JPH07301135A - エンジンの空燃比制御装置 - Google Patents
エンジンの空燃比制御装置Info
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- JPH07301135A JPH07301135A JP11764594A JP11764594A JPH07301135A JP H07301135 A JPH07301135 A JP H07301135A JP 11764594 A JP11764594 A JP 11764594A JP 11764594 A JP11764594 A JP 11764594A JP H07301135 A JPH07301135 A JP H07301135A
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Abstract
確に所望値に調整できるようにして、エンジン性能の向
上や、燃料の無駄な消費の抑制をより効果的に達成させ
る。 【構成】 気筒16〜18内の燃焼で生じた既燃ガスを
含む排気100の性状を検出する排気センサ91を設け
る。この排気センサ91の検出信号により、同上気筒1
6〜18内に吸入される混合気99の空燃比を調整す
る。上記排気100を系外に案内する案内通路115を
設ける。この案内通路115に連通する蓄圧室119を
設ける。この蓄圧室119の排気100の性状を上記排
気センサ91により検出させるようにする。
Description
等に用いられるエンジンに関し、より詳しくは、排気の
性状を検出する排気センサを設けて、この排気センサの
検出信号により、気筒内に吸入される混合気の空燃比を
調整するようにしたエンジンの空燃比制御装置に関す
る。
は、従来、エンジンの排気の性状を検出する排気センサ
を設け、この排気センサにより、排気管内の排気の性状
を検出し、この排気センサの検出信号により、混合気の
空燃比を調整して、これにより、上記エンジンの性能の
向上や、燃料の無駄な消費を抑制させるようにしたもの
がある。
特に2サイクルエンジンである場合には、その掃気過程
で、新気の吹き抜け現象が生じ、上記排気中に、新気中
のO2 成分が混在することとなっている。
筒内の燃焼で生じた既燃ガス中のO2 成分の約100倍
程度に達することがある。
を検出しても、これによっては既燃ガスの性状を正確に
は把握することはできず、つまり、そのときの空燃比を
正確に把握することができないこととなっている。
検出に基づいては、空燃比の調整を所望値に正確にする
ことができず、この結果、エンジン性能の向上や、燃料
の無駄な消費の抑制が、十分には達成できないという不
都合がある。
てなされたもので、排気の性状の検出に基づき、空燃比
をより正確に所望値に調整できるようにして、エンジン
性能の向上や、燃料の無駄な消費の抑制をより効果的に
達成させることを目的とする。
のこの発明のエンジンの空燃比制御装置は、気筒16〜
18内の燃焼で生じた既燃ガスを含む排気100の性状
を検出する排気センサ91を設け、この排気センサ91
の検出信号により、同上気筒16〜18内に吸入される
混合気99の空燃比を調整するようにしたものであっ
て、上記排気100を系外に案内する案内通路115を
設け、この案内通路115に連通する蓄圧室119を設
け、この蓄圧室119の排気100の性状を上記排気セ
ンサ91により検出するようにしたものである。
17をある気筒内に開口させ、同上案内通路115の他
端開口118を他の気筒16〜18内に開口させて同上
他の気筒のピストン26の作動で上記他端開口118が
開閉するようにし、上記一端開口117を他端開口11
8よりも上死点側に位置させ、同上案内通路115の中
途部に蓄圧室119を介設してもよい。
ある気筒16〜18内に開口させ、同上の案内通路11
5の他端開口118を排気通路43,47,48に開口
させ、同上案内通路115の中途部に蓄圧室119を介
設してもよい。
ある気筒16〜18内に開口させ、他端開口118を大
気に開口させ、同上案内通路115の中途部に蓄圧室1
19を介設してもよい。
ある気筒16〜18内に開口させ、他端開口118を蓄
圧室119に開口させてもよい。
ある気筒16〜18の気筒内に開口させ、この一端開口
117を上記気筒の掃気ポート41aよりも上死点側に
位置させてもよい。
排気通路43,47,48に開口させ、他端開口118
を上記一端開口117よりも下流側の排気通路43,4
7,48に開口させ、同上案内通路115の中途部に蓄
圧室119を介設してもよい。
排気通路43,47,48に開口させ、他端開口118
を蓄圧室119に開口させてもよい。
を、複数の気筒16〜18からそれぞれ導出された排気
通路が互いに合流する合流部よりも上流側の排気通路に
開口させてもよい。
1の検出信号により、気筒16〜18内に吸入される混
合気99の空燃比を調整するようにした場合において、
上記排気100を系外に案内する案内通路115を設
け、この案内通路115に連通する蓄圧室119を設
け、この蓄圧室119の排気100の性状を上記排気セ
ンサ91により検出するようにしてある。
案内通路115を通って蓄圧室119に流入すれば、上
記排気100の大きい圧力が上記蓄圧室119に一旦蓄
圧されることとなる。このため、この直後に、圧力の低
い排気100が同上蓄圧室119に流入しようとして
も、この流入は阻止される。そして、上記圧力の大きい
排気100の性状が排気センサ91によって検出され
る。
では、気筒16〜18内は「爆発過程」において、最大
圧となり、これから「掃気過程」に向うに従い上記圧力
は漸減する。
8内から排出されようとする排気100はほとんどが既
燃ガスで構成されていて、上記最大圧時には、上記気筒
16〜18内は、ほぼ既燃ガスで満たされている。
気筒16〜18内から排気100が排気通路43,4
7,48内に排出されるが、この排出の直後において、
上記排気通路43,47,48内が最大圧となり、掃気
が進むに従い上記圧力は漸減する。
47,48内に排出された直後では、掃気は始まったば
かりであって、排気通路43,47,48側への新気の
吹き抜けは少ないため、このときの上記排気通路43,
47,48内の排気100はほとんどが既燃ガスで構成
されており、つまり、上記最大圧時には、上記排気通路
43,47,48内は、ほぼ既燃ガスで満たされてい
る。
3,47,48内などの排気系において最大圧を生じさ
せる排気100はいずれもほとんどが既燃ガスで構成さ
れており、この圧力の大きい排気100が案内通路11
5を通って蓄圧室119に流入した際、上記排気100
はそのほとんどが既燃ガスである。
気100が上記蓄圧室119に一旦蓄圧されると、その
直後に、O2 成分を多く含む新気の混合気99が上記蓄
圧室119に流入しようとしても、これは圧力が低いた
め、上記流入が阻止される。このため、上記したように
ほとんどが既燃ガスである排気100の性状が排気セン
サ91によって検出されることとなる。
基づけば、そのときの混合気99の空燃比が正確に把握
され、これによれば、その後の空燃比を所望値により精
度よく調整させることができる。
17をある気筒内に開口させ、同上案内通路115の他
端開口118を他の気筒16〜18内に開口させて同上
他の気筒のピストン26の作動で上記他端開口118が
開閉するようにし、上記一端開口117を他端開口11
8よりも上死点側に位置させ、同上案内通路115の中
途部に蓄圧室119を介設してもよい。
排気100を、「気筒内」からより直接的に蓄圧室11
9に流入させることができ、よって、この排気100の
性状をより精度よく検出できてそのときの混合気99の
空燃比がより正確に把握される。
この一端開口117における圧力は、他端開口118が
開いたときのこの他端開口118における圧力よりも大
きくなる。
ある気筒の排気100が蓄圧室119内に十分に蓄えら
れ、その後、他端開口118が開くと、上記蓄えられて
いた排気100は上記他端開口118を通り他の気筒に
円滑に流される。
ル毎に蓄圧室119内に確実に導入できて、エンジン1
0の燃焼状態を正確に検出できると共に、上記した他の
気筒から蓄圧室119内に新気である混合気99が流入
することを防止できる。
7をある気筒16〜18内に開口させ、同上の案内通路
115の他端開口118を排気通路43,47,48に
開口させ、同上案内通路115の中途部に蓄圧室119
を介設してもよい。
排気100を、「気筒内」からより直接的に蓄圧室11
9に流入させることができ、よって、この排気100の
性状をより精度よく検出できてそのときの混合気99の
空燃比がより正確に把握される。
117と他端開口118との差圧が十分に大きくなるた
め、上記案内通路115を通しての蓄圧室119内への
排気100の流入がより円滑となり、排気センサ91に
よる検出精度が向上する。
7をある気筒16〜18内に開口させ、他端開口118
を大気に開口させ、同上案内通路115の中途部に蓄圧
室119を介設してもよい。
る一端開口117と他端開口118との差圧が、更に十
分に大きくなるため、上記案内通路115を通しての蓄
圧室119内への排気100の流入がより円滑となり、
排気センサ91による検出精度が向上する。
ある気筒16〜18内に開口させ、他端開口118を蓄
圧室119に開口させてもよい。
00の行き止まりになるため、この蓄圧室119に一旦
排気100が流入すると、上記蓄圧室119からの排気
100のリークが少なく抑えられる。よって、蓄圧室1
19には排気100が長期に溜められて、排気センサ9
1による検出精度が向上する。
ある気筒16〜18の気筒内に開口させ、この一端開口
117を上記気筒の掃気ポート41aよりも上死点側に
位置させてもよい。
ピストン26の作動により、上記掃気ポート41aより
も早いタイミングで上記一端開口117が開くこととな
り、よって、この一端開口117を通して排気100が
蓄圧室119内に円滑に流入すると共に、その圧力で、
上記掃気ポート41aから「気筒内」に流入した混合気
99が上記蓄圧室119内に流入することは防止され
る。
排気通路43,47,48に開口させ、他端開口118
を上記一端開口117よりも下流側の排気通路43,4
7,48に開口させ、同上案内通路115の中途部に蓄
圧室119を介設してもよい。
通路115を成形しないで済む分、気筒16〜18の強
度低下が防止され、かつ、熱による気筒16〜18の変
形が防止される。
排気通路43,47,48に開口させ、他端開口118
を蓄圧室119に開口させてもよい。
00の行き止まりになるため、この蓄圧室119に一旦
排気100が流入すると、上記蓄圧室119からの排気
100のリークが少なく抑えられる。よって、蓄圧室1
19には排気100が長期に溜められて、排気センサ9
1による検出精度が向上する。
を、複数の気筒16〜18からそれぞれ導出された排気
通路が互いに合流する合流部よりも上流側の排気通路に
開口させてもよい。
が、蓄圧室119内に流入することが防止され、ある気
筒の排気100の性状がより正確に検出される。
る。
る。
で、矢印Frは船1の進行方向前方を示している。な
お、下記する左右とは、上記前方に向っての方向をいう
ものとする。
尾には船外機3が着脱自在に取り付けられている。この
船外機3は、上記船尾に取り付けられるブラケット4
と、このブラケット4に対し枢支軸5により枢支される
船外機本体6とで構成されている。
え、この動力伝達装置8はその外殻を構成する伝動ケー
ス9と、この伝動ケース9内に収容される伝動機構とで
構成され、上記伝動ケース9が上記ブラケット4に対し
上記枢支軸5により枢支されている。また、上記船外機
本体6は内燃機関である2サイクルの多気筒エンジン1
0を有し、このエンジン10は上記伝動ケース9の上端
に着脱自在に取り付けられて、カバー11で開閉自在に
覆われている。上記伝動ケース9は、水中に向って下方
に延びこの伝動ケース9の下端に円筒状のシャフト13
が支承され、このシャフト13にプロペラ14が取り付
けられている。
記動力伝達装置8の伝動機構を介して上記プロペラ14
が連動するよう連結されている。
は、第1気筒16、第2気筒17、および第3気筒18
の複数(三つ)の気筒を備え、これらは上下に積み重ね
られている。
8に共通のクランクケース19を有し、このクランクケ
ース19には軸心がほぼ垂直の縦向きのクランク軸20
が収容され、このクランク軸20は上記クランクケース
19に対しその軸心回りに回転自在に支承されている。
気筒16〜18のそれぞれのシリンダ本体22が一体的
に取り付けられ、これらシリンダ本体22の軸心は互い
に平行に前後に延びている。また、これら各シリンダ本
体22の突出端にはシリンダヘッド23が着脱自在に取
り付けられている。上記シリンダ本体22同士は互いに
一体化されてシリンダブロック24を構成し、上記シリ
ンダヘッド23同士も互いに一体化されている。
れぞれ軸心が前後に延びるシリンダ孔25を有し、これ
ら各シリンダ孔25にピストン26が前後に摺動自在に
嵌入されている。これら各ピストン26は、それぞれ上
記クランク軸20に連接棒27により連結されている。
3とピストン26とで囲まれた空間が「気筒内」に相当
し、上記ピストン26が上記シリンダヘッド23にある
程度接近した状態の上記「気筒内」が燃焼室29とな
る。上記シリンダヘッド23には、各燃焼室29に対応
して三つの点火プラグ30が取り付けられ、これら各点
火プラグ30の放電部31が上記燃焼室29に臨んでい
る。
吸気ポート33が形成され、これら各吸気ポート33に
それぞれリード弁34が取り付けられている。また、こ
れらリード弁34の前面には、吸気マニホールド35、
スロットル弁36aを収容するスロットルボディ36、
およびサイレンサ37が順次連設されている。また、上
記サイレンサ37の上端には後方に向って開口する入口
管38が取り付けられている。上記入口管38、サイレ
ンサ37、スロットルボディ36、吸気マニホールド3
5、およびリード弁34は、これらの各内部にそれぞれ
設けられた吸気通路39によって互いに連通させられ、
かつ、これら各吸気通路39は上記吸気ポート33に連
通している。
0により互いに連結されている。そして、オペレータが
操作部を操作すれば、上記連動手段40を介し各スロッ
トルボディ36が互いに同期して、同じ開閉弁動作を行
うようになっている。
ダ本体22には、各シリンダ孔25についてそれぞれ複
数(三つ)の掃気通路41が形成されている。これら各
掃気通路41は、上記クランクケース19内を燃焼室2
9に連通させている。
マニホールド42が取り付けられ、この排気マニホール
ド42内の第1排気通路43の一端側は複数(三つ)に
分岐し、各シリンダ本体22に形成された排気ポート4
4を介し各燃焼室29内に開口している。一方、上記シ
リンダブロック24と伝動ケース9との間には排気ガイ
ド46が介設され、この排気ガイド46内の第2排気通
路47と、上記第1排気通路43の他端側とが互いに連
通させられている。前記伝動ケース9内に第3排気通路
48が形成され、この第3排気通路48の一端が上記第
2排気通路47に連通し、他端が前記シャフト13内を
通して水中に開口している。
は、水冷式の冷却装置50が設けられている。この冷却
装置50は、各シリンダ孔25の周りでシリンダブロッ
ク24に形成される第1冷却水ジャケット51と、上記
排気マニホールド42に形成される第2冷却水ジャケッ
ト52と、上記第2排気通路47を囲むように排気ガイ
ド46に形成される第3冷却水ジャケット53と、上記
第3排気通路48を囲むように伝動ケース9に形成され
る第4冷却水ジャケット54とを備え、これら各冷却水
ジャケット51〜54は、直接に、もしくは冷却水連通
路55を介して互いに連通している。また、上記第4冷
却水ジャケット54の下端は上記第3排気通路48の下
流側に連通している。
などの冷却水56を供給する水ポンプが設けられ、上記
冷却水56は上記各冷却水ジャケット51〜54を冷却
水連通路55を介し順次通り抜け、かつ、第3排気通路
48の下流端を通って水中に排水され、この流れの途中
で、上記第1〜第3気筒16〜18を冷却する。
9を供給する燃料供給装置60が設けられている。この
燃料供給装置60は第1〜第3気筒16〜18に対応す
る複数(三つ)の燃料噴射弁61を有し、これら各燃料
噴射弁61はスロットルボディ36に着脱自在に取り付
けられている。これら燃料噴射弁61は、スロットルボ
ディ36からリード弁34に至る間の吸気通路39内に
向って、適宜燃料59を噴射する。
に溜められた燃料59を吸引して供給する低圧燃料ポン
プ64と、この低圧燃料ポンプ64からの燃料59を加
圧して供給する高圧燃料ポンプ65とが直列に設けられ
ている。また、これら低圧燃料ポンプ64と高圧燃料ポ
ンプ65の間には水分離フィルター66とベーパーセパ
レータ67とが直列に介設されている。また、上記のよ
うに燃料噴射弁61に供給される燃料59の圧力を所定
圧に調整する調圧器69が設けられ、上記各機器は燃料
通路70により互いに連結されている。
電気的にオン(もしくはオフ)すれば、その期間だけ、
燃料59が吸気通路39内に噴射されるようになってい
る。
タンク63だけが船体2に支持されており、他のものは
船外機3を構成している。
めのエンジン制御装置73が設けられている。このエン
ジン制御装置73は電子的な制御装置本体74を備え、
上記各点火プラグ30、燃料噴射弁61、低圧燃料ポン
プ64、および高圧燃料ポンプ65が、上記制御装置本
体74に電気的に接続されている。また、前記クランク
軸20の上端にはフライホイールマグネト75が取り付
けられている。このフライホイールマグネト75は、直
接もしくはバッテリを介し、上記制御装置本体74に電
力を供給するようになっている。
種センサが設けられ、これらはいずれも上記制御装置本
体74に電気的に接続されている。
20の回転角を検出するクランク角センサ76、クラン
クケース19内の圧力を検出するクランクケース内圧セ
ンサ77、各気筒16〜18内の圧力を検出する筒内圧
センサ78、同上気筒16〜18内の状態を検出するノ
ックセンサ79、吸気通路39内の温度を検出する吸気
温センサ80、スロットルボディ36の開度を検出する
スロットル開度センサ81が設けられている。
シリンダ温度センサ82、第3排気通路48内の上流側
の圧力を検出する背圧センサ83、大気圧を検出する大
気圧センサ84、冷却水56の温度を検出する冷却水温
度センサ85、動力伝達装置8の変速状態を検出するシ
フトセンサ86、枢支軸5回りの船外機3の上下回動位
置を検出するトリム角センサ87が設けられている。
の空燃比制御装置89は排気導入手段90と、この排気
導入手段90に設けられる排気センサ91とを備えてい
る。
ンクである。
動時に、第1〜第3気筒16〜18のそれぞれにおい
て、ピストン26がクランク軸20側の下死点位置から
燃焼室29側に移動すると、上記ピストン26によって
掃気通路41と排気ポート44とが順次閉じられる。ま
た、このように、ピストン26が燃焼室29側に移動す
ると、クランクケース19内が負圧になる。すると、上
記サイレンサ37、スロットルボディ36、吸気マニホ
ールド35、リード弁34、および吸気ポート33内の
吸気通路39が順次負圧になって、空気である外気97
が上記吸気ポート33から上記吸気通路39に吸入され
る。
によって燃料59が噴射され、混合気99が生成され
る。そして、この混合気99が上記クランクケース19
内に吸入される。これが「吸入過程」である。
ート44とが閉じられた後、更に、同上ピストン26が
燃焼室29側へ移動すれば、この燃焼室29に既に吸入
されていた混合気99が圧縮される。これが「圧縮過
程」である。
で、エンジン制御装置73により制御された点火プラグ
30の放電部31の放電により、上記混合気99が着
火、燃焼させられて気体が膨張し、これにより、上記ピ
ストン26が上死点を越えた後クランク軸20側に押し
戻される。これが「爆発過程」である。
移動により、前記クランクケース19内に吸入されてい
た混合気99が予圧縮される。なお、このときの圧力で
リード弁34は閉弁させられている。
動する途中で、まず、排気ポート44が開かれる。する
と、この排気ポート44を通し、混合気99の既燃ガス
である排気100が、上記排気ポート44を通って排出
される。これが「排気過程」である。
3、第2排気通路47、第3排気通路48、およびシャ
フト13内を順次通って水中に排出される。この場合、
各気筒16〜18を冷却した後の冷却水56が第4冷却
水ジャケット54と冷却水連通路55を通り、上記排気
100と共に上記水中に排出される。
20側に移動して排気ポート44が開かれると、これに
続いて掃気通路41が開かれる。すると、上記したよう
にクランクケース19内で予圧縮されていた混合気99
が上記掃気通路41を通って燃焼室29に流入させら
れ、この混合気99が上記燃焼室29に残留している上
記既燃ガスの一部を第1排気通路43に押し出すと共
に、上記混合気99が上記燃焼室29に充満する。これ
が「掃気過程」である。そして、この後、ピストン26
は前記下死点位置に戻る。
29に流入した混合気99のいくらかは、第1排気通路
43側に吹き抜け(これを「新気の吹き抜け現象」とい
う)、これは上記既燃ガスと混ざって上記排気100と
して排出される。
29側に移動し、以下、上記した各過程が繰り返され
て、クランク軸20が回転させられる。そして、このク
ランク軸20を通しエンジン10が動力を出力し、この
動力は動力伝達装置8を介してプロペラ14を回転さ
せ、被駆動体である船1を航走可能とさせる。
17、および第3気筒18は、この順序で、クランク角
が120°の位相差で駆動する。
1は上記排気100の性状を検出するものである。上記
排気センサ91の検出信号は上記制御装置本体74に入
力され、これにより、燃料噴射弁61の燃料噴射期間が
長短制御されて、混合気99の空燃比(A/F)が適正
値に自動調整されるようになっている。
6等の各種センサによりエンジン10の駆動状態が同上
制御装置本体74に入力され、これにより、上記空燃比
が更に所望値になるよう燃料噴射弁61の作動が制御さ
れるようになっている。このようにして、エンジン性能
の向上や、燃料59の無駄な消費が抑制されている。
ように構成されている。
保護外筒104を有し、この保護外筒104の一端に締
結具105が取り付けられている。また、同上保護外筒
104内にジルコニア製の素子106が収容され、この
素子106の一端は、上記保護外筒104の一端から突
出している。上記素子106を前記制御装置本体74に
電気的に接続させるリード線107が設けられている。
が形成されている。同上素子106の内外両表面に白金
の電極がメッキされており、この素子106内外の酸素
濃度差に応じて発生する起電力によって、排気100の
性状である酸素濃度が検出される。
に閉じるプロテクタ109が設けられている。このプロ
テクタ109は円筒状の板金製プロテクタ本体110
と、このプロテクタ本体110に形成される複数の貫通
孔111とで構成され、上記プロテクタ本体110は上
記保護外筒104の一端に着脱自在に取り付けられてい
る。また、上記貫通孔111を通して、排気100がプ
ロテクタ本体110の内外を自由に流動できるようにな
っている。
のヒータ112が設けられ、このヒータ112による素
子106の適宜、適度の加熱により、排気センサ91の
精度向上が図られている。
保護外筒104等の部品はいずれも同一の軸心113上
に位置して全体的に細長い形状をなしている。
置89の排気導入手段90は、排気100を系外である
各シリンダ孔25の外部に案内する案内通路115を有
し、この案内通路115は円形の金属製案内パイプ11
6で構成されている。
ある気筒の一例である上記第2気筒17の「気筒内」に
開口し、上記一端開口117は、上記第2気筒17のピ
ストン26の作動で開閉するようになっている。また、
同上案内通路115の他端開口118は、他の気筒の一
例である第1気筒16の「気筒内」に開口し、上記他端
開口118は、上記第1気筒16のピストン26の作動
で開閉するようになっている。
18よりもわずかに上死点(燃焼室29)側に位置して
いる。また、上記一端開口117は、排気ポート44の
上死点側端よりもわずかに上死点側(もしくは、排気ポ
ート44の上死点側端とほぼ同位置)に位置し、かつ、
掃気ポート41aよりも上死点側に位置している。
9が介設され、この蓄圧室119は直方体形状の板金製
蓄圧ケース120で成形されている。
しく説明すると、上記案内通路115の中途部が切断さ
れており、この案内通路115の一端開口117側の一
方の切断端122が上記蓄圧ケース120の下壁に連結
され、同上案内通路115の他端開口118側の他方の
切断端123が上記蓄圧ケース120の上壁に連結され
ている。また、蓄圧ケース120の後側壁に上記排気セ
ンサ91の締結具105が着脱自在に締結され、素子1
06の突出端と、これを覆うプロテクタ109とが上記
蓄圧ケース120内の蓄圧室119に位置させられてい
る。
において、それぞれ上死点から約90°のところで排気
ポート44が開き(図10中a部)、約120°のとこ
ろで掃気ポート41aが開く(図10中b部)。また、
約240°のところで同上掃気ポート41aが閉じ(図
10中c部)、約270°のところで同上排気ポート4
4が閉じ(図10中d部)、上記上死点に戻る。以下、
これが繰り返される。
筒16の「排気過程」と「掃気過程」で、この第1気筒
16におけるピストン26の摺動により、掃気ポート4
1aが開かれた直後に、他端開口118が燃焼室29内
に開かれる(図10中A部)。すると、予め蓄圧室11
9に溜まっていた排気100が、上記他端開口118を
通り第1気筒16内に逃がされ、上記蓄圧室119内に
蓄圧されていた圧力が低下する(図10中A〜B部)。
で、第2気筒17におけるピストン26の摺動により、
排気ポート44が開く直前(もしくは、ほぼ同時)、お
よび掃気ポート41aが開く前に一端開口117が燃焼
室29内に開かれる(図10中B部)。この際、第2気
筒17は「爆発過程」の直後であり、第2気筒17内の
排気100の圧力は高いため、この排気100が上記一
端開口117から案内通路115を通って蓄圧室119
に勢いよく流入して十分に蓄えられ、この蓄圧室119
内の圧力が急上昇する(図10中B〜C部)。
8よりも上死点側に位置しているため、第1気筒16に
おいて他端開口118が開くタイミングは、第2気筒1
7において一端開口117が開くタイミングよりも遅れ
ることとなり、上記一端開口117が開いたときのこの
一端開口117における圧力は、他端開口118が開い
たときのこの他端開口118における圧力よりも大きく
なる。
開くと、第2気筒17の排気100が蓄圧室119に十
分に蓄えられ、その後、他端開口118が開くと、上記
蓄えられていた排気100は上記他端開口118を通り
上記第1気筒16に円滑に流される。
クル毎に蓄圧室119内に確実に導入できて、エンジン
10の燃焼状態を正確に検出できると共に、上記した他
の気筒から蓄圧室119内に新気である混合気99が流
入することを防止できて、上記したある気筒の排気10
0の性状がより正確に検出される。
る時におけるこの他端開口118の圧力が蓄圧室119
内の圧力よりも確実に低くなるように、一端開口117
と他端開口118の各開口位置が設定されており、よっ
て、上記作用、効果が更に向上する。
の作動にかかわらず、常に開いたままとなるよう、より
上死点側に開口させてもよい。
うに、案内通路115の一端開口117は、上記気筒の
掃気ポート41aよりも上死点側に位置させられてい
る。
26の作動により、上記掃気ポート41aよりも早いタ
イミングで上記一端開口117が開くこととなり、よっ
て、この一端開口117を通して排気100が蓄圧室1
19内に円滑に流入すると共に、その圧力で、その後に
上記掃気ポート41aから「気筒内」に流入した混合気
99が上記蓄圧室119内に流入することは防止され、
よって、第2気筒17の排気100の性状がより正確に
検出される。また、この場合、蓄圧室119内の排気1
00は第2気筒17の「気筒内」に逆流する。
掃気ポート41aが開くまでの間に蓄圧室119内に蓄
えられる排気100の圧力が、その後、同上一端開口1
17と上記掃気ポート41aとが開いた状態における上
記一端開口117の圧力よりもより高い状態を保つよ
う、この蓄圧室119の容積が定められており、よっ
て、上記蓄圧室119への混合気99の流入阻止など上
記作用、効果が更に向上する。
て上記一端開口117が「気筒内」に開かれた直後に、
第1気筒16において他端開口118が閉じられる(図
3、図5、図10中C部)。その後、上記一端開口11
7は、第2気筒17が「吸入過程」から「圧縮過程」に
移るときに閉じられる(図10中D部)。
れ、一端開口117が開いている間(図10中C〜D
部)は、圧力の高くなった蓄圧室119内から、第2気
筒17へ排気100の逆流が生じ(図1中、排気100
の矢印と逆方向)、上記蓄圧室119の圧力は下降す
る。
口118とは共に閉じられたままに保たれるが(図10
中D〜A部)、蓄圧室119内の圧力は第1気筒16や
第2気筒17内へのリークによって、漸減する。この
後、図10中A部に戻り、以下、上記作用が繰り返され
る。
再び開いたとき、第1気筒16では掃気ポート41aが
開いた直後で、その「気筒内」の圧力は低いため、図1
0中A〜C部間では、他端開口118を通り蓄圧室11
9内の排気100が第1気筒16の「気筒内」に流入す
る。
蓄圧室119内の排気100の性状が排気センサ91に
よって検出される。この場合、第2気筒17における
「爆発過程」では、この第2気筒17から排出されよう
とする排気100はほとんどが既燃ガスで構成されてい
ることから、上記蓄圧室119は上記既燃ガスで満たさ
れることとなる。よって、混合気99が混入していない
分、排気100の性状が排気センサ91により精度よく
検出される。
ているときの、この他端開口118における圧力であ
る。また、図10中符号Fは、一端開口117が開いて
いるときの、この一端開口117の圧力である。
きの、第1気筒16の「気筒内」の最大圧力にほぼ等し
い値の圧力が所定圧P0 である。
の最低圧は所定圧P0 以上の高圧に保たれるようになっ
ている。このため、第2気筒17の「掃気過程」で、O
2 成分を多く含む新気である混合気99が上記蓄圧室1
19に流入しようとしても、これは、上記所定圧P0 よ
りも圧力が低いため、上記混合気99の蓄圧室119へ
の流入は阻止される。よって、混合気99が混入してお
らず、ほとんどが既燃ガスで占められた排気100の性
状が排気センサ91により検出されることとなり、つま
り、高精度のO2 濃度の検出が確保される。
0は蓄圧室119内に流入する一方、この蓄圧室119
内から流出するが、より具体的には、上記排気100
は、案内通路115の一端開口117と一方の切断端1
22とを順次通って蓄圧室119内に流入する一方、同
上案内通路115の他方の切断端123と他端開口11
8を順次通って蓄圧室119から流出する。そして、こ
の場合、案内通路115の一方の切断端122は排気セ
ンサ91の素子106とプロテクタ109から外れた蓄
圧室119の一部分に向って開口している。
きの排気100が直接に素子106やプロテクタ109
に衝突することは防止される。よって、排気100中に
はエンジンオイルの粒子が含まれているが、これが上記
素子106やプロテクタ109に直接に衝突して、付着
するということが防止される。このため、排気センサ9
1の精度上の耐久性が向上する。
により検出された高精度の検出信号が前記制御装置本体
74に入力され、よって、この入力信号に基づき、その
ときの実際の空燃比の演算が精度よく行われる。
ロットル開度センサ81やシリンダ温度センサ82等の
各検出信号が入力され、これら入力信号に基づいてエン
ジン10の駆動状態が判定され、この駆動状態に適した
目標空燃比が決定される。
とが比較されて、これにより、燃料噴射弁61による燃
料59の噴射時間(噴射量)等の噴射条件が定められ、
その後の混合気99の空燃比がエンジン10の駆動状態
に合致する所望値となるよう自動調整される。
している。これら実施例は前記実施例1と構成、作用に
おいて多くの点で共通しているため、これら共通するも
のについては図面に共通の符号を付してその説明を省略
し、異なる点につき主に説明する。
117はある気筒の一例である第1気筒16の「気筒
内」に開口し、他端開口118はスロットルボディ36
内の吸気通路39におけるスロットル弁36aの下流側
に開口し、つまり、十分に負圧の高いところに開口して
いる。
圧で、他端開口118は高い負圧となって、一端開口1
17と他端開口118の差圧が十分に大きくなるため、
案内通路115を通しての蓄圧室119内への排気10
0の流入が極めて円滑となり、排気センサ91による検
出精度が向上する。また、上記のように排気100の流
入が円滑となる分、案内通路115の断面積が小さくさ
れ、空燃比制御装置89が構成簡単、かつ、コンパクト
になる。
9におけるスロットル弁36aの上流側に開口させても
よい。
る。
117がある気筒の一例である第1気筒16の「気筒
内」に開口し、他端開口118は他の気筒の一例である
第1気筒16のクランクケース19内のクランク室側に
開口している。
9が介設されている。また、同上案内通路115におけ
る蓄圧室119の上流側に第1逆止弁128が介設され
ると共に、同上蓄圧室119の下流側に第2逆止弁12
9が介設されている。これら第1逆止弁128と第2逆
止弁129はいずれも一端開口117側から他端開口1
18側への排気100の流動のみを許容する。
筒内」から蓄圧室119内に達した排気100が同上第
1気筒16側に逆流することが確実に防止され、他端開
口118に向かってのみ流される。
の差圧が小さくても、第1気筒16の排気100を各サ
イクル毎に蓄圧室119内に確実に導入できて、エンジ
ン10の燃焼状態を正確に検出できると共に、上記排気
100の性状がより正確に検出される。
気99によって、シリンダ本体22は早いタイミングで
冷却される。
排気通路43,47,48に開口させてもよく、吸気通
路39や大気に開口させてもよい。
る。
ラケット125が着脱自在に締結され、また、このブラ
ケット125に蓄圧ケース120が着脱自在に締結され
ている。
筒16の「気筒内」に開口している。そして、上記第1
気筒16の「爆発過程」における排気100が蓄圧室1
19内に案内されるようになっている。また、同上案内
通路115の他端開口118は排気系である第1排気通
路43に開口している。
ける一端開口117と他端開口118との差圧が十分に
大きくなるため、上記案内通路115を通しての蓄圧室
119内への排気100の流入がより円滑となり、排気
センサ91による検出精度が向上する。また、上記のよ
うに排気100の流入が円滑となる分、案内通路115
の断面積が小さくされて、空燃比制御装置89が構成簡
単、かつ、コンパクトにされている。
115の他端開口118は大気に開放させてもよい。
る一端開口117と他端開口118との差圧がより大き
くなり、上記諸効果が助長される。
る。
ラケット126が着脱自在に締結され、また、このブラ
ケット126に蓄圧ケース120が着脱自在に締結され
ている。
気筒の一例である第1気筒16の「気筒内」に開口し、
他端開口118は蓄圧室119に開口し、この蓄圧室1
19は排気100の行き止まりとなっている。そして、
上記第1気筒16の「爆発過程」における排気100が
蓄圧室119内に案内されるようになっている。
100の行き止まりになるため、この蓄圧室119に一
旦排気100が流入すると、上記蓄圧室119からの排
気100のリークが少なく抑えられる。よって、蓄圧室
119には排気100が長期に溜められて、排気センサ
91による検出精度が向上する。
いる。
の「気筒内」に開口し、他端開口118が蓄圧室119
内に開口している。
ついて示したものと同様である。
る。
るシリンダヘッド23の後面上部に蓄圧室119を有す
る蓄圧ケース120が着脱自在に取り付けられている。
筒の一例である第1気筒16の「気筒内」の燃焼室29
に開口し、他端開口118は蓄圧室119に開口してい
る。この場合、案内通路115はシリンダヘッド23に
直線的に形成されている。
室29の近傍に位置し、かつ、直線的に連通するため、
上記実施例と同様の作用、効果が生じることに加え、よ
り圧力の高い排気100が上記蓄圧室119内に流入さ
せられて、上記効果が更に向上する。
9内に流入させられるため、低速域で、排気100の温
度が低い場合でも、排気センサ91の素子106の温度
が高温側で安定することとなる。よって、排気センサ9
1の検出精度が向上する。
115が形成されている。この案内通路115の一端開
口117が排気通路の一例である第2排気通路47に開
口し、他端開口118は、上記第2排気通路47よりも
下流側の排気通路の一例である第3排気通路48に開口
している。
室119が設けられている。この蓄圧室119も上記排
気ガイド46に形成され、この排気ガイド46は第3冷
却水ジャケット53に囲まれて、冷却水56により冷却
されるようになっている。また、上記排気ガイド46に
排気センサ91が着脱自在に取り付けられている。
過程」においては、ピストン26の摺動により気筒16
〜18内が排気通路43,47,48側に開かれて、上
記気筒16〜18内からの排気100が排気通路43,
47,48内に排出されるが、この排出の直後におい
て、上記排気通路43,47,48内が最大圧となり、
掃気が進むに従い上記圧力は漸減する。
47,48内に排出された直後では、掃気は始まったば
かりであって、排気通路43,47,48側への新気の
吹き抜けは少ないため、上記排気通路43,47,48
内の排気100はほとんどが既燃ガスで構成されてお
り、つまり、上記最大圧時には、上記排気通路43,4
7,48内は、ほぼこの既燃ガスで満たされている。
て最大圧を生じさせる排気100はほとんどが既燃ガス
で構成されており、圧力の大きい排気100が案内通路
115を通って蓄圧室119に流入した際、上記排気1
00はそのほとんどが既燃ガスである。
記蓄圧室119に一旦蓄圧されると、その直後に、O2
成分を多く含む新気の混合気99が上記蓄圧室119に
流入しようとしても、これは圧力が低いため、上記流入
が阻止される。このため、上記したようにほとんどが既
燃ガスである排気100の性状が排気センサ91によっ
て検出されることとなる。
基づけば、そのときの混合気99の空燃比が正確に把握
される。また、この実施例によれば、配管が不要であっ
て、成形作業や、構成が簡単である。
気通路47のみが設けられているため、この第2排気通
路47に対する排気センサ91の取り付けは容易であ
る。また、同上排気ガイド46はエンジン10を支持す
るものであって強固なものであるため、上記排気ガイド
46への排気センサ91の取り付けは十分の強度でなさ
れる。
15で第2排気通路47に連通し、上記蓄圧室119は
排気100の行き止まりとなっている。
同様であり、作用は前記実施例5から実施例7とほぼ同
様である。
ある排気マニホールド42に案内通路115が形成され
ている。この案内通路115の一端開口117が排気ポ
ート44近傍の第1排気通路43の上流側に開口し、他
端開口118は排気系である同上第1排気通路43の下
流側に開口している。また、上記排気マニホールド42
に排気センサ91が取り付けられている。
開口117は、複数の気筒16〜18からそれぞれ導出
された第1排気通路43が互いに合流する合流部よりも
上流側のある気筒である第1気筒16の第1排気通路4
3に開口している。
第3気筒18の排気100が、上記蓄圧室119内に流
入することが防止され、第1気筒16の排気100の性
状がより正確に検出される。
6〜18から導出された第1排気通路43は、合流させ
られている。この場合、各気筒16〜18の排気ポート
44から合流部に至る各第1排気通路43の長さは互い
に相違しており、このため、各気筒に吸入される空気量
も互いに相違することとなっている。
るかを求め、これに応じて燃料噴射量の補正値を定めて
おく、そして、特定の気筒の排気100の性状を上記の
ように正確に検出しさえすれば、他の気筒については上
記補正値により、適正な燃料噴射を設定でき、この結
果、全ての気筒において、適正な空燃比が得られること
となっている。
水ジャケット52を広くしてもよく、この場合、案内通
路115の他端開口118を蓄圧室119に開口させ
て、この蓄圧室119を行き止まりにしてもよい。
7や実施例8と同様である。
た既燃ガスを含む排気の性状を検出する排気センサを設
け、この排気センサの検出信号により、同上気筒内に吸
入される混合気の空燃比を調整するようにしたエンジン
の空燃比制御装置であって、上記排気を系外に案内する
案内通路を設け、この案内通路に連通する蓄圧室を設
け、この蓄圧室の排気の性状を上記排気センサにより検
出するようにしてある。
路を通って蓄圧室に流入すれば、上記排気の大きい圧力
が上記蓄圧室に一旦蓄圧されることとなる。このため、
この直後に、圧力の低い排気が同上蓄圧室に流入しよう
としても、この流入は阻止される。そして、上記圧力の
大きい排気の性状が排気センサによって検出される。
ジンでは、気筒内は「爆発過程」において、最大圧とな
り、これから「掃気過程」に向うに従い上記圧力は漸減
する。
出されようとする排気はほとんどが既燃ガスで構成され
ていて、上記最大圧時には、上記気筒内は、ほぼ既燃ガ
スで満たされている。
気筒内から排気が排気通路内に排出されるが、この排出
の直後において、上記排気通路内が最大圧となり、掃気
が進むに従い上記圧力は漸減する。
た直後では、掃気は始まったばかりであって、排気通路
側への新気の吹き抜けは少ないため、このときの上記排
気通路内の排気はほとんどが既燃ガスで構成されてお
り、つまり、上記最大圧時には、上記排気通路内は、ほ
ぼ既燃ガスで満たされている。
系において最大圧を生じさせる排気はいずれもほとんど
が既燃ガスで構成されており、この圧力の大きい排気が
案内通路を通って蓄圧室に流入した際、上記排気はその
ほとんどが既燃ガスである。
気が上記蓄圧室に一旦蓄圧されると、その直後に、O2
成分を多く含む新気の混合気が上記蓄圧室に流入しよう
としても、これは圧力が低いため、上記流入が阻止され
る。このため、上記したようにほとんどが既燃ガスであ
る排気の性状が排気センサによって検出されることとな
る。
けば、そのときの混合気の空燃比が正確に把握され、こ
れによれば、その後の空燃比を所望値により精度よく調
整させることができる。この結果、エンジン性能の向上
や、燃料の無駄な消費の抑制を、より効果的に達成でき
る。
こだわらずに案内通路を延ばすことにより所望位置に設
けることができるため、この蓄圧室や、この蓄圧室に対
し設けられる排気センサの配設の自由度が向上する。
筒内に開口させ、同上案内通路の他端開口を他の気筒内
に開口させて同上他の気筒のピストンの作動で上記他端
開口が開閉するようにし、上記一端開口を他端開口より
も上死点側に位置させ、同上案内通路の中途部に蓄圧室
を介設してもよい。
排気を、「気筒内」からより直接的に蓄圧室に流入させ
ることができ、よって、この排気の性状をより精度よく
検出できてそのときの混合気の空燃比がより正確に把握
される。
端開口における圧力は、他端開口が開いたときのこの他
端開口における圧力よりも大きくなる。
筒の排気が蓄圧室内に十分に蓄えられ、その後、他端開
口が開くと、上記蓄えられていた排気は上記他端開口を
通り他の気筒に円滑に流される。
蓄圧室内に確実に導入できて、エンジンの燃焼状態を正
確に検出できると共に、上記した他の気筒から蓄圧室内
に新気である混合気が流入することを防止できて、上記
ある気筒の排気の性状がより正確に検出される。
内に開口させ、同上の案内通路の他端開口を排気通路に
開口させ、同上案内通路の中途部に蓄圧室を介設しても
よい。
排気を、「気筒内」からより直接的に蓄圧室に流入させ
ることができ、よって、この排気の性状をより精度よく
検出できてそのときの混合気の空燃比がより正確に把握
される。
開口との差圧が十分に大きくなるため、上記案内通路を
通しての蓄圧室内への排気の流入がより円滑となり、排
気センサによる検出精度が向上する。
内に開口させ、他端開口を大気に開口させ、同上案内通
路の中途部に蓄圧室を介設してもよい。
開口と他端開口との差圧が、更に十分に大きくなるた
め、上記案内通路を通しての蓄圧室内への排気の流入が
より円滑となり、排気センサによる検出精度が向上す
る。また、上記のように排気の流入が円滑となる分、案
内通路の断面積を小さくして、空燃比制御装置をコンパ
クトにさせることができる。
開口させ、他端開口を蓄圧室に開口させてもよい。
まりになるため、この蓄圧室に一旦排気が流入すると、
上記蓄圧室からの排気のリークが少なく抑えられる。よ
って、蓄圧室には排気が長期に溜められて、排気センサ
による検出精度が向上する。また、一端開口から他端開
口に至る案内通路を短くできるなど、構成が簡単にな
る。
筒内に開口させ、この一端開口を上記気筒の掃気ポート
よりも上死点側に位置させてもよい。
ピストンの作動により、上記掃気ポートよりも早いタイ
ミングで上記一端開口が開くこととなり、よって、この
一端開口を通して排気が蓄圧室内に円滑に流入すると共
に、その圧力で、上記掃気ポートから「気筒内」に流入
した混合気が上記蓄圧室内に流入することは防止され、
よって、ある気筒の排気の性状がより正確に検出され
る。
口させ、他端開口を上記一端開口よりも下流側の排気通
路に開口させ、同上案内通路の中途部に蓄圧室を介設し
てもよい。
しないで済む分、気筒の強度低下が防止され、かつ、熱
による気筒の変形が防止される。よって、気筒の寿命が
向上する。
口させ、他端開口を蓄圧室に開口させてもよい。
まりになるため、この蓄圧室に一旦排気が流入すると、
上記蓄圧室からの排気のリークが少なく抑えられる。よ
って、蓄圧室には排気が長期に溜められて、排気センサ
による検出精度が向上する。また、一端開口から他端開
口に至る案内通路を短くできるなど、構成が簡単にな
る。
からそれぞれ導出された排気通路が互いに合流する合流
部よりも上流側の排気通路に開口させてもよい。
圧室内に流入することが防止され、ある気筒の排気の性
状がより正確に検出される。
る。
る。
る。
る。
説明図である。
る。
る。
る。
る。
Claims (9)
- 【請求項1】 気筒内の燃焼で生じた既燃ガスを含む排
気の性状を検出する排気センサを設け、この排気センサ
の検出信号により、同上気筒内に吸入される混合気の空
燃比を調整するようにしたエンジンの空燃比制御装置で
あって、 上記排気を系外に案内する案内通路を設け、この案内通
路に連通する蓄圧室を設け、この蓄圧室の排気の性状を
上記排気センサにより検出するようにしたエンジンの空
燃比制御装置。 - 【請求項2】 案内通路の一端開口をある気筒内に開口
させ、同上案内通路の他端開口を他の気筒内に開口させ
て同上他の気筒のピストンの作動で上記他端開口が開閉
するようにし、上記一端開口を他端開口よりも上死点側
に位置させ、同上案内通路の中途部に蓄圧室を介設した
請求項1に記載のエンジンの空燃比制御装置。 - 【請求項3】 案内通路の一端開口をある気筒内に開口
させ、同上の案内通路の他端開口を排気通路に開口さ
せ、同上案内通路の中途部に蓄圧室を介設した請求項1
に記載のエンジンの空燃比制御装置。 - 【請求項4】 案内通路の一端開口をある気筒内に開口
させ、他端開口を大気に開口させ、同上案内通路の中途
部に蓄圧室を介設した請求項1に記載のエンジンの空燃
比制御装置。 - 【請求項5】 案内通路の一端開口をある気筒内に開口
させ、他端開口を蓄圧室に開口させた請求項1に記載の
エンジンの空燃比制御装置。 - 【請求項6】 案内通路の一端開口をある気筒の気筒内
に開口させ、この一端開口を上記気筒の掃気ポートより
も上死点側に位置させた請求項1から5のうちいずれか
1つに記載のエンジンの空燃比制御装置。 - 【請求項7】 案内通路の一端開口を排気通路に開口さ
せ、他端開口を上記一端開口よりも下流側の排気通路に
開口させ、同上案内通路の中途部に蓄圧室を介設した請
求項1に記載のエンジンの空燃比制御装置。 - 【請求項8】 案内通路の一端開口を排気通路に開口さ
せ、他端開口を蓄圧室に開口させた請求項1に記載のエ
ンジンの空燃比制御装置。 - 【請求項9】 案内通路の一端開口を、複数の気筒から
それぞれ導出された排気通路が互いに合流する合流部よ
りも上流側の排気通路に開口させた請求項7、もしくは
8に記載のエンジンの空燃比制御装置。
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