JPH07244372A - 平版印刷版製版装置 - Google Patents

平版印刷版製版装置

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JPH07244372A
JPH07244372A JP3370194A JP3370194A JPH07244372A JP H07244372 A JPH07244372 A JP H07244372A JP 3370194 A JP3370194 A JP 3370194A JP 3370194 A JP3370194 A JP 3370194A JP H07244372 A JPH07244372 A JP H07244372A
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JP
Japan
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protective gum
roll
printing plate
liquid
gum solution
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JP3370194A
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Inventor
Yuji Takagami
裕二 高上
Yasuhiro Aizawa
泰洋 相澤
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、アルカリ性処理液により非
画像部が溶解除去された平版印刷版をロール搬送しなが
ら保護ガム液を塗布して処理する保護ガム液処理部にお
いて、印刷版の周端辺部の絞りムラの抑制、特に印刷版
後端部に残存する保護ガム液をなくし、簡単なガム乾燥
工程にて保護ガム液の乾燥が終結し次工程の機器への保
護ガム液の付着を防止することが出来る保護ガム液処理
部を有する平版印刷版製版装置を提供することにある。 【構成】 平版印刷版の製版装置の保護ガム液処理部に
おいて、少なくとも平版印刷版を搬送すると共に版面に
保護ガム液を塗布延展する保護ガム液塗布ロールと、該
ロールの版搬送方向手前にあってその外周面の一部に当
接して平版印刷版へ付与される保護ガム液量を制御する
液計量ロールと、両ロール当接部位に保護ガム液を供給
する保護ガム液供給手段と、前記保護ガム液塗布ロール
の後方に設置された外周面の材質が気孔率が70%以上
の親水性材質である余剰液吸液ロールを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルカリ性処理液によ
って非画像部が溶解除去された平版印刷版をロール搬送
しながら保護ガム液を塗布して処理する保護ガム液処理
部を有する平版印刷版製版装置に関し、均一な塗布処理
を行いつつ絞り不良が抑制され、特に後工程に版後端部
に保護ガム液が残存することによって生じる支障を防止
する保護ガム液処理部を有する平版印刷版製版装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】非画像部アルカリ溶解除去型平版印刷版
には、親水性支持体上に少なくとも活性線による化学構
造変化を伴う活性線誘起処理液可溶化物質或は活性線硬
化性物質を含有する感光層を設けてなる感光性平版印刷
版(所謂PS版)が知られており、高耐刷性が要求され
る重印刷に広く利用されている。しかしこれらは、走査
露光の光源(例えば半導体レーザ等)域に画像形成出来
る感度を有していないため、予め画像記録された銀塩写
真フィルム原版を印刷版感光面に密着させて露光し、こ
れにより最終印刷物に於ける画像部に対応する硬化部分
或は非画像部に対応する処理液可溶化部分を形成させ、
非画像部感光層はアルカリ性処理液によって溶解除去す
る。
【0003】また、電子写真技術を利用して画像形成す
る電子写真平版印刷版も知られており、走査露光対応の
印刷版も製造されている。電子写真技術を利用した非画
像部アルカリ除去型平版印刷版は、親水性支持体上に一
般に有機光導電性物質を樹脂中に分散させたインク受理
性の光導電層を設けてなり、支持体との接着が強固であ
ればPS版よりインク受理層が厚いためにPS版と同等
以上の耐刷性を有している。これらは、電子写真法によ
り光導電層上にトナー画像を形成した後、アルカリ剤か
らなる溶出液で非画像部を溶出処理して印刷版として使
用される。
【0004】通常これら非画像部アルカリ溶解除去型平
版印刷版は製版処理の最終工程として、版面保護剤(所
謂保護ガム液)が塗設される。この目的は、版面保護剤
によって版面全体を被覆することにより、非画像部支持
体表面の親水性を保持させるのみならず、製版後印刷に
供するまでまたは再使用するまでの期間の保存、印刷機
に装着するまでの取扱いに於て被る指紋、油脂、塵芥等
の付着により誘引される汚染の防止、及び耐傷強度の向
上等にあり、製版後の印刷版の取扱いを容易にすると同
時に印刷地汚れの発生を防止することにある。
【0005】ところで新聞印刷分野では、現在上述のよ
うな印刷版を製版するには高速化、省力化の意味からす
べての処理が自動で行われる自動製版機により、未処理
の印刷版から最終的に印刷可能な状態に処理されてい
る。例えば、複数枚積載された印刷版を一枚毎取り出
し、露光処理、現像処理、等が行われ、印刷機に装着す
るためのパンチ穴開け処理や折り曲げ処理等もオンライ
ンで処理されている。
【0006】この様な装置においては一般的に保護ガム
液塗布後に、印刷版はベルト等により搬送され、次工程
のパンチおよび折り曲げ工程へ送られる。このため保護
ガム液塗布後には乾燥工程を設け、保護ガム液の版面へ
の乾燥を促進させて、搬送手段あるいは次工程の機器へ
の保護ガム液の付着を抑制している。上述の様な装置と
しては例えば、「新聞印刷 印刷編改訂版」P189
(新聞協会)に記載のLKS−900自動製版機や、
「コンピューター直接製版装置」(日本写真学会誌、第
54巻、第6号、P668、1991年)に記載のコン
ピューター直接製版装置が挙げられる。
【0007】これら従来の自動製版機の保護ガム液塗布
および乾燥工程に於ては、保護ガム液貯液槽からの液供
給はポンプによりシャワーパイプからロール及び/また
は印刷版に吐出し、最終的にロールにより保護ガム液を
絞液し、次に温風(または熱風)を印刷版に吹き付け乾
燥させる方式が一般的である。
【0008】通常、絞液ロール対は印刷版の幅に対して
絞液ロール対のゴム部の幅の方が大きく設計されている
が、近年設置スペースの問題から装置全体の小型化が所
望されており、もちろん保護ガム塗布部もその影響を受
けてロール全長、引いてはこの印刷版の幅に対する余剰
分も削減して設計する必要が出てきた。しかしながら、
ロールによる保護ガム液の絞液では印刷版の搬送方向と
平行な両側面周辺部両面の絞りが悪い傾向があった。上
述のように版幅に対するロールゴム部余剰幅を短くす
る、例えば図1において、ロール対ゴム部の幅長さ
(a)と平版印刷版の搬送方向に対する垂直方向の幅
(b)の関係が0≦(a)−(b)≦100mm、つま
りロールゴム部の印刷版に対する余剰幅が片方50mm
以下の場合ではさらにその傾向が顕著となっていた。
【0009】また、一般的なPS版のガム引き工程の搬
送(処理)速度は通常1m/min程度であるが、処理
時間短縮のためにこれを速くすることも同様に絞りを悪
化させる要因となっていた。
【0010】こうした場合、保護ガム液の乾燥が遅れ、
例えば次工程の搬送ベルトやパンチを行うためのパンチ
台等を保護ガム液で濡らしてしまい、暫時後乾燥して印
刷版の搬送不良やパンチによる穴開け精度の悪化等のト
ラブルを引き起こしていた。
【0011】これらのトラブルを防止するためには、保
護ガム液乾燥工程における対処、つまり温風の温度、風
量を高めたり、乾燥ゾーンを長くする等の手段が用いら
れているが、装置の大型化、消費電力の増大などのデメ
リットがあり好ましい対処ではなかった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、アル
カリ性処理液により非画像部が溶解除去された平版印刷
版をロール搬送しながら保護ガム液を塗布して処理する
保護ガム液処理部において、印刷版の周端辺部の絞りム
ラの抑制、特に印刷版後端部に残存する保護ガム液をな
くし、簡単なガム乾燥工程にて保護ガム液の乾燥が終結
し次工程の機器への保護ガム液の付着を防止することが
出来る保護ガム液処理部を有する平版印刷版製版装置を
提供することにある。更に本発明の他の目的は本発明の
製版装置の機能を長期間維持することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
鋭意検討した結果、少なくとも平版印刷版を画像露光す
る露光部、アルカリ性処理液により非画像部を溶解除去
する溶出部、平版印刷版をロール搬送しながら保護ガム
液を塗布して処理する保護ガム液処理部、平版印刷版を
印刷機に装着するための、位置決め用穿孔を行うパンチ
部、および折り曲げ部を順に有する製版装置の保護ガム
液処理部において、少なくとも平版印刷版を搬送すると
共に版面に保護ガム液を塗布延展する保護ガム液塗布ロ
ールと、該ロールの版搬送方向手前にあってその外周面
の一部に当接して平版印刷版へ付与される保護ガム液量
を制御する液計量ロールと、両ロール当接部位に保護ガ
ム液を供給する保護ガム液供給手段と、前記保護ガム液
塗布ロールの後方に設置された外周面の材質が気孔率が
70%以上の親水性材質である余剰液吸液ロールを有す
る平版印刷版製版装置により達成された。
【0014】更に他の目的は、前記製版装置の保護ガム
液処理部において、余剰液吸液ロールのニップ圧を、少
なくとも無加圧、弱加圧、および強加圧の3段階に可変
できる手段を有し、停機時は無加圧段階、製版時は弱加
圧段階とすることを特徴とする製版装置、もしくは前記
製版装置の保護ガム液処理部において、余剰液吸液ロー
ル洗浄水吐出手段を有するとともに、洗浄時に洗浄水を
吐出し余剰液吸液ロールのニップ圧を強加圧段階とする
ことを特徴とする製版装置によって達成された。
【0015】
【作用】本発明の平版印刷版製版装置の保護ガム液処理
部は、少なくとも平版印刷版を搬送すると共に版面に保
護ガム液を塗布延展する保護ガム液塗布ロールと、該ロ
ールの版搬送方向手前にあってその外周の一部に当接し
て平版印刷版へ付与される保護ガム液量を制限する液計
量ロールと、両ロール当接部位に保護ガム液を供給する
保護ガム液供給手段と、前記保護ガム液塗布ロールの後
方に設置された外周面の材質が気孔率が70%以上の親
水性材質である余剰液吸液ロールからなる。保護ガム液
処理部において平版印刷版は、液計量ロールにより定量
供給される保護ガム液が、保護ガム塗布ロールで塗布さ
れる。この時余剰の保護ガム液が版面上に残存したとし
ても、後方に位置する余剰液吸液ロールによりほぼ均一
に吸液され、保護ガム処理部から搬出される。この状態
では簡単な乾燥装置により充分乾燥しうるため、次工程
のパンチ部および折り曲げ部の搬送系や機器等を保護ガ
ム液で汚すおそれがなく、良好な印刷版の搬送および処
理が可能となる。
【0016】また、印刷版の版幅に対して絞液ロール対
のゴム部余剰分を例えば、100mm以下短くした場合
や、印刷版の搬送(処理)速度を4m/min程度に速
くした場合でも、印刷版全面に渡り均一な保護ガム液塗
布が可能であり版面上の保護ガム液残存による後工程に
対する支障は出ない。
【0017】さらに、前記製版装置の保護ガム液処理部
において、余剰液吸液ロールのニップ圧を、少なくとも
無加圧、弱加圧、および強加圧の3段階に可変できる手
段を有し、停機時は無加圧段階、製版時は弱加圧段階と
することを特徴とする製版装置では、製版時つまり処理
中には吸液ロールの吸液面厚みを通常状態から35%程
度までの間で圧縮させる弱加圧段階で使用することによ
り平版印刷版の表あるいは裏に残存する保護ガム液を効
率よく吸液することができ、また停機時には無加圧とし
てロールを解放することにより変形する事を防止できる
ので安定した吸液性能が維持できる。
【0018】もしくは前記製版装置の保護ガム液処理部
において、余剰液吸液ロール洗浄水吐出手段を有すると
ともに、洗浄時に洗浄水を吐出し余剰液吸液ロールのニ
ップ圧を強加圧段階とすることを特徴とする製版装置で
は、ロールが吸液した保護ガム液を絞り、洗浄水と置換
することが微加圧段階よりも短時間かつ高効率でできる
ので、保護ガム液の乾燥固着による余剰液吸液ロール固
有の弾性および吸液性を損なうことの防止ができ、さら
に長期の吸液性能の維持が可能となる。
【0019】
【実施例】以下、図1〜図3を基にして、本発明に係わ
る製版装置の保護ガム液処理部に於ける各工程及びそれ
らに具有或は志向する作用の詳細について説明する。
尚、本発明はその主旨を越えない限り、本説明及び実施
例に何ら制限されるものではない。
【0020】実施例1 図示しない露光部及び溶出部非画像部除去工程を経て非
画像部が溶解除去された、搬送方向長さが1110m
m、幅方向長さ(図中(b)で示した長さ)が398m
mである平版印刷版(以下、印刷版と略記)1は、図1
に示される様に矢印の搬送方向に画像面を上にして搬送
されて保護ガム液処理部へと搬入され、図示しない駆動
手段によって駆動力が伝達されて図2に示されるように
回転された保護ガム液塗布ロール2、およびバックアッ
プロール3に挟持され、保護ガム液が塗布されると共
に、余剰液吸液ロールにより版に残存する余剰の保護ガ
ム液が吸液され、保護ガム液乾燥工程へと搬送されるよ
うになっている。また、本実施例の製版装置の保護ガム
液処理部は、印刷版1を4m/minの搬送速度で搬送
するようになっている。
【0021】図2および図3に示される様に、保護ガム
液塗布処理部は保護ガム液供給機構、余剰液吸液機構、
排液貯留槽16、及び塗布ロール洗浄液供給管21を有
し、更に保護ガム液供給機構は保護ガム液塗布ロール
2、バックアップロール3、液計量ロール17、裏面塗
布用保護ガム液保持ロール18及び複数組の保護ガム液
供給手段20から構成されており、また余剰液吸液機構
は余剰液吸液ロール対8、9、吸液ロール洗浄水供給管
22、スクイーズバー19から構成されている。保護ガ
ム液塗布ロール2、バックアップロール3、および余剰
液吸液ロール対8、9は一対の図示しない側板に取り付
けられた軸受けガイド15に軸受け5、6、11、12
を介して軸支されており、保護ガム液塗布ロール2、余
剰液吸液ロール8の両端は軸受け5、11のそれぞれ上
部の加圧機構29、31によって加圧される様になって
いる。また液計量ロール17および裏面塗布用保護ガム
液保持ロール18は、図示しない軸受けによって軸支さ
れ、保護ガム液塗布ロール2およびにバックアップロー
ル3に接触して回転駆動が伝達される様になっている。
【0022】保護ガム液塗布ロール2及びバックアップ
ロール3は耐酸・防錆性の回転軸にゴム硬度25〜50
度程度の耐酸性のゴムが巻かれてあり、そのゴム部の長
さ(図中の矢印(a)で示した長さ)は450mmであ
る。液計量ロール17および裏面塗布用保護ガム液保持
ロール18は例えば金属や硬質プラスチック等回転軸と
同質の材質が用いられ、所望量の保護ガム液を印刷版1
に供給するため、その周接表面は特定の粗さ及び形状に
仕上げられている。
【0023】図2に示される様に、保護ガム液塗布ロー
ル2と液計量ロール17の当接部位(以下、上当接部位
と略記)上方には保護ガム液供給手段20が、また保護
ガム液塗布ロール2上方にはロール洗浄液供給管21が
配置されている。保護ガム液供給手段20、及びロール
洗浄液供給管21は夫々図示しない保持機構により保持
されてロール軸方向に沿って配置されており、保護ガム
液供給手段20の液吐出孔は鉛直下方、ロール洗浄液供
給管21液吐出孔は斜め下方の上当接部位に向けられて
いる。
【0024】バックアップロール3と裏面塗布用保護ガ
ム保持ロール18の当接部位は、保護ガム液塗布ロール
2およびバックアップロール3により絞られた余剰の保
護ガム液が流入して一時貯留されるようになっている。
貯留された保護ガム液はバックアップロール3により持
ち上げられるので通版中の印刷版1の裏面全面に渡って
保護ガムを確実に塗布する事が出来る。
【0025】余剰液吸液ロール8、9は耐酸、防錆性の
回転軸に気孔率90%のポリビニルホルマールが巻かれ
てある。また余剰液吸液ロール8の上方には吸液ロール
洗浄水供給管22が図示しない保持機構により保持され
てロール軸方向に沿って配置されている。更に余剰液吸
液ロール9の下方には、余剰液吸液ロール8、9の洗浄
時に余剰液吸液ロール9が押し付けられながら回転され
ることによりロール中の保護ガム液を絞るためのスクイ
ーズバー19が軸受けガイド15に軸支されて設置され
ている。
【0026】図3を用いて保護ガム液塗布ロール2、バ
ックアップロール3、余剰液吸液ロール8、9の軸受け
部の動作概念を説明する。各々のロールには軸受け5、
6、11、12が取り付けられており、軸受けガイド1
5に上方から落し込まれている。各ロール軸受け5・6
間、11・12間にはスプリング23、25が挿入され
ており軸受け5、11無加圧時には各ロール間をバネ力
により離すようになっている。また下流のロール対の内
下側の余剰液吸液ロール軸受け12の底面には軸受けガ
イド15に対して、ロール間のスプリング25よりもバ
ネ力の強いスプリング27が挿入されている構成になっ
ている。
【0027】軸受け部の動作としては、まず塗布処理中
は保護ガム液塗布ロール2および余剰液吸液ロール8の
軸受け5、11は上部にそれぞれ設置されている加圧手
段29、31により加圧され弱加圧段階となっている。
この段階では保護ガム液塗布ロール対ではロールニップ
が2mm程度となるように加圧されている。この加圧力
は使用する印刷版の材質や厚みおよび保護ガム液塗布ロ
ールの場合は所望する保護ガム液の塗布量、等によって
最適な力となるように設定すればよく、この段階を状況
に合わせて使い分けるため加圧力を複数段階にしておい
てもよい。
【0028】本実施例の装置では余剰液吸液ロール8の
弱加圧段階での加圧力としては、ロールの吸液部の厚み
が30%程度圧縮される力で加圧されている。この弱加
圧段階の加圧力の設定は吸液ロールのロール径、使用す
る保護ガム液の性状、搬送速度、版面吸液後の濡れ具合
い等に左右されるが、一般には吸液部の変形率が0〜4
0%となる加圧力を適宜設定すればよい。
【0029】また印刷版の製版処理が終了した後には洗
浄動作に入るようになっている。洗浄時は、保護ガム液
塗布ロール2は処理時と同様の加圧されながら保護ガム
液塗布処理時と同様に回転させられ、保護ガム液塗布ロ
ール2および液計量ロール17には塗布ロール洗浄液供
給管21から洗浄水が吐出されるようになっている。余
剰液吸液ロール8、9はさらに加圧され強加圧段階とな
り下方の余剰液吸液ロール9はスクイーズバー19に押
し付けられる共に塗布処理中と同様に回転させられ、吸
液ロール洗浄水供給管22から洗浄水が吐出されるよう
になっている。
【0030】本装置では5分間の洗浄動作が行われるよ
うになっている。洗浄動作の時間および各洗浄水の吐出
時間は特に規定されないが、各ロールの洗浄具合いを鑑
みて任意に設定することが出来る。
【0031】また、本実施例の装置では余剰液吸液ロー
ル8の強加圧段階での加圧力としては、ロールの吸液部
の厚みが50%程度圧縮される力で加圧されている。こ
の強加圧段階の加圧力の設定は吸液ロールのロール径、
使用する保護ガム液の性状、あるいは洗浄具合いに左右
されるので一概には規定できないが、吸液部の変形率が
0〜60%で弱加圧段階の変形率よりも大きくなる加圧
力を適宜設定すればよい。
【0032】さらに洗浄が終了すれば、各ロールの回転
が停止し加圧手段29、31が加圧を解放して無加圧段
階となり、ロール間のスプリング23、25により各ロ
ールは離間されるようになっている。この時に液計量ロ
ール17および裏面塗布用保護ガム液保持ロール18も
それぞれ当接しているロールと離間させるようにすれば
塗布の安定性が向上するので好ましい。
【0033】
【発明の効果】以上説明した様に本発明の平版印刷版製
版装置を用いれば、平版印刷版を露光後、アルカリ溶出
処理を行った後の保護ガム液処理において側面部に保護
ガム液の残存がなく、版面に均一に保護ガム液が塗布さ
れるとともに、特に自動製版装置においては、保護ガム
液処理の後工程に於ける保護ガム液の付着およびその乾
燥固着を防止して、長期間安定な製版処理が可能となる
秀逸なる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された平版印刷版製版装置の保護
ガム液処理部の上面概略構成図。
【図2】本発明が適用された平版印刷版製版装置の保護
ガム液処理部の縦断面概略構成図。
【図3】本発明が適用された平版印刷版製版装置の保護
ガム液処理部のロール軸受け部動作概略概念図。
【符号の説明】
1 平版印刷版 2 保護ガム液塗布ロール 3 バックアップロール 4 軸受け 5 軸受け 6 軸受け 8 余剰液吸液ロール 9 余剰液吸液ロール 10 軸受け 11 軸受け 12 軸受け 14 軸受けガイド 15 軸受けガイド 16 排液貯留槽 17 液計量ロール 18 保護ガム液保持ロール 19 スクイーズバー 20 保護ガム液吐出手段 21 保護ガム液塗布ロール洗浄水吐出管 22 余剰液吸液ロール洗浄水吐出管 23 スプリング 25 スプリング 27 スプリング 29 加圧手段 31 加圧手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも平版印刷版を画像露光する露
    光部、アルカリ性処理液により非画像部を溶解除去する
    溶出部、平版印刷版をロール搬送しながら保護ガム液を
    塗布して処理する保護ガム液処理部、平版印刷版を印刷
    機に装着するための、位置決め用穿孔を行うパンチ部、
    および折り曲げ部を順に有する製版装置の保護ガム液処
    理部において、少なくとも平版印刷版を搬送すると共に
    版面に保護ガム液を塗布延展する保護ガム液塗布ロール
    と、該ロールの版搬送方向手前にあってその外周面の一
    部に当接して平版印刷版へ付与される保護ガム液量を制
    御する液計量ロールと、両ロール当接部位に保護ガム液
    を供給する保護ガム液供給手段と、前記保護ガム液塗布
    ロールの後方に設置された外周面の材質が気孔率が70
    %以上の親水性材質である余剰液吸液ロールを有するこ
    とを特徴とする平版印刷版製版装置。
  2. 【請求項2】 前記保護ガム液塗布ロールのゴム部版幅
    方向長さ(a)が、該平版印刷版の搬送方向に対する垂
    直方向の幅(b)に対して、0≦(a)−(b)≦10
    0mmであることを特徴とする請求項1記載の平版印刷
    版製版装置。
  3. 【請求項3】 前記製版装置の保護ガム液処理部におい
    て、余剰液吸液ロールのニップ圧を、少なくとも無加
    圧、弱加圧、および強加圧の3段階に可変できる手段を
    有し、停機時は無加圧段階、製版時は弱加圧段階にでき
    るようになっていることを特徴とする請求項1〜2記載
    の平版印刷版製版装置。
  4. 【請求項4】 前記製版装置の保護ガム液処理部におい
    て、余剰液吸液ロール洗浄水吐出手段を有するととも
    に、洗浄時に洗浄水を吐出し余剰液吸液ロールのニップ
    圧を強加圧段階にできるようになっていることを特徴と
    する請求項3記載の平版印刷版製版装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008155637A (ja) * 2006-12-20 2008-07-10 Heidelberger Druckmas Ag 画像形成された版を処理する方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008155637A (ja) * 2006-12-20 2008-07-10 Heidelberger Druckmas Ag 画像形成された版を処理する方法

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