JP2862974B2 - セラミック製品の焼成方法及び焼成用治具 - Google Patents

セラミック製品の焼成方法及び焼成用治具

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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、コーナータイル等、断面く字形等の屈曲部
を有するセラミック製品を焼成する方法及びその焼成用
治具に関する。
(従来の技術) 例えば、ビル等の外壁の角部に取付けられるコーナー
タイルは、第7図に示すように断面く字形であって、略
直角に屈曲する屈曲部Aを有する。これを焼成するに際
し窯炉内に支持する方法としては、実開昭63−69999号
公報に示されたものがある。これは、第8図に示す通
り、窯炉内に多段に積み上げられるH型匣鉢1の上に三
角柱状の受台2を載せ、更にその各受台2に施釉された
被焼成品たるコーナータイル3を被せるよう重ねること
によってこれを支持するものである。
(発明が解決しようとする課題) ところが、上述の方法では、コーナータイル3の裏面
全域が受台2に接触するため、コーナータイル3に施し
た釉薬3aが受台2の表面に付着し、焼成後に、釉薬3aが
受台2に固着してしまう。このため、コーナータイル3
を受台2から外す際に、釉薬3aが局部的に欠けることが
あり、そのような欠損がコーナータイル3の外から見え
る部分に及べば、不良品となって歩留りの低下を招くと
いう問題がある。このような問題を避けるには、コーナ
ータイル3の端面部(第7図中Bにて示す)には釉薬を
施さないようにしておかねばならず、品質が悪くなって
しまう。また、H型匣鉢1の上に更にいくつかの受台2
を重ねるようにしているから、全体の熱容量が相当に大
きくなり、熱エネルギーの利用効率を十分に高めること
ができないという欠点もある。しかも、長尺のコーナー
タイル3を焼成しようとすれば、H型匣鉢1や受台2も
それに応じて大形化することになり、焼成用治具全体の
熱容量が一層大きくなる上、燃焼ガスの流れが妨げられ
て温度分布が不均一になり易く、焼成のむらが生じて一
層歩留りを悪化させる原因になる。
そこで、本発明の目的は、被焼成品の広い範囲に施釉
してもその釉薬が焼成用治具に付着する虞がなく、しか
も、熱容量を小さく抑えることができると共に、窯炉内
の温度分布もできるだけ均一化できるセラミック製品の
焼成方法及び焼成用治具を提供するにある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明に係る焼成方法は、断面く字形等の屈曲部を有
するセラミック製の被焼成品を窯炉内で焼成する方法で
あって、窯炉内に断面が略角型であって長尺な中空パイ
プを横に延びるように架設し、この中空パイプの曲面状
をなす部分に前記被焼成品が接するように前記中空パイ
プに前記被焼成品を被せるように掛けてその中空パイプ
が被焼成品の屈曲部の内側に位置する形態で被焼成品を
支持するところに特徴を有する。
また、本発明の焼成用治具は、断面く字形等の屈曲部
を有するセラミック製の被焼成品を窯炉内で焼成するた
めの治具であって、断面が略角型であって長尺な中空パ
イプ状をなし、前記窯炉内に横に延びるように架設さ
れ、被せるように掛けられた前記被焼成品をその屈曲部
の内側に位置して支持すると共に、その被焼成品に接す
る部分が曲面状に形成されているところに特徴を有す
る。
(作用) 上記手段の焼成方法によれば、中空パイプは被焼成品
の屈曲部の内側に位置して被焼成品を受け支えるらか
ら、被焼成品に施された釉薬は屈曲部の外側では治具に
接触しない。このため、釉薬が治具に固着してしまう虞
はない。また、窯炉内に長尺な中空パイプを横に延びる
ように架設するだけで被焼成品を支持することができる
から、治具の総熱容量は、H型匣鉢や受台を使用する第
8図に示した方法に比べて小さくなり、熱エネルギーの
有効利用を図ることができる。しかも、長尺な中空パイ
プを使用するから、長尺な被焼成品を支持するのにも好
適する。さらに、窯炉内にはパイプを架設するだけであ
るから、燃焼ガスの流れがよくなり、温度分布が均一化
される。さらにまた、中空パイプに被焼成品を被せるよ
うに掛けたとき、被焼成品は中空パイプの曲面状をなす
部分に接するため、被焼成品の屈曲部の屈曲角度に応じ
てパイプと被焼成品との接触点が変化するから、焼成時
に被焼成品に歪みを与えることがない。
また、上記手段の焼成用治具によれば、上述したと同
様に、釉薬の固着を防止できると共に熱エネルギーの有
効利用や窯炉内温度分布の均一化を図ることができるこ
とは勿論、さらに、被焼成品に接する部分が曲面状に形
成されていることから、被焼成品への接触点が被焼成品
の屈曲部の屈曲角度に応じて変化するから、焼成時にお
いて被焼成品に歪みを与えるとなくこれを受け支えるこ
とができるようになる。
(実施例) 以下本発明をトンネル窯におけるセラミック製品の焼
成方法に適用した一実施例について第1図ないし第3図
を参照して説明する。
被焼成品はビル等の外壁の角部に取付けられるコーナ
ータイル11であって、第1図にその断面を表して示すよ
うに断面が「く」字形をなし、屈曲部12は例えば60゜〜
90゜の角度で屈曲しており、その屈曲部12の両側の辺の
長さは例えば3cm〜10cmである。
さて、第2図および第3図に示す窯炉たるトンネル窯
13内には台車14が走行するようになっており、その例え
ば四隅部には耐火物製の支柱15が立設されている。これ
らの支柱15のうち前後方向(第2図中の左右方向として
示した台車14の走行方向をいう)に対をなす各2本間に
は上下多段に支持ビーム16が水平方向に延びて掛け渡さ
れている。この支持ビーム16は炭化珪素系、ムライト系
或いはコージライト系の耐火物によって形成され、中空
パイプ状をなす。また、これらの左右に対をなす各支持
ビーム16間には、本発明にいう焼成用治具に相当する受
けびビーム17が多数本水平方向に延びるように架設され
ている。この受けビーム17は、やはり炭化珪素系、ムラ
イト系或いはコージライト系の耐火物によって形成さ
れ、断面が略四角形で肉厚が例えば3mm〜5mmの中空パイ
プ状をなし、上部の2つの隅部は第1図に示すように曲
面状に角を取った形状に成形されている。
さて、前述のコーナータイル11を焼成するには、施釉
した各コーナータイル11を受けビーム17に被せるように
掛けて並べればよい。各コーナータイル11には、第1図
に符号「18」を付して示したように、コーナータイル11
の外側面、端面及び内側面の一部に連続して施してお
く。すると、受けビーム17はコーナータイル11の屈曲部
12の内側に位置してこれを受け支えるようになるから
(第1図参照)、受けビーム17と釉薬18とは接触しな
い。従って、焼成後にコーナータイル11の釉薬18が受け
ビーム17に固着してしまうことはなく、釉薬18の欠損等
の問題を生ずることはない。また、コーナータイル11の
端面部を覆うように釉薬層18を形成することができるか
ら、タイルとしての品質を高めることができる。
また、本実施例によれば、第5図に示したH型匣鉢1
と受台2とを組合わせて利用する従来の焼成方法に比
べ、中空のパイプ群により治具が構成されているから、
全体の熱容量が小さくなり、焼成のための熱エネルギー
を有効に利用できるようになって燃料費を少なくするこ
とができる。ちなみに、被焼成品以外の蓄熱物はコーナ
ータイル1個辺り従来は2〜3Kgであったところ、本実
施例では、約1Kgに減らすことができた。しかも、窯炉
内に中空のパイプ群が組立てられている構造であって燃
料ガスが活発に流れるようになるから、炉内の温度分布
が改善される。ちなみに、炉内の温度分布のばらつきが
従来50℃〜300℃であったところ、本実施例では10℃〜5
0℃と大きく改善された。このことは、被焼成品の焼成
むらをなくすことを意味し、歩留りの向上を可能にでき
ることを意味する。更には、パイプ状の受けビーム17に
て各コーナータイル11を受けるようにしているから、長
尺な製品の焼成に好適し、従来はH型匣鉢1や受台2の
寸法上の制約によって長さが最大30cmのコーナータイル
しか焼成できなかったところ、本実施例の方法によれ
ば、最大2mの長さのコーナータイル11を焼成することが
できるようになった。
また、本実施例では、受けビーム17のうちコーナータ
イル11に接触する部分が曲面になっているため、受けビ
ーム17がコーナータイル11に接触する部分はコーナータ
イル11の屈曲部12の屈曲角度に応じて変化し、屈曲部12
の角度がどのようなものであっても、焼成時において被
焼成品に歪みを与えることなくこれを受け支えることが
でき、寸法制度が良くなるという利点がある。更に、本
実施例によれば、受けビーム17の断面が略四角形状をな
しているから、前記受けビーム17を支持ビーム16の上に
載せるだけで一対の支持ビーム16間に架設することがで
き、受けビーム17を支持ビーム16間に架設するための特
別な部材が不要となる。その他、本発明は上記し且つ図
面に示す実施例限定されるものではなく、例えば中空パ
イプの断面形状としては三角やその他の多角形或いは長
円形であってもよい等、要旨を逸脱しない範囲内で種々
変更して実施することができるものである。
[発明の効果] 以上述べたように、本発明によれば、被焼成品に広い
範囲に施釉してもその釉薬が焼成用治具に付着する虞が
なく、しかも、熱容量を小さく抑えることができると共
に、窯炉内の温度分布もできるだけ均一化できるという
多くの優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本発明の一実施例を示し、第1図
は要部の縦断面図、第2図はトンネル窯内を示す縦断側
面図、第3図は同縦断正面図である。第4図はコーナー
タイルを示す斜視図、第5図は従来の焼成方法を示す縦
断面図である。 図面中、11はコーナータイル(被焼成品)、12は屈曲
部、13はトンネル窯(窯炉)、17は受けビーム(中空パ
イプ)、18は釉薬層である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】断面く字形等の屈曲部を有するセラミック
    製の被焼成品を窯炉内で焼成する方法であって、前記窯
    炉内に断面が略角型であって角部が曲面状をなす長尺な
    中空パイプを横に延びるように架設し、この中空パイプ
    の曲面状をなす部分に前記被焼成品が接するように前記
    中空パイプに前記被焼成品を被せるように掛けてその中
    空パイプが被焼成品の屈曲部の内側に位置する形態で被
    焼成品を支持することを特徴とするセラミック製品の焼
    成方法。
  2. 【請求項2】断面く字形等の屈曲部を有するセラミック
    製の被焼成品を窯炉内で焼成するための治具であって、
    断面が略角型であって長尺な中空パイプ状をなし、前記
    窯炉内に横に延びるように架設されて被せるように掛け
    られた被焼成品をその屈曲部の内側に位置して支持する
    と共に、被焼成品に接する部分が曲面状に形成されてい
    ることを特徴とするセラミック製品焼成用治具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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