JPH0862166A - 建築物の外壁剥離診断方法及びその装置 - Google Patents

建築物の外壁剥離診断方法及びその装置

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JPH0862166A
JPH0862166A JP20171894A JP20171894A JPH0862166A JP H0862166 A JPH0862166 A JP H0862166A JP 20171894 A JP20171894 A JP 20171894A JP 20171894 A JP20171894 A JP 20171894A JP H0862166 A JPH0862166 A JP H0862166A
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JP
Japan
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wall surface
temperature
peeling
building
wall
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Pending
Application number
JP20171894A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Senoo
誠 妹尾
Kazuya Sato
弌也 佐藤
Takeshi Hattori
毅 服部
Yoshio Sato
義男 佐藤
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Hitachi Ltd
Hitachi Building Systems Engineering and Service Co Ltd
Hitachi Building Systems Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Building Systems Engineering and Service Co Ltd
Hitachi Building Systems Engineering Co Ltd
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Publication date
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  • Investigating Or Analyzing Materials Using Thermal Means (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】外壁面の剥離を短時間でかつ精度良く診断でき
る建築物の外壁面剥離診断方法及びその装置を提供す
る。 【構成】診断対象領域の座標(Xi,Yj)を記憶する
(ステップ10)。加熱を開始する(ステップ20)。
時間間隔Δt毎に温度Tk(m,n)を読み込む(ステップ3
0)。ks 回測定後、温度測定を終了する(ステップ4
0)。加熱を終了する(ステップ50)。温度変化の度
合αk(m,n)を演算する(ステップ60)。αk(m,n)に基
づいて剥離を判定する(ステップ80)。剥離診断結果
を出力する(ステップ90)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物外壁の剥離を診
断する方法及び装置に係り、特にビル外壁の剥離を診断
するのに好適な建築物外壁の剥離診断方法及び装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】ビル外壁の剥離を検知する従来の技術と
して、赤外線を照射して外壁面を加熱し、温度センサー
で温度を測定して、外壁面の温度差から剥離を診断する
技術(例えば、特開昭60−211344号)、レーザー光を照
射して外壁面を加熱し、外壁面から放射される赤外線を
検出して、外壁面の温度分布から剥離を診断する技術
(例えば、特開昭62−98243 号)、反射鏡を用いて太陽
光を外壁面に照射し、外壁面の赤外線映像から剥離を診
断する技術(例えば、特開昭61−95221 号)が提案され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの従来例は、太
陽光線を直接または間接に照射するか、レーザー光線や
赤外線ヒーター等の人工光線を照射してビルの外壁面を
加熱し、外壁面の剥離の有無の判断に、外壁面の剥離部
と外壁面の健全部との温度差を用いる。
【0004】太陽光線を利用する場合、外壁面を均一に
加熱することができるので、剥離部と健全部との温度差
は、外壁面のどの部分でも均一である。しかし、剥離の
判断を行うのに十分な温度差を得るためには、外壁面が
十分に加熱されることが必要である。特に、外壁面の温
度を赤外線カメラで測定する場合、赤外線カメラの公称
温度分解能の5倍から10倍程度の温度差が必要なの
で、太陽光線を利用しての剥離診断は、通常、数時間か
かる。また、天候が悪く、太陽光線が十分に得られない
ときには、剥離診断を実施することができない。
【0005】人工光線の利用は、太陽光線の利用の上記
問題点を解消でき、天候を問わず、短い時間で外壁面を
十分に加熱できる。しかし、光源の種類や構造によって
は、外壁面を均一に加熱することは困難である。剥離部
と健全部との温度差が外壁面の部分により異なると、温
度差による剥離の判断は難しい。
【0006】本発明の目的は、外壁面の剥離を短時間で
かつ精度よく診断できる建築物の外壁面剥離診断方法及
びその装置を提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、より精度よく剥離を
判定できる建築物の外壁面診断方法及びその装置を提供
することにある。
【0008】本発明の他の目的は、外壁面の剥離をより
短時間に診断できる建築物の外壁面診断方法及びその装
置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記本発明の目的を達成
するために本発明の特徴は、外部から温度変化を与えた
外壁面の温度を測定し、前記温度変化の度合に基づいて
前記外壁面の剥離を判定することにある。
【0010】上記本発明の他の目的を達成する請求項2
の特徴は、前記温度変化の度合を、前記外壁面に与えら
れる熱エネルギーの強度で補正することにある。
【0011】上記本発明の目的を達成するための請求項
3の特徴は、外部から温度変化を与えた外壁面から放射
される赤外線の強度を測定し、前記赤外線強度の度合に
基づいて前記外壁面の剥離を判定することにある。
【0012】上記本発明の他の目的を達成する請求項4
の特徴は、前記赤外線強度の度合を、前記外壁面に与え
られる熱エネルギーの強度で補正することにある。
【0013】上記本発明の他の目的を達成する請求項5
の特徴は、前記外壁面を複数の診断対象領域に分割して
剥離の診断を行い、前記診断対象領域で得られた測定さ
れた温度変化の度合に基づいて前記他の診断対象領域の
剥離を判定することにある。上記本発明の目的を達成す
るための請求項6の特徴は、前記外壁面に外部から温度
変化を与える手段と、前記外壁面の温度を測定する温度
測定手段と、前記温度測定手段によって測定された温度
に基づいて得られた前記温度変化の度合に基づいて前記
外壁面の剥離を判定する剥離判定装置を備えることにあ
る。
【0014】上記本発明の目的を達成する請求項7の特
徴は、前記外壁面に外部から温度変化を与える手段と、
前記外壁面から放射される赤外線の強度を測定する赤外
線強度測定手段と、前記赤外線強度測定手段によって測
定された赤外線強度に基づいて得られた前記赤外線強度
の度合に基づいて前記外壁面の剥離を判定する剥離判定
装置を備えることにある。
【0015】
【作用】請求項1記載の本発明によれば、剥離の情報が
外壁面の温度差として現われるよりも、外壁面の温度変
化の度合として現われるほうが早いので、短時間でかつ
精度よく外壁面の剥離を判定することができる。
【0016】請求項2記載の発明によれば、外壁面の温
度変化の度合を外壁面に与えられる熱エネルギーの強度
に基づいて補正することにより、より精度の高い温度変
化の度合を求められるので、請求項1記載の発明より精
度よく外壁面の剥離を判定することができる。
【0017】請求項3記載の発明によれば、剥離の情報
が外壁面の温度差として現われるよりも、外壁面の赤外
線強度の度合として現われるほうが早いので、短時間で
かつ精度よく外壁面の剥離を判定することができる。
【0018】請求項4記載の発明によれば、外壁面の赤
外線強度の度合を外壁面に与えられる熱エネルギーの強
度で補正することにより、より精度の高い赤外線強度の
度合を求められるので、請求項3記載の発明より精度よ
く外壁面の剥離を判定することができる。
【0019】請求項5記載の発明によれば、外壁面を複
数の診断対象領域に分割して剥離の診断を行い、他の診
断対象領域で得られた温度変化の度合に基づいて他の診
断対象領域の剥離を判定することにより、各診断対象領
域について相対的な剥離の判定が行えるので、外壁面全
体の剥離診断に要する時間を更に短縮できる。
【0020】請求項6記載の発明によれば、剥離診断装
置が外壁面の温度差よりも早く剥離の情報をもたらす外
壁面の温度変化の度合に基づいて剥離を判定するので、
短時間でかつ精度よく外壁面の剥離を判定することがで
きる。
【0021】請求項7記載の発明によれば、剥離判定装
置が外壁面の温度差よりも早く剥離の情報をもたらす外
壁面の赤外線強度の度合に基づいて剥離を判定するの
で、短時間でかつ精度よく外壁面の剥離を判定すること
ができる。
【0022】
【実施例】本発明者は、外壁面を加熱すると、剥離部は
健全部に比べて外壁面の温度上昇の度合が大きく、逆
に、外壁面を冷却すると、剥離の存在する部分の外壁面
の温度は健全部に比べて温度降下の度合が小さい点に着
目し、加熱(または冷却)の強弱によらず、温度上昇の
度合(または温度降下の度合)から剥離を容易に短時間
で診断できることを発見した。
【0023】建築物の外壁は、コンクリート製の地壁の
上にタイルを貼り付けたり塗装を行ったりしている。そ
の外壁面の剥離部では、タイルや塗装物等の壁表層と地
壁の間に、空気層が存在する。空気層は壁表層と地壁と
の間の熱の移動を妨げるので、剥離部の熱容量は外壁面
の健全部に比べて大きい。加熱によって定常状態になっ
たとき、健全部で温度が低く、剥離部で温度が高い。
【0024】外壁面に熱を与えると、加熱を開始してか
らしばらくの間は、タイル等の表層のみが温められるの
で外壁面の剥離部および健全部の温度はほぼ同じく上昇
する。その後、健全部では表層の熱が地壁に移るので、
健全部の温度は剥離部の温度ほど上昇しなくなる。すな
わち、剥離部の温度は健全部の温度よりも早く上昇する
ので、温度変化の度合を比較すれば、温度差が明らかに
なるのを待たなくても、加熱開始から短い時間で、剥離
の診断が可能である。
【0025】また、加熱前に外壁面の温度に偏りがある
場合でも、加熱により温度の上昇が得られれば、温度変
化の度合から剥離の診断を行うことができる。
【0026】外壁面を加熱したときの温度変化の一例を
図8に、温度変化の度合を図9に示す。この温度変化
は、厚さが約160mmの地壁に、100mm×50mm×5
mmの磁器タイルを厚さ1mmの接着剤で貼り付けた、健全
部と人為的な剥離部をもつ模擬外壁面を用いて実際に測
定したものである。
【0027】加熱を開始してから約1分間は、表層のタ
イルのみが温められて、剥離部および健全部の温度はほ
ぼ同じに上昇する。その後、剥離部の温度変化の度合は
健全部の温度変化の度合に比べて大きな値を示す。逆
に、冷却した場合の剥離部の温度下降の度合は健全部の
温度下降の度合より小さく、すなわち加熱した場合と同
様に、剥離部の温度変化の度合(冷却した場合の温度変
化の度合は負である)は健全部の温度変化の度合よりも
大きい。このような温度変化の度合に着目すれば、温度
差に比べて早く剥離の有無を判定できる。
【0028】この模擬外壁面においては、加熱(冷却)
開始から1分以後の外壁面の温度変化の度合が、同時刻
の健全部の温度変化の度合よりも大きいならば、この外
壁面は剥離していると判断できる。
【0029】このようにして、対象とする建築物の外壁
面について、すでに健全部もしくは剥離部であると判定
されている部分の温度変化の度合を求め、剥離を判定す
るために設定された所定の基準値と外壁面の温度変化の
度合と比較して剥離の診断を行うことができる。
【0030】(実施例1)本発明の実施例1に係る建築
物の外壁剥離診断装置を図3により説明する。本実施例
は、鉄筋コンクリート製のビルでコンクリート製の地壁
にタイルを貼り付けた外壁面に対する剥離を診断する場
合を例に挙げて説明する。
【0031】実施例1の建築物の外壁剥離診断装置は、
測定ユニット100,診断ユニット400,測定ユニッ
ト移動装置300を備える。
【0032】測定ユニット移動装置300は、屋上の外
壁部210から外壁面に垂直に張り出すアーム部33
0,アーム部330に回転可能に取り付けられたネジ部
331,ネジ部331に設けられたハンドル332、お
よびワイヤー巻取り装置320,アーム部330に沿っ
て移動可能でかつネジ331と噛み合っている可動部材
333を有する。この測定ユニット移動装置300は建
築物(例えば鉄筋コンクリート製のビル)の屋上の壁2
10に固定される。すなわち、アーム部330を屋上の
外壁部210上に設置し、ハンドル332の回転によっ
てネジ部331を回転させて可動部材333を外壁面側
に移動させる。測定ユニット移動装置300は、アーム部
330の垂直部334と可動部材333が屋上の外壁部
210を挾むことによって外壁に固定される。測定ユニ
ット移動装置300は、外壁に沿って移動できないの
で、剥離診断を行う領域の上方に設置する。
【0033】測定ユニット100は、外壁面に面する部
分のみが開放されている移動ケース170を有する。外
部から外壁面に温度変化を与える手段は移動ケース17
0内に設けられる。温度計測手段も、移動ケース170
に取り付けられその内部に配置されている。外部から外
壁面に温度変化を与える手段は、外壁面の温度を変える
ように、外壁面を加熱(もしくは冷却)するものであ
る。本実施例では外部から外壁面に温度変化を与える手
段として加熱器111(例えば、赤外線ヒータ)を用い
る。外壁面の熱効率を上げるために、熱反射器112が
加熱器111と移動ケース170内面との間に設けられ
る。
【0034】温度計測手段は、外壁面の温度を直接もし
くは間接に測定するもので、本実施例では接触式の表面
温度計121を用いる。診断対象領域は水平方向がm個
(mx=1,…,m)、垂直方向がn(my=1,…,n)
個に分割されて得られる複数の温度測定領域を有する。
ただし、温度測定領域の数は、表面温度計121を移動
させるのに要する時間と、1つの温度測定領域について
温度を測定する時間間隔Δtによって制限される。1つ
の温度測定領域(m,n)は1つの温度測定点(mx
y)をもつ。表面温度計121は、診断ユニット40
0の制御により、m×n個の温度測定領域内の各温度測
定点(mx,my)に移動される(図6参照)。
【0035】移動ケース170は、ワイヤー巻取り装置
320に巻き付けられているワイヤー310に取り付け
られ、測定ユニット移動装置300より吊り下げられ
る。移動ケース170は、更に外壁面に接触して回転す
る車輪180を有する。
【0036】操作員は、ワイヤー310の長さを手動の
ワイヤー巻取り装置320で調節することにより測定ユ
ニット100を外壁面に沿って移動させ、外壁面内での
加熱及び測定に支障のある部分を避けて、図4に示すよ
うに、測定ユニット100を外壁面内の診断対象領域A
に位置決めする。
【0037】診断ユニット400は、図5に示すよう
に、測定ユニット100へ電力を供給する電源部41
0,加熱器111と電源部410との接続状態、および
表面温度計121の動作をそれぞれ制御する制御部42
0、および表面温度計121で測定された温度変化の度
合を演算して剥離診断を行う剥離診断部430をもつ。
電源部410,制御部420、および剥離診断部430
は、それぞれケーブル160で加熱器111および表面温
度計121に接続される。制御部420によって、加熱
器111は診断対象領域Aを加熱する。表面温度計12
1は、制御部420により、図示しない駆動手段を用い
てレール123に沿って温度測定領域に移動され、所定
時間ごとに感熱部を外壁面に接触させ、診断対象領域A
の温度を測定する。剥離診断部430は、その温度測定
値に基づいて温度変化の度合を求め、剥離の有無を判定
し、この判定結果を表示装置151に表示する。移動ケ
ース170は、熱が外部にもれるのを防ぐので診断対象
領域Aの加熱効率を向上させるとともに、加熱器111
からの輻射熱により診断対象領域Aに隣接する剥離診断
対象領域Bが加熱されることを防止する機能も持つ。
【0038】測定ユニット100が診断対象領域に位置
決めされた後に、診断ユニット400の剥離診断部430
で実行される処理を図1を用いて説明する。
【0039】診断ユニット400内のメモリ(図示せ
ず)は、対象とする建築物の外壁面について、すでに健
全もしくは剥離であると判定されている部分の温度変化
の度合を測定して求めた、剥離を判定するための基準
値、温度測定の時間間隔Δt、および、m×n個の温度
測定領域とその温度測定点(mx,my)を予め記憶して
いる。
【0040】操作員は、診断対象領域Aの中心に対応す
る建築物の外壁面の物理的な位置座標(建築物の外壁面
の左上角を基準位置とする)を診断対象領域Aの座標
(Xi,Yj )(図6参照)として、例えばキーボー
ド,タッチパネル等の入力装置(図示せず)より制御部
410に入力する。座標(Xi,Yj)は上記メモリに記
憶される(ステップ10)。制御部420に加熱を開始
する信号を出力して、このときの時刻を加熱開始時刻と
し、測定回路k=0回にしてメモリに記憶する。制御部
420は、加熱器111と電源部410との間に設けた
開閉器(図示せず)を閉じることにより加熱器111に給
電する。加熱器111は、診断対象領域Aの加熱を開始
する(ステップ20)。制御部420は測定回数kに1
を加えて、表面温度計121を各温度測定点(mx
y)に順次移動させ、外壁面に感熱部を接触させる。
表面温度計121は、その都度、各温度測定領域(m,
n)のそれぞれの温度測定点(mx,my)の温度Tk(m,
n)を測定する。各温度測定領域(m,n)に対する温度測
定が一巡した後、再度、測定回数kに1を加えて各温度
測定領域の温度を順次測定する。ただし、表面温度計1
21が各温度測定領域を一巡するのにかかる時間は、1
つの温度測定領域に対して温度を測定する時間間隔であ
るΔt(通常20秒以下)以内であることが必要であ
る。1つの温度測定領域に対しては、温度測定が所定時
間間隔Δtをもって、所定回数ks 実施されることにな
る(例えば、4つの温度測定領域を時間間隔Δt=10
秒で6巡する等)。剥離診断部430は、全温度測定領
域に対して所定の温度測定の時間間隔Δt毎に、温度T
k(m,n)(k=1,…,ks )を表面温度計121から読
み込む(ステップ30)。添字kは、温度の測定回数を
示す。全温度測定領域に対して、ks 回、温度Tk(m,n)
を読み込んだ後、温度測定を終了する(ステップ40)。
制御部420に加熱を終了する信号を出力して、診断対
象領域Aの加熱を終了する(ステップ50)。時系列的
に測定した温度データから各温度測定領域の温度変化の
度合αk(m,n)を演算する(ステップ60)。求められた
各温度測定領域の温度変化の度合αk(m,n)と、予め設定
されている基準値とを比較して、診断対象領域における
剥離を判定する(ステップ80)。温度変化の度合α
k(m,n)が基準値(健全部の温度変化の度合)よりも大き
い場合に、剥離が生じていると判定される。最後に、診
断対象領域の剥離診断結果を表示装置151に出力する
(ステップ90)。
【0041】ステップ60における温度変化の度合の具
体的な処理を図2により説明する。各温度測定領域
(m,n)の温度データTk(m,n),Tk-1(m,n)をメモリ
から読み込み(ステップ41)、温度変化の度合αk(m,
n)を次式で求める(ステップ42)。
【0042】 αk(m,n)={Tk(m,n)−Tk-1(m,n)}/Δt …(数1) ステップ90は、表示装置151に各温度測定領域の温
度変化の度合のデータを数値として表示する情報を作成
する他に、温度変化の度合のデータを二次元的なカラー
パターンとして表示する情報を作成することもできる。
図7はステップ90で作成され表示装置151に表示さ
れた剥離診断結果の表示の一例を示す。この例では、建
築物の外壁面の左上角を基準位置とする物理的な位置座
標と各位置座標に対する剥離の判定結果を二次元の図と
して表したものである。これによって、操作員は外壁面
の剥離している箇所を容易に発見できる。
【0043】本実施例のように、表面温度計121を用
いて温度測定領域の温度を測定する場合は、表面温度計
121を各温度領域に移動させるのに時間を要するの
で、温度測定領域の数をあまり多くできない。診断対象
領域を広くした場合、おのずと温度測定領域も広くなる
ので、診断対象領域の広さも制限される。
【0044】本実施例は、外壁面を複数の診断対象領域
に分け、各診断対象領域毎に剥離の有無について診断を
行う。この方法を図4により説明する。診断対象領域
は、測定ユニット100に大きさに対応して図4に示す
ように、領域AおよびBのように外壁面を複数の領域に
分けて設定される。診断対象領域Aに対する診断領域が
終了した後、測定ユニット100が降下され、診断対象
領域Aに隣接する診断対象領域Bに対する剥離診断が実
行される。
【0045】本実施例は、外壁面の温度変化の度合を用
いて外壁面の剥離診断を効率よく短時間に実施すること
ができる。また、温度差で剥離を判定する場合よりも、
剥離診断の確度が高まる。これらの理由を以下に説明す
る。
【0046】診断対象領域Aを診断の際に加熱すると次
回に診断を行う診断対象領域Bも、熱伝導により診断対
象領域A付近の温度が上昇する。このような状態で診断
対象領域Bを剥離診断のために加熱すると、診断対象領
域Bの温度は、診断対象領域Aとの境界に近い程、高く
なる。従来のように温度差によって診断対象領域Bの剥
離を判定した場合、剥離が生じていない場合でも、温度
が高い診断対象領域Aとの境界付近で剥離が生じている
と判定される。温度差に基づく剥離診断において、その
問題は、(1)その境界付近の温度が低下してから診断
対象領域Bの領域の加熱を実施して剥離診断を行う、
(2)診断対象領域Aに隣接している他の診断対象領域
で先に剥離診断を実施することによって解消できる。し
かしながら、(1)の方法は、温度低下までの待ち時間
が長くなり、外壁面全体の剥離診断作業が終了するまで
に長時間を要することになる。(2)の方法は、診断対
象領域Aの診断終了後、その領域と隣接している他の診
断対象領域に測定ユニット100を移動した後に再び隣
接する剥離診断領域Bに測定ユニット100を戻さなけ
ればならない。従って、測定ユニット100の往復の移
動作業が必要となってその操作が複雑になるとともに
(1)の方法と同様に外壁面全体の剥離診断作業が終了
するまでの時間が長くなる。
【0047】本実施例は、温度変化の度合を用いて剥離
診断を行うので、加熱開始時での診断対象領域の温度の
影響を受けず、確度の高い剥離診断を行うことができ
る。これは、剥離診断を終了した剥離診断領域に隣接す
る剥離診断領域において引き続いて剥離診断を行うこと
を可能にし、外壁面全体に対して要する剥離診断作業の
時間を著しく短縮できる。
【0048】本実施例によって更に次のような効果が得
られる。
【0049】(1)温度変化の度合から剥離を判断する
ので、従来では30分間程度かかった温度差が明らかに
なる状態を待たなくても、前述したように加熱開始後1
分間程度(外壁面の温度上昇の途中)で、剥離の診断を
行うことができる。
【0050】(2)対象とする建築物の外壁面につい
て、すでに健全もしくは剥離であると判定されている部
分の温度変化の度合を測定して求めた、剥離を判定する
ための基準値を設定し、診断対象外壁面の温度変化の度
合と比較して剥離の診断を行うので、診断者個人による
判定差を無くし、診断の誤りを減少させることができ
る。 (3)加熱器111を用いることにより、外壁面に熱を
迅速に与えることができ、剥離の診断に必要な時間を短
縮することができる。
【0051】(4)表面温度計121が直接に外壁面の
温度を測定するので、外壁面の材質による測定値の誤差
を軽減し、温度測定の精度を増すことができる。
【0052】(5)移動ケース170を用いることによ
り、剥離診断する診断対象領域の加熱効率を向上させる
とともに、加熱器111からの輻射による、この領域に
隣接する診断対象領域の加熱を防ぐことができる。加熱
効率の向上は加熱器111の熱容量を小さくできる。
【0053】(6)測定ユニット移動装置300を用い
ることにより、加熱や測定に支障がある外壁面を避け
て、測定ユニット100を任意の場所へ迅速に移動でき
るので、短時間で外壁面の剥離を判定することができ
る。
【0054】(7)本実施例は、外壁面を加熱するの
で、太陽光の当たらない外壁面での剥離診断に適用する
こともできる。
【0055】(実施例2)本発明の実施例2に係る建築
物の外壁剥離診断装置を図10および図11により説明
する。
【0056】実施例2の建築物の外壁剥離診断装置は、
測定ユニット100A,診断ユニット400,測定ユニ
ット移動装置300Aを備える。
【0057】測定ユニット移動装置300Aは、3本の
レール340を設けたレール固定治具341、およびレ
ール340に沿って水平方向に移動する移動台車315
を備えている。2本のレール340は、屋上の外壁上面
に沿って水平方向に伸びており、1本のレール340は
屋上の外壁の内面に沿って水平方向に伸びている。固定
治具341はハンドル316を回転させて外壁に固定さ
れる。
【0058】移動台車315は、L字状に曲げられ水平
部と垂直部を有する台車本体317,台車本体317の
垂直部に設けられた車輪342を回転させて台車本体3
17をレール340に沿って移動させるモーター34
3,ワイヤー310を巻き取ってワイヤー310の長さ
を調節するワイヤー巻取り装置320(別のモーターで
駆動)、測定ユニット100Aと外壁面との距離を調節
するために台車本体317の水平部に移動可能に取り付け
られた支持機構350,支持機構350を台車本体31
7の水平部に沿って前後(外壁面に垂直な方向)に移動
させるモーター351とを備える。
【0059】モーター343及び351,ワイヤー巻取
り装置320は、台車本体317の垂直部に取り付けら
れる。台車本体317の水平部に回転可能に取り付けら
れた車輪345は、台車本体317の水平部に設けら
れ、外壁上面のレール340と接触する。
【0060】モーター343によって車輪342を駆動
することによって、移動台車315は建築物の屋上の外
壁をレール340に沿って水平方向に移動する。測定ユ
ニット100Aを吊り下げるワイヤー310は、ワイヤ
ー巻取り装置320によって長さを調節される。よっ
て、測定ユニット100Aは、測定ユニット移動装置3
00Aによって、建築物の外壁面を水平方向(レール方
向)および垂直方向(ワイヤー方向)へ移動され、外壁
面において加熱や測定に支障がある部分を避けて剥離の
診断を行うことができる。また、モーター351の駆動
によって、支持機構350が前後に移動されるので、測
定ユニット100Aと外壁面との間の距離を調節するこ
とができる。
【0061】測定ユニット100Aと診断ユニット40
0を接続するケーブル160は、滑車311(移動台車
315に設置)で支持され上下方向に移動できる。ケー
ブル160は、測定ユニット移動装置300Aの移動と
ともに建築物の屋上を水平方向に移動できる。
【0062】診断ユニット400の制御部420(図1
4参照)は、実施例1の制御部420の機能に加えてワ
イヤー巻取り装置320,モーター343、および35
1を制御して、測定ユニット100Aを自動的に位置決
めすることができる。
【0063】測定ユニット100Aは、実施例1の測定
ユニット100の表面温度計121及びレール123の
替りに、外部から外壁面に温度変化を与える手段として
加熱器111(例えば赤外線ヒーター)、外線強度測定
手段して赤外線カメラ122、および、測定時に加熱器
111の赤外線を遮断する赤外線遮断手段113を備え
る。
【0064】赤外線カメラ122は、加熱された外壁面
から放射される赤外線の強度を診断対象領域全体に対し
て一度に測定する。赤外線の強度は、外壁面の熱的状態
の変化に対し、表面温度計121よりも温度変化に対す
る検出精度がよいので、さらに精度のよい剥離の診断を
行うことができる。赤外線カメラ122は赤外線強度を
画素単位で感知するので、撮影する領域を一括して診断
できる。熱反射器112は、加熱器111の熱が赤外線カ
メラ122に直接入力されないように設けられる。
【0065】測定ユニット100Aは、制御部420に
よる移動台車315及びワイヤー巻取り装置343の制
御によって座標(Xi,Yj)の診断対象領域Aに位置決
めされる。
【0066】図6に、外壁面の座標(Xi,Yj)と赤外
線カメラ122が一度の診断で撮影する領域(診断対象
領域A)との関係を示す。測定ユニット100Aが座標
(Xi,Yj)に位置決めされたとき、移動ケース170
は、外壁の左上角を基点としたとき、x方向(水平方
向)においてXL〜XL+1、y方向(垂直方向)において
L〜YL+1の範囲の診断対象領域Aを被うことになる。
移動ケース170に被われた領域が赤外線カメラ122
で撮影される領域である。
【0067】加熱器111で連続的に加熱しながら赤外
線カメラ122で赤外線強度を測定すると、加熱器11
1から放射された赤外線が外壁面で反射し、外壁面から
温度に応じて放射される赤外線と重畳して赤外線カメラ
122に入るので、正しい外壁面の赤外線強度を得られ
ない。このため、赤外線カメラ122で赤外線強度を測
定する約1/30秒間だけ加熱器111から放射される
赤外線が外壁面に入射するのを遮断する必要がある。そ
こで、赤外線遮断手段113(例えば、ジャバラ状シャ
ッター,耐熱スクリーン等)は、赤外線カメラ122が
赤外線強度を測定するときには、所定時間毎に、加熱器
111が照射する赤外線を遮るように閉じ、測定を終了
すると赤外線を通過させるように開く。上記のような赤
外線遮断手段113の動作は、制御部420によって制
御される。
【0068】また、加熱器111が放射する赤外線の強
度は、加熱器111の種類や構造によって、診断対象領
域で均一でなく、偏りが生じる。そのため、予め、加熱
器111が放射する赤外線の強度を測定し、外壁面の赤
外線強度変化の度合を補正して、剥離診断をより精度よ
く行う必要がある。
【0069】移動台車315は、制御部420によって
制御されて前述のように動作され、測定ユニット100
Aを外壁面内の所定の診断対象領域に位置決めする。
【0070】また、操作員が任意の診断対象領域の座標
をすべて予め入力して制御部420のメモリに記憶さ
せ、または、診断毎に任意の診断対象領域の座標を入力
し、この座標を用いた制御部420の前述の制御により
測定ユニット100Aを移動させてもよい。
【0071】赤外線カメラ122は、赤外線遮断手段1
13が開いている所定時間ごとに診断対象領域から放射
される赤外線強度を測定する。
【0072】診断ユニット400の剥離診断部430で
実行される処理を図12を用いて説明する。
【0073】本実施例における剥離診断部430で実施
されるその処理は、図1の処理にステップ50の処理、
すなわち赤外線強度変化の度合を加熱強度で補正する補
正機能を加えたものである。本実施例おける加熱強度
は、赤外線ヒーターから放射される赤外線の相対的強度
分布I(m,n)を用いる。この相対的強度分布I(m,n)の測
定は以下のように行う。
【0074】図15に、加熱器111が放射する赤外線
の強度を赤外線カメラ122で測定する方法を示す。
【0075】測定ユニット100Aの加熱器111から
赤外線を放射する方向へ、壁と同じ距離に厚さ0.5mm
程度の熱吸収板(または黒色の布またはシート)230
を配置し、加熱器111と対向して赤外線カメラ122
を設置する。赤外線カメラ122は診断ユニット400
に接続され、測定された赤外線強度の値は診断ユニット
400内に入力され、記憶される。診断対象領域Aは、
実施例1と同様にm×n個の温度測定領域に分割され
る。赤外線カメラ122は、診断対象領域全体の赤外線
強度の分布を測定する。この測定された赤外線強度の分
布に基づいて、各々の温度測定領域(m,n)に対する
赤外線強度Tk(m,n)がステップ60で求められる。
【0076】加熱器111から赤外線を受けて、熱吸収
板230が放射する赤外線の強度を、赤外線カメラ12
2で測定する。測定された赤外線強度は、加熱器111
が放射する赤外線の強度の実際の値を示すものではない
が、診断対象領域に照射される赤外線の相対的強度分布
I(m,n)として補正に用いて差し支えない。この相対的
強度分布I(m,n)は、各温度測定領域(m,n)毎に求
められており、加熱強度I(m,n)という。加熱強度I(m,
n)は、診断対象領域内の加熱強度の最大値又は最小値で
規格化して用いる。
【0077】診断ユニット400内のメモリ(図示せ
ず)は、対象とする建築物の外壁面について、すでに健
全もしくは剥離であると判定されている部分の赤外線強
度変化の度合を測定して求めた、剥離を判定するための
基準値と、座標(m,n)の温度測定領域に対応する加熱
強度I(m,n)と、測定の時間間隔Δtを予め記憶してあ
る。赤外線強度を測定する時間間隔Δtは、実施例1と
同様に20秒以下であれば良く、赤外線カメラ122と
赤外線遮断手段113の動作性能に応じて、任意に決定
できる。例えば、時間間隔Δt=10秒毎に6回、赤外
線遮断手段113を閉じて赤外線カメラ122で赤外線
強度を測定する等である。
【0078】操作員は、診断対象領域の中心に対応する
建築物の外壁面の物理的な位置座標(図6に示すように
建築物の外壁面の左上角を基準位置とする)を診断対象
領域Aの座標(Xi,Yj)として入力装置(図示せず)
より剥離診断部430に入力する。
【0079】診断ユニット400は、実施例1と同様に
ステップ10,20,30A,40〜60までの処理を
行う。ステップ30Aは、診断対象領域Aに対する時間
間隔Δt毎の赤外線強度Tk を入力する。ステップ30
Aの処理の際に、赤外線遮断手段113の開閉動作を行
わせる制御信号を制御部420が出力するように、診断
ユニット400は制御部420に指示信号を出力する。
ステップ60は、前述したように得られた各温度測定領
域(m,n)に対する赤外線強度Tk(m,n),T
k-1(m,n)を(数1)に代入することによってαk(m,
n)を求める。ステップ60で求めた変化の度合αk(m,n)
を加熱強度I(m,n)で補正して、補正後の赤外線強度変
化の度合αck(m,n)を求める(ステップ70)。求めら
れた診断対象領域Aの補正後の赤外線強度変化の度合α
ckと、予め設定されている基準値とを比較して、診断対
象領域Aにおける剥離を判定する(ステップ80)。最
後に、診断対象領域Aの剥離診断結果を表示装置151
に出力する(ステップ90)。ステップ70における赤
外線強度変化の度合の補正手順の詳細を図13に示す。
【0080】温度測定領域(m,n)に対する測定回数
kの赤外線強度変化の度合αk(m,n)をメモリから読み込
み(ステップ71)、座標(m,n)に対応する加熱強度
I(m,n)を読み込み(ステップ72)、補正後の赤外線
強度変化の度合αck(m,n)を次式で求める(ステップ7
3)。
【0081】 αck(m,n)=I(m,n)・αk(m,n) …(数2) 実施例によって次のような効果が得られる。
【0082】(1)赤外線カメラ122を用いることに
より、外壁面から放射される赤外線の強度を精度よく測
定できるので、さらに精度のよい剥離の診断を行うこと
ができる。また、赤外線カメラ122は撮影する領域を
一括して診断できるので、剥離の診断に必要な時間を短
縮することができる。
【0083】(2)実施例1の効果(6)と同様な効果
を得られるとともに、測定ユニット移動装置300Aを
診断ユニット400で制御することにより、測定ユニッ
ト100Aを自動的に位置決めし、より短い時間で外壁面の
剥離を判定することができる。 (3)加熱器111の種類や構造によって検出される赤
外線の強度に偏りが生じても、診断ユニット400が予
め測定した赤外線強度で外壁面の赤外線強度変化の度合
を補正することにより、より精度のよい剥離診断を行う
ことができる。
【0084】(4)赤外線遮断手段113を用いること
により、赤外線カメラ122で外壁面からの赤外線強度
を精度良く測定することができる。
【0085】(5)本実施例は赤外線カメラ122で診
断対象領域全体(全温度測定領域)の赤外線強度を同時
に測定できるので、実施例1よりも診断対象領域の広さ
を広くできる。これは、外壁面全体の剥離診断に要する
時間の短縮に寄与する。
【0086】更に、本実施例は、実施例1と同様な効果
を得ることができる。
【0087】ステップ70の補正処理は、実施例1にお
いて図1のステップ60とステップ80の間で実行して
もよい。すなわち、加熱強度I(m,n)による補正は、外
壁面の温度を測定して求めた温度変化の度合に対しても
行うことができる。その場合、赤外線カメラ122で赤
外線の相対的強度分布I(m,n)を測定したのと同様に、
あらかじめ表面温度計121で温度分布I(m,n)を求
め、診断ユニット400内のメモリに記憶させておけば
よい。
【0088】(実施例3)本発明の実施例3に係る建築
物の外壁剥離診断装置を図16により説明する。本実施
例では、図3,図4の構成のうち測定ユニット100A
を測定ユニット100Bに替えたものであり、外部から
外壁面に温度変化を与える手段としてレーザー光源装置
130,赤外線強度計測手段として赤外線カメラ122
を用いる。
【0089】レーザー光源装置130から出射されたレ
ーザー光131は、外壁面200を走査して加熱する。
赤外線カメラ122で、同様に外壁面200から放射さ
れる赤外線の強度を測定する。ただし、レーザー光13
1が外壁面200で反射して赤外線カメラ122に入射
すると、正しい外壁面の赤外線強度を得られないので、
赤外線カメラ122で赤外線強度を測定する間だけ、レ
ーザー光131の照射を停止する。測定後、直ちに照射
を開始する。
【0090】そして、実施例1と同様に剥離の診断を行
うが、接触式の表面温度計121で温度を測定する代わ
りに、本実施例では、実施例2のように赤外線カメラ1
22で赤外線強度を測定する。しかし、レーザー光13
1が外壁面200を走査することによって、外壁面20
0を均一に加熱することができるので、実施例2のよう
に、赤外線強度変化の度合を補正する必要はなく、従っ
て、あらかじめ補正のために加熱強度を測定して、診断
ユニット400内のメモリに記憶させる必要はない。ま
た、レーザー光源装置130はレーザー光131の照射
と停止を短時間に切り替えられるので、実施例2のよう
に赤外線遮断手段113を設ける必要が無い。
【0091】本実施例によれば、実施例1の効果
(1),(2)および(7)、実施例2の効果(1),
(2)および(5)と同様な効果が得られるとともに、
以下の効果が得られる。(1)レーザー光源装置130
を用いることにより、外壁面に熱を迅速に与えることが
でき、剥離の診断に必要な時間を短縮することができ
る。
【0092】(2)レーザー光131を高速で走査する
ことによって、外壁面200は均一に加熱されるので、
補正なしでも、精度の高い剥離の診断ができ、より短時
間に剥離の診断を行うことができる。
【0093】(3)赤外線遮断手段113を設けないの
で、測定ユニット100をより小型化できる。
【0094】以上に測定ユニット100にレーザー光源
装置130と赤外線カメラ122を備えた実施例を説明
した。
【0095】本実施例の建築物の外壁剥離診断装置に用
いられた測定ユニット100B、および診断ユニット4
00を図17に示すように建築物から遠隔に設置して剥
離の診断を行うこともできる。このとき、測定ユニット
移動装置300は用いない。レーザー光131で遠隔か
ら外壁面200を加熱し、赤外線カメラ122で遠隔か
ら赤外線強度を測定すれば、広い領域を一括して短時間
に剥離の診断を行うことができる。
【0096】(実施例4)本発明の実施例4に係る建築
物の外壁剥離診断装置を図18により説明する。本実施
例は、測定ユニット100Cを備え、外部から外壁面に
温度変化を与える手段として、熱風機140を用いる。
他の構造は、実施例2と同じである。熱風機140は、
熱源で加熱した空気を送風機で外壁面へ吹き付け、外壁
面を加熱するものである。任意の熱源を用いて、空気を
温めればよく、マグネトロン等の電磁加熱器と送風ファ
ン143を測定ユニット100に設けてもよいし、外部
に設置したボイラー等で温めた空気を保温断熱効果のあ
るホース142で測定ユニット100に送り、測定ユニ
ット100に備えられたファンで外壁面へ吹き付けても
よい。
【0097】本実施例は、外部に熱風機140を設置し
て、測定ユニット100Cに熱風を送る実施例を図19
に示す。
【0098】熱風機140で空気を温め、測定ユニット
100Cに接続されたホース142に送りこむ。ホース
142内を移動した空気は、測定ユニット100Cに設
けられたファン143で、吹き出し口から外壁面に吹き
付けられ、測定ユニット100Cの移動ケース170内
を循環し、移動ケース170と外壁面のすき間から排出
される。外壁面は熱風によって熱を与えられる。
【0099】そして、実施例1と同様に剥離の診断を行
うが、本実施例では、実施例2のように赤外線カメラ1
22で赤外線強度を測定してもよい。しかし、本実施例
では、熱風が外壁面に吹き付けられ、測定ユニット10
0Cの移動ケース170内を循環することによって、外
壁面を均一に加熱することができるので、実施例2のよ
うに、あらかじめ補正のために加熱強度を測定して、診
断ユニット400内のメモリに記憶させる必要は無く、
さらに温度変化または赤外線強度変化の度合を補正する
必要はない。ただし、赤外線カメラ122を用いて赤外
線強度を測定する場合は、過熱した吹き出し口から赤外
線が赤外線カメラ122に入射することがあるので、実
施例2と同様に測定の間だけ赤外線遮断手段113が赤
外線を遮るように動作する。
【0100】本実施例によれば、実施例1と同様に剥離
の診断を行った場合、実施例1の効果(1),(2),
(4),(5),(6)および(7)と同様の効果が得られ
る。実施例2のように赤外線カメラ122で赤外線強度
を測定した場合、実施例2の効果(1),(2),(4)お
よび(5)と同様な効果が得られる。これらの効果とと
もに、以下の効果が得られる。
【0101】(1)熱風を外壁面に吹き付けることによ
って、外壁面は均一に加熱されるので、補正なしでも、
精度の高い剥離の診断ができ、より短時間に剥離の診断
を行うことができる。
【0102】(2)加熱手段を測定ユニット100Cに
備えない場合は、測定ユニット100Cをより小型化でき
る。
【0103】(実施例5)本発明の実施例5に係る建築
物の外壁剥離診断装置を図20により説明する。本実施
例は、測定ユニット100Dを備え、外部から外壁面に
温度変化を与える手段として、冷却機150を用いる。
冷却機150は冷却した空気を送風機143で外壁面へ
吹き付け、外壁面を冷却するものである。外壁面を冷却
するのは、建築物の外壁面に太陽光が当たって温度が高
くなっている場合に、外壁面を加熱して更に温度を高く
するよりも、効率良く診断できるからである。冷却機1
50と送風ファンを測定ユニット100Dに設ける。任
意の冷却手段を用いて、空気を冷却すればよく、冷房用
の冷却機、圧縮ガスの急激な減圧による断熱膨張を用い
た冷却装置等を用いることができる。図18の考え方を
適用して、外部に設置した冷却機150で冷却した空気
を保温断熱効果のあるホース142で測定ユニット10
0Dに送り、測定ユニット100Dに備えられたファン
143で外壁面へ吹き付けてもよい。
【0104】そして、実施例1と同様に剥離の診断を行
うが、本実施例では、実施例2のように赤外線カメラ1
22で赤外線強度を測定してもよい。しかし、本実施例
では、冷風が外壁面に吹き付けられ、測定ユニット10
0Dの移動ケース170内を循環することによって、外
壁面を均一に加熱することができるので、実施例2のよ
うに、温度変化または赤外線強度変化の度合を補正する
必要はなく、従って、あらかじめ補正のために加熱強度
を測定して、診断ユニット400内のメモリに記憶させ
る必要は無い。また、実施例2のように赤外線カメラ1
22を用いて赤外線強度を測定する場合でも、冷風の吹
き出し口からの強い赤外線の放射はないので、赤外線遮
断手段113は不要である。
【0105】本実施例によれば、実施例1と同様に剥離
の診断を行った場合、実施例1の効果(1),(2),
(4),(5)および(6)と同様の効果が得られる。実
施例2のように赤外線カメラ122で赤外線強度を測定
した場合、実施例2の効果(1)(2),(4)および
(5)と同様な効果が得られる。これらの効果ととも
に、以下の効果が得られる。
【0106】(1)冷風を外壁面に吹き付けることによ
って、外壁面は均一に冷却されるので、補正なしでも、
精度の高い剥離の診断ができ、より短時間に剥離の診断
を行うことができる。
【0107】(2)冷却機150を測定ユニット100
Dに備えない場合は、測定ユニット100をより小型化
できる。
【0108】(3)赤外線遮断手段113を測定ユニッ
ト100Dに備えない場合は、測定ユニット100をよ
り小型化できる。
【0109】(4)温度が高い外壁面を冷却することに
よって、効率良く剥離の診断ができる。
【0110】(実施例6)本発明の実施例6に係る建築
物の外壁剥離診断装置を図21により説明する。本実施
例は、測定ユニット100Eを備え、外部から外壁面に
温度変化を与える手段として熱風機140と冷却機15
0の両方を備える。
【0111】操作員は、診断対象領域の外壁面の温度に
よって、加熱か冷却かを選択する。そして、外壁面を加
熱する場合は実施例4と同様に、外壁面を冷却する場合
は実施例5と同様に剥離の診断を行う。
【0112】本実施例によれば、実施例4または5と同
様の作用効果が得られるとともに、測定ユニット100
Eは熱風機140と冷却機150を有するので、診断対
象領域の温度に合わせて診断方法を変更することがで
き、より短時間に剥離の診断を行うことができる。
【0113】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、温度変化
の度合を用いて剥離診断を行うので、短時間でかつ精度
よく外壁面の剥離を判定することができる。
【0114】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明による効果が得られるとともに、温度変化の度
合を補正するので、請求項1記載の発明より精度よく外
壁面の剥離を判定することができる。
【0115】請求項3記載の発明によれば、外壁面の赤
外線強度変化の度合を用いて剥離診断を行うので、短時
間でかつ精度よく外壁面の剥離を判定することができ
る。
【0116】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の発明による効果が得られるとともに、赤外線強度変
化の度合を補正するので、請求項3記載の発明より精度
よく外壁面の剥離を判定することができる。
【0117】請求項5記載の発明によれば、請求項1の
効果を得るとともに、ある診断対象領域の剥離診断後
に、これと隣接する他の診断対象領域の剥離診断を行う
ので、外壁面全体の剥離診断に要する時間を更に短縮す
ることができる。
【0118】請求項6記載の発明によれば、温度変化の
度合を用いて剥離の診断を行うので、短時間でかつ精度
よく外壁面の剥離を判定することができる。
【0119】請求項7記載の発明によれば、赤外線強度
変化の度合を補正するので、短時間でかつ精度よく外壁
面の剥離を判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】剥離診断部430で実行される処理を示す図で
ある。
【図2】ステップ60における温度変化の度合の演算処
理を示す図である。
【図3】実施例1に係る建築物の外壁剥離診断装置を示
す図である。
【図4】建築物の外壁剥離診断装置を建築物の外壁面に
配置した図である。
【図5】診断ユニット400,診断ユニット100およ
び表示装置151の関係を示すブロック線図である。
【図6】外壁面と診断対象領域Aとの位置関係を示す図
である。
【図7】表示装置151に表示された剥離診断結果を示
す図である。
【図8】外壁面を加熱したときの外壁面の温度を示す図
である。
【図9】外壁面を加熱したときの外壁面の温度変化の度
合を示す図である。
【図10】実施例2に係る建築物の外壁剥離診断装置を
示す図である。
【図11】建築物の外壁剥離診断装置を建築物の屋上部
に配置した図である。
【図12】剥離診断部430で実行される処理を示す図
である。
【図13】赤外線強度変化の度合の補正手順を示す図で
ある。
【図14】診断ユニット400,診断ユニット100,
診断ユニット移動装置300および表示装置151の関
係を示すブロック線図である。
【図15】赤外線強度分布I(m,n)を赤外線カメラ12
2で測定する方法を示す図である。
【図16】実施例3に係る建築物の外壁剥離診断装置を
示す図である。
【図17】遠隔から剥離診断を行う外壁剥離診断装置を
示す図である。
【図18】実施例4に係る建築物の外壁剥離診断装置を
示す図である。
【図19】外部に熱風機140を持つ測定ユニット10
0Cを示す図である。
【図20】実施例5に係る建築物の外壁剥離診断装置を
示す図である。
【図21】実施例6に係る建築物の外壁剥離診断装置を
示す図である。
【符号の説明】
100…測定ユニット、111…加熱器、113…赤外
線遮断手段、121…表面温度計、122…赤外線カメ
ラ、130…レーザー光源装置、140…熱風機、15
0…冷却機、151…表示装置、170…移動ケース、
300…測定ユニット移動装置、400…診断ユニッ
ト、410…電源部、420…制御部、430…剥離診
断部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 服部 毅 東京都千代田区神田錦町一丁目6番地 株 式会社日立ビルシステムサービス内 (72)発明者 佐藤 義男 東京都千代田区神田錦町一丁目6番地 株 式会社日立ビルシステムサービス内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建築物の外壁面に外部から温度変化を与
    え、前記外壁面の温度の測定値に基づいて前記外壁面の
    剥離を診断する方法において、前記測定値により得られ
    た前記外壁面の温度変化の度合に基づいて前記外壁面の
    剥離を判定することを特徴とする建築物の外壁剥離診断
    方法。
  2. 【請求項2】建築物の外壁面に外部から温度変化を与
    え、前記外壁面の温度の測定値に基づいて前記外壁面の
    剥離を診断する方法において、前記測定値により得られ
    た前記外壁面の温度変化の度合を、外壁面に与えられる
    熱エネルギーの強度で補正し、この補正された温度変化
    の度合に基づいて前記外壁面の剥離を判定することを特
    徴とする建築物の外壁剥離診断方法。
  3. 【請求項3】建築物の外壁面に外部から温度変化を与
    え、前記外壁面から放射される赤外線の強度の測定値に
    基づいて前記外壁面の剥離を診断する方法において、前
    記測定値により得られた前記外壁面の赤外線強度の度合
    に基づいて前記外壁面の剥離を判定することを特徴とす
    る建築物の外壁剥離診断方法。
  4. 【請求項4】建築物の外壁面に外部から温度変化を与
    え、前記外壁面から放射される赤外線の強度の測定値に
    基づいて前記外壁面の剥離を診断する方法において、前
    記測定値により得られた前記外壁面の赤外線強度の度合
    を、外壁面に与えられる熱エネルギーの強度で補正する
    建築物の外壁剥離診断方法。
  5. 【請求項5】建築物の外壁面に外部から温度変化を与
    え、前記外壁面の剥離を診断する方法において、前記外
    壁面を複数の診断対象領域に分割し、前記診断対象領域
    に外部から温度変化を与えて剥離を診断し、その後、こ
    の診断対象領域に隣接する他の診断対象領域に外部から
    温度変化を与え、前記診断対象領域で得られた温度変化
    の度合に基づいて前記他の診断対象領域の剥離を判定す
    ることを特徴とする建築物の外壁剥離診断方法。
  6. 【請求項6】建築物の外壁面の剥離を診断する装置にお
    いて、前記外壁面に外部から温度変化を与える手段と、
    前記外壁面の温度を測定する温度測定手段と、前記温度
    測定手段によって測定された温度により得られた前記温
    度変化の度合に基づいて前記外壁面の剥離を判定する剥
    離判定装置とを備えることを特徴とする建築物の外壁剥
    離診断装置。
  7. 【請求項7】建築物の外壁面の剥離を診断する装置にお
    いて、前記外壁面に外部から温度変化を与える手段と、
    前記外壁面から放射される赤外線の強度を測定する赤外
    線強度測定手段と、前記赤外線強度測定手段によって測
    定された赤外線強度に基づいて得られた前記外壁面の赤
    外線強度の度合に基づいて前記外壁面の剥離を判定する
    剥離判定装置とを備えることを特徴とする建築物の外壁
    剥離診断装置。
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