JP2006071887A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 記録材押圧部材を用いながら、当該記録材押圧部材の振動に起因する異常音の発生を抑止することのできる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】 像担持体と、この像担持体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、像担持体上のトナー像を転写領域において記録材に転写させる転写手段と、先端部が像担持体の外周面に弾性的に対接されるよう抑制された状態に設けられ、当該先端部によって記録材を転写領域において像担持体の外周面に押圧する、可撓性を有する板状の記録材押圧部材とを具え、記録材押圧部材は、像担持体の軸方向に伸びる支持部材により、当該支持部材から突出するよう支持されており、記録材押圧部材の振動を抑制する像担持体の軸方向に伸びる板状の振動抑制部材が、前記支持部材から記録材押圧部材と同方向に突出する突出部の先端縁が実質的に記録材押圧部材の一面に接触するよう、当該支持部材に設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、電子写真方式による画像形成装置に関する。
例えば、複写機、プリンタなどにおいて用いられる電子写真方式による画像形成装置においては、通常、回転されるドラム状の感光体よりなる像担持体上にトナー像形成手段によりトナー像を形成し、このトナー像を、直接に、あるいは中間転写体を介して記録材に転写させ、当該記録材上において加熱により定着させることにより、目的とする可視画像が形成される。
トナー像を転写するための転写手段としては、例えば放電機構である放電部材に転写電流を供給し、記録材に対して転写電界を作用させることにより、像担持体上に形成されたトナー像を記録材に転写させる構成のものが知られている。
このような転写手段による転写工程においては、記録材を転写領域に案内するための進入ガイド板が設置されている場合に、記録材が当該進入ガイド板に沿って搬送されると、記録材の搬送方向における後端部が進入ガイド板から離脱する際に当該後端部が大きく振動する結果、この後端部においては像担持体との密着性が失われてトナー像が確実に転写されないため、得られる可視画像において白ヌケなどの画像不良が発生してしまうことがある。
また、記録材の両面に可視画像を形成させる画像形成装置においては、一方の面に可視画像が形成された記録材は、定着工程における加熱により含水率が低下して電気抵抗が変化して転写性が悪化したものとなる。また、全面に凹凸が発生していることがあるために、他方の面に可視画像が形成される際に、転写領域における記録材と像担持体との密着性が不十分となって、得られる可視画像において白ヌケなどの画像不良が発生してしまうことがある。
このような画像不良を防止するために、転写領域において、ブレード状の記録材押圧部材によって記録材を像担持体に対して裏面から押圧することにより、当該記録材と像担持体との密着性を確保する構成が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、このような記録材押圧部材を用いる場合には、特に記録材における進行方向に直角に伸びる直線が細かいピッチで描かれた横線画像を形成するための画像形成動作中に、記録材押圧部材が微細に振動することによって不快な異常音が発生することがある。
特開平2−239269号公報
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、その目的は、記録材押圧部材を用いながら、当該記録材押圧部材の振動に起因する異常音の発生を抑止することのできる画像形成装置を提供することにある。
本発明の画像形成装置は、回転される像担持体と、この像担持体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、像担持体上のトナー像を転写領域において記録材に転写させる転写手段と、像担持体の軸方向に伸び、先端部が像担持体の外周面に弾性的に対接されるよう抑制された状態に設けられ、当該先端部によって記録材を転写領域において像担持体の外周面に押圧する、可撓性を有する板状の記録材押圧部材とを具えてなる画像形成装置であって、
記録材押圧部材は、像担持体の軸方向に伸びる支持部材により、当該支持部材から突出するよう支持されており、
記録材押圧部材の振動を抑制する像担持体の軸方向に伸びる板状の振動抑制部材が、前記支持部材から記録材押圧部材と同方向に突出する突出部の先端縁が実質的に記録材押圧部材の一面に接触するよう、当該支持部材に設けられていることを特徴とする。
本発明の画像形成装置においては、振動抑制部材は、記録材押圧部材と支持部材との間に挟持された状態に設けられていることが好ましい。
また、振動抑制部材は、樹脂製のシートからなることが好ましい。
また、本発明の画像形成装置においては、振動抑制部材の突出部において、当該突出部を振動抑制部材の長手方向において複数の振動抑制部材片に分割する切り込みが形成されていることが好ましい。
この切り込みは、当該突出部の先端縁からの深さが3〜5mmであることが好ましく、また、この切り込みは、複数形成されており、各々の切り込みは、振動抑制部材の長手方向において5〜10mmの間隔で形成されていることが好ましい。
本発明の画像形成装置によれば、記録材押圧部材を用いながら、この記録材押圧部材を支持する支持部材に、当該支持部材から記録材押圧部材が突出する方向と同じ方向に突出する突出部の先端縁が実質的に記録材押圧部材に接触するよう振動抑制部材が設けられているために、例えば記録材における進行方向に直角に伸びる直線が細かいピッチで描かれた横線画像の画像形成動作中においても、記録材押圧部材の振動が抑制される結果、可視画像を形成する画像形成動作中において記録材押圧部材の振動に起因する異常音の発生が有効に抑止される。
以下、本発明について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の画像形成装置の構成の一例を示す説明図である。
この画像形成装置は、回転される像担持体10と、各々、この像担持体10の回転方向に対してこの順に並ぶよう像担持体10の外周面に沿って配設された、像担持体10の表面を帯電させる帯電装置11、像担持体10の表面を露光することにより静電潜像を形成する露光装置12、トナーを含む現像剤を用いて静電潜像を顕在化させることによりトナー像を形成する現像器13、像担持体10上のトナー像を転写領域Tにおいて記録材P上に転写する転写手段14、像担持体10に密着した状態にある記録材Pを分離させる分離装置15、および転写領域Tを通過した像担持体10上に残留する未転写トナーを除去するゴムブレード18Aよりなるクリーニング装置18とを具えている。19は、記録材Pを転写領域Tに搬送するための進入ガイド板であり、16は、転写領域Tより搬送される記録材P上の未定着トナー像を定着させて画像を形成する定着装置である。
また、この例の画像形成装置においては、記録材Pを転写領域Tにおいて像担持体10に密着させるための記録材押さえ機構20が具えられている。
像担持体10は、ドラム状の金属基体と、この金属基体の外周面に形成された有機光導電性化合物よりなる感光層とにより構成されており、図1において紙面に対して垂直な方向に伸びる状態で配設されている。感光層を構成する樹脂としては、例えばポリカーボネートなどを例示することができる。
この像担持体10が回転されるときの線速度は、例えば400〜600mm/secの範囲に設定されている。
帯電装置11は、例えば制御グリッドと帯電極とを有するスコロトロン帯電器よりなり、露光装置12は、例えばレーザ照射装置よりなる。
現像器13は、例えばマグネットを内蔵し現像剤を保持して回転する現像スリーブ131および像担持体10とこの現像スリーブ131との間にバイアス電圧を印加する電圧印加装置(図示せず)が設けられてなるものである。
転写手段14は、適正な大きさに制御された転写電流が供給されて転写電界が形成され、この転写電界が作用されることにより、像担持体10上に形成されたトナー像を転写領域Tにおいて記録材Pに転写させる構成のものであり、具体的には、例えば、図2に示されているように、像担持体10の軸方向に伸びるよう配設された矩形枠状の外匣14B内に、金属ワイヤよりなる放電ワイヤ14Aが像担持体10の軸方向に伸びるよう当該像担持体10と対向して設けられてなる放電機構により構成することができる。
この転写手段14の、像担持体10の回転方向の上流側には、記録材Pを転写領域Tに案内する進入ガイド板19が配置され、その後端部が放電ワイヤ14Aの上方位置近傍において像担持体10に近接するよう伸びている。
分離装置15は、像担持体10に密着した状態にある記録材Pの電荷を除去することによりこの記録材Pを像担持体10から分離させるものであり、例えばコロトロン帯電器よりなるものが用いられる。
定着装置16は、例えば、内部に加熱源を備えた加熱ローラ161と、この加熱ローラ161に定着ニップ部が形成されるよう圧接された状態で設けられた加圧ローラ162とにより構成されてなる熱ローラ定着方式のものである。
クリーニング装置18のゴムブレード18Aは、例えば、ポリウレタンゴムなどの弾性体よりなり、その基端部分が支持部材(図示せず)によって支持されると共に、先端部分が像担持体10の表面に当接されるよう設けられており、ゴムブレード18Aの基端側から伸びる方向は、当接箇所における像担持体10の回転による移動方向と反対方向である、いわゆるカウンター方向とされている。
このゴムブレード18Aは、これを構成する弾性体のJIS A硬度が65〜75°であることが好ましく、また、25℃で測定された反発弾性係数が40%以上であることが好ましい。また、ゴムブレード18Aの像担持体10に対する押圧力は好ましくは147〜294mN/cmであり、さらに、ゴムブレード18Aの像担持体10に対する実効当接角は10〜20°に設定されることが好ましい。
記録材押さえ機構20においては、記録材Pの進入と同期して駆動状態とされる、例えばソレノイドなどよりなる駆動源26のアーム24の先端に、像担持体10の軸方向に伸びる板状の支持部材27が支持ピンを28介して連結され、この支持部材27に記録材押圧部材25およびこの記録材押圧部材25の振動を抑制する振動抑制部材21が設けられている。振動抑制部材21および記録材押圧部材25は、各々、支持部材27と同方向に伸びる帯板状のものであり、振動抑制部材21は、支持部材27と記録材押圧部材25との間に挟持された状態で設けられている。
具体的には、図3および図4に示されているように、支持部材27の先端部271の下面(図4における下面)に、両面粘着性テープ22aにより、振動抑制部材21の基端部212が固着されて支持部材27の先端部271より前方(像担持体10に近接する方向)に突出する突出部211が形成されると共に、当該振動抑制部材21の基端部212の下面(図4における下面)に、両面粘着性テープ22bにより、記録材押圧部材25の基端部251が固着されて支持部材27の先端部271より前方に突出した先端部252が形成され、これにより、振動抑制部材21の突出部211が記録材押圧部材25の先端部252と同方向に突出した状態とされる。ここに、「両面粘着性テープ」とは、その表面および裏面のいずれにおいても粘着作用を有するものである。
そして、振動抑制部材21は、支持部材27の先端部271の先端縁27Aから当該振動抑制部材21の突出部211の先端縁21Aまでの突出長wが、支持部材27の先端部271の先端縁27Aから記録材押圧部材25の先端部252の先端縁25Aまでの自由長zよりも小さく、突出部211の先端縁21Aが、実質的に記録材押圧部材25の上面に接触するよう、設けられている。但し、図4においては作図の都合上接触していない。
記録材押圧部材25は、例えばポリエチレンテレフタレートフィルムなどの可撓性を有する樹脂よりなるシートからなり、動作状態においては、基端から先端に向かって転写領域Tにおける像担持体10の移動方向と同方向に伸びると共に先端部252における上面が像担持体10の外周面に対して傾斜した状態で弾性的に対接されるよう抑制された状態とされる。
また、この記録材押圧部材25の像担持体10に対する食い込み量は、例えば0.5〜3mmとすることができる。ここに、「記録材押圧部材の像担持体に対する食い込み量」とは、像担持体10が存在しなかったときの、記録材押圧部材25の先端が像担持体10が配設される領域内に入り込む最大値と定義される。
記録材押圧部材25の厚みは、例えば0.08〜0.15mmであり、記録材押圧部材25の先端部252の自由長zは、例えば5〜10mmである。
振動抑制部材21は、例えばポリエチレンテレフタレートフィルムなどの可撓性を有する樹脂製のシートからなるものである。
振動抑制部材21の厚みは、例えば0.075〜0.25mmであり、突出部211の長さである突出長wは、例えば3〜5mmである。
振動抑制部材21を構成する材料、当該振動抑制部材21の厚みおよび突出部211の突出長wは、記録材押圧部材25の上面に当該振動抑制部材21の突出部211の先端縁21Aが接触するよう、適宜に設定することができる。
振動抑制部材21と支持部材27とが両面粘着性テープ22aを介して固着している固着部分の長さは、両面粘着性テープ22aの幅であり、例えば5〜10mmである。また、振動抑制部材21と記録材押圧部材25とが両面粘着性テープ22bを介して固着している固着部分の長さは、両面粘着性テープ22bの幅であり、例えば5〜10mmである。
両面粘着性テープ22a、22bは、例えばその厚みが0.08〜0.2mmのものである。
振動抑制部材21の突出部211においては、当該突出部211を振動抑制部材21の長手方向において複数の振動抑制部材片に分割する切り込みMが、当該振動抑制部材21の長手方向において5〜10mmの間隔yで、それぞれの深さxが3〜5mmとなるよう、複数形成されている。
切り込みMの深さxおよびこれが形成される間隔yを変化させることにより、振動抑制部材21の記録材押圧部材25に対する振動を抑制する程度を調整することができる。
ここに、切り込みMの深さxとは、振動抑制部材21の突出部211の先端縁21Aから切り込みMの最深部Msまでの、先端縁21Aと垂直な方向における距離であり、突出部211の突出長w以下である。
また、切り込みMの間隔yとは、ある切り込みと、これと隣り合う切り込みとの距離である。
このような切り込みMは、具体的には、例えば、先端縁21Aと垂直な方向に形成された直線状のものとすることができる。このような切り込みMが形成されていることにより、振動抑制部材21の突出部211がその長手方向において複数の帯状の突片に分割された形状が呈される。
記録材押さえ機構20の駆動源26は、例えば光センサなどよりなる記録材検知センサ(図示せず)からの信号に基づいて駆動状態とされて、図2の矢印aの方向に沿ってアーム24を像担持体10に接近する方向に移動させて記録材押圧部材25を動作状態とするものである。
記録材押さえ機構20には、駆動源26が非駆動状態とされたときにアーム24を矢印bの方向に移動させて復帰させるための図示しない戻しバネが具えられている。
記録材押さえ機構20が動作状態とされることにより、当該記録材押圧部材25によって記録材Pがその裏面から押圧されて像担持体10に密着され、戻しバネによりアーム24が復帰した退避状態にあることにより、記録材押圧部材25の先端部252が像担持体10から離間した状態とされる。
以上の画像形成装置において用いられるトナーは、例えば、重合性単量体を水系媒体中で重合させて得られる、いわゆる重合トナーとすることができるが、トナーとしては重合トナーであることに限定されるものではなく、例えば粉砕法などによって製造されたものであってもよい。
現像剤としては、例えば、以上のトナーと、スチレン−メタクリレート共重合体で被覆した、平均粒径が65μmであるフェライトキャリアを、トナーが50g、キャリアが950gとなる割合で混合することにより製造されたものを用いることができる。
以上の画像形成装置においては、次のようにして画像形成動作が行われる。
すなわち、像担持体10が回転駆動されると、像担持体10が帯電装置11によって所定の極性(例えば負極性)に帯電され、次いで、露光装置12によって露光されて照射個所(露光領域)の電位が低下されることにより静電潜像が像担持体10上に形成され、現像器13によって像担持体10の表面電位と同じ極性(例えば負極性)に帯電されたトナーが像担持体10の静電潜像に付着して反転現像が行われ、これにより、トナー像が形成される。
転写工程においては、記録材検知センサにより、例えば進入ガイド板19に沿って搬送される記録材Pの搬送方向における前端部が検知されると、その検知信号に基づいて駆動状態とされた駆動源26によってアーム24が像担持体10に接近する方向に移動されることにより、記録材押圧部材25が記録材押圧部材25の先端部252における一面(図2において上面)が、記録材Pの前端部からの距離が例えば5mmの位置に弾性的に対接されるよう抑制された動作状態とされる。この状態において、記録材Pがその表面が像担持体10に密着すると共にその裏面が記録材押圧部材25に押圧されるよう像担持体10と記録材押圧部材25との間を通過し、記録材Pがその裏面から当該記録材押圧部材25によって押圧されて像担持体10の表面に密着される。そして、記録材Pが像担持体10に密着した状態において適正な大きさに制御された転写電界が転写手段14の放電ワイヤ14Aにより形成され、その作用によって転写領域Tにおいて像担持体10上のトナー像が記録材Pに転写される。
記録材Pが像担持体10と記録材押圧部材25との間を通過している際、記録材Pの後端部より手前にその距離が5mmの位置で駆動源26が非駆動状態とされ、戻しバネによってアーム24が像担持体10から離間する方向に復帰されることにより記録材押圧部材25が退避状態とされ、その先端縁25Aが像担持体10から離間した状態とされる。
次いで、分離装置15により像担持体10と密着した状態にある記録材Pが分離され、その後、定着装置16によって定着処理が行われる。
一方、転写領域Tを通過して像担持体10上に残留する未転写トナーはクリーニング装置18のゴムブレード18Aによって除去される。
このような画像形成装置によれば、基本的に、記録材押圧部材25を有する記録材押さえ機構20が設けられた構成であるので、進入ガイド板19に沿って記録材Pが搬送されてもその後端部が大きく振動することがなく、白ヌケなどの画像欠陥が発生することがない。
そして、記録材押さえ機構20においては、振動抑制部材21の突出部211の先端縁21Aが実質的に記録材押圧部材25に接触するので、例えば記録材における進行方向に直角に伸びる直線が細かいピッチで描かれた横線画像の画像形成動作中においても、記録材押圧部材25の振動が抑制される結果、可視画像を形成する画像形成動作中において記録材押圧部材25の振動に起因する異常音の発生が有効に抑止される。
また、振動抑制部材21には、その突出部211において特定の深さの切り込みMが特定の間隔で形成されているために、突出部211の剛直性が低いものとなって、記録材押圧部材25において記録材Pを像担持体10に密着させる作用を妨げることがないので、転写領域Tにおける記録材Pと像担持体10との所期の密着性が確実に確保される。さらに、剛直性が低いものとなるために、振動抑制部材21の突出部211の先端縁21Aが確実に記録材押圧部材25の上面に確実に接触することができる。
切り込みMが特定の深さおよび特定の間隔で形成されているために、振動抑制部材21の突出部211において適宜の低い剛直性が得られ、これにより、転写領域Tにおける記録材Pと像担持体10との所期の密着性を確実に得ることができる。
本発明の画像形成装置は、上記の構成に限定されず、様々の変更を加えることができる。
例えば、振動抑制部材21に切り込みMが形成されることは必須ではない。
また例えば、振動抑制部材21の切り込みMは、当該振動抑制部材21の突出部211の先端縁21Aと垂直な方向に形成された直線状のものに限定されず、当該垂直な方向に対して傾斜した状態で形成された直線状、その他の形態のものとしてもよい。
さらに例えば、この切り込みMは、振動抑制部材21の長手方向における間隔yが常に一定であるように形成されたものであることに限定されず、例えば上記の範囲内において、ランダムな間隔で形成されたものでもよい。
以下に、本発明の効果を確認するために行った実施例について説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
図1に示される構成に従って画像形成装置を製造した。具体的な構成は以下に示すとおりである。
(1)像担持体としては、フタロシアニン顔料をポリカーボネートに分散させたものからなる厚みが25μmの感光層が、外径が100mm、軸方向長さが302mm、肉厚が1mmであるであるアルミニウム製のドラム状金属基体の外周面にて形成されてなる、負帯電特性を有する有機感光体よりなるものを用い、この像担持体が回転されるときの線速度の大きさを490mm/secに設定した。
(2)帯電装置としては、正放電特性を有するスコロトロン帯電器よりなるものを用いた。
(3)露光装置としては、表面標準出力が3mWである半導体レーザ照射装置よりなるものを用いた。
(4)現像器としては、2成分現像方式のものを用いた。
(5)現像剤としては、重量平均粒径が6.5μm、形状係数が1.20である重合トナーが、4質量%の濃度で含有されたものを用いた。
(6)転写手段としては、コロナ放電器よりなるものを用い、供給する転写電流の大きさは、記録材の種類および画像形成動作における環境により、10〜150μAの範囲で変動するように設定した。
(7)定着装置としては、加熱ローラと加圧ローラとにより構成されてなる熱ローラ定着方式のものを用い、定着温度を200℃に設定した。
(8)クリーニング装置としては、ウレタンゴムよりなり、JIS A硬度が70°、25℃で測定された反発弾性係数が68%の板状のゴムブレードからなるものを用い、このゴムブレードの像担持体に対する押圧力を215mN/cm、像担持体に対する実効当接角を14°に設定した。
(9)分離装置としては負帯電特性を有するコロトロン帯電器よりなるものを用いた。
(10)記録材押さえ機構としては、図2に示される構成に従って製造したものを用いた。具体的には、記録材押圧部材としては、ポリエチレンテレフタレートフィルム「TORAY ルミラーX30」(東レ株式会社製)の厚さ0.188mmのものを用い、両面粘着性テープとしては、その幅(固着部分の長さ)が7mmである両面粘着性テープ「#810HD(W)」(大日本インキ株式会社製)を用い、振動抑制部材としては、ポリエチレンテレフタレートフィルム「TORAY ルミラーX30」(東レ株式会社製)の厚さ0.1mmのものを用い、ステンレス鋼よりなる支持部材に対して、記録材押圧部材の自由長が7mm、振動抑制部材の突出部の長さが3mmとなるよう固着させ、記録材押圧部材の像担持体に対する食い込み量を1.5mmに設定した。
この振動抑制部材は、その突出部において、当該振動抑制部材の長手方向に5mmの間隔で、突出部の先端縁からの深さが3mmである複数の切り込みが形成されているものである。ただし、切り込みは垂直方向に対して45°傾斜した状態に形成されたものであり、長手方向における複数の切り込みが全て平行な状態とされている。
このような構成の画像形成装置において、記録材としてA4サイズの普通紙を用い非露光領域における像担持体の表面電位を−50V、露光領域における像担持体の表面電位を0Vに設定し、低温低湿(温度10℃、湿度20%)、常温常湿(温度20℃、湿度50%)、および高温高湿(温度30℃、湿度80%)環境下において、それぞれについて5万枚、合計15万枚にわたる実写テストを行い、以下の評価項目に従って評価した。
〔異常音〕
可視画像を形成する画像形成動作中に異常音を作業者が観察した。
〔濃度ムラ〕
得られた可視画像を目視にて観察した。
<実施例2>
記録材押さえ機構において、振動抑制部材の突出部の長さが5mmであり、切り込みの深さが5mm、長手方向の間隔が10mmであること以外は実施例1と同様の構成の画像形成装置を使用して、実施例1と同様にして実写テストを行い、異常音および濃度ムラについて評価を行った。
<実施例3>
記録材押さえ機構において、振動抑制部材の突出部の長さが3mmであり、切り込みが形成されていないこと以外は実施例1と同様の構成の画像形成装置を使用して、実施例1と同様にして実写テストを行い、異常音および濃度ムラについて評価を行った。
<比較例1>
記録材押さえ機構において、振動抑制部材を具えず、支持部材に対して両面粘着性テープを介して記録材押圧部材が固着されてなるものを用いたこと以外は実施例1と同様の構成の画像形成装置を使用して、実施例1と同様にして実写テストを行い、異常音および濃度ムラについて評価を行った。
以上において、実施例1〜実施例3に係る画像形成装置においては、画像形成動作中の異常音はまったく観測されず、また、可視画像のいずれにも濃度ムラが全く発生しなかった。
一方、振動抑制部材を具えない比較例1に係る画像形成装置においては、濃度ムラが観察され、さらに異常音が顕著に観測された。
本発明の画像形成装置の構成の一例を示す説明図である。 図1の画像形成装置における転写領域の周辺領域を拡大して示す説明図である。 振動抑制部材の突出部において切り込みが形成される位置を模式的に示す説明用平面図である。 振動抑制部材および記録材押圧部材が支持部材によって支持された状態を模式的に示す説明用断面図である。
符号の説明
10 像担持体
11 帯電装置
12 露光装置
13 現像器
131 現像スリーブ
14 転写手段
14A 放電ワイヤ
14B 外匣
15 分離装置
16 定着装置
161 加熱ローラ
162 加圧ローラ
19 進入ガイド板
18 クリーニング装置
18A ゴムブレード
20 記録材押さえ機構
21 振動抑制部材
211 突出部
212 基端部
21A 先端縁
22a、22b 両面粘着性テープ
24 アーム
25 記録材押圧部材
251 基端部
252 先端部
25A 先端縁
26 駆動源
27 支持部材
271 先端部
27A 先端縁
28 支持ピン
M 切り込み
P 記録材
T 転写領域

Claims (6)

  1. 回転される像担持体と、この像担持体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、像担持体上のトナー像を転写領域において記録材に転写させる転写手段と、像担持体の軸方向に伸び、先端部が像担持体の外周面に弾性的に対接されるよう抑制された状態に設けられ、当該先端部によって記録材を転写領域において像担持体の外周面に押圧する、可撓性を有する板状の記録材押圧部材とを具えてなる画像形成装置であって、
    記録材押圧部材は、像担持体の軸方向に伸びる支持部材により、当該支持部材から突出するよう支持されており、
    記録材押圧部材の振動を抑制する像担持体の軸方向に伸びる板状の振動抑制部材が、前記支持部材から記録材押圧部材と同方向に突出する突出部の先端縁が実質的に記録材押圧部材の一面に接触するよう、当該支持部材に設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 振動抑制部材は、記録材押圧部材と支持部材との間に挟持された状態に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 振動抑制部材は、樹脂製のシートからなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 振動抑制部材の突出部において、当該突出部を振動抑制部材の長手方向において複数の振動抑制部材片に分割する切り込みが形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 振動抑制部材の突出部の切り込みは、当該突出部の先端縁からの深さが3〜5mmであることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 振動抑制部材の突出部の切り込みは、複数形成されており、各々の切り込みは、振動抑制部材の長手方向において5〜10mmの間隔で形成されていることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の画像形成装置。
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JP2008026808A (ja) * 2006-07-25 2008-02-07 Brother Ind Ltd 画像形成装置およびプロセスカートリッジ

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