JPH0863063A - クリーニング装置 - Google Patents

クリーニング装置

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JPH0863063A
JPH0863063A JP19968194A JP19968194A JPH0863063A JP H0863063 A JPH0863063 A JP H0863063A JP 19968194 A JP19968194 A JP 19968194A JP 19968194 A JP19968194 A JP 19968194A JP H0863063 A JPH0863063 A JP H0863063A
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image
plate
blade
cleaning device
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JP19968194A
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English (en)
Inventor
Masahiro Sato
昌宏 佐藤
Hideaki Oike
秀明 大池
Yutaka Shiino
豊 椎野
Makoto Sakanobe
真 坂廼邉
Yuzo Ichikawa
雄三 市川
Shigeki Kaneko
茂樹 金子
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】接触型の帯電器を用いた画像形成装置を高温高
湿の環境下に放置してた場合であっても、ブレードの変
形や“めくれ”を防止でき、クリーニング不良を防止で
きるクリーニング装置を提供する。 【構成】板状ゴム部材52に、前端面52bと裏面52
dとが接する第2の辺52eを覆って前端面52bの上
部、及び、裏面52dの少なくとも前方部に広がる補強
部材56をホットメルト接着剤で接着した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トナー等の現像剤を用
いて現像を行う、電子写真複写機や電子写真プリンタ等
の画像形成装置における、転写後に像担持体上に残存す
る現像剤をゴムブレード(板状ゴム部材)を用いて機械
的に除去するクリーニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から電子写真方式を利用した画像形
成装置が広く普及している。この電子写真方式の画像形
成装置は、通常、ドラム状に構成された像担持体(感光
体ドラム)を一様に帯電し、原稿に記録された画像の情
報を担持した光をその感光体ドラムに照射することによ
りその感光体ドラム上に静電潜像を形成し、その静電潜
像を現像剤(トナー)で現像してその現像像を直接にも
しくは転写ドラム等を介して用紙に転写することによ
り、プリント(コピー)画像を得る装置である。この画
像形成装置には、転写後に像担持体上に残在したトナー
を除去する手段としてクリーニング装置が備えられてお
り、種々のクリーニング装置が開発され、採用されてい
ている。
【0003】クリーニング方式としては、板状ゴム部材
(ブレード)の、像担持体側の表面と前端面とが接する
辺(先端エッジ)を像担持体に押圧しこの先端エッジで
像担持体表面に残存する現像剤を剥ぎ取るブレード方
式、内部に磁石を固定配置し外周に回転可能な円筒状の
非磁性体のスリーブを設け、そのスリーブ上に磁性キャ
リアを担持させて現像剤を回収する磁気ブラシ方式や、
半導電性の樹脂繊維や動物の毛をロール状に回転可能に
し、現像剤と反対極性のバイアスをそのロールに印加し
て現像剤を除去するファーブラシ方式が実用化されてい
る。これらの方式のうちブレード方式は、コスト、信頼
性、スペースの点で磁気ブラシ方式やファーブラシ方式
に比べ優れており、現在広く使用されている。
【0004】ここで、図7を参照して従来のブレード方
式の一例を説明する。図7は、従来のブレード方式の一
例を模式的に示す説明図である。従来のブレード方式で
は、例えば図7に示されるように、ブレード12の後端
部が、このブレード12を支持する支持部材14に接着
され、この支持部材14がクリーナーハウジング16に
固定された装置が用いられ、回転する像担持体10の表
面10aにブレード12の先端エッジ部12aを押圧
し、像担持体10の表面10aに残存する現像剤を剥ぎ
取る方式である。この装置では、像担持体10の表面1
0aに所定の圧力でブレード12が押圧されるように支
持部材14が位置決めされている。支持部材14を像担
持体10の表面10aに近づけた状態にクリーナハウジ
ング16にセットすると、ブレード12が像担持体10
の表面10aに強く押し付けられるためブレード12の
押圧力が増加し、離した状態にセットすると、ブレード
12が表面10aに押し付けられる力が弱くなるためブ
レード12の押圧力が低下する。通常の画像形成サイク
ルで転写材に転写されずに像担持体表面に残ったトナー
は、このブレード12の先端エッジ部12aで像担持体
10の表面から剥ぎ取られ、ある程度溜ってくると自重
で落下し、搬送手段(図示せず)により搬送されて回収
される。
【0005】しかし、ブレード12の先端エッジ部12
aは、像担持体10の回転に伴い、変形することが観察
される。図8(a)は、ブレード12が変形していない
初期状態を表した図である。この状態で像担持体が矢印
18で示される方向に回転を始めると、図8(b)に示
されるように、ブレード12が変形する。特に、ブレー
ド12の先端エッジ部12aは、ブレード12の裏面1
2d側のエッジ部12bが自由端であるため、像担持体
10の表面10aへの押圧力が極端に強くなってしま
う。図8(b)に示されるブレード12の変形が顕著に
なると、極端な場合にはいわゆる“めくれ”が発生し、
現像剤13を剥ぎ取れずクリーニング不良を招き、重大
な問題になる。
【0006】この問題を改善するために、特開平4−3
20289号公報には、ブレード12(図8参照)の裏
面12dの、裏面12d側のエッジ部12bの近傍に、
ブレード12の剛性を高めるための細長形状の補強部材
がエッジ部12bに沿って接着されたクリーニング装置
が提案されている(図12(a)参照)。このクリーニ
ング装置によれば、ブレードの像担持体に対する先端エ
ッジ部の押圧力の低下が防止され、先端エッジ部の変形
やこの変形に伴う“めくれ”の発生が防止できる、と上
記公報には記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、像担持体の帯
電方式として接触帯電方式を用いた場合は、通常のコロ
トロン方式やスコロトロン方式等の非接触帯電方式を用
いた場合に比べクリーニング性が低下し、上記した特開
平4−320289号公報のクリーニング装置では、下
記に示すような問題があることが本発明者らによって確
認された。
【0008】ここで、先ず、上記の帯電方式を簡単に説
明すると、接触帯電方式は、例えば導電性の弾性ロール
にバイアスを印加した帯電器を使用し、弾性ロールと像
担持体がそれぞれ回転して互いに正に接触しようとする
部分に形成される、弾性ロールと像担持体表面との間の
微小ギャップに生じるパッシェン曲線に従った放電を利
用したものである。この放電は、ギャップ長が短い放電
であり、ロールと像担持体表面との間で直接行われる。
一方、コロトロン方式やスコロトロン方式は、ワイヤ電
極に高圧電源を印加し、ワイヤ近傍の空気中の気体を電
離、イオン化し、所定の極性のイオン化分子や電子が像
担持体表面に移動することにより像担持体を帯電するも
のであり、ギャップ長が長い放電である。ギャップ長が
短い放電ではギャップ長が長い放電に比べイオンや電子
の移動速度が速いといわれており、このため、接触方式
の帯電は、コロトロン方式やスコロトロン方式等の帯電
に比べ、像担持体表面にエネルギの大きいイオンや電子
が衝突すると考えられている。
【0009】一般に高分子は、イオンや電子が衝突する
と表面の炭素原子の結合状態が変わり、活性化して表面
エネルギが上昇することが知られており、像担持体とし
て、ポリカーボネート等の高分子材料で形成された像担
持体表面層を有する有機像担持体を使用して、接触方式
で帯電すると像担持体表面層の表面エネルギは、コロト
ロン方式やスコロトロン方式等の帯電に比べ上昇する。
表面エネルギの上昇は、空気中の分子が像担持体表面に
吸着することを促したり、トナーやトナーの表面に添加
されている非常に微細な外添剤が像担持体表面に付着す
る付着力の増加をもたらす。
【0010】このように接触方式の帯電器を使用した場
合には、像担持体表面へのトナーや外添剤の付着力が増
加して剥ぎ取りにくくなるため、コロトロン方式やスコ
ロトロン方式等の帯電に比べ、クリーニング性が低下し
てしまう。このトナー等の付着力の増加は、弾性ロール
に印加するバイアスによって異なり、直流バイアスを印
加する場合に比べ、交流バイアス、あるいは、交流バイ
アスに直流バイアスを重畳させた場合に非常に顕著にな
ることが、本発明者らの実験により確認された。
【0011】上記したトナー等の付着力が増加するとい
う現象は、帯電回数に伴う像担持体表面に水滴を付着さ
せたときの、その水滴の接触角の変化として観察され、
図9(a)に示されるように、帯電回数が増える程、水
滴の接触角が小さくなることから確認された。さらに、
像担持体表面の水滴の接触角、及び像担持体表面とブレ
ードとの間の摩擦係数の間には非常に高い相関があり、
図9(b)に示されるように、帯電回数が増える程、両
者の間の摩擦係数が増加することが確認された。
【0012】ここで、像担持体表面とブレードとの間の
摩擦係数の測定方法を説明する。先ず、この摩擦係数測
定方法は、以下の(1)〜(6)の順に行う。 (1)半径(ここでは4.2cm)が既知の像担持体に
ブレードを接触させる (2)像担持体を所定の速度で回転させる (3)像担持体が回転している時、この像担持体に働く
負荷トルクを測定する (4)像担持体の半径を考慮して、ブレードと像担持体
との間に作用する摩擦力を算出する (5)ブレードが像担持体表面を垂直に押す力(通常、
この力をNormalForceと呼ぶ)を計算で求め
ておく (6)(4)で求めた摩擦力を(5)で求めたNorm
al Forceで割って、ブレードと像担持体表面と
の間の摩擦係数を求める。
【0013】次に、上記(1)〜(6)の詳細を説明す
る。 (1)像担持体にブレードを接触させるに当たっては、
図10に示されるように、支持部材14に支持されたブ
レード12が像担持体10の表面に対して1.1mmの
干渉量Xになるようにセットする。干渉量Xは、像担持
体が無いとした場合のブレード(図10の破線で示す)
の先端エッジの位置と像担持体表面との距離で定義され
る。また、像担持体10にブレード12を直接接触させ
ると摩擦係数があまりに高すぎるため、ポリフッ化ビニ
リデン粉末を像担持体表面全体に塗布する。このポリフ
ッ化ビニリデン粉末の量は、像担持体表面全体にわたっ
て微量でもあれば、摩擦係数の測定に影響を与えない。
ただし、あまり少なすぎると摩擦係数の測定に弊害があ
るが、多すぎる分には問題ない。 (2)像担持体を所定の速度で回転させるに当たって
は、像担持体表面体の移動速度を表すプロセススピード
が105mm/secになるように像担持体を回転させ
た。 (3)像担持体を回転するモータ23(図11参照)は
像担持体を一定のプロセススピード(105mm/se
c)で回転させるため、像担持体に働く負荷に応じてモ
ータ23に流れる電流が直線的に変化する。そこで、像
担持体に働く負荷トルクを測定するに当たっては、この
モータ23に流れる電流を測定することにより行った。
使用したモータ23では、次式から負荷を求めることが
できる。
【0014】 負荷(kgf・cm)=19.42×電流(A) また、モータ23に流れる電流の測定は、図11に示さ
れるように、モータ23と、このモータ23の回転を制
御するコントローラ24と、モータ23及びコントロー
ラ24の双方に接続された電流プローブ25(Tekt
ronix社製)と、電流プローブ25に接続されたア
ンプ26(Tektronix社製 AM503 CU
RRENT PROVE AMPRIFIER)と、ア
ンプ26に接続されたモニタ27(Analogic社
製 波形解析装置 DATA6000)を備えた測定器
28で行った。 (4)摩擦力Fは、上記(3)により求められた負荷ト
ルクτ(kgf・cm)と像担持体の半径4.2cmか
ら、次式に基づいて算出される。
【0015】F=τ/4.2(Kg) (5)ブレードの材料(ヤング率ε)と形状パラメータ
(厚さtと自由長f)が決まると、干渉量Xに対するブ
レードのNormal Force(NF)は、次式に
基づいて算出される。 NF=(ε×t3 ×X)/(4×f3 ) 今回は、ε=570(g/mm2 )、t=2(mm)、
f=10(mm)、X=1.1(mm)を用い、NF=
1.25(g/mm)とした。 (6)上記の(4)及び(5)で算出された摩擦力Fと
ブレードのNFに基づいて、摩擦係数μは次式から算出
される。
【0016】μ=F/NF 尚、像担持体の帯電と上記の摩擦係数の測定は、同時で
はなく、別々の実験として実施した。像担持体の帯電の
際は、ブレード12(図10参照)を取り外し、接触帯
電器以外は像担持体表面に接触している物がない状態
で、帯電を所定のサイクルだけ実施し、この像担持体の
摩擦係数を上記の方法で測定した。このような作業を繰
り返し行って、図9に示されるグラフを作成した。
【0017】図9に示されるように、像担持体表面とブ
レードとの間の摩擦係数は、帯電回数が増える程増加す
る。このため、接触型の帯電器を用いた画像形成装置
に、特開平4−320289号公報に開示されたクリー
ニング装置を使用した場合、帯電回数の増加に伴って像
担持体表面とブレードとの間の摩擦力が増加し、ブレー
ドの変形が加速される。帯電回数の少ないときは、図1
2(a)に示されるように、補強部材20によりブレー
ド12の変形が抑制されるが、帯電回数が多くなると、
上述したように、像担持体表面どブレード12との間の
摩擦力が増加し、図12(b)に示されるように、矢印
13で示される方向に回転する像担持体10にブレード
12が引っ張られブレード12の剥がれ22が発生す
る。この結果、像担持体10の表面へのブレード12の
押圧力の低下やブレード12の“めくれ”が発生し、現
像剤を剥ぎ取れずクリーニング不良となり、重大な画質
欠陥を及ぼす場合がある。このブレードの剥がれは、高
温高湿の環境下に長期間放置された場合に発生しやす
い。
【0018】本発明は、上記事情に鑑み、接触型の帯電
器を用いた画像形成装置を高温高湿の環境下に放置した
場合であっても、ブレードの変形を抑えて“めくれ”を
防止し、クリーニング不良を無くしたクリーニング装置
を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の第1のクリーニング装置は、像担持体に潜像
を形成しこの潜像を現像剤を用いて現像し現像像を転写
材に転写する画像形成装置における、像担持体側の表面
と前端面とが接する第1の辺が転写後の像担持体に押圧
されこの第1の辺で像担持体表面に残存する現像剤を剥
ぎ取る板状ゴム部材を備えたクリーニング装置におい
て、上記板状ゴム部材の裏面と前端面とが接する第2の
辺を覆って前端面の一部及び裏面の少なくとも一部に広
がる補強部材を備えたことを特徴とするものである。
【0020】ここで、上記補強部材が、板状ゴム部材の
裏面及び/又は前端面に接着されたものであることが好
ましい。また、上記目的を達成するための本発明の第2
のクリーニング装置は、像担持体に潜像を形成しこの潜
像を現像剤を用いて現像し現像像を転写材に転写する画
像形成装置における、像担持体側の表面と前端面とが接
する第1の辺が転写後の像担持体に押圧されこの第1の
辺で像担持体表面に残存する現像剤を剥ぎ取る板状ゴム
部材を備えたクリーニング装置において、板状ゴム部材
の裏面と前端面とが接する第2の辺を覆って前端面の一
部及び裏面の全面に広がる板ばね部材と、この板ばね部
材の後端部を支持する支持部材とを備えたことを特徴と
するものである。
【0021】
【作用】本発明の第1のクリーニング装置は、板状ゴム
部材の裏面と前端面が接する第2の辺を覆う板状ゴム部
材の裏面及び/又は前端面に接着された補強部材を供え
たものであり、この補強部材は前端面にまで広がってい
るためこの第2の辺の近傍が拘束されて変形が抑えられ
“めくれ”が防止される。このため、像担持体に対する
板状ゴム部材の押圧力を均一にかつ高めることができ、
良好なクリーニング性を維持でき、このクリーニング装
置を備えた画像形成装置は長期間にわたって良好な画質
を維持できる。
【0022】また、本発明の第2のクリーニング装置に
よれば、板ばね部材が第2の辺を覆うことによる上記と
同様の作用があるだけでなく、像担持体に対する押圧力
板ゴム部材のみに頼らずがこの板ばね部材によっても確
保されるため、板状ゴム部材を長期間使用してもこの板
状ゴム部材がへたることが少なく、へたりに起因する押
圧力の低下を防止でき、長期間にわたって良好なクリー
ニング性を維持することができる。
【0023】
【実施例】以下、図面を参照して本発明のクリーニング
装置の実施例を説明する。 〔第1実施例〕図1は、本発明のクリーニング装置の第
1実施例を採用した電子写真複写機を示す模式図であ
る。
【0024】電子写真複写機30で複写が行われるに当
たっては、先ず、矢印33で示される方向に回転してい
る像担持体34に従動して矢印31で示される方向に回
転する帯電器32により、像担持体34の表面が均一に
帯電される。帯電された像担持体34の表面に露光器
(図示せず)から光35が照射され、光35の当たった
部分の帯電電荷が除去されて静電潜像が形成される。こ
こで、像担持体34として有機感光体を用い、露光光と
してレーザビーム光を用いると、像担持体34の表面
は、帯電器により負電荷が付与され、レーザビーム光に
より多数のドットからなる潜像が形成される。レーザビ
ーム光の当たった部分に現像器36からトナーが付与さ
れ可視化されたトナー像が得られる。ここでは、現像器
36にはマイナスのバイアスが印加されている。次に、
矢印39で示される方向に回転している転写器40で記
録紙38の裏側からトナーとは逆極性の電荷が記録紙に
与えられてトナー像と記録紙38が重ねられ、静電力に
より、トナー像が記録紙38に転写される。トナー像が
転写された記録紙は開閉式の用紙ガイド42を経由して
定着器44に搬送される。定着器44では、転写された
トナー像に熱と圧力が加えられ、これにより、記録紙に
トナー像が融着されて永久像とされる。一方、転写され
ずに像担持体34に残在したトナーはクリーニング装置
50で除去される。この像担持体34の帯電から像担持
体34に残存したトナーの除去までの一連のプロセスで
一回のサイクルが終了し、1枚のコピー毎にこのサイク
ルが繰り返される。
【0025】図2は、上記の電子写真複写機30で用い
られるクリーニング装置50の部分拡大図である。クリ
ーニング装置50は、板状ゴム部材52の表面52aと
前端面52bとが接する第1の辺52cが像担持体34
に押圧されこの第1の辺52cで像担持体34の表面に
残存する現像剤54を剥ぎ取る構成になっている。板状
ゴム部材52は、像担持体34の回転方向に対していわ
ゆるドクター方式(カウンター方式)で配置され、支持
部材55に後端部が取り付けられ、像担持体34の表面
に押圧されている。板状ゴム部材52には、前端面52
bと裏面52dとが接する第2の辺52eを覆って前端
面52bの上部及び裏面52dの前方部に広がる補強部
材56がホットメルト接着剤で接着されている.このク
リーニング装置50によれば、補強部材56により、第
2の辺52eの近傍が前端面52b側に跨って拘束され
ているため、像担持体34の回転に伴って板状ゴム部材
52と像担持体34との間に大きな摩擦力が発生しても
板状ゴム部材52の変形が抑えられ、像担持体34に対
する板状ゴム部材52の押圧力を、均一に、かつ、高め
ることができる。しかも、この補強部材56は、前端面
52bの上部及び裏面52dの前方部に広がって接着さ
れているため、板状ゴム部材52から剥がれにくい。
【0026】図3を参照してクリーニング装置50の作
用を説明する。図3(a)は像担持体34に板状ゴム部
材52が圧されてた、板状ゴム部材52が変形する前の
状態を示す説明図、図3(b)は像担持体34が回転し
て板状ゴム部材52が変形した状態を示す説明図であ
る。ここで、補強部材56としては、厚さが0.05〜
0.2mm、好ましくは、0.07〜0.1mmのステ
ンレス鋼板が用いられ、この補強部材56はホットメル
ト接着剤により前端面52bの上部及び裏面52dに接
着されている。
【0027】図3(a)に示される変形前の、板状ゴム
部材52は、像担持体34が矢印60で示される方向に
回転すると、図3(b)に示すように、像担持体34の
回転により板状ゴム部材52と像担持体34との間に大
きな摩擦力が発生して板状ゴム部材52が変形する。補
強部材56がないと、破線58で示すように、板状ゴム
部材52は大きく変形するが、補強部材56があるた
め、板状ゴム部材52の変形は小さく、板状ゴム部材は
像担持体34に安定した押圧力で接触する。この理由
は、上述したように、板状ゴム部材52の前端面52b
が、補強部材56との接着により拘束されているため伸
びることができず、変形が抑えられるからである。
【0028】〔第2実施例〕図4は、本発明のクリーニ
ング装置の第2実施例を示す部分拡大図である。図4
(a)に示されるクリーニング装置70には、板状ゴム
部材72の前端面72aと裏面72bとが接する第2の
辺72cを覆って前端面72aの上部及び裏面72bの
全面に広がる可撓性の板ばね部材74と、板ばね部材7
4の後端部を保持する支持部材76が備えられており、
板ばね部材74は板状ゴム部材72に接着されている。
また、図4(b)に示されるクリーニング装置80に
は、板状ゴム部材82の前端面82aと裏面82bとが
接する第2の辺82cを覆って前端面82aの上部及び
裏面82bの全面に広がると共に板状ゴム部材82の後
端からさらに後方に広がる板ばね部材84と、板ばね部
材84の後端部を保持する支持部材86が備えられてお
り、板ばね部材84は板状ゴム部材82に接着されてい
る。
【0029】これらのクリーニング装置70,80によ
れば、板ばね部材74,84が、板状ゴム部材72,8
2の第2の辺72c,82cを覆うため、クリーニング
装置50(図2参照)の補強部材56と同様の作用を
し、板状ゴム部材72,82の像担持体(図示せず)へ
の板状ゴム部材72,82の押圧力を高め、かつ、その
押圧力を均一に保つことができると共に、像担持体の回
転に伴う板状ゴム部材72,82の変形を防ぐことがで
きる。また、図4(a),(b)に示されるクリーニン
グ装置では、板バネ部材74,84が、板状ゴム部材7
2,82の、像担持体への押圧力の一部を担っており、
さらに図4(b)に示されるクリーニング装置80で
は、可撓性の板バネ部材84の中央部を弾力的に変形さ
せることにより板状ゴム部材82を像担持体に押圧し板
状ゴム部材82自身の変形をできるだけ少なくしている
ため、ゴムの永久変形による“へたり(ゴムの弾性が失
われてゴムが変形しても元の状態に戻らない現象)”に
起因する押圧力の低下を防止でき、長期間にわたってク
リーニング性能を維持することができる。
【0030】次に、電子写真複写機30(図1参照)を
用い、図5、図6に示される形状の、本発明の実施例と
してのクリーニング装置、及び図7に示される従来のク
リーニング装置を用いた2万枚の複写性能テストを実施
し、像担持体表面へのトナー固着による白点、クリーニ
ング不良による黒筋の発生の有無、像担持体表面の摩耗
量をそれぞれ比較した結果について説明する。
【0031】ここでは、板状ゴム材として硬度70度の
もの、補強部材及び板バネ部材として厚さ0.08mm
のSUS板を使用した。図5、図6に示される板状ゴム
部材50,80の寸法を表1に示す。表1中の寸法を表
わす記号は、図5、図6に記載した各部分の寸法を表わ
している。表1における実施例1は、図5に示される板
状ゴム部材50を用いて一部の寸法を変更した2つの例
であり、実施例2は、図6に示される板状ゴム部材80
を用いて一部の寸法を変更した2つの例c,dである。
また有機像担持体34(図1参照)としては、外径30
mmのアルミニウムパイプの外周面に、電荷注入阻止
層、電荷発生層、及びポリカーボネートを主成分とする
電荷輸送層を順次積層したものを用い、周速130mm
/secで回転させた。また、帯電器32としては、導
電性カーボンを分散した外径14mmのEPDMゴム
(硬度50度、電気抵抗105 Ωcm)に半導電性のオ
ーバーコート層を積層したロールを用い、印加電圧とし
て、交流電圧(VPP=1.5kV、周波数800Hz)
に直流電圧(−600V)を重畳した電圧を印加した。
トナーとしては、平均粒径7ミクロンの磁性一成分のト
ナーを用いた。また、像担持体表面の、画像領域、非画
像領域における電位は、それぞれ−100V、−600
Vとし、現像バイアスとして、交流電圧(VPP=2.2
kV、周波数2.4kHz)に直流電圧(−350V)
を重畳させた。さらに、複写機30(図1参照)を、停
止している像担持体に板状ゴム部材を押圧した状態で、
50℃、85%RHの環境下に60日間保ち、その後の
クリーニング性能を確認した。この試験結果を表2に示
す。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】表2に示されるように、実施例1および実
施例2のクリーニング装置を用いた場合は白点や黒筋の
発生が無く、いずれも従来例より良好な結果が得られ
た。また、60日間放置した実験では、実施例2のクリ
ーニング装置の方がより良好な結果を得た。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明の第1のクリ
ーニング装置によれば、例えば、板状ゴム部材の前端面
や裏面に接着された補強部材により板状ゴム部材の第2
の辺の近傍、特にその前端面の上部が拘束されて変形が
抑えられるため、像担持体に対する板状ゴム部材の押圧
力を均一に、かつ、高めることができる。
【0036】また、本発明の第2のクリーニング装置に
よれば、板ばね部材が第2の辺を覆うため上記第1のク
リーニング装置と同様の作用があるだけでなく、この板
ばね部材によっても押圧力が確保されるため、板状ゴム
部材を長期間使用してもへたることがさらに防止され、
へたりに起因する押圧力の低下をさらに防止でき、一層
の長期間にわたって良好なクリーニング性を維持するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクリーニング装置の第1実施例を採用
した電子写真複写機を示す模式図である。
【図2】図1に示される電子写真複写機で用いられるク
リーニング装置の部分拡大図である。
【図3】板状ゴム部材の作用を示す、(a)は板状ゴム
部材の変形前の状態を示す説明図、(b)は像担持体が
回転して板状ゴム部材が変形した状態を示す説明図であ
る。
【図4】本発明のクリーニング装置の第2実施例を示す
部分拡大図である。
【図5】実施例1で用いたクリーニング装置の主要寸法
を示す説明図である。
【図6】実施例2で用いたクリーニング装置の主要寸法
を示す説明図である。
【図7】従来のブレード方式を模式的に示す説明図であ
る。
【図8】従来のブレード方式を採用した場合のめくれを
示す模式図である。
【図9】接触帯電器を使用した場合の像担持体表面の水
滴の接触角と摩擦係数の変化を示すグラフである。
【図10】像担持体表面の摩擦係数を求める際の像担持
体とブレードの位置を示す模式図である。
【図11】像担持体表面の摩擦係数を求める際に用いた
測定器を示す模式図である。
【図12】従来の他のブレード方式を採用した場合のめ
くれを示す模式図である。
【符号の説明】
30 電子写真複写機 34 像担持体 50,70,80 クリーニング装置 52,72,82 板状ゴム部材 52a 表面 52b,72a,82a 前端面 52c 第1の辺 52d,72b,82b, 裏面 52e,74c,84c 第2の辺 54 現像剤 56 補強部材 74,84 板ばね部材
フロントページの続き (72)発明者 坂廼邉 真 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (72)発明者 市川 雄三 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (72)発明者 金子 茂樹 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体に潜像を形成し該潜像を現像剤
    を用いて現像し現像像を転写材に転写する画像形成装置
    における、像担持体側の表面と前端面とが接する第1の
    辺が転写後の前記像担持体に押圧され該第1の辺で該像
    担持体表面に残存する現像剤を剥ぎ取る板状ゴム部材を
    備えたクリーニング装置において、 前記板状ゴム部材の裏面と前記前端面とが接する第2の
    辺を覆って前記前端面の一部及び前記裏面の少なくとも
    一部に広がる補強部材を備えたことを特徴とするクリー
    ニング装置。
  2. 【請求項2】 前記補強部材が、前記板状ゴム部材の前
    記裏面及び/又は前記前端面に接着されたものであるこ
    とを特徴とする請求項1記載のクリーニング装置。
  3. 【請求項3】 像担持体に潜像を形成し該潜像を現像剤
    を用いて現像し現像像を転写材に転写する画像形成装置
    における、像担持体側の表面と前端面とが接する第1の
    辺が転写後の前記像担持体に押圧され該第1の辺で該像
    担持体表面に残存する現像剤を剥ぎ取る板状ゴム部材を
    備えたクリーニング装置において、 前記板状ゴム部材の裏面と前記前端面とが接する第2の
    辺を覆って前記前端面の一部及び前記裏面の全面に広が
    る板ばね部材と、 該板ばね部材の後端部を支持する支持部材とを備えたこ
    とを特徴とするクリーニング装置。
JP19968194A 1994-08-24 1994-08-24 クリーニング装置 Pending JPH0863063A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7024134B2 (en) * 2003-07-25 2006-04-04 Canon Kabushiki Kaisha Rigid process cartridge and electrophotographic image forming apparatus incorporating the same
JP2006091554A (ja) * 2004-09-24 2006-04-06 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2015227914A (ja) * 2014-05-30 2015-12-17 富士ゼロックス株式会社 清掃部材および画像形成装置

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Effective date: 20020319