JPH0862505A - 双眼鏡 - Google Patents

双眼鏡

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JPH0862505A
JPH0862505A JP19312694A JP19312694A JPH0862505A JP H0862505 A JPH0862505 A JP H0862505A JP 19312694 A JP19312694 A JP 19312694A JP 19312694 A JP19312694 A JP 19312694A JP H0862505 A JPH0862505 A JP H0862505A
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JP
Japan
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lens
detection module
binoculars
battery
barrels
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Application number
JP19312694A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Nishitani
清 西谷
Yoshikazu Morisawa
義和 森澤
Hisanori Ishihara
尚紀 石原
Yasushi Tanijiri
靖 谷尻
Haruyuki Nagano
晴行 長野
Iwahisa Ishida
岩央 石田
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一軸式AF機構付双眼鏡に適用して、コンパ
クト且つホールド性及び操作性に優れたものとする。 【構成】 左右鏡筒1、2を眼幅軸3に回動可能に取り
付け、左鏡筒1に合焦検出モジュール8、自動合焦用モ
ータ9、回路基板(図示せず)を、また、右鏡筒2に電
源用電池を収納する電池室10、自動合焦用モータ9、
回路基板(図示せず)をそれぞれ配置することにより、
コンパクトでバランスがよい外形形状に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オートフォーカス(以
下、AFと略す)機構を備えた双眼鏡、特に、AF機構
の構成要素の一つである焦点検出モジュールや電池室等
の配置、構成に工夫を加えた双眼鏡に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のAF機能を備えた双眼
鏡のように電気部品が必要な双眼鏡では、焦点検出モジ
ュールやレンズ駆動用モータ等の電気部品を搭載すると
ともに、これら電気部品の電源としての電池を収納する
ための電池室を設ける必要があるが、このような電池を
必要とする双眼鏡の型式としては、左右の鏡筒をそれぞ
れ別の軸によって支持する二軸構造タイプや、構造部品
全てを一体的に収納した一体ボディ型のものが主として
採用されている。
【0003】従来より、このようなAF機構付双眼鏡
は、コンパクト化を図るための種々の検討がなされてい
るが、前記電池室は双眼鏡全体に対する体積比率が大き
いため、その他の電気部品類と共に一対の鏡筒の一方側
に集約して配置した設計では、外形形状の左右の対称性
が損なわれて、非常に保持しにくい形状となってしま
い、このことが操作性、ホールド性の向上を図る上での
課題となっていた。
【0004】このような課題に対処するものとして従来
では、二軸構造タイプの双眼鏡としては例えば図14に
示すように、中央の本体100に左右の鏡筒101、1
02を互いに平行を保持した状態で一定角度範囲回動可
能に装着してなるものにおいて、各鏡筒101、102
に設けられた対物レンズ間に対応する本体部位に前述の
レンズ駆動用モータや電池室を配置したものが知られて
いる。
【0005】また、図15に示すように、一方の鏡筒1
01を本体と一体に構成して支持機能を具備するものと
し、他方の鏡筒102を一方の鏡筒101の端部に回動
変位可能に装着した構成とすることにより、片方の鏡筒
102のみを回動操作して眼幅調整を行えるようにした
方式のものでは、電池室、測距素子などを固定側鏡筒1
01の対物レンズの周辺に配置したものが知られてい
る。
【0006】さらに、一体ボディ型の双眼鏡は図16に
示すように、本体100内の左右に鏡筒101、102
を接近、離間する方向に移動可能に配設したもので、こ
のような構造では、左右の対物レンズ間に対応する本体
部位にモータ等を配置したものが知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したいずれの従来
構成も、電気部品類や電池室は左右の鏡筒101、10
2の対物レンズ間に配設することにより、外形形状の左
右対称性を実現しようとするものであるが、一体ボディ
型の一部機種を除き、そのいずれについても、コンパク
トタイプの比較的低廉な機種に適用し得るポロ光学系を
採用しており、ダハ光学系を採用した高価な機種に適し
たものではなかった。
【0008】特に、ダハ光学系のTTLAFが組み込ま
れた機種の場合、その寸法、眼幅調整の操作性等を考慮
した場合、上記いずれのタイプのものも適用が困難であ
る。そして、このような高級機種に対しては、眼幅軸の
両側に左右の鏡筒を配し、両方の鏡筒を眼幅軸回りに二
つ折り状に屈曲させることにより眼幅調整を行う、いわ
ゆる一軸式の双眼鏡とせざるを得ない面があり、このよ
うな一軸式双眼鏡においてコンパクト化、ホールド性及
び操作性を共に改善したAF機構付双眼鏡は未だ実現さ
れていない現状にある。
【0009】本発明は、このような現状に鑑みてなされ
たもので、一軸式のものに適用可能で、コンパクト且つ
ホールド性及び操作性に優れた双眼鏡を提供することを
目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の第1の構成では、それぞれ対物レンズ、像反
転プリズム及び接眼レンズを保持した左右一対の鏡筒
と、焦点検出モジュールと、焦点検出モジュールにより
発生した検出結果に基づいて前記各鏡筒内の所定のレン
ズを駆動させるレンズ駆動モータと、レンズ駆動モータ
の電源としての電池を収納する電池室とを備えた双眼鏡
において、前記焦点検出モジュール及びレンズ駆動モー
タをそれぞれ一方の鏡筒の周りに配設するとともに、前
記電池室が他方の鏡筒の周りに配設したものとしてい
る。
【0011】また、本発明の第2の構成では、それぞれ
対物レンズ、像反転プリズム及び接眼レンズを保持した
左右一対の鏡筒を、前端側の対物レンズ保持筒部と後端
側の接眼レンズ保持筒部間に、これらの保持筒部に対し
て凹入した外形形状を有する像反転プリズム保持枠部を
連続して形成したものとし、焦点検出モジュール、焦点
検出モジュールにより発生した検出結果に基づいて前記
各鏡筒内の所定のレンズを駆動させるレンズ駆動モー
タ、及び電気回路基板を含む自動合焦機構の少なくとも
一部または、前記レンズ駆動モータの電源としての電池
を収納する電池室を、前記保持枠部の外周面上に配設し
たものとしている。
【0012】さらに、本発明の第3の構成では、左右の
鏡筒と、該左右の鏡筒を互いに接近、離間する方向に一
定角度範囲回動自在に枢支した眼幅軸と、焦点検出モジ
ュールと、焦点検出モジュールにより発生した検出結果
に基づいて前記各鏡筒内の所定のレンズを駆動させるレ
ンズ駆動モータと、レンズ駆動モータの電源としての電
池を収納する電池室とを備えた双眼鏡において、前記眼
幅軸に電池室を設けたものとしている。
【0013】
【作用】上記本発明の第1の構成によると、焦点検出モ
ジュール及びレンズ駆動モータがそれぞれ一方の鏡筒の
周りに配設されており、電池室が他方の鏡筒の周りに配
設されているため、左右の鏡筒の形状及び重量バランス
が適正化される。また、第2の構成によると、左右一対
の鏡筒の前後中間部に両側に対して凹入する保持枠部が
形成されており、この保持枠部の凹入形状を利用して自
動合焦機構の少なくとも一部または、電池室を配設して
いるため、凹凸が抑制された全体形状を実現し得る。さ
らに、第3の構成では、眼幅軸に電池室を設けたている
ため、電池室を別に設ける必要がなく、左右対称形状の
バランス性に優れた双眼鏡を実現し得る。
【0014】このように上記本発明の第1〜第3のいず
れの構成においても、左右対称のデザインが可能とな
り、左右どちらの手でも保持が可能である。また、一方
の鏡筒が他方の鏡筒に比して極端に大きくなることがな
く、保持しやすいデザインが可能となる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を一軸式AF機構付双眼鏡に適
用した実施例について図面を参照しながら説明する。図
1〜図7は本実施例に係る双眼鏡を示し、図1及び図2
は外観を、図3はメインスイッチダイヤルを、図4〜図
7は内部構造をそれぞれ示している。また、図4は平面
透視図、図5はその正面透視図、図6は左鏡筒1の、ま
た、図7は右鏡筒2の透視図である。
【0016】図1及び図2において、1は左眼への結像
光学系を備えた左鏡筒、2は右眼への結像光学系を備え
た右鏡筒であって、左右鏡筒1、2は公知の眼幅軸3を
中心にして観察者の眼幅に合わせるべく折曲可能に構成
されている。すなわち、図4に示すように、左鏡筒1と
右鏡筒2には互いの対向側面から延びる軸受片4、5が
設けられており、これら軸受片4、5が眼幅軸3に一定
角度範囲で回動自在に連結されてヒンジを構成してお
り、これによって左右鏡筒1、2が互いに接近したり、
離間したりして眼幅調整できるようになっている。
【0017】図4〜図7において、6、7はそれぞれ左
右鏡筒1、2の上面側に設けられた上カバーである。こ
れらの上カバー6、7は合成樹脂により形成されてお
り、右上カバー7は、右鏡筒2に配置された合焦検出モ
ジュール8、焦点検出モジュール8により発生した検出
結果に基づいて鏡筒内の所定のレンズを駆動させるレン
ズ駆動モータとしての自動合焦用モータ9、回路基板
(図示せず)を、また、左上カバー6は左鏡筒1に配置
された電源用電池を収納する電池室10、前記自動合焦
用モータと同等の自動合焦用モータ9、回路基板(図示
せず)をそれぞれ被覆している。
【0018】また、左上カバー6には図2に示すよう
に、電池室10の後面となる部位に電池蓋11により開
閉自在な電池装填口12が設けられている。さらに、こ
れら上カバー6、7には、図1及び図2に示すように、
操作部材であるメインスイッチ13、自動合焦スイッチ
14、左右の視度調整スイッチ16、17、マニュアル
フォーカスダイヤル18が配設されている。
【0019】なお、右鏡筒2に配設されるものとして
は、上記した合焦検出モジュール8等に限定されるもの
ではなく、その他、例えばインファインダー表示素子
や、測距モジュール等を搭載することが考えられる。
【0020】左右鏡筒1、2にはそれぞれ、前端部に対
物レンズ群19が、中間部に像反転プリズム20が、後
端部に接眼レンズ群21が設けられている。対物レンズ
群19は各レンズが自動合焦のためにモータ9によって
同時に、あるいは独立に、また、視度調整のために互い
に独立に各鏡筒1、2内を光軸方向に動き得るようにな
っている。
【0021】また、前記各鏡筒1、2の自動合焦用モー
タ9は駆動カム軸22と共に、対物レンズ群19の周囲
に配設されている。駆動カム軸22にはカム溝23が形
成されており、対物レンズ枠のピン24と係合してい
る。したがって、モータ回転により駆動カム軸22が回
転すると、対物レンズ群19の全体または一部が前後に
移動することになる。
【0022】また、この駆動系にはバネ性の一対の接片
(図示せず)がそれぞれ鏡筒1、2に設けられている。
この接片は駆動終端を検知するスイッチ片をなすもの
で、ピン24が当接したとき接触するようになってい
る。なお、終端を検知するものとしては、上記のような
接片に限られるものではなく、例えば光センサを用いて
もよい。
【0023】モータ9はステッピングモータが望ましい
が、これに限られるものではなく、また、モータ9と駆
動カム軸22との間に減速機構を設けてるようにしても
よい。また、モータ9の回転運動を直線運動に変換する
ために、本実施例ではカム軸22とそのカム溝23に係
合するピン24を用いているが、その他、例えばモータ
側に雄ねじ、移動側に雌ねじを設け、雄ねじの回転を回
転止めされた雌ねじに伝達するような構成としてもよい
し、さらには雌ねじをラックにより構成してもよい。
【0024】左鏡筒1に設けられた合焦検出モジュール
8は上記モータ9等で構成された駆動機構の後方に配置
されている。また、右鏡筒2に設けられた電池室10は
合焦検出モジュール8に対して左右で、眼幅軸3に関し
てほぼ対称になる位置に配置されている。なお、左右鏡
筒1、2の電気的連結は、図示しない連結部材によりヒ
ンジ部の眼幅軸中心付近で行われる。
【0025】25は左右鏡筒1、2の接眼レンズ側に設
けられた目当てゴムである。この目当てゴム25は周知
のように、それぞれ使用者の眼の周囲に直接当たるた
め、通常はゴム部材など、弾力性のある材料で構成さ
れ、眼鏡着用、非着用に拘わらず、クリアな像を見るこ
とができるように、光軸方向へのスライドまたはゴム部
材の折り曲げにより眼の位置が変えられるようになって
いる。
【0026】次に、図1及び図2に戻って上記構成の動
作を説明すると、自動合焦スイッチ14の操作端である
AFボタンを押したとき、左右鏡筒1、2内のそれぞれ
の対物レンズ群19が測距系(図示せず)の出力に応じ
た位置まで移動する。その状態でピントが合っていなけ
れば、使用者の左右それぞれの眼に応じた視度調整を行
う。
【0027】この場合、視度調整操作は、左側視度調整
スイッチ16を押しながらマニュアルフォーカスダイヤ
ル18を回転させると、左鏡筒1内の対物レンズ群19
が移動し、左眼の視度に対し適正位置に調整される。次
に、右側視度調整ボタン17を押しながら、マニュアル
フォーカスダイヤル18を回転させると、右鏡筒2内の
対物レンズ群19が移動し、右眼視度に対する適正位置
に調整される。なお、左右の調整順序は逆でもよい。
【0028】ところで、本実施例では、メインスイッチ
13は操作部がダイヤルにより構成されており、電源O
N/OFFの機能と、複数個の視度調整量メモリ機能を
有している。このメインスイッチ13は図3に示すよう
に、OFF位置では電源が切られた状態になっており、
その他の位置に設定するとON位置となって電源が入
る。
【0029】また、ON位置は複数個のポジションが設
定されており、図上「1」のポジションにダイヤルをセ
ットすると、上述の視度調整後、視度調整スイッチ16
または17から指を離したとき、この「1」のポジショ
ンに調整量が記憶される。したがって、別のポジション
である「2」や「3」で、視度を変えて使用していて
も、「1」のポジションに設定すると、自動的に既に設
定してある視度調整量に復帰する。以下、「2」、
「3」のポジションも同様である。なお、視度調整メモ
リの別の手法としては、視度メモリボタン(図示せず)
を別に設け、視度調整が終わった後、この視度メモリボ
タンを押すことでメモリされるという構成も考えられ
る。
【0030】さらに、「N」のポジションは視度0のポ
ジションであって、視度調整を行うことはできるが、一
旦、他のポジションにセットして、再び「N」にする
と、視度0に復帰するように動作するもので、眼鏡を掛
けた人など、視度調整不要の人が使用する場合に便利な
仕様である。
【0031】マニュアルフォーカスダイヤル18は、前
述の視度調整機能を実行する場合だけでなく、従来から
の双眼鏡と同様にマニュアルでピントを合わせたいとき
にも使用できる。この場合、回転させると、左右鏡筒
1、2の対物レンズ群19が移動し、ピントを合わせる
ことができる。
【0032】ところで、上記実施例に係るAF機構付双
眼鏡の場合、AFユニット、電池、回路基板等の他、パ
ワーズーム機能の場合の駆動系、物体までの距離測定ユ
ニット等を、そのまま全て鏡筒1、2の周囲に配置した
場合、必然的に外形形状が大きくなり、デザイン的にも
不利となる嫌いがある。
【0033】そこで、例えば図8に示すように、光学系
の特性を生かして左右鏡筒1、2の形状に工夫を加える
ようにすることで、上記のような不具合を改善すること
ができる。すなわち、一般に双眼鏡においては、対物レ
ンズから正立プリズムまでの光束について言えば、これ
は収束光であるため、光学的有効範囲(有効径)は対物レ
ンズ径より小さくなる部分が生じる。その小さくなる部
分を利用して効率よく上記のようなユニットを配置する
のである。
【0034】図8に示す光学系は、対物レンズ群19、
像反転プリズム20及び接眼レンズ群21により構成さ
れるもので、この場合、光束Bは像反転プリズム20に
向かうに従って収束してくるため、該プリズム20への
入射面付近における鏡筒1、2の径は小さくて済む。
【0035】具体的には、左右鏡筒1、2を、前端側の
対物レンズ保持筒部26と、後端側の接眼レンズ保持筒
部27との間に、これらの保持筒部26、27に対して
凹入した外形形状を有する像反転プリズム保持枠部28
を連続形成した構成とし、この保持枠部28の外周面上
に自動合焦機構の構成要素や電池室10を配設すること
により、デザイン的に自由度がある構成としている。
【0036】図8に示す例では、該像反転プリズム保持
枠部28上に電池室10を配設している。この場合、短
い電池を使用するタイプのものでは、該保持枠部28の
凹入部分に落ち込ませた形として、鏡筒からの突出を可
及的に小さくすることが可能となる。また、長い電池を
使用するタイプのものでは、同図に示すように、該保持
枠部28を光軸に対して傾斜させることにより、双眼鏡
の外観を先端部から流線的に立ち上げることができ、デ
ザイン的に優れたものとなる。
【0037】また、図9に示すように、像反転プリズム
保持枠部28上に合焦検出モジュール8を配設してもよ
く、さらに、図10に示すように保持枠部28の凹入部
周囲に回路基板29を配設するようにしてもよい。な
お、このように像反転プリズム保持枠部28として凹入
形状部分を鏡筒の中間部に設けたものの場合、双眼鏡に
限らず、単眼鏡に適用しても有効なものとなる。
【0038】ところで、上記実施例に示すような一軸式
のAF機構付双眼鏡の場合、自動合焦機構やモータ等の
構成要素を両鏡筒1、2にバランスよく配置すること
で、外観デザインや操作性を損なうことなくコンパクト
化が可能であると言えるが、これを例えば図11に示す
ように、円筒型鏡筒1、2に適用して、その周囲にAF
測距ユニット30やモータ9、さらには厚みのある電池
室10等を配置したものとすると、諸所にデッドスペー
ス等が生じたりして、スペース効率に優れた配置とする
にも自ずと限度がある。
【0039】そこで、このような場合等においては、電
池室10を眼幅軸3に配設することにより、外観デザイ
ンや操作性の優れた製品を実現することが可能となる。
図12及び図13は本発明の他の実施例として、電池室
10を眼幅軸3内に収納したものを示している。
【0040】この場合、左鏡筒1と右鏡筒2はそれぞれ
左右の光学系を支持する軸受片4、5を介して眼幅軸3
に連結されており、また、眼幅軸3はピン31により右
鏡筒2に対して回転が規制されている。左鏡筒1の端面
部32と、右鏡筒2の端面部31との間にはワッシャ3
4を介在させてあり、眼幅ネジ35を締め込むことによ
り左鏡筒端面部32、右鏡筒端面部33、ワッシャ34
の間に摩擦力が発生して、眼幅調整操作をやりやすくで
きるような公知の構成となっている。
【0041】眼幅軸3の内部にはプラス端子36を取り
付けた絶縁のための電池ホルダー37が嵌合しており、
プラス端子36にはリード線38が半田付けされ、図1
2に示すように、右鏡筒2の内部へ配線されている。そ
して、電池蓋11を閉めると、電池Aのマイナス極と接
触し、眼幅軸3を介してマイナス端子39に半田付けさ
れたリード線40により右鏡筒2の内部へと配線され
る。
【0042】なお、これらのリード線等は配線キャップ
41により外部から見えないように保護されている。ま
た、本実施例の電池Aの用途としては、AF機構に限ら
れるものではなく、その他、例えばオートズーム、パワ
ーフォーカス、距離計等の駆動電源として使用されるも
のとしてもよい。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
よるときは、焦点検出モジュール及びレンズ駆動モータ
をそれぞれ一方の鏡筒の周りに配設するとともに、電池
室を他方の鏡筒の周りに配設したものとしたので、左右
の鏡筒の形状及び重量バランスを適正化することができ
る。
【0044】請求項2によるときは、左右の鏡筒を、前
端側の対物レンズ保持筒部と後端側の接眼レンズ保持筒
部間に、これらの保持筒部に対して凹入した外形形状を
有する像反転プリズム保持枠部を連続形成した構成と
し、且つ、該保持枠部の外周面上に自動合焦機構の少な
くとも一部または電池室を配設したものとしたので、凹
凸が抑制され、デザイン的にも優れた全体形状を実現す
ることができる。
【0045】請求項3によるときは、眼幅軸に電池室を
設けているので、電池室を別に設ける必要がなく、左右
対称形状のバランス性に優れ、また、デザインの自由度
の大きい双眼鏡を実現することができる。
【0046】以上要するに、請求項1〜請求項3のいず
れにおいても、一軸式AF機構付双眼鏡に適用した場
合、左右対称のデザインが可能となり、左右どちらの手
でも保持が可能となるうえ、一方の鏡筒が他方の鏡筒に
比して極端に大きくなることがなく、保持しやすいデザ
インが可能となるなど、従来に見られない優れた効果を
発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例構成を対物レンズ側から見た
斜視図。
【図2】 同じく接眼レンズ側から見た斜視図。
【図3】 メインスイッチダイヤルの正面図。
【図4】 第1実施例構成を概略的に示す平面透視図。
【図5】 同じく正面透視図。
【図6】 図5の切断線A−Aに沿う概略断面図。
【図7】 図5の切断線B−Bに沿う概略断面図。
【図8】 異なる態様の鏡筒における電池室の配置例を
示す断面図。
【図9】 異なる態様の鏡筒におけるAFユニットの配
置例を示す断面図。
【図10】 異なる態様の鏡筒における回路基板の配置
例を示す断面図。
【図11】 異なる態様の配置例を示す斜視図。
【図12】 本発明の他の実施例における眼幅軸周辺を
示す要部断面図。
【図13】 その正面図。
【図14】 従来例を模式的に示す正面図。
【図15】 他の従来例を模式的に示す正面図。
【図16】 さらに他の従来例を模式的に示す正面図。
【符号の説明】 1 左鏡筒 2 右鏡筒 3 眼幅軸 8 合焦検出モジュール 9 自動合焦用モータ(レンズ駆動モータ) 10 電池室 19 対物レンズ群 20 像反転プリズム 21 接眼レンズ群 26 対物レンズ保持筒部 27 接眼レンズ保持筒部 28 像反転プリズム保持枠部 29 回路基板
フロントページの続き (72)発明者 石原 尚紀 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 谷尻 靖 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 長野 晴行 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 石田 岩央 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ対物レンズ、像反転プリズム及
    び接眼レンズを保持した左右一対の鏡筒と、焦点検出モ
    ジュールと、焦点検出モジュールにより発生した検出結
    果に基づいて前記各鏡筒内の所定のレンズを駆動させる
    レンズ駆動モータと、レンズ駆動モータの電源としての
    電池を収納する電池室とを備えた双眼鏡において、前記
    焦点検出モジュール及びレンズ駆動モータがそれぞれ一
    方の鏡筒の周りに配設されているとともに、前記電池室
    が他方の鏡筒の周りに配設されていることを特徴とする
    双眼鏡。
  2. 【請求項2】 それぞれ対物レンズ、像反転プリズム及
    び接眼レンズを保持した左右一対の鏡筒と、焦点検出モ
    ジュール、焦点検出モジュールにより発生した検出結果
    に基づいて前記各鏡筒内の所定のレンズを駆動させるレ
    ンズ駆動モータ、及び電気回路基板を含む自動合焦機構
    と、前記レンズ駆動モータの電源としての電池を収納す
    る電池室とを備えた双眼鏡において、前記左右の鏡筒は
    前端側の対物レンズ保持筒部と後端側の接眼レンズ保持
    筒部間に、これらの保持筒部に対して凹入した外形形状
    を有する像反転プリズム保持枠部を連続して形成してな
    り、且つ、該保持枠部の外周面上に前記自動合焦機構の
    少なくとも一部または電池室が配設されていることを特
    徴とする双眼鏡。
  3. 【請求項3】 左右の鏡筒と、該左右の鏡筒を互いに接
    近、離間する方向に一定角度範囲回動自在に枢支した眼
    幅軸と、焦点検出モジュールと、焦点検出モジュールに
    より発生した検出結果に基づいて前記各鏡筒内の所定の
    レンズを駆動させるレンズ駆動モータと、レンズ駆動モ
    ータの電源としての電池を収納する電池室とを備えた双
    眼鏡において、前記眼幅軸に電池室を設けたことを特徴
    とする双眼鏡。
JP19312694A 1994-08-17 1994-08-17 双眼鏡 Pending JPH0862505A (ja)

Priority Applications (1)

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CN109901282A (zh) * 2019-04-24 2019-06-18 天津阿尔戈斯科技发展有限公司 一种双筒夜视仪

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