JPH0863149A - 鍵盤楽器 - Google Patents

鍵盤楽器

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JPH0863149A
JPH0863149A JP6205260A JP20526094A JPH0863149A JP H0863149 A JPH0863149 A JP H0863149A JP 6205260 A JP6205260 A JP 6205260A JP 20526094 A JP20526094 A JP 20526094A JP H0863149 A JPH0863149 A JP H0863149A
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string
shank
playing
keyboard
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Nobuo Sugiyama
伸郎 杉山
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    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H1/00Details of electrophonic musical instruments
    • G10H1/32Constructional details
    • G10H1/34Switch arrangements, e.g. keyboards or mechanical switches specially adapted for electrophonic musical instruments
    • G10H1/344Structural association with individual keys
    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10CPIANOS, HARPSICHORDS, SPINETS OR SIMILAR STRINGED MUSICAL INSTRUMENTS WITH ONE OR MORE KEYBOARDS
    • G10C5/00Combinations with other musical instruments, e.g. with bells or xylophones
    • G10C5/10Switching musical instruments to a keyboard, e.g. switching a piano mechanism or an electrophonic instrument to a keyboard; Switching musical instruments to a silent mode
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S84/00Music
    • Y10S84/07Electric key switch structure

Abstract

(57)【要約】 【目的】 通常演奏時と非打弦演奏時のいずれにおいて
も良好な鍵タッチ感と安定した打弦動作を得ることがで
き、またハンマーシャンクの停止精度が高く、非打弦演
奏時の弦に対するハンマーの接近距離を小さくすること
ができ、しかも各装置もしくは鍵毎のバラツキを容易に
調整し得るようにする。 【構成】 ハンマーレール23に消音装置40を配設す
る。非打弦演奏時に回動レバー42の回動によってシャ
ンクストッパ41を前方に移動させる。シャンクストッ
パ41は、ハンマー18が弦1を打撃する直前にハンマ
ーシャンク19の上端部を受け止めてその回動を停止さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、アクション機構によ
って弦を打撃するアップライトピアノ、自動ピアノ等の
鍵盤楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】鍵盤の押鍵操作に連動して動作するアク
ション機構によって弦を打撃するアップライトピアノ、
グランドピアノ、自動ピアノ等の鍵盤楽器においては、
演奏音量が大きいことから、演奏音量を選択的に小さく
する弱音機構を備えている。この弱音機構は、アップラ
イトピアノの場合、例えばペダル操作によってハンマー
アッセンブリを初期位置に係止しているハンマーレール
を弦側に移動させて弦とハンマーとの距離を短縮するこ
とにより、ハンマーの弦に対する打撃力を弱め、演奏音
の弱音化を図っている。一方、グランドピアノにおいて
はペダル操作によってアクション機構を鍵盤筬と共に鍵
盤の並設方向に移動させ、ハンマーが打撃する弦の本数
を減ずることで弱音化を図っている。
【0003】また、最近では例えば米国特許第2,25
0,065号に記載されているように打弦音を発生させ
ないようにする消音装置を備えた鍵盤楽器が提案されて
いる。この消音装置は、打弦音を発生させない非打弦演
奏時にハンマーアッセンブリを予め持ち上げておき、押
鍵操作時にジャックがハンマーアッセンブリを突き上げ
ないようにすることにより、ハンマーが弦を打撃せず、
演奏音を発生させない演奏(消音演奏)を実現できるよ
うにしたものである。そして、このような消音装置を、
自動演奏ピアノに用いられるキーセンサと共に鍵盤楽器
に組み込んでおくと、消音しない通常演奏時(弱音演奏
時も含む)においては自然ピアノの演奏を楽しむことが
でき、非打弦演奏時にはキーセンサによって楽音制御回
路を制御し電子音を発生させる電子ピアノの演奏を楽し
むことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の消音装置は非打弦演奏時に予めハンマーアッセ
ンブリを持ち上げておくので、押鍵操作してもジャック
がハンマーアッセンブリを突き上げず、そのため通常演
奏時の鍵タッチ感が得られないという欠点があった。
【0005】そこで、このような問題点を解決する方法
として、本出願人は非打弦演奏時にハンマーが打弦する
直前にハンマーアッセンブリの回動を阻止する阻止手段
と、この阻止手段を動作させ非打弦演奏と通常演奏とを
切り替える切替手段とをダンパー機構とハンマーアッセ
ンブリとの間に設け、通常演奏と非打弦演奏を切換可能
にした鍵盤楽器を既に提案している(特願平4−200
581号)。しかしながら、このような鍵盤楽器におい
ては、ダンパー機構とハンマーアッセンブリとの間のス
ペースが小さいために、阻止手段と切替手段を小型化、
高精度化する必要があり、コスト高になると共に、アク
ション機構を組み込んだ後に消音装置の取付位置を調整
することができないので、ハンマーシャンクまたはハン
マーウッドの回動を消音装置によって停止させる位置
を、ハンマーが完全に打弦しないように弦から比較的離
した位置に取り付けざるを得ない。これにより、ハンマ
ーの弦に対する接近距離を大きくする必要があり、従来
の消音装置を備えていない鍵盤楽器と鍵タッチ感が異な
ってしまう。
【0006】また、阻止手段によってハンマーシャンク
の略中央部分をストップさせているため、強打鍵時にハ
ンマーシャンクが阻止手段に当たって停止してもこの当
接部を支点として先端側が慣性により撓むため打弦直前
のハンマー停止精度が悪く、ハンマーの弦に対する接近
距離を必要以上に大きくする必要がある。しかしなが
ら、この接近距離が正規の接近距離よりも大きいと、ジ
ャックがバットから脱進を開始する時期(脱進開始時
期)が速くなり、通常演奏時の鍵タッチ感が得られなく
なるばかりか、ジャックと阻止手段によりハンマーアッ
センブリを挟み込んでしまう。また、ハンマーシャンク
が慣性により撓むと、バットや、バットを軸支するピン
にも過大な負荷がかかるという問題があった。さらに、
上記鍵盤装置はハンマーシャンクの停止位置を容易に調
整できる機構を備えていないため、装置毎のバラツキや
各鍵毎のバラツキを十分に吸収できないという問題もあ
った。
【0007】したがって、この発明は上記したような従
来の問題点に鑑みてなされたもので、その目的とすると
ころは、通常演奏時と非打弦演奏時のいずれにおいても
良好な鍵タッチ感を得ることができ、また取付作業が容
易で、ハンマーシャンクの停止精度が高く、非打弦演奏
時の弦に対するハンマーの接近距離を小さくすることが
でき、しかも各装置もしくは鍵毎のバラツキを容易に調
整し得るようにした鍵盤楽器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するためになされたもので、請求項1に記載の発明
は、鍵盤の押鍵操作に連動して動作し弦を打撃するハン
マーアッセンブリを備えた鍵盤楽器において、通常演奏
時においては前記ハンマーアッセンブリの打弦動作を阻
止せず、非打弦演奏時にハンマーが打弦する直前にハン
マーシャンクまたはハンマーウッドの回動を停止させる
消音装置を前記ハンマーシャンクに対して前記弦の反対
側に配設したものである。請求項2に記載の発明は、請
求項1に記載の発明において、前記消音装置をハンマー
レールに配設したことを特徴とする。請求項3に記載の
発明は、請求項1に記載の発明において、前記消音装置
をピアノ本体の内側面に配設したことを特徴とする。請
求項4に記載の発明は、鍵盤の押鍵操作に連動して動作
し弦を打撃するハンマーアッセンブリを備えた鍵盤楽器
において、通常演奏時においては前記ハンマーアッセン
ブリの打弦動作を阻止せず、非打弦演奏時にハンマーが
打弦する直前にハンマーアッセンブリの回動を阻止する
消音装置を配設してなり、この消音装置は、弦とハンマ
ーシャンクとの間で前記ハンマーシャンクのハンマーウ
ッドに近い部分に対応して配設されたシャンクストッパ
と、通常演奏時には前記シャンクストッパをハンマーシ
ャンクの回動を阻止しない位置に設定保持し、非打弦演
奏時にハンマーが打弦する直前にハンマーシャンクの回
動を阻止する位置に移動させるレバーと、このレバーを
移動させ通常演奏状態と非打弦演奏状態を切り替える切
替手段とで構成されていることを特徴とする。請求項5
に記載の発明は、鍵盤の押鍵操作に連動して動作し弦を
打撃するハンマーアッセンブリを備えた鍵盤楽器におい
て、通常演奏時においては前記ハンマーアッセンブリの
打弦動作を阻止せず、非打弦演奏時にハンマーが打弦す
る直前にハンマーアッセンブリの回動を阻止する消音装
置を配設してなり、この消音装置は、一端がハンマーシ
ャンクのハンマーウッドに近い部分もしくはハンマーウ
ッドに連結されたワイヤと、前後移動もしくは前後方向
に回動自在に配設され前記ワイヤの他端を保持するワイ
ヤ保持部材と、このワイヤ保持部材を動作させ通常演奏
状態と非打弦演奏状態を切り替える切替手段とを備えた
ことを特徴とする。請求項6に記載の発明は、請求項4
または5に記載の発明において、消音装置はハンマーレ
ールに配設されていることを特徴とする。請求項7に記
載の発明は、鍵盤の押鍵操作に連動して動作し弦を打撃
するハンマーアッセンブリを備えた鍵盤楽器において、
通常演奏時においては前記ハンマーアッセンブリの打弦
動作を阻止せず、非打弦演奏時にハンマーが打弦する直
前にハンマーアッセンブリの回動を阻止する消音装置を
配設してなり、この消音装置は、ハンマーシャンクの先
端部後方に位置するよう楽器本体の親板内面を基準とし
て前後または左右方向に移動自在に配設されて通常演奏
時においては前記ハンマーシャンクの運動を阻止せず、
非打弦演奏時にハンマーが打弦する直前にハンマーシャ
ンクの回動を阻止する阻止手段と、この阻止手段を移動
させ通常演奏状態と非打弦演奏状態を切り替える切替手
段とを備えたことを特徴とする。請求項8に記載の発明
は、請求項7に記載の発明において、消音装置はアクシ
ョンブラケットに配設されていることを特徴とする。請
求項9に記載の発明は、請求項7に記載の発明におい
て、切替手段は棚板下面に配設されていることを特徴と
する。
【0009】
【作用】この発明において、消音装置はハンマーシャン
クに対して弦の反対側に設けらる。消音装置は通常演奏
状態から非打弦演奏状態に切り替えられると、ハンマー
が弦を打撃する直前にシャンクストッパまたはワイヤが
ハンマーシャンクまたはハンマーウッドの回動を阻止す
る。したがって、ハンマーは弦を打撃せず、非打弦演奏
を可能にする。ここで、消音装置をハンマーレールに設
けた場合には、ハンマーレールはハンマーアッセンブリ
を初期位置に係止する機能と、消音装置の取付部材とし
て機能を有する。また、ハンマーシャンクはハンマーウ
ッドに近い部分がシャンクストッパに当接して回動を停
止されることにより慣性による撓みが少なく、ハンマー
の弦に対する接近距離のバラツキを小さくすることがで
きると共に、バットやその回動支点への負荷を軽減す
る。消音装置はアクションブラケットに取り付けられて
いると、整調等においてアクションユニットを着脱しな
ければならない時、アクションブラケットと共に着脱さ
れるので、楽器本体の親板側に取り付けられている場合
に比べて作業を容易にする。また、消音装置自体の着脱
も容易であると共に、前後、左右、高さ方向の位置調整
が容易で、調整範囲が少しですむ。切替手段は棚板下面
に配設されることで、スペース確保が容易で、アクショ
ンユニットに対する負荷を軽減する。
【0010】
【実施例】以下、この発明を図面に示す実施例に基づい
て詳細に説明する。図1はこの発明をアップライトピア
ノに適用した場合の第1実施例を示すアクション機構部
の通常演奏時の側断面図、図2は非打弦演奏時の側断面
図である。これらの図において、各音高の弦1は上下端
が不図示のフレームにチューニングピンとフレームピン
を介して係止されることにより所定の張力をもって略垂
直に張設されている。弦1の前方には全ての弦1に対し
て共通に延在するセンターレール2が鍵3の後端部3a
の上方に位置して配設されており、このセンターレール
2に鍵盤3に連動して動作し対応する弦1を打撃するア
クション機構4と、ダンパー機構5が配設されている。
【0011】前記アクション機構4は、前記センターレ
ール2の下端に固定されたウイペンフレンジ6の下端に
後端がピン7を介して上下方向に回動自在に軸支された
前後方向に長いウイペン8を備えている。ウイペン8
は、遊端(前端)側下面に一体的に設けられたウイペン
ヒール8Aが鍵盤3の後端部3a上面に植設されたキャ
プスタン9上に載置されることによる通常略水平に保持
されている。また、ウイペン8の上方にはジャック10
が配設されている。ジャック10は側面視L字状に形成
されて、その下端屈曲部が前記ウイペン8の上面に突設
されたジャックフレンジ11にピン12を介して前後方
向に回動自在に軸支されると共に、ジャックスプリング
13によって図1反時計方向の回動習性を付与されてお
り、上方に伸びる一腕がジャック大10Aを形成してそ
の上面10aがハンマーアッセンブリ14を構成するバ
ット15の下面前端部に当接し、水平方向に伸びる他腕
がジャック小10Bを形成している。
【0012】前記ハンマーアッセンブリ14は、前記セ
ンターレール2の肩部に固設されたバットフレンジ16
にセンターピン17を介して前後方向に回動自在に配設
された前記バット15と、このバット15の上面にハン
マーシャンク19を介して配設されたハンマー18と、
バット15の前面にキャッチャシャンク20を介して配
設されたキャッチャ21と、バット15を復帰方向(図
1時計方向)に付勢するバットスプリング22等からな
り、通常ハンマーシャンク19がハンマーレール23に
フェルト24を介して当接することで初期位置に係止さ
れている。ハンマー18は、ハンマーシャンク19に固
定されたハンマーウッド18Aと、ハンマーウッド18
Aの先端部に配設されたハンマーフェルト18Bとで構
成されている。鍵盤3の押鍵操作によってウイペン8が
キャプスタン9により突き上げられ、ピン7を中心とし
て反時計方向に上昇回動すると、ジャック10がバット
15を下から突き上げてハンマーアッセンブリ14を反
時計方向に回動させ、これによってハンマー18が押鍵
操作された鍵盤3に対応する弦1を打撃する。打弦動作
時において、ジャック10はその上昇途中において、ジ
ャック小10Bがセンターレール2に配設された脱進機
構を構成するレギュレチングアッセンブリ25に当接し
てその上昇運動を阻止されることにより、ジャックスプ
リング13に抗して時計方向に回動され、これによって
ジャック10の上面10aがバット15の下部から一時
的に脱進する。ここで、ジャック小10Bとレギュレチ
ングアッセンブリ25との距離Dを調整することによ
り、接近d(=鍵を非常に低速度で押し下げた場合のハ
ンマー18の先端と弦1との最小距離)を調整すること
ができる。すなわち、接近dを大きくする場合には、こ
の距離Dを小さくしてジャック10がバット15から脱
進を開始する時期を早め、接近dを小さくする場合に
は、この距離Dを大きくしてジャック10がバット15
から脱進を開始する時期を遅くする。そして、ジャック
10は、ハンマー18による打弦動作後鍵盤3の復帰動
作に伴うウイペン8の回動下降に連動して回動復帰する
ことにより、その上端が再びバット15の下部に入り込
み、次の打弦動作を可能にする。
【0013】ここで、通常、従来の消音装置を備えない
鍵盤楽器においては、接近dは2〜3mm程度に調整さ
れている。一方、本実施例における接近dは、非打弦演
奏時においても脱進させるため、3〜5mm程度に調整
されているが、本実施例の接近と従来の消音装置を備え
ない鍵盤楽器の接近とは略同一である。なお、特願平4
−200581号に示した技術(レギュレチングアッセ
ンブリを上下動可能に配置し、非打弦演奏時にジャック
小とレギュレチングアッセンブリとの距離を短縮し、ジ
ャックの脱進時期を通常演奏時より早くする)等を用い
て脱進時期を可変とすれば、通常演奏時の接近dを2〜
3mmに、非打弦演奏時における接近dを3〜5mm程
度に設定することが可能である。
【0014】前記ウイペン8の遊端側上面にはさらにバ
ックチェックワイヤ26とブライドルワイヤ27が図に
示すように鍵盤3の前方側に所要角度傾斜して植設され
ている。バックチェックワイヤ26の上端には打弦動作
後弦1の反発力およびバットスプリング22のばね力に
よって回動復帰するハンマーアッセンブリ14の前記キ
ャッチャ21を弾性的に受け止めるバックチェック29
が配設されている。前記キャッチャ21とブライドルワ
イヤ27とはブライドルテープ30によって互いに連繋
されており、これによってハンマーアッセンブリ14の
回動復帰をウイペン8の回動復帰に追従させ、ハンマー
アッセンブリ14の跳ね返り、弦1の2度打ちを防止す
ると共に、ハンマーアッセンブリ14の初期位置への復
帰を早めるようにしている。
【0015】前記ハンマーレール23は弱音機構を構成
するもので、楽器本体下部に配設された不図示のソフト
ペダルの踏込操作に連動してハンマーレールヒンジ31
が反時計方向に回動されることにより弦1側に移動して
ハンマー18を弦1に近づけ、これによって弦1に対す
るハンマー18の打撃力を弱め、弱音演奏を可能にして
いる。なお、ハンマーレールヒンジ31は、前記ハンマ
ーレール23を支持すると共に前記センターレール1が
固定された不図示のアクションブラケットに回動自在に
軸支されて配設されている。
【0016】前記ダンパー機構5は、中間部が前記セン
ターレール2の上面に配設されたダンパーレバーフレン
ジ33にピン34を介して前後方向に回動自在に軸支さ
れ、かつダンパーレバースプリング35によって反時計
方向の回動習性が付与された上下方向に延在するダンパ
ーレバー36と、このダンパーレバー36の上端にダン
パーワイヤ37を介して配設されたダンパー38等で構
成されている。ダンパー38は通常前記ダンパーレバー
スプリング35のばね力によって弦1に圧接されること
により、弦1の自由な振動を阻止しており、鍵盤3の押
鍵操作時にウイペン8の基端部上面に植設されたダンパ
ースプーン39がダンパーレバー36の下端部をダンパ
ーレバースプリング35に抗して押圧、回動させること
により、弦1から離間するよう構成されている。そし
て、このダンパー38の離間後、ハンマー18が弦1を
打撃することで、通常演奏を可能にしている。なお、上
記したアクション機構4およびダンパー機構5は、従来
のアップライトピアノのアクション機構、ダンパー機構
と全く同様である。
【0017】さて、この発明においては、上記した通常
演奏時の鍵タッチ感を阻害しないで打弦音を発生させな
い非打弦演奏を可能にする装置、すなわち消音装置40
を備えている。この消音装置40は、弦1とハンマーシ
ャンク19、厳密にはハンマーシャンク19とダンバー
機構5との間でハンマーシャンク19の回動支点から遠
い部分、すなわちハンマーウッド18Aに近い部分に対
応して配設された前後方向に移動自在なシャンクストッ
パ41と、通常演奏時に前記シャンクストッパ41をハ
ンマーシャンク19の回動を阻止しないよう弦1側に移
動退避させ、非打弦演奏時にハンマー18が打弦する直
前にハンマーシャンク19の回動を阻止する位置に移動
させる回動レバー42と、この回動レバー42を回動さ
せ通常演奏状態と非打弦演奏状態を切り替える切替手段
43等で構成されている。
【0018】前記シャンクストッパ41は、アクション
割りにしたがい全てのアクション機構4を複数のアクシ
ョン機構4でグループ化した複数のセクション毎に配設
されたアームブラケット44と、このアームブラケット
44のハンマーシャンク19と対向する面に固着された
フェルト45とで構成されており、アームブラケット4
4の両端が前記回動レバー42の後端によって固定保持
されている。回動レバー42は、隣接するアクション機
構4間を通って前後方向に延在し、前端側に設けられた
折曲部42aの下端が前記ハンマーレール23上に取り
付けられたブラケット47の軸48により前後方向に回
動自在に軸支されている。また、回動レバー42はばね
49によって反時計方向の回動習性を付与されており、
通常演奏時において反時計方向に最大角度回動されて前
記切替手段43のストッパ51に当接係止されることに
より、シャンクストッパ41をハンマーシャンク19の
運動領域外に退避させている。前記回動レバー42を回
動させる切替手段43はモータ等からなり、前記ハンマ
ーレール23上に設置されている。この切替手段43の
出力軸50には前記回動レバー42を通常演奏位置に係
止する前記ストッパ51が固定されており、このストッ
パ51に前記回動レバー42に突設されたピン52が前
記ばね49のばね力によって圧接されている。前記ハン
マーレール23の前端には調整板54が複数個のビス5
5によって前後方向に移動調整可能に配設されており、
この調整板54の上端には図2に示す非打弦演奏時に前
記回動レバー42を非打弦位置に係止するストッパねじ
56が前記折曲部42aに対応して取り付けられてい
る。調整板54を弦1側に移動調整すると、ストッパね
じ56が回動レバー42を押圧回動させるため、シャン
クストッパ41は弦1側に近づき、非打弦演奏時のハン
マーシャンク19の停止位置、換言すればハンマー18
の接近を調整することができる。なお、フェルト45の
前面、すなわちハンマーシャンク19との当接面は、非
打弦演奏時にハンマーシャンク19と面で当接するよう
な角度を有している。これはハンマーシャンク19が当
接した時の分力の発生によるシャンクストッパ41のガ
タ付を防止すると共に、ハンマーシャンク19の破損を
防ぐためである。
【0019】次に、上記構成において通常演奏時と非打
弦演奏時の動作について説明する。通常演奏時におい
て、回動レバー42は図1に示す通常演奏位置に保持さ
れることにより、シャンクストッパ41をハンマーシャ
ンク19の運動領域外に退避させている。この状態にお
いて、鍵盤3を押鍵操作すると、上記した通りキャプス
タン9がウイペン8を反時計方向に上昇回動させるた
め、ジャック10もウイペン8と一体に上昇し、バット
15を突き上げることでハンマーアッセンブリ14を反
時計方向に回動させる。ジャック10の上昇移動に伴い
バット15が突き上げられると、ハンマーアッセンブリ
14はシャンクストッパ41によりハンマーシャンク1
9の回動を阻止されることなく時計方向に回動飛翔し続
けてハンマー18が弦1を打撃し、もって通常演奏を可
能にする。
【0020】切替手段43を駆動してストッパ51を時
計方向に所定角度回動させると、ストッパ51がピン5
2を押圧して回動レバー42をばね49に抗して時計方
向に所定角度回動させ、シャンクストッパ41をハンマ
ーシャンク19の回動領域内に移動させ、もって通常演
奏状態から非打弦演奏状態に切り換わる。図2はこの状
態を示す。次に、この状態で鍵盤3を押鍵操作するとキ
ャプスタン9がウイペン8を反時計方向に上昇回動させ
るため、ジャック10もウイペン8と一体に上昇し、バ
ット15を突き上げることでハンマーアッセンブリ14
を反時計方向に回動させる。この時、ジャック10の上
昇移動に伴いバット15が突き上げられると、ハンマー
アッセンブリ14は反時計方向に回動飛翔して弦1を打
撃しようとする。しかし、ハンマー18が弦1を打撃す
る直前にハンマーシャンク19がシャンクストッパ41
のフェルト45に当接してそれ以上の回動を阻止される
ため、ハンマーアッセンブリ14は、ハンマー18が弦
1を打撃することなく跳ね返され、初期位置に回動復帰
する。また、ジャック10も上記した通りウイペン8に
連動して下降し、その上面10aがバット15の下部に
再び入り込み、初期位置に復帰する。この結果、打弦音
を発しない非打弦演奏を行うことができる。
【0021】かくしてこのような構成からなるアップラ
イトピアノにあっては、非打弦演奏時にハンマーシャン
ク19の回動支点側から最も遠いハンマーウッド18側
端部をシャンクストッパ41によって受け止め停止させ
るようにしたので、強打鍵時であってもハンマーシャン
ク19がシャンクストッパ41に当接した際、その先端
部が慣性により撓んだりせず、ハンマーシャンク19を
所定位置に確実に停止させることができる。したがっ
て、ハンマー18の弦1に対する接近距離dのバラツキ
が少なく、必要以上に大きく設定する必要がなくなる。
これにより、脱進開始時期を、従来の消音装置を備えて
いない鍵盤楽器における脱進開始時期と略同一にできる
ので、従来の消音装置を備えていない鍵盤楽器と略同一
の鍵タッチ感が得られる。またハンマーシャンク19の
撓みが少なければ、バット15およびそのピン17に過
大な負荷がかかることもなく、ハンマーアッセンブリ1
4の破損を防止し得る。また、調整板54を前後方向に
移動調整すると、非打弦演奏時のハンマーシャンク19
の停止位置を簡単に調整することができるため、各アク
ション割りの消音装置40のバラツキを吸収、調整する
ことができ、弦1に対するハンマー18の接近距離dを
全鍵にわたって略一定に設定することができる。
【0022】また、非打弦演奏状態において、鍵盤3に
対応して不図示のキーセンサを予め配設し、ハンマーシ
ャンク19に対応してハンマーセンサ57を配置してお
き、これらセンサの動作によって楽音制御回路を制御
し、電子音源から電子音を発生させるようにすると、ピ
アノのタッチ感を損なうことなく電子ピアノとして用い
ることができ、またこの時の電子音をヘッドホンで聞い
たり、スピーカから小さな音量で発音させると、日中、
夜間を問わず近隣居住者への騒音公害となることはな
い。
【0023】この場合、上記実施例は消音装置40をア
クション割りにしたがって分割配置し、互いに連動させ
て動作させるようにした例について説明したが、これに
限らず、分割せずに1つの消音装置を例えば1〜58鍵
に対して共通に配置してもよいことは勿論である。但
し、分割配置した場合は、取り付けの容易性と剛性を高
めることができる利点を有する。また、本発明はハンマ
ーレール23に消音装置40を配設しているので、既存
ピアノのハンマーレールと本発明における消音装置40
を備えたハンマーレール23とを交換するだけで、消音
機能付ピアノに改造することが可能である。
【0024】なお、上記実施例は切替手段43としてモ
ータを用いたが、この発明はこれに特定されるものでは
なく種々の変形、変更が可能であり、例えば鍵盤3が配
設されている棚板58の下面に適宜なレバーを設け、こ
のレバーとストッパ51とをワイヤによって連結し、レ
バーの手動操作によってストッパ51を回動させたり、
あるいはまた楽器本体の前面下部にペダルを設け、この
ペダルの踏込操作によってストッパ51を回動させるよ
うにしてもよい。
【0025】図3はこの発明の第2実施例を示す非打弦
演奏時におけるアクション機構部の側断面図である。こ
の実施例は回動レバー42をリンク機構60によって支
持し、切替手段としてのカム61によってリンク機構6
0を前後方向に回動させるように構成したものである。
リンク機構60としては、前後一対の平行リンク60
A,60Bが用いられる。各平行リンク60A,60B
は、一端が回動レバー42にピン62を介してそれぞれ
回動自在に連結され、他端がブラケット63にピン64
を介してそれぞれ連結されている。前記ブラケット63
は、ハンマーレール23が固定されているレール支持台
65上に前後方向に移動調整可能に固定されている。一
方の平行リンク60Aは、ばね49によって図3反時計
方向の回動習性を付与されることにより、中間部が前記
カム61に圧接されている。カム61は、通常演奏状態
と非打弦演奏状態の切替時に、例えば楽器本体の前面下
部に配設したペダル67の踏込操作によって回動される
よう構成されている。その他の構成は上記実施例と同様
であるため、同一部品に対しては同一符号をもって示
し、その説明を省略する。
【0026】このような構成においては、リンク機構6
0を用いているので、上記第1実施例に比べて剛性が大
で、ハンマーシャンク19の停止精度を一層向上させる
ことができるという利点を有する。
【0027】図4はこの発明の第3実施例を示す非打弦
演奏時の側断面図である。この実施例はハンマーシャン
ク19の回動を停止させる手段として上記したシャンク
ストッパ41と回動レバー42の代わりに、ワイヤ70
を用いて構成したものである。ワイヤ70は、一端がハ
ンマーシャンク19の上端部、すなわちハンマーウッド
18Aに近い部分にビス等の適宜手段(図示せず)によ
って連結固定されており、他端がワイヤ保持部材71に
ビス72によって長さ調整可能に固定されている。ワイ
ヤ保持部材71は、モータからなる切替手段43の出力
軸50に取り付けられたブラケット74の上面にビス7
5によって前後方向に移動調整可能に配設されている。
前記切替手段43は、ハンマーレール23に延設された
モータ取付部23A上に設置固定されている。ブラケッ
ト74は通常演奏時において図4に二点鎖線で示すよう
に反時計方向に所定角度回動された位置に設定保持され
ることにより、ワイヤ70を十分に弛ませており、ハン
マー18による打弦を可能にしている。一方、非打弦演
奏時においては切替手段43の駆動により時計方向に所
定角度回動されて図4実線で示す状態に保持されること
によりワイヤ70の弛みを少なくしている。この状態に
おいて、鍵盤3の押鍵操作に連動してアクション機構4
が動作すると、ワイヤ70はハンマー18が弦1を打撃
する直前にハンマーシャンク19の回動を阻止し、もっ
て非打弦演奏を可能にする。その他の構成は上記実施例
と同様である。
【0028】本実施例においてはワイヤ70を用いてい
るので、各アクション機構4毎にハンマー18の弦1に
対する接近距離を調整することが可能であり、かつハン
マーシャンク19の短いピアノやハンマーセンサユニッ
ト等が設けられてスペースの制限を受けた場合にさらに
有効であるという利点を有する。
【0029】図5はこの発明の第4実施例を示す側断面
図である。この実施例は上記第3実施例と同様、非打弦
演奏時にハンマーシャンク19の回動を阻止する手段と
してワイヤ70を用い、通常演奏状態と非打弦演奏状態
を切り替える切替手段80としてギヤードモータを用い
たものである。ワイヤ70は、その一端がハンマーシャ
ンク19の上端に一体的に取り付けられたシャンクアタ
ッチメント19Aに、他端がワイヤ保持部材71にそれ
ぞれ連結されている。ワイヤ保持部材71の下端にはナ
ット82が一体的に設けられており、このナット82は
前記ギヤードモータ80の出力軸83に適宜手段により
回転を防止されて螺合されている。このため、出力軸8
3の外周面にはナット82の雌ねじが螺合する雄ねじが
形成されており、先端が軸受84によって回転自在に軸
支されている。前記ギヤードモータ80および軸受84
はハンマーレール23に延設されたモータ取付部23A
上に設置固定されている。ギヤードモータ80の駆動に
よって出力軸83を回転させると、ナット82は出力軸
83に沿って前方または後方に移動してワイヤ70を弛
めたり、引き寄せたりしてハンマーシャンク19の最大
回動角度を可変し、これによって通常演奏状態と非打弦
演奏状態が切り替えられる。その他の構成は上記実施例
と同様である。
【0030】この場合、本実施例は切替手段80として
ギヤードモータを用いたが、例えばウオームおよびウォ
ームホイールを用い、ウォームホイールの軸の外周面に
雄螺子部を設け、この雄螺子部に前記ナット82を回転
を防止して螺合しておき、ウオームの回転をウォームホ
イールに伝達してその軸の回転によりナット82を前後
方向に移動させ、これによってワイヤ70の弛み量を変
更させるようにしてもよい。
【0031】図6はこの発明の第5実施例を示す側断面
図である。この実施例はワイヤ70によってハンマーウ
ッド18Aの回動を阻止するようにしたものである。ワ
イヤ70は、一端が輪を形成してハンマーウッド18A
に引っ掛けられてハンマーシャンク19により抜けを防
止され、他端がワイヤ保持部材71に連結されている。
ワイヤ保持部材71は、下端が回動軸90に固定されて
おり、この回動軸90が通常演奏状態と非打弦演奏状態
の切替時にモータ、操作レバー、ペダル等の適宜な切替
手段(図示せず)によって回動されるよう構成されてい
る。その他の構成は上記実施例と同様である。このよう
な構成においても上記第3,第4実施例と同様な効果が
得られるものである。
【0032】図7はこの発明の第6実施例を示す側断面
図である。この実施例はハンマーレール23上に設置し
たブロック101に設けた複数個の回転自在なローラ1
02によってワイヤ70の中間部を支持し、その一端を
ハンマーウッド18Aに、他端を前記ブロック101に
回動自在に配設した切替手段としての回動レバー103
に連結したものである。回動レバー103の回動軸10
4は、上記した実施例と同様通常演奏状態と非打弦演奏
状態の切替時にモータ、操作レバー、ペダル等によって
回動されることで、ワイヤ70の弛み量を変更するよう
構成されている。
【0033】図8はこの発明の第7実施例を示す側断面
図である。この実施例は円筒型のローラ110にワイヤ
70の一端を係止し、このローラ110を手動操作もし
くは駆動モータ等によって回転させることによりハンマ
ーシャンク19の最大回動角度を変更し、通常演奏と非
打弦演奏を切り換えるように構成したものである。この
ような構成においても図4〜図7に示した実施例と同様
な効果が得られるものである。
【0034】なお、ハンマーレール23に消音装置40
を配置した上記第1〜7実施例においては、いずれもピ
アノ本体の下部に配設されている不図示のソフトペダル
を踏込操作して弱音演奏状態に切り換えると、ハンマー
レール23が回動して弦3側に移動するため、非打弦演
奏時においてもハンマー18が弦3を打弦することが起
こり得る。そこで、このような問題を解決する方法とし
て、ソフトペダルの踏込操作に連動して切替手段が動作
するように構成しておけば、ペダル操作の有無に拘らず
非打弦演奏が可能である。
【0035】図9はこの発明の第8実施例を示す通常演
奏時のアクション機構部の側断面図、図10は同アクシ
ョン機構部の非打弦演奏時の側断面図、図11は消音装
置の要部平面図、図12は同消音装置の要部拡大正面図
である。この実施例は消音装置40をハンマーレール2
3の代わりにピアノ本体を構成する左右の親板120の
内側面間に配設して構成したものである。消音装置40
は、アクション機構4の前方に横断延設されたメインコ
ラム121を有している。このメインコラム121は、
左右の親板120の内側面に複数個の止めねじ123に
よって高さ調整可能に固定された逆L字状のブラケット
122に両端を固定されて配設され、その上方には駆動
軸124がメインコラム121の略全長にわたって配設
されると共に、この駆動軸124と直交するよう前後方
向に延在する複数個のスライドシャフト125がメイン
コラム121の長手方向に並設されている。駆動軸12
4は、両端部および中間部が前記メインコラム121上
に配設された複数個の軸受126によって回転自在に軸
支され、一端部が一方の親板120の内側面にモータブ
ラケット127を介して配設された切替手段としての駆
動モータ43に駆動アーム128を介して連結されてい
る。駆動アーム128は、駆動モータ43の出力軸50
に固定された第1アーム128Aと、一端が第1アーム
128Aに連結ピン129を介して連結された第2アー
ム128Bと、一端が第2アーム128Bの他端に同じ
く連結ピン130を介して連結され、他端が前記駆動軸
124に連結固定された第3アーム128Cとで構成さ
れている。前記スライドシャフト125は、アクション
機構4が設けられていない両端部および低、中音部の境
部および中、高音部の境部が設けられ前記メインコラム
121上にステー133を介して配設された軸受131
によって前端側がそれぞれ摺動自在に保持され、後端間
にハンマーシャンク19の回動を阻止する阻止手段とし
てのストッパブロック132が横架されている。ストッ
パブロック132は、低,中,高音域毎に分割形成され
て、その両端部上面にブラケット134がそれぞれ取付
けられ、このブラケット134が長孔と止めねじによっ
て前記スライドシャフト125の後端に前後方向に移動
調整可能に固定されている。また、ストッパブロック1
32の前面下部にはフェルト135が固着されている。
フェルト135の前面、すなわちハンマーシャンク19
との当接面は、第1,第2実施例において示したシャン
クストッパ41のフェルト45と同様、非打弦演奏時に
ハンマーシャンク19と面で当接するような角度を有し
ている。
【0036】前記各スライドシャフト125の前端部一
側面にはピン136が突設されており、このピン136
は前記駆動軸124にスライドレバー137を介して連
結されている。スライドレバー137は、前記駆動軸1
24に嵌合固定されて配設され、下面中央に前記ピン1
36が挿入される凹部138を有している。
【0037】図12において、低音側のストッパブロッ
ク132aの高音側端部と、中音側のストッパブロック
132bの低音側端部との高さは異なり、ストッパブロ
ック132bの低音側端部が斜め上方を指向するよう傾
斜している。これは低音側と中央側とでハンマー18の
高さが異なることによる。
【0038】なお、図10および図11において、14
0は棚板58(図1参照)上に鍵盤3の配列方向に複数
個、例えば3〜4つ並設されたアクションブラケット
で、これらのブラケットにセンターレール2が横架さ
れ、またハンマーレール23が設置されている。141
はダンパーロッド、142はダンパーレールで、その他
の構成は上記した実施例と同様である。
【0039】このような構成からなる消音装置40にお
いて、駆動モータ43の駆動によって出力軸50が回転
すると、その回転は駆動アーム128−駆動軸124を
経てスライドレバー137に伝達され、これによりスラ
イドレバー137が駆動軸124と一体に回動すると、
スライドシャフト125が軸受131に沿って前後方向
に移動してストッパブロック132をハンマーシャンク
19に対して接近、離間させる。この場合、ストッパブ
ロック132は通常演奏時において図9実線で示す後方
位置に移動退避されることにより、ハンマーシャンク1
9の運動領域外に位置してハンマー18による打弦を可
能にし、非打弦演奏時において図10実線で示す前方位
置に移動されることにより、ハンマーシャンク19の運
動領域内に位置し、ハンマー18が打弦する直前にハン
マーシャンク19の回動を停止させることで非打弦演奏
を可能にしている。
【0040】本実施例においては消音装置40をピアノ
本体の内側面に配設しているので、ハンマーレール23
に配設した上記実施例と異なりソフトペダルの操作によ
ってハンマーレール23が移動しても、ストッパブロッ
ク132が動いたりすることがなく、ストッパブロック
132の位置調整が不要である。
【0041】また、第1,第2実施例においてはシャン
クストッパ41が上下方向に回動し通常演奏時に下降位
置に保持されるため、通常演奏時にシャンクストッパ4
1がダンパー38に当接しないようにするために、シャ
ンクストッパ41の取付精度を上げたり、ダンパー38
の高さを低くする必要がある。すると、ダンパー38が
弦1に当接する位置がハンマー18の打弦位置から離れ
るため、ダンパー機構5の消音機能が低下する。これに
対して本実施例においてはストッパブロック132の前
後移動によって通常演奏状態と非打弦演奏状態の切替を
行なうことができるので、上記不都合を解消することが
できる。
【0042】図13はこの発明の第9実施例を示す非打
弦演奏時のアクション機構部の側断面図、図14は同ア
クション機構部の要部断面図である。本実施例は、上記
第8実施例におけるメインコラム121を左右の親板1
20(図9)間に横架する代わりにアクションブラケッ
ト140にメインコラム取付金具150を介して配設
し、かつメインコラム121上に切替手段としての駆動
モータ43を直接設置固定し、その出力軸50に設けた
アーム151の長孔152にスライドシャフト125の
ピン136を挿入連結したものである。メインコラム1
21はメインコラム取付金具150の前面上部に長孔と
止めねじ154によって高さ調整可能に配設されてい
る。また、メインコラム121とメインコラム取付金具
150との間には前後調整用のスペーサ155が介挿さ
れている。メインコラム取付金具150は金属板の折曲
加工等によって形成され、後端側がアクションブラケッ
ト140の前面に複数個の止めねじ156によって固定
されると共に、同ブラケット140のハンマーレール2
3を支持する腕部140aに金具157によって固定さ
れている。金具157は図14に示すように下向きコ字
状で、前記腕部140aおよびメインコラム取付金具1
50に上方から嵌着され、下端部に止めねじ158が取
り付けられることにより、前記腕部140aおよびメイ
ンコラム取付金具150を共締めし、メインコラム取付
金具150を腕部140aの一側面に圧接固定してい
る。このため、腕部140aには何等の後加工をも必要
とせず、消音装置の取り付けに有効である。なお、16
1はナット、162は長孔、163はスペーサである。
その他の構成は上記第8実施例と略同様である。
【0043】このような構成においては、予め消音装置
をアクションユニットに組み込んで1ユニットとし、こ
のユニットを楽器本体内に組み込むことができる利点を
有する。また、アクションユニットと消音装置が一体と
なっているため、アクション機構もしくはダンパー機構
の整調、修理等のためにアクション機構を着脱しなけれ
ばならない場合とかアクションユニット全体を前方に傾
けるだけで、楽器本体から取り出さずに整調等を行う場
合、作業が容易である。特に、上記第8実施例において
はストッパブロック132の取外し時にメインコラム1
21とアクションユニットを取り外す必要があるが、本
実施例においてはアクションユニットを取り外すだけで
よい。また、予め、消音装置をアクションユニットに組
み込むことができるため、上記第8実施例の構成と比べ
て消音装置の前後、左右および高さ方向の調整が簡単で
ある。
【0044】図15はこの発明の第10実施例を示す非
打弦演奏時のアクション機構部の側断面図、図16は要
部側面図である。本実施例は、上記第9実施例の変形例
を示すもので、駆動モータ43をメインコラム121上
に設置する代わりに棚板58の下面適宜箇所に配設した
例を示す。駆動モータ43は、棚板58の下面に配設さ
れたブラケット170に水平軸171を介して矢印方向
に回動自在に軸支されている。駆動モータ43の出力軸
50の先端には自在継手172を介してねじ棒173の
一端が接続されており、このねじ棒173の他端側には
リンクレバー174の一腕がナット175を介して連結
されている。なお、ねし棒173とナット175は螺合
している。リンクレバー174は側面視L字型に形成さ
れて、その屈曲部が前記棚板58の下面に設けられたブ
ラケット176に水平な軸177を介して回動自在に軸
支され、一腕が前記ナット175に対して回動自在に連
結され、他腕にバー178の下端が連結されている。バ
ー178は棚板58を貫通して上方に延在し、その上端
が駆動アーム180を介してスライドシャフト125に
連結されている。駆動アーム180は、一端がピン13
6と長孔181とでスライドシャフト125に連結され
他端が固定軸182に軸支された第1アーム180A
と、一端が第1アーム180Aの他端に連結固定され、
他端が前記バー178の上端に同じくピン183を介し
て連結された第1アーム180Bとで構成されている。
ピン182はメインコラム121もしくは楽器本体を構
成する親板の内面に配設されている。その他の構成は上
記第9実施例と略同様である。
【0045】このような構成において、図15に示す非
打弦演奏状態から通常演奏状態に切り換える場合は、駆
動モータ43の駆動によってナット175をねじ棒17
3に沿って図16左方に移動させればよい。すると、リ
ンクレバー174は軸177を中心として時計方向に所
定角度回転してバー178を引き下げる。この時、リン
クレバー174の回動に伴い、ボルト175は図16時
計方向に回動すると共に、駆動モータ43は軸171を
中心として図16反時計方向に回動する。リンクレバー
174の回動に伴いバー178が引き下げらると、駆動
アーム180は軸182を支点として図15時計方向に
回転してピン136を左方に押圧する。このため、スラ
イドシャフト125は後退移動してストッパブロック1
32を非打弦演奏位置から通常演奏位置に移動退避さ
せ、もって非打弦演奏状態から通常演奏状態に切り替わ
る。なお、通常演奏状態から非打弦演奏状態に切り換え
る場合は、上記とは逆に駆動モータ43の回転方向を切
り替え、ナット175をねじ棒173に沿って図16右
方に移動させればよい。
【0046】このような構成において、アクションユニ
ットと、ストッパブロック132とをユニット化して楽
器本体内に組込み、これとは別個に駆動モータ43、リ
ンクレバー174、バー178、駆動アーム180等を
楽器本体側に組込み、しかる後スライドシャフト125
と駆動アーム180とを連結すればよい。整調等のため
にアクションユニットを着脱する場合は、スライドシャ
フト125と駆動アーム180との連結状態を解除する
ことにより、アクションユニットとストッパブロック1
32を一体に着脱することができる。また、駆動モータ
43を棚板下面に配設しているので、ハンマーアッセン
ブリの前方に切替手段用のスペースを確保する必要がな
く、またアクションユニットに配設した上記第9実施例
の場合は同ユニットの負荷となるが、その心配がない。
【0047】図17はこの発明の第11実施例を示すス
トッパブロック132とハンマーの斜視図である。この
実施例は弦1とハンマーアッセンブリ14との間にスト
ッパブロック132を鍵盤の並設方向に移動自在に配設
したものである。ストッパブロック132は、ハンマー
シャンク19と対向する前面に複数個のフェルト135
がアクション機構4の配列ピッチ(約13mm)と略同
一ピッチにて並列配置されており、通常演奏状態から非
打弦演奏状態もしくはこの逆の状態に切り替える際、ア
クション割りの略半ピッチだけ左方または右方に移動さ
れるもので、通常演奏時にハンマーシャンク19に対し
てフェルト135を半ピッチずらし、非打弦演奏時に各
フェルト135をハンマーシャンク19に対応一致させ
るように構成されている。ストッパブロック132は第
8〜第10実施例と同様に、メインコラム121に設け
られた複数個のスライドシャフト125の一端に保持さ
れる。スライドシャフト125の他端は駆動軸124が
固着される。そして、この駆動軸124を切替手段で左
右動させることにより、これに連動してストッパブロッ
ク132も左右動する。このようなストッパブロック1
32を移動させ通常演奏状態と非打弦演奏状態の切り換
えを行う手段としては、上記した実施例と同様に、操作
レバー、駆動モータ等の適宜な切替手段を使用すること
ができる。このような構成においては、ダンパー機構と
ハンマーアッセンブリ14との間隔が狭い鍵盤楽器に適
用して好適である。
【0048】以上のように、上述した各実施例において
は、消音装置をハンマーシャンク19に対して弦1の反
対側に設けるようにしたので、消音機構をダンパー機構
5とハンマーアッセンブリ14との間に設けるもののよ
うに、消音装置を小型化、高精度化する必要がない。ま
た、アクション機構4を組み込んだ後に消音装置の取付
位置を調整できるため、ハンマーシャンク19またはハ
ンマーウッド18Aの回動を消音装置によって停止させ
る位置を、(ハンマーが打弦しないようにしつつ、)弦
に最大限近づけることができる。これにより、接近を従
来の鍵盤楽器のように大きくする必要がないので、脱進
開始時期を従来の消音装置を備えていない鍵盤楽器にお
ける脱進開始時期と略同一にでき、もって従来の消音装
置を備えない鍵盤楽器と略同一の鍵タッチ感が得られ
る。
【0049】なお、上記した各実施例においては、ハン
マーシャンク19の先端でハンマーシャンクの回動を阻
止する構成として、消音装置をハンマーシャンク19に
対して弦1の反対側に設ける例を示したが、これに限ら
ず、ストッパブロック132を弦1とハンマーシャンク
19との間に上下または左右方向に回動自在に設ける方
式を採用することも可能であるが、シャンク先端を止め
る必要があるので、回動軸124をダンパー38とハン
マー18との間に設けなければならない。その場合、本
実施例のように、ハンマー高さが異なる部分があると、
ダンパー38の高さも異なるので、回動軸124を配置
することができなくなる。また、ハンマー高さが異なる
部分があると、ハンマー高さが一番低い部分に併せて回
動軸124を配置しなければならず、ハンマー高さがそ
れよりも高い部分ではシャンク先端を止めることができ
なくなる。これを解決するためには、回動軸124を分
割し、ハンマー高さに応じて配設する等の方法が考えら
れるが、その場合には構造が複雑化し、好ましくない。
【0050】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明に係る鍵盤
楽器は、非打弦演奏時にハンマーが弦を打撃する直前に
ハンマーシャンクまたはハンマーウッドの回動を消音装
置によって停止させるように構成したので、通常演奏と
打弦音を発生させない非打弦演奏とを良好な鍵タッチ感
で楽しむことができる。また、この発明は、消音装置を
ハンマーシャンクに対して弦の反対側に設けるようにし
たので、消音機構をダンパー機構とハンマーアッセンブ
リとの間に設けるもののように、消音装置を小型化、高
精度化する必要がない。また、アクション機構を組み込
んだ後に消音装置の取付位置を調整できるため、ハンマ
ーシャンクまたはハンマーウッドの回動を消音装置によ
って停止させる位置を、(ハンマーが打弦しないように
しつつ)弦に最大限近づけることができる。これによ
り、接近を従来の鍵盤楽器のように大きくする必要がな
いので、従来の消音装置を備えていない鍵盤楽器と略同
一の鍵タッチ感が得られる。また、この発明は消音装置
をハンマーレールに配設しているので、既存ピアノであ
っても従来のハンマーレールを交換するだけで、消音機
能付鍵盤楽器を実現することができる。また、消音装置
をピアノ本体の内側面に配設した本発明による鍵盤楽器
においては、消音装置をハンマーレールに取り付けた鍵
盤楽器においてソフトペダルを設けるようにすると、ソ
フトペダルの操作によってハンマーレールが移動するた
め、ソフトペダルの操作に応じて消音装置を位置調整す
る必要があるが、その必要がない。また、この発明によ
ればハンマーシャンクの先端側を停止させているので、
ハンマーシャンクの撓みが少なく、ハンマーを高い停止
精度で所定位置に停止させることができ、ハンマーの弦
に対する接近距離を必要以上に大きく設置する必要がな
いので、従来の消音装置を備えていない鍵盤楽器と略同
一の鍵タッチ感が得られる。加えて、強打鍵時にハンマ
ーアッセンブリの回動支点に過大な負荷が加わらず、ア
クション機構の破損を防止することができ、その上ピア
ノ毎、あるいはアクション機構のバラツキを吸収、調整
することができる。また、この発明は消音装置をアクシ
ョンブラケットに配設しているので、予め消音装置をア
クションユニットに組み込んで1ユニットとし、このユ
ニットを楽器本体内に組み込むことができる利点を有す
る。また、アクションユニットと消音装置が一体となっ
ていれば、アクション機構もしくはダンパー機構の整
調、修理等のためにアクション機構を着脱しなければな
らない場合とかアクションユニットを前方に傾けるだけ
で、楽器本体から取り出さずに整調等を行う場合、作業
が容易である。また、予め、消音装置をアクションユニ
ットに組み込むことができるため、消音装置の前後、左
右および高さ方向の調整が簡単である。また、この発明
はハンマーシャンクの回動を阻止する阻止手段を鍵盤の
配列方向に移動自在に配設したので、ダンパー機構と阻
止手段との干渉を防止することができ、ハンマーアッセ
ンブリとの間隔が狭い鍵盤楽器に適用して好適であるな
ど、その効果は非常に大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明をアップライトピアノに適用した場
合の第1実施例を示すアクション機構部の通常演奏時の
側断面図である。
【図2】 非打弦演奏時の側断面図である。
【図3】 この発明の第2実施例を示す側断面図であ
る。
【図4】 この発明の第3実施例を示す側断面図であ
る。
【図5】 この発明の第4実施例を示す側断面図であ
る。
【図6】 この発明の第5実施例を示す側断面図であ
る。
【図7】 この発明の第6実施例を示す側断面図であ
る。
【図8】 この発明の第7実施例を示す側断面図であ
る。
【図9】 この発明の第8実施例を示す通常演奏時のア
クション機構部の側断面図である。
【図10】 同アクション機構部の非打弦演奏時の側断
面図である。
【図11】 消音装置の要部平面図である。
【図12】 同消音装置の要部拡大正面図である。
【図13】 この発明の第9実施例を示すアクション機
構部の非打弦演奏時の側断面図である。
【図14】 要部の断面図である。
【図15】 この発明の第10実施例を示すアクション
機構部の非打弦演奏時の側断面図である。
【図16】 要部側面図である。
【図17】 この発明の第11実施例を示すストッパブ
ロック132とハンマーの斜視図である。
【符号の説明】
1…弦、2…センターレール、3…鍵盤、4…アクショ
ン機構、5…ダンパー機構、14…ハンマーアッセンブ
リ、15…バット、18…ハンマー、18A…ハンマー
ウッド、18B…ハンマーフェルト、19…ハンマーシ
ャンク、23…ハンマーレール、40…消音装置、41
…シャンクストッパ、42…回動レバー、43…切替手
段、60…リンク機構、60A…平行リンク、60B…
平行リンク、70…ワイヤ、71…ワイヤ保持部材、1
02…ローラ、103…回動レバー、124…駆動軸、
132…ストッパブロック。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鍵盤の押鍵操作に連動して動作し弦を打
    撃するハンマーアッセンブリを備えた鍵盤楽器におい
    て、 通常演奏時においては前記ハンマーアッセンブリの打弦
    動作を阻止せず、非打弦演奏時にハンマーが打弦する直
    前にハンマーシャンクまたはハンマーウッドの回動を停
    止させる消音装置を前記ハンマーシャンクに対して前記
    弦の反対側に配設したことを特徴とする鍵盤楽器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の鍵盤楽器において、前記
    消音装置をハンマーレールに配設したことを特徴とする
    鍵盤楽器。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の鍵盤楽器において、前記
    消音装置をピアノ本体の内側面に配設したことを特徴と
    する鍵盤楽器。
  4. 【請求項4】 鍵盤の押鍵操作に連動して動作し弦を打
    撃するハンマーアッセンブリを備えた鍵盤楽器におい
    て、 通常演奏時においては前記ハンマーアッセンブリの打弦
    動作を阻止せず、非打弦演奏時にハンマーが打弦する直
    前にハンマーアッセンブリの回動を阻止する消音装置を
    配設してなり、この消音装置は、弦とハンマーシャンク
    との間で前記ハンマーシャンクのハンマーウッドに近い
    部分に対応して配設されたシャンクストッパと、通常演
    奏時には前記シャンクストッパをハンマーシャンクの回
    動を阻止しない位置に設定保持し、非打弦演奏時にハン
    マーが打弦する直前にハンマーシャンクの回動を阻止す
    る位置に移動させるレバーと、このレバーを移動させ通
    常演奏状態と非打弦演奏状態を切り替える切替手段とで
    構成されていることを特徴とする鍵盤楽器。
  5. 【請求項5】 鍵盤の押鍵操作に連動して動作し弦を打
    撃するハンマーアッセンブリを備えた鍵盤楽器におい
    て、 通常演奏時においては前記ハンマーアッセンブリの打弦
    動作を阻止せず、非打弦演奏時にハンマーが打弦する直
    前にハンマーアッセンブリの回動を阻止する消音装置を
    配設してなり、この消音装置は、一端がハンマーシャン
    クのハンマーウッドに近い部分もしくはハンマーウッド
    に連結されたワイヤと、前後移動もしくは前後方向に回
    動自在に配設され前記ワイヤの他端を保持するワイヤ保
    持部材と、このワイヤ保持部材を動作させ通常演奏状態
    と非打弦演奏状態を切り替える切替手段とを備えたこと
    を特徴とする鍵盤楽器。
  6. 【請求項6】 請求項4または5に記載の鍵盤楽器にお
    いて、消音装置はハンマーレールに配設されていること
    を特徴とする鍵盤楽器。
  7. 【請求項7】 鍵盤の押鍵操作に連動して動作し弦を打
    撃するハンマーアッセンブリを備えた鍵盤楽器におい
    て、 通常演奏時においては前記ハンマーアッセンブリの打弦
    動作を阻止せず、非打弦演奏時にハンマーが打弦する直
    前にハンマーアッセンブリの回動を阻止する消音装置を
    配設してなり、この消音装置は、ハンマーシャンクの先
    端部後方に位置するよう楽器本体の親板内面を基準とし
    て前後または左右方向に移動自在に配設されて通常演奏
    時においては前記ハンマーシャンクの運動を阻止せず、
    非打弦演奏時にハンマーが打弦する直前にハンマーシャ
    ンクの回動を阻止する阻止手段と、この阻止手段を移動
    させ通常演奏状態と非打弦演奏状態を切り替える切替手
    段とを備えたことを特徴とする鍵盤楽器。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の鍵盤楽器において、消
    音装置はアクションブラケットに配設されていることを
    特徴とする鍵盤楽器。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の鍵盤楽器において、切
    替手段は棚板下面に配設されていることを特徴とする鍵
    盤楽器。
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