に相当する電
流が補償用カレントミラー回路22を介して引き抜かれ
る(供給される)。
【0046】なお、図2または図3においては、トラン
ジスタTB0 〜TBn 、トランジスタTC1 〜TCn
よびトランジスタTD1 をpnp型トランジスタで構成
しているが、これらをnpn型トランジスタで構成した
場合でも、同様の作用によって電流増幅率のばらつきに
よる電流源回路の入出力電流比の変動が小さくなる。た
だし、一般に、pnp型トランジスタは、npn型トラ
ンジスタと比べて電流増幅率が低いため、増幅率の変動
の影響を受けやすい。また、トランジスタに流れる電流
が増加したときに、pnp型トランジスタのほうが高注
入領域に到達しやすく、そのことによって電流増幅率の
低下が起こりやすい。このように、pnp型トランジス
タのほうが電流増幅率のばらつきが大きくなるので、本
発明の構成をpnp型トランジスタに適用したときのほ
うが、より効果的である。
【0047】上記実施例では、カレントミラー回路21
または23を構成するn個の出力用トランジスタ回路の
特性を互いに等しい場合について説明したが、本発明は
このような構成に限定されるものではない。
【0048】図4は、複数の出力電流を互いに任意の割
合の電流値とした電流源回路の一例の回路ブロック図で
ある。同図において、カレントミラー回路31は、入力
用トランジスタ回路であるトランジスタTF0 及び出力
用トランジスタ回路であるトランジスタTF1 〜TF4
を有する。トランジスタTF0 〜TF4 は、同一工程で
形成され、等しい電流増幅率βを有する。また、トラン
ジスタTF1 〜TF4は、そのエミッタ接合面積を3:
2:1:1の比率で形成している。従って、トランジス
タTF0 に参照電流I0 を流すと、トランジスタTF1
〜TF4 の各出力電流IOUT1〜IOUT4は、3:2:1:
1の比率の電流値となる。
【0049】ベース電流生成回路32は、トランジスタ
TF4 が出力する出力電流IOUT4に基づいてトランジス
タTF4 のベース電流に相当する電流を生成する。補償
電流供給回路33は、例えば7:1のカレントミラー回
路であり、ベース電流生成回路32が生成した電流を7
倍することによって、トランジスタTF1 〜TF4 の全
ベース電流に相当する電流を供給する。このようにし
て、複数の出力電流を互いに任意の割合の電流値とした
電流源回路においても、カレントミラー回路31のベー
ス電流を補償することができる。
【0050】また、上記実施例では、複数の出力電流の
うちの1つの電流に基づいてカレントミラー回路のベー
ス電流を生成しているが、2つ以上の出力電流に基づい
て生成してもよい。例えば、図4に示す構成において、
ベース電流生成回路32が出力電流IOUT3およびIOUT4
の電流和からトランジスタTF3 およびTF4 のベース
電流の和を生成し、補償電流供給回路33がその生成さ
れた電流を3.5倍するようにしてもよい。
【0051】
【発明の効果】カレントミラー回路を利用した電流源回
路において、カレントミラー回路に入力される参照用の
電流について、カレントミラー回路の出力用トランジス
タ回路のベース電流を補償するので、カレントミラー回
路を構成する各トランジスタの特性にばらつきが生じた
場合においても、電流源回路の入力電流と出力電流との
比率の変動が小さくなり、特性の安定した電流源が実現
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の機能を説明する原理図である。
【図2】本発明の電流源回路の一実施例の回路図であ
る。
【図3】本発明の電流源回路の他の実施例の回路図であ
る。
【図4】本発明の電流源回路のさらに他の実施例の回路
図である。
【図5】カレントミラー回路を利用した従来の電流源回
路の回路図である。
【符号の説明】
1 電流供給手段 2 カレントミラー回路 3 電流補償手段 4 ベース電流生成部 5 補償電流供給部 11 入力回路 21 カレントミラー回路 22 補償用カレントミラー回路 23 カレントミラー回路 31 カレントミラー回路 32 ベース電流生成回路 33 補償電流供給回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 参照電流を供給する電流供給手段と、 上記電流供給手段から供給された参照電流に基づいて、
    n個の出力電流を生成するカレントミラー回路と、 上記n個の出力電流のうちの少なくともひとつの電流値
    に基づいて上記カレントミラー回路のベース電流を生成
    し、該生成したベース電流を用いて上記電流供給手段か
    ら上記カレントミラー回路へ供給される参照電流を補正
    する電流補償手段と、 を有することを特徴とする電流源回路。
  2. 【請求項2】 上記カレントミラー回路は、それぞれ等
    しい特性を有するn個の出力用トランジスタ回路を有
    し、 上記電流補償手段は、 上記n個の出力用トランジスタ回路のうちのひとつの出
    力電流を監視し、その電流値に基づいて該出力用トラン
    ジスタ回路のベース電流を生成するベース電流生成部
    と、 該ベース電流生成部によって生成されたベース電流をn
    倍し、そのn倍した電流を上記カレントミラー回路に供
    給する補償電流供給部と、 を有することを特徴とする請求項1記載の電流源回路。
  3. 【請求項3】 上記補償電流供給部を、電流比が1:n
    で動作するカレントミラー回路で構成することを特徴と
    する請求項2記載の電流源回路。
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Cited By (7)

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