JPH0861621A - 燃焼装置 - Google Patents

燃焼装置

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Publication number
JPH0861621A
JPH0861621A JP6178598A JP17859894A JPH0861621A JP H0861621 A JPH0861621 A JP H0861621A JP 6178598 A JP6178598 A JP 6178598A JP 17859894 A JP17859894 A JP 17859894A JP H0861621 A JPH0861621 A JP H0861621A
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JP
Japan
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combustion
nozzle
burner
thermocouple
temperature
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Pending
Application number
JP6178598A
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English (en)
Inventor
Takahiko Hyodo
隆彦 兵藤
Noriatsu Nakanishi
教温 中西
Hidekazu Iwasaki
英一 岩崎
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Osaka Gas Co Ltd
Harman Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Harman Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃焼装置において、バーナの受入口に蜘蛛の
巣が張られたり、塵埃が溜まったりして、受入口の外に
漏洩したガスが燃焼しても、受入口近傍の部材の焼損を
確実に防止する。 【構成】 燃料ガス及び燃焼用空気を受け入れる受入口
32及びその受入口32に連なる混合室を備えたバーナ
3と、受入口32に燃料ガスを噴出するガスノズル18
が設けられた燃焼装置において、ガスノズル18の近傍
での異常高温を検出するノズル近傍異常高温検出手段S
と、そのノズル近傍異常高温検出手段Sが異常高温を検
出することに基づいてバーナ3の燃焼を停止させる制御
手段Cが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料ガス及び燃焼用空
気を受け入れる受入口及びその受入口に連なる混合室を
備えたバーナと、前記受入口に燃料ガスを噴出するガス
ノズルが設けられた燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる燃焼装置は、ガスノズルからバー
ナの受入口に燃料ガスを噴出するとともに、その噴出に
伴うエジェクタ作用により燃焼用空気を受入口から吸入
させ、それら燃料ガスと燃焼用空気をバーナの混合室で
混合した後、その混合ガスを燃焼させるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる燃焼装置におい
て、長期間使用されなかったりすると、受入口に蜘蛛の
巣が張られたり、塵埃が溜まったりして、受入口の開口
面積が狭くなる場合がある。受入口の開口面積が狭くな
ると、燃料ガスの流動抵抗が増大するので、ガスノズル
から噴出した燃料ガスが僅かではあるが受入口の外に漏
洩して、その漏洩ガスがバーナの燃焼炎により引火して
燃焼する虞がある。漏洩ガスが燃焼する状態が長く続く
と、受入口近傍の部材、特に樹脂製の部材が焼損して、
燃焼装置が故障する虞がある。尚、受入口の外に漏洩す
る燃料ガスは僅かであり、しかも、バーナの燃焼ガスと
ともに排出されるので、安全上問題はない。
【0004】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、バーナの受入口に蜘蛛の巣が張
られたり、塵埃が溜まったりして、受入口の外に漏洩し
たガスが燃焼しても、受入口近傍の部材の焼損を確実に
防止することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による燃焼装置の
第1の特徴構成は、前記ガスノズルの近傍での異常高温
を検出するノズル近傍異常高温検出手段と、そのノズル
近傍異常高温検出手段が異常高温を検出することに基づ
いて前記バーナの燃焼を停止させる制御手段が設けられ
ている点にある。
【0006】第2の特徴構成は、前記ノズル近傍異常高
温検出手段は、異常高温になることに基づいて溶断する
ノズル近傍用温度ヒューズにて構成され、前記制御手段
は、前記ノズル近傍用温度ヒューズが溶断することに基
づいて前記バーナの燃焼を停止させるように構成されて
いる点にある。
【0007】第3の特徴構成は、前記バーナの燃焼炎の
温度に応じた起電力を出力する熱電対が設けられ、その
熱電対及び前記ノズル近傍用温度ヒューズが前記制御手
段に対して直列接続され、前記制御手段は、入力される
起電力が設定値以下になることに基づいて前記バーナの
燃焼を停止させるように構成されている点にある。
【0008】第4の特徴構成は、前記バーナにて加熱さ
れる熱交換器が、前記バーナの燃焼室を形成する筒胴の
内部に設けられ、前記筒胴の外周近傍が異常高温になる
ことに基づいて溶断する筒胴用温度ヒューズが設けら
れ、その筒胴用温度ヒューズ、前記熱電対及び前記ノズ
ル近傍用温度ヒューズが前記制御手段に対して直列接続
されている点にある。
【0009】第5の特徴構成は、前記燃焼室の温度に応
じて前記熱電対の起電力とは逆極性の起電力を出力する
逆起電力発生用熱電対が設けられ、その逆起電力発生用
熱電対、前記熱電対、前記ノズル近傍用温度ヒューズ及
び前記筒胴用温度ヒューズが前記制御手段に対して直列
接続されている点にある。
【0010】
【作用】第1の特徴構成による作用は、以下の通りであ
る。ガスノズルから噴出した燃料ガスの一部が受入口の
外に漏洩して燃焼すると、ガスノズル近傍の温度が異常
に上昇する。ガスノズル近傍の温度が異常高温になる
と、ノズル近傍異常高温検出手段により、瞬時に異常高
温が検出され、ノズル近傍異常高温検出手段が異常高温
を検出することに基づいて、制御手段により、瞬時にバ
ーナへの燃料ガス供給が断たれてバーナの燃焼が停止さ
れる。従って、瞬時に受入口の外への燃料ガスの漏洩が
無くなるので、漏洩ガスの燃焼が停止される。
【0011】第2の特徴構成によれば、ガスノズル近傍
の温度が異常高温になると、瞬時にノズル近傍用温度ヒ
ューズが溶断して、制御手段に入力される信号がゼロと
なり、入力される信号がゼロとなることに基づいて、制
御手段により、瞬時にバーナへの燃料ガス供給が断たれ
てバーナの燃焼が停止される。制御手段は、入力される
信号がゼロになることを判別するように構成することが
できるので、制御手段の構成が簡単になる。
【0012】第3の特徴構成による作用は、以下の通り
である。この熱電対は、不完全燃焼を起こしたり、燃焼
炎が不測に立ち消えたりするような燃焼異常を検出する
ものである。つまり、例えば、受入口から吸入される燃
焼用空気の量が異常に少なくなったり、燃焼用空気中の
酸素濃度が異常に低下すると、不完全燃焼を起こしてバ
ーナの燃焼炎が長くなって、熱電対の起電力が低下す
る。又、燃焼炎が立ち消えた場合でも、熱電対の起電力
が低下する。熱電対とノズル近傍用温度ヒューズは制御
手段に対して直列接続されているので、ノズル近傍用温
度ヒューズが溶断すると、制御手段に入力される起電力
はゼロとなって、設定値以下になる。従って、燃焼異常
が発生して、熱電対の起電力が設定値以下になった場
合、及び、ガスノズル近傍の温度が異常高温になって、
ノズル近傍用温度ヒューズが溶断した場合のいずれにお
いても、制御手段により、バーナへの燃料ガス供給が断
たれてバーナの燃焼が停止される。
【0013】ところで、バーナに燃焼異常が発生すると
バーナへの燃料供給を断ってバーナの燃焼を停止させて
安全を図るために、熱電対と、入力される起電力が設定
値以下になることに基づいて、バーナへの燃料ガス供給
を断ってバーナの燃焼を停止させる制御手段から構成さ
れる安全手段を設けることは、通常一般的に行われるこ
とである。本第3の特徴構成によれば、このような通常
一般的に設けられる安全手段において、ノズル近傍用温
度ヒューズを直列接続するだけの簡単な構成で、本発明
を実施できる。
【0014】第4の特徴構成による作用は、以下の通り
である。燃焼室で燃焼した燃焼ガスは、熱交換器の燃焼
ガス通路を通流して熱交換器を加熱した後、筒胴外に流
出する。熱交換器に燃焼ガス中の燃焼生成物(硫黄酸化
物)や塵埃が付着して、熱交換器の燃焼ガス通路が異常
に狭くなると、燃焼ガスが燃焼室内に滞留する量が異常
に増加して、燃焼室内の雰囲気温度が異常に上昇し、そ
の結果、筒胴の外周近傍の温度が異常に上昇するため、
筒胴の近傍の部材が焼損して燃焼装置が故障する虞があ
る。そこで、筒胴の外周近傍の温度の異常上昇を検出す
るために、異常高温になると溶断する筒胴用温度ヒュー
ズを設けてある。筒胴用温度ヒューズ、熱電対及びノズ
ル近傍用温度ヒューズが制御手段に対して直列接続され
ているので、筒胴用温度ヒューズが溶断すると、制御手
段に入力される起電力はゼロとなって、設定値以下にな
る。従って、筒胴の外周近傍の温度が異常高温になっ
て、筒胴用温度ヒューズが溶断した場合、燃焼異常が発
生して、入力される起電力が設定値以下になった場合、
及び、ガスノズル近傍の温度が異常高温になって、ノズ
ル近傍用温度ヒューズが溶断した場合のいずれにおいて
も、制御手段により、バーナへの燃料ガス供給が断たれ
てバーナの燃焼が停止される。
【0015】第5の特徴構成による作用は、以下の通り
である。熱交換器に燃焼ガス中の燃焼生成物や塵埃が付
着して、熱交換器の燃焼ガス通路が異常に狭くなると、
燃焼室内の燃焼用空気の量が異常に少なくなって、不完
全燃焼を起こす虞がある。そこで、熱交換器の燃焼ガス
通路が異常に狭くなることに起因した不完全燃焼を検出
するために、逆起電力発生用熱電対を設けてある。この
逆起電力発生用熱電対により、以下のようにして不完全
燃焼を検出するようにしてある。熱交換器の燃焼ガス通
路が狭くなるほど、燃焼ガスが燃焼室内に滞留する量が
増加して、燃焼室内の雰囲気温度が上昇する。逆起電力
発生用熱電対は前述の燃焼異常検出用の熱電対の起電力
とは逆極性の起電力を出力し、逆起電力発生用熱電対、
前述の燃焼異常検出用の熱電対、ノズル近傍用温度ヒュ
ーズ及び筒胴用温度ヒューズが制御手段に対して直列接
続されてるので、燃焼室内の雰囲気温度が高くなるほ
ど、つまり、熱交換器の燃焼ガス通路が狭くなるほど、
制御手段に入力される起電力は小さくなる。そして、制
御手段に入力される起電力が設定値以下になることに基
づいて、不完全燃焼を検出するようにしてある。従っ
て、熱交換器の燃焼ガス通路が異常に狭くなることによ
って不完全燃焼が起こって、入力される起電力が設定値
以下になった場合、筒胴の外周近傍の温度が異常高温に
なって、筒胴用温度ヒューズが溶断した場合、燃焼異常
が発生して、入力される起電力が設定値以下になった場
合、及び、ガスノズル近傍の温度が異常高温になって、
ノズル近傍用温度ヒューズが溶断した場合のいずれにお
いても、制御手段により、バーナへの燃料ガス供給が断
たれてバーナの燃焼が停止される。
【0016】
【発明の効果】第1の特徴構成によれば、バーナの受入
口に蜘蛛の巣が張られたり、塵埃が溜まったりして、受
入口の外に漏洩した燃料ガスが燃焼しても、瞬時に漏洩
ガスの燃焼が停止されるので、受入口近傍の部材の焼損
を確実に防止することができる。
【0017】更に、第2の特徴構成によれば、簡単な構
成にて本発明を実施することができるので、本発明を実
施するためのコストを低減することができる。
【0018】更に、第3の特徴構成によれば、燃焼異常
が起こったときも、バーナの燃焼が停止されるので、安
全性を一層向上することができる。又、このような燃焼
異常が発生するとバーナへの燃料供給を断ってバーナの
燃焼を停止させて安全を図るための安全手段は、通常一
般的に設けられることが多いが、このような安全手段が
設けられた燃焼装置において、本発明を実施する場合、
極めて簡単な構成にて実施することができるので、本発
明を実施するためのコストを一層低減することができ
る。
【0019】更に、第4の特徴構成によれば、熱交換器
に燃焼ガス中の燃焼生成物や塵埃が付着することに起因
して、筒胴の外周近傍の温度が異常高温になったとき
も、バーナの燃焼が停止されるので、上記第3の特徴構
成により得られる安全性よりも更に安全性を向上するこ
とができる。
【0020】更に、第5の特徴構成によれば、熱交換器
に燃焼ガス中の燃焼生成物や塵埃が付着することに起因
して、不完全燃焼が起こっても、バーナの燃焼が停止さ
れるので、上記第4の特徴構成により得られる安全性よ
りも更に安全性を向上することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明を給湯装置に適用した実施例に
ついて、図面に基づいて説明する。先ず、図1に基づい
て、給湯装置の全体構成について説明する。筒胴1の内
部の上端部にフィンチューブ型の水加熱用熱交換器2を
設け、筒胴1の下方に熱交換器2を加熱するバーナユニ
ット(バーナに相当する)3を設け、筒胴1の内部にバ
ーナユニット3の燃焼室Rを形成してある。熱交換器2
への給水路Wiには、止水弁4、水圧変化に応動して給
水量を調整する水ガバナ5、及び、分流弁6を介装して
あり、熱交換器2からの出湯路Woは、フレキシブル管
7を介して出湯具8に接続してある。バーナユニット3
へのガス供給路Gには、遮断弁9、連動杆10aを介し
ての水ガバナ5との連動により給水状態でのみ開く水圧
応動弁10、燃料ガス供給の元圧変化に応動してバーナ
ユニット3への燃料ガス供給圧を適性圧に保つガスガバ
ナ11、及び、燃料ガス供給量を調整する調整弁12を
介装してある。分流弁6は、熱交換器2への給水量と、
バイパス路Wbを介して給水路Wiから出湯路Woへ分
流供給するバイパス水量を調整する。又、給湯装置の各
種制御を司るコントローラCを設けてある。
【0022】次に、出湯時、止水時のコントローラCの
制御作動について説明する。出湯すべく、押しボタン式
の出湯操作具13を押すと、操作マイクロスイッチ14
がオンし、同時に、出湯操作具13の押し操作に連動し
て止水弁4が開弁され、水が水ガバナ5に入り、水圧に
より連動杆10aが水圧応動弁10を開弁する方向に応
動して水圧マイクロスイッチ15がオンする。操作マイ
クロスイッチ14及び水圧マイクロスイッチ15がオン
すると、コントローラCは、点火プラグ16をスパーク
させるともに、遮断弁9のコイル9aに吸着電流を流す
ので、遮断弁9が開弁される。従って、燃料ガスは、遮
断弁9、水圧により応動した連動杆10aにより開弁さ
れた水圧応動弁10、ガスガバナ11及び調整弁12を
通過してバーナユニット3に供給され、点火プラグ16
のスパークにより点火されて燃焼する。バーナユニット
3の燃焼炎に接触させる状態で熱電対17を設けてあ
り、バーナユニット3の燃焼炎により加熱された熱電対
17の起電力により、コントローラCから遮断弁9のコ
イル9aに吸着電流が流れ続けて、遮断弁9の開弁が継
続する。一方、水は、止水弁4、水ガバナ5及び分流弁
6を通過して熱交換器2に流れると同時に、バイパス路
Wbを通じて出湯路Woへ流れる。そして、熱交換器2
からの湯とバイパス路Wbからの水とが混合されて適温
となった湯が、出湯具8から出湯される。
【0023】止水すべく、出湯状態において出湯操作具
13を押すと、その押し操作に連動して止水弁4が閉弁
して給水が停止され、水ガバナ5は水圧差がなくなるの
で、連動杆10aが水圧応動弁10を閉弁する方向に応
動して、水圧応動弁10が閉弁されて、バーナユニット
3への燃料ガス供給が断たれてバーナユニット3の燃焼
が停止される。上述の出湯状態での出湯操作具13の押
し操作に伴って、操作マイクロスイッチ14及び水圧マ
イクロスイッチ15がオフすると、コントローラCは、
コイル9aへ吸着電流を流すのを停止するので、遮断弁
9が閉弁される。
【0024】次に、図2及び図3に基づいて、バーナユ
ニット3の構成について説明を加える。図中の31は、
一対の受入口32と、受入口32に夫々連なる一対の混
合室としての混合流路33と、一対の混合流路33に連
なる2列の炎口列34を備えた金属性の板状バーナであ
り、この板状バーナ31の3枚を所定間隔を隔てて並べ
て、バーナホルダ35に連結固定してある。バーナホル
ダ35には、板状バーナ31夫々に対応させて、受入口
32に夫々合わされる一対のガスノズル臨設口36を形
成してある。又、バーナホルダ35には、板状バーナ3
1に燃焼用二次空気を供給するための吸気口37を複数
個形成してある。一対のガスノズル臨設口36の間に、
ガス供給路Gの終端部を配置してあり、ガス供給路Gに
は、板状バーナ31夫々に対応させて、受入口32に夫
々臨ませた状態で一対のガスノズル18を連結してあ
る。つまり、ガスノズル18から板状バーナ31の受入
口32に燃料ガスを噴出するとともに、その噴出に伴う
エジェクタ作用により燃焼用一次空気を受入口32から
吸入させ、それら燃料ガスと燃焼用一次空気を混合流路
33を通流させて良好に混合した後、炎口列34から噴
出させ、吸気口37を通じて燃焼用二次空気を供給し
て、燃焼させるように構成してある。
【0025】次に、図1に基づいて、バーナユニット3
に燃焼異常が起こったり、給湯装置の内部の温度が異常
に上昇したときに実行される安全手段の構成について説
明する。バーナユニット3の燃焼炎の温度に応じた起電
力を出力する上述の熱電対17、燃焼室Rの温度に応じ
て熱電対17とは逆極性の起電力を出力する逆起電力発
生用熱電対21、ガスノズル18の近傍の温度が異常高
温になることに基づいて溶断するノズル近傍用温度ヒュ
ーズ19、及び、筒胴1の外周近傍の温度が異常高温に
なることに基づいて溶断する筒胴用温度ヒューズ20を
設けてある。
【0026】熱電対17について説明を加える。熱電対
17は、図3にも示すように、金属性の熱電対取付板2
4を用いて、感熱部が正常燃焼状態の燃焼炎の内部に位
置するように設けてある。又、図3にも示すように、熱
電対17は、そのプラス側が熱電対取付板24と電気的
に接続するように設けてある。逆起電力発生用熱電対2
1について説明を加える。逆起電力発生用熱電対21
は、その感熱部が筒胴1に形成した測温用開口1aに臨
む状態で設けてある。
【0027】ノズル近傍用温度ヒューズ19及び筒胴用
温度ヒューズ20について、説明を加える。両温度ヒュ
ーズ19,20は同様に構成してあり、図5に示すよう
に、両端夫々にリード線19aを接続したヒューズ素子
19bを、可撓性及び耐熱性を有するチューブ19c内
に挿入するとともに、チューブ19cの外周の2箇所を
バインダ19dにて束縛してチューブ19c内に固定し
てある。ノズル近傍用温度ヒューズ19は、図2ないし
図4に示すように、温度ヒューズ取付部材25にバイン
ダ25aにて束縛して取り付け、その温度ヒューズ取付
部材25を、ヒューズ素子19bが一番手前の板状バー
ナ31に対応するガスノズル18の下方近傍に位置する
ように、バーナホルダ35にネジ止めしてある。筒胴用
温度ヒューズ20は、筒胴1の外周部の背面側(給湯装
置を壁面に設置する場合は、壁面側)近傍に配置してあ
る。
【0028】リード線22にて、コントローラC、逆起
電力発生用熱電対21のプラス端子、逆起電力発生用熱
電対21のマイナス端子、筒胴用温度ヒューズ20の一
方のリード線19a、筒胴用温度ヒューズ20の他方の
リード線19a、ノズル近傍用温度ヒューズ19の一方
のリード線19a、ノズル近傍用温度ヒューズ19の他
方のリード線19a、及び、熱電対17のマイナス端子
を接続し、リード線23にて、熱電対取付板24とコン
トローラCを接続してある。つまり、逆起電力発生用熱
電対21、筒胴用温度ヒューズ20、ノズル近傍用温度
ヒューズ19及び熱電対17をコントローラCに対して
直列接続してある。又、熱電対17及び逆起電力発生用
熱電対21から互いに逆極性の起電力が、コントローラ
Cに入力されるように接続してある。そして、コントロ
ーラCは、入力される起電力が設定値以下になると、遮
断弁9のコイル9aへ吸着電流を流すのを停止して、遮
断弁9を閉弁するように構成してある。
【0029】受入口32から吸入される燃焼用一次空気
の量が異常に少なくなったり、その燃焼用一次空気中の
酸素濃度が異常に低下すると、バーナユニット3は不完
全燃焼を起こして燃焼炎が長くなる。バーナユニット3
が不完全燃焼を起こして燃焼炎が長くなったり、燃焼炎
が不測に立ち消えたりすることにより、熱電対17の起
電力が設定値以下に低下すると、コントローラCにより
遮断弁9が閉弁されてバーナユニット3への燃料ガス供
給が断たれるので、バーナユニット3の燃焼が停止され
る。
【0030】又、熱交換器2に燃焼ガス中の燃焼生成物
や塵埃が付着して、熱交換器2の燃焼ガス通路が狭くな
ると、燃焼ガスが燃焼室R内に滞留する量が増加して、
燃焼室R内の雰囲気温度が上昇する。燃焼室R内の雰囲
気温度が高くなるほど、逆起電力発生用熱電対21の起
電力は大になるが、この起電力は熱電対17の起電力と
は逆極性であるので、コントローラCに入力される起電
力は小となる。そして、燃焼室R内の雰囲気温度が異常
高温になることにより、コントローラCに入力される起
電力が設定値以下に低下すると、コントローラCにより
遮断弁9が閉弁されてバーナユニット3への燃料ガス供
給が断たれるので、バーナユニット3の燃焼が停止され
る。又、上述のように熱交換器2に燃焼ガス中の燃焼生
成物や塵埃が付着することに起因して、燃焼室R内の雰
囲気温度が異常に上昇して、筒胴1の外周近傍の温度が
異常高温になると、筒胴用温度ヒューズ20が溶断す
る。従って、コントローラCに入力される起電力がゼロ
になって設定値以下になるので、コントローラCにより
遮断弁9が閉弁されてバーナユニット3への燃料ガス供
給が断たれるので、バーナユニット3の燃焼が停止され
る。
【0031】又、バーナユニット3の受入口32に蜘蛛
の巣が張られたり、塵埃が溜まったりして、ガスノズル
18から噴出した燃料ガスの一部が受入口32の外に漏
洩すると、その漏洩ガスがバーナユニット3の燃焼炎に
より引火して燃焼する虞がある。このように漏洩ガスが
燃焼することにより、ガスノズル18近傍の温度が異常
高温になると、ノズル近傍用温度ヒューズ19が溶断す
る。従って、コントローラCに入力される起電力がゼロ
になって設定値以下になるので、コントローラCにより
遮断弁9が閉弁されてバーナユニット3への燃料ガス供
給が断たれるので、バーナユニット3の燃焼が停止され
る。つまり、ノズル近傍用温度ヒューズ19は、ガスノ
ズル18近傍での異常高温を検出するノズル近傍異常高
温検出手段Sに相当し、コントローラCを利用して、ノ
ズル近傍異常高温検出手段Sが異常高温を検出すること
に基づいて、バーナユニット3の燃焼を停止させる制御
手段を構成してある。
【0032】〔別実施例〕次に別実施例を説明する。 上記実施例では、ノズル近傍異常高温検出手段Sの
具体構成としてノズル近傍用温度ヒューズ19を適用し
たが、これに代えて、熱電対を適用してもよい。この場
合は、上記実施例におけるコントローラCとは別に、前
記熱電対の起電力が設定値以上になることに基づいて遮
断弁9を閉弁してバーナユニット3の燃焼を停止させる
制御手段を設ける。
【0033】 上記実施例では、ノズル近傍用温度ヒ
ューズ19、熱電対17、逆起電力発生用熱電対21及
び筒胴用温度ヒューズ20の全てを設ける場合について
例示したが、熱電対17、逆起電力発生用熱電対21及
び筒胴用温度ヒューズ20のうちのいずれか一つ、ある
いは、いずれか二つ、あるいは、全てを省略して本発明
を実施することができる。しかしながら、安全上から、
ノズル近傍用温度ヒューズ19、熱電対17、逆起電力
発生用熱電対21及び筒胴用温度ヒューズ20の全てを
設けるのが好ましい。
【0034】 上記実施例では、ノズル近傍用温度ヒ
ューズ19を、一番手前の板状バーナ31に対応するガ
スノズル18の下方近傍に位置するように設けたが、ノ
ズル近傍用温度ヒューズ19を設ける位置は、種々変更
可能である。例えば、ガスノズル18の横近傍、あるい
は、上方近傍に設けてもよい。又、中央の板状バーナ3
1、あるいは、一番奥の板状バーナ31に対応するガス
ノズル18の近傍に設けてもよい。又、ノズル近傍用温
度ヒューズ19を、3枚の板状バーナ31夫々の近傍に
設けてもよい。
【0035】 バーナの構成は種々変更可能である。
例えば、上記実施例において、3枚の板状バーナ31に
てバーナとしてのバーナユニット3を構成する場合につ
いて例示したが、バーナユニット3を構成する板状バー
ナ31の枚数は不問である。又、上記実施例では、板状
バーナ31は、一対の受入口32を備えさせるように構
成したが、1個の受入口32を備えさせるように構成し
ても良い。
【0036】 上記実施例では、本発明を適用する燃
焼装置の具体構成が給湯装置である場合について例示し
たが、燃焼装置の具体構成は種々変更可能であり、例え
ば、暖房装置でも良い。
【0037】 本発明の構成と共に、蜘蛛の侵入を阻
止するネット状体を設けることにより、本発明の課題を
解決すると一層良い。
【0038】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した給湯装置のブロック図
【図2】バーナユニットの縦断正面図
【図3】バーナユニットの分解斜視図
【図4】ノズル近傍用温度ヒューズの取り付け構造を示
すバーナホルダの底面図
【図5】温度ヒューズの縦断面図
【符号の説明】
1 筒胴 2 熱交換器 3 バーナ 17 熱電対 18 ガスノズル 19 ノズル近傍用温度ヒューズ 20 筒胴用温度ヒューズ 21 逆起電力発生用熱電対 32 受入口 33 混合室 C 制御手段 R 燃焼室 S ノズル近傍異常高温検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩崎 英一 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料ガス及び燃焼用空気を受け入れる受
    入口(32)及びその受入口(32)に連なる混合室
    (33)を備えたバーナ(3)と、前記受入口(32)
    に燃料ガスを噴出するガスノズル(18)が設けられた
    燃焼装置であって、 前記ガスノズル(18)の近傍での異常高温を検出する
    ノズル近傍異常高温検出手段(S)と、そのノズル近傍
    異常高温検出手段(S)が異常高温を検出することに基
    づいて前記バーナ(3)の燃焼を停止させる制御手段
    (C)が設けられている燃焼装置。
  2. 【請求項2】 前記ノズル近傍異常高温検出手段(S)
    は、異常高温になることに基づいて溶断するノズル近傍
    用温度ヒューズ(19)にて構成され、前記制御手段
    (C)は、前記ノズル近傍用温度ヒューズ(19)が溶
    断することに基づいて前記バーナ(3)の燃焼を停止さ
    せるように構成されている請求項1記載の燃焼装置。
  3. 【請求項3】 前記バーナ(3)の燃焼炎の温度に応じ
    た起電力を出力する熱電対(17)が設けられ、その熱
    電対(17)及び前記ノズル近傍用温度ヒューズ(1
    9)が前記制御手段(C)に対して直列接続され、前記
    制御手段(C)は、入力される起電力が設定値以下にな
    ることに基づいて前記バーナ(3)の燃焼を停止させる
    ように構成されている請求項2記載の燃焼装置。
  4. 【請求項4】 前記バーナ(3)にて加熱される熱交換
    器(2)が、前記バーナ(3)の燃焼室(R)を形成す
    る筒胴(1)の内部に設けられ、前記筒胴(1)の外周
    近傍が異常高温になることに基づいて溶断する筒胴用温
    度ヒューズ(20)が設けられ、その筒胴用温度ヒュー
    ズ(20)、前記熱電対(17)及び前記ノズル近傍用
    温度ヒューズ(19)が前記制御手段(C)に対して直
    列接続されている請求項3記載の燃焼装置。
  5. 【請求項5】 前記燃焼室(R)の温度に応じて前記熱
    電対(17)の起電力とは逆極性の起電力を出力する逆
    起電力発生用熱電対(21)が設けられ、その逆起電力
    発生用熱電対(21)、前記熱電対(17)、前記ノズ
    ル近傍用温度ヒューズ(19)及び前記筒胴用温度ヒュ
    ーズ(20)が前記制御手段(C)に対して直列接続さ
    れている請求項4記載の燃焼装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR970070757A (ko) * 1996-04-30 1997-11-07 강원석 가스기구의 가스공급 차단장치 및 그 방법
JP2009250469A (ja) * 2008-04-02 2009-10-29 Rinnai Corp ガス湯沸器

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