JPH0861203A - エンジンの排気脈動制御装置 - Google Patents

エンジンの排気脈動制御装置

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JPH0861203A
JPH0861203A JP6210427A JP21042794A JPH0861203A JP H0861203 A JPH0861203 A JP H0861203A JP 6210427 A JP6210427 A JP 6210427A JP 21042794 A JP21042794 A JP 21042794A JP H0861203 A JPH0861203 A JP H0861203A
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JP
Japan
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engine
exhaust
reflected wave
ignition timing
exhaust gas
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Application number
JP6210427A
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English (en)
Inventor
Takeshi Motoyama
雄 本山
Yoshihiko Moriya
美彦 守屋
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
  • Characterised By The Charging Evacuation (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 気象条件等のエンジンの運転条件が変化して
も、排気脈動における反射波が排気ポート側に対し所定
時期に到達するようにして、反射波の有効利用を図り、
特に、反射波の到達時期が遅れがちになる高速高負荷域
におけるエンジン性能を向上させるようにする。 【構成】 エンジン23の排気62の排気通路53にお
ける圧力を検出する圧力検出センサー63と、同上エン
ジン23の点火時期を変更させる点火時期変更装置67
と、上記圧力検出センサー63の検出信号に基づき、上
記点火時期変更装置67をフィードバック制御する制御
装置68とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動二輪車等に搭載
されるエンジンに関し、より詳しくは、エンジンの排気
脈動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジン性能の向上のために、排気脈動
の反射波を利用することが従来より行われている。しか
し、特に2サイクルエンジンでは、最大出力を過ぎた高
速高負荷域になると、排気ポート側に対する反射波の到
達時期が遅れがちとなり、このため、上記高速高負荷域
になると、上記反射波の利用が不十分となって、エンジ
ン出力が急激に低下すると現象がみられる。
【0003】そこで、従来、エンジンが高速高負荷域に
なったことを検出し、この検出信号により、点火時期を
ある程度遅らせることによって混合気の燃焼を遅らせる
ものがあった。このものでは、燃焼室から排気通路に排
出される排気の温度が上昇し、これによって、排気通路
における音速が早くなり、上記反射波の到達時期が早ま
り、結果として、所定の到達時期に反射波が到達するよ
うになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば、上
記エンジンが自動二輪車に搭載されたものである場合に
は、排気通路を構成する排気管は、通常、車体の外部に
露出している。このため、排気管の外部の雰囲気温度や
天候など気象条件が変化して、例えば、雨天によって、
排気通路を流れる排気の温度が低くなると、その分、反
射波の伝達速度が遅くなる。すると、前記したように高
速高負荷域の検出信号により、反射波の到達時期を制御
したとしても、上記反射波の伝達速度が遅くなる分、排
気ポート側に対する反射波の到達時期が遅れて、反射波
の利用が不十分となり、もって、エンジンの出力向上が
不十分になるという問題がある。
【0005】
【発明の目的】この発明は、上記のような事情に注目し
てなされたもので、気象条件等のエンジンの運転条件が
変化しても、排気脈動における反射波が排気ポート側に
対し所定時期に到達するようにして、反射波の有効利用
を図り、特に、反射波の到達時期が遅れがちになる高速
高負荷域におけるエンジン性能を向上させるようにする
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のこの発明のエンジンの排気脈動制御装置は、エンジン
23の排気62の排気通路53における圧力を検出する
圧力検出センサー63と、同上エンジン23の点火時期
を変更させる点火時期変更装置67と、上記圧力検出セ
ンサー63の検出信号に基づき、上記点火時期変更装置
67をフィードバック制御する制御装置68とを備えた
ものである。
【0007】
【作 用】上記構成による作用は次の如くである。
【0008】排気通路53の排気62の圧力が圧力検出
センサー63によって検出されると共に、この検出信号
が制御装置68に入力される。この制御装置68におい
て、上記検出信号により、排気ポート54側のある位置
に対する排気62の反射波の到達時期が所定時期よりも
遅れて(もしくは進んで)いると判断されると、この制
御装置68が点火時期変更装置67をフィードバック制
御して点火時期を遅らせ(もしくは進ませ)、これによ
って混合気61の燃焼を遅らせる(もしくは進ませ
る)。
【0009】すると、燃焼室48から排気通路53に排
出される排気62の温度が上昇し(もしくは下降し)、
これによって排気通路53における音速が早く(もしく
は遅く)なることにより、上記反射波の到達時期が早め
られ(もしくは遅くされ)、もって、所定の到達時期に
反射波が到達することとなる。この結果、エンジン23
の運転において、排気脈動の反射波が有効利用されるこ
ととなる。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面により説明す
る。
【0011】図2において、図中符号1は、乗物の一例
であって鞍乗型車両たる自動二輪車であり、矢印Frは
その進行方向の前方を示している。また、下記する左右
とは、上記前方に向っての方向をいうものとする。ま
た、2は上記自動二輪車1が走行可能な路面である。
【0012】上記自動二輪車1の車体3は車体静止側で
ある車体フレーム4を有している。この車体フレーム4
は、その前端にヘッドパイプ5を有し、このヘッドパイ
プ5から後下方に向って左右一対の主フレーム6が延出
し、これら各主フレーム6の各延出端から更に後下方に
向ってそれぞれシートピラーチューブ7が延出してい
る。一方、上記各主フレーム6の前部下面からそれぞれ
後下方に向ってダウンチューブ8が延出し、これらダウ
ンチューブ8の延出端と上記シートピラーチューブ7の
延出端とが互いに結合させられている。
【0013】上記各主フレーム6の後部から後上方に向
ってそれぞれシートレール10が延出し、このシートレ
ール10は左右一対のバックステー11,11によって
上記シートピラーチューブ7に支持されている。上記各
バックステー11とシートピラーチューブ7とが結合し
た部分はリヤアームブラケット12とされている。
【0014】上記ヘッドパイプ5にはフロントフォーク
14が操向自在に支承されている。このフロントフォー
ク14の下端に前輪15が支承され、かつ、この前輪1
5を上方から覆うフロントフェンダ16が設けられ、こ
のフロントフェンダ16は同上フロントフォーク14の
上下方向の中途部に固着されている。一方、同上フロン
トフォーク14の上端にはハンドル17が取り付けられ
ている。
【0015】上記リヤアームブラケット12に枢支軸1
8によりリヤアーム19が上下揺動自在に枢支されてい
る。このリヤアーム19の揺動端に後輪20が支承さ
れ、上記シートレール10とリヤアーム19との間に緩
衝器21が架設されている。
【0016】上記主フレーム6、シートピラーチューブ
7、およびダウンチューブ8で囲まれた空間に、つま
り、車体フレーム4の枠内に内燃機関であるエンジン2
3が設けられている。このエンジン23は2サイクルエ
ンジンであって、クランクケース24と、このクランク
ケース24から前上方に突出するシリンダ25を有し、
上記車体フレーム4に締結具により着脱自在に支持され
ている。上記クランクケース24の後面に動力伝達装置
26が連設され、この動力伝達装置26の出力側に、上
記後輪20がチェーン伝動機構27により連結されてい
る。
【0017】上記シリンダ25の後面にはリード弁2
8、吸気管29、気化器30、およびエアクリーナ31
がこの順序で連設され、上記気化器30はスロットル弁
を備えている。一方、同上シリンダ25の前面には排気
管33の一端が連結され、この排気管33の他端側は上
記ダウンチューブ8の下側近傍を通って後方に延び、そ
の後端にサイレンサ34が連結されている。
【0018】上記主フレーム6には燃料タンク35が支
持され、この燃料タンク35から上記気化器30に燃料
が供給される。一方、上記シートレール10には、シー
ト36が支持されている。また、上記車体3の後部をそ
の各側方から覆うサイドカバー37が設けられている。
【0019】そして、上記エンジン23の駆動により、
その動力が動力伝達装置26とチェーン伝動機構27等
を介し、後輪20に伝達されれば、上記自動二輪車1が
路面2上を前方に向って走行可能とされる。
【0020】図1において、上記エンジン23のクラン
クケース24内のクランク室40にはクランク軸41が
収容され、このクランク軸41は上記クランクケース2
4にその軸心回りに回転自在に支承されている。
【0021】同上エンジン23のシリンダ25は、軸心
がほぼ縦向きのシリンダ孔42を有するシリンダ本体4
3と、このシリンダ本体43の突出端に取り付けられる
シリンダヘッド44とを有している。上記シリンダ孔4
2にピストン45が軸方向摺動自在に嵌入され、このピ
ストン45は上記クランク軸41に連接棒46により連
結されている。
【0022】上記ピストン45が上記シリンダヘッド4
4にある程度接近したとき、上記シリンダ孔42内でシ
リンダヘッド44とピストン45で囲まれた空間が燃焼
室48となる。上記シリンダヘッド44には、点火プラ
グ49が取り付けられ、この点火プラグ49の放電部が
上記燃焼室48に臨んでいる。
【0023】上記クランクケース24の後上部には吸気
ポート51が形成され、この吸気ポート51に前記リー
ド弁28が連通している。上記シリンダ孔42周りのシ
リンダ本体43にはクランク室40を燃焼室48に連通
させる掃気通路52が形成され、この掃気通路52のう
ち、上記燃焼室48に向って開口する部分が掃気ポート
52aとなっている。また、上記燃焼室48を前記排気
管33の前端内に連通させる排気ポート54が上記シリ
ンダ本体43の前部に形成されている。上記排気管33
と排気ポート54は互いに連通する排気通路53を構成
している。
【0024】上記点火プラグ49は電子的な点火回路5
6に電気的に接続され(以下、単に接続という)、この
点火回路56は電子的なエンジン制御装置57に接続さ
れている。また、上記クランク軸41のクランク角を検
出するクランク角検出センサー58が設けられ、このク
ランク角検出センサー58も上記エンジン制御装置57
に接続されている。
【0025】同上図1において、エンジン23の駆動時
に、ピストン45がクランク軸41側の下死点位置(図
2中二点鎖線図示)から燃焼室48側に移動すると、上
記ピストン45によって掃気ポート52aと排気ポート
54とがこの順序で閉じられる。また、このように、ピ
ストン45が燃焼室48側に移動すると、クランク室4
0内が負圧にされる。すると、上記エアクリーナ31を
通って、空気である外気59が上記気化器30内に吸入
され、これが吸気60とされる。
【0026】次に、上記吸気60に対し気化器30にお
いて燃料が供給され、混合気61が生成される。そし
て、この混合気61が上記吸気管29とリード弁28と
を通ってクランク室40内に吸入される。これが「吸入
過程」である。
【0027】一方、上記のように掃気通路52と排気ポ
ート54とが閉じられた後、更に、同上ピストン45が
燃焼室48側へ移動すれば、この燃焼室48に既に吸入
されていた混合気61が圧縮される。これが「圧縮過
程」である。
【0028】上記ピストン45が上死点(図1中実線図
示)に達する直前で、前記クランク角検出センサー58
により検出される所望のクランク角のときに、つまり、
所定の点火時期に、エンジン制御装置57により制御さ
れた点火回路56からの出力信号で、点火プラグ49の
放電部が放電する。すると、上記混合気61が着火、燃
焼させられて気体が膨張し、これにより、上記ピストン
45が上記上死点を越えた後、クランク室40側に押し
戻される。これが「爆発過程」である。図3で示すよう
に、上記点火時期は、概ね5〜30°BTDC(上死点
の手前5〜30°)であり、より好ましくは15〜25
°BTDCである。
【0029】上記ピストン45のクランク室40側への
移動により、前記クランク室40内に吸入されていた混
合気61が予圧縮される。前記リード弁28はこのとき
のクランク室40内の圧力で閉弁させられている。
【0030】上記ピストン45がクランク室40側へ移
動する途中で、まず、排気ポート54が開かれる。する
と、この排気ポート54を通し、混合気61の既燃ガス
が排気62として上記排気ポート54を通って燃焼室4
8から排出される。これが「排気過程」である。そし
て、上記排気62は排気管33内の排気通路53を通っ
て外部に排出される。
【0031】上記したように、ピストン45がクランク
室40側に移動して排気ポート54が開かれると、これ
に続いて掃気ポート52aが開かれる。すると、上記し
たようにクランク室40内で予圧縮されていた混合気6
1が上記掃気通路52を通って燃焼室48に流入させら
れ、この混合気61が上記燃焼室48に残留している上
記既燃ガスの一部を排気ポート54に押し出すと共に、
上記混合気61が上記燃焼室48に充満する。これが
「掃気過程」である。そして、この後、ピストン45は
前記下死点位置に戻る。
【0032】上記状態から、ピストン45が再び燃焼室
48側に移動し、以下、上記した各過程が繰り返され
て、クランク軸41が回転させられる。そして、このク
ランク軸41を通しエンジン23が動力を出力し、この
動力は、前記のように動力伝達装置26やチェーン伝動
機構27等を介して後輪20に伝えられる。
【0033】上記エンジン23の排気脈動の反射波を利
用して、エンジン性能を向上させるためのエンジン23
の排気脈動制御装置が設けられている。
【0034】上記装置は、上記排気通路53内の排気6
2の圧力を検出する圧力検出センサー63を備え、この
圧力検出センサー63は、上記排気通路53の上流端で
ある上記排気ポート54の燃焼室48に対する開口部5
4aの近傍に設けられる上流側センサー64と、排気管
33内の排気通路53の上流端の近傍に設けられる下流
側センサー65とで構成され、これら上流側センサー6
4と下流側センサー65とは排気通路53の長手方向で
少し離されている。
【0035】上記エンジン23の燃焼状態変更手段であ
る点火時期変更装置67が設けられている。この点火時
期変更装置67は前記点火回路56、エンジン制御装置
57の一部を構成する制御装置68、およびクランク角
検出センサー58によって構成され、上記制御装置68
は、上記圧力検出センサー63の検出信号に基づき、上
記点火時期変更装置67をフィードバック制御する。
【0036】上記エンジン23の回転数、つまり、クラ
ンク軸41の回転数を検出するエンジン回転数センサー
70が設けられ、このエンジン回転数センサー70は上
記エンジン制御装置57に接続されている。また、前記
気化器30におけるスロットル開度を検出するスロット
ル開度センサー71が設けられ、このスロットル開度セ
ンサー71も上記エンジン制御装置57に接続されてい
る。
【0037】前記圧力検出センサー63の上流側センサ
ー64と下流側センサー65とによって排気62の圧力
が検出され、この検出信号が制御装置68に入力され
る。この場合、上流側センサー64と下流側センサー6
5の各検出信号により、排気62の圧力がこの排気62
の流れと順方向のもの(進行圧)か、同上排気62の流
れに逆行する反射波のもの(逆行圧)かが判断され、上
記上流側センサー64によって、反射波の圧力だけが検
出される。
【0038】図3において、上記上流側センサー64に
よって検出された排気62の圧力は、図中破線で示され
たものであり、クランク角の進角に伴って変動する様子
を示している。上記の場合、排気ポート54側のある位
置である前記開口部54aを設けた位置と、上記上流側
センサー64を設けた位置とは排気通路53の長手方向
において、ある距離だけ離れている。
【0039】そこで、上記上流側センサー64を設けた
位置で、この上流側センサー64で検出された反射波の
圧力が、上記排気ポート54の開口部54aにはどのよ
うに伝わるかが、上記距離等に基づき、上記制御装置6
8によって演算される。そして、この演算により求めら
れた圧力は、図中実線で示されたものである。
【0040】同上図3において、上記排気ポート54の
開口部54aに対する反射波の最高値72の到達時期
は、掃気ポート52aが閉じるときのクランク角と、排
気ポート54が閉じるときのクランク角とのほぼ中心に
位置する中心角73に対し、前後各5°以内であること
が、エンジン性能上好ましい。
【0041】上記の場合、中心角73の手前の5°が進
角リミットであり、中心角73の後の5°が遅角リミッ
トである。
【0042】図4において、この図は、点火時期変更装
置67に関する制御装置68についてのフローチャート
を示し、(P‐1)〜(P‐9)はプログラムの各ステ
ップを示している。
【0043】(P‐2)で、エンジン回転数センサー7
0の検出信号により、エンジン回転数が急上昇していな
いか否かが判断され、つまり、加速が緩やかであるか否
かが判断される。
【0044】上記(P‐2)で、加速で緩やかであると
判断されれば、(P‐3)で、同上エンジン回転数セン
サー70の検出信号により、エンジン回転数がある回転
数以上(高速)か否かが判断される。
【0045】上記(P‐3)で、エンジン回転数が高速
であると判断されれば、(P‐4)で、前記スロットル
開度センサー71の検出信号により、気化器30がある
スロットル開度以上(エンジン23が高負荷)か否かが
判断される。
【0046】上記(P‐4)で、エンジン23が高負荷
であると判断されれば、(P‐5)で、排気ポート54
の開口部54aへの反射波の到達時期が遅いか否かが判
断される。
【0047】上記(P‐5)で、反射波の最高値72の
到達時期が、中心角73からみて遅いと判断されれば、
(P‐6)で、上記到達時期が遅角リミット(中心角7
3の後の5°)以内であるか否かが判断される。
【0048】上記(P‐6)で、到達時期が遅角リミッ
ト以内であると判断されれば、(P‐7)で、予め設定
された少しのクランク角だけ、点火時期が遅らせられ、
つまり、遅角される。
【0049】すると、燃焼室48から排気通路53に排
出される排気62の温度が上昇し、これによって排気通
路53における音速が早くなることにより、上記反射波
の到達時期が早められ、もって、所定の到達時期に反射
波が到達することとなる。この結果、エンジン23の運
転において、排気脈動の反射波が有効利用され、特に、
排気ポート54側に対する反射波の到達時期が遅れがち
になる高速高負荷域におけるエンジン性能の向上が達成
される。
【0050】前記(P‐5)で、反射波の最高値72の
到達時期が、中心角73からみて進み過ぎであると判断
されれば、(P‐8)で、上記到達時期が進角リミット
(中心角73の手前の5°)以内であるか否かが判断さ
れる。
【0051】上記(P‐8)で、到達時期が進角リミッ
ト以内であると判断されれば、(P‐9)で、予め設定
されたクランク角だけ、点火時期が進められ、つまり、
進角される。
【0052】すると、燃焼室48から排気通路53に排
出される排気62の温度が下降し、これによって排気通
路53における音速が遅くなることにより、上記反射波
の到達時期が遅くされ、もって、所定の到達時期に反射
波が到達することとなる。この結果、エンジン23の運
転において、排気脈動の反射波が有効利用される。
【0053】
【発明の効果】この発明によれば、エンジンの排気の排
気通路における圧力を検出する圧力検出センサーと、同
上エンジンの点火時期を変更させる点火時期変更装置
と、上記圧力検出センサーの検出信号に基づき、上記点
火時期変更装置をフィードバック制御する制御装置とを
備えてある。
【0054】このため、排気通路の排気の圧力が圧力検
出センサーによって検出されると共に、この検出信号が
制御装置に入力される。そして、この制御装置におい
て、上記検出信号により、排気ポート側のある位置に対
する排気の反射波の到達時期が所定時期よりも遅れて
(もしくは進んで)いると判断されると、この制御装置
が点火時期変更装置をフィードバック制御して点火時期
を遅らせ(もしくは進ませ)、これによって混合気の燃
焼を遅らせる(もしくは進ませる)。
【0055】すると、燃焼室から排気通路に排出される
排気の温度が上昇し(もしくは下降し)、これによって
排気通路における音速が早く(もしくは遅く)なること
により、上記反射波の到達時期が早められ(もしくは遅
くされ)、もって、所定の到達時期に反射波が到達する
こととなる。
【0056】よって、エンジンの運転において、排気脈
動の反射波が有効利用されることとなって、特に、排気
ポート側に対する反射波の到達時期が遅れがちになる高
速高負荷域において、エンジン性能の向上が確実に達成
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2の部分拡大断面図である。
【図2】自動二輪車の全体側面図である。
【図3】クランク角と反射波との関係を示すグラフ図で
ある。
【図4】制御装置のフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
23 エンジン 33 排気管 48 燃焼室 53 排気通路 54 排気ポート 54a 開口部 62 排気 63 圧力検出センサー 64 上流側センサー 65 下流側センサー 67 点火時期変更装置 70 エンジン回転数センサー 71 スロットル開度センサー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの排気の排気通路における圧力
    を検出する圧力検出センサーと、同上エンジンの点火時
    期を変更させる点火時期変更装置と、上記圧力検出セン
    サーの検出信号に基づき、上記点火時期変更装置をフィ
    ードバック制御する制御装置とを備えたエンジンの排気
    脈動制御装置。
JP6210427A 1994-08-10 1994-08-10 エンジンの排気脈動制御装置 Pending JPH0861203A (ja)

Priority Applications (1)

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JP6210427A JPH0861203A (ja) 1994-08-10 1994-08-10 エンジンの排気脈動制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6210427A JPH0861203A (ja) 1994-08-10 1994-08-10 エンジンの排気脈動制御装置

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JPH0861203A true JPH0861203A (ja) 1996-03-08

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ID=16589140

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JP6210427A Pending JPH0861203A (ja) 1994-08-10 1994-08-10 エンジンの排気脈動制御装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999050539A3 (en) * 1998-03-30 1999-11-18 Silentor Notox As A silencer and a method of operating a vehicle
US6520286B1 (en) 1996-09-30 2003-02-18 Silentor Holding A/S Silencer and a method of operating a vehicle

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US6520286B1 (en) 1996-09-30 2003-02-18 Silentor Holding A/S Silencer and a method of operating a vehicle
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