JPH086233Y2 - 焼成用台車の棚組構造 - Google Patents

焼成用台車の棚組構造

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JPH086233Y2
JPH086233Y2 JP1991018760U JP1876091U JPH086233Y2 JP H086233 Y2 JPH086233 Y2 JP H086233Y2 JP 1991018760 U JP1991018760 U JP 1991018760U JP 1876091 U JP1876091 U JP 1876091U JP H086233 Y2 JPH086233 Y2 JP H086233Y2
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JP
Japan
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firing
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JP1991018760U
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山田  勉
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NGK Insulators Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は例えばトンネル炉により
各種のセラミック製品を焼成する場合等に使用される焼
成用台車の棚組構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばトンネル炉等により各種の
セラミック製品を焼成する場合に使用される焼成用台車
は、その上面に例えばSiC 質の耐火物からなる支柱を立
てて同材質の棚板を載せ、更に支柱を立てて棚板を載せ
ることを繰り返して6〜8段程度の棚組を形成し、その
棚板上に被焼成品を載置して焼成を行っている。
【0003】ところが単に支柱と棚板を積み上げるだけ
では不安定であるため、従来から支柱と棚板との間には
「たたら」と呼ばれるシャモットと粘土とを混合した不
定形耐火物を挟み、両者間になじみを与えながら棚組を
行っていた。またこの「たたら」は炉内に通すと焼成時
の熱により反応し、棚板および支柱と焼結して強固な棚
組構造となるため、焼成用台車をトンネル炉内で間歇的
に移動させても棚組構造が崩れるおそれのないものであ
る。
【0004】しかし数十回程度焼成を繰り返すと被焼成
物の重量により棚板が次第に反ってくるので、棚組を分
解して組直す必要がある。このときにはハンマーで叩い
て棚板および支柱と焼結固着している「たたら」を除去
するのであるが、「たたら」は棚板や支柱と強固に焼結
固着しているために強く叩く必要があり、このためにそ
の衝撃で棚板や支柱が欠けたり割れたりし、再使用でき
なくなるものがあった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案は上記した従来
の問題点を解決して、棚板と支柱との分解が容易であ
り、しかも使用中は安定して崩れるおそれのない焼成用
台車の棚組構造を提供するために完成されたものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本考案は、焼成用台車の上面に支柱と棚板
とを多段に組み立てた焼成用台車の棚組構造において、
少なくとも下段部の支柱と棚板との間に、セラミックフ
ァイバーに無機質バインダーを含浸させたシートを介在
させたことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】本考案の焼成用台車の棚組構造においては、セ
ラミックファイバーに無機質バインダーを含浸させたシ
ートが支柱と棚板との間になじみを与え、また無機質バ
インダーが強い粘着性を持つので、安定した棚組みを行
うことができる。そしてこのシートはトンネル炉を通し
て焼成すると表面の硬化した弾力性のあるものとなる
が、従来の「たたら」のように棚板等と焼結反応するこ
とがなく固着するおそれはないため、棚組を分解すると
きには容易に除去することができ、支柱や棚板を損傷す
ることなく棚組の分解が可能である。
【0008】以下に本考案を図示の実施例とともに更に
詳細に説明する。図1において、1は焼成用台車、2は
その上面に垂直に置かれた例えばSiC 質の耐火物からな
る多数の支柱、3はこれらの支柱2の上に水平に置かれ
たSiC 質の棚板である。図示のように実施例では8段の
棚組構造となっている。
【0009】このような棚組構造の支柱2と棚板3との
間には、セラミックファイバーに無機質バインダーを含
浸させたシート4が挟まれている。セラミックファイバ
ーとしてはアルミナ−シリカ系のものが用いられ、また
無機質バインダーとしては水ガラスのような粘着性のあ
るコロイド状のものが用いられる。実施例では厚みが約
3mm程度のシートが使用されている。このシートは含
浸された無機質バインダーにより使用前は湿潤状態にあ
り、ナイフやはさみにより支柱2の上下面の大きさに合
わせて切断して用いられる。なおシート4は全段に使用
してもよいが、主として負担荷重の大きい棚組構造の下
段部に用いるものとする。
【0010】上記のシート4を介在させて棚組を行う
と、セラミックファイバーの弾力性により棚板3が支柱
2の上下面とうまくなじんで平行を出し易いうえ、これ
に含浸されている無機質バインダーの強い接着力により
強固な棚組構造とすることができる。従ってこの棚組構
造の棚板3上に被焼成品を載せ、焼成用台車1を炉内に
入れて移動させた場合にも、移動時の衝撃等により棚組
構造が崩れたりする心配はない。なお焼成の際の熱によ
り無機質バインダー中の水分は蒸発してシート4は表面
が硬化するが、耐熱性のセラミックファイバーによって
弾力性が失われることはなく、棚組を安定して支えるこ
とができるものである。また前述のように、数十回程度
焼成を繰り返すと次第に棚板3が反ってくるので棚組を
分解する必要が生じるが、本考案に用いられたシート4
は従来の「たたら」のように支柱2や棚板3と焼結固着
することがなく、容易に棚組の分解を行うことができ
る。従って分解の際に支柱2や棚板3を損傷させること
がなく、これらを繰り返して使用することが可能とな
る。
【0011】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、本考案
の焼成用台車の棚組構造においてはセラミックファイバ
ーに無機質バインダーを含浸させたシートを支柱と棚板
との間に介在させたので、無機質バインダーの持つ粘着
性により使用中は安定して崩れるおそれがなく、しかも
従来の「たたら」のように棚板や支柱と焼結固着しない
ので棚組の分解が容易で支柱や棚板を損傷するおそれの
ない利点を有するものである。よって本考案は従来の問
題点を解消したものとして、その実用的価値は極めて大
きいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す正面図である。
【図2】本考案の実施例を示す平面図である。
【図3】本考案の要部を示す正面図である。
【符号の説明】
1 焼成用台車 2 支柱 3 棚板 4 シート

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼成用台車の上面に支柱と棚板とを多段
    に組み立てた焼成用台車の棚組構造において、少なくと
    も下段部の支柱と棚板との間に、セラミックファイバー
    に無機質バインダーを含浸させたシートを介在させたこ
    とを特徴とする焼成用台車の棚組構造。
JP1991018760U 1991-03-04 1991-03-04 焼成用台車の棚組構造 Expired - Lifetime JPH086233Y2 (ja)

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JPH04110398U JPH04110398U (ja) 1992-09-24
JPH086233Y2 true JPH086233Y2 (ja) 1996-02-21

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5343713A (en) * 1976-09-30 1978-04-20 Ibigawa Electric Ind Co Ltd Refractory heattinsulating composite articles of ceramic fiber
JPH0625831Y2 (ja) * 1988-07-02 1994-07-06 日本碍子株式会社 焼成用台車の棚組装置

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JPH04110398U (ja) 1992-09-24

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