JPH0862675A - レンズ付きフイルムユニット - Google Patents

レンズ付きフイルムユニット

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Publication number
JPH0862675A
JPH0862675A JP19665894A JP19665894A JPH0862675A JP H0862675 A JPH0862675 A JP H0862675A JP 19665894 A JP19665894 A JP 19665894A JP 19665894 A JP19665894 A JP 19665894A JP H0862675 A JPH0862675 A JP H0862675A
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JP
Japan
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strobe
lens
unit
light emitting
photographing
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Application number
JP19665894A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Kameyama
信行 亀山
Keiji Uchiyama
圭司 内山
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication of JPH0862675A publication Critical patent/JPH0862675A/ja
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Priority to US08/893,665 priority patent/US5854946A/en
Priority to US08/965,090 priority patent/US5875357A/en
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  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Stroboscope Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】レンズ付きフイルムユニットにおいて、赤目現
象を回避しながら、小型化を達成する。 【構成】レンズ付きフイルムユニット1に設けられたス
トロボユニットのガイドナンバー(GN)が8.9であ
るから、下記(1)により、赤目現象が発生する範囲を
示す仮想円Q1の半径r<61.6mmである。 そこで、ストロボユニットの発光部ユニット42を移動
自在に設け、ストロボ発光部6の中心P1が、ストロボ
撮影時には仮想円Q1の外側に位置し、非ストロボ撮影
時には仮想円Q1の内側に位置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ストロボ装置を内蔵し
たレンズ付きフイルムユニットに関し、更に詳しくは赤
目現象の発生を回避したレンズ付きフイルムユニットに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】誰でも手軽に撮影が楽しめるように、予
め未露光の写真フイルムを装填し、写真フイルムの装
填,巻戻し等の面倒な操作を不用にしたレンズ付きフイ
ルムユニットが市販されている。このレンズ付きフイル
ムユニットの中には、例えば、「写ルンですフラッシ
ュ」(商品名)のように、ストロボ装置を内蔵してスト
ロボ撮影が行えるようにしたものも市販されている。
【0003】一方、ストロボ撮影時には、いわゆる赤目
現象が発生する場合があることが知られている。この赤
目現象は、ストロボ発光部の中心と撮影レンズの光軸と
の距離が小さい場合に、ストロボ光が瞳孔を通して眼球
内に入射し、眼球内の血管によって赤色光が反射され、
人物の瞳孔が赤く再現されるものである。
【0004】この赤目現象を回避するためには、一般的
な撮影条件,すなわち撮影場所の照度指数が3,撮影距
離が4m以内の条件下で、ストロボ発光部の中心と撮影
レンズの光軸との距離d及びストロボ装置のISO10
0に対するガイドナンバー(GN)が下記の数式1を満
足すればよいことが知られている(特公昭58−200
21号公報)。なお、この数式1は、赤目現象の発生し
ない領域を近似的に求める実験式であり、数式1中の
「0.37」,「0.73」は実験値,「400」は撮
影距離(4m=400cm)である。また、「2.5
°」は、被写体の目の中心に撮影レンズ4の光軸L1を
一致させたとき、目とストロボ発光部の中心P1を結ん
だ線と光軸L1とのなす角度であり、赤目現象が発生し
ない最小値である。
【0005】
【数1】
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、レンズ付き
フイルムユニットは、誰でも手軽に撮影が楽しめるよう
に、低価格であるとともに、携帯性が重要視され、年々
小型化される傾向にある。しかしながら、ストロボ内蔵
タイプのレンズ付きフイルムユニットを小型化すると、
上記距離dが上記の数式1を満足する値より小さくなる
ため、赤目現象が頻発するおそれがある。
【0007】本発明は、赤目現象を回避しながら、小型
化を達成したストロボ内蔵型のレンズ付きフイルムユニ
ットを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、製造時に予め写真フイルムが装填されるレンズ付き
フイルムユニットでは、通常のカメラとは異なり、写真
フイルムの感度が一義的に決定され、撮影レンズの光軸
を中心として赤目現象が発生する範囲を示す仮想円の半
径を特定することができることに着目し、ストロボ装置
のガイドナンバーをGN,ストロボ発光部の中心から撮
影レンズの光軸までの距離をdとしたとき、撮影レンズ
の光軸を中心として次の数式2を満足するrを半径とし
た仮想円を想定し、非ストロボ撮影時にはd<r,スト
ロボ撮影時にはd>rとなるように、ストロボ発光部を
移動自在に設けものである。
【0009】
【数2】
【0010】なお、更に前述の数式2を満足する仮想円
の内外でストロボ発光部を移動させる他に、ストロボ撮
影時に撮影レンズの絞り口径を非ストロボ撮影時より大
きく変更する絞り制御手段を撮影光路内に設けることに
より、ストロボ装置のガイドナンバー(GN)をより小
さな値とすることができ、赤目現象を更に軽減できる。
【0011】
【作用】レンズ付きフイルムユニットでは、写真フイル
ムの感度及び撮影レンズの撮影絞りを特定することがで
きるから、撮影レンズの光軸を中心として赤目現象が発
生する範囲を示す仮想円を特定することができる。非ス
トロボ撮影時には、仮想円の内側にストロボ発光部の中
心が位置し、ストロボ撮影時には、仮想円の外側にスト
ロボ発光部の中心が位置するように、ストロボ発光部を
移動自在に設けたから、非ストロボ撮影時にはレンズ付
きフイルムユニットをコンパクトな輪郭形状とすること
ができるとともに、ストロボ撮影時には、赤目現象が発
生する心配のない撮影を行うことができる。
【0012】
【実施例】本発明のレンズ付きフイルムユニットの外観
を示す図2において、レンズ付きフイルムユニット1
は、撮影機構等が内蔵されたユニット本体2とこれを収
納する外ケース3とから構成されている。ユニット本体
2の前面には、撮影レンズ4,ファインダ対物窓5及び
右方にスライド可能なストロボ発光部6が設けられてい
る。ユニット本体2の上面には、シャッタボタン8,カ
ウンタ窓9及びネオン管10を露呈した充電完了確認用
窓11が設けられている。このネオン管10は、ストロ
ボ発光用のメインコンデンサが規定レベルまで充電され
たときに点灯される。また、ユニット本体2の背面に
は、巻上げノブ12及びファインダ接眼窓13が設けら
れている。外ケース3には、これらを操作もしくは露呈
するための穴や切欠が設けられている。
【0013】図3において、ユニット本体2は、本体部
15,露光ユニット16,ストロボユニット17,前カ
バー18,及び後カバー19とから構成されており、こ
れらは爪係合によって着脱自在に取り付けられる。本体
部15は、写真フイルムパトローネ20のパトローネ本
体21を収納するパトローネ室22と、パトローネ本体
21から引き出した写真フイルム23をロール状に巻い
たフイルムロール23aを収納するフイルムロール室2
4と、パトローネ室22とフイルムロール室24との間
に設けられた暗箱部25とからなる。
【0014】パトローネ本体21,フイルムロール23
aをパトローネ室22,フイルムロール室24にそれぞ
れ収納した後、本体部15の背面側には後カバー19が
爪係合によって取り付けられ、パトローネ室22,フイ
ルムロール室24及び暗箱部25が光密に閉じられる。
本体部15の前面には、露光ユニット16とストロボユ
ニット17とが組み込まれ、更に乾電池27が組み込ま
れてから、最後に前カバー19が取り付けられる。
【0015】露光ユニット16は、基部28の前部にシ
ャッタカバー兼用のレンズ受け31を設け、これに撮影
レンズ4をレンズカバー33によって固定するととも
に、上部にシャッタ駆動機構,カウンタ機構,ファイン
ダ34を取り付けたものである。このファインダ34
は、例えば対物凹レンズ34aと接眼凸レンズ34bか
らなる逆ガリレオファインダである。
【0016】レンズ受け31と撮影レンズ4との間に
は、撮影レンズ4の絞り口径を規制する絞り制御手段と
して円板状の液晶絞り板35が設けられている。この液
晶絞り板35は、リード線37,38によってストロボ
ユニット17のプリント基板41に接続されている。液
晶絞り板35には、中央部を除いてドーナツ状に透明電
極が配置されており、ストロボ光を用いない自然光撮影
では、ドーナツ状部35aが不透明状態になって撮影レ
ンズ4の絞り口径を小さく規制する。そして、ストロボ
撮影時には、液晶絞り板35の電極に所定の電圧が印加
されることにより、ドーナツ状部35aが光を透過する
状態になって撮影レンズ4の絞り口径を開放状態にす
る。
【0017】ストロボユニット17は、プリント基板4
1に発光部ユニット42をスライド自在に設けたもので
ある。プリント基板41の下部には、乾電池27を保持
する電気接片43,44が取り付けられ、上部左方に
は、露光ユニット16及びストロボユニット17を本体
部15に取り付けた際に、露光ユニット16のシャッタ
羽根の回動軌跡上に配置され、開放時のシャッタ羽根に
よって短絡されるシンクロ接片45,46が取り付けら
れている。
【0018】発光部ユニット42は、ハウジング47と
この前部に取り付けられたストロボ発光部6とからな
る。ハウジング47の内部には、メインコンデンサ48
が収納され、これとストロボ発光部6の放電管49とが
並列接続されている(図5参照)。なお、ストロボ発光
部6は、透明プラスチックで形成されたプロテクター5
0の内部に放電管49と周知の反射傘を収納したもの
で、プロテクター50の前部はストロボ光を撮影範囲に
照射するレンズになっている。また、ハウジング47の
上部には、発光部ユニット42を移動させる際に操作さ
れるストロボ操作摘み47aがハウジング47と一体的
に形成されている。
【0019】図4及び図5において、プリント基板41
の上部には、発光部ユニット42と電気的に接続される
3個のプリント接点51,52,53が形成され、その
下方には、充電時に短絡される一対のプリント接点5
4,55が形成されている。プリント基板41の右側に
は右方に延びた突起部41aが形成され、この上端部に
発光部ユニット42が脚部42aを介してスライド自在
に取り付けられている。突起部41aの側面には、プリ
ント接点56が形成され、これに対応した電気接片57
が脚部42aの裏面に取り付けられている。
【0020】脚部42aは、突起部41aを両側から挟
むようにコの字形になっており、この先端部には突条5
8が設けられ、これがプリント基板41に形成された長
孔59に係合されている。突起部41aの上端部には、
発光部ユニット42の下部に設けられた突起60との間
にクリック機構を構成する半円形の切欠61,62が形
成されている。
【0021】発光部ユニット42の左側面には、ブラシ
状の電気接片66,67,68が取り付けられ、脚部4
2aの側面には、短絡用金属接片69が固定されてい
る。電気接片66,68は、メインコンデンサ48及び
放電管49の両極端子に接続され、電気接片67は放電
管49のトリガー端子に接続されている。また、前記電
気接片57は、メインコンデンサ48の一端子に接続さ
れている。
【0022】突起60が切欠62と係合するクリック位
置では、電気接片66,67,68がプリント基板41
のプリント接点51,52,53に接触して、発光部ユ
ニット42がプリント基板41と電気的に接続されると
ともに、短絡用金属接片69の先端部がプリント接点5
4,55を短絡させ、ストロボ回路を作動させる。ま
た、プリント接点56と電気接片57とが接触接続され
て、液晶絞り板35が抵抗70を介してメインコンデン
サ48に並列接続される。そして、ストロボ発光部6は
後述する赤目現象を回避する位置にセットされる。突起
60が切欠61と係合するクリック位置では、発光部ユ
ニット42がユニット本体2の輪郭内にコンパクトに収
納されるとともに、プリント基板41と発光部ユニット
42との電気的な接続が遮断され、液晶絞り板35への
電圧印加も停止される。
【0023】発光部ユニット42を突起部41aの右端
まで移動させて短絡用金属接片69の先端部によってプ
リント接点54,55が短絡されると、乾電池27の電
源電圧は、発振トランジスタ77と出力トランス78に
より昇圧され、更に整流器79,プリント接点51,5
3及び電気接片66,68を介してメインコンデンサ4
8を充電する。
【0024】メインコンデンサ48及びトリガーコンデ
ンサ81が十分に充電されると、ネオン管10が点灯さ
れ、充電完了をユーザーに知らせる。この後、シンクロ
接片45,46が短絡されると、トリガーコンデンサ8
1が放電され、トリガー用トランス83,プリント接点
52及び電気接片67を介して放電管49のトリガー端
子に印加される。次の瞬間に放電管49が放電発光す
る。
【0025】液晶絞り板35は、抵抗70,プリント接
点56及び電気接片57を介してメインコンデンサ48
と並列に接続され、ネオン管10が点灯すると同時に液
晶絞り板35の電極に所定電圧が印加される。これによ
って、液晶絞り板35のドーナツ状部35aが不透明状
態から透明状態に変化して、撮影レンズ4の絞りを、例
えばF11.8からF9.4に変更する。これによっ
て、ストロボ撮影に必要なストロボユニット17のガイ
ドナンバー(GN)を小さく抑えることができ、赤目現
象の発生を回避するのにより有利となる。
【0026】赤目現象の発生を回避するには、一般的な
撮影条件,すなわち撮影場所の照度指数が3,撮影距離
が4m以内の条件下で、ストロボ発光部の中心と撮影レ
ンズの光軸との距離d及びストロボ装置のISO100
に対するガイドナンバー(GN)が下記の数式3を満足
すればよいことが知られている(特公昭58−2002
1号公報)。
【0027】
【数3】
【0028】なお、この数式3は、赤目現象の発生しな
い領域を近似的に求める実験式であり、数式3中の
「0.37」,「0.73」は実験値,「400」は撮
影距離(4m=400cm)である。また、「2.5
°」は、被写体の目の中心に撮影レンズ4の光軸L1を
一致させたとき、目とストロボ発光部の中心P1を結ん
だ線と光軸L1とのなす角度であり、赤目現象が発生し
ない最小値である。
【0029】本実施例では、写真フイルム23の感度:
ISO400 撮影レンズ4の開放絞り:F9.4 (液晶絞り板35のドーナツ状部35aが透明状態) ストロボ撮影距離 :4m GN :8.9 とするから、赤目現象が発生する範囲を示す仮想円Q1
の半径rは、上記数式3を変形した次の数式4から算出
できる。
【0030】
【数4】 r= 400・tan {2.5 °・(0.37−1/GN)/0.73}
【0031】この数式4にGN=8.9を代入すると、
r=61.6mmになる。
【0032】非ストロボ撮影時には、撮影レンズ4の光
軸L1とストロボ発光部6の中心P1との距離d1 は、
例えば57.6mm(<61.6mm=r)となってお
り、発光部ユニット42はユニット本体2の輪郭内にコ
ンパクトに収納されている(A)。ストロボ撮影時に
は、ストロボ操作摘み47aを保持して発光部ユニット
42を右方にスライド移動させる(B)。これによっ
て、撮影レンズ4の光軸L1とストロボ発光部6の中心
P1との距離d2 は、例えば69.6mm(>61.6
mm=r)となって、ストロボ発光部6の中心P1が仮
想円Q1の外側に出るから、赤目現象は発生しない。
【0033】このように構成されたレンズ付きフイルム
ユニット1でストロボ撮影を行うには、まずストロボ操
作摘み47aを保持して発光部ユニット42をユニット
本体2の外郭から突出する方向にスライド移動させる。
発光部ユニット42は突起63が切欠61から外れて移
動され、切欠62に係合してクリックストップすると、
ストロボ発光部6の中心P1が仮想円Q1の外に出る。
このとき、電気接片66,67,68がプリント接点5
1,52,53に接触してプリント基板41のストロボ
回路と発光部ユニット42とが電気的に接続されるとと
もに、短絡用金属接片69の先端部がプリント接点5
4,55を短絡させてメインコンデンサ48及びトリガ
ーコンデンサ81の充電が開始される。また、電気接片
57がプリント接点56に接触接続して液晶絞り板35
がメインコンデンサ48と並列接続される。
【0034】メインコンデンサ48及びトリガーコンデ
ンサ81の充電電圧が規定レベルに達すると、ネオン管
10が点滅を開始すると同時に、液晶絞り板35が透明
状態になって撮影レンズ4の撮影絞りが開放状態(F1
1.8→F9.4)になる。
【0035】この後、ファインダ34により任意の被写
体をフレーミングしてシャッタボタン8を押し下げれ
ば、露光ユニット16内のシャッタ機構が作動してシャ
ッタ羽根が開閉され、これと同期してシンクロ接片4
5,46が短絡される。これによりストロボ放電管49
からストロボ光が放出され、4m以内にある被写体が照
明される。このとき、発光部ユニット42の中心P1が
仮想円Q1の外にあるから、赤目現象が発生することな
く、被写体人物の目は正常な状態で撮影される。
【0036】ストロボ撮影を行わないときは、発光部ユ
ニット42をユニット本体2の輪郭内に押し込める。こ
れによって、ストロボ発光部6の中心P1が仮想円Q1
の内側に位置してレンズ付きフイルムユニット1がコン
パクトになり、携帯に便利な状態になる。また、このと
き、発光部ユニット42とプリント基板41との電気的
な接続が解除されるから、スイッチの切り忘れ等による
乾電池27のムダな消耗が防止される。また、電気接片
57とプリント接点56との接触が解除されるから、液
晶絞り板35のドーナツ状部35aは不透明状態にな
り、絞りがF11.8まで絞られる。この後、シャッタ
ボタン8を押し下げると、1mから∞までピントが合っ
た状態で自然光撮影が行われる。
【0037】図6ないし図8は、発光部ユニットの別の
移動方法を示すもので、図6のレンズ付きフイルムユニ
ット91では、発光部ユニット92を上下方向に、また
図7のレンズ付きフイルムユニット93では、発光部ユ
ニット94をヒンジ部95を介して回転させ、それぞれ
の仮想円Q2,Q3の外側に各ストロボ発光部96,9
7の各中心P2,P3を出すようにしている。
【0038】図8に示すレンズ付きフイルムユニット1
00は、ユニット本体101の高さとほぼ同じ長さのア
ーム102を有する発光部ユニット103をヒンジ部1
04,105を介してユニット本体101に回動自在に
取り付けたもので、非ストロボ撮影時には、発光部ユニ
ット103が撮影レンズ106を覆ってレンズ付きフイ
ルムユニット100全体がコンパクトになる(B)。ま
た、ストロボ撮影時には、発光部ユニット103がユニ
ット本体101の上部に立設され、ストロボ発光部10
7の中心P4が仮想円Q4の外側に大きく出て(A)、
赤目現象の発生を回避する。なお、符号L2は撮影レン
ズ106の光軸である。
【0039】以上説明した実施例では、ISO400の
写真フイルムを使用し、ストロボユニットのガイドナン
バー(GN)を8.9としたが、より高感度の写真フイ
ルム,例えばISO800の写真フイルムを使用しても
よい。この場合には、必要なGNは6.3となり、仮想
円の半径は61.6mmから50.5mmに小さくなる
から、更にレンズ付きフイルムユニットを小型化するた
めに有利となる。また、絞り制御手段として液晶絞り板
を用いたが、本発明はこれに限定されることなく、例え
ば機械式の絞りを用いてもよい。この場合には、絞りの
変更を単独に行ってもよいが、レバー等の連動機構を設
け、発光部ユニットの移動に応動して絞りが変更される
ように構成するのが望ましい。また、本実施例では、液
晶絞り板をプリント接点及び電気接片からなるスイッチ
を介してメインコンデンサと並列接続したが、これをメ
インコンデンサではなく、乾電池と並列接続してもよ
い。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明のレンズ付きフイ
ルムユニットによれば、非ストロボ撮影時には、撮影レ
ンズの光軸を中心として赤目現象が発生する範囲を示す
仮想円の内側にストロボ発光部の中心が位置し、ストロ
ボ撮影時には、仮想円の外側にストロボ発光部の中心が
位置するように、ストロボ発光部を移動自在に設けた。
したがって、ストロボ撮影時には、赤目現象の発生を回
避することができるとともに、非ストロボ撮影時にはレ
ンズ付きフイルムユニットをコンパクトな輪郭形状とす
ることができる。また、更にストロボ撮影時に撮影レン
ズの絞り口径を非ストロボ撮影時より大きく変更する絞
り制御手段を撮影光路内に設けると、ストロボ装置のガ
イドナンバーをより小さな値とすることができ、赤目現
象を更に軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】仮想円とストロボ発光部の中心との関係を示す
説明図である。
【図2】レンズ付きフイルムユニットを示す斜視図であ
る。
【図3】ユニット本体の分解斜視図である。
【図4】ストロボ基板41と発光部ユニットとの関係を
示す説明図である。
【図5】ストロボ回路を示す説明図である。
【図6】ストロボ発光部を上下方向に移動させる実施例
を示す説明図である。
【図7】ストロボ発光部を側方に回動させる実施例を示
す説明図である。
【図8】ストロボ発光部をユニット本体の前側で回動さ
せる実施例を示す説明図である。
【符号の説明】 1,91,93,100 レンズ付きフイルムユニット 2,101 ユニット本体 4 撮影レンズ 6,96,97,107 ストロボ発光部 10 ネオン管 15 本体部 16 露光ユニット 17 ストロボユニット 23 写真フイルム 27 乾電池 35 液晶絞り板 41 プリント基板 42,92,94,103 発光部ユニット 47a ストロボ操作摘み 48 メインコンデンサ 49 放電管 51,52,53,54,55,56 プリント接点 57,66,67,68 電気接片 69 短絡用金属接片 81 トリガーコンデンサ Q1,Q2,Q3,Q4 仮想円

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影レンズやシャッタ機構等からなる撮
    影装置と、この撮影装置のシャッタ開閉動作に同調して
    ストロボ発光部からストロボ光を放出するストロボ装置
    を備えたユニット本体に予め未露光の写真フイルムを装
    填したレンズ付きフイルムユニットにおいて、 前記ストロボ装置のガイドナンバーをGN,前記ストロ
    ボ発光部の中心から撮影レンズの光軸までの距離をdと
    したとき、撮影レンズの光軸を中心として次の数式
    (1)を満足するrを半径とした仮想円を想定し、非ス
    トロボ撮影時にはd<r,ストロボ撮影時にはd>rと
    なるように、前記ストロボ発光部を移動自在に設けこと
    を特徴とするレンズ付きフイルムユニット。
  2. 【請求項2】 撮影レンズやシャッタ機構等からなる撮
    影装置と、ストロボ発光部,メインコンデンサ等からな
    るストロボ装置を備えたユニット本体に予め未露光の写
    真フイルムを装填したレンズ付きフイルムユニットにお
    いて、 前記ストロボ装置のガイドナンバーをGN,前記ストロ
    ボ発光部の中心から撮影レンズの光軸までの距離をdと
    したとき、撮影レンズの光軸を中心として下記の数式
    (1)を満足するrを半径とした仮想円を想定し、非ス
    トロボ撮影時にはd<r,ストロボ撮影時にはd>rと
    なるように、前記ストロボ発光部を移動自在に設けると
    ともに、ストロボ撮影時に撮影レンズの絞り口径を非ス
    トロボ撮影時より大きく変更する絞り制御手段を撮影光
    路内に設けたことを特徴とするレンズ付きフイルムユニ
    ット。
JP19665894A 1994-05-18 1994-08-22 レンズ付きフイルムユニット Pending JPH0862675A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0864918A1 (en) * 1997-03-12 1998-09-16 Konica Corporation Reusable camera with built-in pop-up flash
WO2004109387A1 (ja) * 2003-06-04 2004-12-16 Fujitsu Limited 携帯情報端末機器

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