JP3558262B2 - 鍵盤楽器及び鍵盤楽器の口棒の変形防止方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばアコースティックピアノ、チェンバロ、オルガン、電子ピアノ、電子オルガンといった口棒を有する鍵盤楽器に関し、特に鍵盤楽器の口棒の変形を防止する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、鍵盤楽器の1つであるグランドピアノの鍵盤部分は、図3の側面図に部分的に示すように、棚板10、口棒20、筬30及び鍵盤40から構成されている。棚板10は筬30及び鍵盤40を載せる土台となる板である。この棚板10の演奏者側となる端部には、口棒20を取り付けるための数個のダボ穴11が設けられている。
【0003】
この棚板10の上には筬30が取り付けられており、鍵盤40を支持するようになっている。この筬30の一端側の所定部位にはフロントピン31が打ち込まれている。鍵盤40は、筬30の他の部位に設けられた図示しないバランスピンを支点に回動する。この際、鍵盤40の裏面側に設けられた穴(図示しない)に上記フロントピン31が挿脱され、鍵盤40の左右の振れが防止されるようになっている。
【0004】
また、口棒20はピアノの外装の一部を形成するものである。この口棒20には上記ダボ穴に対応する数のダボ21が埋め込まれており、このダボ21が棚板10に設けられたダボ穴11に挿入されることにより、口棒20が棚板10に固定されるようになっている。この状態で、鍵盤40と口棒20との間には2〜3mm程度のクリアランスが形成されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記口棒20は、ピアノの間口の長さを有する細長い棒のために元々反りやすい上に、ピアノの外観となる外側面だけに塗装が施されているので、温度変化により鍵盤40の方向に反りが発生する。また、梱包時の締め付け等によっても反りが発生する。この口棒20が鍵盤40の方向に反ると、鍵盤40の端部と口棒20とが接触するスティックという現象が発生し、鍵盤40を操作できない状態になってしまう。この問題を解決するために、従来のピアノの口棒20には、図3に示すように、L金具22が取り付けられている。
【0006】
このL金具22を取り付けるためには、口棒20をL金具22に適合するように加工し、更に、L金具22を口棒20に固着するという作業が必要である。これがピアノ全体のコストアップに繋がると共に、ピアノの重量が増加する原因となっている。
【0007】
本発明は、このような問題を解消するためになされたものであり、簡単な構造であるにも拘わらず口棒の変形を防止できるようにした鍵盤楽器及び鍵盤楽器の口棒の変形防止方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の態様に係る鍵盤楽器は、上記目的を達成するために、
鍵盤が載置される筬と、
該筬からの離間距離が可変である突起部と、
前記筬からの離間距離が変更されることにより該突起部が当接可能な距離に配置された口棒、とを有するように構成されている。
【0009】
この場合、上記突起部として木ねじを用いることができる。また、上記突起部としては、筬に固着されたナットに螺合するボルトを用いてもよい。更に、上記突起部として、上記筬と口棒との間を所定の距離に保つためにこれらの間に挿入される部材を用いてもよい。
【0010】
また、本発明の第2の態様に係る鍵盤楽器の口棒の変形防止方法は、
鍵盤が載置される筬に対して出入自在な木ねじを取り付け、
該木ねじを前記筬に出入させることにより口棒に当接するように調整し、
以て、前記口棒の変形を防止するように構成されている。
【0011】
本発明によれば、突起部としての木ねじを回して、その先端部が口棒に当接するように調節することにより、筬と口棒との間に常に一定のクリアランスが存在するように設定できる。これにより、木ねじを設けるだけといった簡単な構造であるにも拘わらず口棒の変形(反り)を防止できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、従来の技術の欄で説明したピアノの鍵盤部分と同一又は相当部分には同一の符号を付して説明を省略する。
【0013】
図1は、本発明の実施の形態に係るピアノの鍵盤部分の構造を部分的に示す側面図である。この鍵盤部分は、従来の技術の欄で説明したと同様に、棚板10、口棒70、筬30及び鍵盤40から構成されている。
【0014】
上記口棒70には、従来の技術の欄で説明した口棒20と異なり、L金具22が取り付けられていない。この口棒70には、木ねじ50の頭が当接するので、堅い材質の木を使用することが望ましい。
【0015】
筬30の、口棒70に対向する側の木口には、木ねじ50が取り付けられている。木ねじ50としては、例えば図2(A)に示すような丸頭ビス、丸頭タッピングビス等を用いることが好ましい。また、木ねじ50として、図2(B)に示すような、皿ビスにプラスチック製のキャップを被せたものを用いることもできる。
【0016】
筬30の木口と口棒70との間には、通常3mm程度のクリアランスが確保される。ピアノの組立に際しては、木ねじ50を筬30の木口にねじ込み、更に左右に適宜回転させることにより該木ねじ50の頭頂部が筬30の木口から3mm程度突出するように調整する。その後、口棒70に形成されたダボ21を棚板10に設けられたダボ穴11に挿入することにより口棒70を棚板10に取り付ける。これにより、木ねじ50の頭頂部が口棒70に接する状態に固定される。
【0017】
この木ねじ50は筬30の間口方向の略中央に1本又は複数本取り付けることが望ましい。口棒70の反りは、その中央付近で発生することが多いからである。
【0018】
以上の構造により、温度変化や梱包時の締め付け等に因り、口棒70で発生する鍵盤40側への反りを防止できる。また、従来、口棒に取り付けられていたL金具が不要になるので、コストダウン及び重量軽減が可能になる。更に、口棒にL金具を取り付けるための加工が不要になるので、ピアノの製造コストを低減できる。
【0019】
なお、上述した実施の形態では、木ねじ50を筬30に取り付ける構成としたが、この木ねじ50は口棒70に取り付けてもよい。但し、グランドピアノの場合は、ソフトペダルの踏み込みによって筬30が左右に移動するため、通常堅木で作られる口棒側に木ねじの頭頂部が当たるように、筬側に木ねじを取り付けたほうが好ましい。この場合、木ねじ50の頭頂部は口棒70と接触しながら動くので、木ねじ50としてキャップを有する皿ビスを用いて、接触に基づく雑音を防止するように構成するのが好ましい。
【0020】
また、筬に木ねじを取り付ける代わりに、筬にナットを埋め込み、これにボルトを螺合させるように構成してもよい。更に、筬に木ねじを取り付ける代わりに、筬に3mm程度の厚さを有する金属片、堅木片、樹脂片等を接着するように構成してもよい。
【0021】
また、上記木ねじとしては、例えば四角とか六角の頭を有するものを用いることができる。この場合、口棒を棚板に取り付けた状態であっても、この木ねじを例えばスパナを用いて回転させることにより木ねじの突出量を調整できるので、容易に木ねじの頭頂部が口棒に当接された状態に設定できる。
【0022】
更に、上記実施の形態はアコースティックピアノについて説明したが、これに限らず、例えばチェンバロ、オルガン、電子ピアノ、電子オルガンといった口棒を有するあらゆる鍵盤楽器に適用できる。
【0023】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、簡単な構造であるにも拘わらず口棒の変形を防止できるようにした鍵盤楽器及び鍵盤楽器の口棒の変形防止方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るピアノの鍵盤部分の構造を部分的に示す側面図である。
【図2】図1における木ねじとして使用されるビスの例を示す図である。
【図3】従来のピアノの鍵盤部分の構造を部分的に示す側面図である。
【符号の説明】
10 棚板
11 ダボ穴
21 ダボ
30 筬
31 フロントピン
40 鍵盤
50 木ねじ
70 口棒

Claims (3)

  1. 鍵盤が載置される筬と、
    該筬からの離間距離が可変である突起部と、
    前記筬からの離間距離が変更されることにより該突起部が当接可能な距離に配置された口棒、
    とを有することを特徴とする鍵盤楽器。
  2. 前記突起部は、木ねじで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の鍵盤楽器。
  3. 鍵盤が載置される筬に対して出入自在な木ねじを取り付け、
    該木ねじを前記筬に出入させることにより口棒に当接するように調整し、
    以て、前記口棒の変形を防止することを特徴とする鍵盤楽器の口棒の変形防止方法。
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