JP2009198705A - ピアノの消音装置、消音装置付きピアノ - Google Patents

ピアノの消音装置、消音装置付きピアノ Download PDF

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Abstract

【課題】ピアノの消音装置を取り外すことなく、レペティション装置の調整を可能にする。
【解決手段】弦とハンマーシャンク11との間に配置される回動軸12と、回動軸12の周面から一方向に突出され、回動軸12の第一の回動位置においてハンマーシャンク11の先端に設けられたハンマー14が弦を叩くのを阻止し、回動軸12の第二の回動位置においてハンマー14が弦を叩くのを阻止しない消音バー13と、ピアノへの取り付け時に回動可能であり、一方の回動遊端において回動軸12を支持する回動アームと、ハンマーレール25に取り付けられ、回動アームを固定する回動アーム固定具24と、を備える。回動アームを、位置決め部37と、回動アーム本体部38の二部品から構成して、位置決め部37を、回動アーム本体部38に着脱可能に取り付ける。
【選択図】図1

Description

この発明は、ハンマーの打弦を阻止することにより弦から音を発生させない代わりに、押鍵に応じて電子的に音を発生させる、グランドピアノ等のアコースティックピアノに取り付け可能なピアノの消音装置及びそのピアノの消音装置を備えた消音装置付きピアノに関する。
図4を参照して、グランドピアノの構成の概要を説明する。グランドピアノは、図4に示すように、床面と平行に支持される棚板16と、この棚板16の周縁に所定の高さを維持してめぐらされ、前方(鍵が配置される方向)に開放面を形成する側板17と、この側板17の互いに対向する面の上側の相互に差し渡されたピン板28と、このピン板28と側板17とによって囲まれる平面に実装されるフレーム8と、このフレーム8とピン板28の上に設けられたチューニングピン9と、このチューニングピン9と図示していないこまピンとにより両端が固定され、所望の音高の音を発生する弦10とを備える。
棚板16と側板17とピン板28とによって囲われる空洞6に、図5に示すように、鍵盤メカユニット20が配置される。鍵盤メカユニット20は、棚板16の上に配置される基台21と、この基台21の上に各弦10に対応して設けられた鍵19と、この鍵19の押鍵によって動かされるレペティション装置7と、このレペティション装置7により力を受けて動くハンマーシャンク11と、このハンマーシャンク11の回動遊端に取り付けられ、弦10を叩いて音を発生させるハンマー14と、ハンマーシャンク11を回動自在に支持するハンマーレール25と、このハンマーレール25を基台21に固定するブラケット26とを備える。鍵盤メカユニット20は、ピアノの演奏時には図5に示す位置にあるが、調律時には空洞6から引き出されて、鍵19の歯並びやレペティション装置7の調整等が行われる。
次に、図6を参照して、ピアノの消音装置の仕組みについて簡単に説明する。なお、以下に述べる回動アーム23及び回動アーム固定具24から構成されるピアノの消音装置は、公知の技術、公然実施されている技術及び文献により公知になっている技術ではない。
弦10とハンマーシャンク11の間の空間に回動軸12が配置され、回動軸12の周面から一方向に消音バー13が突出している。回動軸12は、回動アーム23によって回動自在に支持されており、図示していない回動機構により回動される。回動アーム23と回動アーム23を固定する回動アーム固定具24の構造については後述する。消音バー13は回動軸12の回動に伴い第一の回動位置と第二の回動位置の間で移動する。図6において、実線で示した消音バー13の位置が、回動軸12が第一の回動位置に位置する状態であり、一点鎖線で示した消音バー13の位置が、回動軸12が第二の回動位置に位置する状態である。
消音バー13が第一の回動位置に位置する場合(この場合を「消音モード」とする。)、押鍵によってハンマーシャンク11は跳ね上るが、ハンマーシャンク11の先端に設けられたハンマー14が弦10を叩く前にハンマーシャンク11が消音バー13に当たる。したがって、この場合、ハンマー14が弦10を叩くことはないため、弦10から音は発生しない。図6に、消音バー13との衝突時におけるハンマーシャンク11及びハンマー14を二点鎖線で示す。なお、消音バー13の先端には緩衝材15が取り付けられ、この緩衝材15はハンマーシャンク11と消音バー13との衝突により発生する衝突音を緩和する。また、消音モードにおいては、図5に示す、鍵19の下に配置された押鍵検出スイッチ18が鍵19の押鍵の有無及びその強弱を検出して、押鍵の態様に応じた音を電子的に発生させる。
一方、消音バー13が第二の回動位置に位置する場合(この場合を「アコースティックモード」とする。)、押鍵によってハンマーシャンク11は跳ね上るが、ハンマーシャンク11が消音バー13に当たることはない。したがって、この場合、ピアノの消音装置が取り付けられていない場合と同様に、ハンマーシャンク11の先端に設けられたハンマー14は弦10を叩き、これにより弦10から音が発生する。
消音装置付きピアノの演奏者は、回動軸12の回動位置を切り替える手段により、消音モードとアコースティックモードとを自由に選択することができる。
次に、図6から8を参照して、回動軸12を支持し、ピアノの消音装置の取り付け時に回動可能な回動アーム23と、ピアノに取り付けられ、回動アーム23を固定する回動アーム固定具24とを説明する。
まず、回動アーム固定具24について説明する。回動アーム固定具24は、互いに対向する二枚の平板部(図7参照)と、これらの平板部を連結する連結部24bとから構成され、この例では、一枚の金属板をコ字型に折り曲げることにより形成されている。
平板部に形成された切欠24aをハンマーレール25に引っ掛け、連結部24bに形成された第一のねじ穴24dに螺合されたアーム固定具取付ねじ33の先端をハンマーレール25に突き当てることにより、回動アーム固定具24とハンマーレール25が固定される。また、回動アーム固定具取付ねじ33は、ねじ緩止ナット34と連結部24bのダブルナット効果によって固定されてその緩みが防止される。
図8に、一般的なグランドピアノにピアノの消音装置を取り付けて上から見たときの状態を示す。図8に示すように、複数のハンマーシャンク11及び複数のハンマー14がハンマーレール25の延伸方向に配列されているが、互いに隣接するハンマーシャンク11の間に、ハンマーレール25を固定するためのブラケット26が設置される少し広めの空間sが空いている場所が数箇所ある。回動アーム固定具24は、これらの空間s及びハンマーレール25の両端にそれぞれ設置される。具体的には、回動アーム固定具24は、ハンマーレール25を基台21に固定するブラケット26とぶつからないようにするために、回動アーム固定具24の2枚の平板部の間にブラケット26が位置するように、ハンマーレール25に取り付けられる。
再度、図6,7を参照して説明をする。回動アーム23のピアノの奥側(図6では紙面に対して右側)に位置する後方突出部23aの先端に回動軸12が回動自在に支持される。回動アーム23の中央突出部23bには、回動支持軸23cが回動アーム23の面に対して垂直に突出して設けられている。回動支持軸23cは、その外周にねじが切られており、テーパブッシュ29と、回動アーム固定具24に形成された皿穴24cとに挿入されて、軸固定ナット36により、回動アーム23が回動アーム固定具24に対して回動自在となるように締結される。テーパブッシュ29には、円周の一部を切断するように溝が形成されると共に軸方向に沿って傾斜部を設けられている。換言すれば、テーパブッシュ29は、略円錐台形であり軸方向の断面がc字型である。テーパブッシュ29は、皿穴24cに押し当てられるように取り付けられ、軸固定ナット36の締結によって回動支持軸23cを締め付けるように構成される。テーパブッシュ29は、ポリアセタール等の樹脂や真鍮等の金属で形成される。
また、回動アーム23と回動アーム固定具24の互いに対向する面にポリアセタール等の樹脂からなる緩衝材40が設けられる。
回動アーム固定具24の連結部24bに形成された第二のねじ穴24d’(図7参照)には雌ねじが切られている。微調整金具固定ねじ35は、微調整金具30の穴30bに挿入され、第二のねじ穴24d’に螺合される。これにより、微調整金具30は、回動アーム固定具24に固定される。
この場合、ねじ穴24d’に雌ねじを切る代わりに、微調整金具固定ねじ35としてセルフタップねじを使って自ら締結相手(ねじ穴24d’)の下穴にねじを切りながら締結してもよい。回動アーム23の前方突出部23dには折曲部23eが形成され、その折曲部23eにはねじ23fが突出して設けられている。ねじ23fは、微調整金具30の裏側に位置する高さ決めナット31に螺合されて、微調整金具30に形成された長穴30aに挿入される。回動アーム23は、自重、回動軸12及び消音バー13の重みにより、回動支持軸23cを中心として、図6の紙面における時計回りに回動しようとする。しかし、ねじ23fに螺合された高さ決めナット31が微調整金具30に当たり、回動アーム23の回動が阻止される。
この構成により、高さ決めナット31のねじ23fへの取り付け位置を変えると、回動アーム23の回動阻止位置を変えることが可能となり、その結果として回動軸12及び消音バー13の高さ方向の位置を調整することが可能となる。
消音バー13の位置が決まったら、微調整金具30の表裏を、高さ決めナット31及び微調整金具の表側に位置する微調整固定ナット32で挟みつけて固定する。これにより、回動アーム23及び消音バー13の位置が固定される。
ねじ23f、微調整金具30、高さ決めナット31、微調整固定ナット32及び微調整金具固定ねじ35からなる消音バー支持位置微調手段は、このように回動軸12及び消音バー13の位置を微調整する機能を有する。
このように、回動アーム23は、回動支持軸23c及び微調整金具30を介して、回動アーム固定具24に固定される。一方、回動支持軸23cに締結された軸固定ナット36(図7参照)を緩めると共に、微調整金具30による回動アーム23と回動アーム固定具24との固定を解除することにより、回動支持軸23cを中心にして、回動アーム23を回動することが可能である。これにより、ピアノの消音装置の取り付け作業及び取り外し作業が容易になるというメリットがある。
すなわち、ハンマーレール25にピアノの消音装置が取り付けられた状態においては、図6に示すように、ピン板28の下面より回動アーム23の後方突出部23aや消音バー13の高さの方が高い。この状態では、ピアノの消音装置を含む鍵盤メカユニット20をピアノの手前側に引き出す方向に移動させようとするとピン板28と、回動アーム23の後方突出部23a又は消音バー13とがぶつかるため、鍵盤メカユニット20を図6の紙面における左右方向に移動することはできない。
一方、微調整金具固定ねじ35を取り外して、図9に示すように、後方突出部23aを基台27に近づく方向に回動アーム23を回動させる。この状態では、回動アーム23の後方突出部23a、消音バー13及びハンマー14は、ピン板28の下面より寸法cだけ低くなるので、鍵盤メカユニット20を図9の紙面における左右方向に移動することができる。これにより、鍵盤メカユニット20の鍵19の高さ調整、レペティション装置7の調整作業及びピアノの消音装置の取付作業並びに取外作業を、ピアノの外で行うことが可能となり、作業性が向上するというメリットが生まれる。
レペティション装置7の調整を行うためには、ハンマーシャンク11及びハンマー14を、図6,9の紙面に対して反時計回りに回動させて、調整の邪魔にならない位置に移動する必要がある。
ここで、背景技術に記載されたピアノの消音装置を取り付けた状態においては、ハンマーシャンク11及びハンマー14の反時計回りへの回動は消音バー13により制限されるため、ハンマーシャンク11及びハンマー14のみならず、消音バー13を支持する回動アーム23も反時計回りに回動させる必要がある。
しかし、背景技術のピアノの消音装置においては、回動支持軸23cを中心として回動アーム23を反時計回りに回動させると、図10に示すように、回動アーム23の前方突出部23dの先端に設けられたねじ23fが、鍵19の上面に当たり、回動アーム23をそれ以上回動することができない。このため、ハンマーシャンク11及びハンマー14を調整の邪魔にならない位置に移動することができないことから、背景技術のピアノの消音装置を取り付けた状態のままでは、レペティション装置7の調整を行うことができないとう問題があった。言い換えれば、レペティション装置7の調整を行うためには、背景技術のピアノの消音装置を取り外す必要があるという問題があった。
この発明は、ピアノの消音装置を取り付けた状態のままで、レペティション装置7の調整を可能にするピアノの消音装置及びそのピアノの消音装置が取り付けられたピアノを提供することを目的とする。
この発明によるピアノの消音装置は、弦とハンマーシャンクとの間に配置される回動軸と、回動軸の周面から一方向に突出され、回動軸の第一の回動位置においてハンマーシャンクの先端に設けられたハンマーが弦を叩くのを阻止し、回動軸の第二の回動位置においてハンマーが弦を叩くのを阻止しない消音バーと、ピアノへの取り付け時に回動可能であり、一方の回動遊端において回動軸を支持する回動アームと、ハンマーレールに取り付けられ、回動アームを固定する回動アーム固定具と、を備える。他方の回動遊端を含む回動アームの位置決め部は、消音バーの位置を微調整する微調整金具を介して、回動アーム固定具に固定されている。位置決め部は、回動アームの他の部分に着脱可能に取り付けられている。
この発明の消音装置付きピアノは、上記ピアノの消音装置を備える。
回動アームの位置決め部と、回動アームの他の部分とを分離することにより、回動支持軸と、回動アームの、消音バーを支持しない方の回動遊端との間の距離を短くすることができる。これにより、その回動遊端が鍵にぶつからないように、回動アームを回動させることができる。このため、ピアノの消音装置を取り付けた状態のままで、レペティション装置7の調整をすることが可能となる。
この発明によるピアノの消音装置は、回動アームの構造のみが背景技術の欄に記載したピアノの消音装置とは異なる。したがって、以下では、その異なる部分を中心に説明する。他の部分は背景技術の欄に記載したピアノの消音装置と同じであるため説明を省略する。
この発明の回動アームは、図1に例示するように、位置決め部37と回動アーム本体部38の二部品から構成されている。
位置決め部37は、取付穴37aが形成された有孔部37bと、ねじ37cが突出して設けられたねじ支持部37dとからなる。この例では、位置決め部37は、板金を折り曲げることにより形成され、有孔部37bとねじ支持部37dとが略垂直になっている。これにより、ねじ37cは、回動アームの回動面に対して平行な方向に突出する。ねじ37cは、ねじ支持部37dに形成した穴にセルスタッド等の圧入式のねじを圧入することにより形成される。
回動アーム本体部38の前方突出部38dには、ねじ穴38eが形成されている。回動アーム本体部38の中央突出部38bには、背景技術の欄に記載された回動アーム23と同様に、回動支持軸38cが突出して設けられている。また、回動アーム本体部38の後方突出部38aは、背景技術の欄に記載された回動アーム23と同様に、回動軸12及び消音バー13を支持する。
位置決め部取付ねじ39を、位置決め部37に形成された取付穴37aに挿入して、回動アーム本体部38のねじ穴38eに螺合する。このようにして、位置決め部37が、回動アーム本体部38に着脱自在に取り付けられる。
背景技術の欄に記載された回動アーム23と回動アーム固定具24と同様に、本発明の回動アームを、回動アーム固定具24に取り付ける。
すなわち、回動支持軸38cを、略円錐台形であり軸方向の断面がc字型のテーパブッシュ29と、回動アーム固定具24に形成された穴24aとに挿入して、軸固定ナット36により、回動アームが回動支持軸38cを中心として回動アーム固定具24に対して回動自在となるように締結する。
また、微調整金具固定ねじ35を、微調整金具30の穴30bに挿入して、回動アーム固定具24のねじ穴24d’に螺合することにより、微調整金具30を、回動アーム固定具24に固定する。
この例では、微調整金具30’の形状は、背景技術の欄に記載された微調整金具30の形状とは異なり、両端が異なる側に折り曲げられており、断面が略s字型(又は略逆s字型)になっている(図2参照)。このため、折り曲げられた一方の縁を、連結部24bの下面に係合させることにより、微調整金具固定ねじ35をねじ穴24d’に螺合するときに生じ得る微調整金具30’の回転を防ぐことができる。なお、微調整金具と記載しているが、微調整金具30’を、金属以外の樹脂等の材料により形成してもよい。
位置決め部37のねじ37cを、高さ決めナット31と、微調整金具30’の長穴30aとに挿入する。その状態で、消音バー13の位置が適切になるように、回動アームの回動位置、言い換えれば、位置決め部37と微調整金具30’との距離を調整する。
消音バー13の位置が決まったら、微調整金具30’の表裏を、高さ決めナット31及び微調整金具の表側に位置する微調整固定ナット32で挟みつけて固定する。これにより、位置決め部37と微調整金具30’との間の距離が一定の距離に保たれ、回動アーム23及び消音バー13の位置が固定される。
レペティション装置7の調整を行う場合には、位置決め部取付ねじ39を取り外し、位置決め部37と、回動アーム本体部38とを分離する。これにより、回動支持軸38cと、回動アームの、消音バーを支持しない方の回動遊端との距離を短くすることができる。この結果として、その回動遊端が鍵19の上面にぶつからずに回動アーム本体部38を回動させて、図2に示す位置に移動することができる。すなわち、回動アーム本体部38の自重で元の位置まで戻らない位置まで移動することができる。その後、ハンマーシャンク11及びハンマー14を、図2の二点鎖線に示す位置に移動する。これにより、ピアノの消音装置を取り外すことなく、レペティション装置7の調整、例えば、レペティションレバースクリュー7a(図2参照)の調整を行うことができ、調律全体に要する時間を短縮できる。
[変形例]
図2に示すように、位置決め部37の、回動アーム本体部38と接触する面に、少なくとも1つのだぼ又はだぼ穴37eを形成し、回動アーム本体部38の、位置決め部37と接触する面に、それらに対応するだぼ穴又はだぼ38fを形成してもよい。だぼと対応するだぼ穴とを嵌め合わせることにより、位置決め部37と回動アーム本体部38とを正確な位置で組み合わせることができる。
図3に示すように、位置決め部37’のねじ37’cを除く部分を樹脂で成形すると共に、ねじ37’cをインサート成形してもよい。これにより、セルスタッド等の高価なねじを使用する必要はなくなるため、製造コストを低減することができる。
この発明における回動アームを例示する斜視図である。 この発明の効果を説明するための図。 位置決め部の変形例を例示する斜視図。 一般的なグランドピアノの概要を説明するための図。 一般的なグランドピアノの概要を説明するための図。 背景技術による回動アームが固定されている状態のピアノの消音装置を横から見た模式図。 背景技術による回動アームを示す斜視図。 背景技術によるピアノの消音装置の概略を示す平面図。 背景技術による回動アームが回動した状態のピアノの消音装置を横から見た模式図。 この発明が解決しようとする課題を説明するための図。
符号の説明
10 弦、11 ハンマーシャンク、12 回動軸、13 消音バー、14 ハンマー、24 回動アーム固定具、25 ハンマーレール、30’ 微調整金具、37 位置決め部、37’ 位置決め部、38 回動アーム本体部

Claims (5)

  1. 弦とハンマーシャンクとの間に配置される回動軸と、
    上記回動軸の周面から一方向に突出され、上記回動軸の第一の回動位置において上記ハンマーシャンクの先端に設けられたハンマーが上記弦を叩くのを阻止し、上記回動軸の第二の回動位置において上記ハンマーが上記弦を叩くのを阻止しない消音バーと、
    ピアノへの取り付け時に回動可能であり、一方の回動遊端において上記回動軸を支持する回動アームと、
    ハンマーレールに取り付けられ、上記回動アームを固定する回動アーム固定具と、
    を備え、
    他方の回動遊端を含む上記回動アームの位置決め部は、上記消音バーの位置を微調整する微調整金具を介して、上記回動アーム固定具に固定されており、
    上記位置決め部は、上記回動アームの他の部分に着脱可能に取り付けられている、
    ことを特徴とするピアノの消音装置。
  2. 請求項1に記載のピアノの消音装置において、
    上記位置決め部は、ねじにより上記回動アームの他の部分に着脱可能に取り付けられている、
    ことを特徴とするピアノの消音装置。
  3. 請求項1又は2に記載のピアノの消音装置において、
    上記位置決め部には、上記回動アームの回動面に対して平行な方向に、ねじが突出して設けられており、
    上記位置決め部と上記微調整金具とが所定の間隔を保つように、上記ねじと上記微調整金具とが固定されている、
    ことを特徴とするピアノの消音装置。
  4. 請求項2又は3に記載のピアノの消音装置において、
    上記位置決め部のねじ以外の部分は、樹脂からなり、
    上記ねじがインサート成形されている、
    ことを特徴とするピアノの消音装置。
  5. 請求項1から4の何れかに記載のピアノの消音装置を備える消音装置付きピアノ。
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