JPH0675560A - 鍵盤楽器 - Google Patents

鍵盤楽器

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JPH0675560A
JPH0675560A JP4248566A JP24856692A JPH0675560A JP H0675560 A JPH0675560 A JP H0675560A JP 4248566 A JP4248566 A JP 4248566A JP 24856692 A JP24856692 A JP 24856692A JP H0675560 A JPH0675560 A JP H0675560A
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JP
Japan
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action
string
shank
hammer
keyboard
Prior art date
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Application number
JP4248566A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Kawamura
潔 河村
Shinya Koseki
信也 小関
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Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鍵盤楽器において、打弦音を発生させない非
打弦演奏時にキータッチが損なわれるのを防止する。 【構成】 ハンマーシャンク14と弦11との間に、ハ
ンマーシャンクの回動を阻止するシャンクストッパ10
0を配設する。アクション1を支持するアクションブラ
ケット2の上部にモータ220、円盤221等を配設す
る。モータ220を回動すると、アクションボルトナッ
ト211は緩み、アクションブラケット2はアクション
ベーススクリュー201を支点として、演奏者側に回動
する。よって、ハンマーシャンク14の回動範囲が広が
り、シャンクストッパが介在することによるハンマーシ
ャンク14の回動範囲の減少分を補うことができる。し
たがって、ハンマーシャンクの回動範囲が狭まることに
起因するキータッチの悪化を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鍵盤楽器に関し、アクシ
ョンを支持するアクションブラケットを演奏者側に移動
することにより、非打弦演奏時におけるキータッチが損
なわれるのを防止可能な鍵盤楽器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、打弦による発音を変化させた鍵盤
楽器として、実開昭51−67732号公報に記載され
たものが提案されている。この鍵盤楽器は、弦とハンマ
ーアセンブリのハンマーシャンクとの間において、ハン
マーシャンクと対向する面に弾性体を有したストッパを
設けており、回動するハンマーシャンクを弾性体を介し
てストッパで受け止めるものである。そして、ハンマー
の回動による運動エネルギを弾性体で吸収することによ
り、この運動エネルギを弱めて、音質、弦の響き等を阻
害することなく打弦による音量を効果的に減少させるも
のであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな鍵盤楽器にあっては、打弦による発音を完全に生じ
させないようにしたとき、鍵のタッチをある程度犠牲に
しなければならない等の課題があった。すなわち、打弦
音を発生させないようにするためには、ストッパをハン
マーシャンク側にさらに近づける必要がある。このた
め、ハンマーシャンクの回動範囲が狭まり、キータッチ
が損なわれるという問題が生ずる。
【0004】そこで、本発明の目的は、打弦音を発生さ
せない非打弦演奏時において、アクションを支持するア
クションブラケットの位置を変更することにより、ハン
マーアセンブリの回動範囲が狭まるのを防止し、キータ
ッチが損なわれるのを防ぐことのできる鍵盤楽器を提供
することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
鍵盤楽器は、張設された弦と、回動してこの弦を打撃す
るハンマーアセンブリを含むアクションと、アクション
を支持するアクションブラケットと、上記ハンマーアセ
ンブリの打弦を阻止する阻止手段と、この阻止手段によ
る打弦阻止時、上記アクションブラケットを上記弦から
遠ざける方向に移動させる移動手段と、を備えたことを
特徴とする。
【0006】本発明の請求項2に係る鍵盤楽器は、張設
された弦と、回動してこの弦を打撃するハンマーアセン
ブリを含むアクションと、アクションを支持するアクシ
ョンブラケットと、アクションを駆動する鍵盤と、上記
ハンマーアセンブリの打弦を阻止する阻止手段と、この
阻止手段による打弦阻止時、上記アクションブラケット
を上記鍵盤とともに上記弦から遠ざける方向に移動させ
る移動手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明の請求項1に係る鍵盤楽器にあっては、
打弦阻止時(非打弦演奏時)に、移動手段はアクション
ブラケットとともにハンマーアセンブリを演奏者側に移
動すると、ハンマーアセンブリの回動範囲が広がる。こ
のため、ハンマーアセンブリの回動が阻止されることに
よる、ハンマーアセンブリの回動範囲の減少分を補うこ
とができる。すなわち、ハンマーアセンブリの回動範囲
が狭まるのを防止することができるため、キータッチを
損ねることなく、打弦音を発生させない打弦阻止時の演
奏が可能となる。
【0008】本発明の請求項2に係る鍵盤楽器にあって
は、打弦阻止時(非打弦演奏時)に、移動手段はアクシ
ョンブラケットとともにハンマーアセンブリを演奏者側
に移動すると、ハンマーアセンブリの回動範囲が広が
る。このため、ハンマーアセンブリの回動が阻止される
ことによる、ハンマーアセンブリの回動範囲の減少分を
補うことができる。すなわち、ハンマーアセンブリの回
動範囲が狭まるのを防止することができるため、キータ
ッチを損ねることなく、打弦音を発生させない打弦阻止
時の演奏が可能となる。また、鍵盤が、移動手段により
アクションブラケットとともに弦から遠ざかる位置に移
動する。このため、アクションに対する鍵盤の位置関係
が変化するのを防止することもでき、打弦阻止時におけ
るキータッチの変動をより有効に防止できるものであ
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係る鍵盤楽器の実施例につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明の鍵盤楽器の
第1実施例に係るアップライトピアノの弦およびアクシ
ョンの休止状態を示す側面図である。
【0010】この図に示されるように、本実施例にかか
る鍵盤楽器は、鍵125により駆動されるアクション1
と、このアクション1を支持するアクションブラケット
2と、を有して構成されている。
【0011】ハンマーアセンブリを含むアクション1は
以下のように構成されている。すなわち、各弦11に対
応してハンマーアセンブリは配設されている。このハン
マーアセンブリは、図中時計回り方向に回動して弦11
を打撃するハンマーヘッド13と、このハンマーヘッド
13に連設されたハンマーシャンク14と、このハンマ
ーシャンク14の基端に固定されたバット15と、この
バット15の右端に取り付けられバットスプリング16
と、バット15の左端に突出したキャッチャー19と、
を備えている。
【0012】そして、ハンマーアセンブリのバット15
を揺動自在にセンターピン17が支持している。バット
スプリング16は、常時、図中反時計回り方向にバット
15を付勢し続けるものである。28は、弦11に対応
して配設される88個の鍵全体にわたって共通に横断延
設されたセンターレールである。このセンターレール2
8の上端部にバットフレンジ29を介して上記バット1
5が、センターピン17を支点として回動自在に取り付
けられている。一方、センターレール28の下端部には
ウイペン26が回動自在に取り付けられている。このウ
イペン26は、センターレール28から水平方向に突出
するように設けられている。ウィペン26の右側には、
一端にダンパー43を備えたダンパーロッド45が揺動
自在にセンターレール28に取り付けられている。ダン
パーロッド45にはダンパーレバースプリング50が固
着されているため、ダンパー43は弦11を付勢する構
成となっている。
【0013】ウイペン26の上面においてセンターレー
ル28の左方には、ジャックフレンジ32を介してL字
状のジャック33が揺動自在に立設されている。このジ
ャック33の頂端は、上記バット15の下端面に当接し
ている。ジャック33は、打鍵に応じた図中時計回り方
向への回動力をバット15に伝達するものである。この
バット15の当接面にはバットスキンが貼着されてい
る。ジャックフレンジ32の左方において、ジャック3
3の下部とウイペン26の上面とにジャックスプリング
34の両端がそれぞれ係止している。このジャックスプ
リング34は、ピン36を中心にジャック33を図中時
計回り方向に付勢するものである。
【0014】また、35はレギュレチングボタンであっ
て、上記ジャック33の下部が当接可能な位置に配設さ
れている。このレギュレチングボタン35の当接面に
は、皮革等のレギュレチングボタンパンチングが貼着さ
れている。
【0015】このような構成を有するアクション1の下
方には、当該アクション1を駆動する鍵125等が配設
されている。図中、符号120は棚板であり、その中央
には筬中126が配設されている。鍵125は筬中12
6を支点として揺動自在に保持されている。鍵125の
後部にはキャプスタンボタン38が立設されている。こ
のキャプスタンボタン38は、上記アクション1のウィ
ペン26を押し上げるものである。
【0016】また、ハンマーシャンク14と弦11の間
には、シャンクストッパ100が配設されている。この
シャンクストッパ100は、紙面に垂直方向に延設され
た回動自在な軸100Aと、その軸100Aに固着され
たクッション100B等を備えている。軸100Aの一
端はモータ(未図示)の回動軸に固着されている。シャ
ンクストッパ100のクッション100Bがハンマーシ
ャンク14に対向する位置において、軸100Aの回動
が停止したとする。この場合には、打鍵によりハンマー
シャンク14が弦11の方向に回動すると、ハンマーシ
ャンク14はシャンクストッパ100のクッション10
0Bに当接し、ハンマーヘッド13が打弦する直前にハ
ンマーシャンク14は停止する。よって、ハンマーヘッ
ド13が打弦するのを阻止できるものである。また、ダ
ンパーワイヤーは軸100Aに配設されたクッション1
00Cに当接する。シャンクストッパ100の軸100
Aを回動させるモータにはモータ駆動回路が接続されて
いる。このモータ駆動回路は、中央ペダルの切替に対応
した出力信号をモータに印加し、シャンクストッパ10
0を所定の位置まで回動させるものである。
【0017】そして、上記アクション1はアクションブ
ラケット2に支持されている。アクションブラケット2
は所定の枠状をなし、各アクション1を支持するもので
ある。アクションブラケット2の上端部は、フレーム1
30から突出したアクションボルト210にアクション
ボルトナット211を用いて取り付けられている。この
アクションボルトナット211には、中央に凹部を有す
る円盤221が嵌合し、そして、円盤221の軸はモー
タ220の回動軸に連結されている。モータ220はケ
ース221を介してアクションブラケット2に固着され
ている。モータ220の内部には減速ギアが設けられて
いるため、このモータ220は比較的に強いトルクを発
生することができるものである。アクションブラケット
2の下端部は、アクション台121から突出したアクシ
ョンベーススクリュー201に揺動自在に取り付けられ
ている。なお、モータ220は、動作音の少ない超音波
モータ等であってもよい。
【0018】図1には示されていないが、実際に打弦を
行う打弦演奏、打弦せずに電子音源等を用いて発音する
非打弦演奏、のいずれかを選択する切り替えスイッチが
本鍵盤楽器のペダル等に設けられている。この切り替え
スイッチは鍵盤楽器内部に配設された制御回路に接続さ
れており、切り替えスイッチの操作状態に対応して、シ
ャンクストッパ100を回動させるモータ、アクション
ブラケット2を揺動させるモータ220、および、電子
音源回路のオン/オフを制御するものである。なお、電
子音源回路は、各鍵125の打鍵速度を検出するキーセ
ンサからの信号に対応して、PCM音源等による楽音を
電子的に発生させるものである。
【0019】このような構成を有する鍵盤楽器におい
て、非打弦演奏を行う場合には、演奏者は、先ずペダル
等を押圧することにより上記切り替えスイッチを操作す
る。この切り替えスイッチに接続された制御回路は、打
鍵時にハンマーシャンク14がシャンクストッパ100
に当接するよう、シャンクストッパ100を所定位置
(図1に示された位置)に回転させる。また、制御回路
は電子音源回路を活性化させる。
【0020】同時に、制御回路はモータ220を駆動
し、アクションボルトナット211を所定方向に回転さ
せる。すると、アクションボルトナット211は緩み、
アクションボルトナット211とアクションブラケット
2との間には隙間が生じる。ところが、アクションブラ
ケット2全体がダンパーレバースプリング50によっ
て、弦11から離れる方向に付勢されている。このた
め、アクションブラケット2およびアクション1全体が
アクションベーススクリュー201を軸として演奏者側
に回動する。そして、ハンマーシャンク14がシャンク
ストッパ100に対して2〜3mm遠ざかる方向に移動
したところで、モータ220の回動を停止させる。すな
わち、シャンクストッパ100が介在することによりハ
ンマーシャンク14の回動範囲が狭まった分だけ、ハン
マーシャンク14とともにアクションブラケット2を弦
11から遠ざける。
【0021】この状態において、演奏者が打鍵すると、
キャプスタンボタン38がウィペン26を上方に突き上
げることにより、ジャック33が押し上げられる。この
とき、ダンパー43が弦11から離間する。ジャック3
3の上昇は、バット15を突き上げて、図中時計回り方
向にセンターピン17を中心にバット15を回動させ
る。このため、バット15に設けられたハンマーヘッド
13およびハンマーシャンク14は図中時計回り方向に
回動する。ハンマーヘッド13が打弦する直前に、ハン
マーシャンク14はシャンクストッパ100に当接す
る。よって、打弦音が発せられることはない。一方、各
鍵125に設けられたキーセンサは打鍵速度を検出し、
電子音源回路はキーセンサの出力信号に対応して楽音を
電子的に発するものである。
【0022】このように、シャンクストッパ100がハ
ンマーシャンク14と弦11との間に介在する非打弦演
奏状態においても、ハンマーシャンク14の回動範囲は
変化することがない。このことにより、非打弦演奏状態
におけるキータッチが損なわれることを防止することが
できるものである。
【0023】一方、打弦演奏を行う場合には、制御回路
は、アクションボルトナット211を締め付ける方向に
モータ220を回転させ、アクションブラケット2を元
の位置に移動する。さらに、制御回路は、ハンマーシャ
ンク14がシャンクストッパ100に当接しないように
シャンクストッパ100を回動させるとともに、電子音
源回路を作動停止させる。この状態で、演奏者が打鍵す
ると、ハンマーシャンク14がシャンクストッパ100
に当接することなく、ハンマーヘッド13Bが弦11に
当接し、打弦音が発せられる。
【0024】以上述べたように、本実施例に係る鍵盤楽
器にあっては、アクション1とともにアクションブラケ
ット2を弦11から遠ざける方向に移動させている。よ
って、非打弦演奏状態において、ハンマーシャンク14
と弦11との間にシャンクストッパ100が介在したと
しても、ハンマーシャンク14の回動範囲を、通常の打
弦演奏時におけるそれと同一にすることができる。この
ため、非打弦演奏時におけるキータッチが損ねられるの
を防止できるものである。
【0025】なお、アクション1全体をアクションベー
ススクリュー201を軸として回転する場合は、図3に
示すように、アクションベーススクリュー201の取付
位置(高さ)を変更する。この図において、アクション
ベーススクリュー201の頭部の高さは、キャプスタン
ボタン38頂端の高さと一致している。アクションブラ
ケット2をアクションベーススクリュー201の頭部を
軸として回動した場合においても、キャプスタンボタン
38がウィペン26に当接する位置は変化することがな
い。すなわち、アクション1が傾斜しても整調の狂いが
ない。よって、非打弦演奏状態におけるキータッチと、
打弦演奏状態におけるキータッチとの差異はより一層減
少するものである。
【0026】続いて、本発明の第2実施例に係る鍵盤楽
器を図4、図5を参照しながら説明する。
【0027】図4は、本発明の第2実施例に係る鍵盤楽
器の内部構造を示す図である。この図において、符号4
01は底板であり、その前方(演奏者側)には支持部材
403が配設されている。ペダル402は支持部材40
3に揺動自在に取り付けられており、このペダル402
は踏み込んだ状態を保持可能なものである。ペダル40
2と底板401との間にはスイッチ406が配設されて
いる。このスイッチ406は上述した制御回路に接続さ
れており、ペダル402が踏み込まれたことを検出する
と、アクションボルトナット211を回動させるモータ
220を駆動するものである。
【0028】ペダル402の後部には突上棒404の一
端が連結されている。この突上棒404の他端は略L字
型をなすシフトレバー405の一端に当接している。シ
フトレバー405の中央部は棚板120の下部に揺動自
在に取り付けられている。棚板120には、所定形状の
窓120Aが設けられており、この窓120Aを上記シ
フトレバー405の他端が貫通しており、シフトレバー
405の他端は、棚板502上に摺動自在に配設された
鍵盤500の竿前503に当接している。鍵盤500の
後部に設けられた筬後502にはアクションベーススク
リュー201がねじ込まれている。そして、このアクシ
ョンベーススクリュー201の頭部にはアクションブラ
ケット2が取り付けられているものである。
【0029】図5(A)は上記鍵盤500を上方から見
た図である。図5(B)は同じく側方から見た図であ
る。筬中126はスプリング506を介して拍子木下部
504に連結されており、鍵盤500全体が鍵盤楽器の
後方に付勢されている。よって、シフトレバー405か
らの力が加わらない限り、鍵盤楽器500は棚板120
の後方に位置したままである。鍵盤500の後方には、
アクションベーススクリュー201がねじ込まれる取付
穴505が設けられている。アクションブラケット2は
このアクションベーススクリュー201に揺動自在に取
り付けられている。
【0030】図4に示されるアクションブラケット2
は、上記第1実施例に係るものと同様に、フレーム13
0等に取り付けられている。すなわち、アクションブラ
ケット2の上端部は、フレーム130から突出したアク
ションボルト210に、アクションボルトナット211
を用いて取り付けられている。このアクションボルトナ
ット211には、中央に凹部を有する円盤221が嵌合
し、そして、この円盤221の軸はモータ220の回動
軸に連結されている。モータ220はケース221を介
してアクションブラケット2に固着されている。また、
図示されていないが、本実施例に係る鍵盤楽器は、上記
第1実施例に係る鍵盤楽器と同様に、アクション1、シ
ャンクストッパ100、制御回路等を備えている。
【0031】このように構成された鍵盤楽器において、
演奏者がペダル402を踏み込んだとする。すると、ペ
ダル402はスイッチ406を押圧し、制御回路はモー
タ220を駆動する。モータ220は所定方向に回転
し、第1実施例に係る鍵盤楽器と同様に、アクションブ
ラケット2の上部は演奏者側に移動する。
【0032】同時に、踏み込まれたペダル402の後部
に連結された突上棒404はシフトレバー405の一端
を押し上げる。すると、シフトレバー405の他端は筬
前503を演奏者側に押圧する。この結果、アクション
ブラケット2の下部とともに鍵盤500が演奏者側に移
動し、アクションブラケット2全体が演奏者側に移動す
る。すなわち、アクションブラケット2全体が弦(未図
示)に対して平行移動する。
【0033】したがって、本実施例に係る鍵盤楽器にお
いても、上記第1実施例に係る鍵盤楽器と同様の効果を
得ることができるものである。すなわち、非打弦演奏状
態において、ハンマーアセンブリと弦との間にシャンク
ストッパが介在したとしても、ハンマーアセンブリの回
動範囲を、通常の打弦演奏状態におけるそれと同一にす
ることができる。このため、非打弦演奏状態におけるキ
ータッチが損ねられるのを防止できるものである。な
お、本実施例に係る鍵盤楽器においては、アクションに
加えて、鍵盤500も移動するため、非打弦演奏状態に
おけるキータッチは、より打弦演奏状態におけるそれに
近いものとなるという利点がある。
【0034】なお、上記第1、第2実施例に係る鍵盤楽
器におけるシャンクストッパ100の代わりに、図6に
示されるマフラ600を用いても差し支えない。このマ
フラ600は、鍵盤配列方向に沿って延設された所定の
長さ、幅、厚さを有する帯状をなしている。このマフラ
600は、剛性を有するとともに、衝撃を吸収する機能
を備えたものである。また、このマフラ600の一端は
シャフト(図示外)を介してアップライトピアノ下部に
配設された中央ペダルに連結されている。演奏者が中央
ペダルを踏み込むことにより、このマフラ600は下方
に移動し、ハンマーヘッド13の非打弦を実現するもの
である。なお、アクションブラケット2全体を10mm
程度移動することにより、剛性と緩衝部材特性とを兼ね
備えたマフラ600をハンマーヘッド13と弦11との
間に介在させることが可能となるものである。そして、
このマフラ600にハンマーヘッド13が当接する際、
マフラ600が弦11に接触しないことが望ましい。
【0035】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、ハンマーアセンブリと弦との間に阻止手段が介在す
ることにより狭まったハンマーアセンブリの回動範囲
を、アクションブラケットとともにアクションを移動す
ることにより広げている。すなわち、打弦阻止時(非打
弦演奏時)における回動範囲を、通常の打弦演奏時の回
動範囲と同一にすることができる。このため、ハンマー
アセンブリの回動範囲が狭まることに起因するキータッ
チの変化を防止できるものである。また、鍵盤をアクシ
ョンブラケットとともに弦から遠ざける位置に移動する
ことにより、アクションに対する鍵盤の位置関係が変化
するのを防止できる。よって、打弦阻止時におけるキー
タッチは変化することなく良好に保たれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係る鍵盤楽器の弦およ
びアクションの休止状態を示す側面図である。
【図2】 本発明の第1実施例に係るアクションブラケ
ット、鍵等を示す図である。
【図3】 本発明の第1実施例に係るアクションブラケ
ット、アクションベーススクリュー等を示す図である。
【図4】 本発明の第2実施例に係る鍵盤楽器の内部構
造の一部を示す図である。
【図5】 本発明の第2実施例に係る鍵盤の上面及び側
面を示す図である。
【図6】 本発明の第1実施例および第2実施例に係る
マフラを示す図である。
【符号の説明】
1 アクション、2 アクションブラケット、11
弦、100 シャンクストッパ(阻止手段)、11
弦、13,14,15,16,18,19 ハンマーア
センブリ、220 モータ(移動手段)、221 円盤
(移動手段)、211 アクションボルトナット(移動
手段)、402 ペダル(移動手段)、44突上棒(移
動手段)、405 シフトレバー(移動手段)、500
鍵盤、600 マフラ(阻止手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 張設された弦と、 回動してこの弦を打撃するハンマーアセンブリを含むア
    クションと、 アクションを支持するアクションブラケットと、 上記ハンマーアセンブリの打弦を阻止する阻止手段と、 この阻止手段による打弦阻止時、上記アクションブラケ
    ットを上記弦から遠ざける方向に移動させる移動手段
    と、 を備えたことを特徴とする鍵盤楽器。
  2. 【請求項2】 張設された弦と、 回動してこの弦を打撃するハンマーアセンブリを含むア
    クションと、 アクションを支持するアクションブラケットと、 アクションを駆動する鍵盤と、 上記ハンマーアセンブリの打弦を阻止する阻止手段と、 この阻止手段による打弦阻止時、上記アクションブラケ
    ットを上記鍵盤とともに上記弦から遠ざける方向に移動
    させる移動手段と、 を備えたことを特徴とする鍵盤楽器。
JP4248566A 1992-08-25 1992-08-25 鍵盤楽器 Pending JPH0675560A (ja)

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JP4248566A JPH0675560A (ja) 1992-08-25 1992-08-25 鍵盤楽器

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0792966A (ja) * 1993-09-27 1995-04-07 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd 複合ピアノのオートオフ装置
JPH07234668A (ja) * 1994-02-22 1995-09-05 Yamaha Corp 竪型鍵盤楽器

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