JP2537438B2 - 熨斗瓦の焼成方法 - Google Patents

熨斗瓦の焼成方法

Info

Publication number
JP2537438B2
JP2537438B2 JP3203588A JP20358891A JP2537438B2 JP 2537438 B2 JP2537438 B2 JP 2537438B2 JP 3203588 A JP3203588 A JP 3203588A JP 20358891 A JP20358891 A JP 20358891A JP 2537438 B2 JP2537438 B2 JP 2537438B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tile
tiles
shelf
roof tile
supporting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3203588A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH061649A (ja
Inventor
親政 佐々木
庄司 竹本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TONO YOGYOSHO JUGEN
TOSERA ENJINIARINGU KK
Original Assignee
TONO YOGYOSHO JUGEN
TOSERA ENJINIARINGU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TONO YOGYOSHO JUGEN, TOSERA ENJINIARINGU KK filed Critical TONO YOGYOSHO JUGEN
Priority to JP3203588A priority Critical patent/JP2537438B2/ja
Publication of JPH061649A publication Critical patent/JPH061649A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2537438B2 publication Critical patent/JP2537438B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Furnace Charging Or Discharging (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は熨斗瓦を焼成する方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】屋根瓦は平瓦、熨斗瓦等様々な形状のも
のがあり、数種類の瓦が使用場所に応じて使い分けられ
ている。成形、旋釉、乾燥した瓦素子を棚板れんがの上
に積載し、これを焼成台車上に設置してトンネルキルン
内で焼成している。トンネルキルンには予熱帯、焼成
帯、冷却帯が設けられ、多数の台車が次々に送られ、多
数の屋根瓦の焼成が連続的に行われる。
【0003】種々の屋根瓦のうち最も使用量が多い平瓦
は、支持材なしで立てることができる形状をしている。
従って、棚板れんがの上に等間隔で立積みすることによ
り焼成している。一方、棟などに使用される熨斗瓦は、
平瓦のように自立させることができない形状である。こ
のため、従来は、等間隔で支持ピンを設けた棚板れんが
を用いて熨斗瓦の焼成を行っている。すなわち、棚板れ
んがに設けた2本又は2組の支持ピンの間に熨斗瓦を挿
入し、この支持ピンによって熨斗瓦が倒れないように支
持積載するのである。なお、通常は棚板れんがに2本の
溝を設け、溝内に耐熱製の丸棒を配置している。そし
て、丸棒の上に熨斗瓦を積載し、棚板れんがから少し浮
かせた状態で焼成するのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、平瓦の焼成工程
では、瓦素地の台車への積み込みおよび荷おろし作業
は、積み込みおよび荷おろし装置によって自動化されて
いる。しかし、熨斗瓦の焼成工程では多数の支持ピンが
障害となって、積み込み及び積みおろし作業を自動化す
ることができず、専ら手作業に頼っている。
【0005】手作業による熨斗瓦の積み込み及び積みお
ろし作業は、狭い支持ピン間に熨斗瓦を一枚づつ挿入
し、また取り出す作業であり、しかもこれが台車上で行
なわれる。このため作業は煩雑なものとなり釉薬面にき
ずをつけたり、支持ピンを損傷したり、また荷おろし時
には、熨斗瓦と支持ピンとが釉薬で接着し易くなる。さ
らに、作業場は台車の余熱により暑く、しかも台車近く
での窮屈な作業環境は苛酷かつ危険をともなうものであ
って、熨斗瓦の積み込み及び積みおろし作業においても
自動化が強く望まれている。
【0006】この発明は、前述したような従来技術の問
題点を解消し、積み込み及び積みおろし作業を機械化・
自動化可能にして省力化を計るとともに、作業の危険性
並びに作業環境を改善することができる熨斗瓦の焼成方
法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は熨斗瓦16を支
持するための耐熱製の支持部材13を3個並べて棚板れ
んが11に設置し、中央の支持部材13の支持部が他の
支持部材13の支持部より1.5〜2.5mm高くなる
ようにし、熨斗瓦16の少なくとも一方の端面に5〜8
度の傾斜を有する凹所17を設け、この凹所17が中央
の支持部材13の支持部で支えられるようにし、熨斗瓦
16を鉛直線に対して湾曲内面方向に3〜5度の角度で
傾けた状態で自立させて焼成することを特徴とする熨斗
瓦の焼成方法を要旨としている。
【0008】
【作用】支持ピンを用いずに熨斗瓦を自立させて焼成を
行うので、積み込み及び積みおろし作業を自動化でき
る。
【0009】中央の支持部材の支持面が他の支持面より
1.5〜2.5mm高くなるようにし、熨斗瓦端面の凹
所の傾斜角を5〜8度に設定し、熨斗瓦を棚板れんがに
積載した時に鉛直線に対して湾曲内面方向に3〜5度傾
くようにすることによって、最も安定した状態で熨斗瓦
を自立させることができる。このため、通常の台車のゆ
れで熨斗瓦が倒れることはない。
【0010】前記3つの値が前記範囲内にない場合には
熨斗瓦を安定して自立させることができない。つまり、
3つの条件の相乗作用によって最適な状態で自立させる
ことができるのである。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0012】図1は熨斗瓦16を台車10に設定した状
態を示す斜視図である。図2は熨斗瓦16を棚板れんが
11に積載した状態を示す斜視図である。
【0013】台車10は車輪9を有し、トンネルキルン
(図示せず)内に敷かれたレール8の上を走行可能な構
成になっている。台車10の上には複数の足12が設け
られ、足12の上に棚板れんが11が置かれている。こ
の台車10には棚板れんが11が4枚設置できるが、よ
り大型の台車10を用いればさらに多くの棚板れんが1
1を設置することができる。
【0014】棚板れんがは高アルミナ質材料で形成さ
れ、寸法は例えば440×220×40mmとする。棚
板れんが11の表・裏面には長手方向に沿ってそれぞれ
3本の溝20が設けてある。裏面の溝20は、表面が釉
薬などで汚染されて使用不可になった時に、裏面も使用
できるように設けたものである。中央の溝は一方の溝の
側に少し片寄らせて、例えば中心線から15mm片寄ら
せて配置してある。左右の溝の間隔は例えば190mm
とする。中央の溝は左右の溝にくらべて少し浅めに、例
えば1.5mm浅めに設定してある。従って、溝20に
支持部材、例えば耐熱製丸棒13を設定した場合に、中
央の丸棒13の支持部は左右の丸棒よりも1.5mmだ
け高くなる。支持部とは、実際に瓦を支持する部分であ
り、丸棒の場合には最上部付近に相当する。丸棒13は
例えば直径10mm、長さ400mmのものを用いる。
【0015】熨斗瓦16は一般に図2に示すごとき形状
で製造されるが、中心線19は工事現場においてハンマ
ーで2分割して使用できるように設けてある。また凸部
18は使用中の引掛りとするためのものである。
【0016】図3に拡大されて示してあるように、熨斗
瓦16の上下の端面には凹所17が設けてある。凹所1
7は端面の中央部に所定の幅で形成してある。凹所17
は熨斗瓦16の湾曲面の内側方向に1〜15mmを残し
て22傾斜しており、その勾配は例えば1/10に設定
する。
【0017】熨斗瓦16を棚板11の上に積載すると、
熨斗瓦下端面の両側部分が左右の丸棒13によって支持
され、凹所17は中央の丸棒13に支持される。そし
て、熨斗瓦16は湾曲内面方向に少し傾斜し、例えば鉛
直線に対して4度傾いて自立する。
【0018】棚板れんが11の両端部にはセラミック製
の倒れ止めピン21が2本づつ固定してある。倒れ止め
ピン21の作用によって、何らかの原因で台車に衝撃力
が働いた場合にも、熨斗瓦16が将棋倒しになることは
ない。しかし、通常の台車のゆれでは、倒れ止めピン2
1は必要ない。
【0019】図2に示した積載方式を採用し、図1に示
した台車よりも大型の台車を用いて、熨斗瓦の焼成実験
を行った。1枚の棚板れんがに熨斗瓦を11枚積載し、
全部で15枚の棚板れんがを台車に設置した。棚板れん
がは3行×5列に配置した。積載した熨斗瓦は全部で1
65枚であった。
【0020】他方、従来例として、支持ピンを多数設け
た棚板れんがに熨斗瓦を積載して焼成を行った。棚板れ
んがの寸法は実施例と同じであるが、多数の支持ピンを
設けたため1枚の棚板には熨斗瓦を8枚しか積載できな
かった。この棚板れんがには溝を2本設け、そこに耐熱
性丸棒を2本設定した。また、支持ピンを設けたので、
倒れ止めピンは設けなかった。
【0021】前述した実験例と従来例に関して同様の条
件で焼成を行った。従来例では熨斗瓦の自動積み込み及
び積みおろしが不可能であり6名の作業員を要した。実
験例では自動化可能であり1名の作業監視員のみで焼成
作業を行うことができた。
【0022】
【発明の効果】本発明は、熨斗瓦16を支持するための
耐熱製の支持部材13を3個並べて棚板れんが11に設
置し、中央の支持部材13の支持部が他の支持部材13
の支持部より1.5〜2.5mm高くなるようにし、熨
斗瓦16の少なくとも一方の端面に5〜8度の傾斜を有
する凹所17を設け、この凹所17が中央の支持部材1
3の支持部で支えられるようにし、熨斗瓦16を鉛直線
に対して湾曲内面方向に3〜5度の角度で傾けた状態で
自立させて焼成することを特徴とする熨斗瓦の焼成方法
を要旨としているので、従来自動化できず手作業で行っ
ていた熨斗瓦の積み込み及び積みおろし作業を自動化で
きる。従来は、積み込み及び積みおろし作業で6名の作
業員を必要としていたが、自動化によって監視員1名の
みで焼成を行うことができ、省力化がはかれる。また、
熨斗瓦を最適なバランスで自立させるため、通常の台車
のゆれで熨斗瓦が倒れる可能性は全くない。さらに棚板
れんが上で多数の支持ピンを必要としないため、積載効
率を約30%上げることができる。
【0023】なお、本発明は前述の実施例に限定されな
い。例えば棚板れんがの形状、肉厚等は様々に変形可能
である。また、支持部材は丸棒でなく断面多角形の角棒
や断面半円形の棒でもよく、その場合には棚板れんがの
溝は省略可能である。支持部材は4本以上設けてもよ
い。さらに熨斗瓦の形状も様々に変形可能である。凹所
は片方の端面のみに設けてもよい。また端面の両端部又
は端面全体に凹所を設けることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法により熨斗瓦を台車に設定した状
態を示す斜視図。
【図2】本発明の方法により熨斗瓦を棚板れんがに積載
した状態を示す斜視図。
【図3】図2に示した棚板れんがの凹所を示す拡大斜視
図。
【符号の説明】
10 台車 11 棚板れんが 13 支持部材 16 熨斗瓦 17 凹所 18 突起 20 溝 21 倒れ止めピン

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熨斗瓦(16)を支持するための耐熱製
    の支持部材(13)を3個並べて棚板れんが(11)に
    設置し、中央の支持部材(13)の支持部が他の支持部
    材(13)の支持部より1.5〜2.5mm高くなるよ
    うにし、熨斗瓦(16)の少なくとも一方の端面に5〜
    8度の傾斜を有する凹所(17)を設け、この凹所(1
    7)が中央の支持部材(13)の支持部で支えられるよ
    うにし、熨斗瓦(16)を鉛直線に対して湾曲内面方向
    に3〜5度の角度で傾けた状態で自立させて焼成するこ
    とを特徴とする熨斗瓦の焼成方法。
JP3203588A 1991-07-19 1991-07-19 熨斗瓦の焼成方法 Expired - Lifetime JP2537438B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3203588A JP2537438B2 (ja) 1991-07-19 1991-07-19 熨斗瓦の焼成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3203588A JP2537438B2 (ja) 1991-07-19 1991-07-19 熨斗瓦の焼成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH061649A JPH061649A (ja) 1994-01-11
JP2537438B2 true JP2537438B2 (ja) 1996-09-25

Family

ID=16476564

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3203588A Expired - Lifetime JP2537438B2 (ja) 1991-07-19 1991-07-19 熨斗瓦の焼成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2537438B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4732709B2 (ja) 2004-05-20 2011-07-27 株式会社半導体エネルギー研究所 シフトレジスタ及びそれを用いた電子機器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH061649A (ja) 1994-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8133049B1 (en) Modular refractory support system
CA1231827A (en) Kiln car furniture module(s)
JPH10503581A (ja) キルン・ファーニチュアの柱の設計
JP2537438B2 (ja) 熨斗瓦の焼成方法
US4721460A (en) Tile firing support structure
US2208734A (en) Pottery support for glaze firing
US3045616A (en) Suspended refractory roof
US3681817A (en) Supporting structures for use in firing pottery
US3370557A (en) Supports for roof and the like
US4148165A (en) Fire brick unit
GB2183805A (en) Kiln furniture
US3073264A (en) Furnace roof suspended by interconnected brick hanger extensions
JPH06159949A (ja) 瓦焼成用コンテナ
JPS595840Y2 (ja) 瓦焼成用台車
JPH0712880Y2 (ja) 焼成炉の棚組み用支柱
JPS5835998Y2 (ja) 瓦焼成用治具
JP5091547B2 (ja) 棚組み構造
JPS595839Y2 (ja) ノシ瓦焼成用スペ−サ−櫛歯
JPH0618237Y2 (ja) タイル焼成用の匣鉢
KR920004152Y1 (ko) 소성물 받침장치
JPH03267688A (ja) 焼成台車への瓦の積み込み方法
JPH0434397Y2 (ja)
JP3685450B2 (ja) 平板状陶磁器焼成用窯道具の受台
JP2862974B2 (ja) セラミック製品の焼成方法及び焼成用治具
JPS6027920Y2 (ja) ノシ瓦焼成用スペ−サ−櫛歯