JPH086138Y2 - 排水栓用作動具 - Google Patents

排水栓用作動具

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JPH086138Y2
JPH086138Y2 JP3334993U JP3334993U JPH086138Y2 JP H086138 Y2 JPH086138 Y2 JP H086138Y2 JP 3334993 U JP3334993 U JP 3334993U JP 3334993 U JP3334993 U JP 3334993U JP H086138 Y2 JPH086138 Y2 JP H086138Y2
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support shaft
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lid
drain plug
guide cylinder
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育實 太田
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、浴槽,洗面器等の底部
に装備された排水栓を遠隔操作で開閉作動させる作動具
に関する。さらに詳しくは、この排水栓用作動具におけ
る案内筒内部のシール構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】浴槽や洗面器等の槽体底部には、その底
部壁に排水口を開設すると共に、この排水口を被蓋する
栓蓋を作動具によって昇降動自在に支持して排水栓が形
成される。
【0003】作動具は例えば実公昭60-22147号,実開昭
63-5074 号(実願昭61-99738号)等に記載されるよう
に、栓蓋の下部に固定される支持軸を案内筒内に上下動
自在に支持すると共に、案内筒内にスラストロック機構
を内蔵してなるもので、スラストロック機構の作動によ
って支持軸をその上下動経路の一端側でロックし次にこ
のロックを解除する交互的な連続上下動を可能とする。
【0004】上記案内筒は、排水口内に垂直保持せる有
底状の筒本体の上面開口を蓋体で密閉状に塞ぐと共に、
その蓋体に開穿せる支持軸挿通孔の内周壁、即ち、支持
軸の摺動面にシール材(Oリング形状のパッキン)を装
着して内部の水密性を保持するようになっている。案内
筒内部の水密性保持は、内部に排水の一部が流入した場
合、水かす等が付着してスラストロック機構,支持軸の
作動が不確実になることを防止すると共に、寒冷地にお
ける使用において前記流入水が凍結してスラストロック
機構,支持軸が作動しなくなることを阻止する為に重要
である。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし乍ら上記した従
来の作動具における支持軸挿通孔のシール構造によれ
ば、支持軸摺動面にOリング形状のパッキンを用いてお
り、パッキンが所望のクッション性を備えていないこと
から、シール効果を重視して大きめのパッキンを用いた
場合、支持軸の上下動、即ち、栓蓋の開閉作動に支障を
生じ、他方、栓蓋の開閉作動に重点をおいて小さめのパ
ッキンを用いた場合、前記シール効果が低減して案内筒
内に排水の一部が浸入し、スラストロック機構の作動に
支障をきたす虞れがあった。
【0006】また上記案内筒は、内部の水密性保持のた
めに筒本体の上面開口に蓋体を接着して両者を一体化し
てなり、よって上記パッキンは交換が不能であるが、従
来のシール構造では前述の如くパッキンが所望のクッシ
ョン性を備えていない、換言すれば長期の使用に耐え得
るものではなく、パッキンが摩耗した場合は案内筒のみ
ならず支持軸,スラストロック機構を含めて作動具全体
の交換を余儀なくされるものであった。
【0007】本考案はこのような問題点を解決するため
になされたものであり、その目的とするところは、案内
筒内部の水密性保持と、支持軸の円滑な上下動との双方
を同時に向上させて、信頼性,耐久性により優れた排水
栓用作動具を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本考案の排水栓用作動具は、排水口内に垂直保持
せる有底状の筒本体の上面開口を蓋体で密閉状に塞いだ
案内筒内に、栓蓋の下部に固定される支持軸を上下動自
在に支持すると共に、前記支持軸,案内筒の間で噛合組
付けされ支持軸をその上下動経路の一端側でロックし次
にこのロックを解除する交互的な連続上下動を可能とす
るスラストロック機構を内蔵した排水栓用作動具におい
て、上記蓋体に開穿せる支持軸挿通孔の内周壁にパッキ
ン装着用の環状溝を凹設すると共に、断面略U字形状の
環状パッキンをその開口側の端部を上にして前記環状溝
内に嵌合装着してなることを特徴とする。
【0009】
【作用】以上の構成によれば、パッキンの外周壁が環状
溝の内壁に当接して内周壁が支持軸の外周面に所望のク
ッション性をもって弾性的に圧接するので、支持軸のよ
り円滑な上下動と、挿通孔周りのシール性向上との双方
を同時に満足させることが可能になる。しかも、パッキ
ンはその開口側の端部を上に、閉塞側の端部を下にした
状態で装着されているので、万一、挿通孔の上端側から
排水が流入したとしてもその流入水はパッキンの内外の
周壁間に溜まり、筒本体内部への浸入は阻止される。さ
らには、上記の如くパッキンを環状溝と支持軸との間に
圧縮状に装填し、パッキンの弾性(クッション性)を有
効に利用して前述の作用効果を得るので、Oリング形状
の従来パッキンに比してパッキンの耐久性が大幅に向上
し、ひいては作動具全体の耐用年数を延長せしめること
が可能になる。
【0010】
【実施例】以下、本考案に係る排水栓用作動具の一実施
例を図面を参照して説明する。図1,2に示したaは浴
槽等の底部に設置した排水栓であり、浴槽等の底部壁b
に開設した排水口c内に案内筒1を取付けると共に、こ
の案内筒1に栓蓋2を支持した支持軸3を上下方向へ進
退自在に嵌挿し、且つこの支持軸3を案内筒1の内部に
設けたスラストロック機構4に係合させてなる排水栓用
作動具Aを装着し、この作動具Aにより栓蓋2を開閉自
在に支持して構成される。
【0011】また、浴槽上縁面dやカウンター面等の離
れた位置には、管状の支持体5を挿着すると共にその支
持体5内部の上端側にレバー6を上下動自在に支持し、
且つ下端側にはレリース7基端を接続し、そのレリース
7内部の摺動ワイヤ端部をレバー6下端に連結せしめて
操作部eを構成する。
【0012】上記排水口cの内周面からは取付片c1,c1
を同排水口c中芯部へ向けて突設してあり、この取付片
c1,c1 に案内筒1を取り付けてある。
【0013】案内筒1は有底状の筒本体1aと、該筒本体
1aの上面開口を密閉状に塞ぐ蓋体1bとの二部材で構成し
たもので、それら筒本体1a,蓋体1bは所望の合成樹脂材
料(例えばポリアセタール樹脂等)で夫々一体成形され
る。前記筒本体1aの上縁外周には左右一対の取付鍔1c,1
c を一体に突設し、該取付鍔1c,1c を前述の取付片c1,c
1 にねじ8止めするをもって、案内筒1が排水口c内の
中芯部で垂直状に保持される。
【0014】前記蓋体1bの中心部には挿通孔1dを開穿し
て支持軸3を上下方向へ摺動自在に貫挿する。挿通孔1d
の内周壁、即ち、支持軸3の摺動面にはパッキン装着用
の環状溝1eを挿通孔1dの周方向に沿って凹設し、その環
状溝1e内にはパッキン9を装着し、さらに筒本体1a内部
で支持軸3と案内筒1の間にスラストロック機構4を組
付けた上で筒本体1aと蓋体1bとを一体に接着せしめるを
もって、案内筒1内部の水密性を保っている。
【0015】パッキン9は、ゴム材若しくは合成ゴム等
の所望の弾性(クッション性)とシール性を有する材料
を用いて断面略U字形を呈する環状体に一体成形された
もので、図示の如く、その開口側の端部9aを上に、閉塞
側の端部9bを下にした状態で上記環状溝1e内に嵌装着さ
れる。
【0016】このようなシール構造によれば、パッキン
9の外周壁9cが環状溝1eの内壁に当接して内周壁9dが支
持軸3の外周面に所望のクッション性をもって弾性的に
圧接するので、支持軸3のより円滑な上下動と、挿通孔
1d周りのシール性向上との双方を同時に満足させること
が可能になる。しかも、パッキン9はその開口側の端部
9aを上に、閉塞側の端部9bを下にした状態で装着されて
いるので、万一、挿通孔1dの上端側から排水が流入した
としてもその流入水はパッキン9の内外の周壁9c,9d 間
に溜まり、筒本体1a内部への浸入は阻止される。さらに
は、上記の如くパッキン9を環状溝1eと支持軸3との間
に圧縮状に装填し、パッキン9の弾性(クッション性)
を有効に利用して前述の作用効果を得るので、Oリング
形状の従来パッキンに比してパッキン9の耐久性が大幅
に向上し、ひいては作動具A全体の耐用年数を延長せし
めることが可能になる。
【0017】以上で本考案の要部である挿通孔1d周りの
シール構造の改良についての説明は終わるが、以下に排
水栓用作動具Aの基本的な構成部分、即ち、スラストロ
ック機構4により支持軸3の上下動について説明する。
支持軸3はステンレスその他の所望な金属材により形成
され、その上端には栓蓋2を螺合して取付ける。この栓
蓋2の下面外周部には排水口cの口縁に接離するパッキ
ン2aを嵌着する。また案内筒1の筒本体1a底壁にはねじ
孔1fを穿設し、このねじ孔1fにレリース7先端のプラン
ジャガイド7aを螺合接続して、支持軸3下端とレリース
7先端を連係せしめている。
【0018】スラストロック機構4は支持軸3側の固定
リング10,回転リング11と、案内筒1側のガイド部12と
が噛合組付けられた構造からなる。尚、スラストロック
機構4の基本的な構造や作動は前述の従来公報等により
周知なので、図面では縦断正面図のみ示し、作動を説明
するための固定リング10,回転リング11,ガイド部12の
展開図やそれらの外観図等は省略する。
【0019】固定リング10は支持軸3に固定されてお
り、上部に鋸歯状歯10a を有しその側部に数個の突部10
b を有している。回転リング11は支持軸3に回転自在に
嵌合されており、下部に前記固定リング10の鋸歯状歯10
a と合致する鋸歯状歯11a を有しその側部に数個の突部
11b を有している。ガイド部12は案内筒1の内周面に形
成されており、前記固定リング10,前記回転リング11の
突部10b,11b が入る案内溝12a と鋸歯状歯12b とを交互
に有している。
【0020】このため、レリ―ス7先端のプランジャ7b
による支持軸3の押出しにより、支持軸3をその上下動
経路の一端側でロックし次にこのロックを解除する交互
的な連続上下動が可能となり、前述の操作部eの押し下
げ操作によりレリース7を介して支持軸3の上端に固定
されている栓蓋2の開放,閉鎖を交互に行なうことがで
きる。
【0021】固定リング10は前述の案内筒1と同様な合
成樹脂材料、例えばポリアセタール樹脂等を用いて一体
成形される。また本実施例においては回転リング11を、
固定リング10と同様な合成樹脂材料をもって成形される
外周部110 の内側に、支持軸3外側に遊嵌される金属製
スリーブ111 をインサートして一体成形しており、外周
部110 には上述の鋸歯状歯11a ,数個の突部11b が一体
に形成される。
【0022】このように、内周部分を金属製スリーブ11
1 によって構成した回転リング11によれば、樹脂のみか
らなる従来の回転リングに比して自重が増し、支持軸3
の上下動に伴う回転リング11の自重落下,回転がよりス
ムーズに行われる結果、支持軸3をその上下動経路の一
端側でロックし次にこのロックを解除する交互的な連続
上下動がより確実且つスムーズに行われるようになる。
【0023】而して、図1の止水状態から操作部eのレ
バー6を押し下げるとレリース7内部のワイヤが摺動し
て支持軸3を押し上げる。この時、回転リング11はその
鋸歯状歯11a が固定リング10の鋸歯状歯10a に当接して
僅かに回転する。そしてレバー6を離すと、回転リング
11の突部11b がガイド部12の鋸歯状歯12b に係合して図
2に示す上方位置にて係止され、かつ支持軸3の鍔部3a
が回転リング11の上面に当接する結果、図2に示すよう
に栓蓋2を排水口cから離れた位置で支持する開栓状態
となる。
【0024】次に、再びレバー6を押し下げるとレリー
ス7が支持軸3を押し上げる。この時、回転リング11の
鋸歯状歯11a が固定リング10の鋸歯状歯10a に当接して
僅かに回転し、レバー6を離すと固定リング10はその突
部10b がガイド部12の案内溝12a 内に入ることにより降
下する。また回転リング11は、鋸歯状歯11a がガイド部
12の鋸歯状歯12b に当接して僅かに回転した後、その突
部11b が案内溝12a 内にはいって下降する。その結果、
栓蓋2が排水口cを閉じて図1に示す閉栓状態となる。
【0025】上記したスラストロック機構4の作動にお
ける回転リング11の僅かな回転は、支持軸3の下降時に
おいて回転リング11がその自重により下降することで得
られるが、前述の如く回転リング11の内周部分を金属製
スリーブ111 で形成してその自重を増加させたことによ
りその自重落下,回転がよりスムーズに行われるように
なり、栓蓋2の開栓側/閉栓側でのロック及びそのロッ
クを解除する交互的な連続作動がより確実且つスムーズ
に行われるようになる。
【0026】尚、本実施例においては栓蓋2の開栓/閉
栓作動をより効果的に行わんとするべく、前述の如く樹
脂製外周部110 内に金属製スリーブ111 をインサートし
てなる回転リング11を用いたが、本考案の作動具はこれ
に限定されず、合成樹脂により一体成型された回転リン
グを用いたスラストロック機構を採用しても、初期の目
的を達成し得ることは、云うまでもない。
【0027】
【考案の効果】本考案の排水栓用作動具は以上説明した
ように構成したことから、パッキンの外周壁が環状溝の
内壁に当接して内周壁が支持軸の外周面に所望のクッシ
ョン性をもって弾性的に圧接するので、支持軸のより円
滑な上下動と、挿通孔周りのシール性向上との双方を同
時に満足させることが可能になる。しかも、パッキンは
その開口側の端部を上に、閉塞側の端部を下にした状態
で装着されているので、万一、挿通孔の上端側から排水
が流入したとしてもその流入水はパッキンの内外の周壁
間に溜まり、筒本体内部への浸入は阻止される。さらに
は、上記の如くパッキンを環状溝と支持軸との間に圧縮
状に装填し、パッキンの弾性(クッション性)を有効に
利用して前述の作用効果を得るので、Oリング形状の従
来パッキンに比してパッキンの耐久性が大幅に向上し、
ひいては作動具全体の耐用年数を延長せしめることが可
能になる。
【0028】従って、案内筒内の水密性を向上せしめて
内部に水かすが付着したり寒冷地での使用における凍結
による作動不良を確実に防止すると共に、支持軸の上下
作動、即ち、栓蓋の開閉作動性をより円滑に行わしめ、
信頼性,耐久性により優れた排水栓用作動具を提供する
ことができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る排水栓用作動具の一実施例を示
す縦断正面図で、閉栓状態を表す。
【図2】 図1の開栓状態を表す縦断正面図。
【符号の説明】
A:作動具 a:排水栓 c:排水口
e:操作部 1:案内筒 1a:筒本体 1b:蓋体 1
d:挿通孔 1e:環状溝 2:栓蓋 3:支持軸 4:
スラストロック機構 9:環状パッキン 9a:開口側の端部 9b:
閉塞側の端部 9c:外周壁 9d:内周壁

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排水口内に垂直保持せる有底状の筒本体
    の上面開口を蓋体で密閉状に塞いだ案内筒内に、栓蓋の
    下部に固定される支持軸を上下動自在に支持すると共
    に、前記支持軸,案内筒の間で噛合組付けされ支持軸を
    その上下動経路の一端側でロックし次にこのロックを解
    除する交互的な連続上下動を可能とするスラストロック
    機構を内蔵した排水栓用作動具において、上記蓋体に開
    穿せる支持軸挿通孔の内周壁にパッキン装着用の環状溝
    を凹設すると共に、断面略U字形状の環状パッキンをそ
    の開口側の端部を上にして前記環状溝内に嵌合装着して
    なることを特徴とする排水栓用作動具。
JP3334993U 1993-06-21 1993-06-21 排水栓用作動具 Expired - Lifetime JPH086138Y2 (ja)

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JP3334993U JPH086138Y2 (ja) 1993-06-21 1993-06-21 排水栓用作動具

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JP3334993U JPH086138Y2 (ja) 1993-06-21 1993-06-21 排水栓用作動具

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Publication Number Publication Date
JPH074568U JPH074568U (ja) 1995-01-24
JPH086138Y2 true JPH086138Y2 (ja) 1996-02-21

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JP3334993U Expired - Lifetime JPH086138Y2 (ja) 1993-06-21 1993-06-21 排水栓用作動具

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JPH074568U (ja) 1995-01-24

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