JPH0862988A - 平版印刷版処理装置 - Google Patents

平版印刷版処理装置

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JPH0862988A
JPH0862988A JP19700294A JP19700294A JPH0862988A JP H0862988 A JPH0862988 A JP H0862988A JP 19700294 A JP19700294 A JP 19700294A JP 19700294 A JP19700294 A JP 19700294A JP H0862988 A JPH0862988 A JP H0862988A
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JP
Japan
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liquid
printing plate
roll
pair
rolls
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Application number
JP19700294A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Aizawa
泰洋 相澤
Yuji Takagami
裕二 高上
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 印刷版搬送下面へ給液する液溜め手段と閉栓
手段とから形成される液溜り部からの処理液の排出及び
液溜り部の洗浄が改善された平版印刷版処理装置を提供
する。 【構成】 平版印刷版を挟持してロール搬送しながら処
理液を供給して処理する平版印刷版処理装置であって、
平版印刷版を搬送すると共に供給された処理液をスクイ
ズする上下一対のロールと、ロール対の下方にあってそ
の底部に液排出部を有する液溜め手段と、液溜め手段の
液排出部を閉栓する閉栓手段と、ロール対両端にあって
上ロールと少なくとも閉栓手段か液溜め手段かの何れか
一方とを上下動させる上下動機構と、を有する平版印刷
版処理装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、平版印刷版をロール搬
送しながら処理液を供給して処理する平版印刷版処理装
置に関し、更に詳しくは印刷版搬送下面へ給液する処理
液の液溜め手段を有する平版印刷版処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】非画像部アルカリ溶解除去型平版印刷版
には、親水性支持体上に少なくとも活性線による化学構
造変化を伴う活性線誘起処理液可溶化物質或は活性線硬
化性物質を含有する感光層を設けてなる感光性平版印刷
版(所謂PS版)が知られており、高耐刷性が要求され
る重印刷に広く利用されている。これらは、一般的に予
め画像記録された銀塩写真フィルム原版を印刷版感光面
に密着させて露光し、これにより最終印刷物に於ける画
像部に対応する硬化部分或は非画像部に対応する処理液
可溶化部分を形成させ、非画像部感光層をアルカリ性処
理液によって溶解除去して印刷版として使用される。
【0003】また、電子写真技術を利用して画像形成す
る電子写真平版印刷版も知られており、走査露光対応の
印刷版も製造されている。電子写真技術を利用した非画
像部アルカリ除去型平版印刷版は、親水性支持体上に一
般に有機光導電性物質を樹脂中に分散させたインク受理
性の光導電層を設けてなり、支持体との接着が強固であ
ればPS版よりインク受理層が厚いためにPS版と同等
以上の耐刷性を有している。これらは、電子写真法によ
り光導電層上にトナー画像を形成した後、トナーをレジ
ストとしてアルカリ剤からなる溶出液で非画像部を溶出
処理して印刷版として使用される。
【0004】これら非画像部アルカリ溶解除去型平版印
刷版の支持体は通常アルミニウムで構成されており、一
定の剛性を有しかつ枚葉で製版されるので、略水平か湾
曲させても極率半径を大きくとって移送しつつ、処理液
と接触させる処理が一般的である。この印刷版移送手段
としては、印刷版の表裏をロール対によって挟持して搬
送する方式が採られている。ロール挟持搬送に於ては、
印刷版を処理液中に浸漬する処理方式を除き、印刷版の
裏面(下向き面)に積極的に処理液を供給するために、
ロール対の下方にあって下ロールに処理液或は洗浄液が
接触する様に下ロール浸漬槽を設けることがある。
【0005】図8は従来の平版印刷版処理装置の、特に
印刷版両面に処理液を供給する給液部の概略構成を示す
構成図である。図示しない露光装置等により画像が形成
された印刷版1は、搬送ロール群に挟持されて平版印刷
版処理装置の処理工程中に配置されたロール対2及び3
に搬送挿入される。下ロール3下方には処理液を貯液す
るバット7が設けられており、下ロール3の回転に伴っ
て処理液19が汲い上げられ、印刷版1下面に供給され
ると共にロール対2及び3によってスクイズされる。ロ
ール対2及び3から搬出された印刷版1は、更に二本の
処理液供給管13及び12から直接或は整流板17を介
して処理液が供給される。本方式は、アルカリ現像や溶
出等の処理の様に処理液と印刷版構成物が反応するに必
要な処理時間と液量とを確保する処理に有利に用いられ
る。
【0006】一方、ロール対の搬送手前であって上ロー
ル4にはこれと当接して処理液を計量する計量ロール1
0及びこれらの当接部に処理液を供給する処理液供給管
14を、下ロール5には貯液バット8及びまたは処理液
供給管15を設けておけば、処理液の供給とスクイズと
を一対のロールで行うことが出来る。本方式では、保護
ガム液塗布処理の様に単に一定量以上の処理液で印刷版
を被覆すれば良い場合に、機構が単純化され省スペース
で処理が完了する利点を有する。
【0007】これら何れの方式であっても、製版作業終
了後はロール対の劣化や液固着を抑止するためにロール
対の洗浄が行われる。特に下ロールが処理液に浸漬する
配置に下ロール下方に貯液バットを設けてある場合は、
処理液等から誘引されるスラッジ等の沈澱物の沈積を抑
止するため、製版処理終了後ロール洗浄に先立って貯液
バットから処理液の液抜きが行なわれる。
【0008】液抜きは、貯液バットが着脱式の場合はロ
ール対を取外すか持上げつつ貯液バットを傾動させて処
理液を排出させ、それが固定式の場合は従来はバット低
面に排液コックを設け、この開放により処理液を排出し
ていた。しかしながら、貯液バットの着脱はこれに付帯
する操作と併せて作業毎の負担が大きいし、排液コック
の操作では例え排液孔の径を大きくしてもスラッジ等の
沈澱物が流れ切らずに溜り易い欠点を有していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、平版印刷版
をロール搬送しながら処理液を供給して処理する平版印
刷版処理装置であって、印刷版搬送下面へ給液する処理
液の液溜め手段を有する平版印刷版処理装置に於て、液
溜め手段からの処理液の排出が迅速容易に行なえるばか
りでなく、液溜め手段へのスラッジの沈積が抑止される
平版印刷版処理装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
鋭意検討を重ねた結果、平版印刷版をロール搬送しなが
ら処理液を供給して処理する平版印刷版処理装置であっ
て、平版印刷版を搬送すると共に供給された処理液をス
クイズする上下一対のロールと、ロール対の下方にあっ
てその底部に液排出部を有する液溜め手段と、液溜め手
段の液排出部を閉栓する閉栓手段と、ロール対両端部に
あって上ロールと少なくとも閉栓手段か液溜め手段かの
何れか一方とを上下動させる上下動機構と、を有する平
版印刷版処理装置により達成された。
【0011】
【作用】本発明の平版印刷版処理装置は、平版印刷版を
ロール搬送しながら処理液を供給して処理する平版印刷
版処理装置であって、平版印刷版を搬送すると共に供給
された処理液をスクイズする上下一対のロールと、この
ロール対の下方にあってその底部に液排出部を有する液
溜め手段と、液溜め手段の液排出部を閉栓する閉栓手段
とを有し、閉栓手段により液溜め手段の液排出部は閉栓
され、液溜め手段には処理液が溜って液溜り部が形成さ
れるから、この液溜り部に貯液された処理液を下ロール
の回転に同伴して印刷版搬送下面に供給できる。
【0012】また、このロール対には上ロールと少なく
とも閉栓手段か液溜め手段かの何れか一方とを上下動さ
せる上下動機構がロール対両端部に配置されている。上
下動機構の作動により、上ロールを上昇させて上下ロー
ルが非接触状態に保持されると、閉栓手段か液溜め手段
かの少なくとも何れか一方も上昇される様になってい
る。この上下動により、閉栓手段と液溜め手段とを非接
触状態にすることで、ロール対や液溜め手段に手を触れ
ずに簡便に液溜め手段に貯液された処理液を排出するこ
とが出来る。
【0013】
【実施例】以下図面を基にして、本発明に係わる平版印
刷版処理装置に於ける各機構或は手段に対して具有或は
志向する作用の詳細について説明する。尚、本発明はそ
の主旨を越えない限り、本説明及び実施例に何ら制限さ
れるものではない。
【0014】実施例1 図1に本発明の一実施例の要部の概略構成を示す。図1
に示される様に、本発明の平版印刷版処理装置は、平版
印刷版を搬送すると共に供給された処理液をスクイズす
る上下一対のロール24及び25と、ロール対24及び
25の下方にあって底部に液排出部11を有する液溜め
手段9と、液排出部11を閉栓し液溜め手段9に貯液さ
れた処理液の流失を抑止する閉栓手段27と、ロール対
24及び25両端部にあって上ロール24と閉栓手段2
7とを上下動させるシリンダ53を含む上下動機構と、
から構成される印刷版搬送下面給液機構を含んでなる。
【0015】更に、ロール対24及び25の版搬送方向
手前であって版搬送平面より上方には、図示しない処理
液供給機構が付帯し、液溜め手段9を含む上記印刷版搬
送下面給液機構の下方には、少なくとも液溜め手段9か
らオーバーフローした処理液を受液する図示しない貯留
槽が配置されている。
【0016】ロール対24及び25は、ゴム硬度が30
〜45程度であって少なくとも耐アルカリ性及び耐酸性
の合成ゴムを巻いてある。また、ロール対24及び25
の回転軸34及び35の両端には軸受け44及び45が
各々挿着されており、処理装置本体内部の一対の側板6
に固定された支持溝43に係合して懸架され、図示しな
い駆動力発生体から駆動力が伝達されて、回転可能に支
持されている。
【0017】下ロール25の下方にはその底部に液排出
部11を有する液溜め手段9が配置されており、処理液
は図示しない処理液供給機構より印刷版及びまたはロー
ル対24及び25を介して流入し、液排出部11が閉栓
されている間は処理液が液溜め手段9に貯液される様に
なっている。液溜め手段9の側板側両端には支持部材3
1が固定されており、側板6に螺着されたネジ32に支
持部材31を懸架することで、液溜め手段9は貯液槽上
に着脱可能に固定されている。
【0018】液溜め手段9の液排出部11には閉栓手段
27が配置されている。閉栓手段27は液排出部11と
契合し、液溜め手段9に流入した処理液の液排出部11
からの流落が抑止される構造を有している。閉栓手段2
7の両端には支持軸37が配置固定されており、シリン
ダ53の上下動を最終的に閉栓手段27に伝達する上下
動伝達手段29が、上ロール24の回転軸34に懸架さ
れつつ支持軸37に回動可能に固定されている。
【0019】軸受け44の上方には、上ロール24の上
下動を実施する上下動機構が配置されている。上下動機
構の基本構成は、図示しない圧搾空気作製源から供給さ
れた圧搾空気を実質的に上ロール24の下方移動の駆動
力に変換する手段であるシリンダ53、軸受け44に接
触して実質的に上ロール24を下方に押下げるヘッド5
9、シリンダ53本体を処理装置本体に回転可動に保持
するシリンダ保持板51、及び軸受け44を介して実質
的に上ロール24を下から付勢する押上げ手段41から
なる。
【0020】シリンダ53は、シリンダ固定手段56を
介してシリンダ保持板51に対し鉛直に配置され固定さ
れている。また、シリンダ固定手段56にはヘッド59
を内包すると共にヘッド59の実質的最下限位置を決定
するヘッドホルダ57が螺着されており、ヘッドホルダ
57を上下方向に螺動させることで、シリンダ53非作
動時の上ロール24の最頂位置が決定される。
【0021】上ロール24の下降は、図示しない圧搾空
気供給制御機構により圧搾空気作製源からシリンダ53
に圧搾空気が供給されると、シリンダ53に付帯するシ
リンダシャフト54及びヘッド59を介して軸受け44
が押下げられる様になっている。ヘッド59の軸受け4
4の押付け圧は、図示しない減圧バルブによって圧搾空
気作製源からシリンダ53へ供給する圧搾空気圧を調整
することで容易に調整される。シリンダシャフト54と
ヘッド59との間隙には、バネ等の弾性材を挿入固定す
ることで、押付け圧を更に調整することも出来る。
【0022】軸受け44と45との間には、押上げ手段
41が軸受け44及び45に形成された凸部に着脱可能
に挿入されて配設されている。圧搾空気のシリンダ53
への供給が解除され、シリンダシャフト54の下方への
押付けが解放されると、押上げ手段41によって軸受け
44を介して上ロール24が押上げられ、ヘッドホルダ
57底部に軸受け44が押当てられた位置で保持される
様になっている。
【0023】シリンダ53本体は、シリンダ保持板51
によって処理装置を構成する一対の内枠50上に配設さ
れている。シリンダ保持板51は保持板回動固定手段6
3によって回動可能に固定される様になっている。保持
板回動固定手段63に付設されたレバー64を左回りに
回転させることで、保持板回動固定手段63によるシリ
ンダ保持板51の締付けが解除され、シリンダ53は軸
受け44上から平版印刷版搬送平面と略平行に回動され
る様になっている。軸受け44上にシリンダ53を固定
するには、シリンダ保持板51を位置決めピン67に押
当てたまま、保持板回動固定手段63を右回りに回転し
て固定することで、シリンダ53が常に一定位置に保持
される様になっている。
【0024】図2に示される様に、上下動機構を構成す
るシリンダ53の作動によりロール対24及び25は加
圧接触状態に保持されており、同時に閉栓手段27は液
溜め手段9の液排出部11に契合して閉栓される。図示
しない処理液供給機構によって処理液がロール対24及
び25に向かって供給される一方、処理液が供給された
平版印刷版がロール対24及び25に挿入されると、処
理液はロール対24及び25によってスクイズされ、印
刷版搬送両端及び後端を伝って液溜め手段9に貯液され
る。液溜め手段9に貯液された処理液は、下ロール25
の回転に伴って汲上げられ、印刷版通過時には印刷版裏
面に給液される。
【0025】一方、図1及び図3に示される様に、シリ
ンダ53へ圧搾空気の供給が解除され、押上げ手段41
の付勢により上ロール24が押上げられると、回転軸3
4の上昇に伴って回転軸34に装着された上下動伝達手
段29を介して閉栓手段27は持上げられ、液排出部1
1の上方に非接触なままに保持されて開栓される。液溜
め手段9に貯られた処理液は、これに伴って下方へ排出
される。
【0026】実施例2 上下動機構により閉栓手段を上下動させる実施例1とは
別の印刷版搬送下面給液機構を有する平版印刷版処理装
置の貯液及び排液状態を図4及び図5に示す。本発明に
係わる他の液溜り部を有する平版印刷版処理装置は、実
施例1と同様に少なくとも平版印刷版を搬送すると共に
供給された処理液をスクイズする上下一対のロール24
及び25と、ロール対24及び25の下方にあってその
底部に液排出部11を有する液溜め手段39と、液溜め
手段39の液排出部11を閉栓する閉栓手段28と、ロ
ール対24及び25両端部にあって上ロール24と閉栓
手段28とを上下動させる図示しない上下動機構と、か
ら構成されている。
【0027】更に、ロール対24及び25の版搬送方向
手前の版搬送平面より上方には、図示しない処理液供給
機構が付帯している。その他、本実施例に係わる付帯機
構及び部材は、実施例1に示された平版印刷版処理装置
の印刷版搬送下面給液機構を全て流用できる。則ち、図
4及び図5に示される閉栓手段28を上下動させる平版
印刷版処理装置は、実施例1に示された平版印刷版処理
装置に於ける液溜め手段9、閉栓手段27、及び支持手
段29を各々液溜め手段39、閉栓手段28、及び支持
手段30に交換することによっても実施される。
【0028】下ロール25の下方の液溜め手段39の内
側には、2本のブラシロール74が閉栓手段28と接触
して配置されている。ブラシロール74は閉栓手段28
と共にその両端でブラシロール手段33によって支持さ
れており、支持手段33は上下動伝達手段30と接続さ
れ、上下動伝達30と連動して閉栓手段28とブラシロ
ール74とが上下動する様になっている。ブラシロール
74のブラシは、太さ100μm前後の繊維を多数本束
ねて形成されている。ブラシに用いられる繊維はナイロ
ンが好適であるが、耐薬品性、特に耐アルカリ及び耐酸
性に優れ、かつ耐摩耗性に富む繊維であれば如何なる材
質であっても良い。
【0029】図4に示される様に、上下機構により上ロ
ール24が押下げられて下ロール25と加圧接触状態に
保持されると、同時に閉栓手段28も下降して液溜め手
段39の液排出部11に契合して閉栓される。図示しな
い処理液供給機構によって処理液がロール対24及び2
5に向かって供給される一方、処理液が供給された平版
印刷版がロール対24及び25に挿入されると、処理液
はロール対24及び25によってスクイズされ、印刷版
搬送両端及び後端を伝って液溜め手段39に貯液され
る。液溜め手段39に貯液された処理液は、下ロール2
5の回転に伴って汲上げられ、印刷版通過時には印刷版
裏面に給液される。
【0030】一方、図5に示される様に、上ロール24
が押上げられると、回転軸34の上昇に伴って上下動伝
達手段30を介して閉栓手段28は持上げられ、開栓手
段28は液排出部11の上方に液溜め手段39と非接触
なままに保持されて開栓される。液溜め手段39に貯液
された処理液は、これに伴って下方へ排出される。ま
た、この時持上げられたブラシロール74は下ロール2
5と摺接する様になっており、上下ロール対24及び2
5を非接触に保持して下ロール25を回転させれば、ブ
ラシロール74により下ロール25表面が清浄される。
【0031】実施例3 閉栓手段が装置本体に固定されており、液溜め手段を上
下動させる印刷版搬送下面給液機構を有する平版印刷版
処理装置の貯液及び排液状態を図6及び図7に示す。本
発明に係わる液溜め手段が上下動する平版印刷版処理装
置は、少なくとも平版印刷版を搬送すると共に供給され
た処理液をスクイズする上下一対のロール84及び85
と、ロール対84及び85の下方にあってその底部に液
排出部77を有する液溜め手段79と、液溜め手段79
の液排出部77を閉栓する閉栓手段78と、ロール対8
4及び85両端部にあって上ロール84と液溜め手段7
9とを上下動させる上下動機構と、から構成されてい
る。
【0032】更に、ロール対24及び25の版搬送方向
手前の版搬送平面より上方には、図示しない処理液供給
機構が付帯している。その他、本実施例に関係する付帯
機構及び部材は、基本的に実施例1の図1、2、及び3
に示された平版印刷版処理装置の印刷版搬送下面給液機
構が流用できる。特に、図6及び図7に示される液溜め
手段79を上下動させる平版印刷版処理装置に於ける上
下動機構は、実施例1に示されたシリンダ53及び押上
げ手段41を含む上下動機構が用いられる。
【0033】ロール対84及び85は、ゴム硬度が30
〜45程度であって少なくとも耐アルカリ性及び耐酸性
の合成ゴムを巻いてある。また、ロール対84及び85
の回転軸94及び95の両端には図示しない軸受けが挿
着されており、処理装置本体内部の図示しない一対の側
板に固定された支持溝に係合して懸架され、図示しない
駆動力発生体から駆動力が伝達されて、回転可能に支持
されている。
【0034】閉栓手段78は、下ロール85の下方であ
って下ロール85と平行して配置されており、側板に固
定されている。閉栓手段78の上部には、下ロール85
と摺接する様にブラシ104が配置されている。ブラシ
104は、太さ100μm前後の繊維を毛先を揃えずに
多数本束ねて形成されている。ブラシ104にはナイロ
ン繊維が好適に用いらるが、耐薬品性、特に耐アルカリ
及び耐酸性に優れ、かつ耐摩耗性に富む繊維であれば如
何なる材質であっても良い。
【0035】図6に示される様に、図示しない上下機構
により上ロール84が押下げられると、同時に液溜め手
段79は閉栓手段78の側面に沿って液排出部77に契
合して閉栓される。図示しない処理液供給機構によって
処理液がロール対84及び85に向かって供給される一
方、処理液が供給された平版印刷版がロール対84及び
85に挿入されると、処理液はロール対84及び85に
よってスクイズされ、印刷版搬送両端及び後端を伝って
液溜め手段79及び閉栓手段79で形成されたに液溜り
部に貯液される。液溜り部に貯液された処理液は、下ロ
ール85の回転に伴って汲上げられ、印刷版通過時には
印刷版裏面に給液される。
【0036】一方、図7に示される様に、上ロール84
が押上げられると、回転軸94の上昇に伴って回転軸9
4に装着されたベアリングの如き回転補助手段92に懸
架された上下動伝達手段90を介して液溜め手段79は
持ち上げられ、液排出部77の上方に閉栓手段78と非
接触なままに保持される。液溜り部に貯液された処理液
は、これに伴って閉栓手段78を伝って下方へ排出され
る。
【0037】次に本実施例の作用について説明する。露
光装置等の図示しない印刷版画像形成装置を経て画像形
成面に画像が形成された平版印刷版は、搬送ロール対群
に挟持されて搬送されながら処理液が供給され、本平版
印刷版処理装置の処理工程中に配設された上下一対のロ
ール対24及び25、または84及び85に搬入され
る。ロール対24及び25、または84及び85の版搬
送方向手前の版搬送平面上方には処理液供給機構が配置
され、更にロール対両端部上方には上ロール24及び閉
栓手段27または28、または上ロール84及び液溜め
手段79を上下動させる上下動機構が配置されている。
【0038】閉栓手段27または28は上ロール24の
回転軸34に装着された上下動伝達手段29または30
を介し、また液溜め手段79は上ロール84の回転軸9
4に装着された上下動伝達手段90を介して、圧搾空気
により作動するシリンダ53及び押上げ手段41を含む
上下動機構による上ロール24または84の上下動に伴
って上下動される様になっている。上下動機構により上
ロール24または84が押下げられて下ロール25また
は85と加圧接触状態にあると、閉栓手段27は液溜め
手段9と、閉栓手段28は液溜め手段39と、液溜め手
段79は閉栓手段78と接して液排出部11または77
が閉栓され、液溜り部が形成される。
【0039】平版印刷版上の処理液は、ロール対24及
び25、または84及び85に挟持されながら搬送され
てスクイズされる。スクイズされた処理液は、ロール対
24及び25、または84及び85の当接部より下ロー
ル25または85を伝って、閉栓手段27及び液溜め手
段9、閉栓手段28及び液溜め手段39、または液溜め
手段79及び閉栓手段78からなる液溜り部に貯液され
る。貯液された処理液は、下ロール25または85の回
転に伴って汲上げられるから、印刷版通過時に貯液部に
液供給が行われなくとも印刷版裏面に給液される。
【0040】一方、シリンダ53への圧搾空気の供給が
解除され、押上げ手段41の付勢により上ロール24が
押上げられると、回転軸34に装着された上下動伝達手
段29または30を介して閉栓手段27または28は持
上げられ、液溜め手段9または39と閉栓手段27また
は28とは非接触状態に保持される。同様に、上ロール
84が押上げられると、回転軸94に装着された回転補
助体92に随従して上下動伝達手段90を介して液溜め
手段79は持上げられ、液溜め手段79と閉栓手段78
とは非接触状態に保持される。これにより、少なくとも
上下ロール24及び25、または84及び85同士の処
理液による固着は防止される。
【0041】また、この時上記液溜り部に貯液された処
理液は、液排出部11または77から排出されるが、液
排出部11及び77の開口幅は何れもロール幅と同程度
にとってあり、上記液溜り部に貯液された処理液は液排
出部11または77の幅方向から一挙に排出される。こ
れにより、処理液の排出が短時間に容易に行えるばかり
でなく、排出が速いためにスラッジ等の沈澱物も流し去
り易い。
【0042】ロール対を含む印刷版搬送下面給液機構を
洗浄する場合は、実施例1に於てはシリンダ53の押下
げ解除及び押上げ手段41の付勢によりロール対24及
び25、及び閉栓手段27と液溜め手段9とを各々非接
触状態に保持して処理液を排出した後、再び上ロール2
4を押下げて各々を接触状態に戻し、ロール対24及び
25を経て閉栓手段27及び液溜め手段9からなる液溜
り部に洗浄液を供給する。これにより、下ロール25の
回転に伴って洗浄液が汲上げられるから、ロール対接触
部に洗浄液が行渡るためにロール回転周面が洗浄される
ばかりでなく、この一連の操作を複数回繰返すことで、
ロールや印刷版搬送下面給液機構に手を触れることなく
洗浄が完了する。
【0043】また、実施例2に於ては更に、少なくとも
上ロール24上昇時にそれに随従して下ロール25と摺
接するブラシロール74が配置されており、上ロール2
4を上昇させたまま洗浄液を断続的もしくは連続的に供
給しながら少なくとも下ロール25を回転させること
で、例え下ロール25に処理液のスラッジ等の固着が誘
発していても、下ロール25にブラシロール74が摺接
することにより作業者が直接固着物を剥離させずとも洗
浄が達成される。
【0044】同様に実施例3に於ては、上ロール84を
上昇させて処理液を排出した後、再び上ロール84を押
下げて各々を接触状態に戻し、ロール対84及び85を
経て閉栓手段78及び液溜め手段79からなる液溜り部
に洗浄液を供給することで、ロールや印刷版搬送下面給
液機構に手を触れることなく洗浄が行えるが、上ロール
84の保持位置に関係なく下ロール85には常にブラシ
104が摺接する様になっており、製版中に於ても少な
くとも下ロール85が摺接洗浄される。
【0045】
【発明の効果】以上説明した様に本発明の平版印刷版処
理装置は、平版印刷版を搬送すると共に供給された処理
液をスクイズする上下一対のロールと、ロール対の下方
にあってその底部に液排出部を有する液溜め手段と、液
溜め手段の液排出部を閉栓する閉栓手段と、ロール対両
端部にあって上ロールと少なくとも閉栓手段か液溜め手
段かの何れか一方とを上下動させる上下動機構とからな
る。上下動機構により上ロールが押下げられれば、閉栓
手段と液溜め手段とは当接し処理液が溜って液溜り部を
形成するから、貯液された処理液は下ロールの回転に同
伴して印刷版搬送下面に供給できる。
【0046】また、逆に上ロールを押上げて下ロールと
非接触状態に保持すれば、ロール同士の固着が防止され
るだけでなく、これに伴ってロール幅と同等の開口幅を
有する液排出部から液溜り部に貯液された処理液を一挙
に排出することが出来、処理液中のスラッジが流し去り
易い。一方、処理液の排出が完了すれば、これらロール
群を接触状態に保持して洗浄液を供給することにより、
例えロール群に処理液のスラッジ等の固着が誘発してい
ても、ロール対の摺接により作業者が直接固着物を剥離
させずとも洗浄が達成される秀逸な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された平版印刷版処理装置の要部
を示す構成図。
【図2】実施例1の閉栓手段と液溜め手段とによる液溜
め部の形成を示す側面図。
【図3】実施例1の閉栓手段と液溜め手段との非接触保
持による液排出を示す側面図。
【図4】実施例2の閉栓手段と液溜め手段とによる液溜
め部の形成を示す側面図。
【図5】実施例2の閉栓手段と液溜め手段との非接触保
持による液排出を示す側面図。
【図6】実施例3の閉栓手段と液溜め手段とによる液溜
め部の形成を示す側面図。
【図7】実施例3の閉栓手段と液溜め手段との非接触保
持による液排出を示す側面図。
【図8】従来の平版印刷版処理装置の処理液供給部の概
略構成を示す構成図。
【符号の説明】
9、39、79 液溜め手段 11、77 液排出部 24、84 上ロール 25、85 下ロール 27、28、78 閉栓手段 29、30、90 上下動伝達手段 41 押上げ手段 53 シリンダ 74 ブラシロール 104 ブラシ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平版印刷版をロール搬送しながら処理液
    を供給して処理する平版印刷版処理装置であって、平版
    印刷版を搬送すると共に供給された処理液をスクイズす
    る上下一対のロールと、ロール対の下方にあってその底
    部に液排出部を有する液溜め手段と、液溜め手段の液排
    出部を閉栓する閉栓手段と、ロール対両端部にあって上
    ロールと少なくとも閉栓手段か液溜め手段かの何れか一
    方とを上下動させる上下動機構と、を有することを特徴
    とする平版印刷版処理装置。
JP19700294A 1994-08-22 1994-08-22 平版印刷版処理装置 Pending JPH0862988A (ja)

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