JPH0860760A - 蓄熱機能を具えた通気断熱ボード - Google Patents

蓄熱機能を具えた通気断熱ボード

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JPH0860760A
JPH0860760A JP22104394A JP22104394A JPH0860760A JP H0860760 A JPH0860760 A JP H0860760A JP 22104394 A JP22104394 A JP 22104394A JP 22104394 A JP22104394 A JP 22104394A JP H0860760 A JPH0860760 A JP H0860760A
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JP
Japan
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heat storage
ventilation
air
heat
synthetic resin
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Withdrawn
Application number
JP22104394A
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English (en)
Inventor
Osamu Tsuji
修 辻
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Fukuvi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Fukuvi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 床下空間と小屋裏空間とを外壁部に設けた通
気路により連通させてなる空気循環式建築物における、
空気循環による室内部の加温を、日没後においても良好
に継続させる。 【構成】 床下空間13と小屋裏空間15とを、外壁部
に設けた通気路11により連通させた空気循環式建築物
の該外壁部や屋根部を構成するために用いられる、蓄熱
機能を具えた通気断熱ボードである。発泡合成樹脂製基
板2の表面側に、蓄熱性を有する蓄熱ブロック3を所要
間隔をおいて突設する。又該蓄熱ブロック3の先端面を
発泡合成樹脂の被覆材7で被覆してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、床下空間と小屋裏空間
とを、外壁部に設けた通気路により連通させてなる空気
循環式建築物の該外壁部を形成するために用いられる蓄
熱機能を具えた通気断熱ボードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9に示すような、床下空間aと小屋裏
空間bとを、外壁部dに設けた通気路eにより連通させ
てなり、外壁部dを通過する空気を直射日光によって温
め、この温められた空気を前記連通空間に循環させるよ
うにした空気循環式建築物が実用に供されている。かか
る建築物における前記外壁部の通気路eを形成する通気
断熱ボードfは、図10に示すように、全体が合成樹脂
発泡体を以って一体に形成されており、その基板gの表
面側(外面側)に、独立した突出部hを所要間隔をおい
て配置してなるものであった。
【0003】そして前記建築物のより具体的構造は、図
9に示すように、かかる構成を有する通気断熱ボードf
を、その突出部hを外方に向けて壁下地材iに固定する
と共に、各突出部の外面に面接触状態に外壁板jを添設
し、外壁板jと基板gとの間に前記通気路eを形成して
なるものであった。そして、外壁部dが直射日光を受け
ることにより、通気路e内の空気が温められて外壁部に
上昇気流が生じるごとくなし(空気の流れ状態を図9に
おいて実線の矢印で示し、又図10において一点鎖線の
矢印で示す)、この温められた空気を前記連通空間の全
体に循環させて室内部kを加温するものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
の空気循環式建築物にあっては、熱源がなくなる日没後
は、室内部の加温を継続させ得ない問題があった。
【0005】本発明者は、かかる従来の問題点に鑑み
て、直射日光を受ける広面積の外壁部や屋根部に着眼
し、該外壁部や屋根部を形成する通気断熱ボードに蓄熱
機能を持たせることを想到した。本発明は、これを更に
発展させて開発されたものであり、前記問題点を解決し
て空気循環式建築物の性能向上を達成せしめる、蓄熱機
能を具えた通気断熱ボードの提供を目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は以下の手段を採用する。即ち本発明に係る蓄熱
機能を具えた通気断熱ボードは、発泡合成樹脂製の基板
の表面側に、蓄熱性を有する蓄熱ブロックを所要間隔を
おいて突設し、該蓄熱ブロックの先端面を発泡合成樹脂
の被覆材で被覆したことを特徴とするものである。該蓄
熱ブロックは、基板の表面に張り付けてもよいが、その
基端側の部分を基板に埋設する構成にすると、通気断熱
ボードの肉厚を出来るだけ薄く抑えながら蓄熱容量の増
大を図ることができて好ましい。
【0007】又本発明に係る蓄熱機能を具えた通気断熱
ボードの他の態様は、発泡合成樹脂製の基板の一面側に
蓄熱性を有する蓄熱板を付設すると共に、該蓄熱板の表
面に、発泡合成樹脂製の発泡ブロックを所要間隔をおい
て突設したことを特徴とするものである。このように蓄
熱板を基板に付設する場合は、その肉厚が比較的薄くて
も蓄熱容量の増大を図ることができて好ましい。
【作用】
【0008】然して、かかる構成を有する通気断熱ボー
ドを、例えば従来と同様にして外壁部の形成に用いる場
合には、その突出部(蓄熱ブロック又は発泡ブロック)
を外方に向けて壁下地材に通気断熱ボードを固定すると
共に、突出部の表面(被覆材の表面或いは発泡ブロック
の表面)に面接触状態にして外壁板を添設し、基板と外
壁板との間に、上下に連通した通気路を形成せしめ、こ
の通気路によって、床下空間と小屋裏空間とを連通させ
ると、外壁部を通過する空気が直射日光によって温めら
れ、この温められた空気が前記連通空間の全体に循環し
て、室内部が加温される。又、蓄熱ブロックや蓄熱板が
この日射エネルギにより直接加熱されて、これらの蓄熱
体に日射エネルギが効率的に蓄熱されることとなる。従
って日没後においては、この蓄熱体が熱源となり、その
通気路に露出する面部で放出する熱によって、通気路を
流れる空気が温められるため、循環空気による室内部の
加温を継続させうることになる。
【0009】又本発明に係る通気断熱ボードを屋根部の
形成に用いる場合には、蓄熱ブロックを上方に向けて通
気断熱ボードを下地材に固定すると共に、蓄熱ブロック
の表面側の被覆材に面接触状態にして野地板を添設し、
基板と野地板との間に、小屋裏空間に連通した通気路を
形成すると、蓄熱ブロックが日射エネルギによって直接
加熱されて、日射エネルギが効率的に蓄熱されることと
なる。従って日没後においては、この蓄熱ブロックが放
出する熱によって通気路を流れる空気(即ち小屋裏を流
れる空気)が温められるため、循環空気による室内部の
加温を継続させうることになる。
【0010】なお、蓄熱ブロックの先端面を被覆する発
泡合成樹脂の被覆材は、蓄熱ブロックに蓄熱された熱が
外壁板や野地板に逃げるのを防ぐ。
【0011】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1〜2において、本発明に係る蓄熱機能を具えた
通気断熱ボード1は、発泡合成樹脂製の矩形板状をなす
基板2の表面側に、ゴム(合成ゴム等)製又は樹脂製の
例えばダイヤ形をなす蓄熱ブロック3を、その基端側の
部分5を基板2の表面部に埋設させて所要間隔をおいて
突設すると共に、各蓄熱ブロックの先端面6を発泡合成
樹脂の被覆材7で被覆してなるものである。蓄熱ブロッ
ク3をこのような材質のものとして構成したときは、通
気断熱ボードを軽量に形成できる。又このような素材を
以て構成された蓄熱ブロックや蓄熱板は切断が容易であ
るため、通気断熱ボード全体としての加工性を良好なも
のとなしうる。
【0012】かかる構成を有する通気断熱ボード1を、
図3〜4に示すように、その蓄熱ブロック3を外方に向
けて壁下地材9に固定すると共に、蓄熱ブロック3の表
面側の被覆材7に面接触状態にして外壁板10を添設
し、基板2と外壁板10との間に、上下に連通した通気
路11を形成し、該通気路11によって、床下空間13
と小屋裏空間15とを連通させると、該通気路11を上
昇する空気(空気の流れ状態を図3において実線の矢印
で示し、又図1において一点鎖線の矢印で示す)が日射
エネルギによって温められ、この温められた空気が前記
連通空間の全体に循環して室内部16が加温される。
又、蓄熱ブロック3がこの日射エネルギによって直接加
熱されて、日射エネルギが効率的に蓄熱されることとな
る。従って日没後においては、この蓄熱ブロック3が放
出する熱によって通気路11を流れる空気が温められる
ため、循環空気による室内部16の加温を継続させうる
ことになる。
【0013】本発明に係る通気断熱ボード1は、図3、
図5に示すように屋根部の形成に応用されることもあ
る。その場合、蓄熱ブロック3を上方に向けて通気断熱
ボード1を下地材17に固定すると共に、蓄熱ブロック
3の表面側の被覆材7に面接触状態にして野地板19を
添設し、基板2と野地板19との間に、小屋裏空間に連
通した通気路11を形成すると、該通気路を上昇する空
気が日射エネルギによって温められ、この温められた空
気が前記連通空間の全体に循環して室内部16が加温さ
れる。又、蓄熱ブロック3がこの日射エネルギによって
直接加熱されて、日射エネルギが効率的に蓄熱されるこ
ととなる。従って日没後においては、この蓄熱ブロック
3が放出する熱によって通気路11を流れる空気(即ち
小屋裏を流れる空気)が温められるため、循環空気によ
る室内部16の加温を継続させうることになる。
【0014】図6は、蓄熱機能を具えた通気断熱ボード
1の他の実施例を示すものであり、発泡合成樹脂製の基
板2の表面側に、該基板の上下方向全長に亘って延び
る、蓄熱性を有する蓄熱ブロック3を基板の幅方向に所
要間隔をおいて並設し、該蓄熱ブロックの先端面6を発
泡合成樹脂の被覆材7で被覆してなるものである。
【0015】又図7は、蓄熱機能を具えた通気断熱ボー
ド1のその他の実施例を示すものであり、発泡合成樹脂
製の基板2の一面側に、蓄熱性を有する蓄熱板20を付
設すると共に、該蓄熱板20の表面に、発泡合成樹脂製
の発泡ブロック21を所要間隔で突設してなるものであ
る。このように、蓄熱性を有する蓄熱板20を付設する
場合、本発明に係る通気断熱ボード1は、図8に示すよ
うに、基板2の上下方向全長に亘る発泡ブロック21を
基板2の幅方向に所要間隔で並設した構成としてもよ
い。
【0016】
【発明の効果】本発明は以上のように構成しているた
め、断熱と蓄熱の両方の機能を具えた通気断熱ボードが
提供されることとなる。従って例えば、その突出部(蓄
熱ブロック又は発泡ブロック)を外方に向けて壁下地材
に固定すると共に、突出部の表面側に、被覆材の表面に
面接触状態にして外装板(外壁板や野地板)を添設し、
基板と外装板との間に、連通した通気路を形成すると、
該通気断熱ボードによって建築物の断熱が図られると共
に、該通気路を通過する空気が日射エネルギによって温
められるため、この温められた空気が、室内部の外周に
形成された連通空間に循環して、室内部の加温が図られ
る。
【0017】加えて、蓄熱ブロックや蓄熱板がこの日射
エネルギによって直接加熱されるため、これらの蓄熱体
に日射エネルギが効率的に蓄熱されることとなる。従っ
て日没後においては、この蓄熱体が熱源となり、その放
出する熱によって、通気路を流れる空気を温めることが
でき、循環空気による室内部の加温を継続させうること
となる。
【0018】特に、蓄熱ブロックの基端側の部分を基板
に埋設した場合は、通気断熱ボードの肉厚を出来るだけ
薄く抑えながら蓄熱容量の増大を図ることができて好ま
しい。又、蓄熱板を基板に付設する場合は、その肉厚が
比較的薄くても蓄熱容量の増大を図ることができて好ま
しい。
【図面の簡単な説明】
【図1】通気断熱ボードの一実施例を説明する斜視図で
ある。
【図2】その部分断面図である。
【図3】通気断熱ボードを用いて構築した空気循環式建
築物を説明する断面図である。
【図4】その外壁部の構造を説明する拡大断面図であ
る。
【図5】その屋根部の構造を説明する拡大断面図であ
る。
【図6】通気断熱ボードの他の実施例を説明する斜視図
である。
【図7】通気断熱ボードのその他の実施例を説明する断
面図である。
【図8】通気断熱ボードのその他の実施例を説明する斜
視図である。
【図9】従来の通気断熱ボードを用いて構築された空気
循環式建築物を説明する断面図である。
【図10】従来の通気断熱ボードを説明する斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 通気断熱ボード 2 基板 3 蓄熱ブロック 7 被覆材 20 蓄熱板 21 発泡ブロック

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡合成樹脂製の基板の表面側に、蓄熱
    性を有する蓄熱ブロックを所要間隔をおいて突設し、該
    蓄熱ブロックの先端面を発泡合成樹脂の被覆材で被覆し
    たことを特徴とする蓄熱機能を具えた通気断熱ボード。
  2. 【請求項2】 蓄熱ブロックは、その基端側の部分が基
    板に埋設されていることを特徴とする請求項1記載の蓄
    熱機能を具えた通気断熱ボード。
  3. 【請求項3】 発泡合成樹脂製の基板の一面側に蓄熱性
    を有する蓄熱板を付設すると共に、該蓄熱板の表面に、
    発泡合成樹脂製の発泡ブロックを所要間隔をおいて突設
    したことを特徴とする蓄熱機能を有する通気断熱ボー
    ド。
JP22104394A 1994-08-22 1994-08-22 蓄熱機能を具えた通気断熱ボード Withdrawn JPH0860760A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22104394A JPH0860760A (ja) 1994-08-22 1994-08-22 蓄熱機能を具えた通気断熱ボード

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JP22104394A JPH0860760A (ja) 1994-08-22 1994-08-22 蓄熱機能を具えた通気断熱ボード

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JPH0860760A true JPH0860760A (ja) 1996-03-05

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ID=16760600

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JP22104394A Withdrawn JPH0860760A (ja) 1994-08-22 1994-08-22 蓄熱機能を具えた通気断熱ボード

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012026237A (ja) * 2010-07-27 2012-02-09 Toshiaki Suzuki 二重屋根増設構造、およびそれを利用した省エネ型屋根または消雪屋根
CN103321309A (zh) * 2013-07-08 2013-09-25 河北北方绿野居住环境发展有限公司 中空隔层保温墙板及其加工制作方法
CN112431314A (zh) * 2020-12-02 2021-03-02 李飞 一种具有加热恒温结构的室内用保温板

Cited By (4)

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CN103321309B (zh) * 2013-07-08 2015-08-26 河北北方绿野居住环境发展有限公司 中空隔层保温墙板及其加工制作方法
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Effective date: 20011106